JP2009148286A5

JP2009148286A5 -

Info

Publication number: JP2009148286A5
Application number: JP2009038848A
Authority: JP
Filing date: 2009-02-23
Publication date: 2011-07-21

Claims

目的のヌクレオチド配列によりウキクサを安定的に形質転換するための方法であって、
前記ヌクレオチド配列は選択剤に対する耐性を付与する遺伝子を含む少なくとも１つの発現カセットを含み、
該方法は、
（ａ）細胞壁を備える細胞を含むウキクサ標的組織を用意するステップと、
（ｂ）前記ヌクレオチド配列が前記ウキクサ標的組織の細胞の細胞壁を突き抜けて当該組織の細胞内に配置されるのに十分な速度で、前記ウキクサ標的組織に前記ヌクレオチド配列を発射することによって安定的に形質転換された組織を生成するステップと
を含み、
前記ヌクレオチド配列が微小発射体により運搬されるとともに、
前記組織に前記微小発射体を発射することにより前記ヌクレオチド配列が前記組織に発射される
ことを特徴とする方法。
前記微小発射体が金属粒子を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記微小発射体が約２分の１マイクロメーターないし約３マイクロメーターの直径を有することを特徴とする請求項１に記載の方法。
前記微小発射体が複数用意され、各微小発射体の上に前記ヌクレオチド配列が固定されて、各微小発射体が前記ウキクサ標的組織に発射されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
目的のヌクレオチド配列によりウキクサを安定的に形質転換するための方法であって、
（ａ）前記ヌクレオチド配列は選択剤に対する耐性を付与する遺伝子を含む少なくとも１つの発現カセットを含み、前記ヌクレオチド配列を含むベクターを含むアグロバクテリウムをウキクサ植物体組織に接種するステップと、
（ｂ）前記組織を前記アグロバクテリウムと共生培養することによって安定的に形質転換された組織を生成するステップと
を含む方法。
前記アグロバクテリウムの増殖を抑制するために十分な抗生物質を含む培地で安定的に形質転換された組織を培養するステップをさらに含む請求項５に記載の方法。
前記安定的に形質転換した組織を、前記選択剤を含む培地で培養するステップをさらに含む請求項１または請求項５に記載の方法。
前記形質転換した組織から安定的に形質転換したウキクサ植物体を再生するステップをさらに含む請求項１または請求項７に記載の方法。
前記組織がカルス組織または分裂組織または葉組織であることを特徴とする請求項１または請求項５に記載の方法。
前記ウキクサ組織がウキクサ（Spirodela）属、ミジンコウキクサ（Wolffia）属、ウォルヒエラ（Wolfiella）属、およびアオウキクサ（Lemna）属のウキクサ組織からなる群から選択されることを特徴とする請求項１または請求項５に記載の方法。
前記ウキクサ組織がレムナ・ミノール（Lemna minor）、レムナ・ミニスキュラ（Lemna miniscula）、およびイボウキクサ（Lemna gibba）のウキクサ組織からなる群から選択されることを特徴とする請求項１または請求項５に記載の方法。
前記アグロバクテリウムがアグロバクテリウム・ツメファシエンスまたはアグロバクテリウム・リゾゲネスであることを特徴とする請求項５に記載の方法。
前記ベクターがスーパーバイナリーベクターまたはＣ５８由来ベクターであることを特徴とする請求項５に記載の方法。
前記ヌクレオチド配列が目的の遺伝子を２つ含むことを特徴とする請求項１または請求項５に記載の方法。
前記ヌクレオチド配列が、インスリン、成長ホルモン、αインターフェロン、βグルコセレブロシダーゼ、網膜芽細胞腫タンパク質、ｐ５３タンパク質、アンジオスタチン、レプチン、および血清アルブミンからなる群から選択されるタンパク質またはペプチドをコード化することを特徴とする請求項１または請求項５に記載の方法。
前記ヌクレオチド配列が、ヘモグロビン、コラーゲン、Ｐ４５０オキシダーゼ、およびモノクローン抗体からなる群から選択される多量体タンパク質の少なくとも１つのタンパク質またはペプチドサブユニットをコード化することを特徴とする請求項１または請求項５に記載の方法。
目的のヌクレオチド配列によりウキクサ細胞を安定的に形質転換するための方法であって、前記ヌクレオチド配列は選択剤に対する耐性を付与する遺伝子を含む少なくとも１つの発現カセットを含み、電気穿孔法によりウキクサ細胞内に前記ヌクレオチド配列を導入するステップを含む方法。
ゲノムに組込まれた目的の異種核酸を含み、該異種核酸が移行ペプチドをコードする核酸配列と操作可能に関連づけられていることを特徴とする、安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記目的の核酸がゲノムに組込まれたＴ−ＤＮＡ境界配列によりフランキングされていることを特徴とする請求項１８に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記ウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞が前記目的の異種核酸の５つより少ないコピーを含むことを特徴とする請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記ウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞がウキクサ（Spirodela）属、ミジンコウキクサ（Wolffia）属、ウォルヒエラ（Wolfiella）属、およびアオウキクサ（Lemna）属のウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞からなる群から選択されることを特徴とする請求項１８または請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記ウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞がレムナ・ミノール（Lemna minor）、レムナ・ミニスキュラ（Lemna miniscula）、およびイボウキクサ（Lemna gibba）のウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞からなる群から選択されることを特徴とする請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記核酸が選択剤に対する耐性を付与する遺伝子を含む少なくとも１つの発現カセットを含むことを特徴とする請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記核酸が目的の遺伝子を２つ含むことを特徴とする請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記核酸が、インスリン、成長ホルモン、αインターフェロン、βグルコセレブロシダーゼ、網膜芽細胞腫タンパク質、ｐ５３タンパク質、アンジオスタチン、レプチン、および血清アルブミンからなる群から選択されるタンパク質またはペプチドをコード化することを特徴とする請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
前記核酸が、ヘモグロビン、コラーゲン、Ｐ４５０オキシダーゼ、およびモノクローン抗体からなる群から選択される多量体タンパク質の少なくとも１つのタンパク質またはペプチドサブユニットをコード化することを特徴とする請求項１９に記載の安定的に形質転換されたウキクサ組織、ウキクサ組織培養株またはウキクサ細胞。
組換えタンパク質またはペプチドを生成する方法において、
（ａ）少なくとも１つの異種タンパク質またはペプチドを発現する安定的に形質転換されたウキクサ植物体または安定的に形質転換されたウキクサ組織を培養するステップと、
（ｂ）前記安定的に形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織から少なくとも１つのタンパク質またはペプチドを採集するステップと
を含む方法。
前記安定的に形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織が廃水で増殖されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記安定的に形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織が多量体タンパク質のサブユニットすべてを発現するとともにアセンブルすることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記多量体タンパク質が、コラーゲン、ヘモグロビン、Ｐ４５０オキダーゼ、およびモノクローン抗体からなる群から選択されることを特徴とする請求項２９に記載の方法。
前記安定的に形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織がバイオレアクタ管で増殖されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
１つの組換えタンパク質またはペプチドが生成されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記少なくとも１つの異種タンパク質またはペプチドが治療的タンパク質またはペプチドであることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記少なくとも１つの異種タンパク質またはペプチドが、インスリン、成長ホルモン、αインターフェロン、βグルコセレブロシダーゼ、網膜芽細胞腫タンパク質、ｐ５３タンパク質、アンジオスタチン、レプチン、および血清アルブミンからなる群から選択されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記少なくとも１つの異種タンパク質またはペプチドが酵素であることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記少なくとも１つの異種タンパク質またはペプチドが、前記形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織から分泌されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記安定的に形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織がウキクサ（Spirodela）属、ミジンコウキクサ（Wolffia）属、ウォルヒエラ（Wolfiella）属、およびアオウキクサ（Lemna）属のウキクサ植物体またはウキクサ組織からなる群から選択されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。
前記安定的に形質転換されたウキクサ植物体またはウキクサ組織がレムナ・ミノール（Lemna minor）、レムナ・ミニスキュラ（Lemna miniscula）、およびイボウキクサ（Lemna gibba）のウキクサ植物体またはウキクサ組織からなる群から選択されることを特徴とする請求項２７に記載の方法。