JP2009149288A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Shinichiro Mizoguchi
真一朗 溝口
Masaaki Tokuda
正章 徳田
Satoshi Ogiwara
智 荻原
Hiroyuki Ida
博之 井田
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Abstract

【課題】
排気熱交換器に空気を送るための排気ブロアの回転数を、車室内に導入される空気量と対比して、車室内の圧力を車外の圧力よりも常に高くするように制御する。
【解決手段】
排気熱交換器26と、これを通して車外へ排出させる排気ブロア24とを車両に備え、車外へ排出される排気風量をフロント側のブロア電圧等から演算して車室内に導入される空気量よりも少なくする制御手段を有して、常に車室内を正圧に維持する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両に用いられる空調装置に関し、特に電気自動車等の暖房用熱源が不足しがちな車両において用いられる技術に関する。
近年、電気自動車、ハイブリッド自動車の開発、又はエンジンの高効率化等が盛んに行われているが、このような車両においては、従来のエンジン走行車のようにエンジン冷却水を暖房の熱源として用いることができない、又は困難であるため、十分な暖房機能を得るための熱源の確保が模索されている。
このような状況の下、ヒートポンプ冷暖房を行う車両用ヒートポンプ式空調装置において、車室内から排出する空気と導入される外気とを熱交換して、冷房時に冷却量を暖房時に加熱量をそれぞれ減少させ、もって、省エネルギーを図るヒートポンプ式空調装置が開示されている(特許文献1)。
特開平6−206433
また、別の従来技術が特許文献2に示されている。この特許文献2に開示されているヒートポンプ式自動車用空調装置は、車外に排出される空気が保有する熱を回収する熱回収暖房運転ができるモードを有している。即ち、車両の後方部にリア側内部熱交換器34をユニットケース32の風路32f内に配置したリアユニット30を備え、そのリアユニット30を用いて、第3の流量調整弁37を絞り、フロント側内部熱交換器14を放熱器(コンデンサ)として機能させることは暖房運転の場合と同様であるが、前記リア側内部熱交換器34を吸熱器(エバポレータ)として機能させ、車外に排出する空気から熱を冷媒により回収するシステムである。
特開2000−62449
前記特許文献2に開示されるシステムについては、リアユニット30を用いて、リアユニット内のリア側内部熱交換器34を吸熱器として使用するものであるが、車両の後方部に配され、そこまで冷媒配管が延設されなければならず、配管を敷設する手段も繁雑となり、コスト増の要因となっている。
当出願人は、排出される空気が保有する熱を回収する目的のため、代替フロン等の冷媒を用いずに車両のフロント側に設けられた冷凍サイクルの吸熱用サブエバポレータと、車両の後方部に配された排気熱交換器との間に水を媒体とする排気回収サイクルを配した構成の発明を提案している。この構成によれば、配管を安価な樹脂チューブが利用できると共に、配管の管理も容易である等の利点を持っている。
しかし、排気熱交換器を通って車外に排出する排気ブロアの排気風量をフロント側の空調装置本体のブロアと同時に駆動し、所定風量を与えるようにした場合に、車室内の空気は排気ブロアにより常に所定風量が車外に排出されることになる。そして、フロント側の空調装置本体内のブロアの回転数のみならず、インテークドアの外気導入口の開度による外気導入量との関係から、車室内は正圧の状態と負圧の状態が繰り返して起こることとなる。
即ち、空調条件が内気循環の場合は、外気の導入量が無いため車室内は負圧となるし、またインテークドアの外気導入口の開度が小さければ、外気の導入量が少なく、これもまた車室内が負圧となるし、さらにフロント側のブロアの回転数が低ければ排気ブロアの回転数が勝り、同様に車室内が負圧となる原因となっている。このように負圧となると、ドアリムの隙間や車両本体の隙間から外気が入り込んで空調状態が撹乱され、空調条件が悪化してしまう。したがって、常に車室内を正圧に保つことが要望される。
そこで、この発明は、排気熱交換器を通って車外に排出する排気ブロアの排気風量を制御することで、常に車室内の空気圧を車外の空気圧よりも高くすることが望まれ、そのために排気ブロアの回転数を制御する車両用空調装置を提供することにある。
この発明に係る車両用空調装置は、冷媒を圧縮するコンプレッサを持ち、2つの冷凍サイクルを備え、一方の冷凍サイクルは、圧縮冷媒の持つ熱を放出させ、導入空気の加熱源とするサブコンデンサと、このサブコンデンサより液化された冷媒に吸熱させるサブエバポレータと、このサブエバポレータからのガス冷媒を導き、一時的に溜めるアキュームレータとより成り、前記サブエバポレータには、車室内から車室外へ排出される排熱回収用の排気熱交換器との間に排熱回収サイクルを構成し、前記排気熱交換器を通って車外に排出する排気ブロアの排気風量を、前記空調装置本体内に導入される外気風量よりも少なく制御する制御手段を持つことにある(請求項1)。
この構成から、排気ブロアの排気風量は、常にフロントの空調装置本体のインテーク開度、フロントブロアの回転数等から演算され、車内に導入される風量を超えることはなく、常に車室内を正圧(外気圧より若干高い圧力)に保たれる。
前記した排気風量は、空調装置本体内に配される少なくともフロントブロアの電圧、インテークドアの開度、車速、吹出モード、ミックスドア開度の1つ又は複数から演算されることにある(請求項2)即ち、フロントブロアの回転数、インテークドアの開度による外気比率、選択される吹出モードによる空調ケース内の風量損失、ミックスドア開度によるヒータコア内を通る際の風量損失、車速による外気導入量の変化を種々考慮して最適な排気風量が演算される。また必要によりその他の条件を加えるようにしても良い。
前記インテークドアにより内気循環に設定されると、外気導入風量が無いため、排気風量は当然ながら零とし、車室内を正圧に保つようにしている(請求項3)。
外気温度によって、外気が低い時(例えば10度以下)には排気ブロアの最大風量を増加させ、10度以上時には最大風量を低下させる制御を行うことが好ましい(請求項4)。
前記2つの冷凍サイクルの他方は、前記2つの冷凍サイクルの他方は、圧縮冷媒と外気とを熱交換させるコンデンサと、空調装置本体内に収納され、前記コンデンサにより液化された冷媒を膨張弁を介して断熱膨張させ、導入空気の冷却源とするエバポレータと、このエバポレータからのガス冷媒を導き、一時的に溜めると共に前記コンプレッサへの接続される前記アキュームレータとより成り(請求項5)、空調装置本体内に配されるエバポレータにより、導入空気を冷やす働きをしている。
また、前記2つの冷凍サイクルの、前記一方の冷凍サイクル(暖房用)の前記サブコンデンサの下流から分岐して前記他方の冷凍サイクル(冷房用)の前記コンデンサの下流に接続する除湿回路を設け、この除湿回路に設けられる第3の開閉弁を開いて前記一方の冷凍サイクルの作動時である暖房時に前記他方の冷凍サイクルを構成する前記エバポレータに冷媒を流すようにして除湿運転が行われ(請求項6)、室内の湿度が高く且つ外気温が低いときにガラス面に生じやすいくもりの発生を防いでいる。また、導入空気を加熱するために、サブコンデンサは空調装置本体内に配されるが、それ以外の実施例として、空調装置本体外に配し、そのサブコンデンサと空調装置本体内に配されるヒータコアとの間にヒータコア加熱サイクルを設けるようにしても良い(請求項7)。
以上のように、この発明によれば、排気される空気が保有する熱を回収する目的のため、車両のフロント側に設けられた冷凍サイクルの吸熱用サブエバポレータと、車両の後方部に配された排気熱交換器との間に排気回収サイクルを配した車両用空調装置にあって、前記排気熱交換器内の排気ブロアの排気風量は、車内に導入される風量を超えることはなく、常に車室内を正圧(外気圧より若干高い圧力)に保つことができる。これにより、隙間から入り込む外気は無く、空調条件を乱す要因にはならず、車室内を快適に保つことができる(請求項1)。
前記した排気風量は、フロントブロアの回転数やインテークドアの開度による外気比率等から演算されるため、最適な排気風量が得られ、導入される外気風量よりも若干少なく車室内を正圧に保つことができる(請求項2)。
また、外気導入風量が無い内気循環時には、排気風量は零で、排気ブロアは停止され、車室内を正圧に保つことができる(請求項3)。
前記排気ブロアの最大風量は、その最大風量比が外気が低い時(例えば10度以下)にあっては増加させ、10度以上時には最大風量を低下させる制御することが好ましく、熱の回収を促進することができる(請求項4)。
前記2つの冷凍サイクルを並設しているから、空調装置本体内に配されるエバポレータによって、導入空気を冷却することができる(請求項5)。
この発明が用いられる車両用空調装置は、2つの冷凍サイクルを持ち、他方の冷凍サイクルを作動させることで、冷房を行い、一方の冷凍サイクルを作動させることで、暖房を行っているが、前記一方の冷凍サイクルの前記サブコンデンサの下流から分岐して前記他方の冷凍サイクルの前記コンデンサの下流に接続する除湿回路を設け、この除湿回路に設けられる第3の開閉弁を用いて前記一方の冷凍サイクルの作動時である暖房運転時に除湿運転を行うことができ、そのような際にあっても、排気熱交換器による熱の回収が行われると共に、排気ブロアが前記請求項2の条件により回転数が演算され、排気風量が導入される外気風量よりも若干少なくできて車室内を正圧に保つことができる(請求項6)。
空調装置本体内に導入空気を加熱する手段として、サブコンデンサを直接配置する以外に間接的に配置するヒータコア加熱サイクルを構成することで、冷凍サイクルの配管の簡素化を図ることができる(請求項7)。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、車両用空調装置1は、車室3内の温度等を制御する装置であり、車両2に搭載された空調装置本体4は、空調ケース5の上流側にインテーク部6を備え、インテークドア7の作動によって内気導入口10と外気導入口11を切換えて、内気又は外気の導入を選択している。そして、ブロア12により導入される内気又は外気を下流へ送り出している。
前記インテーク部6の下流には、導入空気を冷却するためのエバポレータ14が配され、ここを通過する空気が冷却されて冷風となり、更に下流に配されるヒータコア16に送られる。このエバポレータ14は下記に説明する冷凍サイクル30の構成要素となっている。
ヒータコア16は、下記する冷凍サイクル30からの熱の供給を受けて、ここを通過する空気を加熱している。このヒータコア16への通過空気量は、その前に設けられたミックスドア17にて制御され、この下流域でヒータコア16を通過して暖められた温風と、このヒータコア16をバイパスする冷風と混合することで、吹出空気温度が調温されている。
そして、調温された空気が、選択されている吹出モードによりデフロスト吹出口18、ベント吹出口19及び足元吹出口20から車室3内に吹出される。21は熱源不足時に用いられるPTCなどの補助ヒータである。
車室3内の後方には、排気空気から熱を回収する排気熱交換器26が設けられ、この排気熱交換器26は排気ブロア24も共に排気ケース25に包まれ、車室3内から排出される空気(内気)から熱交換して熱の回収を図っている。この排気熱交換器26は下記に説明する排気熱回収サイクル47を構成している。
冷凍サイクル30は、冷媒を加圧するモータ駆動のコンプレッサ33を共通化し、該コンプレッサ33からの吐出側に2つの第1及び第2の冷凍サイクル31及び32を備えている。前記第1の冷凍サイクル31は、第1の切換弁34を介してコンデンサ35に接続され、ここで放熱され、冷媒は液化され、一方向弁36を介して前記エバポレータ14に流される。
エバポレータ14は積層型、フィンアンドチューブ型等で、その上流側に絞り弁38を持ち、該絞り弁38により冷媒は断熱膨張され吸熱し、エバポレータ14を通る空気と熱交換し、導入空気を冷風化する。そして、冷媒は吸熱して気化されながら、該エバポレータ14の出口からアキュームレータ39に至り、そこで、一時的に貯められる。即ち、第1の冷凍サイクル31を稼働させることで、車室内を冷房する働きが行われる。
それから、第2の冷凍サイクル32は、前記コンプレッサ33の吐出側に前記第1の切換弁34に並設の第2の切換弁41を介してサブコンデンサ42が接続され、ここで高温高圧の吐出ガスの熱が放熱され、その熱は下記する受熱部42aにより回収される。このサブコンデンサ42は、冷媒の流れる部位と前記受熱部42aの水が流れる部位との間にフィンを介在した構成で、熱は水側に伝えられる。
前記受熱部42aは、循環ポンプ43と前記したヒータコア16とで閉サイクルのヒータコア加熱サイクル44が構成され、回収された熱は、ヒータコア16の熱源となっている。即ち、第2の冷凍サイクル32を稼働させることで、車室内を暖房する働きが行われる。
そして、前記サブコンデンサ42からの冷媒は、サブエバポレータ45に流れ、上流側に設けられた絞り弁46により断熱膨張され、サブエバポレータ45が冷却される。このサブエバポレータ45は吸熱部として作用させるため、冷媒の流れる部位と水が流れる部位との間にフィンを介した構成で、熱が放熱部45aから吸熱される。
前記放熱部45aは、循環ポンプ48と前記排気熱交換器26とで閉サイクルの排熱回収サイクル47が構成されている。なお、この排熱回収サイクル47には、他の熱源であるモータ等の機器から吸熱するための吸熱部49も接続されている。
さらに、サブエバポレータ45からの冷媒は、熱を吸収して蒸発され、前記したアキュームレータ39に至り、ここで貯められ、再びコンプレッサ33の稼働により吸引されることになる。
それから、冷凍サイクル30には、暖房運転時に除湿ができる除湿回路50が組込まれ、前記第2の冷凍サイクル32の前記サブコンデンサ42の下流側から分岐し、第3の切換弁51及び一方向弁52を介して第1の冷凍サイクル31のコンデンサ35の下流側に接続されている。
この除湿回路50は、第3の切換弁51を開けることで、暖房運転時である第2の冷凍サイクル32の稼働時に一部の冷媒を、エバポレータ14に供給する。これにより量的には少ないが、エバポレータ14が働き、車室内の湿度が高く、車外の温度が低い時にガラス面に発生するくもりを晴らす効果を持たすことができる。
以上の構成において、暖房モード時にあって、排気空気温度が低い時における制御フローを図2に用いて説明すると、制御が開始されると、ステップ101により第1の切換弁34が閉じられ、第2の切換弁41が開かれる。即ち、暖房モードが選択されたことになる。
そしてステップ102に進んで、インテークドアの開度から内気循環(FUll REC)が判断され、YESであれば、ステップ103に進んで第3の切換弁51を開き、除湿回路50に冷媒を流し、エバポレータ14を稼働させ、除湿運転が行われる。
内気循環(FUll REC)でない場合(NO)は、ステップ104に進み、排気吹出温度の検出値が所定温度例えば3℃以下かが判断され、3℃以上の場合Aには、このフローを抜け、3℃以下の場合Bには、ステップ105に進み、室温が判断される。室温が所定温度例えば0℃以下であれば、ステップ106に進み、補助ヒータ21を作動させる。そして、0℃以上であれば、ステップ107に進み、内気混入量が演算される。即ち、室温が高くなるにつれて、内気の混入量が多くなる制御がなされる。
ステップ108においては、前述のステップ107で演算された内気混入量の演算から、インテークドアの開度の調節が行われ、一部内気循環となる。そしてステップ109に進み、エバポレータ14の温度を監視し、所定温度(例えば0℃)以下となると、ステップ110に進み、第3の電磁弁51は閉じられ、所定温度以上となると、ステップ103に進み、第3の電磁弁51を開いて、除湿運転が開始され、低温度状態時でも、着霜防止をしながら除湿作用を持つ暖房運転が行われる。
この発明に係る構成として、前記排気回収サイクル47を構成する排気熱交換器26を作動させるために、それに車室内の空気を送る排気ブロア24の制御例が図3に示されている。この排気ブロア24の回転数は、車室3内を負圧にさせないように、常に車室内を正圧に保つべく維持されている。
即ち、図3に示すように、排気ブロア24の制御フローが開始されると、ステップ201において、インテークドアの開度が検出されて読み込まれる。そしてステップ202に進み、内気循環(FUll REC)なのか判断され、FUll RECの場合には、ステップ203に進み、排気ブロアの回転は停止される。
またFUll REC以外の場合には、ステップ204に進み、フロント側に設けられているフロント側のブロア12の電圧が読み込まれる。このフロント側のブロア12の電圧は、図示しないが空調装置を司る制御用コンピュータが必要とされる車室内の熱負荷に基づいて決定されている。前記ブロア電圧以外にもステップ205において、ミックスドア開度、吹出モード、車速、外気温度等も読み込まれる。
ステップ206において、外気導入量は、ブロア12の回転数(電圧)以外にインテークドア7の開度(外気導入口の比率)のみならず、ミックスドア17の位置によるヒータコア16通過時の空気圧損、吹出モードによる空気圧損、それから車速等から種々を考慮して演算される。
ステップ207に進み、外気温が例えば10℃前後を分岐点として、それよりも高い場合には排気ブロアの最高回転数を66%以下に抑えても良いが、それよりも低い場合には、排気ブロアの最高回転数を上げる制御が行われる。即ち、下記するステップ208においての排気ブロア24の電圧の演算に考慮される。
ステップ208に至ると、排気ブロア24の回転数を定めるべく、排気ブロア電圧が演算される。これらは、前記ステップ206で演算した外気導入量よりも少なくする値となる。これにより、車室内から排出量が常に数%程少なくなり、車室内を正圧に保つことができる。この数%は車両ごとに車載して計測して適切な値が選択される。
この排気ブロア電圧が演算されたら、ステップ209に進み、排気ブロア電圧が排気ブロア24に出力される。このように、排気ブロアの回転数が演算されるため、排気空気量は常に外気導入量よりも少なく保て、車室内を正圧に維持することができる。そして外気導入量に関連する排気空気量であるから、車室内の暖房効果を削くことにもならず、排熱の回収にも充分な能力を得られる。
図4において、車両用空調装置1の導入空気の加熱源として、前記実施例1と異なる例を示している。即ち、前記実施例1にあっては、サブコンデンサ42が空調装置本体4外に設けられ、このサブコンデンサ42からの放熱を受熱部42aで回収し、空調装置本体4内に配されたヒータコア16へヒータコア加熱サイクル44を介して伝熱している。この構成により、加熱用の冷凍サイクルの配管を空調装置本体4内に導くことなく、配管の簡素化が図られるが、部品点数が増加する欠点を有している。
これに対して、実施例2にあっては、サブコンデンサ42を直接空調装置本体4内に配し、前記エバポレータ14の下流に設けられるようにしている。即ち、導入空気はエバポレータ14で冷却されて冷風となり、更に下記のサブコンデンサ42に送られ、加熱される。サブコンデンサ42における加熱空気量は、サブコンデンサ42より前方に配されたエアミックスドア17により制御され、この下流域でサブコンデンサ42を通過して温められた温風と、サブコンデンサ42をバイパスした冷風とが混合して、吹出空気温度が調温されている。この構成にあっては、前記実施例1より部品点数の減少が図られているが、どちらの構成を採用するかは任意である。なお、その他の部分は実施例1と同一のため、同一部分に同一の番号を付して説明を省略した。
この構成の実施例2にあっても、この発明に係る構成である排気熱交換器26を作動させるために、排気ブロア24の回転制御が図3に示す制御例により行われ、車室3内を負圧にさせないように、常に車室内を正圧に保つことが継続される。
この発明に係る車両用空気調和装置の実施例1の概略の構成図である。 暖房モード時にあって、排気空気温が低い時における制御フローの図である。 排気ブロアの制御フローの図である。 この発明に係る車両用空調装置の実施例2の概略の構成図である。
符号の説明
1 車両用空調装置
2 車両
3 車室
4 空調装置本体
6 インテーク部
12 フロント側のブロア
14 エバポレータ
16 ヒータコア
17 ミックスドア
21 補助ヒータ
24 排気ブロア
25 排気ケース
26 排気熱交換器
30 冷凍サイクル
31 第1の冷凍サイクル
32 第2の冷凍サイクル
33 コンプレッサ
34 第1の切換弁
35 コンデンサ
39 アキュームレータ
41 第2の切換弁
42 サブコンデンサ
44 ヒータコア加熱サイクル
45 サブエバポレータ
47 排気回収サイクル
50 除湿回路
51 第3の切換弁

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮するコンプレッサを持ち、2つの冷凍サイクルを備え、
    一方の冷凍サイクルは、圧縮冷媒の持つ熱を放出させ、導入空気の加熱源とするサブコンデンサと、
    このサブコンデンサより液化された冷媒に吸熱させるサブエバポレータと、
    このサブエバポレータからのガス冷媒を導き、一時的に溜めるアキュームレータとより成り、
    前記サブエバポレータには、車室内から車室外へ排出される排熱回収用の排気熱交換器との間に排熱回収サイクルを構成し、
    前記排気熱交換器を通って車外に排出する排気ブロアの排気風量を、前記空調装置本体内に導入される外気風量よりも少なく制御する制御手段を持つことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 排気風量は、空調装置本体内に配される少なくともフロントブロアの電圧、インテークドアの開度、車速、吹出モード、ミックスドア開度の1つ又は複数から演算されることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. インテークドアにより内気循環に設定されると、排気ブロアを止めることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用空気調和装置。
  4. 外気温度が検出され、この外気温により排気ブロアの最大風量比を決定するようにしたことを特徴とする請求項2記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記2つの冷凍サイクルの他方は、圧縮冷媒と外気とを熱交換させるコンデンサと、空調装置本体内に収納され、前記コンデンサにより液化された冷媒を膨張弁を介して断熱膨張させ、導入空気の冷却源とするエバポレータと、
    このエバポレータからのガス冷媒を導き、一時的に溜めると共に前記コンプレッサへ接続される前記アキュームレータとより成ることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  6. 前記2つの冷凍サイクルの前記一方の冷凍サイクルの前記サブコンデンサの下流から分岐して前記他方の冷凍サイクルの前記コンデンサの下流に接続する除湿回路を設け、この除湿回路に設けられる第3の開閉弁を開いて前記一方の冷凍サイクルの作動時である暖房運転時に前記他方の冷凍サイクルを構成する前記エバポレータに冷媒を流して除湿運転を行うことを特徴とする請求項5記載の車両用空気調和装置。
  7. 前記サブコンデンサは空気装置本体内に配されるヒータコアとの間にヒータコア加熱サイクルを構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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