JP2009149295A - 最適化されたエア・バッグ・モジュール - Google Patents

Abstract

【課題】横方向の斜め衝突の場合に広がった袋の外へ車両の乗員が滑り出るのを防ぐエア・バッグ・モジュールを提供すること。
【解決手段】袋１を備える最適化された前部形状を有する自動車車両用のエア・バッグ・モジュールであって、自動車の横方向の斜め衝突の場合に、この広がった袋１が、衝撃の様々な位置、速度及び方向において車両の乗員の周囲にはまることで、広がった袋１の外へ車両の乗員が滑り出ないように、この袋１に最適化された湾曲形状をもたらす、袋１の下部に配置された少なくとも２つの突出部２、３を、袋１が新たに備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、斜め衝突の場合に乗客が被る打撃を吸収する、自動車において使用されるエア・バッグ・モジュールに関する。

現在、車両の乗員が負傷する危険を最小にするために、車両は、仮定的な衝突時においてプログラムされた方式によって連動して作動すべき多くの受動的な安全装置を含む。エア・バッグ・モジュール、計画通りに変形する単一の車体構造、座席、安全ベルト、折りたたみ式ステアリング・コラムなどのような様々な受動的なシステムの組み合わせは、システムの調整及び作動に固有である一連の累積的な公差が生じることを意味する。

他方では、広範囲にわたる車両の乗員の位置においてその適切な作動及びその特徴を確実にすること、並びに、様々な衝突速度に適応することであり、障害物及び柱への接触による破壊についての様々な規制上及び消費者向けの構成（ＥｕｒｏＮｃａｐ、ＩＩＨＳなど）、及び上昇する衝撃速度、障害物の変化などについてのこれらの構成の予想される進歩の責任を、上述の受動的システムの一機能は常に負う。

このように、基本的に、あるセンサ装置が車両の衝突を検出したとき、発生器によって生成される気体によって急速に膨らむ折りたたまれた袋からエア・バッグ・モジュールはなる。その結果、袋が車両の乗員と車両の領域との間で広がり、衝突の際に乗員を保護する。

たとえば、米国特許第６，９６９，０８６号は、２つの部品（左及び右）を含み、端部に丸い形状を有する、乗員の保護のためのエア・バッグ・モジュールの袋を記載している。袋を構成する２つの別個の部品（左及び右）は、この袋が広がるとき、互いから分離し、車両の乗員に向かい合ったこの２つの部品の間に空間を形成する。袋が広がり膨らむとき、乗員が配置されるのはこの空間内であり、そのため、エア・バッグの袋の左右の部品は、袋の膨張の初期段階において、車両の乗員の右側及び左側に向かってスムーズ且つ一様に広がる。

横方向の斜め衝突（sidelong angled collisions）では、車両の乗員は、通常、従来のエア・バッグ・モジュールの広がった袋の領域の外へ滑り出て、それによって、衝撃による重傷を被る。斜め衝突は、現在、幅の広い袋を使用することにより解決されている。しかしながら、この袋の欠点は、斜め衝突が発生したときに袋が車両の乗員に適応せず、それによって、乗員に重傷を引き起こすことである。

本発明は、これらの欠点を克服することが意図される。

本発明は、横方向の斜め衝突の場合に、広がった袋の外へ車両の乗員が滑り出るのを防ぐ、少なくとも２つの突出部を備える最適化された前部形状を新たに有する袋を備えるエア・バッグ・モジュールを提案する。このおかげで、本発明によるエア・バッグ・モジュールの袋は、斜め衝突の場合に、衝撃の様々な位置、速度及び方向において、この袋が、車両の乗員の周囲にはまる（fit）ように最適化され、こうして、様々な指示された必要条件に効果的に対処する。

本発明のその他の特徴及び利点は、添付の図に関して、本発明の目的の例示的な実施例の以下の詳細な説明に見いだされるであろう。

本発明によるエア・バッグ・モジュールの袋の図面である。 車両の横方向の衝突の場合に、本発明によるエア・バッグ・モジュールの袋がどのように広がるかを示す図である。

本発明の好ましい実施例によると、本発明は、横方向の斜め衝突の場合に広がった袋１の外へ車両の乗員が滑り出るのを防ぐ、２つの突出部２、３を備える最適化された前部形状を新たに有する袋１を備えるエア・バッグ・モジュールを提供する。このおかげで、本発明によるこのエア・バッグ・モジュールの袋１は、斜め衝突の場合に、衝撃の様々な位置、速度及び方向において、この袋が、車両の乗員の周囲にフィットするように最適化され、こうして、様々な指示された必要条件に効果的に対処する。袋１の突出部２、３は、非連続的な土台上（on a non-continuous basis）で分離される。

本発明は、前部の形状が、この袋１の外に乗員が滑り出るのを防ぐように最適化されたエア・バッグ・モジュールの袋１からなる。袋１の湾曲した形状のおかげで、乗員の体の胸部／腹部部分が袋１の中に埋め込まれ、この袋が、横方向の衝突時の破壊の際に乗員に伴う。湾曲した形状は、左右に、及び両突出部２、３の間の自由空間４内に乗員を把持する、袋１の２つの突出部２、３によって達成され、乗員は、横方向の衝突の場合の車両の破壊時に、ここに留まることができる。図２に広がった位置で示すように、この空間４が、乗員の体の下部の周囲に合う。

袋１の湾曲形状の前部の幾何学形状は、この形状が、斜め衝突時に車両の乗員が袋１の外へ滑り出るのを防ぐようなものである。

以下の請求項によって定義される範囲内に含まれるいくつかの修正例は、上述の好ましい実施例に加えられることができる。

Claims (3)

1. 袋（１）を備える最適化された前部形状を有する自動車車両用のエア・バッグ・モジュールであって、前記自動車の横方向の斜め衝突の場合に、広がった前記袋（１）が衝撃の様々な位置、速度及び方向において前記車両の乗員の周囲にはまることで、広がった前記袋（１）の外へ前記車両の乗員が滑り出ないように、前記袋（１）に最適化された湾曲形状をもたらす、前記袋（１）の下部に配置された少なくとも２つの突出部（２、３）を、前記袋（１）が新たに備えることを特徴とするエア・バッグ・モジュール。
2. 横方向の衝突の場合の前記車両の破壊時にこの空間（４）内に前記車両の乗員が留まる、前記袋（１）の下部の前記２つの部分の間の自由空間（４）を備えるように、前記袋（１）の前記突出部（２、３）が、非連続的な土台上で互いから分離されることを特徴とする、請求項１に記載の最適化された前部形状を有する自動車車両用のエア・バッグ・モジュール。
3. 前記袋（１）の前記前部の湾曲形状の幾何学形状が、斜め衝突時に前記車両の乗員が前記袋（１）の外へ滑り出るのを防ぐようなものであることを特徴とする、請求項１又は２に記載の最適化された前部形状を有する自動車車両用のエア・バッグ・モジュール。