JP2009151260A - 定着装置、及びこれを具備する画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及びこれを具備する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】定着ベルト寄り規制部材の加熱ローラ当接部への乗り上げを防止した定着装置を提供する。
【解決手段】定着ベルト12の裏面の幅方向各端部に、定着ベルトのローラ軸方向への寄りを防止するベルト寄り規制部材32,32Aが固定され、定着ベルト12が接触している加熱ローラ14の胴部と定着ローラの胴部とでは、定着ローラの胴部の軸線方向長さが加熱ローラの胴部の軸線方向長さよりも短く設定されており、加熱ローラ14に巻き付いている定着ベルト12表面の軸方向全域または軸方向両端部のベルト寄り規制部材32,32Aの対向位置に、ベルト寄り規制部材の加熱ローラの当接部への乗り上げを抑制する機能を有する乗り上げ抑制部材51,51Aが備えた定着装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無端ベルトを定着ベルトとして具備する定着装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機として構成される各種の画像形成装置に無端状の定着ベルトを具備する定着装置が組み込まれていることは、従来から公知の構成である。
上記のような定着装置においては、無端ベルトが巻き掛けられた複数のローラの平行度が低い(悪い)と、無端ベルトがローラの軸線方向のいずれかに偏ってしまい、場合によってはローラから外れてしまうという問題があった。
このような問題に鑑み、無端ベルトの裏面に固定したベルト寄り規制部材を機能させることにより、無端ベルトが大きく片方に寄ることを防止した構成の定着装置が提案された(例えば、下記特許文献1参照。)。
この定着装置においては、無端状の定着ベルトが定着ローラと加熱ローラとに巻き掛けられており、定着ベルトの裏面の幅方向各端部にベルト寄り規制部材がそれぞれ固定されており、かかるベルト寄り規制部材は、ゴムなどの弾性材料ないしは可撓性材料により構成されている構成を有している。
上記構成とすることにより、定着ベルトが走行駆動されているとき、その定着ベルトが定着ローラの軸線方向におけるいずれかの向きに寄ったとき、ベルト寄り規制部材が定着ローラの当接部に当接し、定着ベルトがそれ以上寄ってしまうことが阻止される。
このとき、定着ローラの当接部と、その当接部に当たるベルト寄り規制部材の面とが、互いにほぼ平行な傾斜面として形成されているものとする。このため、ベルト寄り規制部材が定着ローラの当接部に当たったとき、ベルト寄り規制部材の全体に力を分散でき、定着ベルトに発生する応力を低く抑えることができ、ベルト寄り規制部材が加熱ローラの当接部へ乗り上がる力を低減できる。これにより定着ベルトの変形破断を防止することができるのである。
しかし、定着ベルトが巻き掛けられている定着ローラと加熱ローラとの平行度が著しく低い(悪い)状態の場合には、ベルト寄り規制部材が加熱ローラの当接部に非常に大きな力で圧接することになるので、定着ベルトが変形し、加熱ローラの当接部に乗り上げてしまうおそれがある。
かかる不都合の対策として、従来においては、加熱ローラと定着ローラとの平行度を調整し、加熱ローラの当接部への圧力を低減化することとしていた。
このような対策においては、定着装置やこれを具備する画像形成装置を出荷する前段階で、工場内で調整を行ったり、あるいは市場に搬出した後に調整したりしなければならず、工程数の増加や市場サービスの時間増により、コスト高を招来するという問題を有していた。
特開2005−250298号公報
そこで、本発明においては、上記のような、加熱ローラと定着ローラとの平行度を調整するための調整部材や調整工程を別途設けることなく、定着ベルト寄り規制部材の加熱ローラ当接部への乗り上げを防止することのできる定着装置、及びこれを具備する画像形成装置を提供することとした。
請求項1の発明においては、複数のローラに巻き掛けられて走行駆動される無端状の定着ベルトを具備する定着装置であって、前記定着ベルトの裏面の幅方向各端部、又はその近傍に、当該定着ベルトの寄りを防止するためのベルト寄り規制部材が固定されており、 前記定着ベルトは、定着ローラと加熱ローラの少なくとも2つのローラに巻き掛けられており、前記定着ベルトの表面には加圧部材が圧接しており、前記定着ベルトと前記加圧部材との間に、記録媒体を通過させて、熱と圧力の作用により記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着するようになされており、前記定着ベルトが接触している定着ローラの胴部(定着ローラ胴部)は、芯金と当該芯金上に積層された弾性層とにより構成されており、前記加熱ローラは、前記ベルト寄り規制部材の傾斜面に当接する当接部を備えた金属ローラより成り、前記定着ベルトが接触している加熱ローラの胴部(加熱ローラ胴部)と、前記定着ローラ胴部とでは、前記定着ローラ胴部の軸線方向長さが、前記加熱ローラ胴部の軸線方向長さよりも短く設定されており、前記加熱ローラ外周に巻き付いている前記定着ベルト表面の軸方向全域または軸方向両端部の前記ベルト寄り規制部材の対向位置に、前記ベルト寄り規制部材の前記加熱ローラの当接部への乗り上げを抑制する機能を有する乗り上げ抑制部材を備えていることを特徴とする定着装置を提供する。
請求項2の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、定着ベルト表面へ押し当てられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置を提供する。
請求項3の発明においては、前記乗り上げ抑制部材の定着ベルト表面への当接力は、前記ベルト寄り規制部材の加熱ローラの当接部への乗り上げ力よりも大であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置を提供する。
請求項4の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、前記定着ベルトへのテンション部材としての機能を兼ねていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置を提供する。
請求項5の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、前記定着ベルト表面に対してギャップを設けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置を提供する。
請求項6の発明においては、前記乗り上げ抑制部材の定着ベルト表面に対するギャップ(g)は、前記ベルト寄り規制部材の厚さ(t)に対して、g<tであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置を提供する。
請求項7の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、回転体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置を提供する。
請求項8の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、樹脂材からなる芯材と、該芯材を覆う弾性部材とを有し、前記乗り上げ抑制部材を保持する保持部材と、該保持部材と前記乗り上げ抑制部材との間に設けられた摺動リングと、を備えることを特徴とする請求項7に記載の定着装置を提供する。
請求項9の発明においては、前記弾性部材内周は、前記芯材外周に接着されていることを特徴とする請求項8に記載の定着装置を提供する。
請求項10の発明においては、前記摺動リング外径D1は、前記弾性部材内径Dr1よりも大きいことを特徴とする請求項8又は9に記載の定着装置を提供する。
請求項11の発明においては、前記摺動リング外径D1と、前記弾性部材外径Dr2と、前記弾性部材の前記定着ベルトへの圧縮量Lとが、下記式(1)を満たすことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の定着装置を提供する。
D1/2<((Dr2)/2)−L ・・・式(1)
請求項12の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、パッド部材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置を提供する。
請求項13の発明においては、前記乗り上げ抑制部材は、前記定着ベルトと当接する部位に離型層を具備していることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか一項に記載の定着装置を提供する。
請求項14の発明においては、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の定着装置を具備していることを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項1〜3の発明によれば、従来技術において必須とされていたベルトの平行度を調整する作業工程を省略でき、定着ベルト寄り規制部材の加熱ローラ当接部への乗り上げを効果的に抑制できた。
請求項4の発明によれば、ベルトへのテンションローラと乗り上げ抑制部材を兼用することで、部品点数削減し、コスト低減化が図られた。
請求項5、6の発明によれば、従来技術において必須とされていた調整部材を無くして、定着ベルト寄り規制部材の加熱ローラ当接部への乗り上げを抑え、かつ、定着ベルト表面へのダメージも与えないようにすることができた。
請求項7の発明によれば、乗り上げ抑制部材を回転体とすることにより、定着ベルト表面へのダメージの低減化を図ることができた。
請求項8の発明によれば、摺動リングを備えることで、回転体と保持部材間の摺動を円滑化できるため、定着ベルト表層と回転体外周面との摺動が低減し、定着ベルト表層の磨耗を低減できる。
請求項9の発明によれば、回転体の樹脂材外径と弾性部材内径を接着することで、高温環境下における異種材料間の熱膨張差による弾性部材の抜けを防止することができる。
請求項10の発明によれば、樹脂材外径と弾性部材内径間の接着が高温環境下で経時劣化した場合、弾性部材が抜けてくるのを摺動リング側面で受け、抜けを防止することができる。
請求項11の発明によれば、摺動リング外径寸法を弾性部材の外径寸法から弾性材圧縮量の差以下とすることで、摺動リング外径部が定着ベルト表層へ接触し、ベルトを傷つけることを防止することができる。
請求項12の発明によれば、乗り上げ抑制部材をパッド構成とすることにより、乗り上げ抑制部材の構成を簡素化することができた。
請求項13の発明によれば、乗り上げ抑制部材の定着ベルトと当接する部位に離型層を備えることで、定着ベルト表面へのダメージの低減化が図られた。
請求項14の発明によれば、上記定着装置を搭載し、高信頼性品質の画像形成装置を実現することができた。
本発明の実施形態について説明するが、本発明は下記に限定されるものではない。
本発明の定着装置は、複数のローラに巻き掛けられて走行駆動される無端状の定着ベルトを具備している。
定着ベルトの裏面の幅方向各端部、又はその近傍には、定着ベルトの寄りを防止するためのベルト寄り規制部材が固定されている。
定着ベルトは、定着ローラと加熱ローラの少なくとも2つのローラに巻き掛けられている。
定着ベルトの表面には、加圧部材が圧接しており、定着ベルトと加圧部材との間に、所定の記録媒体を通過させ、熱と圧力の作用により記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着するようになされている。
定着ベルトと接触している定着ローラの部分を「定着ローラ胴部」とするとき、この定着ローラ胴部は、芯金と芯金上に積層された弾性層とにより構成されているものとする。 定着ベルトが巻き掛けられている加熱ローラは、前記ベルト寄り規制部材の傾斜面に当接する当接部を備えた金属ローラより成るものとする。
定着ベルトが接触している加熱ローラ部分を「加熱ローラ胴部」としたとき、前記定着ローラ胴部の軸線方向長さが、前記「加熱ローラ胴部」の軸線方向長さよりも短く設定されている。
本発明の定着装置においては、前記加熱ローラに巻き付いている前記定着ベルト表面の軸方向全域または軸方向両端部の前記ベルト寄り規制部材の対向位置に、前記ベルト寄り規制部材が、前記加熱ローラの当接部に乗り上げてしまうことを防止するための乗り上げ抑制部材が備えられている。
本発明の定着装置について、図を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の定着装置の一例の概略構成図を示す。
図2は図1中の破線III−IIIにおける概略断面図を示し、図3は図1中の破線IV−IVにおける概略断面図を示す。
定着装置2は、無端ベルトである定着ベルト12が、定着ローラ13と加熱ローラ14の2つのローラに巻き掛けられた構成を有している。なお、図においては2つのローラにのみ巻き掛けられたものとしたが、3以上のローラを適用してもよい。
定着ベルト12の表面には、加圧部材の一例である加圧ローラ15が圧接しており、図示した例では、加圧ローラ15は、定着ローラ13に巻き付いた定着ベルト部分に圧接し、ニップを形成している。
加圧ローラ15は、所定のモータ(図示せず)によって、図1中矢印F方向に回転駆動され、その回転が所定のギア(図示せず)を介して定着ローラ13に伝えられ、その定着ローラ13が、図1中矢印E方向に回転駆動されるようになされている。
また、定着ローラ13の回転により、定着ベルト12が矢印G方向に走行駆動され、これによって加熱ローラ14が矢印H方向に従動回転する。
上述したように、複数のローラに巻き掛けられて走行駆動される無端状の定着ベルトを有し、定着ローラ13と加熱ローラ14の少なくとも2つのローラに巻き掛けられている定着ベルト12の表面には、加圧ローラ15より成る加圧部材が圧接している。なお加圧部材はローラに限定されるものではなく、加圧ベルトであってもよい。
定着ローラ13、加熱ローラ14、及び加圧ローラ15は、それぞれ中空となっており、各ローラ内部にヒータ16,17,18が配置されており、各ヒータ16,17,18によって定着ローラ13、加熱ローラ14、加圧ローラ15、及び定着ベルト12がそれぞれ加熱されるようになされている。
また、加熱ローラ14に接触する定着ベルト部分と、定着ローラ13に接触する定着ベルト部分と、加圧ローラ15には、それぞれ温度センサ19,20,21が対向配置されており、各センサによる温度検知結果に基づいて、各ヒータ16,17,18への通電が制御され、定着ベルト12及び加圧ローラ15の温度が、トナー像の定着に適した温度となるように制御されている。
なお、定着ローラ13または加圧ローラ15は内部にヒータ16またはヒータ18を配置せず、中実ローラ構成とし、外部にヒータを設けた構成としてもよい。
定着ベルト12は、例えばポリイミドから成る基材と、基材上に設けられたシリコーンゴムと、そのシリコーンゴムの表面に設けられたフッ素樹脂層により構成されている。
定着ローラ13と加熱ローラ14の平行度が低い(悪い)と、定着ベルト12が、図2及び図3中の、矢印I又はJで示した方向に片寄る。このような状態を放置すると、定着ベルト12が定着ローラ13や加熱ローラ14から外れるおそれがある。
上記問題を解決する手段として、図1〜図3の定着装置においては、定着ベルト12の裏面の幅方向各端部(又はその近傍であってもよい)に、定着ベルト12の片寄りを防止するベルト寄り規制部材32,32Aが、例えば接着剤等によって固定されている。
ベルト寄り規制部材32,32Aは、ゴム等の弾性材料や、可撓性材料によりなるものとし、定着ベルト12の全周に亘って延びている。
定着ベルト12が、図2及び図3中の矢印Iで示した方向に片寄ったとすると、一方のベルト寄り規制部材32の傾斜面33が加熱ローラ14の一方の当接部34に突き当るようになり、定着ベルト12がそれ以上矢印I方向に寄ってしまうことが阻止される。
逆に、定着ベルト12が、図2及び図3中の矢印Jで示した方向に寄ったとすると、他方のベルト寄り規制部材32Aの傾斜面33Aが加熱ローラ14の他方の当接部34Aに当り、これ以上の定着ベルト12の寄りが阻止される。
ところで、従来提案されていた定着装置においては、定着ベルトが巻き掛けられているローラの平行度が低い(悪い)ときに定着ベルトの寄りの発生を防止するため、加熱ローラと定着ローラの平行度を調整する作業を別途設け、定着ベルト12のベルト寄り規制部材32、32Aが、加熱ローラ14の当接部34、34Aへ乗り上がらないようにしていた。
しかし、定着ベルト12の片寄りを調整する工程や作業を別途設けて製品の高い信頼性を維持し、品質を保持するためには、必然的にコスト高を招来していた。
本発明の定着装置は、極めて簡易な構成により、定着ベルト12のベルト寄り規制部材32、32Aが、加熱ローラ14の当接部34、34Aへ乗り上がってしまいローラからの外れてしまう事態を防止した。
図8に、画像形成装置の概略構成図を示す。この画像形成装置は上述した定着装置が組み込まれている。この画像形成装置による作像工程について説明する。
給紙ユニット131によって、記録用紙が転写部へ搬送される。
一方、書き込みユニット132によってスキャナによる信号もしくはプリンタによる信号に従い、作像ユニット133内の感光体140上に露光が行われ、現像装置150により現像が行われる。その後、作像ユニット133によって中間転写ベルト141に作像され、転写ユニット134により搬送されてきた記録用紙に未定着トナー像が転写される。 未定着トナー像は、定着装置を具備する定着ユニット135において定着される。
なお、両面印刷を行う場合には、片面印刷が行われた後、両面ユニット136において記録用紙が反転され、再び転写部へ搬送されて反対側の面に印刷が行われる。
下記に本発明の装置について具体的な例を挙げて説明する。
〔実施例1〕
図1および図3に示すように、本発明の定着装置においては、加熱ローラ14に巻き付いた定着ベルト12の表面に、ベルト寄り規制部材32、32Aの加熱ローラ当接部34、34Aへの乗り上げを抑制する、乗り上げ抑制部材51、51Aを、加熱ローラ14円周上において追加装備した。
図3に示すように、乗り上げ抑制部材51、51Aは、最大画像領域(L4)に相当する位置の外側に配置されている。
定着ベルト12へのテンションは、加熱ローラ14を保持している軸受(図示せず)をK方向へ引っ張り部材(図示せず)により引っ張ることで付加しているものとする。
上述した乗り上げ抑制部材51、51Aは、定着ベルト12の表面へ所定の押圧部材(図示せず)によって当接されているものとする。押圧部材としては、スプリング、板バネ材等が使用できる。
乗り上げ抑制部材51、51Aを定着ベルト12の表面へ当接させる押圧部材による当接力は、ベルト寄り規制部材32、32Aが加熱ローラ当接部34、34Aへ乗り上げようとする力よりも大となるように設定することが好ましい。これにより確実に、上記ベルト寄り規制部材の乗り上げを防止できる。
〔実施例2〕
この例における定着装置は、図4、図5に示すように、定着ベルト12へのテンションを、加熱ローラ14の軸受への引っ張り荷重ではなく、定着ベルト12表面へローラ52を当接することにより付加する方式を採った例である。
このとき、ローラ52による定着ベルト12へのテンションは、ベルト寄り規制部材32、32Aの加熱ローラ当接部34、34Aへの乗り上げ力より大きい当接力に設定するものとし、ローラ52は、図5に示すように加熱ローラ14の円周上に配置する。
〔実施例3〕
この例における定着装置は、図6に示すように、加熱ローラ14周上に巻き付けられた定着ベルト12の表面から、所定のギャップ(g)を設けた位置に、乗り上げ抑制部材51を配置している方式を採った例である。
乗り上げ抑制部材51へ定着ベルト12表面が押し当てられた場合、この当接力は、ベルト寄り規制部材32、32Aが加熱ローラの当接部34、34Aへ乗り上げる力より大きい力に設定する。
また、加熱ローラ14円周上に巻きつけた定着ベルト12の表面から、ギャップ(g)がベルト寄り規制部材32、32Aの厚み(t)より大きいと、乗り上げ抑制の機能を果たさないため、g<tとなるように設定する。
上記乗り上げ抑制部材51、51A、52は、駆動源を持たない回転体であるものとし、乗り上げ抑制部材51、51A、52と定着ベルト12が当接した状態で、定着ベルト12が、所定の駆動源(図示せず)により回転した際、乗り上げ抑制部材51、51A、52は、定着ベルト12に対して、従動回転するようになされている。
〔実施例4〕
この例における定着装置は、図7に示すように、加熱ローラ14の外周に巻き付いた定着ベルト12の表面に、ベルト寄り規制部材32、32Aが加熱ローラ当接部34、34Aへ乗り上げてしまうことを抑制するための、乗り上げ抑制部材53を、加熱ローラ14との対向位置に装備している。この例における乗り上げ抑制部材53は、最大画像領域の外側に配置するパッド部材であるものとする。
定着ベルト12へのテンションは、加熱ローラ14を保持している軸受(図示せず)を、K方向へ、所定の引っ張り部材(図示せず)によって引っ張ることで付加している。
乗り上げ抑制部材53は、定着ベルト12の表面へ、所定の押圧部材(図示せず)により当接させている。
押圧部材としては、スプリング、板バネ材等が適用できる。
押圧部材による当接力は、ベルト寄り規制部材32、32Aの加熱ローラ当接部34、34Aへの乗り上げ力より大きい当接力に設定している。
前記の乗り上げ抑制部材51、51A、52、53は、定着ベルト12と当接する部位には、例えばフッ素樹脂より成る表層を備えているものとすることが好ましい。
〔実施例5〕
この例における定着装置は、図9に示すように、乗り上げ抑制部材51、51Aの構成に特徴を有するものであり、該乗り上げ抑制部材51、51A以外の定着装置の構成は、上述した実施例1乃至4に記載のいずれの構成であっても良い。
乗り上げ抑制部材51、51Aは、定着ベルト12の回転に対して従動回転する回転体である。
芯材54は樹脂材料であり、該芯材54の外周が弾性部材55で覆われている。
芯材54に用いられる樹脂材料としては、高い摺動性を有する樹脂が含有されていることが好ましく、定着装置、画像形成装置等に用いられる公知の樹脂材料を適用できる。
弾性部材55として好ましいものとしては、公知の弾性材料が挙げられ、その中でもシリコーンゴムが好ましい。
ここで、芯材54は、回転軸方向全体が弾性部材55に覆われている必要はなく、少なくとも乗り上げを効果的に抑制することができる幅が覆われていれば良い。
定着ベルト12表面を傷つけないために、定着ベルト12表面への当接部材は弾性を有する。また、従動回転する当該回転体の内径部または軸は摺動するため、樹脂材で構成されている。
また、回転体を保持する保持部材57と当該回転体間には、摺動リング56が設置されている。この摺動リング56は、摺動性の良い樹脂材料を含有することが好ましく、好ましいものとしては例えばフッ素樹脂が挙げられる。フッ素樹脂としては、例えば、テフロン(登録商標)、ポリテトラフルオロエチレンのフッ素基の一部を水素または塩素で置換したもの、フッ化ビニリデン樹脂等の公知の高い摺動性を有する樹脂等が挙げられる。摺動リング56の材質にテフロン(登録商標)系材料を含有する材質を選定することで、ベルト乗り上げを抑制する回転部材の回転摺動性を円滑にすることができる。
乗り上げ抑制部材51、51Aにおいて、芯材54の樹脂材料の外周と弾性部材55内周とは、接着剤により接着されている。
さらに、図10に示すように、摺動リング56の外径D1は、弾性部材55の内径Dr1より大きい構成となっている。かかる構成とすることで、芯材54外径と弾性部材55内径間の接着が高温環境下で経時劣化した場合、弾性部材55が抜けてくるのを摺動リング56側面で受け、抜けを防止することができる。
また、図10に示すように、弾性部材55外径をDr2、弾性部材55を定着ベルトへ押圧した際の当該弾性部材55の圧縮量をLとすると、摺動リング56外径D1は、下記式(1)を満たす構成となっている。
D1/2<((Dr2)/2)−L ・・・式(1)
かかる構成とすることで、摺動リング56外径寸法を弾性部材55の外径寸法から弾性材圧縮量の差以下とすることで、摺動リング56外径部が定着ベルト12表層へ接触し、定着ベルト12を傷つけることを防止することができる。
本発明の定着装置の概略構成図を示す。 定着装置の概略断面図を示す。 定着装置の概略断面図を示す。 実施例2における定着装置の概略構成図を示す。 実施例2における定着装置の概略断面図を示す。 実施例3における定着装置の概略構成図を示す。 実施例4における定着装置の概略構成図を示す。 画像形成装置の概略構成図を示す。 実施例5における定着装置の一部である乗り上げ抑制部材の概略構成図を示す。 実施例5における定着装置の一部である乗り上げ抑制部材の定着ベルトへの圧縮時の概略構成図を示す。
符号の説明
2 定着装置
12 定着ベルト
13 定着ローラ
14 加熱ローラ
15 加圧ローラ
16,17,18 ヒータ
19,20,21 温度センサ
32,32A ベルト寄り規制部材
33,33A 傾斜面
34,34A 当接部
51,51A,52,53 乗り上げ抑制部材
54 芯材
55 弾性部材
56 摺動リング
57 保持部材
131 給紙ユニット
132 書き込みユニット
133 作像ユニット
134 転写ユニット
135 定着ユニット
136 両面ユニット
140 感光体
141 中間転写ベルト
150 現像装置

Claims (14)

  1. 複数のローラに巻き掛けられて走行駆動される無端状の定着ベルトを具備する定着装置であって、
    前記定着ベルトの裏面の幅方向各端部、又はその近傍に、当該定着ベルトの寄りを防止するためのベルト寄り規制部材が固定されており、
    前記定着ベルトは、定着ローラと加熱ローラの少なくとも2つのローラに巻き掛けられており、
    前記定着ベルトの表面には加圧部材が圧接しており、前記定着ベルトと前記加圧部材との間に、記録媒体を通過させて、熱と圧力の作用により記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着するようになされており、
    前記定着ベルトが接触している定着ローラの胴部は、芯金と当該芯金上に積層された弾性層とにより構成されており、
    前記加熱ローラは、前記ベルト寄り規制部材の傾斜面に当接する当接部を備えた金属ローラより成り、
    前記定着ベルトが接触している加熱ローラの胴部と、前記定着ローラの胴部とでは、前記定着ローラの胴部の軸線方向長さが、前記加熱ローラの胴部の軸線方向長さよりも短く設定されており、
    前記加熱ローラ外周に巻き付いている前記定着ベルト表面の軸方向全域または軸方向両端部の前記ベルト寄り規制部材の対向位置に、前記ベルト寄り規制部材の前記加熱ローラの当接部への乗り上げを抑制する機能を有する乗り上げ抑制部材を備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記乗り上げ抑制部材は、定着ベルト表面へ押し当てられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記乗り上げ抑制部材の定着ベルト表面への当接力は、前記ベルト寄り規制部材の加熱ローラの当接部への乗り上げ力よりも大であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記乗り上げ抑制部材は、前記定着ベルトへのテンション部材としての機能を兼ねていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記乗り上げ抑制部材は、前記定着ベルト表面に対してギャップを設けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記乗り上げ抑制部材の定着ベルト表面に対するギャップ(g)は、前記ベルト寄り規制部材の厚さ(t)に対して、g<tであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記乗り上げ抑制部材は、回転体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記乗り上げ抑制部材は、樹脂材からなる芯材と、該芯材を覆う弾性部材とを有し、
    前記乗り上げ抑制部材を保持する保持部材と、
    該保持部材と前記乗り上げ抑制部材との間に設けられた摺動リングと、を備えることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記弾性部材内周は、前記芯材外周に接着されていることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記摺動リング外径D1は、前記弾性部材内径Dr1よりも大きいことを特徴とする請求項8又は9に記載の定着装置。
  11. 前記摺動リング外径D1と、前記弾性部材外径Dr2と、前記弾性部材の前記定着ベルトへの圧縮量Lとが、下記式(1)を満たすことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の定着装置。
    D1/2<((Dr2)/2)−L ・・・式(1)
  12. 前記乗り上げ抑制部材は、パッド部材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置。
  13. 前記乗り上げ抑制部材は、前記定着ベルトと当接する部位に離型層を具備していることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか一項に記載の定着装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の定着装置を具備していることを特徴とする画像形成装置。
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