JP2009147026A - 回路基板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で高信頼性を確保したIVH構造の多層回路基板や、IVH技術を用いた部品内蔵基板を提供する。
【解決手段】IVH構造の回路基板(100a)において、電極(114)と導電性ペースト(112)との間に、厚みが導電性ペースト(112)に含まれる導電粒子の平均粒子径以下のはんだ層(121a〜121c)を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、インナービアホール構造を有する回路基板およびその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型・軽量化および高機能化に伴い、電子装置を構成する電子部品を実装する多層回路基板の小型・軽量化および信号処理の高速化、さらには高密度実装化が要求されている。このような要求に応えるためには、回路基板のさらなる多層化、スルーホールの小径化および回路パターンのファイン化等を急速に進展させる必要がある。
しかし、スルーホール構造によって層間の電気接続がなされる従来の多層回路基板では、これらの要求を満足させることは限界に近づいている。そのために新しい層間電気接続構造を備えた多層回路基板やその製造方法が開発されている。
その代表例の一つに、従来の多層回路基板の層間電気接続の主流となっていたスルーホール構造に変わって、導電性ペーストにより層間電気接続を確保した完全インナービアホール(Inner Via Holl 、以降、「IVH」という)構造を有する回路形成用基板が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
図9(a)〜(i)に、IVH構造の多層回路基板の製造工程の一例を示す。IVH構造の回路基板の製造方法においては、最初に導電性ペーストが充填されたビアホールが形成される。具体的には、プラスチックフィルム102が表裏に配された半硬化状態の絶縁性基材101(図9(a)参照)の所定の位置にレーザ等で貫通孔111を形成する工程(図9(b)参照)と、形成された貫通孔111に印刷等の方法で導電性ペースト112を充填する工程(図9(c)参照)によって実現される。なお、絶縁性基材101はプリプレグを加圧状態で加熱硬化させて形成される。
プラスチックフィルム102は離形性材料で構成されている。プラスチックフィルム102は、導電性ペースト112の充填時に、絶縁性基材101の貫通孔111以外の部分に導電性ペースト112が付着するのを防ぐ役割を担っている。さらに、プラスチックフィルム102は、絶縁性基材101の表面が運送時などに汚染されるのを防止する等の役割も担っている。
導電性ペースト112の充填後、プラスチックフィルム102が絶縁性基材101から剥離される工程(図9(d)参照)を経て、導電性ペースト112が充填されたビアホールを有する絶縁性基材101が得られる。
このようにして得られたビアホールを有する絶縁性基材101の表面に銅箔113を貼り付ける工程(図9(e)参照)、加圧加熱による絶縁性基材101の硬化および導電性ペースト112の硬化/伝導化工程(図9(f)参照)、銅箔113のエッチングによるパターニング工程を経て、図9(g)に示すような一層のIVH構造の回路基板が得られる。
この一層のIVH構造の回路基板(図9(g))に対して、従来の銅張積層板あるいは多層回路基板の工法と回路のパターニングを利用して、図9(i)に示すような完全IVH構造の多層回路基板200dが得られる。
前述したスルーホール構造の多層配線基板では、スルーホールの端部と銅箔との金属接合によって回路基板の両面に形成された電極間の導電性が確保される。これに対し図9に示す完全IVH構造の多層回路基板200dでは、導電性ペースト112に含まれる導電粒子同士の接触、および導電粒子と電極114を形成する銅箔との接触によって、回路基板の両面に形成された電極114間の導電性が確保される。言い換えれば、完全IVH構造の多層回路基板では、導電性ペースト112の導電粒子と電極114との接触抵抗のため、スルーホール構造の多層回路基板に比べて導電性が低くなる傾向がある。
このため、完全IVH構造の多層回路基板においては、導電性を改善し、層間接続の安定性や信頼性を確保するための対策が施されている。具体的には、銅箔113の表面を荒らしたり、図10に示すように任意の大きさの銅の粒子116を電極114の表面に一定量付着させて、表面荒さを大きした場合と同様の効果を創出している。すなわち、銅粒子を介して銅箔に対する導電粒子の接触面積を増大させて、導電性ペーストと銅箔との導電性の改善を図っている。
上述の場合、銅箔113の表面荒さは、Rmax10μm以上が望ましい。また、銅の粒子116を付着した銅箔113を使用する場合、銅の粒子の大きさは、ビアホールに充填する導電性ペースト112に含まれる導電粒子より大きい方が望ましい。つまり、導電性ペースト112と銅箔113の界面を観察すると、銅箔表面の銅粒子116が導電性ペーストに食い込み、くさび効果を利用して接続の安定性を確保している。
図11を参照して、銅箔と導電性ペーストとの間の導電性を改善する他の方法について説明する。半導体素子やその他の電子部品を実装した複数の回路基板を組み合わせ、1パッケージ化したSIP(System in package)や部品内蔵基板の開発が進められている。図11(a)〜(c)に、特許文献2に記載された、電子部品が内蔵されたIVH構造の多層回路基板の製造工程を示す。
図11(a)に示す工程においては、半硬化状態の絶縁性基材(コンポジットシート)103に層間接続用の穴加工が施され、また電子部品(能動部品131、受動部品132)内蔵用の空隙部133が形成された後に、層間接続用の穴に導電性ペースト112が充填される。多層の配線基板117、118には、半導体素子等の能動部品131や抵抗、コンデンサ等の受動部品132が表面実装される。その後、コンポジットシート103を挟むように配線基板117、118が垂直方向に配置され、熱プレスによって一体化される。
図11(b)に示す工程において、図11(a)に示した状態の多層の配線基板117、118とコンポジットシート103が熱プレスによって接合されて、部品内蔵基板300eが形成される。図11(c)に示す工程において、部品内蔵基板300eの表面に電子部品(能動部品131、受動部品132)が実装される。
図11(d)に、図11(b)において円Arで囲んだ領域の拡大断面を示す。コンポジットシート103が多層の配線基板117、118に挟まれた部品内蔵基板300eでは、電極114を構成する銅箔と導電性ペースト112に含まれる導電粒子との間の導電性を改善し、層間接続の安定性や信頼性を確保するために、電極(ランド)114を形成する銅箔の表面にニッケルメッキが施された後に、さらに金メッキ層119が形成されている。つまり、電極114を構成する銅箔と導電性ペースト112との間に金メッキ層119を介在させることによって、電極114と導電性ペースト112中の導電粒子との間の接触電気抵抗が低下して導電性が改善される。
図12を参照して、多層接続電気回路の電気抵抗が低く、電気特性に優れ、アライメント精度を確保して寸法精度にも優れることを目的とする特許文献3に提案されている多層配線基板について説明する。特許文献3においては、基本配線板を3層以上の多層配線基板に一括積層する際に中央部の基本配線板と上下の基本配線板との間に生じるアライメントずれが、多層接続電気回路の電気抵抗を増大させ、電気特性を劣化させ、寸法精度を損ない、多層基板の安定接続を阻害する原因と認識されている。
このアライメントずれの発生を防止するために、図12に示すように、多層回路基板200eにおいては、絶縁性基材105および接着層106に形成されたビアホールに充填された導電性ペースト112と銅箔で形成された電極(ランド)114を形成する銅箔との間に5〜30μmのハンダ層121dが設けられている。そして、積層工程時にハンダ層121dの溶融温度以上の温度に加熱されることにより、溶融したハンダが電極パターンと導電性ペーストとの間でセルフアライメント機能をして作用することによって、アライメント精度の向上を図りつつ接続の安定性を確保している。
特許第2601128号 特開2003−197849号公報 特開2004−087975号公報
次に、前述した電極を構成する銅箔と導電性ペーストに含まれる導電粒子との間の導電性を改善する従来の方法の問題点について説明する。
第1に、特許文献1に提案の銅箔の表面を荒くする方法(図9参照)では、以下に示す問題点がある。すなわち、多層回路基板の設計ルールは、電子機器の小型、軽量化および高機能化の要求に応えるため、今後更なるファイン化へ進んでゆく。微細な配線パターンを実現するには、銅箔の表面荒さは小さい方が有利である。
つまり、銅箔の表面荒さが大きい場合、パターンのエッチング時に用いるレジストとの密着強度が低下する。その結果、図13(a)に示すような直進性のよい配線(電極114)を形成しようとしても、図13(b)に示すような、うねった配線が形成されることになる。図10に示すような部分的に銅の粒子が付いた電極114でも同様の現象が生じ、配線パターンの直線性を出すためにはさらなる技術開発が必要となってくる。
第2に、特許文献2に提案の電極(ランド)114の表面に金メッキを施す方法(図11参照)では、配線パターンの表面を金メッキしていることから、多層回路基板のコストアップになる。
第3に、特許文献3に記載されたランドと導電ペーストとの間にハンダ層を設ける方法(図12参照)では、ハンダ層121dを設けて導電性ペースト112に含まれる導電粒子と電極114を形成する銅箔とを金属接合させることは、導電粒子と銅箔との接触で導電性を確保することよりも優れている。
しかしながら、溶融したハンダ層121dによる電極114と導電性ペースト112とのアライメント精度の向上を目的としているため、ハンダ層121dはある程度の厚みが必要となる。ハンダ層121dの厚みが厚くなるとハンダの量が多くなる。ハンダの量が多いと、回路基板の表面に電子部品を実装する工程で内部のハンダが再溶融する際に問題が生じる可能性がある。
一般的にハンダは、固体時より液体時の方が体積が大きくなる。回路基板の表面に部品を実装するため、リフロー法等によって部品のハンダ付けを行うが、その際に基板内部のハンダも再溶融する。基板内部のハンダが再溶融すると、体積の膨張によって基板の内部に応力が発生し、電極や絶縁性基材を変形させる原因になる。ハンダの量が少ない場合には、体積の膨張による影響は軽微であるが、ハンダの量が多いと、体積の膨張による影響を無視できなくなる。
しかし、セルフアライメント機能を発揮させるために、ハンダ層121dは電極パターンと導電ペーストの間の厚さ5〜30μmの密閉空間に充填されるように構成されている。そのために、ハンダ層121dが再溶融した際の体積増大による影響は無視しがたい。
更に、導電性ペースト112の導電粒子として銅粉を用いる場合、ハンダの溶融が繰り返されると、いわゆる「食われ」現象によって銅粉がハンダに溶け込んで導電性ペーストの体積が減少する。その結果、最悪の場合には導電性ペースト内に空洞が生じて、ビアホールの導電性を低下させる。
本発明は、上述の問題点に鑑みて、安価で高信頼性を確保したIVH構造の回路基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にかかる回路基板は、
導電粒子を含む導電性ペーストが充填された貫通孔が設けられた絶縁性基材と、
前記貫通孔の開口端面の少なくとも一方に設けられた電極と、
前記電極と前記導電性ペーストとの間に、前記導電粒子の平均粒子径以下の厚さで延在するハンダ層とを備えるものである。
ここで、前記ハンダ層は前記貫通孔の直径と同じであるか、もしくは小さいことが好ましい。また前記ハンダ層は厚みが7μ以下であることが好ましい。
前記ハンダ層はハンダボールにより形成されていてもよい。また前記はんだ層は、メッキにより形成された層であってもよい。
前記絶縁性基材は、耐熱性有機繊維および無機繊維の少なくとも一方を主成分とする織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたものであることが好ましい。
前記絶縁性基材は無機フィラーと熱硬化性樹脂の混合物であり、当該無機フィラーの量は5〜95重量%で、かつ当該無機フィラーは、Al23、MgO、BN、AlN、およびSiO2からなる群から選ばれた少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素系樹脂およびメラミン樹脂から選ばれる少なくとも1種類の材質であることが好ましい。
また本発明は、前記絶縁性基材に電子部品が内蔵されている部品内蔵基板を含む。また本発明は、上述の回路基板が複数板積層され、かつ隣接する2枚の回路基板の相対する面に配された2つの電極が共用される多層回路基板を含む。更に本発明は、上述の各回路基板の製造方法を含む。
本発明によれば、導電性ペーストと電極の界面に極少量のハンダ層を設けることにより、導電性ペーストと電極との間に金属接合層が形成されて導電性が改善される。結果、低コストで高信頼性、さらに高密度実装を実現できる多層回路基板や部品内蔵基板を提供することが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1にかかる回路基板の要部断面を示す。回路基板100aは絶縁性基材101、インナービアを構成する導電性ペースト112、銅箔で形成された電極114、および電極114と導電性ペースト112との界面に形成されたハンダ層121aを含む。
本発明の特徴は、電極114と導電性ペースト112との間に、極薄(所定の厚さ)のハンダ層121aを延在させる点にある。このハンダ層121aによって電極114と導電性ペースト112に含まれる導電粒子との間の金属接合を実現し、接触抵抗を低下させることによって導電性の改善を図っている。本発明は更に、ハンダ層121aの厚さを制限することにより、ハンダが再溶融した際の体積膨張による弊害の発生を防止している。
最初に、図2を参照して、ハンダ層121により電極114と導電性ペースト112との界面に金属接合層が実現される様子を説明する。図2(a)〜(c)に、ハンダ層121aが形成された電極114付近の導電性ペースト112の状態を模式的に示す。なお、導電性ペースト112中の導電粒子115の間は硬化した樹脂で埋まっているが、説明の都合上、図では樹脂を省略して表示している。同様に、導電粒子115の大きさは誇張して示してある。
図2(a)に加熱・加圧工程を経て製造された回路基板100aの当初の状態を示す。前述したようにハンダ層121aに導電性ペースト112中の導電粒子115が接触し、更に一部の導電粒子115はハンダ層121aに食い込んでいる。この状態では、電極114を構成する銅箔とハンダ層121aとの金属接合、ハンダ層121aと導電粒子115との接触、および導電粒子115間の接触によって、電極114と導電性ペースト112との間の電気的な接続が実現されている。
図2(b)に、回路基板100aの実装面に電子部品を実装するため、リフロー工程等において、回路基板100aがハンダの融点以上まで加熱された状態を示す。回路基板100aが融点以上まで加熱されるとハンダ層121aのハンダが溶け、ハンダ層121aと接する導電粒子115の表面をハンダが覆い始める。なお、図2において、ハンダ層121aおよび溶けたハンダは斜線を附して表示されている。
図2(c)に、更にハンダの溶融が進んだ状態を示す。ハンダが溶融すると、導電粒子115は導電性ペースト112内の残留応力によって電極114方向に移動し、電極114の表面に接触する。また導電粒子115間や導電粒子115と樹脂との隙間にハンダが流れ込み、ハンダを介して電極114と導電粒子115との間に金属接合が実現する。
このように、図2(a)に示した状態では、導電粒子115とハンダ層121aとの間の接触により、電極114と導電性ペースト112との間の導電性が付与される。これに対し、図2(c)に示した状態では、導電粒子115とハンダの金属接合により電極114と導電性ペースト112との間の導電性が付与される。結果として、ハンダ層121aがない場合に比べ、電極114と導電性ペースト112との間の導電性すなわちインナービアの導電性が大幅に向上する。
図1に戻り、ハンダ層121aの厚みについて説明する。前述したように、ハンダ層121aの厚みが過大であれば、リフロー工程等においてハンダが溶融した際にハンダの体積増も過大になる。この体積が膨張したハンダによって、図1に示す電極114と絶縁性基材101との界面Bdが押し広げられ、最悪の場合、界面Bdにクラックが発生し、回路基板100aの品質を著しく低下させる。
また、導電粒子115として銅粉を用いた場合、ハンダの溶融が繰り返されると、銅粉がハンダ中に溶け込んで銅粉の体積が減少し、導電性ペースト112中に空隙が生じる。この空隙は、ハンダ層121aと導電性ペースト112の間の導電性を低下させる原因となる。
このようにハンダ層121aの厚みを所定値以上にすることは好ましくない。後に、検証結果に基づいて説明するが、ハンダ層121aの厚みは導電性ペースト112に含まれる導電粒子115の平均粒子径以下にすることが好ましい。この条件を満たす場合には、クラックの発生や空隙の発生等の弊害を防止できる。
次に、図1を参照して本発明にかかる回路基板の構成について具体的に説明する。絶縁性基材101は、耐熱性有機繊維あるいは無機繊維の少なくとも一方を主成分とする織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたシート状のプリプレグを加圧状態で加熱硬化させて形成される。
絶縁性基材101に含まれる耐熱性有機繊維としては芳香族ポリアミド繊維が挙げられる。また熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノールレゾール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素系樹脂およびメラミン樹脂から選ばれる少なくとも1種類以上の樹脂を含んでいることが好ましい。
電極114は、導電性を有する物質からなり、例えば金属箔や金属板を加工したリードフレームを用いることができる。金属箔やリードフレームを用いることにより、エッチング等により微細な配線パターンの作成が容易になる。特に銅箔はコストも安く、導電性も高いため好ましい。
導電性ペースト112は、絶縁性基材101の両面に形成された電極114、114間を電気的に接続する機能を有し、熱硬化性樹脂に導電粒子を混合して作られる。本実施の形態では、導電性ペースト112として、銅粉90wt%に熱硬化性樹脂を混ぜ合わせたものを使用した。導電性ペーストの導電粒子としては銅以外に、金、銀、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、亜鉛、インジウム、ビスマスなどの金属あるいはそれら金属の合金が使用できる。
導電性ペーストの熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノールレゾール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素系樹脂およびメラミン樹脂から選ばれ、少なくとも1種類以上の樹脂を含んでいることが望ましい。
ハンダ層121aは電極114の表面にメッキ等の方法を用いて形成される。ハンダ層121の材料としては、鉛と錫による共晶ハンダ、鉛フリーハンダ、錫等の融点が100〜250℃程度の低溶融金属が好ましい。
次に、図3を参照して図1に示す本実施の形態にかかる回路基板の製造方法について説明する。PETフィルム102が接着された絶縁性基材101(図3(a))の所定の個所に、レーザ加工法を利用して貫通孔111が形成される(図3(b))。なお、図では貫通孔111が円錐台状に表されているが、これはレーザ加工によることを強調したものであって、図1に示すように円筒状の貫通孔であってもよい。
絶縁性基材101の貫通孔111に導電性ペースト112が充填される(図3(c))。導電性ペースト112を充填する際には、貫通孔111を有する絶縁性基材101は印刷機(図示せず)のテーブル上に設置される。そして、導電性ペースト112はPETフィルム102の上から直接印刷されて、貫通孔111に充填される。導電性ペースト112の充填後、絶縁性基材101は、導電性ペースト112を硬化させるために、80℃の熱風乾燥炉に30分間入れられる。
次に、PETフィルム102の全面にハンダ120が付着される(図3(d))。PETフィルム102は離形性の材料で構成されており、導電性ペースト112の充填時およびハンダ120付着時の印刷マスクの役割と、絶縁性基材101の表面の汚染防止の役割を果たす。
次に、絶縁性基材101の両面からPETフィルム102が剥離される(図3(e))。PETフィルム102が剥離されることによって、導電性ペースト112の上下面のみにハンダ121aを付着させる事が可能となる。
なお、本例においては、ハンダ層121aの径が貫通孔111の直径と同じであり、ハンダ層121aは導電性ペースト112の上下面を完全に覆うように付着されている。しかし、ハンダ層121aを塗布する際に、導電性ペースト112の上下面の一部を覆うようなマスク(例えば、貫通孔111の直径より小さい径の孔が形成されたマスク)を用いて、ハンダ層121aが導電性ペースト112の上下面を完全に覆い尽くさないようにしてもよい。
ハンダ層121aは導電性ペースト112の上下面を完全に覆う場合に比べて、導電性ペースト112中の導電粒子とハンダ層121aとの間で金属接合が形成される面積は狭い。しかしながら、リフロー時に再溶融により膨張したハンダは界面Bdに到達することなく、つまり界面Bdが膨張したハンダによって剥離する可能性を低減できる。ゆえに、電極114と導電性ペースト112(導電粒子)との金属接合がより安定的に実現できる。
次に、絶縁性基材101の両面に銅箔113が張り付けられる(図3(f))。この状態において熱プレスで真空加熱加圧することにより、絶縁性基材101と銅箔113とが接着される(図3(g))。この時、絶縁性基材101の樹脂成分が加熱によって硬化する。
そして絶縁性基材101の表裏に張り付けられた銅箔113の両側にレジスト(図示せず)が積層された後に、外周部に設けられたアライメントマーク(図示せず)と露光マスクのアライメントマーク(図示せず)の位置が合わされて露光される。その後、レジストの現像およびエッチングにより、銅箔113が電極114を含む配線パターンに形成されて両面の回路基板100a(図3(h))が得られる。
3層の回路基板を作製する場合は、両面の回路基板100a(図3(h))の両側に、絶縁性基材101(図3(e))がそれぞれの外周部に設けられたアライメントマークの位置を合わせて積層配置される。その両側に銅箔113が張り付けれる(図3(i))。この状態で、熱プレスで真空加熱加圧することにより、絶縁性基材101と両面の回路基板100aと銅箔113とが接着される(図3(i))。そして表裏の銅箔113を選択的にエッチングして電極114を含む配線パターンが形成され、4層の多層回路基板200a(図3(j))が得られる。
本発明の有効性を検証するため、以下の条件で多層回路基板を作成し、信頼性を評価した。なお、ハンダ層121aの有効性を確認するため、銅箔113として表面荒さがRMax5μm以下のものを使用した。さらに、比較検討用を含め、ハンダ層121aの厚みを変えた7種類の多層回路基板を用意した。
回路基板No.1:ハンダ層無し
回路基板No.2:ハンダ層厚み1μm
回路基板No.3:ハンダ層厚み5μm
回路基板No.4:ハンダ層厚み7μm
回路基板No.5:ハンダ層厚み10μm
回路基板No.6:ハンダ層厚み20μm
回路基板No.7:ハンダ層厚み30μm
多層回路基板の表裏両面に設けられ電極間の初期接続抵抗値は、回路基板No.1〜No.7の全てにおいて安定していた。続いて信頼性を評価するため、以下の試験を行った。回路基板への表面実装を想定して、260℃のリフロー工程を3回行った後に、信頼性評価−55℃30分/125℃30分の気相熱衝撃試験へ投入した。以下に結果を説明する。
No.1の回路基板(ハンダ層無し)の場合、リフロー工程では、接続抵抗の上昇もなく安定していたが、熱衝撃試験500サイクル後に接続抵抗値を測定してみると、50%以上の確率で抵抗値が上昇していた。
No.2、3および4の回路基板(ハンダ層の厚み1μm、5μmおよび7μm)の場合、リフロー工程および熱衝撃試験の抵抗値測定で異常となるものは見受けられなかった。
No.5、6および7の回路基板(ハンダ層の厚み10μm、20μmおよび30μm)の場合、リフロー工程では接続抵抗の上昇もなく安定していたが、熱衝撃試験500サイクル後に接続抵抗値を測定してみると、抵抗値が上昇しているものが見受けられた。ハンダ層の厚みが厚いものほど上昇する頻度が高いという結果となった。
またNo.1の回路基板(ハンダ層無し)の断面を観察してみると、電極(ランド)114を構成する銅箔と導電性ペースト112の界面が剥離しているものが見受けられた。No.5、6および7の回路基板(ハンダ層の厚み10μm以上)の断面を観察してみると、ハンダが電極(ランド)114からはみ出ているものが見受けられた。リフロー工程でハンダが再溶融した際に、ハンダが膨張して絶縁性基材101と電極114を剥離させ、その隙間にハンダが広がったものと考えられる。またそのとき出来たクラックが熱衝撃試験で広がり、接続が不安定となったと考えられる。
比較検討の結果、ハンダ層121aの厚みは7μm以下が望ましいと言える。好ましくは5μm以下がよい。なぜならば、導電性ペースト中の導電粒子の平均粒子径は5μmであり、導電粒子の平均粒子径以下であれば、ハンダが電極(ランド)からはみ出して、不良となることがないと考えられるからである。
(実施の形態2)
図4に、本発明の実施の形態2にかかる回路基板の要部断面を示す。実施の形態1の回路基板100a(図1)では、導電性ペースト112と電極114との界面に所定の厚さのハンダ層121aが形成されている。これに対し、本実施の形態の回路基板100bでは、導電性ペースト112の表面に付着させたハンダボールを加熱加圧してハンダ層121bを形成している。つまり、ハンダ層121bは、導電性ペースト112と電極114との界面の一部に形成され、その周囲は導電性ペースト112が電極114に直接接している。
このような、ハンダ層121bによって導電性ペースト112と電極114とが部分的に接合される構成は、上述のように、実施の形態1にかかるハンダ層121aにおいても可能であると共に、界面Bdの剥離の可能性が低減できることも同様である。本実施の形態においては、第1の実施の形態におけるハンダ層121aの部分塗布の場合に比べて、ハンダ塗布の際の必要とされるマスクの枚数を低減できる。
図5(a)〜(h)に、本実施の形態2にかかる回路基板の製造工程を示す。なお、図5において、図3に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。以後も同様とする。
図5(a)〜図5(c)迄の工程は、すでに図3(a)〜図3(c)を参照して説明した通りであるので説明を省く。
次に図5(d)に示すように、導電性ペースト112の上下面に直径が5μm以下のハンダボール122を取り付ける。ハンダボール122を導電性ペースト112の上下面に配置後、ペーストを硬化させるため絶縁性基材101を80℃で30分間熱風乾燥炉に入れる。
次に図5(e)に示すように、絶縁性基材101の両面からPETフィルム102を剥離する。続いて図5(f)に示すように、絶縁性基材101の両面に銅箔113を張り付ける。
この状態を保ち、絶縁性基材101を熱プレスで真空加熱加圧することにより、図5(g)に示すように、絶縁性基材101と銅箔113とが接着される。この時、絶縁性基材101は樹脂成分が加熱によって硬化する。同様に、ハンダボール122は加熱、加圧によって変形し、電極121bとなる。
そして絶縁性基材101の表裏に貼り付けられた銅箔113の両側にレジスト(図示せず)をラミネートした後、外周部に設けられたアライメントマーク(図示せず)と露光マスクのアライメントマーク(図示せず)の位置を合わせ露光する。その後、レジストの現像およびエッチング処理により銅箔113が電極114を含む配線パターンに形成されて、図5(h)に示す両面の回路基板100bが得られる。以後、図3(i)および(j)を参照して説明した工程と同様の工程により3層の回路基板を作成する。
ハンダ層121bの有効性を検証するため、実施の形態1におけるのと同様に、複数の多層回路基板を作成し、信頼性評価を行った。なお、ハンダ層の有効性を確認するため、銅箔113には表面荒さがRMax5μm以下のものを使用した。
ハンダボール122を用いた本実施の形態にかかる多層回路基板でも、多層回路基板の表裏両面に設けられ電極間の初期接続抵抗値は安定し、リフロー工程および熱衝撃試験の抵抗値測定で異常となるものは見受けられなかった。ハンダボールの大きさ(直径)は貫通孔の径によって左右されるが、本実施の形態ではハンダ層121bの厚みが5μm以下となるものが良い。このため、ハンダボール122が溶融した場合に、厚みが5μmを超えない体積となるようなボール径が望ましい。
(実施の形態3)
前述した実施の形態1および2では、本発明を多層回路基板に適用した例について説明した。本実施の形態では、本発明を部品内蔵基板に適用した例について説明する。
図6(d)に、図6(b)に示す本実施の形態にかかる部品内蔵基板の円Arで囲った領域の要部を拡大して示す。回路基板の基本的な構成は実施の形態1、2にかかる回路基板と同様である。ただし、本実施の形態では、実施の形態1、2の絶縁性基材101が絶縁性基材103に置き換わり、絶縁性基材103として、無機フィラーと熱硬化性樹脂との混合物であるコンポジットシートを加圧状態で加熱硬化させて形成したものを用いている。またハンダ層121cは、電極114の表面にメッキされて形成されている。
コンポジットシート(絶縁性基材)103は、フィラーの量が5〜95重量%であることが好ましい。無機フィラーは、Al23、MgO、BN、AlN、およびSiO2からなる群から選ばれた少なくても1つ以上を含んでいることが好ましい。無機フィラーは、平均粒子径10μm以下が望ましく、粒度分布として10μm以下の粒子径の粒子が60%以上、20μm以下の粒子径の粒子が90%以上、かつ最大粒子径が30μm以下であることが好ましい。
コンポジットシート(絶縁性基材)103に用いる熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノールレゾール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素系樹脂およびメラミン樹脂から選ばれる少なくとも1種類以上の樹脂を含んでいることが好ましい。
図7(a)〜(d)に、コンポジットシート103の製造工程を示す。まず、図7(a)に示すように、離形性フィルムの一種であるPPSフィルム104が接着されたコンポジットシート103の所定の個所に、図7(b)に示すようにパンチングマシンを利用して貫通孔111が形成される。
次に、図7(c)に示すように、貫通孔111に導電性ペースト112が充填される。導電性ペースト112を貫通孔111に充填する方法については、図3(c)を参照して説明した通りである。
次に図7(d)に示すように、コンポジットシート103の両面からPPSフィルム104が剥離される。
図6(a)〜(c)に、本実施の形態にかかる部品内蔵基板の製造工程を示す。図6(a)に示すように、図7(d)に示すコンポジットシート103に電子部品内蔵用の空隙部133が形成された後に、その両面に電子部品(能動部品131、受動部品132)が実装済みの多層の配線基板117と118とがアライメント積層される。この状態で熱プレスで真空加熱加圧されて、図6(b)に示すようにコンポジットシート103と配線基板117、118とが接着される。この時、コンポジットシート103は樹脂成分が加熱によって硬化する。
その後、図6(c)に示すように表面に能動部品131や受動部品132が実装されて、部品内蔵基板300cが完成する。
図6(d)に示すように、実施の形態1におけるのと同様に、部品内蔵基板300cの電極114と導電性ペースト112との界面にハンダ層121cが形成されている。前述した実施の形態1では、PETフィルムの剥離前にハンダを導電性ペースト112に付着させ、実施の形態2では半田ボールを取り付けることによりハンダ層を形成している。これに対し本実施の形態では、多層の配線基板117、118の電極114に事前にハンダメッキを施している。メッキによりはんだ層を形成すると、均質な厚みのハンダ層を実現でき、結果、安定して接続抵抗を下げることができる。
次に図8を参照して、多層の配線基板117の表面に形成された電極114の表面に、メッキによりハンダ層121cを形成する方法について簡単に説明する。図8(a)に示すように電極114の表面の全てにハンダ層を形成する場合には、図8(b)に示すように電極114を囲むようにレジスト層118が形成された後に、ハンダメッキが行なわれる。これに対し、図8(c)に示すように電極114の一部にハンダ層121cを形成する場合には、図8(d)に示すようにレジスト層118を電極114に被せるように形成された後に、ハンダメッキが行われる。
本実施の形態におけるハンダ層121cの有効性を検証するため、実施の形態1、2と同様に、作成した複数の部品内蔵基板について、信頼性評価を行った。具体的には、260℃のリフロー工程を3回行った後、信頼性評価−55℃30分/125℃30分の気相熱衝撃試験へ投入した。本実施の形態で作成した部品内蔵基板においても、初期の接続抵抗値は安定し、リフロー工程および熱衝撃試験の抵抗値測定で異常となるものは見受けられなかった。
本発明は、安価で高信頼性を確保したIVH構造の多層回路基板や、IVH技術を用いた部品内蔵基板等に利用できる。
本発明の実施の形態1にかかる回路基板の要部断面図 ハンダ層により電極と導電性ペーストの界面に金属接合層が形成される様子の説明図 本発明の実施の形態1にかかる多層回路基板の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態2にかかる回路基板の要部断面図 本発明の実施の形態2にかかる多層回路基板の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態3にかかる部品内蔵基板の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態3にかかる部品内蔵基板のコンポジットシートの製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態3にかかるハンダ層の形成方法の説明図 従来の多層回路基板の製造工程を示す断面図 従来の回路基板における電極と導電ペーストの接合状態を示す断面図 従来の部品内蔵基板の製造工程を示す断面図 従来の多層回路基板を示す断面図 配線パターンエッチングの問題の説明図
符号の説明
101 絶縁性基材
102 PETフィルム
103 コンポジットシート
104 PPSフィルム
111 貫通孔
112 導電性ペースト
113 銅箔
114 電極
115 導電粒子
117、118 配線基板
121a〜121c ハンダ層
122 ハンダボール
131 能動部品
132 受動部品
133 空隙部

Claims (15)

  1. 導電粒子を含む導電性ペーストが充填された貫通孔が設けられた絶縁性基材と、
    前記貫通孔の開口端面の少なくとも一方に設けられた電極と、
    前記電極と前記導電性ペーストとの間に、前記導電粒子の平均粒子径以下の厚さで延在するハンダ層とを備える回路基板。
  2. 前記ハンダ層は前記貫通孔の直径と同じであることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記ハンダ層は前記貫通孔の直径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  4. 前記ハンダ層はハンダボールにより形成されることを特徴とする請求項3に記載の回路基板。
  5. 前記はんだ層は、メッキにより形成された層であることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  6. 前記ハンダ層は厚みが7μ以下であることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  7. 前記絶縁性基材は、耐熱性有機繊維および無機繊維の少なくとも一方を主成分とする織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたものであること特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回路基板。
  8. 前記絶縁性基材は無機フィラーと熱硬化性樹脂の混合物であり、当該無機フィラーの量は5〜95重量%で、かつ当該無機フィラーは、Al23、MgO、BN、AlN、およびSiO2からなる群から選ばれた少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回路基板。
    が好ましい。
  9. 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素系樹脂およびメラミン樹脂から選ばれる少なくとも1種類の材質であることを特徴とする請求項7または8に記載の回路基板。
  10. 前記電極は、金属箔で形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の回路基板。
  11. 前記絶縁性基材に電子部品が内蔵されている請求項1〜9のいずれかに記載の回路基板。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載の回路基板が複数板積層され、かつ隣接する2枚の回路基板の相対する面に配された2つの電極が共用される多層回路基板。
  13. 離形性フィルムを備えた半硬化状態の絶縁性基材に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔内に導電性ペーストを充填する工程と、
    前記離形性フィルムおよび前記導電性ペーストの表面にハンダ層を形成する工程と、
    前記絶縁性基材から前記離形性フィルムを剥離する工程と、
    前記絶縁性基材の前記離形性フィルムを剥離した面に金属箔を重ねる工程と、
    前記金属箔を重ねた前記絶縁性基材を加熱加圧して、当該絶縁性基材を硬化させる工程とを含む回路基板の製造方法。
  14. 離形性フィルムを備えた半硬化状態の絶縁性基材に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔内に導電性ペーストを充填する工程と、
    前記導電性ペーストの表面にハンダボールを取り付ける工程と、
    前記絶縁性基材から前記離形性フィルムを剥離する工程と、
    前記絶縁性基材の前記離形性フィルムを剥離した面に金属箔を重ねる工程と、
    前記金属箔を重ねた前記絶縁性基材を加熱加圧して、当該絶縁性基材を硬化させる工程とを含む回路基板の製造方法。
  15. 離形性フィルムを備えた半硬化状態の第1の絶縁性基材に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔内に導電性ペーストを充填する工程と、
    前記第1の絶縁性基材から前記離形性フィルムを剥離する工程と、
    一方の面に電極が形成された第2の絶縁性基材の前記電極の表面にハンダ層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁性基材と前記第2の絶縁性基材とを、前記ハンダ層が前記導電性ペーストに接するように重ね合わせる工程と、
    前記第1および第2の絶縁性基材を加熱加圧して、当該第1の絶縁性基材を硬化させる工程とを含む回路基板の製造方法。
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