JP2009148443A - キャスターキャップ及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子や机等の脚部に取り付けられたキャスターの制動が可能なキャスターキャップの提供。
【解決手段】縦方向、径方向及び周回方向を有し、前記径方向の断面が環状であって、軸17を介して該軸方向に対向離間する一対の車輪16A,16Bから形成されるキャスター16の外側に嵌合する周壁13と、前記縦方向の上端に位置する上部開口11と、前記周壁13の内側面13aの対向部の間に前記径方向へ延びていて、前記一対の車輪16A,16Bの対向内側面と前記軸17との間に形成される空間18に嵌入するストッパー14とを含むキャスターキャップ。
【選択図】図3

Description

この発明は、椅子や机等の脚部に取り付けられたキャスターの制動が可能なキャスターキャップ及びその形成方法に関するものである。
従来、机や椅子等の家具の脚部に取り付けられたキャスターを固定するために、キャスターの下面にキャスター受けを配置することは公知である。例えば、特許文献1において、椅子用キャスターの下面に配置されるキャスター受けが開示されている。キャスター受けには、キャスターを固定するための溝が設けられており、溝にキャスターを嵌め込むことによって、椅子を所定の位置に固定することができる。
実開平06−174号公報
特許文献1に開示のキャスター受けによれば、キャスターの自在な転動が制止されるので、椅子がみだりに動き出したり、キャスターによって床に敷かれた畳や絨毯が傷つけられることを防止することができる。しかし、着座者が、立ち上がりの時に椅子を強く後方へ引いた場合などは、キャスターが転動し、いきおいキャスターがキャスター受けの周壁を乗り越え、キャスター受けから外れてしまうおそれがある。このようにキャスターがキャスター受けから外れた場合には、椅子が全方位移動可能となるので、着座状態において椅子の位置が定まらず、また、キャスターが床面に直接当接することによって、床面がフローリングのときに摩擦によって異質音が発生したり、床が畳や絨毯のときには、それらを傷つけるおそれがあるという課題があった。
この発明は、前記課題を解決することができるばかりではなく、キャスターに作用する荷重を吸収緩和し、外部からの比較的に強い衝撃を受けた場合であってもキャスターが損傷することがない防護機能を有し、また、インテリア装飾品としても利用価値の高いキャスターキャップを提供することにある。
この発明は、キャスターキャップと、その形成方法とを含むものである。
この発明は、縦方向、径方向及び周回方向を有し、前記径方向の断面が環状であって、軸を介して該軸方向に対向離間する一対の車輪から形成されるキャスターの外側に嵌合する周壁と、前記縦方向の上端に位置する上部開口と、前記周壁の内側面の対向部の間に前記径方向へ延びていて、前記一対の車輪の対向内側面と前記軸との間に形成される空間に嵌入するストッパーとを含むキャスターキャップにある。
この発明は、以下の好ましい実施の態様を含む。
前記周壁及び前記ストッパーは、少なくとも前記径方向へ変形可能である。
前記キャップが、柔軟な弾性部材から形成されている。
前記キャップが、前記縦方向の下端に位置する下部開口と、前記下部開口から前記径方向の内側へ張り出す底縁とをさらに含む。
前記周壁及び前記ストッパーは、複数本の熱溶着性合成繊維ヤーンからなるストランドを撚り合わせ、所定の長さと直径とを有する一本のロープを編成することによって形成されている。
1本のロープを編成してなるキャスターキャップの形成方法であって、前記形成方法は、前記ロープが、所定長さと直径の主体と、前記主体の一端に位置する第1端部と、前記主体の他端に位置する第2端部とを有し、前記第1端部において前記主体を前記第2端部から差し通すことが可能な程度のループが形成されるように前記第1端部を含むその近傍を環状に曲げて前記第1端部をその近傍部の前記主体に止着してアイループを形成する第1工程と、
前記アイループに前記主体を前記第2端部から差し通して前記環状の底部に位置すべき適宜大きさのベースループを形成する第2工程と、
前記ベースループの一部を形成する部分に前記主体を交差させて前記主体と前記ベースループとで第1ループを形成するとともに、前記第1ループに前記第2端部を差し通して前記第1ループを前記ベースループに締め付ける状態で巻き付け、
次いで、前記ベースループに沿う時計又は反時計方向側における前記第1ループに隣接する部位において、前記ベースループの一部を形成する部分に前記主体を交差させて前記主体と前記ベースループとで第2ループを形成するとともに、前記第2ループに第2端部を差し通して前記第2ループを前記ベースループに締め付ける状態で巻き付け、
以後、前記同様の操作で前記ベースループを一周するように前記第2ループに続く第3ループから第nループまでを順次形成し、これによって前記周回方向へ前記第1ループから前記第nループまでが並列する第1ループ列を形成するとともに、前記第1ループ列の内周によって前記下部開口を形成する第3工程と、
前記第1ループ列の前記第nループに隣接する前記第1ループに前記第2端部を差し通して前記主体で第2ループ列となるべき列の第1ループを形成するとともに、前記第1ループに前記第2端部を差し通して締め付ける状態で巻き付け、
次いで、前記第1ループ列に沿う前記一方の方向側における前記第1ループ列の前記第1ループに隣接する前記第1ループ列の前記第2ループに前記第2端部を差し通して、前記主体で第2ループ列となるべき列の第2ループを形成するとともに、前記第2ループに前記第2端部を差し通して締め付ける状態で巻き付け、
以後、前記同様の操作で前記第1ループ列を一周するように前記第2ループに続く第3ループからnループまでを順次形成し、これによって前記周回方向へ前記第1ループから前記nループまでが並列する第2ループ列を形成し、
さらに、前記第1及び第2ループ列を形成する操作と同様の操作により、前記第2ループ列に続く第3ループ列から第mループ列を形成し、編成作業者が、手先によって、前記第1ループ列以降の前記各ループ列がほぼ前記縦方向上側へ延びて前記環状の側壁が形成されるように、編成方向を適宜操作する第4工程と、
前記第mループ列を一周して主体に巻きつけられた状態にある前記第2端部を、その下方に位置し、第m−1ループ列において隣り合う任意のループ間に形成された第1編み目の外側からその内側へ差し通して前記物品の内部へ進入させ、前記物品の内周壁において前記第1編み目に対向する位置にある前記第m−1ループ列の第2編み目へ向かわせ、前記第2編み目に差し通して前記第m−1ループ列を形成している前記主体に締め付ける状態で巻きつけ、前記側壁の内周壁間を前記径方向へ延びる直状の第1横断部を形成する第5工程と、
前記第2端部を、前記第2編み目にその外側から内側へ差し通して、再び前記物品の内部へ進入させ、前記第1横断部に対して時計方向又は反時計方向へ連続して巻回させながら前記第1編み目へ向かわせ、前記第1編み目に差し通して前記m−1ループ列を形成する主体に締め付ける状態で巻きつけて、前記物品の径方向へ延びる、つる巻き状のループ群を形成し、
次いで、前記第2端部を、前記第1編み目にその外側から内側へ差し通して前記物品の内部へ進入させ、前記ループ群を構成する各ループに差し通しながら前記第2編み目へ向かわせて、前記ループ群内において前記第1横断部と並行に延びる直状の第2横断部を形成し、前記第2端部を、前記第2編み目の内側からその外側へ差し通して、前記ループ群が該ループ群内に位置する第1及び第2横断部を締め付けるように、前記m−1ループ列を形成する前記主体に締め付ける状態で巻きつける第6工程と、
前記第6工程の後、前記第2端部を前記第1〜mループ列の任意の編み目に差し込み止着する第7工程とを含む。
この発明では、キャスターキャップがキャスターである一対の車輪に装着されると、車輪の外側面がキャップの周壁の内側面と当接し、その転動を制止することができる。また、車輪の内側面がストッパーと当接し、車輪が周壁の内側面とストッパーとに挟圧されることによって、車輪に、比較的に大きな荷重が掛かった場合であっても、車輪が転動することはなく、キャップがキャスターに安定的に装着される。
キャスターキャップが、柔軟性、圧縮復元弾性性、摩擦強度及び引張強度に優れる1本のロープを用いて形成される場合には、キャスターに掛かる荷重を吸収緩和でき、外部衝撃に強いキャスターキャップを得ることができる。また、一本のロープを用いた編成作業によってのみ形成されるので、比較的に低コストで生産することができる。
添付図面を参照して、この発明に係るキャスターキャップの実施の形態を説明すると、以下のとおりである。
図1は、キャスター10の斜視図、図2は、II−II線に沿う断面図である。
キャップ10は、縦方向、径方向及び周回方向、縦方向の上下端にそれぞれ位置する上下部開口11,12とを有し、径方向の断面形状が環状の周壁13と、前記側壁の内側面13aの対向部間を径方向へ直状に延びるストッパー14とから形成されている。本実施例では、キャップ10は、周壁13の形状から全体として円筒状体であるが、筒状体であれば、角柱状体、その他の形状であってもよい。
ストッパー14は、その断面がほぼ円形であり、キャップ10の内部において、周壁13のほぼ縦方向中央に位置している。ストッパー14は、後記の機能を有する限りにおいて、特にその断面形状、配置について制限はなく、角形、その他の形状でもよく、上部開口縁11aの近傍に位置していてもよい。また、キャスター10の下端では、周壁13の縁底12aが径方向の内側へ張り出し、その内周縁で下端開口12を形成している。
図3は、キャスターキャップ10を椅子のキャスター16に装着した状態の斜視図である。
キャップ10は、連結軸17を介して互いに離間対向する一対の車輪16A,16Bの外側へ装着される。具体的には、キャップ10を、周壁13の内側面13aが車輪16A,16Bの外側面と嵌合するように、上部開口11側からキャスター16へ装着し、ストッパー14を車輪16A、16Bと連結軸17との間の空間18に嵌入させる。この装着状態では、周壁13の内側面13aが車輪16A,16Bの外側面に圧接するとともに、ストッパー14が車輪16A,16Bの対向内側面、及び連結軸17の周面の一部に圧接するように、周壁13の内径及びストッパー14の外径の各寸法が設定されていることが、車輪16A,16Bの転動を確実に制止するうえで、好ましい。さらに、周壁13及びストッパー14は、キャップ10がキャスター16の外形に応じて変形してこれに圧接するように、少なくとも径方向へ変形、特に弾性変形又は非弾性変形可能であることが、好ましい。ここに、非弾性変形とは、キャップ10がヤーンや、ヤーンからなるロープによる織成又は編成物から形成される場合において、径方向へ拡開力を加えて変形させることができるとともに、その拡開力を解くと、その織成又は編成構造に一旦形成されたものであるゆえに、その原状の織成又は編成構造にわずかながらでも復元することができるものをいう。
また、キャップ10がキャスター16に装着された状態において、縁底12aに車輪16A,16Bが当接していることが好ましい。この場合には、例えば、椅子の荷重によって車輪16A,16Bが縁底12aを介して床面に圧接したとしても、縁底12aと車輪16A,16Bとの摩擦抵抗によって車輪16A,16Bの転動が制止されるからである。また、こうした制止状態では、キャップ10の装着状態が安定し、キャップ10の外部から衝撃が与えられたとしても、これによってキャップ10が車輪16A,16Bから不用意に外れるおそれはない。
この発明において、キャップ10の下部開口12及び縁底12aは、不可欠要件ではないが、それらが存在することが、車輪16A,16Bの制止を確保するうえで好ましい。仮に車輪16A,16B全体が床面に直に当接している場合には、たとえ既述のように、車輪16A,16Bが周壁13及びストッパー14によって圧接されたとしても、比較的に大きな転動力が車輪16A、16Bに作用すると、車輪16A,16Bが転動するおそれがあるからである。なお、図示していないが、下部開口12が存在しないように、下部開口12の相当部全体が有底に形成されていてもよい。
キャップ10は、比較的に柔軟な弾性部材、例えば、天然ゴム、合成ゴム等の弾性材料、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等の軟質プラスチック材料からの成形物や、それらプラスチック材料からなる編成物から形成することができる。キャップ10が比較的に硬質の部材から形成された場合には、椅子を移動する際に、キャップ10が床面を摺動することにより、床面に傷を与えるおそれがあるからである。ただし、キャップ10を硬質部材で形成した場合であっても、床面と接する縁底12aに軟質の弾性部材等を取り付けることによって、前述のおそれを解消することもできる。
図4は、キャップ10の他の実施態様を示す斜視図である。図5は、キャップ110をキャスター16に装着した状態を示す図である。
キャップ110は、熱溶着性合成繊維ヤーンからなるストランドを撚って作られた1本のロープ100を編成組織して形成された編成物であり、キャップ10と異なり、ロープの編成組織から形成されている点を除き、その主たる構成はキャップ10と同様であって、縦方向、径方向及び周回方向を有し、縦方向の上下端にそれぞれ位置する上下部開口111,112と、径方向の断面形状が環状の周壁113と、周壁113の内側面113aにおいて径方向へ延びる円筒状のストッパー114とを含む。
キャップ110は、1本のロープ100を編成してなる編成組織体であって、キャップ10と同様に、キャップ110を、周壁113の内側面113aが車輪16A,16Bの外側面に嵌合するように、上部開口111の側からキャスター16へ装着し、ストッパー114をキャスター16の車輪16A,16Bと、車輪16A,16Bどうしを連結する連結軸17との間における空間18に嵌入することによって、車輪16A、16Bがキャップ110の周壁33の内側面113aとストッパー114とによって挟圧され、車輪16A、16Bの転動を制止することができる。
図6〜図7は、物品の形成工程(第1〜第7工程)を示す斜視図である。
(第1工程)
図6(a)に示すように、ロープ100は、所定長さと直径の主体130と、第1端部131と第2端部132とを有する。第1端部131において主体130を第2端部132から差し通すことが可能な程度のループが形成されるように第1端部131を含むその近傍部を環状に曲げて第1端部131をその近傍の主体130に止着してアイループ133を形成する。アイループ133は、ロープ100を構成するストランドを絡着して形成してもよいし、第1端部131を主体130に加圧下で熱溶着して形成してもよい。
この際、第2端部132の先端部132aが他の部位に比して硬化かつ先細であることが、後述するロープの差し通し操作を容易にするうえで、好ましい。具体的には、先端部132aを加圧下に熱溶着して固化し、ロープ100を形成するストランドを一体化することによって、他の部位に比して硬化かつ先細にすることができる。この作業は、第1工程の前後を問わず行うことができる。
(第2工程)
図6(b)に示すように、アイループ133に主体130を第2端部132から差し通して環状の底部に位置すべき適宜大きさのベースループ134を形成する。
以下の工程については、図6(b)に示すように、キャップ110の編成作業者がベースループ134をほぼ水平に片手で保持しながら編成作業を行うと仮定した状態において、記述するものとする。
(第3工程)
図6(c)に示すように、ベースループ134に、第2端部132をベースループ134の外側に交差させて主体130とベースループ134とで第1ループ135を形成するとともに、第2端部132をベースループ134の下側から第1ループ135に差し通してベースループ134の外側へ引っ張り、第1ループ135をベースループ134に締め付ける状態で巻きつける。
次いで、図6(d)に示すように、ベースループ134に沿う時計方向の側における第1ループ135に隣接する部位において、第2端部132をベースループ134の外側から交差させて主体130とベースループ134とで第2ループ136を形成するとともに、第2ループ136に第2端部132をベースループ134の下側から差し通し、ベースループ134の外側へ引っ張り、第2ループ136をベースループ134に締め付ける状態で巻きつける。
以後、図6(e)に示すように、前記同様の編成操作でベースループ134を一周するように第2ループ136に続く第3ループ137から第nループまでを順次形成し、これによって周回方向へ第1ループ135から第nループまでが並列する第1ループ列R1を形成するとともに、第1ループ列R1の内周縁によって下部開口112を形成する。
(第4工程)
図6(f)に示すように、第1ループ列R1のnループに隣接する第1ループ135の外側から第2端部132を交差させ、主体130で第2ループ列R2となるべき列の第1ループ140を形成するとともに、第1ループ140に、その下側から第2端部132を差し通して第1ループ列R1の外側へ引っ張り、第1ループ135に第1ループ140を締め付ける状態で巻きつける。
次いで、図6(g)に示すように、第1ループ列R1に沿う時計方向の側における第1ループ列R1の第1ループ135に隣接する第1ループ列R1の第2ループ136に、第2端部132をその外側から交差させ、主体130で第2ループ列R2となるべき列の第2ループ141を形成するとともに、第2ループ136に、その下側から第2端部132を差し通して第1ループ列R1の外側へ引っ張り、第2ループ136に第2ループ141を締め付ける状態で巻きつける。
図6(h)に示すように、第2ループ列R2の第2ループ141を形成した後は、第1ループ列R1と同様に、前記同様の編成操作で第1ループ列R1を一周するように第2ループ141に続く第3ループ142から第mループまでを順次形成し、これによって周回方向へ第1ループ141から第mループまでが並列する第2ループ列R2を形成することができる。
以後、図6(i)に示すように、前記同様の操作によって第1ループ列R1を一周するように第2ループR2に続く第3ループR3までを順次形成し、これによって第1ループ列R1から第3ループ列R3までがほぼ縦方向上方へ延び、断面形状が環状の周壁113が形成される。なお、本実施例では、第1ループ列R1から第3ループ列R3まで形成されているが、キャスター16の車輪16A,16Bの大きさ等に応じて、適宜必要なループ列を形成してもよい。また、編成作業者は、必要に応じて、手先によって編成作業し、各ループ列が縦方向へ連なるように各ループ列の向きを整えることができる。
(第5工程)
第4工程を終えた後、図7(a)及び(b)に示すように、第3ループ列R3を一周して主体130に巻きつけられた状態の第2端部132を、その下方に位置し、第2ループ列R2において隣り合う任意のループ間に形成された第1編み目S1の外側からその内側へ差し通し、キャップ110の内部へ進入させて、キャップ110の内周壁113aにおいて第1編み目S1に対向する位置にある第2ループ列R2の第2編み目S2へ向かわせ、第2編み目S2へ差し通して第2ループ列R2を形成する主体130に締め付ける状態で巻きつけて、キャップ110の内部を横断する直状の第1横断部150を形成する。
(第6工程)
次に、図7(c)及び(d)に示すように、第2端部132を第2編み目S2にその外側から内側へ差し通して、再び編成キャップ110内部へ進入させ、第1横断部150に対して、第1編み目S1側から見て反時計回りに連続して巻回させながら前記第1編み目S1へ向かわせ、第1編み目S1に差し通して、第2ループ列R2を形成する主体130に締め付ける状態で巻きつけて、つる巻き状のループ群151を形成する。
さらに、図7(e)及び(f)に示すように、第2端部132を第1編み目S1の外側からその内側へ差し通して、再び、キャップ110の内部へ進入させ、かつ、つる巻き状のループ群151を構成する各ループに差し通しながら第2編み目S2へ向かわせて、ループ群151内において第1横断部150と並行に延びる直状の第2横断部152を形成する。その後、第2端部132を第2編み目S2の内側から外側へ差し通し、ループ群151がその中に位置する第1横断部150と第2横断部152とを締め付けるように、第2ループ列R2を形成する主体130に締め付ける状態で巻きつける。このように、ループ群151内において第1横断部150と第2横断部152とが、キャップ110の径方向へ延び、第1及び第2横断部150,152がループ群151に締め付けられることによって、所与の直径と強度とを有する円筒状のストッパー114が形成される。
(第7工程)
第6工程の後、図8(a)及び(b)に示すように、第2端部132を第1ループ列R1の任意のループに差し通し、次いで、第2ループR2の任意のループ、第1ループR1の別の任意のループに順に差し通しながら、キャップ110の周回方向へ周回させ、第2端部132を含む主体130が周回させる程度の長さを有しなくなったときに、第2端部132の近傍に位置する第1及び第2ループ列R1,R2のいずれかの編み目に止着する。このように、第2端部132を含む主体130を第1ループ列R1と第2ループ列R2との各ループに交互に差し通すことによって、主体130にそれを引き抜こうとする力が作用したとしても、容易に主体130が各ループから抜け外れることはなく、形成された編成組織が解かれるおそれはない。
キャップ110は、適度の柔軟性、圧縮復元弾性性、摩擦強度及び引張強度に優れるロープ100から形成されているので、キャスターに掛かる荷重を吸収緩和することができるとともに、床面を摺動しても容易に破損することはなく、耐久性に優れている。また、キャップ110をキャスター16に装着する際、ストッパー114と連結軸17との間に隙間が生じていたとしても、ストッパー114を連結軸17に向かって押圧することによって、ストッパー114の一部を非弾性変形させて、ストッパー114を連結軸17に当接することができ、キャップ110を安定的にキャスター16に装着することができる。
さらに、キャップ110は、一本のロープ100を前記形成方法で編成することによって作ることができるので、比較的に低コストで生産することができる。
ロープ100は、熱溶着性合成繊維ヤーンからなるストランドを撚って形成され、その直径が2〜16mm、特に5〜12mmであることが、編成作業者がその手で編成し、編成キャップ110を形成するうえで、好ましい。
合成繊維ヤーンには、周知の各種材料を用いることができるが、適度の柔軟性、圧縮復元弾性性、摩擦強度及び引張強度に優れるロープ100からなるキャップ110を得るうえでは、エステルスパンから形成されているものが好ましい。また、意匠的装飾を目的として、様々な色彩や模様を有するロープ100を適宜選択することができる。
キャップ10,110は、椅子のみならず、机等の家具や什器等のキャスターに装着して、その転動を制止することができる。
キャスターキャップの斜視図。 図1のII−II線に沿う断面図。 キャップの装着状態を示す図。 キャップの他の実施態様を示す斜視図。 図4のキャップの装着状態を示す図。 図4のキャップを形成する各工程を示す図。 図4のキャップを形成する各工程を示す図。 図4のキャップを形成する各工程を示す図。
符号の説明
10 キャスターキャップ
11 上部開口
12 下部開口
12a 底縁
13 周壁
13a 周壁の内側面
14 ストッパー
16 キャスター
16A,16B 車輪
17 連結軸
110 キャスターキャップ
111 上部開口
112 下部開口
113 周壁
113a 周壁の内側面
100 ロープ
130 主体
131 第1端部
132 第2端部
133 アイループ
134 ベースループ
135 第1ループ(第1ループ列)
136 第2ループ(第1ループ列)
137 第3ループ(第1ループ列)
140 第1ループ(第2ループ列)
141 第2ループ(第2ループ列)
142 第3ループ(第2ループ列)
150 第1横断部
151 ループ群
152 第2横断部
n 第nループ(第1ループ列)
m 第mループ(第2ループ列)
R1 第1ループ列
R2 第2ループ列
R3 第3ループ列
S1 第1編み目
S2 第2編み目

Claims (6)

  1. 縦方向、径方向及び周回方向を有し、前記径方向の断面が環状であって、軸を介して該軸方向に対向離間する一対の車輪から形成されるキャスターの外側に嵌合する周壁と、前記縦方向の上端に位置する上部開口と、前記周壁の内側面の対向部の間に前記径方向へ延びていて、前記一対の車輪の対向内側面と前記軸との間に形成される空間に嵌入するストッパーとを含むキャスターキャップ。
  2. 前記周壁及び前記ストッパーは、少なくとも前記径方向へ変形可能である請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記キャップが、柔軟な弾性部材から形成されている請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記キャップが、前記縦方向の下端に位置する下部開口と、前記下部開口から前記径方向の内側へ張り出す底縁とをさらに含む請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
  5. 前記周壁及び前記ストッパーは、複数本の熱溶着性合成繊維ヤーンからなるストランドを撚り合わせ、所定の長さと直径とを有する一本のロープを編成することによって形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のキャップ。
  6. 請求項5に記載のキャスターキャップの形成方法であって、前記形成方法は、
    前記ロープが、所定長さと直径の主体と、前記主体の一端に位置する第1端部と、前記主体の他端に位置する第2端部とを有し、前記第1端部において前記主体を前記第2端部から差し通すことが可能な程度のループが形成されるように前記第1端部を含むその近傍を環状に曲げて前記第1端部をその近傍部の前記主体に止着してアイループを形成する第1工程と、
    前記アイループに前記主体を前記第2端部から差し通して前記環状の底部に位置すべき適宜大きさのベースループを形成する第2工程と、
    前記ベースループの一部を形成する部分に前記主体を交差させて前記主体と前記ベースループとで第1ループを形成するとともに、前記第1ループに前記第2端部を差し通して前記第1ループを前記ベースループに締め付ける状態で巻き付け、
    次いで、前記ベースループに沿う時計又は反時計方向側における前記第1ループに隣接する部位において、前記ベースループの一部を形成する部分に前記主体を交差させて前記主体と前記ベースループとで第2ループを形成するとともに、前記第2ループに第2端部を差し通して前記第2ループを前記ベースループに締め付ける状態で巻き付け、
    以後、前記同様の操作で前記ベースループを一周するように前記第2ループに続く第3ループから第nループまでを順次形成し、これによって前記周回方向へ前記第1ループから前記第nループまでが並列する第1ループ列を形成するとともに、前記第1ループ列の内周によって前記下部開口を形成する第3工程と、
    前記第1ループ列の前記第nループに隣接する前記第1ループに前記第2端部を差し通して前記主体で第2ループ列となるべき列の第1ループを形成するとともに、前記第1ループに前記第2端部を差し通して締め付ける状態で巻き付け、
    次いで、前記第1ループ列に沿う前記一方の方向側における前記第1ループ列の前記第1ループに隣接する前記第1ループ列の前記第2ループに前記第2端部を差し通して、前記主体で第2ループ列となるべき列の第2ループを形成するとともに、前記第2ループに前記第2端部を差し通して締め付ける状態で巻き付け、
    以後、前記同様の操作で前記第1ループ列を一周するように前記第2ループに続く第3ループからnループまでを順次形成し、これによって前記周回方向へ前記第1ループから前記nループまでが並列する第2ループ列を形成し、
    さらに、前記第1及び第2ループ列を形成する操作と同様の操作により、前記第2ループ列に続く第3ループ列から第mループ列を形成し、編成作業者が、手先によって、前記第1ループ列以降の前記各ループ列がほぼ前記縦方向上側へ延びて前記環状の側壁が形成されるように、編成方向を適宜操作する第4工程と、
    前記第mループ列を一周して主体に巻きつけられた状態にある前記第2端部を、その下方に位置し、第m−1ループ列において隣り合う任意のループ間に形成された第1編み目の外側からその内側へ差し通して前記物品の内部へ進入させ、前記物品の内周壁において前記第1編み目に対向する位置にある前記第m−1ループ列の第2編み目へ向かわせ、前記第2編み目に差し通して前記第m−1ループ列を形成している前記主体に締め付ける状態で巻きつけ、前記側壁の内周壁間を前記径方向へ延びる直状の第1横断部を形成する第5工程と、
    前記第2端部を、前記第2編み目にその外側から内側へ差し通して、再び前記物品の内部へ進入させ、前記第1横断部に対して時計方向又は反時計方向へ連続して巻回させながら前記第1編み目へ向かわせ、前記第1編み目に差し通して前記m−1ループ列を形成する主体に締め付ける状態で巻きつけて、前記物品の径方向へ延びる、つる巻き状のループ群を形成し、
    次いで、前記第2端部を、前記第1編み目にその外側から内側へ差し通して前記物品の内部へ進入させ、前記ループ群を構成する各ループに差し通しながら前記第2編み目へ向かわせて、前記ループ群内において前記第1横断部と並行に延びる直状の第2横断部を形成し、前記第2端部を、前記第2編み目の内側からその外側へ差し通して、前記ループ群が該ループ群内に位置する第1及び第2横断部を締め付けるように、前記m−1ループ列を形成する前記主体に締め付ける状態で巻きつける第6工程と、
    前記第6工程の後、前記第2端部を前記第1〜mループ列の任意の編み目に差し込み止着する第7工程とを含む。
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