JP4010989B2 - 給紙カセット,画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,プリンタや複写機等の画像形成装置に任意の数だけ階層的に順次連ねて接続される給紙カセット及びそれが接続される画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタや複写機等の画像形成装置には,画像形成装置本体とは独立してユニット化され,装置本体へ供給される各種サイズの用紙を収容し,装置本体側からの制御指令に応じて所定のタイミングで用紙を給送する給紙カセットが画像形成装置本体の下部等に接続されて用いられている。また,この給紙カセットには,利用者の必要に応じて,任意の数だけ順次連ねて接続されるオプション給紙カセットもある。このようなオプション給紙カセットは,セットされるシートのサイズやセット方向に応じてシートガイド位置を調節可能とすることにより,セットされるシートのサイズや向きに関わらずその構成は共通化されている。
このようなオプション給紙カセットは,用紙の給送タイミングを計る等のため,自身が画像形成装置に対して何番目に接続されているかを知る必要がある。
従来,特許文献1(の第4の実施形態)には,各オプション給紙カセットに入力端子と該入力端子からの入力信号の電圧を変化させて出力する出力端子とを設け,前記出力端子を次階層(次段)のオプション給紙カセットの前記入力端子に順次接続することにより,各オプション給紙カセットが前記入力端子と前記出力端子との間の経路で検出した電圧値から自身(各オプション給紙カセット)が何番目に接続されているかを識別するものが示されている。
【0003】
ここで,特許文献1の第4の実施形態で言及されている特許文献1の図8には,各オプションカセットがフリップフロップを備えた構成になっているが,フリップフロップでは電圧は変化しないため,特許文献1の記載内容から推察すれば,図5(a)又は(b)に示すような構成例が考えられる。図5(a),(b)は,それぞれ従来の給紙カセットA1,A2(オプション給紙カセット)の構成例を表すブロック図である。
図5(a)に示すように,従来の給紙カセットA1は,画像形成装置本体(以下,本体という)又は該本体側に接続されている他の給紙カセットA1の端子と接続するための入力端子81と,該入力端子81からの入力信号の電圧を分圧回路を構成して分圧する抵抗素子83,84と,分圧された信号を次階層側(本体と反対側)に接続される他の給紙カセットA1の前記入力端子81に出力する出力端子82と,分圧された信号をA/D変換するA/D変換手段85と,A/D変換された電圧値(分圧値)に基づいて自身(給紙カセットA1)が本体に対して何番目の位置に接続されているかを判別するCPU86とを具備している。
また,本体側には,1番目の給紙カセットA1の前記入力端子81に接続される出力端子20が設けられ,該出力端子20は,比較的小さな抵抗値の抵抗素子R0を介して所定電位(例えば,+5V)にプルアップされている。
このような構成により,各給紙カセットA1における分圧された電圧値は,本体から何番目に接続されているかによって異なるため,その電圧値を前記CPU86で検出することによって本体から何番目に接続されているかを判別することが可能となる。
また,本体側の前記出力端子20に流れる(即ち,1番目の給紙カセットA1の前記入力端子81へ出力される)信号の電流値iは,接続されている給紙カセットA1の数に応じて変化するので,この電流値iを本体側で検出することにより,接続されている給紙カセットA1の数を検知することができる。
【0004】
また,従来の他の例である給紙カセットA2は,前記給紙カセットA1と同様に,入力信号の電圧を変化させて次階層(次段)の給紙カセットに伝送するものであるが,抵抗素子による分圧回路で電圧を変化させるのではなく,ダイオードによって電圧を降下させることにより,電圧を変化させるものである。
図5(b)に示すように,従来の他の例である給紙カセットA2は,本体又は該本体側の他の給紙カセットA2の端子と接続するための入力端子91と,該入力端子91からの入力信号の電圧を所定電圧だけ降下させるためのダイオード93と,電圧降下された信号を次階層側に接続される他の給紙カセットA2の前記入力端子91に出力する出力端子92と,電圧降下された信号をA/D変換するA/D変換手段95と,A/D変換された電圧値(電圧降下後の電圧値)に基づいて自身(給紙カセットA2)が本体に対して何番目の位置に接続されているかを判別するCPU96とを具備している。さらに,電圧降下後の電圧値検出のため,前記ダイオード93から前記出力端子92の経路と並列に抵抗素子94が接続されている。
一方,本体側は,前記給紙カセットA1の場合と同じ構成である。
このような構成によっても,各給紙カセットA2における電圧降下された電圧値は,本体から何番目に接続されているかによって異なるため,その電圧値を前記CPU86で検出することによって本体から何番目に接続されているかを判別することが可能となる。ここで,図5(b)の例は,電圧降下後の電圧値に基づいて前記CPU96により接続位置(何番目か)を判別する例であるが,電圧降下前の電圧値に基づいて判別するよう構成してもよい。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−002059号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,図5に示した従来技術は,画像形成装置側から与えられた信号の電圧を,分圧回路或いはダイオードによって接続する給紙カセットの台数分だけ順次電圧降下させるものであるので,給紙カセットの接続可能台数を多くする場合には,各給紙カセットにおける電圧降下幅が微小となるように設計しなければならず,分圧回路における抵抗素子の選定やダイオード等の部品選定に制約が大きいという問題点があった。さらに,微小な電圧変化を検出するために高精度の(高コストの)素子や検出器(抵抗変化の小さい抵抗素子や高分解能のA/D変換器およびCPU等)を設けなければならないという問題点もあった。
特に,図5(a)に示したように分圧回路で順次電圧降下させる場合には,画像形成装置に対して同じ位置に接続されていても,給紙カセットの接続総数によって検出電圧が変化するので,接続位置と接続総数との組み合わせごとに一意の電圧が検出されるように設計する必要があり,より部品選定の制約が大きくなり,さらに電圧検出精度についてもより高い精度が必要となる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは接続可能台数が多い場合でも,部品選定の制約が大きくならず,高精度の(高価な)機器を用いることなく画像形成装置に対する接続位置を検出できる給紙カセット及びそれを具備する画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,画像形成装置に対して階層的に順次連ねて接続される給紙カセットにおいて,前記画像形成装置又は前階層側に接続されている他の給紙カセットの端子と接続するための複数の入力端子と,前記複数の入力端子とその端子配置を所定方向に又は循環的にずらして接続され,次階層側に接続される他の給紙カセットの前記入力端子と接続するための1又は複数の出力端子と,前記入力端子と前記出力端子との間の経路を流れる信号の電圧に基づいて当該給紙カセットが前記画像形成装置に対して何番目の位置に接続されているかを検出する接続位置検出手段と,を具備してなることを特徴とする給紙カセットとして構成されるものである。
これにより,給紙カセットの接続可能台数が多い場合でも,後述するように何番目の前記入力端子に信号電圧のON(High)或いはOFF(Low)が入力されるかを検出することや,比較的粗い電圧変化を検出することによって自身(給紙カセット)の接続位置を判別(検出)できるので,部品選定の制約が大きくならず,また高精度の(高価な)機器を用いる必要がなくなる。
【0008】
また,少なくとも1つの前記入力端子の入力信号の電圧を分圧して前記出力端子へ出力する分圧手段を具備してなるものや,少なくとも1つの前記入力端子の入力信号の電圧を所定値だけ降下させて前記出力端子へ出力する電圧降下手段を具備してなるものが考えられる。
これにより,前記入力端子の数以上の給紙カセットを接続しても,自身の接続位置を検出することが可能となる。
【0009】
また,本発明は,前記給紙カセットが接続される画像形成装置として捉えたものであってもよい。この場合,前記給紙カセット1つ又は複数が階層的に順次連ねて接続される画像形成装置であって,接続された前記給紙カセットの前記入力端子への出力信号の電流値に基づいて前記給紙カセットの接続数を検出するカセット接続数検出手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成されるものが考えられる。
このように,前記給紙カセットの接続台数に応じて変化する前記電流値を検出することにより,接続されている給紙カセットの台数を画像形成装置側で把握することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る給紙カセットXの概略構成を表すブロック図,図2は本発明の第1の実施例に係る給紙カセットX1の概略構成を表すブロック図,図3は本発明の第2の実施例に係る給紙カセットX2の概略構成を表すブロック図,図4は本発明の実施の形態及び実施例に係る給紙カセットが接続される画像形成装置の概略構成を表すブロック図,図5は従来の給紙カセットA1,A2の概略構成を表すブロック図である。
【0011】
まず,図4を用いて,本発明の実施の形態及び実施例に係る給紙カセットが接続される画像形成装置1の構成について説明する。
画像形成装置1は,原稿画像の複写機能,プリンタ機能等を兼ね備えた複合機であり,通信線を介して所定のホスト装置との間で通信制御を行う通信部11と,液晶タッチパネル等からなる入出力手段である操作・表示部12と,前記ホスト装置から受信した印刷データや原稿から読み取った画像データ等の記憶手段である画像メモリ13と,各種設定情報の記憶手段である設定メモリ13と,CPU及びその周辺装置(ROM,RAM等)からなり,前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該画像処理装置1全体を制御する制御部15と,原稿から画像を読み取るスキャナ部16と,画像データのシェーディング補正やデータフォーマット(データタイプ)の変換等の各種画像処理を行う画像処理部17と,前記ホスト装置から受信した印刷データや原稿画像データに基づいて所定の用紙に画像形成を行う印刷部18と,該印刷部18に用紙を供給する給紙カセットX(或いはX1〜X3)との接続インターフェースであるカセットI/F(19)とを具備している。
【0012】
次に,図1に示すブロック図を用いて,本発明の実施の形態に係る給紙カセットX及び前記カセットI/F(19)について説明する。図1は,3台の本給紙カセットXが,前記画像形成装置1に対して順次連ねて接続された例を示している。
前記画像形成装置1における前記カセットI/F(19)は,給紙カセットXが接続される3つの出力端子21〜23を備え,そのうちの1つの出力端子21が,ごく小さな抵抗値の抵抗素子24を介して所定の電位(+5V)にプルアップされている。その他の出力端子22,23は,開放状態としている。さらに,前記カセットI/F(19)は,前記抵抗素子24を流れる信号の電流値(給紙カセットXの前記入力端子31への出力信号の電流値)をA/D変換するA/D変換器25を具備し,A/D変換後の電流値信号は前記制御部15へ出力される。
【0013】
一方,本給紙カセットXは,前記画像形成装置1又は該画像形成装置1側に接続されている他の給紙カセットXの端子と接続するための複数の入力端子31〜33と,該複数の入力端子31〜33のいずれかと接続され,次階層側に接続される(前記画像形成装置1側と反対側に接続される)他の給紙カセットXの前記入力端子31〜33と接続するための複数の出力端子41〜43と,前記入力端子31〜33と前記出力端子41〜43との間の経路を流れる信号を入力し,それがON又はOFF(Hihtレベルの電圧かLowレベルの電圧か)のいずれであるかに基づいて当該給紙カセットXが前記画像形成装置1に対して何番目の位置に接続されているかを検出するCPU60(前記接続位置検出手段の一例)とを具備している。前記入力端子31〜33及び前記出力端子41〜43は,それぞれその番号順に配列されており,前記出力端子41〜43がそれぞれ次階層の給紙カセットXの前記入力端子31〜33に接続される。
ここで,給紙カセットXの内部において,前記入力端子31〜33は,その端子配置を循環的に1つずらして前記出力端子41〜43に接続されている。即ち,前記入力端子31は前記出力端子42に,前記入力端子32は前記出力端子43に,前記入力端子33は前記出力端子41に接続されている。また,各入力端子31〜33から入力される信号の電圧を検出するため,前記入力端子31〜33と前記出力端子41〜43との各接続経路と並列に,比較的大きな抵抗値を有する抵抗素子51〜53が接地レベルとの間で接続されている。
【0014】
図1に示すような構成により,前記画像形成装置1に対して1番目に(直接)接続された給紙カセットXにおいては,1番目の前記入力端子31の信号電圧のみがON(Highレベル)となり,その他の前記入力端子32,33の信号電圧はOFF(Lowレベル)となる。
また,2番目に接続された給紙カセットXにおいては,前階層(前記画像形成装置1側(前段))の給紙カセットXにおいて入出力端子間で端子配列が1つずらされているので,2番目の前記入力端子32の信号電圧のみがONとなる。
同様に,3番目に接続された給紙カセットXにおいては,3番目の前記入力端子33の信号電圧のみがONとなる。
従って,前記CPU60は,給紙カセットXの接続総数に関わらず,前記入力端子31〜33の何番目がONであるかによって,自身(給紙カセットX)が前記画像形成装置1に対して何番目に接続されているかを判別することができる。このため,前記CPU60は,信号電圧がHigh又はLowのいずれであるかを検出できればよいので,信号取り込み用のA/D変換器を必要としない。
従って,給紙カセットXの接続可能台数が多い場合でも,図5(a),(b)に示した従来技術のような抵抗素子やダイオード(電圧降下手段),A/D変換器等の部品選定上の制約がなく,高精度(高価な)のA/D変換器を用いる必要もない。
【0015】
また,前記画像形成装置1側における前記抵抗素子24を流れる信号の電流値(給紙カセットXの前記入力端子31への出力信号の電流値)は,給紙カセットXの接続総数に応じて変化する(信号ラインの総抵抗値が変化する)ので,これに基づいて前記制御部15は給紙カセットXの接続数を判別(検出)することが可能である。これにより,前記画像形成装置1側で,給紙カセットの接続台数を表示したり,この接続台数情報に基づいて各種制御を行ったりすることが可能となる。ここで,前記A/D変換器25及び前記制御部15が,前記カセット接続数検出手段の一例である。
【0016】
図1に示した例は,最大3台までの給紙カセットXを接続可能な例であるが,接続可能台数をさらに増やす場合は,各給紙カセットXにおける前記入力端子及びこれに対応する前記出力端子の数を接続可能台数に応じて増やせばよい。
また,図1に示した例は,前記入力端子31〜33と前記出力他因子41〜43との間の接続を(端子配置を)循環的にずらした例であるが,これに限るものでなく,端子配置を所定方向にずらす(シフトする)ことも考えられる。
例えば,図1に示す例において,前記出力端子41を除去した構成,或いは該出力端子41への接続ライン41Lを切断した構成とすることが考えられる。そのような構成によっても,前記CPU60での検出結果は給紙カセットXの場合と変わらない。
【0017】
【実施例】
(第1の実施例)
次に,図2に示すブロック図を用いて,本発明の第1の実施例に係る給紙カセットX1及び前記画像形成装置1側の接続インターフェースの一例であるカセットI/F(19a)について説明する。図2は,6台の本給紙カセットX1が,前記画像形成装置1に対して順次連ねて接続された例を示している。
前記画像形成装置1における前記カセットI/F(19a)は,給紙カセットX1が接続される3つの出力端子21〜23全てが,ごく小さな抵抗値の抵抗素子24を介して所定の電位(+5V)にプルアップされている。
さらに,前記カセットI/F(19a)は,前記抵抗素子24を流れる信号の電流値(給紙カセットX1の前記入力端子31〜33への出力信号の電流値)をA/D変換するA/D変換器25を具備し,A/D変換後の電流値信号は前記制御部15へ出力される。
【0018】
一方,本給紙カセットX1は,前記画像形成装置1又は該画像形成装置1側に接続されている他の給紙カセットX1の端子と接続するための複数の入力端子31〜33と,該複数の入力端子31〜33のいずれかと接続され,次階層側に接続される(前記画像形成装置1側と反対側に接続される)他の給紙カセットX1の前記入力端子31〜33と接続するための複数の出力端子41〜43と,前記入力端子33と前記出力端子41との間の経路を流れる信号の電圧値をA/D変換するA/D変換器61aと,A/D変換後の電圧値を入力し,その電圧値に基づいて当該給紙カセットX1が前記画像形成装置1に対して何番目の位置に接続されているかを検出するCPU60a(前記接続位置検出手段の一例)とを具備している。前記入力端子31〜33及び前記出力端子41〜43は,それぞれその番号順に配列されており,前記出力端子41〜43がそれぞれ次階層の給紙カセットXの前記入力端子31〜33に接続される。
ここで,給紙カセットX1の内部において,前記入力端子31〜33は,その端子配置を循環的に1つずらして前記出力端子41〜43に接続されている点は前記給紙カセットX(図1)と同様であるが,各入出力端子は,それぞれ抵抗素子Ra,Rb,Rcを介して接続されている。
また,前記入力端子33から前記出力端子41への信号経路と並列に所定の抵抗素子Rdが接地レベルとの間で接続されており,前記抵抗素子Rcと前記抵抗素子Rdとによって分圧回路(前記分圧手段の一例)が構成されている。これにより,前記入力端子33の入力信号は,その電圧が分圧されて前記出力端子41へ出力される。
【0019】
図2に示すような構成により,各給紙カセットX1における前記CPU60aによる検出電圧V1〜V6は以下のようになる。以下,前記画像形成装置1側でのプルアップ電圧をVccとし,前記画像形成装置1側の前記抵抗素子24の抵抗値は,給紙カセットX1側の抵抗素子の抵抗値に比べて無視できる程度に十分小さいものとする。また,各抵抗素子Ra,Rb,Rc,Rdの抵抗値を,ra,rb,rc,rdとする。
まず,前記画像形成装置1に対して1番目及び4番目に接続された給紙カセットX1における検出電圧V1,V4について考える。
ここで,1台〜3台までの給紙カセットX1が接続される場合においては,
V1=Vcc×rd/(rc+rd)
となる。この値は,最大3台以内であれば,給紙カセットX1の接続総数に影響されない。
また,4台〜6台の給紙カセットX1が接続される場合においては,
V1=Vcc×rd×ra-d/{rc×(ra-d+rd)+rd×ra-d}
V4=Vcc×rd2/{rc×(ra-d+rd)+rd×ra-d}
となる。この値は,4台〜6台の範囲であれば,給紙カセットX1の接続総数に影響されない。ここで,ra-d=ra+rb+rc+rdである。
【0020】
次に,前記画像形成装置1に対して2番目及び5番目に接続された給紙カセットX1における検出電圧V2,V5について考える。
ここで,2台〜4台までの給紙カセットX1が接続される場合においては,
V2=Vcc×rd/(rb+rc+rd)
となる。この値は,2台〜4台の範囲であれば,給紙カセットX1の接続総数に影響されない。
また,5台〜7台の給紙カセットX1が接続される場合においては,
V2=Vcc×rd×ra-d/{(rb+rc)×(ra-d+rd)+rd×ra-d}
V5=Vcc×rd2/{(rb+rc)×(ra-d+rd)+rd×ra-d}
となる。この値は,5台〜7台の範囲であれば,給紙カセットX1の接続総数に影響されない。
【0021】
次に,前記画像形成装置1に対して3番目及び6番目に接続された給紙カセットX1における検出電圧V3,V6について考える。
ここで,3台〜5台までの給紙カセットX1が接続される場合においては,
V3=Vcc×rd/ra-d
となる。この値は,3台〜5台の範囲であれば,給紙カセットX1の接続総数に影響されない。
また,6台〜8台の給紙カセットX1が接続される場合においては,ra-c=ra+rb+rcとすると,
V3=Vcc×rd×ra-d/{ra-c×(ra-d+rd)+rd×ra-d}
V6=Vcc×rd2/{ra-c×(ra-d+rd)+rd×ra-d}
となる。この値は,6台〜8台の範囲であれば,給紙カセットX1の接続総数に影響されない。
これにより,前記CPU60aは,検出される電圧値によって,自身(給紙カセットX1)が前記画像形成装置1から何番目に接続されているかを判別できる。
【0022】
このように,給紙カセットX1では,その接続総数が変化(増減)した場合,3台(即ち,前記入力端子31〜33(或いは前記出力端子41〜43)の数だけ)変化するごとにしか各給紙カセットX1で検出される電圧値が変化しない。このため,給紙カセットX1の接続可能台数を多くする場合でも,図5(a)に示した従来技術に比べて,分圧回路による電圧降下幅を比較的大きくとることができる。
これにより,給紙カセットX1の接続可能台数が多い場合でも,分圧回路における抵抗素子の選定(設計)の自由度が高まり,比較的粗い精度の抵抗素子やA/D変換器61aを用いることができる。
【0023】
(第2の実施例)
次に,図3に示すブロック図を用いて,本発明の第2の実施例に係る給紙カセットX2及び前記画像形成装置1側の接続インターフェースの一例であるカセットI/F(19b)について説明する。図3は,6台の本給紙カセットX2が,前記画像形成装置1に対して順次連ねて接続された例を示している。
前記画像形成装置1における前記カセットI/F(19b)は,給紙カセットX2が接続される3つの出力端子21〜23のうち,1つの出力端子21は,所定の電位(+5V)にプルアップされて,残りの出力端子22,23は接地されている。
【0024】
一方,本給紙カセットX2は,前記画像形成装置1又は該画像形成装置1側に接続されている他の給紙カセットX2の端子と接続するための複数の入力端子31〜33と,該複数の入力端子31〜33のいずれかと接続され,次階層に接続される他の給紙カセットX2の前記入力端子31〜33と接続するための複数の出力端子41〜43と,前記入力端子31〜33と前記出力端子41から43との間の経路を流れる信号の電圧値をA/D変換するA/D変換器61bと,A/D変換後の電圧値を入力し,その電圧値に基づいて当該給紙カセットX2が前記画像形成装置1に対して何番目の位置に接続されているかを検出するCPU60b(前記接続位置検出手段の一例)とを具備している。前記入力端子31〜33及び前記出力端子41〜43は,それぞれその番号順に配列されており,前記出力端子41〜43がそれぞれ次階層の給紙カセットXの前記入力端子31〜33に接続される。
ここで,給紙カセットX2の内部において,前記入力端子31〜33は,その端子配置を循環的に1つずらして前記出力端子41〜43に接続されている点は前記給紙カセットX(図1)と同様であるが,前記入力端子31からの入力信号が所定電位にプルアップされている場合に,その電圧を諸定電圧だけ降下させるためのダイオード70(前記電圧降下手段の一例)を具備し,電圧降下後の信号が前記出力端子41に出力される。さらに,次階層側に接続される他の給紙カセットX2において,電圧降下後の電圧値検出のため,前記ダイオード70から前記出力端子41への経路と並列に所定の抵抗素子71が接地電位との間に接続されている。
【0025】
図3に示すような構成により,各給紙カセットX2における前記CPU60bによる検出電圧V1i〜V6i(i=1,2,3:入力端子番号)は以下のようになる。以下,前記画像形成装置1側でのプルアップ電圧をVcc,前記ダイオード70による降下電圧をVdとする。
V11=Vcc
V22=Vcc
V33=Vcc
V41=Vcc−Vd
V52=Vcc−Vd
V63=Vcc−Vd
その他のV1i〜V6iは0(ゼロ)
となる。この値は,給紙カセットX2の接続総数に影響されない。これにより,前記CPU60bは,所定以上の電圧が検出される端子番号(入力端子の番号)とその電圧値の組み合わせによって,自身(給紙カセットX2)が前記画像形成装置1から何番目に接続されているかを判別できる。
このように,給紙カセットX2では,その接続総数が変化(増減)した場合,3台(即ち,前記入力端子31〜33(或いは前記出力端子41〜43)の数だけ)変化するごとにしか各給紙カセットX2で検出される電圧値が変化しない。このため,給紙カセットX2の接続可能台数を多くする場合でも,図5(b)に示した従来技術に比べて,前記ダイオード70による電圧降下幅を比較的大きくとることができる。
これにより,給紙カセットX2の接続可能台数が多い場合でも,比較的粗い精度のダイオード(電圧降下手段)やA/D変換器61bを用いることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,前階層(前段)の給紙カセット(或いは画像形成装置)の出力端子から複数の入力端子で受けた入力信号を,その端子配置を所定方向に又は循環的にずらして次階層側の出力端子へ出力し,その入出力端子間の信号の電圧に基づいて当該給紙カセットが画像形成装置に対して何番目の位置に接続されているかを検出することにより,給紙カセットの接続可能台数が多い場合でも,前述したように信号電圧のON(High)/OFF(Low)や,比較的粗い電圧変化の検出によって接続位置を判別(検出)できるので,部品選定の制約が大きくならず,また高精度の(高価な)機器を用いる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給紙カセットXの概略構成を表すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る給紙カセットX1の概略構成を表すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る給紙カセットX2の概略構成を表すブロック図。
【図4】本発明の実施の形態及び実施例に係る給紙カセットが接続される画像形成装置の概略構成を表すブロック図。
【図5】従来の給紙カセットA1,A2の概略構成を表すブロック図。
【符号の説明】
1…画像形成装置
11…通信部
12…操作・表示部
13…画像メモリ
14…設定メモリ
15…制御部
16…スキャナ部
17…画像処理部
18…印刷部
19…カセットインターフェース
21〜23…画像形成装置の出力端子
31〜33…入力端子
41〜43…出力端子
60,60a,60b…CPU(接続位置検出手段)
61a,61b…A/D変換器
70…ダイオード(電圧降下手段)

Claims (4)

  1. 画像形成装置に対して階層的に順次連ねて接続される給紙カセットにおいて,
    前記画像形成装置又は前階層側に接続されている他の給紙カセットの端子と接続するための複数の入力端子と,
    前記複数の入力端子とその端子配置を所定方向に又は循環的にずらして接続され,次階層側に接続される他の給紙カセットの前記入力端子と接続するための1又は複数の出力端子と,
    前記入力端子と前記出力端子との間の経路を流れる信号の電圧に基づいて当該給紙カセットが前記画像形成装置に対して何番目の位置に接続されているかを検出する接続位置検出手段と,
    を具備してなることを特徴とする給紙カセット。
  2. 少なくとも1つの前記入力端子の入力信号の電圧を分圧して前記出力端子へ出力する分圧手段を具備してなる請求項1に記載の給紙カセット。
  3. 少なくとも1つの前記入力端子の入力信号の電圧を所定値だけ降下させて前記出力端子へ出力する電圧降下手段を具備してなる請求項1に記載の給紙カセット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の給紙カセット1つ又は複数が階層的に順次連ねて接続される画像形成装置であって,
    接続された前記給紙カセットの前記入力端子への出力信号の電流値に基づいて前記給紙カセットの接続数を検出するカセット接続数検出手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
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