JP2009150054A - 法面処理工法 - Google Patents
法面処理工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009150054A JP2009150054A JP2007326400A JP2007326400A JP2009150054A JP 2009150054 A JP2009150054 A JP 2009150054A JP 2007326400 A JP2007326400 A JP 2007326400A JP 2007326400 A JP2007326400 A JP 2007326400A JP 2009150054 A JP2009150054 A JP 2009150054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- face
- water
- reinforcing material
- aggregate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
【課題】この発明は透水性のある法面を形成でき、しかも流動性が高く施工しやすい法面強化材および法面処理工法を提供することを目的とする。
【解決手段】上記の目的を解決するために、この発明の法面強化材は、セメントとマサ土とポリエステル繊維と水を混合した法面強化材であって、混合物1m3あたり1000〜2000Kgのマサ土と1〜10Kgのポリエステル繊維が配合されており、これらの材料を混合して吹付機4で斜面xに3〜20cm程度の厚さで吹き付けることによって、透水性が高く、草が生えにくい法面を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】上記の目的を解決するために、この発明の法面強化材は、セメントとマサ土とポリエステル繊維と水を混合した法面強化材であって、混合物1m3あたり1000〜2000Kgのマサ土と1〜10Kgのポリエステル繊維が配合されており、これらの材料を混合して吹付機4で斜面xに3〜20cm程度の厚さで吹き付けることによって、透水性が高く、草が生えにくい法面を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、山の斜面を強化する法面処理の技術に関するものである。
法面或いは急傾斜地などの斜面安定工の透水性コンクリートの吹付工法として、特許文献1には、透水性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混練以前の骨材を、付着泥分などが除去されるようにするとともに骨材表面を一定の湿潤状態となるよう洗滌処理し、そして所望の施工面に骨材と自硬性接着剤との混練吹付材をホースを介し圧送しながら吹き付ける透水コンクリートの吹付工法が提案されている。この透水コンクリートの吹付工法においては、骨材として標準粒径が2.5〜5mm及び5〜15mm位のフルイ砂が使用され、さらにビニロン短繊維などの補強材を混入される(同文献0018段落)。骨材については同文献にはこれ以上の詳述は見られないが、この工法の実施においては砕石が使用されているようである。
特開2004−100403公報
特許文献1に記載の透水性コンクリートの吹付工法は実施されており、高価な特殊減水剤が使用されている。このため、施工コストが高くなっている。また、吹き付け作業を効率的に行うためには、使用する法面強化材の流動性が高いことが要請される。
この発明は透水性のある法面を形成でき、しかも流動性が高く施工しやすい法面強化材および法面処理工法を提供することを目的とする。
上記の目的を解決するために、この発明の法面強化材は、セメントとマサ土とポリエステル繊維と水を混合した法面強化材であって、混合物1m3あたり1000〜2000Kgのマサ土と1〜10Kgのポリエステル繊維が配合されているものである。前記マサ土の粒径が2mm以上5mm未満であることが好ましい。
この発明の法面強化材は、混合物1m3あたり1000〜2000Kgのマサ土と1〜10Kgのポリエステル繊維が配合されていることによって、高価な特殊減水剤を使用しなくても高い流動性を有し、しかも透水性の高い法面を形成できるという効果を有する。
この発明を実施するための最良の形態について説明する。法面強化材の実施形態について説明する。この発明の法面強化材は、セメントとマサ土とポリエステル繊維と水を混合したものである。砕石等の粗骨材を含まず、一種のソイルセメントいえる。マサ土は粒径が2mm以上5mm未満であることが好ましい。5mmのフルイを通過し、2mmのフルイに残るものを使用することにすることによってこの粒径のものを選択することができる。
繊維としては、ポリエステルの短繊維を使用する。例えば、太さ0.03〜1mmの繊維を6〜50mmの長さにカットしたものが使用できる。さらに、廃PETボトルから再生したPET樹脂よりなるポリエステル繊維を使用することにより、資源のリサイクルに資することができる。
減水剤としては、高性能の特殊減水剤を使用してもよいが、通常の減水剤を使用することもでき、材料コストを低減することができる。
法面強化材の配合において、混合物1m3あたり混合物1m3あたり1000〜2000Kgのマサ土と1〜10Kgのポリエステル繊維となるようにする。さまざまな配合について鋭意検討したところ、この配合によって、強度が高く透水性に優れた法面を形成することができることが判明した。
つぎに、この法面強化材を使用した法面処理工法について説明する。図1は、法面処理工法を示す概念図である。法面処理工法用プラント1は、骨材ホッパー2、骨材測量器3、吹付機4、コンプレッサー5、発電機6を備えている。骨材ホッパー2にはマサ土が投入されるようになっている。骨材ホッパー2に投入されたマサ土はベルトコンベア7によって骨材測量器3へ運ばれ、定められた量ずつベルトコンベア8によって吹付機4へ送られる。また、ベルトコンベア8によってセメントおよびポリエステル繊維も吹付機4へ送られる。さらに汲み上げポンプ9によって施工現場付近の川や池より水が汲み上げられ、計量器10を介して水が吹付機4に供給される。
吹付機4に供給されたセメントとマサ土とポリエステル繊維と水は混合され、法面強化材が生成される。この法面強化材はコンプレッサー5によって圧送され、ホース11によって強化すべき斜面xに吹き付けられる。
なお、図1に示す例においては、骨材測量器3と吹付機4の間に強制練ミキサー12が設けられている。セメントとマサ土とポリエステル繊維とをあらかじめ強制練ミキサー12で混合することによって、短時間で均一な混合を行うことができる。強制練ミキサー12によって混合されたセメントとマサ土とポリエステル繊維は吹付機4に送られ、水と減水剤を加えられて練り上げられる。
斜面xに盛られる法面強化材の厚さは斜面xの角度や状態によって変わるが、3〜20cm程度の範囲で選択される場合が多い。斜面の角度が急な場合は、下に金網を敷設してから法面強化材を吹く付けることが好ましい。
こうして、形成された法面は十分な強度を有するとともに、良好な透水性を有する。また、雑草が生えにくくなるという効果も有する。また、この法面は適度な保水性も有しており、気温の高いときには気化熱によって法面の温度を低下させる。
ついで、この発明の実施例について説明する。ここでは、法面強化材の配合において、セメントはポルトランドセメントを使用した。ポリエステル繊維は株式会社サンゴのテレフタロンACを使用した。このポリエステル繊維は太さ5080dtex(直径0.7mm)、長さ30mmであり、廃PETボトルから再生した高純度のPET樹脂より作られている。マサ土は5mmのフルイを通過し、2mmのフルイに残るものを使用する。さらに混和剤として減水剤を使用した。混合物1m3あたりセメント250Kg、マサ土1630Kg、水90リットル、減水剤6.3リットル、ポリエステル繊維2.6Kgを配合した。
こうして生成された法面強化材により直径5cm、長さ10cmの供試体を作成し、材齢9日で強度試験を行ったところ、平均強度は16.9N/mm2であった。
また、この法面強化材を斜面に吹き付けて乾燥させ、強化壁を形成し、その強化壁に水をかける試験を行ったところ、十分に水が浸透することが確認された。
1.法面処理工法プラント
2.骨材ホッパー
3.骨材計量器
4.吹付機
5.コンプレッサー
7,8 ベルトコンベア
9.汲み上げポンプ
11.ホース
12.強制練ミキサー
x.斜面
2.骨材ホッパー
3.骨材計量器
4.吹付機
5.コンプレッサー
7,8 ベルトコンベア
9.汲み上げポンプ
11.ホース
12.強制練ミキサー
x.斜面
Claims (3)
- セメントとマサ土とポリエステル繊維と水を混合した法面強化材であって、混合物1m3あたり1000〜2000Kgのマサ土と1〜10Kgのポリエステル繊維が配合されている法面強化材。
- 前記マサ土の粒径が2mm以上5mm未満である請求項1に記載の法面強化材。
- 請求項1または請求項2に記載の法面強化材を法面に吹き付けて法面を強化する法面処理工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007326400A JP2009150054A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 法面処理工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007326400A JP2009150054A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 法面処理工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009150054A true JP2009150054A (ja) | 2009-07-09 |
Family
ID=40919474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007326400A Pending JP2009150054A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 法面処理工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009150054A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0827794A (ja) * | 1994-07-18 | 1996-01-30 | Raito Kogyo Co Ltd | 斜面補強工法および盛土造成工法 |
JPH0835232A (ja) * | 1994-07-22 | 1996-02-06 | Sanwa Sangyo Kk | Nsc法面吹付工法 |
JP2003102266A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Raito Kogyo Co Ltd | 緑化基盤材の製造装置及び法面緑化工法 |
JP2004100403A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-02 | Daiwa Kogyo Kk | 透水性コンクリートの吹付工法及びその装置 |
-
2007
- 2007-12-18 JP JP2007326400A patent/JP2009150054A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0827794A (ja) * | 1994-07-18 | 1996-01-30 | Raito Kogyo Co Ltd | 斜面補強工法および盛土造成工法 |
JPH0835232A (ja) * | 1994-07-22 | 1996-02-06 | Sanwa Sangyo Kk | Nsc法面吹付工法 |
JP2003102266A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Raito Kogyo Co Ltd | 緑化基盤材の製造装置及び法面緑化工法 |
JP2004100403A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-02 | Daiwa Kogyo Kk | 透水性コンクリートの吹付工法及びその装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108025970A (zh) | 用于制造和施用非硅酸盐水泥基材料的系统和方法 | |
JP2009500273A (ja) | 粘性組成物及びその製造方法 | |
JP5544980B2 (ja) | 水硬性組成物及びその硬化体 | |
ES2941671T3 (es) | Método para aplicar un material no basado en cemento portland | |
JP2008504987A (ja) | 粘性材料及びその製造方法 | |
JP2009150054A (ja) | 法面処理工法 | |
KR101578854B1 (ko) | 보통콘크리트에 기포 혼입 후 숏팅을 통한 방수콘크리트 제조장치 및 이의 제조방법 | |
CN101928126A (zh) | 堤岸快速抢险加固材料和堤岸快速抢险加固施工方法 | |
RU2546699C2 (ru) | Способ изготовления защитного утяжеляющего бетонного покрытия трубопровода | |
JP2006274765A (ja) | 生コンスラッジを用いた可塑性注入材及び当該可塑性の注入方法 | |
JP3957671B2 (ja) | 吹付け材料、及びそれを用いた吹付け工法 | |
JP2004002203A (ja) | シラスを用いた低強度モルタル充填材 | |
JP6844951B2 (ja) | セメント系混合物の吹付け工法 | |
JP2014201502A (ja) | 地盤固結方法 | |
JP5641396B2 (ja) | 軽量注入材および軽量注入材の注入工法 | |
JP2008030991A (ja) | 複合リサイクル材混入吹付けモルタル及び斜面保護工法 | |
JP2001200519A (ja) | 植栽用コンクリート | |
JP4551159B2 (ja) | モルタルまたはコンクリート吹付け方法 | |
TW201817694A (zh) | 用於製作並施用非波特蘭水泥基材料之系統與方法 | |
JP2001199776A (ja) | 緑化用ポーラスコンクリート用結合材及び現場打ち緑化用ポーラスコンクリート | |
JP2008230934A (ja) | 高圧噴射工法用セメント系固化材および高圧噴射工法 | |
JP2006241752A (ja) | 速硬性軽量充填モルタルの充填工法 | |
JP2002121061A (ja) | 吹付け材料を用いた吹付け工法 | |
JP4650966B2 (ja) | 湿式吹付けコンクリート | |
JPS58168798A (ja) | 吹付材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20101202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120329 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120801 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |