JP2009150115A - プレストレストコンクリート梁及びその構築方法 - Google Patents

プレストレストコンクリート梁及びその構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009150115A
JP2009150115A JP2007328670A JP2007328670A JP2009150115A JP 2009150115 A JP2009150115 A JP 2009150115A JP 2007328670 A JP2007328670 A JP 2007328670A JP 2007328670 A JP2007328670 A JP 2007328670A JP 2009150115 A JP2009150115 A JP 2009150115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
pair
prestressed concrete
central piece
pieces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007328670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4936183B2 (ja
Inventor
Haruo Nakazawa
春生 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2007328670A priority Critical patent/JP4936183B2/ja
Publication of JP2009150115A publication Critical patent/JP2009150115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4936183B2 publication Critical patent/JP4936183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02P10/212

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

【課題】製作、設計及び施工を容易にすることが可能なプレストレストコンクリート梁及びプレストレストコンクリート梁の構築方法を提供する。
【解決手段】プレストレストコンクリート梁Aを一対の端部ピース1、2と中央ピース3とに分割して構成し、端部ピース1、2を、上端1d、2d側に配置した直線状のプレテンション用緊張材6と、接合端面1c、2cから外側に突出する主筋7aとを備えて形成し、中央ピース3を、下端3e側に配置した直線状のプレテンション用緊張材10と、接合端面3c、3dから外側に突出する主筋11aとを備えて形成する。そして、一対の端部ピース1、2の間に中央ピース3を設置してそれぞれの接合端面1c、2c、3c、3dから突出した主筋同士7a、11aを重ね合わせた状態で現場打ちコンクリート5を打設し、これら主筋7a、11aを重ね継ぎ手13として一対の端部ピース1、2と中央ピース3を接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレストレストコンクリート梁及びその構築方法に関する。
従来、工期の短縮や、安全性の向上、品質の向上、ひいてはコスト縮減などの多くの利点を有することから、コンクリート系建築物の梁や柱を予め工場などで製作したプレキャストコンクリート造とし、これらを現場で組み立てて建築物を構築することが行なわれている。
また、例えば左右一対の柱の間を大きくし、大スパン化して構築されるコンクリート系建築物では、曲げ耐力を向上させるためにプレストレスを導入したプレストレストコンクリート梁(PC梁)が多用されている。そして、このようなPC梁においては、効果的に曲げ耐力を向上させるために、PC鋼線などの緊張材を曲線配置し、この曲線配置した緊張材を緊張してプレストレスを導入するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−148897号公報
しかしながら、緊張材を曲線配置することにより、設計が複雑になったり、プレストレス導入時の緊張作業や緊張管理が複雑になるという問題があった。また、PC梁の製作時などに、曲線配置する緊張材やシース管の位置決めや位置を保持するための治具が必要になり、これらの設置に多大な手間と労力を要するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、製作、設計及び施工を容易にすることが可能なプレストレストコンクリート梁及びプレストレストコンクリート梁の構築方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のプレストレストコンクリート梁は、左右一対の柱に架け渡して設置されるプレストレストコンクリート梁であって、前記柱に一端側が支持されてスパン中央側に延設される一対の端部ピースと、該一対の端部ピースの間に配設される中央ピースとに分割して構成されており、前記端部ピースは、上端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、他端の接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成され、前記中央ピースは、下端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、両端のそれぞれの接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成されており、前記一対の端部ピースの間に前記中央ピースを設置した状態で、互いに対向する接合端面から突出した主筋同士が重ね合わされ、前記端部ピースと前記中央ピースの間に打設した現場打ちコンクリートにより、前記主筋同士を重ね継ぎ手として、前記一対の端部ピースと前記中央ピースが接合されていることを特徴とする。
この発明においては、従来のように緊張材やシース管を曲線配置するものと比較し、端部ピースと中央ピースのそれぞれのプレテンション用緊張材が直線配置されるため、治具を用いて位置決めを行ったり、位置を保持する必要がなく、これらプレテンション用緊張材を容易に設置することができ、且つプレテンション用緊張材の緊張作業や緊張管理を容易に行うことが可能になり、端部ピース及び中央ピースひいてはプレストレストコンクリート梁を容易に製作することが可能になる。
また、このように端部ピースと中央ピースのプレテンション用緊張材を直線配置することにより、プレテンション用緊張材にPC鋼線の他にPC鋼棒を適用することが可能になり、さらに、従来の緊張材やシース管を曲線配置するものと比較し、設計を容易にすることが可能になる。
また、端部ピースのプレテンション用緊張材が梁の上端側に、中央ピースのプレテンション用緊張材が梁の下端側に配置されていることで、従来の緊張材を曲線配置したものと同様にプレストレストコンクリート梁の曲げ耐力を確実に向上させることが可能になる。
さらに、一対の端部ピースの間に中央ピースを設置し、端部ピースと中央ピースの互いに対向するそれぞれの接合端面から突出した主筋同士を重ね合わせた状態で、互いに対向する接合端面同士の間に現場打ちコンクリートを打設することにより、この現場打ちコンクリートに埋設された主筋同士を重ね継ぎ手として、確実に一対の端部ピースと中央ピースを一体に接合することが可能になる。
また、本発明のプレストレストコンクリート梁において、前記端部ピースは、前記一端側に上端から下端に貫通するように配置したシース管を備えて形成され、前記柱の上端から上方に突出した柱主筋を前記シース管に挿通して前記柱に接合されることが望ましい。
この発明においては、柱の上端に一端側を載置して端部ピースを設置するとともにシース管に柱主筋を挿通させることで、容易に且つ確実に端部ピース(ひいてはプレストレストコンクリート梁)と柱を接合することが可能になる。
本発明のプレストレストコンクリート梁の構築方法は、左右一対の柱に架け渡してプレストレストコンクリート梁を構築する方法であって、前記柱に一端側が支持されてスパン中央側に延設される一対の端部ピースと、該一対の端部ピースの間に配設される中央ピースとに分割して前記プレストレストコンクリート梁を形成し、前記端部ピースを、上端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、他端の接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成し、前記中央ピースを、下端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、両端のそれぞれの接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成し、前記一対の端部ピースの間に前記中央ピースを設置するととともに互いに対向する接合端面から突出した主筋同士を重ね合わせ、前記端部ピースと前記中央ピースの間に現場打ちコンクリートを打設し、該現場打ちコンクリートに埋設された前記主筋同士を重ね継ぎ手として、前記一対の端部ピースと前記中央ピースを接合することを特徴とする。
この発明においては、上記の本発明のプレストレストコンクリート梁と同様の効果を得ることが可能である。
本発明のプレストレストコンクリート梁及びプレストレストコンクリート梁の構築方法によれば、一対の端部ピースと中央ピースに分割してプレストレストコンクリート梁を構成し、直線状のプレテンション用緊張材を用いてプレストレスの導入を行えるため、プレストレストコンクリート梁の設計を容易にでき、プレストレストコンクリート梁の製作に係る手間や労力を確実に軽減でき、各緊張材の緊張作業や緊張管理を容易に行うことが可能になる。これにより、例えば大スパンのプレストレストコンクリート梁を構築する場合においても、プレストレストコンクリート梁の製作コストの低減、施工性の向上を図って確実に曲げ耐力に優れたプレストレストコンクリート梁を構築することが可能になる。
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係るプレストレストコンクリート梁及びプレストレストコンクリート梁の構築方法について説明する。本実施形態は、特に、左右一対の柱の間を大きくし、大スパン化して構築されるコンクリート系建築物に用いて好適なプレストレストコンクリート梁及びその構築方法に関するものである。
本実施形態のプレストレストコンクリート梁(PC梁)Aは、図1に示すように、予め工場等でそれぞれ製作された一対の端部ピース1、2と中央ピース3の3つのプレキャストプレストレストコンクリート部材に分割して構成されている。そして、このPC梁Aは、左右一対の柱4、4のそれぞれに一端1a、2a側が支持されてスパンS中央側に延出するように端部ピース1、2がそれぞれ設置されている。また、これら一対の端部ピース1、2の間に互いの軸線O1を同軸上に配して中央ピース3が配設されている。
また、このとき、中央ピース3は、端部ピース1、2の他端1b、2bの接合端面1c、2cと、中央ピース3の軸線O1方向両端3a、3bのそれぞれの接合端面3c、3dとの互いに対向する接合端面同士(1cと3c、2cと3d)の間、すなわち端部ピース1、2と中央ピース3の間に隙間Hをあけて配設されている。そして、本実施形態のPC梁Aは、この隙間Hに打設した現場打ちコンクリート5によって端部ピース1、2と中央ピース3とを一体に接合して形成され、一対の柱4、4に架け渡すように設置されている。
また、本実施形態のPC梁Aにおいて、一対の端部ピース1、2はそれぞれ、図1及び図2に示すように、直線状のプレテンション用緊張材6と、軸線O1方向に沿って延設された複数の主筋7a及び主筋7aを囲繞するように設けられたあばら筋7bの鉄筋7とを備えて構成されている。そして、端部ピース1、2は、これらプレテンション用緊張材6と鉄筋7をコンクリート8に埋設して断面矩形状に形成されている。
各端部ピース1、2のプレテンション用緊張材6は、例えばPC鋼線やPC鋼棒であり、上端1d、2d側に且つあばら筋7bの内側に配置されるとともに、軸線O1方向に沿って配置されている。そして、このプレテンション用緊張材6が緊張しつつコンクリート8に埋設されていることにより、端部ピース1、2に所定のプレストレスが導入されている。すなわち、端部ピース1、2は、製作時にプレストレスを導入するプレテンション方式で形成され、このプレストレスを導入するプレテンション用緊張材6と、主筋7a及びあばら筋7bとを備えたPRC造で形成されている。ここで、例えば端部ピース1、2の軸線O1方向の長さが短い場合などにおいては、プレテンション用緊張材6の両端に定着板を設けて定着の増強を図り、確実にプレストレスを導入できるようにしてもよい。
さらに、端部ピース1、2は、複数の主筋7aが接合端面1c、2cから軸線O1方向外側に突出(延出)して形成されており、これら主筋7aの突出部分が端部ピース1、2と中央ピース3の隙間Hに配されて現場打ちコンクリート5に埋設されている。また、本実施形態において、端部ピース1、2の下端1e、2e側に配置した主筋7a(7c)は、接合端面1c、2cから軸線O1方向外側に突出するとともに、先端側を中央ピース3の接合端面3c、3dに沿うように上方に折り曲げて形成されている。
さらに、本実施形態の端部ピース1、2は、その一端1a、2a側に上端1d、2dから下端1e、2eに貫通するように上下方向に配置した図示せぬ複数のシース管を備えて形成されている。このようにシース管を備えた端部ピース1、2は、一端1a、2a側が柱4、4の上端4a、4aに載置して設置されるとともに、柱4、4の上端4a、4aから上方に突出した柱主筋4b、4bがシース管に挿通される。そして、端部ピース1、2は、このシース管にグラウトを注入するなどして柱主筋4b、4bと一体化することで柱4、4に接合されている。なお、端部ピース1、2は、一端1a、2a側に複数のシース管及びこれに挿通した柱主筋4b、4bを囲繞するように設けられ、柱4、4の帯筋として機能する鉄筋を備えて構成してもよい。
一方、中央ピース3は、図1及び図3に示すように、直線状のプレテンション用緊張材10と、軸線O1方向に沿って延設された複数の主筋11a及び主筋11aを囲繞するように設けられたあばら筋11bの鉄筋11とを備えて構成されている。また、中央ピース3は、これらプレテンション用緊張材10と鉄筋11をコンクリート12に埋設して形成され、端部ピース1、2と同寸法の幅や梁成を備えて断面矩形状に形成されている。
中央ピース3のプレテンション用緊張材10は、例えばPC鋼線やPC鋼棒であり、下端3e側に且つあばら筋11bの内側に配置されるとともに、軸線O1方向に沿って配置されている。そして、このプレテンション用緊張材10が緊張しつつコンクリート12に埋設されていることにより、中央ピース3に所定のプレストレスが導入されている。すなわち、中央ピース3は、端部ピース1、2と同様に、製作時にプレストレスを導入するプレテンション方式で形成され、このプレストレスを導入するプレテンション用緊張材10と、主筋11a及びあばら筋11bとを備えたPRC造で形成されている。
さらに、中央ピース3は、複数の主筋11aが接合端面3c、3dから軸線O1方向外側に突出(延出)して形成されており、これら主筋11aの突出部分が端部ピース1、2と中央ピース3の隙間Hに配されて現場打ちコンクリート5に埋設されている。また、本実施形態において、中央ピース3の下端3e側に配置した主筋11a(11c)は、接合端面3c、3dから軸線O1方向外側に突出するとともに、先端側を端部ピース1、2の接合端面1c、2cに沿うように上方に折り曲げて形成されている。
上記のように構成した一対の端部ピース1、2と中央ピース3は、一対の端部ピース1、2の間に中央ピース3を設置した状態で、互いに対向する接合端面同士(1cと3c、2cと3d)のそれぞれから軸線O1方向外側に突出した主筋同士7a、11aが前記隙間Hで重ね合わされている。このように一対の端部ピース1、2と中央ピース3の主筋同士7a、11aが重ね合わされた状態で、前記隙間Hに打設した現場打ちコンクリート5に埋設されることにより、これら主筋同士7a、11aを重ね継ぎ手13として一対の端部ピース1、2と中央ピース3が一体に接合されている。
ついで、上記構成からなるPC梁Aを構築する方法について説明するとともに、本実施形態のPC梁A及びPC梁Aの構築方法の作用及び効果について説明する。
はじめに、一対の端部ピース1、2と中央ピース3を工場等で製作する。このとき、型枠内に、プレテンション用緊張材6、10を直線配置するとともに鉄筋7、11を所定位置に配置し、さらに柱主筋4bを挿通させるためのシース管を設置する。また、主筋7a、11aを型枠から突出させた状態で設置する。ついで、プレテンション用緊張材6、10を緊張した状態でコンクリート8、12を型枠内に打設することにより、接合端面1c、2c、3c、3dから所定の長さで主筋7a、11aを突出させた一対の端部ピース1、2と中央ピース3がそれぞれ製作される。
そして、このようにプレテンション用緊張材6、10を直線配置することにより、従来のように緊張材を曲線配置してPC梁を製作する場合と比較し、治具を用いて位置決めを行ったり、治具を用いて緊張材を保持する必要がなく、プレテンション用緊張材6、10の設置作業が容易に行える。また、プレテンション用緊張材6、10が直線配置されていることで、ジャッキなどでこのプレテンション用緊張材6、10を真っ直ぐに緊張すればよく、緊張作業や緊張管理が容易になる。これにより、容易に一対の端部ピース1、2と中央ピース3が製作される。
そして、このように予め工場などで製作した端部ピース1、2と中央ピース3を現場に搬入し、先行して構築した柱4、4の上端4a、4aの所定位置に一端1a、2a側を載置し、仮受け支保工などを用いて仮受け支持しつつ各端部ピース1、2を設置する。このとき、柱4、4の上端4a、4aから上方に突出した柱主筋4b、4bをシース管に挿通させて端部ピース1、2を設置する。
ついで、一対の端部ピース1、2の間に、仮受け支保工などを用いて仮受け支持してこれら一対の端部ピース1、2と互いの軸線O1が同軸上に配されるように中央ピース3を配置する。このように中央ピース3を所定位置に配置するとともに、互いに対向する接合端面同士(1cと3c、2cと3d)のそれぞれから軸線O1方向外側に突出した主筋同士7a、11aが端部ピース1、2と中央ピース3の隙間Hで重ね合わせた状態で配置される。
ついで、端部ピース1、2と中央ピース3の隙間Hを囲むように型枠を設置し、この隙間Hに現場打ちコンクリート5を打設する。これにより、端部ピース1、2と中央ピース3の隙間Hで重ね合わせた状態で配置した端部ピース1、2と中央ピース3の主筋同士7a、11aが現場打ちコンクリート5に埋設され、これら主筋同士7a、11aを重ね継ぎ手13として一対の端部ピース1、2と中央ピース3が一体に接合される。
ついで、一対の端部ピース1、2と中央ピース3の接合作業を終えた段階で、端部ピース1、2のシース管にグラウトを注入するなどして、端部ピース1、2を柱主筋4b、4bと一体化し柱4、4に接合する。これにより、本実施形態のPC梁Aが、一対の柱4、4に架け渡すように構築される。
したがって、本実施形態のPC梁A及びこのPC梁Aの構築方法においては、従来のように緊張材やシース管を曲線配置するものと比較し、端部ピース1、2と中央ピース3のそれぞれのプレテンション用緊張材6、10が直線配置されるため、治具を用いて位置決めを行ったり、位置を保持する必要がなく、これらプレテンション用緊張材6、10を容易に設置することができ、且つプレテンション用緊張材6、10の緊張作業や緊張管理を容易に行うことが可能になり、端部ピース1、2及び中央ピース3ひいてはPC梁Aを容易に製作することが可能になる。
また、このように端部ピース1、2と中央ピース3のプレテンション用緊張材6、10を直線配置することにより、プレテンション用緊張材6、10にPC鋼線の他にPC鋼棒を適用することが可能になり、さらに、従来の緊張材やシース管を曲線配置するものと比較し、設計を容易にすることが可能になる。
また、端部ピース1、2のプレテンション用緊張材6が梁の上端1d、2d側に、中央ピース3のプレテンション用緊張材10が梁の下端3e側に配置されていることで、従来の緊張材を曲線配置したものと同様にPC梁Aの曲げ耐力を確実に向上させることが可能になる。
さらに、一対の端部ピース1、2の間に中央ピース3を設置し、端部ピース1、2と中央ピース3の互いに対向するそれぞれの接合端面(1cと3c、2cと3d)から突出した主筋7a、11a同士を重ね合わせ、この状態で、互いに対向する接合端面同士(1cと3c、2cと3d)の間に現場打ちコンクリート5を打設することにより、この現場打ちコンクリート5に埋設された主筋同士7a、11aを重ね継ぎ手13として、確実に一対の端部ピース1、2と中央ピース3を一体に接合することが可能になる。
また、端部ピース1、2の一端1a、2a側にシース管を備えていることにより、柱4、4の上端4a、4aに一端1a、2a側を載置して端部ピース1、2を設置する際に、シース管に柱主筋4b、4bを挿通させることで、容易に且つ確実に端部ピース1、2ひいてはPC梁Aと柱4、4を接合することが可能になる。
よって、本実施形態のPC梁A及びPC梁Aの構築方法によれば、一対の端部ピース1、2と中央ピース3に分割してPC梁Aを構成し、直線状のプレテンション用緊張材6、10を用いてプレストレスの導入を行えるため、PC梁Aの設計を容易にでき、PC梁Aの製作に係る手間や労力を確実に軽減でき、各緊張材6、10の緊張作業や緊張管理を容易に行うことが可能になる。これにより、大スパンのPC梁Aを構築する場合においても、PC梁Aの製作コストの低減、施工性の向上を図って確実に曲げ耐力に優れたPC梁Aを構築することが可能になる。
以上、本発明に係るプレストレストコンクリート梁及びプレストレストコンクリート梁の構築方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、端部ピース1、2の一端1a、2a側にシース管が設けられ、柱主筋4b、4bをこのシース管に挿通して端部ピース1、2が柱4、4に一体に接合されるものとしたが、端部ピース1、2は他の手段を用いて柱4、4に接合されてもよい。
本発明の一実施形態に係るプレキャストコンクリート梁を示す図である。 図1のX1−X1線矢視図である。 図1のX2−X2線矢視図である。
符号の説明
1 端部ピース
1a 一端
1b 他端
1c 接合端面
1d 上端
1e 下端
1b 上端
2 端部ピース
2a 一端
2b 他端
2c 接合端面
2d 上端
2e 下端
3 中央ピース
3a 端部
3b 端部
3c 接合端面
3d 接合端面
3e 下端
4 柱
4a 上端
4b 柱主筋(主筋)
5 現場打ちコンクリート
6 プレテンション用緊張材
7 鉄筋
7a 主筋
7b あばら筋
7c 下端側の主筋
8 コンクリート
10 プレテンション用緊張材
11 鉄筋
11a 主筋
11b あばら筋
11c 下端側の主筋
12 コンクリート
13 重ね継ぎ手
A PC梁(プレストレストコンクリート梁)
O1 軸線
H 隙間
S スパン

Claims (3)

  1. 左右一対の柱に架け渡して設置されるプレストレストコンクリート梁であって、
    前記柱に一端側が支持されてスパン中央側に延設される一対の端部ピースと、該一対の端部ピースの間に配設される中央ピースとに分割して構成されており、
    前記端部ピースは、上端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、他端の接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成され、
    前記中央ピースは、下端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、両端のそれぞれの接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成されており、
    前記一対の端部ピースの間に前記中央ピースを設置した状態で、互いに対向する接合端面から突出した主筋同士が重ね合わされ、前記端部ピースと前記中央ピースの間に打設した現場打ちコンクリートにより、前記主筋同士を重ね継ぎ手として、前記一対の端部ピースと前記中央ピースが接合されていることを特徴とするプレストレストコンクリート梁。
  2. 請求項1記載のプレストレストコンクリート梁において、
    前記端部ピースは、前記一端側に上端から下端に貫通するように配置したシース管を備えて形成され、前記柱の上端から上方に突出した柱主筋を前記シース管に挿通して前記柱に接合されることを特徴とするプレストレストコンクリート梁。
  3. 左右一対の柱に架け渡してプレストレストコンクリート梁を構築する方法であって、
    前記柱に一端側が支持されてスパン中央側に延設される一対の端部ピースと、該一対の端部ピースの間に配設される中央ピースとに分割して前記プレストレストコンクリート梁を形成し、
    前記端部ピースを、上端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、他端の接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成し、
    前記中央ピースを、下端側に配置した直線状のプレテンション用緊張材と、両端のそれぞれの接合端面から軸線方向外側に突出する主筋とを備えて形成し、
    前記一対の端部ピースの間に前記中央ピースを設置するととともに互いに対向する接合端面から突出した主筋同士を重ね合わせ、
    前記端部ピースと前記中央ピースの間に現場打ちコンクリートを打設し、該現場打ちコンクリートに埋設された前記主筋同士を重ね継ぎ手として、前記一対の端部ピースと前記中央ピースを接合することを特徴とするプレストレストコンクリート梁の構築方法。
JP2007328670A 2007-12-20 2007-12-20 プレストレストコンクリート梁及びその構築方法 Active JP4936183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328670A JP4936183B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 プレストレストコンクリート梁及びその構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328670A JP4936183B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 プレストレストコンクリート梁及びその構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009150115A true JP2009150115A (ja) 2009-07-09
JP4936183B2 JP4936183B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40919534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007328670A Active JP4936183B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 プレストレストコンクリート梁及びその構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4936183B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024016A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd プレキャストプレストレストコンクリート梁

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7349643B1 (ja) 2023-03-13 2023-09-25 永信商事株式会社 バッテリ材料の回収装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126704A (ja) * 1986-11-17 1988-05-30 オリエンタル建設株式会社 プレキヤストコンクリ−トブロツク方式によるpc桁の製造方法
JPH0790933A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Ohbayashi Corp 構造物の構築方法
JPH11247304A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Shimizu Corp Rc構造物の継手構造
JP2007040052A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Kajima Corp アンボンドpc鋼材、アンボンドpc鋼材の製造方法及びアンボンドプレストレス構造
JP3138522U (ja) * 2007-10-24 2008-01-10 株式会社トップコン プレキャスト梁の継手構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63126704A (ja) * 1986-11-17 1988-05-30 オリエンタル建設株式会社 プレキヤストコンクリ−トブロツク方式によるpc桁の製造方法
JPH0790933A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Ohbayashi Corp 構造物の構築方法
JPH11247304A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Shimizu Corp Rc構造物の継手構造
JP2007040052A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Kajima Corp アンボンドpc鋼材、アンボンドpc鋼材の製造方法及びアンボンドプレストレス構造
JP3138522U (ja) * 2007-10-24 2008-01-10 株式会社トップコン プレキャスト梁の継手構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024016A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd プレキャストプレストレストコンクリート梁

Also Published As

Publication number Publication date
JP4936183B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308707B2 (ja) コンクリート床版取替え工法
JP2007239301A (ja) 間詰めコンクリートを介在させたプレキャストコンクリート部材間一体化方法
JP5703159B2 (ja) プレキャストプレストレストコンクリート梁
JP2010037911A (ja) コンクリート部材端部の接合構造
JP2019199710A (ja) プレキャスト合成床版の橋軸直角方向の継手構造及びその施工方法
JP2008266910A (ja) 緊張材の定着部または偏向部の突起構造及びその施工方法
JP4936183B2 (ja) プレストレストコンクリート梁及びその構築方法
JP5602455B2 (ja) 梁部材および建物構造体
JP5024617B2 (ja) プレストレストコンクリート梁及びその構築方法
JP6308502B2 (ja) 張出し施工におけるプレテンション床版の構築方法
JP4447632B2 (ja) 梁、および梁と柱の接合構造ならびにその接合方法
JP2014105547A (ja) プレキャスト床版の固定構造
WO2015146907A1 (ja) 梁部材、及びそれを用いた躯体
JP2007162341A (ja) プレキャスト床版及びその継手構造
JP2009155851A (ja) プレキャスト床版と梁との接合構造
JP2007077628A (ja) 接合部継手構造及びその構築方法
JP2009108500A (ja) プレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物
JP4841446B2 (ja) 梁端rc造の鉄骨梁の柱への施工方法
JP2007308885A (ja) 構造物の構築工法
JP2012057338A (ja) ステンレス鉄筋使用コンクリート構造部材
JP4565332B2 (ja) 段差付きスラブおよびその施工方法
JPH11293766A (ja) 鉄筋コンクリート構造およびその構築方法
JP2010065449A (ja) 開口部を有するコンクリート系梁
JP7464075B2 (ja) プレストレス構造及びそれを用いたプレキャストコンクリート部材
JP6159155B2 (ja) プレキャスト部材セット、プレキャスト部材の圧着方法、構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4936183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150