JP2009149951A - 製膜装置の膜厚調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板に製膜される膜の厚さを効果的かつ効率的に均一にすることができる製膜装置の膜厚調整方法を提供する。
【解決手段】 コンベア7によって搬送される基板3に製膜される膜の原料ガスを吹き付けるノズル39を有するインジェクタ35と、吹き付けられた原料ガスを基板3とインジェクタ35との間から排気する前後一対の排気部37と、各排気部37の外側に形成され、原料ガスを排気部37へ案内する前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47と、を有する大気圧熱CVD装置1の膜厚調整方法であって、コンベア7を停止した状態で試験基板51に膜を製膜する停止製膜工程と、膜について、コンベア7の搬送方向Lにおけるノズル39の中央位置の前後の均一性を判定する判定工程と、均一性が所定の範囲に収まるように各不活性ガス流の流量を調整する調整工程と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、製膜装置、特にCVD法(化学気相成長法)を用いて基板上に膜を製膜する製膜装置の膜厚調整方法に関する。
従来、たとえば、特許文献1に示されるように、SnO(酸化スズ)を主成分とする透明導電膜をコンベアで搬送される基板の上に製膜する方法として、主原料のSnCl(四塩化スズ)とHO(水)とを高温基板(500℃程度)に吹き付ける製膜方法が知られている。また、製膜する際に、透明導電膜の導電性を高めるために主原料の中にHFガス(フッ化水素ガス)を添加する製膜方法も知られている。
近年では、太陽電池に用いられる均一な膜特性を有する透明導電膜等が形成された大面積なガラス基板や、ガラス窓等に用いられる均一な膜特性を有する熱線反射膜や反射防止膜等などの光学膜が形成された大面積なガラス板などの需要が高まっている。このような大面積基板の上に均一な膜を形成するためには、膜の主原料であるSnClなどのガスを均一に基板に吹き付け、基板上で主原料ガスの濃度分布の偏りが生じないようにする必要があった。
この濃度分布の偏りを発生させないために、基板上に吹き付けられた主原料ガスなどを外部へ排気する排気流路の外側に、窒素ガスの気流で構成される窒素ガスカーテンを形成し、主原料ガスなどを排気流路に案内する方法が知られている。このようにすると、主原料ガスなどが滑らかに排気流路に流されるので、排気されるガス流量分布の均一化が図られ、基板上における主原料ガスの濃度分布の偏りの発生が防止される。
しかしながら、この方法では全て気流のバランスが重要な要素となるので、たとえば、周辺の圧力状況、運転状況等の変動によってあるいはメンテナスで分解し再組立した後は窒素ガスカーテンの状況が変動し、基板上における主原料ガスの濃度分布の偏りが発生することがあった。
基板上における主原料ガスの濃度分布の偏りが発生すると、基板全体に膜厚分布や膜質分布が生じて製膜されるので、膜特性が変化してしまい、太陽電池発電性能に分布を生じ、基板全体での太陽電池発電性能が低下するために、製品歩留まりが低下することが問題となる。
このため、従来は、製品の出来具合を見て窒素ガスカーテンの流量の調整が必要と判断した場合には、たとえば、製膜作業中に外部からビューポートを通して窒素ガス等の流れ具合を見て、窒素ガスの流量を調整する、あるいは、コンベアを停止した状態で製膜(停止製膜)し、その製膜状態を見て状況を推測して窒素ガスの流量を調整する等の処置が行われていた。
特開2007−231361号公報
しかしながら、従来の窒素ガスカーテンの流量の調整方法では、作業員が運転状況を見て判断する、あるいは停止製膜時の製膜状態を見て判断するので、作業員によって判断が異なり、それによって窒素ガスの流量の調整量が異なることになる。
このため、基板上における主原料ガスの濃度分布の偏りが残ることになるので、均一な膜特性をもつ製品を得るには十分といえなかった。
また、試行錯誤に行うことになるので、効率的とはいえない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、基板に製膜される膜の厚さを効果的かつ効率的に均一にすることができる製膜装置の膜厚調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の製膜装置の膜厚調整方法は、コンベアによって搬送される基板に製膜される膜の原料ガスを吹き付けるノズルを有するインジェクタと、前記吹き付けられた原料ガスを前記基板と前記インジェクタとの間から排気する前後一対の排気流路と、該各排気流路の外側に形成され、前記原料ガスを前記排気流路へ案内する不活性ガス流と、を有する製膜装置の膜厚調整方法であって、前記コンベアを停止した状態で試験体に膜を製膜する停止製膜工程と、該膜について、前記コンベアの搬送方向における前記ノズルの中央位置の前後の均一性を判定する判定工程と、前記均一性が所定の範囲に収まるように前記各不活性ガス流の流量を調整する調整工程と、を備えることを特徴とする。
コンベアを停止した状態で試験体に膜を製膜すると、ノズルから吹き付けられる原料ガスはノズルの位置から搬送方向における前方(すなわち、下流側)および後方(すなわち、上流側)に流れて両側の排気通路に排気されるので、ノズルの部分が最も厚く、前後に行くに伴い徐々に薄くなるような膜厚分布を持つ膜が製膜される。不活性ガス流のバランスが良好な場合には、この膜厚分布がきれいに形成されることになる。
本発明によれば、停止製膜された膜について、コンベアの搬送方向におけるノズルの中央位置を境として、その前方部分、すなわち、搬送方向下流側部分と、その後方部分、すなわち、搬送方向上流側部分と、の間での均一性を判定するので、判定する基準を明確にすることができ、判定が作業員によって異なることを防止することができる。そして、この判定された均一性が所定の範囲に収まるように各不活性ガス流の流量を調節するので、効果的かつ効率的に停止製膜の膜厚分布を均一に、言い換えると、略左右同形にすることができる。
一般にコンベアの基板搬送速度は原料ガスが排気流路へ向かう速度に対して十分小さいため、停止製膜による膜の均一性とコンベアによって搬送される基板での膜の均一性は同じと考えて差し支えない。停止製膜における膜厚分布がノズルの前後で同じような形となると、コンベアによって搬送される基板に作用する原料ガスの量が略均一となるので、基板全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができる。したがって、膜性能が略均一となるので、基板全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
なお、判定工程で判定される均一性の程度と、それを均一とするための各不活性ガス流の流量との関係を順次蓄積する、あるいは、予め試験してデータを集めておくことによって、たとえば、調整工程を自動化することができる。
また、均一性の判定は、幅方向(基板面に沿う搬送方向に直交する方向)に複数箇所で測定し、その平均値を用いるようにするのが、幅方向の変動を考慮できるので、好適である。
不活性ガス流の不活性ガスとしては、価格の面から窒素が用いられる。
上記発明においては、前記判定工程では、前記均一性は前記膜の前記搬送方向における長さによって判定されることとしてもよい。
本発明によれば、均一性は膜の搬送方向における長さによって判定されるので、簡単に測定することができ、すばやい判定を行うことができる。
上記発明においては、前記判定工程では、前記膜の光干渉像を取得し、該光干渉像の干渉縞における外側端を前記膜の外側端であると見做すこととしてもよい。
このように、膜の光干渉像を取得しているので、同じ厚さの位置が干渉縞として明確に表されることになる。すなわち、判定し易い。
この光干渉像の干渉縞における両側の外側端は、最も厚さが薄い同じ厚さの部分、すなわち、製膜された膜の外側端近傍を示しているので、この端を膜の外側端と見做してもほとんど差異は生じない。
また、本発明の製膜装置の膜厚調整方法は、前記判定工程では、前記膜の光干渉像を取得し、前記均一性は該光干渉像の干渉縞における外側から2番目の干渉縞までの前記搬送方向における長さによって判定されることを特徴とする。
このように、膜の光干渉像を取得しているので、同じ厚さの位置が干渉縞として明確に表されることになる。すなわち、判定し易い。
また、試験体に製膜される膜の厚さは、ノズルから離れるにしたがい漸減するので、干渉縞の間隔は、一般に外側ほど広くなる。このため、外側から2番目の干渉縞も判定し易い。
このように、膜がある程度の厚さ形成されている部分での長さを均一性の判定に用いるので、膜の厚さが薄い最も外側のものに比べて曖昧さが少なくなる分、より精度を向上させることができる。
なお、均一性の判定は、幅方向に複数箇所で測定し、その平均値を用いるようにするのが、幅方向の変動を考慮できるので、好適である。
また、本発明の製膜装置の膜厚調整方法は、前記判定工程では、前記膜の光干渉像を取得し、前記均一性は該光干渉像の干渉縞に基づいて算出される前記搬送方向における断面積によって判定されることを特徴とする。
干渉縞は、厚さの変化を近似でき、干渉縞の間隔は搬送方向の長さを表すので、光干渉像によって搬送方向における断面積を近似的に算出することができる。
本発明によれば、均一性の判定にこの断面積を用いるので、均一性の判定に厚さの要素が加味されることになる。したがって、上述の長さの情報のみに基づくものよりも一層精度よく均一性を判定することができる。
なお、均一性の判定は、幅方向に複数箇所で測定し、その平均値を用いるようにするのが、幅方向の変動を考慮できるので、好適である。
また、本発明の製膜装置の膜厚調整方法は、前記停止製膜工程では、前記インジェクタが設置される炉内における圧損が大きい箇所の全てに前記試験体が設置されていることを特徴とする。
このように、炉内における圧損が大きい箇所の全てに試験体が設置されているので、停止製膜が実際の製膜運転時と同様の気流バランスで行うことができる。実際の製膜運転時と同様の気流バランスで行われた停止製膜によって判定した均一性に基づいて不活性ガス流の流量を調整するので、基板全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができる。したがって、膜性能が略均一となるので、基板全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
また、本発明の製膜装置の膜厚調整方法では、前記試験体は、複数に分割されていることを特徴とする。
このように、試験体は、複数に分割されているので、製膜されなかった部分のものはそのまま次回に用いることができ、また製膜された基板も製膜箇所以外に再度用いることができ経済的である。
また、一枚が小さくなるので、熱等による変形量が一体のものに比べて小さくなる。このため、変形に伴う割れが無くなるので、確実に製膜でき、均一性を判定することができる。
また、本発明の製膜装置の膜厚調整方法は、前記試験体と前記膜との屈折率が近似している場合、前記試験体の少なくとも製膜される部分に、それと屈折率の異なる予備膜が製膜されていることを特徴とする。
試験体と膜との屈折率が近似していると、光干渉させても干渉縞が見難いので、均一性を判定し辛くなる。本発明では、試験体と膜との間に屈折率の異なる予備膜が製膜されているので、膜の干渉縞が明確になる。これにより、膜について確実に正確な均一性の判定を行うことができる。
なお、試験体と膜との屈折率が近似しているものとしては、たとえば、試験体がガラスで、膜がシリカである組合せである。
本発明の製膜装置の膜厚調整方法によれば、停止製膜された膜について、コンベアの搬送方向におけるノズルの中央位置を境として、その前方部分、すなわち、搬送方向下流側部分と、その後方部分、すなわち、搬送方向上流側部分と、の間での均一性を判定するので、効果的かつ効率的に停止製膜の膜厚分布を均一にすることができる。
これにより、基板全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができるので、基板全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係る製膜装置の膜厚調整方法について図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる膜厚調整方法を実施する大気圧熱CVD装置(製膜装置)1の全体概略構成を示す縦断面図である。
この大気圧熱CVD装置1は、透光性の基板3(たとえば:1.4m×1.1m×4mmのソーダガラス基板)上に熱CVD法により透明電極膜を製膜する。透明電極膜は、アルカリバリア膜および透明導電膜を含む。
大気圧熱CVD装置1には、直方体形状の室である製膜室(炉)5と、基板3が製膜室5内を通過するように基板3を搬送する搬送コンベア7とが備えられている。
製膜室5は、長手方向の一方の端部に入口部9が、他方の端部に出口部11が備えられている。製膜室5には、入口部9から出口部11に向けて、加熱部13と、第1チャンバ15と、第2チャンバ17と、第3チャンバ19と、第4チャンバ21と、第5チャンバ23と、第6チャンバ25と、第7チャンバ27と、水冷部29と、が順に備えられている。
入口部9には、たとえば、窒素ガスを噴出することで、製膜室5内の雰囲気が入口部9から流出することを防止する入口シール部31が備えられている。
出口部11には、たとえば、窒素ガスを噴出することで、製膜室5内の雰囲気が出口部11から流出することを防止する出口シール部33が備えられている。
コンベア7は、入口部9から出口部11へ向かって製膜室5を貫くように設けられている。出口部11から出た後、製膜室5の下側を通り、入口部9へ戻る。基板3は、コンベア7に載せられ、入口部9から製膜室5へ進入し、所定の処理をされ、出口部11から送出される。
加熱部13は、電気炉であり、製膜室5内部の水冷部29手前までの雰囲気を所定の温度、たとえば、500℃に維持する。この高温雰囲気中を通過する基板3は、進行に伴いこの所定の温度まで昇温される。
第1チャンバ15は、下を通過する基板3上に反射防止膜を形成する。
第1チャンバ15は、原料ガスとしてTTIP(テトライソプロポキシチタニウム)ガスを通過する基板3上に送出することで、熱CVD法により基板3上にTiO膜を形成する。
第2チャンバ17および第3チャンバ19は、それぞれ下を通過する基板3上にアルカリバリア膜を形成する。第2チャンバ17および第3チャンバ19は、原料ガスとしてSiHガスおよびOガスを通過する基板3上に送出することで、熱CVD法により基板3上にSiO膜を形成する。
第4チャンバ21ないし第7チャンバ27は、それぞれ下を通過する基板3上に透明導電膜を形成する。
すなわち、第4チャンバ21ないし第7チャンバ27は、原料ガスとしてSnClガス、HOガスおよびHFガスをNガスで希釈して送出することで、熱CVD法により基板20上にFをドープされたSnO膜を形成する。
第1チャンバ15ないし第7チャンバ27は、製膜内容に応じて適宜選択して用いられる。
第1チャンバ15ないし第7チャンバ27には、たとえば、第4チャンバ21を例としてその下部の構成を図2に示すように、図示しない供給源から供給された原料ガスを下方に向けて噴射するインジェクタ35と、インジェクタ35の搬送方向Lにおける前方(搬送方向Lの下流側)および後方(搬送方向Lの上流側)にそれぞれ設けられた排気部(排気流路)37とが備えられている。
インジェクタ35は、横断面が略矩形状をし、幅方向(搬送方向Lに直交する方向;図2の紙面に直交する方向)に延在するように配置されている。
コンベア7、言い換えると基板3に対向するインジェクタ35の下面には、搬送方向Lにおける略中央位置に、幅方向略全幅にわたりノズル部(ノズル)39が取り付けられている。
ノズル部39の前後部は、下方に向かい間隔が漸増するように形成され、図2の原料ガス流41に示されるように原料ガスを前方および後方に向けて噴射する。
インジェクタ35の上部には、原料ガスであるSnClガスをノズル部39に供給するスリット状の第1吹出口43Aと、NガスおよびHFガス、または、Nガスのみを供給する一対のスリット状の第2吹出口43Bと、水蒸気(HO)およびNガスを供給する一対のスリット状の第3吹出口43Cが形成されている。
これらの第1吹出口43A、第2吹出口43Bおよび第3吹出口43Cは、幅方向に延びるように形成され、第1吹出口43Aから前後に向かって第2吹出口43B、第3吹出口43Cの順に並んで配置されている。
原料ガスは、基板3の上に供給され、製膜に用いられた後、前後の排気部37を通って排出される。
第4チャンバ21(第1チャンバ15、第2チャンバ17、第3チャンバ19、第5チャンバ23、第6チャンバ25、第7チャンバ27)の前方には、原料ガス流41の搬送方向L下流側への拡散を抑制するとともに前方の排気部37へ案内する前窒素ガスカーテン(不活性ガス流)45が、後方には、原料ガス流41の搬送方向L上流側への拡散を抑制するとともに後方の排気部37へ案内する後窒素ガスカーテン(不活性ガス流)47が備えられている。
窒素ガスカーテン45,47は、他の不活性ガスを用いてもよいが、コストの点で窒素ガスが好適である。
水冷部29は、第7チャンバ27の搬送方向L下流側に設けられ、通過する基板3を所定の温度以下に降温する。
大気圧熱CVD装置1には、装置各部の動作、運転状況を制御する制御部49が備えられている。
次に、上記の構成からなる大気圧熱CVD装置1における製膜される膜厚を均一にする膜厚調整方法について図4を参照して説明する。
この膜厚調整方法は、たとえば、メンテナンスを行った後、季節の移りかわる時期等、変動が大きい時に実施される。
調整が開始される(ステップS1)と、まず、停止製膜が行われる(ステップS2)。このステップS2が、本発明の停止製膜工程である。
停止製膜は、コンベア7を停止した状態で、試験基板(試験体)51へ製膜作業を行うものである。この試験基板51は、入口シール部31、第1チャンバ15ないし第7チャンバ27、各チャンバの前後窒素ガスカーテンおよび出口シール部33の下方にそれぞれ位置するように配置されている。
このように、試験基板51は、製膜室5の内部で圧損の大きい箇所には全て配置されていることになるので、停止製膜が実際の製膜運転時と同様の気流バランスで行うことができる。
また、試験基板51は、分割、たとえば、図3に示されるように6分割した分割試験基板53を組み合わせたものとしてもよい。
この場合、たとえば、搬送方向L中央部の2枚の分割試験基板53が製膜されるようにできる。このため、進行方向L前後端の4枚の分割試験基板53は、製膜されないので、そのままの状態で次回の停止製膜に用いることができ、また製膜された基板を前後端の4枚に使用することもできるので経済性を向上できる。
また、分割試験基板53は試験基板51よりも格段に小さくなるので、製膜作業に伴う熱等による変形量が試験基板51のそれに比べて格段に小さくなる。
このため、熱による変形に伴う割れが無くなるので、確実に製膜することができる。
試験基板51は、基板3と同じ材料で構成されているのが、製膜条件が同じとなるので好適である。一方、分割基板53を用いる場合、製膜に用いられない分割基板53は、基板3と同じ材料とする必要は少ないので、別の材料とすることも考えられる。この場合、たとえば、熱膨張係数等の条件が基板3ときわめて類似しているものを用いるのが好適である。
試験基板51が、ソーダガラスで構成されている場合、それと略同一の屈折率を持つSiO膜が製膜される第4チャンバ21ないし第7チャンバ27のところに配置される試験基板51の少なくとも製膜される部分には、ソーダガラスと光の屈折率が異なる膜、たとえば、ZnOにドーパンとしてGaを添加したGaドープ多結晶ZnO薄膜(GZO)が予め製膜されている。
このような状態として、製膜作業を行うと、各チャンバでは、ノズル39から吹き付けられる原料ガスはノズル39の位置から搬送方向における前方(すなわち、下流側、出口側)および後方(すなわち、上流側、入口側)に流れて両側の排気部47に排気されるので、ノズル39の中央部分に相当する位置が最も厚く、前後に行くに伴い徐々に薄くなるような膜厚分布を持つ膜が製膜される。
ステップS2の停止製膜が完了すると、気流バランスの数値化を行う(ステップS3)。
具体的には、各チャンバでそれぞれ製膜された部分を対象に光干渉法を用いて光干渉像55を取得する。図5は、光干渉像55の一部を示している。
この光干渉像55を用いて図5に示すような数値を取得する。すなわち、ノズル39の搬送方向Lにおける中央位置に対応するから位置Cから最も外側の干渉縞57の外側端までの長さ、入口側膜長さLiおよび出口側膜長さLeを測る。
この干渉縞57における両側の外側端は、最も厚さが薄い同じ厚さの部分、すなわち、製膜された膜の外側端近傍を示しているので、この入口側膜長さLiおよび出口側膜長さLeは位置Cから膜の外側端までの長さと見做せる。
次いで、入口側膜長さLiと出口側膜長さLeの差Lie(=Li−Le)を計算する。この場合、幅方向の複数箇所でこの膜長差Lieを算出して、それらを平均したものを膜長差Lieとするようにしてもよい。
この膜長差Lieは、位置Cを境とした前方および後方の均一性の程度を判断、すなわち、小さいほど均一性があると判断できるので、均一性を示す指標となる。
ステップS3で膜長差Lieを算出すると、この膜長差Lieに基づいて気流バランスの内容を判定する(ステップS4)。
後窒素ガスカーテン47の入口側流量Niと前窒素ガスカーテン45の出口側流量Neとの流量差Nie(=Ni−Ne)と膜長差Lieとの関係F[Lie,Nie]は、予め実機におけるパラメータスタディーによって把握している。これは、たとえば、図6に示されるように表される。
図6において膜長差Lieが0のところが、前後の原料ガス流41がバランス、すなわち、気流がバランスする点Bである。図6の場合、後窒素ガスカーテン47側の流量が多いところで気流がバランスしていることになる。実際には、膜長差Lieが0にすることは困難であるので、膜長差Lieの目標範囲Mが設定されている。
膜長差Lieが正で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Bi)には、気流のバランスは入口側に傾いていると判定する。一方、膜長差Lieが負で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Be)には、気流のバランスは出口側に傾いていると判定する。
このステップS3およびステップS4が本発明の判定工程である。
ステップS4で、気流バランスが入口側に傾いていると判定された場合、入口側である後窒素ガスカーテン47の流量を増加し、出口側である前窒素ガスカーテン45の流量を減少させる(ステップS5)。このとき、調整する流量は、膜長差Lieの大きさによって図6を元に膜長差Lieが目標範囲Mに入るように決定する。
ステップS4で、気流バランスが出口側に傾いていると判定された場合、入口側である後窒素ガスカーテン47の流量を減少し、出口側である前窒素ガスカーテン45の流量を増加させる(ステップS6)。このとき、調整する流量は、膜長差Lieの大きさによって図6を元に膜長差Lieが目標範囲Mに入るように決定する。
ステップS5またはステップS6の調整が終わると、あるいは、ステップS4で目標範囲M内にあると判定されると、まだ、調整されていないチャンバがあるかを判定する(ステップS7)。
ステップS7で有りの場合、ステップS4に戻って次のチャンバの調整を行う。すなわち、上記ステップS4、ステップS5またはステップS6を対象となる全てのチャンバで繰り返し行うこととなる。
ステップS7で無しの場合、調整を終了する(ステップS8)。
このように、本実施形態では、停止製膜された膜の光干渉像を取得し、位置Cから最外端の干渉縞57の外側までの長さを測定しているので、測定が容易で、かつ、作業員によって異なる結果がでる恐れを抑制できる。
このため、簡単に測定することができ、すばやい判定を行うことができる。
また、均一性を表す膜長差Lieの正負および大きさによって、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量調整が一義的に、かつ、容易に行えるので、効果的かつ効率的に停止製膜の膜厚分布を均一に、言い換えると、略左右同形にすることができる。
停止製膜における膜厚分布がノズル39の前後で同じような形となると、コンベア7によって搬送される基板3に作用する原料ガスの量が略均一となるので、基板3全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができる。
したがって、膜性能が略均一となるので、基板3全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
なお、本実施形態は、特に、チャンバ間の相互干渉が小さいものに有効な方法である。
また、制御部49に図6の内容をデータとして格納し、膜長差Lieを入力すれば、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の調整流量を算出できるようにすると、その調整流量となるように前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47を制御する機能は備えられているので、この部分、すなわち、ステップ4以降を自動化することができる。
この場合、作業員が微調整したときの前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量と膜長差Lieとの関係を蓄積して図6の関係を修正するようにすると、一層精度よく調整することができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について図7および図8を参照して説明する。
本実施形態の基本構成は、第一実施形態と同様であるが、第一実施形態とは、気流バランスの数値化の内容が異なっている。よって、本実施形態においては、図7および図8を用いて気流バランスの数値化を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第一実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態にかかる膜厚調整方法は、第一実施形態と同様に図4に示されるフローで行われる。
本実施形態では、図4のフローにおけるステップS3〜ステップS6の処理内容が第一実施形態と異なる。
まず、ステップS3の気流バランスの数値化は、図7に示すような数値を取得する。
すなわち、図7に示すようにノズル39の搬送方向Lにおける中央位置に対応するから位置Cから外側から2番目の干渉縞59の外側端までの長さを計測する。このとき計測した後方である入口側膜長さliおよび前方である出口側膜長さleが均一性の判定に用いられる。
試験体51に製膜される膜の厚さは、ノズル39の中心位置から離れるにしたがい漸減するので、干渉縞の間隔は、一般に外側になるほど広くなる。このため、最も外側の干渉縞59と外側から2番目の干渉縞59との間隔は広くなるので、干渉縞59の外側位置は判定し易い。
また、膜の外側は、たとえば、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量のゆれによる影響を受け易いので、最も外側の干渉縞59の外側位置は場所あるいは状況により予期せぬ変動が発生する恐れ、言い換えれば、曖昧さがある。
外側から2番目の干渉縞59はある程度の厚さ形成されている部分であるので、膜の厚さが薄い最も外側の干渉縞57に比べて曖昧さが少なくなる分、流量バランスの調整精度を一層向上させることができる。
次いで、入口側膜長さliと出口側膜長さleの差lie(=li−le)を計算する。この場合、幅方向の複数箇所でこの膜長差lieを算出して、それらを平均したものを膜長差lieとするようにしてもよい。
この膜長差lieは、位置Cを境とした前方および後方の均一性の程度を判断、すなわち、小さいほど均一性があると判断できるので、均一性を示す指標となる。
次いで、ステップS4では、後窒素ガスカーテン47の入口側流量Niと前窒素ガスカーテン45の出口側流量Neとの流量差Nie(=Ni−Ne)と膜長差lieとの関係F[lie,Nie]は、予め実機におけるパラメータスタディーによって把握されている。これは、たとえば、図8に示されるように表される。
図8において膜長差lieが0のところが、前後の原料ガス流41がバランス、すなわち、気流がバランスする点Bである。図8の場合、後窒素ガスカーテン47側の流量が多いところで気流がバランスしていることになる。実際には、膜長差lieを0にすることは困難であるので、膜長差lieの目標範囲Mが設定されている。
膜長差lieが正で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Bi)には、気流のバランスは入口側に傾いていると判定する。一方、膜長差Lieが負で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Be)には、気流のバランスは出口側に傾いていると判定する。
ステップS4で、気流バランスが入口側に傾いていると判定された場合、ステップS5に入り、入口側である後窒素ガスカーテン47の流量を増加し、出口側である前窒素ガスカーテン45の流量を減少させる。このとき、調整する流量は、膜長差lieの大きさによって図8を元に膜長差lieが目標範囲Mに入るように決定される。
ステップS4で、気流バランスが出口側に傾いていると判定された場合、ステップS6に入り、入口側である後窒素ガスカーテン47の流量を減少し、出口側である前窒素ガスカーテン45の流量を増加させる。このとき、調整する流量は、膜長差lieの大きさによって図6を元に膜長差lieが目標範囲Mに入るように決定される。
本実施形態では、ある程度膜厚が厚い外側から2番目の干渉縞を用いているので、膜長差lieは、膜長差Lieよりも差が大きく現れる。言い換えれば、目標範囲Mの前後におけるF[lie,Nie](図8)の傾きは、F[Lie,Nie](図6)の傾きよりも小さくなる。
したがって、目標範囲Mに入る調整が容易となる。
このように、本実施形態では、停止製膜された膜の光干渉像を取得し、位置Cから外側から2番目の干渉縞59の外側までの長さを測定しているので、測定が容易で、かつ、作業員によって異なる結果がでる恐れを抑制できる。
このため、簡単に測定することができ、すばやい判定を行うことができる。
また、均一性を表す膜長差lieの正負および大きさによって、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量調整が一義的に、かつ、容易に行えるので、効果的かつ効率的に停止製膜の膜厚分布を均一に、言い換えると、略左右同形にすることができる。
停止製膜における膜厚分布がノズル39の前後で同じような形となると、コンベア7によって搬送される基板3に作用する原料ガスの量が略均一となるので、基板3全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができる。
したがって、膜性能が略均一となるので、基板3全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態について図9〜図11を参照して説明する。
本実施形態の基本構成は、第一実施形態と同様であるが、第一実施形態とは、気流バランスの数値化の内容が異なっている。よって、本実施形態においては、図9〜図11を用いて気流バランスの数値化を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第一実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態にかかる膜厚調整方法は、第一実施形態と同様に図4に示されるフローで行われる。
本実施形態では、図4のフローにおけるステップS3〜ステップS6の処理内容が第一実施形態と異なる。
まず、ステップS3の気流バランスの数値化は、光干渉像55を用いて図9および図10に示すような数値を取得する。
すなわち、図9に示すようにノズル39の搬送方向Lにおける中央位置に対応する位置Cから入口側の膜の断面積である入口側膜厚積算面積Aiと、出口側の膜の断面積である出口側膜厚積算面積Aeとを算出する。
光干渉像55の各干渉縞61は、所定膜厚毎に現れるので、厚さに換算することができる。停止製膜された膜は中心から外側に向かい厚さが漸減するので、各干渉縞61は、いわゆる、等高線を表すことになる。
各干渉縞61の厚さと位置とを組み合わせると、膜厚分布MBが取得できる。
各干渉縞61の位置は目視でも決定できるが、中心部分は干渉縞61が詰まって見分け難いことになる可能性がある。
このような場合、あるいは、常時、各干渉縞61の位置は、たとえば、画像解析をして、その画像解析結果GKにおける明暗の変化によって把握するようにしてもよい。
図10は、このようにして形成された膜厚分布MBを示している。
入口側膜厚積算面積Aiおよび出口側膜厚積算面積Aeは、この膜厚分布MBに基づいて算出される。
この入口側膜厚積算面積Aiおよび出口側膜厚積算面積Aeが均一性の判定に用いられる。
このように、均一性の判定にこの入口側膜厚積算面積Aiおよび出口側膜厚積算面積Aeを用いるので、均一性の判定に厚さの要素が加味されることになる。
したがって、第一実施形態および第二実施形態の長さの情報のみに基づくものよりも一層精度よく均一性を判定することができるので、流量バランスの調整精度を一層向上させることができる。
次いで、膜厚差αを、α=(Ai−Ae)/(Ai+Ae)によって計算する。
この場合、幅方向の複数箇所、たとえば、8箇所でこの膜厚差αを算出して、それらを平均したものを膜厚差αとする。
この膜厚差αは、位置Cを境とした前方および後方の均一性の程度を判断、すなわち、ゼロに近いほど均一性があると判断できるので、均一性を示す指標となる。
次いで、ステップS4では、後窒素ガスカーテン47の入口側流量Niと前窒素ガスカーテン45の出口側流量Neとの流量差Nie(=Ni−Ne)と膜厚差αとの関係F[α,Nie]は、予め実機におけるパラメータスタディーによって把握されている。これは、たとえば、図11に示されるように表される。
図11において膜厚差αが0のところが、前後の原料ガス流41がバランス、すなわち、気流がバランスする点Bである。図11の場合、後窒素ガスカーテン47側の流量が多いところで気流がバランスしていることになる。実際には、膜厚差αを0にすることは困難であるので、膜厚差αの目標範囲Mが設定されている。
膜厚差αが正で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Bi)には、気流のバランスは入口側に傾いていると判定する。一方、膜厚差αが負で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Be)には、気流のバランスは出口側に傾いていると判定する。
ステップS4で、気流バランスが入口側に傾いていると判定された場合、ステップS5に入り、入口側である後窒素ガスカーテン47の流量を増加し、出口側である前窒素ガスカーテン45の流量を減少させる。このとき、調整する流量は、膜厚差αの大きさによって図11を元に膜厚差αが目標範囲Mに入るように決定される。
ステップS4で、気流バランスが出口側に傾いていると判定された場合、ステップS6に入り、入口側である後窒素ガスカーテン47の流量を減少し、出口側である前窒素ガスカーテン45の流量を増加させる。このとき、調整する流量は、膜長差lieの大きさによって図6を元に膜長差lieが目標範囲Mに入るように決定される。
このように、本実施形態では、長さと厚さの積である面積(膜厚差α)を用いているので、膜厚差αは、膜長差Lieあるいは膜長差lieよりも差が大きく現れる。すなわち、目標範囲Mの前後におけるF[α,Nie](図11)の傾きは、F[Lie,Nie](図6)あるいはF[lie,Nie](図8)の傾きよりも小さくなるので、これらに比べて目標範囲Mに入る調整が容易となる。
このように、本実施形態では、停止製膜された膜の光干渉像を取得し、干渉縞61を用いて位置Cの前後膜厚差を測定しているので、測定が容易で、かつ、作業員によって異なる結果がでる恐れを抑制できる。
このため、簡単に測定することができ、すばやい判定を行うことができる。
また、均一性を表す膜厚差αの正負および大きさによって、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量調整が一義的に、かつ、容易に行えるので、効果的かつ効率的に停止製膜の膜厚分布を均一に、言い換えると、略左右同形にすることができる。
停止製膜における膜厚分布がノズル39の前後で同じような形となると、コンベア7によって搬送される基板3に作用する原料ガスの量が略均一となるので、基板3全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができる。
したがって、膜性能が略均一となるので、基板3全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
〔第四実施形態〕
次に、本発明の第四実施形態について図12から図17を参照して説明する。
本実施形態は、チャンバ間の相互干渉が大きいものを対象とする膜厚調整方法である。本実施形態を実施する大気圧熱CVD装置1の概略構成は第一実施形態で説明したものと略同じであるので、ここでは重複した説明を省略する。
チャンバ間の相互干渉が大きい装置では、たとえば、第2チャンバ17の前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量を変更した場合、その影響が、上流側の第1チャンバ15および下流側の第3チャンバ19ないし第7チャンバ27に及ぶことになる。
したがって、第一実施形態ないし第三実施形態の各チャンバ毎の調整とは異なり、大気圧熱CVD装置1全体での調整が必要となる。
図14および図15は、本実施形態の調整フローを示している。
調整が開始される(ステップS21)と、まず、停止製膜が行われる(ステップS22)。このステップS22が、本発明の停止製膜工程であり、停止製膜は、具体的には、第一実施形態におけるステップS2と同様に行われる。
ステップS22の停止製膜が完了すると、気流バランスの数値化を行う(ステップS23)。
ここでは、第三実施形態と同様に、膜厚差αを算出することとする。なお、膜厚差αではなく、第一実施形態の膜長差Lieあるいは第二実施形態の膜長差lieを算出するようにしてもよい。
ステップS23で膜厚差αを算出すると、この膜厚差αに基づいて装置全体の気流バランスの内容を判定する(ステップS24)。
第1チャンバ15よりも入口側における窒素ガスカーテン部の窒素ガス流量である入口側流量Nm,iと、第7チャンバ27よりも出口側における窒素ガスカーテン部の窒素ガス流量である入口側流量Nm,eと、流量差Nm,ie(=Nm,i−Nm,e)と膜厚差αとの関係F[α,Nm,ie]は、予め実機におけるパラメータスタディーによって把握している。これは、たとえば、図12に示されるように表される。
図12において膜厚差αが0のところが、全チャンバの原料ガス流41がバランス、すなわち、気流がバランスする点Bである。図12の場合、入口側流量Nm,iの流量が多いところで全チャンバの気流がバランスしていることになる。実際には、膜厚差αを0にすることは困難であるので、膜厚差αの目標範囲Mが設定されている。
膜厚差αが正で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Bi)には、全体の気流のバランスは入口側に傾いていると判定される。一方、膜厚差αが負で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Be)には、全体の気流のバランスは出口側に傾いていると判定される。
このステップS23およびステップS24が本発明の判定工程である。
ステップS24で、全体の気流バランスが入口側に傾いていると判定された場合、入口側である入口側流量Nm,iを増加し、出口側である出口側流量Nm,eを減少させる(ステップS25)。このとき、調整する流量は、膜厚差αの大きさによって図12を元に膜厚差αが目標範囲Mに入るように決定する。
ステップS24で、気流バランスが出口側に傾いていると判定された場合、入口側である入口側流量Nm,iを減少し、出口側である出口側流量Nm,eを増加させる(ステップS26)。このとき、調整する流量は、膜厚差αの大きさによって図12を元に膜厚差αが目標範囲Mに入るように決定する。
ステップS25およびステップS26において入口側流量Nm,iおよび出口側流量Nm,eが調整されると、ステップS22に戻り、再度停止製膜を行い、上記処理を繰り返す。
ステップS24で全体の気流バランスする、具体的には、膜厚差αが目標範囲M内に入ると、チャンバ間の気流バランスの確認に入る(ステップS27)。
これは、前後のチャンバ間の気流バランスを確認し調整するものである。したがって、前後のチャンバを一般化するために、後、すなわち、入口側(上流側)のチャンバに関連するものにnを付記し、前、すなわち、出口側(下流側)のチャンバに関係するものに(n+1)と付記する。
チャンバnの膜厚差αnからチャンバ(n+1)の膜厚差α(n+1)を差し引いたチャンバ間の膜厚差αn−α(n+1)を算出する。
チャンバnと、チャンバ(n+1)と、の間に存在する窒素ガスカーテンであるチャンバnの前窒素ガスカーテン45の流量Nenおよびチャンバ(n+1)の後窒素ガスカーテン47の流量Ni(n+1)とを加えた合計流量Nn,(n+1)を算出する。
膜厚差αn,(n+1)と、合計流量Nn,(n+1)との関係G[αn,(n+1),Nn,(n+1)]は、予め実機におけるパラメータスタディーによって把握している。これは、たとえば、図13に示されるように表される。
図13において膜厚差αn−α(n+1)が0のところが、チャンバ間の前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47がバランス、すなわち、気流がバランスする点Bである。図13の場合、合計流量Nn,(n+1)の流量が多いところでチャンバ間の気流がバランスしていることになる。実際には、膜厚差αn,(n+1)を0にすることは困難であるので、膜厚差αn,(n+1)の目標範囲Mが設定されている。
差膜厚差αn,(n+1)が正で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Bi)には、チャンバ間の気流のバランスは相互に遠のいていると判定される。一方、膜厚差αn,(n+1)が負で、かつ、目標範囲外の場合(たとえば、点Be)には、チャンバ間の気流のバランスは相互に近づいていると判定される。
ステップS28で、相互に近づいていると判定されると、該当チャンバ間における前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量は増加される(ステップS29)。このとき、増加する流量は、膜厚差αn−α(n+1)の大きさによって図13を元に膜厚差αn−α(n+1)が目標範囲Mに入るように決定される。
ステップS28で、相互に遠のいていると判定されると、該当チャンバ間における前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量は減少される(ステップS30)。このとき、減少する流量は、膜厚差αn,(n+1)の大きさによって図13を元に膜厚差αn,(n+1)が目標範囲Mに入るように決定される。
ステップS29またはステップS30の調整が終わると、あるいは、ステップS28で目標範囲M内にあると判定されると、まだ、調整されていないチャンバがあるかを判定する(ステップS31)。
ステップS31で有りの場合、ステップS28に戻って次のチャンバ間の調整を行う。すなわち、上記ステップS28、ステップS29またはステップS30を対象となる全てのチャンバ間で繰り返し行うこととなる。
ステップS31で無しの場合、全てのチャンバ間の中で、チャンバ間調整(ステップ29、ステップ30)が行われたものがあるかを判定する(ステップS32)。
ステップS32で、有の場合、ステップS22と同じ内容で、再度停止製膜を実施する(ステップS33)。次いで、ステップS23と同じ内容で、再度気流バランスの数値化を行い(ステップS34)、再度、ステップS27以降を繰り返す。
ステップS32で無しの場合、再度全体の気流バランスの確認に入る(ステップS35:図15参照)。
最後のステップS34で入手した膜厚差αに基づいて、ステップS24と同じ内容で、装置全体の気流バランスの内容を判定する(ステップS36)。
ステップS36で、全体の気流バランスが入口側に傾いていると判定された場合、ステップS25と同様にして入口側である入口側流量Nm,iを増加し、出口側である出口側流量Nm,eを減少させる(ステップS37)。
ステップS36で、気流バランスが出口側に傾いていると判定された場合、ステップS26と同様にして入口側である入口側流量Nm,iを減少し、出口側である出口側流量Nm,eを増加させる(ステップS38)。
ステップS37およびステップS38で、入口側流量Nm,iの流量を調整した場合、ステップS22と同じ内容で、再度停止製膜を実施する(ステップS39)。次いで、ステップS23と同じ内容で、再度気流バランスの数値化を行い(ステップS40)、再度、ステップS35以降を繰り返す。
ステップS36で、全体の気流バランスが目標範囲内に納まっている場合、調整作業を終了する(ステップ41)。
このように、本実施形態では、チャンバ間の相互干渉が大きい大気圧熱CVD装置1でも、停止製膜における膜厚分布を効果的かつ効率的に均一にすることができる。したがって、コンベア7によって搬送される基板3に作用する原料ガスの量が略均一となるので、基板3全体に製膜される膜の膜特性(膜厚分布や膜質分布)を略均一とすることができる。これにより、膜性能が略均一となるので、基板3全体での性能が低下することがなく、製品歩留まりを向上することができる。
図16および図17は、この大気圧熱CVD装置1の製膜室5内について、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量が気流バランスに与える影響度を算出・導出する管路網解析をした結果の一部を示している。
この管路網解析では、インジェクタ35と製膜室5の壁との間の空間(装置両脇の気流の抜け道、バイパス路)の大きさ等により変化し、気流バランス解析ではこのようなバイパス路も考慮に含めて解析している。
図16は、管路網の各部を小分けした場所における流量および流れの方向を示している。数字は流量で、その単位は、SLM(standard liter/min)である。数字の前に「−」が付いているものは、それが付いていないものと反対方向に流れていることを示している。
図17は、図16と同じ部分で、流れの方向を矢印で示している。
このように、管路網解析を行うと、前窒素ガスカーテン45および後窒素ガスカーテン47の流量について概略の目安がつくので、それに沿って流量を調整すると、たとえば、図14および図15に示されるように多数回の停止製膜を行うことなく、流量調整を行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
たとえば、上記の実施の形態においては、この発明を太陽電池の透明導電膜を製膜する大気圧熱CVD装置に適応して説明したが、ガラス板に熱線反射膜や反射防止膜等などの光学膜を製膜する開放型の熱CVD装置に適用することもでき、特に限定するものではない。
本発明の第一実施形態にかかる膜厚調整方法を実施する大気圧熱CVD装置の全体概略構成を示す縦断面図である。 図1の第4チャンバの下部構造を示す断面図である。 試験基板の形状を説明する平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる膜厚調整方法の調整フローを示すフロー図である。 本発明の第一実施形態にかかる光干渉像の一部を示す平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる膜厚調整方法における調整内容を示すグラフである。 本発明の第二実施形態にかかる光干渉像の一部を示す平面図である。 本発明の第二実施形態にかかる膜厚調整方法における調整内容を示すグラフである。 本発明の第三実施形態にかかる光干渉像の一部を示す平面図である。 図9における膜厚分布を示すグラフである。 本発明の第三実施形態にかかる膜厚調整方法における調整内容を示すグラフである。 本発明の第四実施形態にかかる膜厚調整方法における調整内容を示すグラフである。 本発明の第四実施形態にかかる膜厚調整方法における調整内容を示すグラフである。 本発明の第四実施形態にかかる膜厚調整方法の調整フローの一部を示すフロー図である。 本発明の第四実施形態にかかる膜厚調整方法の調整フローの一部を示すフロー図である。 本発明の第四実施形態における管路網解析結果を示す模式図である。 本発明の第四実施形態における管路網解析結果を示す模式図である。
符号の説明
1 大気圧熱CVD装置
3 基板
5 製膜室
7 コンベヤ
15 第1チャンバ
17 第2チャンバ
19 第3チャンバ
21 第4チャンバ
23 第5チャンバ
25 第6チャンバ
27 第7チャンバ
31 入口シール部
33 出口シール部
35 インジェクタ
37 排気部
45 前窒素ガスカーテン
47 後窒素ガスカーテン
51 試験基板
53 分割試験基板
55 光干渉像
57,59,61 干渉縞

Claims (8)

  1. コンベアによって搬送される基板に製膜される膜の原料ガスを吹き付けるノズルを有するインジェクタと、
    前記吹き付けられた原料ガスを前記基板と前記インジェクタとの間から排気する前後一対の排気流路と、
    該各排気流路の外側に形成され、前記原料ガスを前記排気流路へ案内する不活性ガス流と、を有する製膜装置の膜厚調整方法であって、
    前記コンベアを停止した状態で試験体に膜を製膜する停止製膜工程と、
    該膜について、前記コンベアの搬送方向における前記ノズルの中央位置の前後の均一性を判定する判定工程と、
    前記均一性が所定の範囲に収まるように前記各不活性ガス流の流量を調整する調整工程と、を備えることを特徴とする製膜装置の膜厚調整方法。
  2. 前記判定工程では、前記均一性は前記膜の前記搬送方向における長さによって判定されることを特徴とする請求項1記載の製膜装置の膜厚調整方法。
  3. 前記判定工程では、前記膜の光干渉像を取得し、該光干渉像の干渉縞における外側端を前記膜の外側端であると見做すことを特徴とする請求項1記載の製膜装置の膜厚調整方法。
  4. 前記判定工程では、前記膜の光干渉像を取得し、前記均一性は該光干渉像の干渉縞における外側から2番目の干渉縞までの前記搬送方向における長さによって判定されることを特徴とする請求項1記載の製膜装置の膜厚調整方法。
  5. 前記判定工程では、前記膜の光干渉像を取得し、前記均一性は該光干渉像の干渉縞に基づいて算出される前記搬送方向における断面積によって判定されることを特徴とする請求項1記載の製膜装置の膜厚調整方法。
  6. 前記停止製膜工程では、前記インジェクタが設置される炉内における圧損が大きい箇所の全てに前記試験体が設置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の製膜装置の膜厚調整方法。
  7. 前記試験体は、複数に分割されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の製膜装置の膜厚調整方法。
  8. 前記試験体と前記膜との屈折率が近似している場合、前記試験体の少なくとも製膜される部分に、それと屈折率の異なる予備膜が製膜されていることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の製膜装置の膜厚調整方法。
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