JP2009149006A - 多層ブロー容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表層(X)と内層(Y)とを含む積層体により形成される多層ブロー容器において、表層(X)は、下記の特性(i)〜(iii)を有するメタロセン触媒で製造されたポリエチレンからなり、一方、内層(Y)は、下記の特性(iv)〜(vi)を有するポリエチレンからなり、しかも、内層(Y)のポリエチレンのメルトフローレートに対する表層(X)のポリエチレンのメルトフローレートの比(MFRY/MFRX)は、1.0〜60で、かつ、表層(X)と内層(Y)の厚みの合計に対する表層(X)の厚みの割合は、3.0〜50%であることを特徴とする多層ブロー容器によって提供した。
特性(i):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が1.0〜15g/10分である。
特性(ii):密度が0.870〜0.925g/cm3である。
特性(iii):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.5〜4.0である。
特性(iv):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が0.1〜5.0g/10分である。
特性(v):密度が0.935〜0.967g/cm3である。
特性(vi):GPC測定によるMw/Mnが5.0〜28である。
【選択図】なし
Description
しかしながら、その場合、密度とメルトテンションが特定の関係を満たすオレフィン系樹脂が開示されているが、表層に使用される樹脂の具体的な特性や内層に使用される樹脂の具体的な特性についての開示が必ずしも十分ではなく、更に満足できる高光沢の表面外観を有する容器を得られるわけではない。
しかしながら、これらの容器の場合、表層の樹脂の密度が高めであるため、柔軟性、柔らかな触感、肌触り等の点で必ずしも満足できる容器が得られるわけではない。
しかしながら、この容器の場合、表層に使用される樹脂が、メタロセン系触媒を用いて重合されたメルトフローレートの異なる2種類のポリエチレンからなる組成物であるため、結果として分子量分布が大きいものとなり、必ずしも光沢性、透明性の点で満足できる容器が得られるわけではない。
こうした状況下に、従来のポリエチレン製中空容器における問題点を解決し、容器の透明性に優れ、しかも復元性、耐衝撃性、柔軟性、耐環境応力亀裂性に優れた高級感のあるプラスチック中空容器に対する開発が求められていた。
特性(i):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が1.0〜15g/10分である。
特性(ii):密度が0.870〜0.925g/cm3である。
特性(iii):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.5〜4.0である。
特性(iv):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が0.1〜5.0g/10分である。
特性(v):密度が0.935〜0.967g/cm3である。
特性(vi):GPC測定によるMw/Mnが5.0〜28である。
特性(i):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が1.0〜15g/10分である。
特性(ii):密度が0.870〜0.925g/cm3である。
特性(iii):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.5〜4.0である。
特性(iv):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が0.1〜5.0g/10分である。
特性(v):密度が0.935〜0.967g/cm3である。
特性(vi):GPC測定によるMw/Mnが5.0〜28である。
特性(i):メルトフローレート(MFR)(温度190℃、荷重2.16kg)が1.0〜15g/10分である。
特性(ii):密度が0.870〜0.925g/cm3である。
特性(iii):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.5〜4.0である。
特性(iv):MFR(温度190℃、荷重2.16kg)が0.1〜5.0g/10分である。
特性(v):密度が0.935〜0.967g/cm3である。
特性(vi):GPC測定によるMw/Mnが5.0〜28である。
以下、本発明の多層ブロー容器を形成する材料や特性および多層ブロー容器の製造方法等について詳細に説明する。
本発明の表層(X)を形成するメタロセン触媒で製造されたポリエチレンのJIS K6922−2:1997に準拠して温度190℃、荷重2.16kgで測定されるメルトフローレートは、1.0〜15g/10分であり、好ましくは2.0〜10g/10分であり、更に好ましくは3.0〜7.0g/10分である。
また、本発明の表層(X)を形成するポリエチレンのJIS K6922−1及び2:1997に準拠して測定される密度が0.870〜0.925g/cm3であり、好ましくは0.900〜0.922g/cm3であり、更に好ましくは0.910〜0.920g/cm3であり、表面の柔軟性が求められる場合0.905〜0.915g/cm3が好適である。
本発明の表層(X)を形成するメタロセン触媒で製造されたポリエチレンのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、1.5〜4.0、好ましくは2.0〜3.5、更に好ましくは2.5〜3.3である。
本発明の表層(X)に用いられるポリエチレンの密度が0.870g/cm3未満では、多層成形容器の剛性が劣り、座屈強度が低下したり、耐熱性が低下する傾向にあり、0.925g/cm3を超えると、結晶化速度が速くなり金型キャビティー面のエアー抜きが難しくなり、容器表面に凹凸模様が発生しやすくなる。
本発明の表層(X)に用いられるポリエチレンのMw/Mnが1.5未満ではパリソンにメルトフラクチャーが発生しやすくなり、4.0を超えるとパリソンの表面肌が細かく荒れてしまう傾向がある。
また、本発明の内層(Y)を形成するポリエチレンのJIS K6922−1及び2:1997に準拠して測定される密度は0.935〜0.967g/cm3であり、好ましくは0.945〜0.958g/cm3であり、更に好ましくは0.952〜0.957g/cm3である。
本発明の内層(Y)を形成するポリエチレンのGPC測定によるMw/Mnは、5.0〜28、好ましくは7.0〜25、更に好ましくは10〜20である。
本発明の内層(Y)を形成するポリエチレンの密度が0.935g/cm3未満では、多層成形容器の剛性が劣り、座屈強度が低下し、0.967g/cm3を超えると、透明性(ヘイズ)が悪くなる傾向がある。
本発明の内層(Y)を形成するポリエチレンのMw/Mnが5.0未満では、パリソン表面の肌が細かく荒れてしまう傾向にあり、Mw/Mnが28を超えると表層と内層の界面において鱗状の模様が発生しやすくなる。
また、その際、本発明の多層ブロー容器における表層(X)の厚みは、10μm以上であることが好ましく、更に好ましくは15〜300μmである。表層の厚みが10μm未満では、層が切れやすくなり光沢が低下してしまう。
メタロセン触媒としては、例えば、特開昭58−19309号、同59−95292号、同59−23011号、同60−35006号、同60−35007号、同60−35008号、同60−35009号、同61−130314号、特開平3−163088号公報等で公知であるものが挙げられる。
具体的には、固体触媒成分と有機金属化合物とからなり、水素がオレフィン重合の連鎖移動作用を示すようなスラリー法オレフィン重合に適する触媒であればいずれも使用することができる。好ましくは重合活性点が局在している不均一系触媒である。
上記固体触媒成分としては、遷移金属化合物を含有するオレフィン重合用の固体触媒として用いられるものであれば特に制限はない。遷移金属化合物としては、周期表第4族〜第10族、好ましくは第4族〜第6族の元素の化合物を使用することができ、具体例としては、Ti、Zr、Hf、V、Cr、Mo等の化合物が挙げられる。
また、本発明に係るエチレン系重合体においては、水素供給量を変化させることが重要であるが、その他の重合条件、例えば重合温度、触媒供給量、エチレンなどのオレフィンの供給量、1−ブテンなどのコモノマーの供給量、溶媒の供給量等を、適宜に水素の変化と同時に又は別個に変化させることも重要である。
本発明の多層ブロー容器は、通常の多層ブロー成形機を用いて製造することができる。成形条件は、求める容器の大きさ、形状によって適宜設定可能であるが、層構成としては、構成する積層体の厚みは必ずしも限定されないが、全体の厚みとして、好ましくは0.1〜2.5mm、より好ましくは0.3〜1.5mmである。層構成としては、表層(X)は積層体全体の厚みの3.0〜50%、好ましくは2.5〜30%、特に好ましく2.0〜20%を占める層厚みを有するのが望ましい。また、内層(Y)は積層体全体の厚みの50〜97%、好ましくは70〜97.5%、特に好ましくは80〜98%を占める層厚みを有するのが望ましい。
又、本発明の多層容器にスクリーンによる印刷等や、多層ブロー成形時に金型内にラベルを挿入し成形するインモールドラベルや、シュリンクフイルム並ぶにストレッチフイルム等でのデコレーッションを施してもかまわない。
本発明のポリエチレンを使用すると、金型キャビティー面のブラスト仕上げが、JIS−B0601:1982に準拠して測定される表面粗さRa値が0.2〜0.9μmの範囲の各金型にて成形を行うことによりムラのない深みのある光沢容器を得ることが出来る。金型キャビティー面の表面粗さRa値が0.9μmを超えると、金型キャビティー面を転写してしまい成形された容器の表面は光沢が低下したものになってしまう。また、表面粗さRa値が0.20μm未満では、エアー抜きが悪く成形された容器の表面に不均一模様が発生してしまう。
(1)メルトフローレート(MFR):JIS K6922−2:1997に準拠して、温度190℃、荷重2.16kgで測定した。
(2)密度:JIS K6922−1及び2:1997に準じて測定した。
(3)層の厚み:成形容器胴部の全厚み部分の断面を実体顕微鏡にて、30倍に拡大し各層厚みを測定した。
(4)光沢度:JIS Z8741:1997に準拠して入射角が60°にて測定した。
(5)ヘイズ:JIS K7105:1981に準拠して測定した。
(7)パリソン温度:押出された樹脂を棒状熱電対温度計にて測定した。
(8)表面粗さ:JIS B0601:1982に準拠して金型キャビティー面の表面粗さを測定した。
(9)容器壁面外観:ブロー容器の外観を目視判定により、その状態を評価し、ムラがなく光沢感の良いもの又はそれに近いものを「光沢良好」、若干ムラがあるもの又は光沢感のないものを「光沢あり」、明らかに光沢感のないものを「光沢劣る」、光沢はあるが表層と中間層でメルトフラクチャーが発生したものを「鱗模様発生」とした。
(10)ピンチオフ剥がれ:成形した容器底部のパリソン融着部(ピンチオフ)の剥がれを目視で判定し、剥がれが無いものを「無」、剥がれが有るものを「有」とした。
(11)パリソンべとつき性:押出されたパリソンを金型で挟み、金型外のパリソンをカッターで切断し、そのときに、パリソンが糸を引くか引かないかを目視で判断し、糸を引かないものを「無」、糸を引くものを「有」とした。
1.表層用樹脂
ポリエチレン(A−1):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが2.0g/10分、密度が0.870g/cm3、Mw/Mnが1.9のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−2):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが4.0g/10分、密度が0.918g/cm3、Mw/Mnが3.3のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−3):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが7.0g/10分、密度が0.918g/cm3、Mw/Mnが2.8のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−4):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが15g/10分、密度が0.925g/cm3、Mw/Mnが2.4のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−5):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが0.8g/10分、密度が0.910g/cm3、Mw/Mnが2.1、のポリエチレンを使用した。
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが20g/10分、密度が0.925g/cm3、Mw/Mnが2.9のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−7):
MFRが4.0g/10分、密度が0.920g/cm3、Mw/Mnが4.2の直鎖状低密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−8):
MFRが4.0g/10分、密度が0.922g/cm3、Mw/Mnが4.8の高圧法低密度ポリエチレンを使用した。
ポリプロピレン(A−9):
温度230℃、荷重2.16kgのメルトフローレートが5.0g/10分、密度が0.9g/cm3のエチレン含有量3wt%ランダムタイプポリプロピレンを使用した。
ポリエチレン(A−10):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが2.0g/10分、密度が0.870g/cm3、Mw/Mnが1.3のポリエチレンを使用した。
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが1.2g/10分、密度が0.918g/cm3、Mw/Mnが3.3のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(A−12):
メタロセン触媒を用いて得られた、MFRが16g/10分、密度が0.922g/cm3、Mw/Mnが2.9のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−1):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが0.3g/10分、密度が0.957g/cm3、Mw/Mnが15の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−2):
フィリップス触媒を用いて得られた、MFRが0.3g/10分、密度が0.946g/cm3、Mw/Mnが7の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−3):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが0.3g/10分、密度が0.952g/cm3、Mw/Mnが19の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−4):
フィリップス触媒を用いて得られた、MFRが0.1g/10分、密度が0.957g/cm3、Mw/Mnが9の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−5):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが1.4g/10分、密度が0.952g/cm3、Mw/Mnが6の高密度ポリエチレンを使用した。
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが4.0g/10分、密度が0.953g/cm3、Mw/Mnが7の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−7):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが1.2g/10分、密度が0.956g/cm3、Mw/Mnが4のポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−8):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが0.3g/10分、密度が0.958g/cm3、Mw/Mnが32の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−9):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが1.5g/10分、密度が0.953g/cm3、Mw/Mnが13の高密度ポリエチレンを使用した。
ポリエチレン(B−10):
チーグラー触媒を用いて得られた、MFRが0.3g/10分、密度が0.956g/cm3、Mw/Mnが8の高密度ポリエチレンを使用した。
2層ヘッド構造で表層用樹脂のスクリュー径がφ40mm、内層用樹脂のスクリュー径がφ50mmのブロー成形機にて、定めた温度設定下でスクリュー回転数を調整し表層と内層の層比率を変化させたパリソンを押出し、550mlの偏平容器用のブロー金型(キャビティー面#60ブラスト仕上げ、キャビティー面粗さRa値0.4μmの金型)、金型温度20℃、ブロー圧力6kg/cm2、ボトル重量30g(容器胴部の肉厚は0.5〜0.7mm)、成形サイクル12秒にて、ブロー成形を行なった。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−1)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−1)を使用し、パリソン温度が210℃にて多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、キャビティー面粗さRa値0.7μmの金型とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、キャビティー面粗さRa値0.2μmの金型とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−3)、パリソンの温度が209℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−4)、パリソンの温度が207℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−2)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−3)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、パリソン層厚み比率を表層3%、内層97%、パリソンの温度が185℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、パリソン層厚み比率を表層35%、内層65%、パリソンの温度が225℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、パリソン層厚み比率を表層50%、内層50%、パリソンの温度が240℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−4)、パリソンの温度が215℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−5)、パリソンの温度が209℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−5)を使用し、パリソン層厚み比率を表層8%、内層92%、パリソンの温度が211℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−6)を使用し、パリソン層厚み比率を表層3%、内層97%、パリソンの温度が207℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−5)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−6)、パリソンの温度が205℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−7)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−8)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、パリソン層厚み比率を表層1%、内層99%、パリソンの温度が185℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−2)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−5)、パリソン層厚み比率を表層5%、内層95%、パリソンの温度が212℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−7)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−8)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリプロピレン(A−9)とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−10)、パリソンの温度が212℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−11)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−9)、パリソンの温度が203℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−12)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−10)、パリソンの温度が211℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
表層の樹脂としてポリエチレン(A−13)、内層の樹脂としてポリエチレン(B−4)、パリソンの温度が215℃とした以外は実施例1と同様に多層ブロー成形を行ない、中空容器を得た。この得られた容器の諸物性を表1に示した。
一方、比較例1〜13では、得られた容器は、光沢外観、外観状態、適度な透明性能、ピンチオフ剥がれ、又はパリソンのべとつき性のいずれかの一つ以上の性能評価が悪い結果となっていることがわかる。
Claims (5)
- 表層(X)と内層(Y)とを含む積層体により形成される多層ブロー容器において、表層(X)は、下記の特性(i)〜(iii)を有するメタロセン触媒で製造されたポリエチレンからなり、一方、内層(Y)は、下記の特性(iv)〜(vi)を有するポリエチレンからなり、しかも、内層(Y)のポリエチレンのメルトフローレートに対する表層(X)のポリエチレンのメルトフローレートの比(MFRY/MFRX)は、1.0〜60で、かつ、表層(X)と内層(Y)の厚みの合計に対する表層(X)の厚みの割合は、3.0〜50%であることを特徴とする多層ブロー容器。
特性(i):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が1.0〜15g/10分である。
特性(ii):密度が0.870〜0.925g/cm3である。
特性(iii):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.5〜4.0である。
特性(iv):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が0.1〜5.0g/10分である。
特性(v):密度が0.935〜0.967g/cm3である。
特性(vi):GPC測定によるMw/Mnが5.0〜28である。 - 表層(X)の厚みが10μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の多層ブロー容器。
- 容器表面は、光沢値が30%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層ブロー容器。
- 容器胴部の表層(X)と内層(Y)を合わせた全厚み部分は、ヘイズが80%以下、全光線透過率が70%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層ブロー容器。
- 表層(X)と内層(Y)とを含む積層体により形成される多層ブロー容器の製造方法において、
表層(X)に下記の特性(i)〜(iii)を有するメタロセン触媒で製造されたポリエチレンを、一方、内層(Y)に下記の特性(iv)〜(vi)を有するポリエチレンを選定し、しかも、内層のポリエチレンのメルトフローレートに対する表層のポリエチレンのメルトフローレートの比(MFRY/MFRX)を1.0〜60に、かつ、表層(X)と内層(Y)の厚みの合計に対する表層(X)の厚みの割合を3.0〜50%になるような条件を保持しながら、表層及び内層を同時溶融してパリソンを押出し、該パリソンの表面温度が240℃以下となるように押出した後、吹込み成形することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層ブロー容器の製造方法。
特性(i):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が1.0〜15g/10分である。
特性(ii):密度が0.870〜0.925g/cm3である。
特性(iii):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.5〜4.0である。
特性(iv):メルトフローレート(温度190℃、荷重2.16kg)が0.1〜5.0g/10分である。
特性(v):密度が0.935〜0.967g/cm3である。
特性(vi):GPC測定によるMw/Mnが5.0〜28である。
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