JP2009149585A - 皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2009149585A
JP2009149585A JP2007330750A JP2007330750A JP2009149585A JP 2009149585 A JP2009149585 A JP 2009149585A JP 2007330750 A JP2007330750 A JP 2007330750A JP 2007330750 A JP2007330750 A JP 2007330750A JP 2009149585 A JP2009149585 A JP 2009149585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
skin
agent
skin irritation
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007330750A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Nakahara
達雄 中原
Nobuaki Oto
信明 大戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2007330750A priority Critical patent/JP2009149585A/ja
Publication of JP2009149585A publication Critical patent/JP2009149585A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】皮膚刺激緩和作用を有し、安全性が高く、原料の入手が容易な天然系皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤である。皮膚外用剤としては、パーマ剤及び染毛剤が特に好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚への刺激に対する優れた緩和作用を有し、かゆみ及び掻痒行動を防止乃至改善することができる、皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤に関する。
近年、ヘアスタイルの多様化により、パーマ剤、染毛剤などで毛髪を処理する機会が増加している。通常、パーマ剤には、アルカリ、酸をはじめとする皮膚に刺激を与える刺激物質が含まれている。そのため、パーマ剤の使用中又は使用後においては、頭皮などの使用部位で、刺激によりかゆみを感じることが多くなる。
このような皮膚刺激緩和作用を有する化合物として、クエン酸トリアルキルと多価アルコールとを配合した皮膚刺激緩和組成物が報告されている(特許文献1参照)。しかしながら、前記クエン酸トリアルキルと多価アルコールとを配合した皮膚刺激緩和組成物は、天然物系ではないために、副作用を有する虞がある。
また、前記皮膚刺激緩和作用を有する植物の抽出物として、例えば、サンショウ抽出物、アルニカ抽出物、アロエ抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、カンゾウ抽出物、シソ抽出物、セイヨウサンザシ抽出物、チャボトケソウ抽出物、月見草抽出物、ティーツリー抽出物、シソ科メンタ属植物抽出物などが報告されている(特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら、現在までのところ、優れた皮膚刺激緩和作用を有し、入手が容易で安価であり、安全性の高い天然物系のものであって、使用感等の点で添加対象物の品質に悪影響を及ぼさず、広く使用可能な皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤は未だ十分には提供されておらず、その速やかな提供が強く求められているのが現状である。
特開平5−255118号公報 特開2006−256981号公報 特開平7−330624号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明は、第一に、皮膚刺激緩和作用を有し、安全性が高く、原料の入手が容易な天然系皮膚刺激緩和剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第二に、本発明の皮膚刺激緩和剤を含有する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種が、優れた皮膚刺激緩和作用を有し、皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤として有用であることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする皮膚刺激緩和剤である。
<2> <1>に記載のペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を、皮膚刺激緩和作用の有効成分として含有する皮膚外用剤である。
<3> 皮膚外用剤が、パーマ剤及び染毛剤のうちいずれかである<2>に記載の皮膚外用剤である。
本発明の皮膚刺激緩和剤によると、従来における諸問題を解決することができ、優れた皮膚刺激緩和作用を通じて、かゆみ及び掻痒行動を防止乃至改善することができる。
また、本発明の皮膚刺激緩和剤は、天然系抽出物であり安全性に優れ、使用感等の点で添加対象物の品質に悪影響を及ぼさないので、皮膚外用剤に配合して用いるのに好適なものである。
(皮膚刺激緩和剤)
本発明の皮膚刺激緩和剤は、ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を有効成分として含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。なお、これら抽出物は、1種単独で使用することもできるが、両抽出物を併用することもできる。
ここで、前記抽出物には、ペパーミント及びアセンヤクから選択される少なくとも1種の植物を抽出原料として得られる抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
前記ペパーミントは、シソ科の植物であり、学名はMentha piperitaである。前記ペパーミントは、ヨーロッパ、アメリカ等に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。
抽出原料として使用する前記ペパーミントの構成部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、花(蕾)部、葉部、枝部、樹皮部(これらを地上部という)、根部などが挙げられ、これらの中でも、葉部が特に好ましい。なお、前記葉部には完全葉の他、葉の一部(例えば葉身、葉柄、托葉など)が含まれる。
前記アセンヤクは、アカネ科の植物であり、学名はUncarina gambirである。前記アセンヤクは、東南アジア等に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。
抽出原料として使用する前記アセンヤクの構成部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、花(蕾)部、葉部、枝部、樹皮部(これらを地上部という)、根部などが挙げられ、これらの中でも、葉部が特に好ましい。なお、前記葉部には完全葉の他、葉の一部(例えば葉身、葉柄、托葉など)が含まれる。
前記ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種における皮膚刺激緩和作用を有する物質の詳細については不明であるが、前記ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種が優れた皮膚刺激緩和作用を有し、かゆみ及び掻痒行動の防止乃至改善に有効であることは現在までのところ全く知られておらず、本発明者らによる新知見である。
前記ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる抽出方法によって、上記の各植物抽出原料から得ることができる。
例えば、上記の各植物抽出原料を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより、皮膚刺激緩和作用を有する抽出物を得ることができる。なお、前記各植物抽出原料を採取した後に、直ちに乾燥し、粉砕したものを溶媒抽出に供することが特に好ましい。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
前記抽出に用いる溶媒としては、特に制限はないが、皮膚刺激緩和作用を有する成分を容易に抽出できる点で、極性溶媒が好ましい。前記極性溶媒としては、例えば、水、親水性有機溶媒などが挙げられる。前記極性溶媒は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用することが好ましい。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。
なお、2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を抽出溶液として使用する場合には、抽出効率の観点から、水と低級脂肪族アルコールとの混合比が7:3〜2:8(質量比)の範囲であることが特に好ましい。
本発明において、前記各抽出原料から、皮膚刺激緩和作用を有する物質を抽出するにあたって特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出することができる。
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽内に、各抽出原料を投入し、更に必要に応じて時々攪拌しながら、30分間〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)である。抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常、常温〜95℃にて1〜3時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常、常温〜80℃にて30分間〜3時間程度である。
抽出処理により可溶性成分を溶出させた後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得ることができる。なお、得られる抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るため、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
なお、得られる抽出液は、そのままでも皮膚刺激緩和剤として使用することができるが、濃縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。抽出液の乾燥物を得るにあたっては、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキストリン等のキャリアーを添加してもよい。また、前記抽出物は、特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、未精製のままでも実用上支障はない。前記精製は、例えば、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
また、前記抽出物は、常法にしたがって製剤化することができ、製剤化したものを皮膚刺激緩和剤として使用してもよい。前記抽出物を製剤化する場合には、前記抽出物を、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアー、又はその他の任意の助剤を用い、常法に従って、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化して提供することができる。また、その他の組成物(例えば、後述する皮膚外用剤等)に配合して使用できる他、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯臭剤等を用いることができる。
ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を有効成分として含有する皮膚刺激緩和剤は、優れた皮膚刺激緩和作用を有し、前記優れた皮膚刺激緩和作用を通じて、かゆみ及び掻痒行動を防止乃至改善することができる。特に、前記皮膚刺激緩和剤は、その有効成分である抽出物が経皮的に吸収されたときに、皮膚に対する刺激をより効果的に緩和することができる。
更に、前記皮膚刺激緩和剤は、優れた皮膚刺激緩和作用を有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているため、特に、以下に説明する本発明の皮膚外用剤に配合するのに好適である。
(皮膚外用剤)
本発明の皮膚外用剤は、本発明の前記皮膚刺激緩和剤を含有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有してなる。
本発明の皮膚外用剤は、植物からの抽出物が有する皮膚刺激緩和作用により、かゆみ及び掻痒行動を防止乃至改善できる。特に、前記皮膚刺激緩和作用は、その有効成分である前記抽出物が経皮的に吸収されたときに、皮膚に対する刺激を効果的に緩和する。
ただし、本発明の皮膚外用剤は、これらの用途以外にも皮膚刺激緩和作用を発揮することに意義ある全ての用途に制限なく用いることができる。
ここで、前記皮膚外用剤とは、皮膚に適用する各種薬剤を意味し、例えば、皮膚化粧料、医薬部外品、医薬品などが含まれる。前記皮膚外用剤の具体例としては、例えば、パーマ剤、染毛剤、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、入浴剤などが挙げられる。中でも、酸やアルカリなどの刺激物質を含有しており、本発明の皮膚刺激緩和作用が効果的に発揮される点で、パーマ剤及び染毛剤が特に好ましい。
前記皮膚外用剤における前記皮膚刺激緩和剤の配合量としては、特に制限はなく、皮膚外用剤の種類などに応じて適宜調整することができるが、標準的な各抽出物に換算して0.01質量%〜10質量%が好ましい。
<パーマ剤>
本発明の皮膚外用剤の好適な一態様であるパーマ剤について、詳細に説明する。
前記パーマ剤の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウェーブ形成用パーマ剤、縮毛矯正用パーマ剤などが挙げられる。
前記パーマ剤を構成する基剤の数としては、特に制限はなく、例えば、1剤型、2剤型、3剤型以上が挙げられる。前記パーマ剤が複数の基剤からなる場合には、前記皮膚刺激緩和剤は、少なくとも1つの基剤に含まれていればよく、2つ以上の基剤に含まれていてもよい。
前記パーマ剤における前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記1剤における前記その他の成分として、例えば、還元剤、アルカリ剤、コンディショニング成分、香料、反応調整剤、抗炎症剤、キレート剤、界面活性剤などが挙げられる。
前記2剤における前記その他の成分として、例えば、酸化剤、コンディショニング成分、キレート剤、界面活性剤、pH調整剤などが挙げられる。
前記還元剤としては、例えば、チオグリコール酸又はその塩、システイン又はその塩、アセチルシステイン、システアミン、亜硫酸ナトリウム(サルファイト)、グリセリルモノチオグリコレートなどが挙げられる。
前記酸化剤としては、例えば、臭素酸塩、過酸化水素水、過ホウ酸塩などが挙げられる。
前記アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、炭酸水素アンモニウム、などが挙げられる。
前記コンディショニング成分としては、例えば、ポリペプチド(PPT)、油分、保湿成分、高分子化合物(ポリマー)などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、リン酸、リン酸塩、クエン酸などが挙げられる。
上記のように、通常、パーマ剤には、アルカリ、酸をはじめとする皮膚に刺激を与える刺激物質が含まれている。そのため、パーマ剤の使用中又は使用後においては、頭皮などの使用部位で、刺激によりかゆみを感じることが多くなる。
本発明の皮膚外用剤の一態様であるパーマ剤によれば、皮膚刺激緩和作用の有効成分として含有される植物からの抽出物の作用により、パーマ剤の使用中又は使用後に、刺激物質が皮膚に与える刺激を緩和し、かゆみ及び掻痒行動を低減することができる。
(染毛剤)
本発明の皮膚外用剤の好適な一態様である染毛剤について、詳細に説明する。
前記染毛剤の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、永久染毛剤(酸化染毛剤、非酸化染毛剤)、脱色剤、半永久染毛料(酸性染毛料、塩基性染毛料)、一時染毛料(毛髪着色料)などが挙げられる。
前記染毛剤を構成する基剤の数としては、特に制限はなく、例えば、1剤型、2剤型、3剤型以上が挙げられる。前記染毛剤が複数の基剤からなる場合には、前記皮膚刺激緩和剤は、少なくとも1つの基剤に含まれていればよく、2つ以上の基剤に含まれていてもよい。
前記染毛剤における前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記酸性染毛剤における前記その他の成分としては、例えば、染料(例えば、パラフェニレンジアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、パラアミノフェノール、レゾルシン、メタアミノフェノール、ニトロパラフェニレンジアミンなど)、アルカリ剤(例えば、アンモニア水、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、炭酸水素アンモニウムなど)、基剤(例えば、界面活性剤、油脂類など)、毛髪保護成分(例えば、ポリペプチド(PPT)、アミノ酸、植物エキスなど)、安定剤(例えば、酸化防止剤、パラベン、キレート剤など)、酸化剤(例えば、過酸化水素水など)、酸(例えば、リン酸、クエン酸など)、安定剤(例えば、pH調整剤、キレート剤など)が挙げられる。
前記脱色剤における前記その他の成分としては、例えば、酸化助剤(例えば、過硫酸塩など)、アルカリ剤(例えば、ケイ酸塩など)、増粘剤(例えば、カーボマーなど)、賦形剤(例えば、シリカ、デキストランなど)が挙げられる。
前記酸性染毛料における前記その他の成分としては、例えば、酸性染料(例えば、紫401、黒401、黄4、青205など)、浸透剤(例えば、ベンジルアルコール、エタノールなど)、酸(例えば、グリコール酸、乳酸など)、増粘剤(例えば、セルロース、ガムなど)、基剤(例えば、界面活性剤、油脂類など)、毛髪保護成分(例えば、ポリペプチド(PPT)、アミノ酸、植物エキスなど)、安定剤(例えば、酸化防止剤、パラベン、キレート剤など)が挙げられる。
前記塩基性染毛料における前記その他の成分としては、例えば、塩基性染料(例えば、塩基性青99、塩基性茶16など)、HC染料(例えば、HC青2、HC黄4など)、浸透剤(例えば、多価アルコールなど)、基剤(例えば、界面活性剤、油脂類など)、pH調整剤(例えば、リン酸ナトリウムなど)、毛髪保護成分(例えば、ポリペプチド(PPT)、アミノ酸、植物エキスなど)、安定剤(例えば、緩衝剤、パラベン、キレート剤など)が挙げられる。
上記のように、通常、染毛剤には、アルカリ、酸をはじめとする皮膚に刺激を与える刺激物質が含まれている。そのため、染毛剤の使用中又は使用後においては、頭皮などの使用部位で、刺激によりかゆみを感じることが多くなる。
本発明の皮膚外用剤の一態様である染毛剤によれば、皮膚刺激緩和作用の有効成分として含有される植物からの抽出物の作用により、染毛剤の使用中又は使用後に、刺激物質が皮膚に与える刺激を緩和し、かゆみ及び掻痒行動を低減することができる。
なお、本発明の皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
(実施例1)
下記処方により、ペパーミント抽出液(丸善製薬株式会社製)と、永久染毛剤タイプの染毛剤基剤とを混合し、実施例1の染毛剤を製造した。
−実施例1の染毛剤の組成−
ペパーミント抽出液(丸善製薬株式会社製)・・・0.5質量%
パラフェニレンジアミン・・・2質量%
レゾルシン・・・0.2質量%
オレイン酸・・・20質量%
界面活性剤・・・15質量%
イソプロピルアルコール・・・10質量%
28質量%アンモニア水・・・10質量%
精製水・・・残部
(比較例1)
実施例1において、ペパーミント抽出液を染毛剤に混合しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の染毛剤を製造した。
(実施例2)
下記処方により、アセンヤク抽出液(丸善製薬株式会社製)と、一時染毛料タイプの染毛剤基剤とを混合し、実施例2の染毛剤を製造した。
−実施例2の染毛剤の組成−
アセンヤク抽出液(丸善製薬株式会社製)・・・0.5質量%
炭素末・・・16質量%
アラビアゴム・・・29.5質量%
ステアリン酸ナトリウム・・・15質量%
グリセリン・・・15質量%
精製水・・・残部
(比較例2)
実施例2において、アセンヤク抽出液を染毛剤に混合しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、比較例2の染毛剤を製造した。
−皮膚刺激緩和作用試験−
−−試験1(ペパーミント)−−
実施例1及び比較例1の染毛剤を試料として用い、下記の試験方法により皮膚刺激緩和作用を試験した。
ICR系雄性マウス(6週齢)の耳介に各試料をそれぞれ20mgずつ塗布した。その後、無人の部屋で30分間のビデオ撮影を行い、マウスの掻痒行動を録画した。録画した映像を元に、掻痒行動回数をカウントした。結果を表1に示す。
−−試験2(アセンヤク)−−
実施例2及び比較例2の染毛剤を試料として用い、下記の試験方法により皮膚刺激緩和作用を試験した。
ICR系雄性マウス(6週齢)の耳介に各試料をそれぞれ20mgずつ塗布した。その後、無人の部屋で30分間のビデオ撮影を行い、マウスの掻痒行動を録画した。録画した映像を元に、掻痒行動回数をカウントした。結果を表1に示す。
Figure 2009149585
表1の結果から、ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物が、それぞれ高い皮膚刺激緩和作用を有することが認められた。
(配合例1)
−パーマ剤−
下記の組成のパーマ剤を常法により製造した。
ペパーミント抽出液(丸善製薬株式会社製)・・・1.0質量%
亜硫酸水素ナトリウム・・・5.0質量%
モノエタノールアミン・・・2.5質量%
イソプロピルアルコール・・・5.0質量%
塩化ジココイルジメチルアンモニウム・・・0.3質量%
ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール・・・0.06質量%
ラウリル脂肪酸ナトリウム・・・0.19質量%
精製水・・・残部
(配合例2)
−パーマ剤−
下記の組成のパーマ剤を常法により製造した。
アセンヤク抽出液(丸善製薬株式会社製)・・・0.5質量%
DL−システイン・・・3.0質量%
N−アセチル−L−システイン・・・3.0質量%
チオグリコール酸アンモニウム(このうち、50質量%はチオグリコール酸として含有されている。)・・・2.0質量%
炭酸グアニン・・・1.0質量%
モノエタノールアミン・・・1.0質量%
アンモニア水試薬特級(28質量%)・・・1.0質量%
塩化ジココイルジメチルアンモニウム・・・0.15質量%
ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール・・・0.03質量%
ポリオキシエチレン(3モル)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム・・・0.17質量%
エデト酸二ナトリウム・・・0.10質量%
精製水・・・残部
本発明の皮膚刺激緩和剤は、優れた皮膚刺激緩和作用を有し、かゆみ及び掻痒行動の防止乃至改善に有効であり、皮膚外用剤として幅広く用いられる。前記皮膚外用剤としては、刺激物質を含むものが特に有効であり、例えば、パーマ剤、染毛剤などが挙げられる。

Claims (3)

  1. ペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする皮膚刺激緩和剤。
  2. 請求項1に記載のペパーミントの抽出物及びアセンヤクの抽出物から選択される少なくとも1種を、皮膚刺激緩和作用の有効成分として含有する皮膚外用剤。
  3. 皮膚外用剤が、パーマ剤及び染毛剤のうちいずれかである請求項2に記載の皮膚外用剤。
JP2007330750A 2007-12-21 2007-12-21 皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤 Pending JP2009149585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330750A JP2009149585A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330750A JP2009149585A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009149585A true JP2009149585A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40919181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330750A Pending JP2009149585A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009149585A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017025056A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 大正製薬株式会社 ピペリン含有経口組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0426619A (ja) * 1990-05-18 1992-01-29 Lotte Co Ltd 抗アレルギー剤および抗アレルギー剤を含有する食品添加物
JPH0873337A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Ogawa Koryo Kk 外用剤組成物
JP2003089658A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Noevir Co Ltd 抗痒み効果に優れる皮膚外用剤並びに食品
JP2004024918A (ja) * 1992-09-16 2004-01-29 Toshiba Medical System Co Ltd 磁気共鳴用スキャン位置決め方法及び磁気共鳴イメージング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0426619A (ja) * 1990-05-18 1992-01-29 Lotte Co Ltd 抗アレルギー剤および抗アレルギー剤を含有する食品添加物
JP2004024918A (ja) * 1992-09-16 2004-01-29 Toshiba Medical System Co Ltd 磁気共鳴用スキャン位置決め方法及び磁気共鳴イメージング装置
JPH0873337A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Ogawa Koryo Kk 外用剤組成物
JP2003089658A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Noevir Co Ltd 抗痒み効果に優れる皮膚外用剤並びに食品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017025056A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 大正製薬株式会社 ピペリン含有経口組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5047527B2 (ja) 皮膚外用剤
KR101555353B1 (ko) 모발 염색용 염모제
CA3164351A1 (fr) Procede d'obtention d'un extrait aqueux de lavande, compositions comprenant un tel extrait et leurs utilisations cosmetiques
KR101045328B1 (ko) 민들레추출물을 포함한 염모제 조성물
JP4489923B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5765744B2 (ja) アトピー性皮膚炎の予防剤または治療剤、および外用剤
JP2006241148A (ja) コラゲナーゼ阻害剤及び老化防止用皮膚外用剤
JP4866501B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2010184916A (ja) 育毛剤
JP2006312611A (ja) 育毛剤及び頭髪化粧料
JP3809003B2 (ja) 美白剤
JP2009149585A (ja) 皮膚刺激緩和剤及び皮膚外用剤
JP2011001326A (ja) エンドセリン−1mRNA発現抑制剤
JP2004352697A (ja) チロシナーゼ発現抑制剤
KR101284607B1 (ko) 천연물질을 함유한 저자극성 염모제
JP2006316029A (ja) エンドセリン−1産生抑制剤及びメラニン産生抑制剤
JP2011219462A (ja) 葛花抽出物を含有する化粧用または医薬用組成物
JP2002284648A (ja) 育毛剤組成物
JP2010215536A (ja) エラスターゼ活性阻害剤
JP2003012472A (ja) 育毛剤
JP2006282536A (ja) スーパーオキサイド消去剤、ラジカル消去剤、過酸化水素消去剤および皮膚外用剤
KR0154648B1 (ko) 양모제 조성물
JP2015193550A (ja) 毛包ケラチノサイト幹細胞のdna損傷抑制剤
WO2022092124A1 (ja) マトリックスメタロプロテアーゼ1発現抑制剤、皮膚外用剤、及びマトリックスメタロプロテアーゼ1発現抑制のための使用
JP2018172343A (ja) ふきとり用化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130716