JP2009145687A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP2009145687A
JP2009145687A JP2007323697A JP2007323697A JP2009145687A JP 2009145687 A JP2009145687 A JP 2009145687A JP 2007323697 A JP2007323697 A JP 2007323697A JP 2007323697 A JP2007323697 A JP 2007323697A JP 2009145687 A JP2009145687 A JP 2009145687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
cam
groove
lens barrel
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007323697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Miyazawa
隆 宮澤
Daisuke Shiraishi
大輔 白石
Mitsuru Toyama
満 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Olympus Imaging Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Olympus Imaging Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp, Olympus Imaging Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007323697A priority Critical patent/JP2009145687A/ja
Publication of JP2009145687A publication Critical patent/JP2009145687A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】耐衝撃性が向上し、構成部品も少なく、かつ、小型化にも対応可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒1は、カム溝4cを有する移動枠4と、カム溝4cに係合し、移動枠4と相対的に光軸方向に移動するためのカムフォロア31を有するカム枠5とを有しており、移動枠4およびカム枠5にはカム溝4cおよびカムフォロア31の近傍にあって、係合しているカムフォロア31、または、カム溝4cを介して衝撃荷重を受けたときに光軸方向に弾性変形可能なように円周面の表と裏に円周方向に沿って形成される複数の有底溝部4gおよび有底溝5gが設けられており、有底溝部4gおよび有底溝5gの弾性変形によって衝撃エネルギが吸収され、枠部材が受ける衝撃力を減少させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、相対移動可能な枠部材を有するレンズ鏡筒の耐衝撃構造に関する。
従来のレンズ鏡筒にて落下時に受ける衝撃力を受けた場合、移動枠部材を進退駆動するためのカム溝とカムフォロアの間に上記衝撃力が作用し、該カム溝、あるいは、カムフォロアを介して枠部材の他の係合部が力を受け、衝撃力の大きさによっては、上記係合部が外れたり、破損することもあった。
そこで、従来のレンズ鏡筒の耐衝撃構造として、鏡枠自体がゴム等の緩衝材により支持され、該緩衝材の変形により衝撃力を吸収するもの、あるいは、移動枠に設けられるカムフォロアが弾性変位可能に支持され、該移動枠に衝撃力が作用した場合、上記カムフォロアが変形することによって衝撃力が吸収されるものなどが提案されていた。
また、特許文献1に開示されたものは、複数の部品で構成されるレンズ鏡筒において、先端近傍に装着される合成樹脂製の筒状構成部品に円周方向全周に複数の長穴(貫通穴)を設け、更に、上記長穴に対応して凸部を他の構成部品に設けたものである。該レンズ鏡筒の先端部に衝撃力が作用した場合、上記長穴が変形して該衝撃力が吸収され、レンズ鏡筒が保護される。
特開平9-211286号公報
しかし、上述した従来のレンズ鏡筒の耐衝撃構造で緩衝材を利用するもの、あるいは、カムフォロアが変位可能に支持されるものでは、構成部品点数が増え、また、形状的にも配置スペースが大きくなり、コスト、あるいは、コンパクト化には対して不利であった。
また、特許文献1に開示された耐衝撃構造のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒としての本来の機能のためには必要ではない上記凸部を新たに設ける必要があり、さらに、周方向の上記長穴を全周に配する必要もあって、レンズ鏡筒として大型化する。また、先端部で衝撃を受けるために先端部自体が破損して部品交換が必要となる場合もある。更に、後端側で衝撃力を受けた場合には、衝撃力が吸収できないといった問題もあった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、耐衝撃性が向上したレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、カム溝、もしくは、カムフォロアを有する第一の枠と、上記カム溝、もしくは、上記カムフォロアに係合し、上記第一の枠と相対的に光軸方向に移動するためのカムフォロアもしくはカム溝を有する第二の枠とを有しており、少なくとも上記第一の枠、または、上記第二の枠の一方に上記カムフォロア、もしくは、上記カム溝近傍にあって、上記カム溝、もしくは、上記カムフォロアから衝撃荷重を受けたときに弾性変形可能なように円周面の表と裏に円周方向に形成された複数の有底溝部が形成されている。
本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記有底溝部は、平坦底面を有する。
本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記有底溝部は、谷状底面を有する。
本発明によれば、耐衝撃性を向上させたレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の分解斜視図である。図2は、図1のA−A断面、または、B−B断面を示す図であって、上記レンズ鏡筒に適用されるカム枠または移動枠の有底溝部の光軸に沿った断面を示す。
なお、以下の説明において、上記撮影レンズ光軸をOで示し、該光軸Oの被写体側を前方(各鏡枠の繰り出し方向)、結像側を後方(各鏡枠の繰り込み方向)とする。また、各部材の回転方向は、前方側から見た回転方向で示す。
本実施形態のレンズ鏡筒1は、光軸O方向に鏡枠部材が突出した撮影可能な突出状態(ワイド,テレ間)と上記鏡枠部材が収納された沈胴状態とに切り換え可能な沈胴式レンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒1は、図1に示すように固定枠2と、固定枠2に支持される鏡枠部材であって、ズーミング時や沈胴駆動時に回転、進退駆動される回転枠3と、回転規制状態で回転枠3とともに進退する第一の枠部材である移動枠4と、回転枠3と共に回転し、さらに、進退移動する第二の枠部材であるカム枠5と、回転規制状態でカム枠5とともに進退する直進ガイド枠6と、回転規制状態で回転枠3により進退駆動される三群ユニット15と、回転規制状態でカム枠5によりそれぞれ進退駆動される二群枠11および一群枠12と、フォーカシング時や沈胴駆動時に進退駆動される四群枠13と、撮影レンズ群として光軸O前方側から順次配され、一群枠12、二群枠11、三群枠10、四群枠13にそれぞれ保持される一群レンズ21と、二群レンズ22と、三群レンズ23と、フォーカシングレンズである四群レンズ24とを有している。なお、上記各枠部材の上記進退駆動方向は、光軸O方向に沿った方向とする。
固定枠2は、筒状の部材であり、内周部に光軸Oに対して傾斜した傾斜カム溝部と円周に沿った円周カム溝部とが連接されてなるカム溝2aと、光軸Oに沿った複数の直進溝2bとが設けられている。また、この固定枠2には外周部に撮影レンズのズーミング駆動を行うためのズームモータ、ギヤ列およびロングギヤ19を含むズーミングユニット17と、撮影レンズのフォーカシング駆動を行うためのフォーカスモータ、ギヤ列、送りねじおよびガイド軸を含むフォーカシングユニット18とが配されている。
なお、ロングギヤ19は、光軸Oと平行な方向に沿って固定枠2の内周部に露呈した状態で支持されている。
回転枠3は、固定枠2の内周部に回動進退可能に嵌入する弾性変形可能な筒状の部材であり、外周後方部に固定枠2のカム溝2aに摺動可能に嵌入するカムフォロア3aと、ロングギヤ35と噛合するギヤ部3bとが設けられている。内周部には光軸O方向に対し傾斜した三群用カム溝3dと、光軸O方向に沿ったカム枠用直進溝3cと、内周後端部に内径方向に突出し、係合状態のカム枠5のカムフォロア31の近傍に位置する3つの突部3eとが設けられている。
この回転枠3は、カムフォロア3aが固定枠2のカム溝2aに摺動可能に嵌入した状態で支持されており、ロングギヤ19によりギヤ部3bを介して回転駆動され、沈胴位置から撮影可能なワイド位置まで繰り出され、その後、テレ位置まで光軸O方向に進退することなく回転駆動される。
移動枠4は、回転枠3の内周部に遊嵌状態で相対回転可能に嵌入する弾性変形可能な筒部材であり、固定枠2によって回転規制された状態で進退移動が可能である。この移動枠4の後端外周部に固定枠2の直進溝2bに嵌入する複数のガイド突起部4aが設けられ、さらに、内外周を貫通する溝部として、光軸O方向に対して傾斜し、かつ、対向する溝面がラジアル方向に傾斜した3本のカム枠用カム溝4cおよび直進状の直進溝4b,4dと、外周後方部に所定幅(円周角度範囲)以上の円周溝4e、および、該円周溝を形成するための所定幅(円周角度範囲)の円周方向に沿って外径方向に張り出した係合壁部4fと、耐衝撃構造として各カム溝4cの後方外周部に周方向に沿った複列の有底溝部4gおよび後方内周部にも周方向に沿った複列の有底溝4hとが設けられている。上記円周角度範囲は、カム溝4cにカムフォロア31が摺動する角度範囲以上の範囲とする。従って、カムフォロア31は、カム溝4cを上記円周角度範囲内で相対移動することになる。なお、有底溝部4g,4hの詳細形状については後で図2を用いて説明する。
なお、移動枠外周部に円周溝4eが凹状に形成される場合には係合壁部4fは、不要である。また、回転枠3の突部3eが係合壁部4fを挟み込む形状の突部である場合には円周溝4eは不要となる。
この移動枠4は、回転枠3の内周部に突部3eを円周溝4eに嵌入させた状態で係合させることにより回転枠3に対して相対回転が可能で、かつ、光軸O方向に一体移動する状態で結合(バヨネット結合)される。
カム枠5は、移動枠4の内周部に嵌合する弾性変形可能な筒状の部材であり、カム枠5の外周後方部には3本のカムフォロア31が設けられ、さらに、内周部には光軸Oに方向に対して傾斜し、かつ、対向する溝面がラジアル方向に傾斜した二群用カム溝5aおよび一群用カム溝5bと、前端部に円周溝5cと、耐衝撃構造として各カムフォロア31の前方外周部に周方向に沿った複列の有底溝部5gおよび前方内周部にも周方向に沿った複列の有底溝部5hとが設けられている。カムフォロア31の、移動枠4のカム溝4cと嵌合摺接する部分は、内径側に向けて広がるテーパ形状のカムフォロア形状を有し、さらに、外径側に突出するストレート形状の先端部31aが同軸上に形成されている。有底溝部5g,5hの詳細形状については後で図2を用いて説明する。
このカム枠5は、カムフォロア31が移動枠4のカム溝4cを摺動可能に係合した状態で貫通し、さらに、カムフォロア31の先端部31aが回転枠3の直進溝3cに嵌入した状態で支持されている。従って、カム枠5は、回転枠3と共に回動し、かつ、移動枠4によって光軸O方向に相対的に進退駆動される。
直進ガイド枠6は、筒部材であって、後端外周部に移動枠4の直進溝4bに嵌入するガイド突起部6aが設けられ、さらに、内外周を貫通する光軸O方向に沿った二群用直進溝6bと、外周部に光軸O方向に沿った有底の一群用直進溝6cと、前端外周部には突起部6dが設けられている。
直進ガイド枠6は、移動枠4の直進溝4bにより回転規制された状態でカム枠5の内周部に嵌入する一群枠12の内周部に嵌入して支持される。そして、カム枠5の円周溝5cに突起部6dを嵌入させることによりカム枠5に対して相対回転が可能で、かつ、光軸O方向には一体移動する状態で結合(バヨネット結合)される。
二群枠11は、筒状部材であって、直進ガイド枠6の内周部に嵌入されて支持される。二群枠11の前面開口部に二群レンズ22が保持されており、外周部にはガイド突部11aと、該突部から外方に突出し、ラジアル方向にテーパ形状のカムフォロア33が設けられている。
ガイド突部11aは、直進ガイド枠6の直進溝6bに嵌入し、カムフォロア33は、直進溝6bを貫通してカム枠5のカム溝5aに摺動可能に嵌入する。したがって、二群枠11は、直進ガイド枠6により回転規制された状態でカム枠5によりカムフォロア33を介して進退駆動される。
一群枠12は、筒状部材であり、直進ガイド枠6の外周部とカム枠5の内周部に嵌入して支持される。そして、前面開口部にレンズ保持枠20を介して一群レンズ21が保持され、さらに、一群レンズ21の前面を開閉可能なレンズバリア(図示せず)が配されている。この一群枠12の後端の外周部には突出したカムフォロア34が配されている。
カムフォロア34は、直進ガイド枠6の外周に位置してカム枠5のカム溝5bに嵌入する。また、一群枠12の内周部に設けられるガイド突部(図示せず)が直進ガイド枠6の直進溝6cに嵌入している。従って、一群枠12は、直進ガイド枠6により回転規制された状態でカム枠5によりカムフォロア34を介して進退駆動される。
三群ユニット15は、三群用直進枠7と、押さえ板部材8と、シャッタ枠9と、該シャッタ枠9の後方側に隣接して配され、三群レンズ23を保持する三群枠10と、三群枠用回転駆動部とを有している。
三群用直進枠7は、移動枠4の内方部に挿入される進退可能な枠部材である。この三群用直進枠7には外方3方に延びた腕部に移動枠の三群用直進溝4dに嵌入するガイド突部7aと、該突部外方に突出して配され、回転枠3の三群用カム溝3dに係合するカムフォロア32とが設けられている。
この三群用直進枠7は、移動枠4によって回転規制され、かつ、回転枠3により三群用カム溝3d,カムフォロア32を介して進退駆動される。このとき、シャッタ枠9、押さえ板部材8、三群枠10も三群用直進枠7と共に進退駆動される。
シャッタ枠9は、中央開口部を有しており、該開口部を開閉するためのシャッタ羽根と、該シャッタ羽根を開閉駆動するためのシャッタアクチュエータを含むシャッタ機構とを内蔵している。このシャッタ枠9は、三群用直進枠7の前方側に固定支持されており、三群用直進枠7と一体で進退移動する。
押さえ板部材8は、半円環状の部材であり、三群用直進枠7との間に三群枠10とシャッタ枠9とを組み込んだ状態で該直進枠7の前方側に当て付けた状態でネジにより固着される。
三群枠10は、三群レンズ23を保持し、三群用直進枠7内に支持されている。
四群枠13は、四群レンズ24を保持し、一端部に軸穴13aと他端部にガイド突起部13bを有しており、固定枠2の内部後方に挿入される。軸穴13aにはフォーカシングユニット18に配されるガイド軸2cが摺動可能に嵌入している。ガイド突起部13bは、固定枠2の直進溝(図示せず)に摺動可能に嵌入している。この四群枠13は、フォーカシングユニット18のフォーカシングアクチュエータによりギヤ列,送りネジを介して上記ガイド軸に沿って撮影可能なフォーカシング位置および沈胴位置に光軸O方向に沿って進退駆動される。
ここで、移動枠4およびカム枠5の外、内周部に設けられ、周方向に沿った複列の有底溝部の形状について、図1のA−A断面およびB−B断面を示す図2を用いて説明する。
前述した移動枠4の各カム溝4c近傍の後方外周部、内周部に周方向に沿って設けられる複列の有底溝部4gおよび有底溝4hは、光軸方向の所定のピッチで設けられているが、図2に示すように内周側の有底溝4hは、外周側の有底溝部4gに対して半ピッチずれた状態で交互に配され、該有底溝は、所定厚さの蛇腹形状となっている。有底溝部4gおよび有底溝4hの底部4gaと4haは、それぞれ平坦底面形状になっている。有底溝部4gおよび有底溝4hの周方向の配設角度は、カム溝4cによってカム枠5が沈胴位置から繰り出される動作範囲のカム溝4cに対応する円周角度とすることが望ましい。
一方、カム枠5の各カムフォロア31近傍の前方外、内周部に設けられ、周方向に沿った複列の有底溝5gおよび有底溝5hも光軸方向の所定のピッチで設けられ、図2に示すように内周側の有底溝5hは、外周側の有底溝部5gに対して半ピッチずれた状態で配され、所定厚さの蛇腹形状となっている。有底溝部5gおよび有底溝5hの底部5gaと5haもそれぞれ平坦底面形状になっている。有底溝部5gおよび有底溝5hの周方向の配設角度は、カムフォロア31中心の所定の円周角度である。
カム枠5のカムフォロア31と移動枠4のカム溝4cとの間に後述する衝撃力が作用した場合、カムフォロア31の前方側およびカム溝4cの後方側が同時に圧縮力を受けるので、カム枠側の有底溝部5g,5hおよび移動枠側の有底溝部4g,4hが上記衝撃力に応じて光軸方向に弾性変形する。この変形によって衝撃によるエネルギが吸収される。
なお、有底溝部5g,5hおよび有底溝部4g,4hの列数および肉厚は、通常の鏡枠の繰り出し動作に影響を与えることがない剛性を有するが、カメラ自体の重量等により吸収すべき衝撃力に対しては弾性変形する形状が採用される。場合によっては、複列に限らず、例えば、外周側、または、内周側を単列の有底溝で構成し、内周側、または、外周側を2列の有底溝で構成してもよい。
また、移動枠4側の有底溝部4g,4hは、必ずしも周方向に沿っている必要はなく、例えば、カム溝4cのカム筋と平行な溝筋を有していてもよい。同様にカム枠側の有底溝部5g,5hも周方向に沿った溝でなく、曲線に沿った溝筋を有していてもよい。
さらに、上述した図2の移動枠4の有底溝4g,4hおよびカム枠5の有底溝5g,5hの断面形状に対する変形例として図3の有底溝の光軸に沿った拡大断面図に示すものも提案できる。この変形例の移動枠4Aの有底溝部4Ag,4Ahは、上述した図2の有底溝部と同様に図3に示すように所定厚さの蛇腹形状となっているが有底溝部4Ahgおよび有底溝部4Ahの底部4Agaと4Ahaは谷状底面になっている。カム枠5Aの有底溝部5Ag,5Ahも同様に底部5Agaと5Ahaは谷状底面になっている。
次に、上述した構成を有するレンズ鏡筒1の各鏡枠部材の進退動作について説明する。いま、レンズ鏡筒1が撮影可能な状態であるワイド状態にあって、回転枠3がワイド回動位置にあるときは、回転枠3のカムフォロア3aが固定枠2のカム溝2aの前方側の円周溝部に嵌入し、回転枠3は、移動枠4と共に繰り出されている。カム枠5は、移動枠4のカム溝4cにより位置決めされ、回転枠3よりさらに前方に繰り出されている。一群枠12と二群枠11もそれぞれカム枠5のカム溝5bと5aによりワイド位置に繰り出されている。
レンズ鏡筒1をテレ状態に繰り出すにはズーミングユニット17により回転枠3を回転駆動する。この回転駆動によりカム枠5が移動枠4のカム溝4cによって回転しながら繰り出され、さらに、一群枠12と二群枠11もそれぞれカム枠5のカム溝5bと5aによりテレ位置に繰り出される。
レンズ鏡筒1を沈胴状態にセットダウンする場合、ズーミングユニット17により回転枠3を反時計回りに回転駆動する。この回転駆動により回転枠3は、固定枠2のカム溝2aにより回転しながら繰り込み方向に移動し、沈胴位置に到達する。回転枠3のワイド回転位置からの回転に伴ってカム枠5を介して一群枠12および二群枠11が繰り込み方向に移動する。同時に三群用直進枠7もシャッタ枠9および三群枠10とともに繰り込み方向に変位し、それぞれの沈胴位置に繰り込まれる。
また、四群枠13は、フォーカシングユニット18により上記ワイド状態、または、テレ状態に対応したフォーカシング位置、さらに、沈胴位置にそれぞれ進退駆動される。
ここで、レンズ鏡筒1に落下等による衝撃力が作用した場合の挙動について説明する。レンズ鏡筒1の先端の一群枠12が外部に強く当接し、衝撃力を受けた場合、一群枠12のカムフォロア34がカム枠5のカム溝5bに当接し、さらに、カム枠5のカムフォロア31が移動枠4のカム溝4cに対して光軸O方向に当接する。また、カム枠5の外部角部先端が障害物に当接した場合には、直接的にカムフォロア31が移動枠4のカム溝4cに光軸O方向に当接する。
なお、カメラの背面側を下にして落下させた場合は、一群枠12、二群枠11およびカム枠5の自重による衝撃力がカムフォロア31を介してカム溝4cに作用する。
回転枠3は、カムフォロア3aを介して固定枠2により後方への移動が阻止されているので、上述した衝撃力を移動枠4の円周溝4eの前方の係合壁部4fと回転枠3の突部3eとで受けることになる。
前述したようにカムフォロア31側前方にはカム枠の有底溝部5g,5hがあり、カム溝4c側後方には移動枠4の有底溝部4g,4hがあって、上記衝撃力が作用した場合、それらの有底溝が瞬間的に光軸O方向に変形してカムフォロア31,カム溝4cがカム枠5および移動枠4に対して一時的に相対変位する。その変位によって衝撃エネルギが吸収されるので移動枠4の係合壁部4fと回転枠3の突部3eとに作用する衝撃による当接力が減少し、該当接部の外れや破損が防止される。さらに、他の構成部材に伝達される衝撃による当接力も減少するので当該部品の破損も防止される。
上述したように本実施形態のレンズ鏡筒1は、上述した有底溝部による耐衝撃構造を有しているので、一群枠12やカム枠5の先端部に衝撃力などの大きな外力が作用した場合、あるいは、背面側から落下して二群枠11等に衝撃力が作用した場合、衝撃力を受けるカムフォロア31とカム溝4cとで押圧されてカム枠の有底溝部5g,5hおよび移動枠4の有底溝部4g,4hが弾性変形して衝撃エネルギを吸収することでカムフォロア31とカム溝4cとの衝撃による当接力が減少する。従って、各構造部材の係合部における衝撃による当接力が減少し、係合の外れや破損が防止される。
レンズ鏡筒1の上記耐衝撃構造では、緩衝部材等は使用しておらず、耐衝撃構造のために新設する部品は不要であり、さらに、レンズ鏡筒が大型化することもなく、コンパクト化の支障にもならない。
なお、本実施形態のレンズ鏡筒1においては、耐衝撃構造としての有底溝を移動枠4およびカム枠5に設けたが、これに限らず、他の枠部材のカム溝やカムフォロアの近傍の後方部や前方部に設けることによって、落下等による衝撃力を減少させる構造とすることも可能である。また、上記有底溝は、カム溝、または、カムフォロアのいずれか一方の近傍部に設けることでも上記衝撃力を減少させるが可能である。
また、本実施形態によれば、衝撃吸収用に不必要に枠部材に貫通孔を設けることもないので、光漏れなどの不都合が発生することもない。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明によるレンズ鏡筒は、耐衝撃性が向上し、構成部品も少なく、かつ、小型化にも対応可能なレンズ鏡筒として利用が可能である。
本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のA−A断面、または、B−B断面を示す図であって、上記レンズ鏡筒に適用されるカム枠または移動枠の有底溝部の光軸に沿った断面を示す。 図1のレンズ鏡筒における図2に示したカム枠または移動枠に設けられる有底溝に対する変形例の有底溝の光軸に沿った断面図である。
符号の説明
4,4A
…移動枠(第一の枠)
4c …カム溝
4g,4h,4Ag,4Ah,
…有底溝
4ga,4ha,5ga,5ha
…底部(平坦底面)
4Aga,4Aha,5Aga,5Aha
…底部(谷状底面)
5,5A
…カム枠(第二の枠)
5g,5h,5Ag,5Ah
…有底溝
31 …カムフォロア

Claims (3)

  1. カム溝、もしくは、カムフォロアを有する第一の枠と、
    上記カム溝、もしくは、上記カムフォロアに係合し、上記第一の枠と相対的に光軸方向に移動するためのカムフォロアもしくはカム溝を有する第二の枠と
    を有しており、少なくとも上記第一の枠、または、上記第二の枠の一方に上記カムフォロア、もしくは、上記カム溝近傍にあって、上記カム溝、もしくは、上記カムフォロアから衝撃荷重を受けたときに弾性変形可能なように円周面の表と裏に円周方向に形成された複数の有底溝部が形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記有底溝部は、平坦底面を有することを特徴とする上記請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記有底溝部は、谷状底面を有することを特徴とする上記請求項1記載のレンズ鏡筒。
JP2007323697A 2007-12-14 2007-12-14 レンズ鏡筒 Withdrawn JP2009145687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323697A JP2009145687A (ja) 2007-12-14 2007-12-14 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323697A JP2009145687A (ja) 2007-12-14 2007-12-14 レンズ鏡筒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009145687A true JP2009145687A (ja) 2009-07-02

Family

ID=40916329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007323697A Withdrawn JP2009145687A (ja) 2007-12-14 2007-12-14 レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009145687A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013102993A1 (ja) * 2012-01-06 2013-07-11 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013102993A1 (ja) * 2012-01-06 2013-07-11 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
JPWO2013102993A1 (ja) * 2012-01-06 2015-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6757489B2 (en) Zoom lens of a camera
US7463824B2 (en) Collapsible lens barrel
US8982485B2 (en) Lens barrel
US20120140330A1 (en) Lens barrel device and imaging apparatus
JP2007219435A (ja) レンズ装置および撮像装置
US7876514B2 (en) Lens barrel
JP2011099979A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2008249982A (ja) レンズ鏡筒
JP2011150132A (ja) レンズ鏡筒
JP2006072004A (ja) カメラ
JP2006178304A (ja) レンズ鏡筒および光学装置
JP5163385B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラ
JP6272047B2 (ja) 光学機器
US8928997B2 (en) Lens barrel and image pickup apparatus
JP4953969B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2009145687A (ja) レンズ鏡筒
JP5592732B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP4642011B2 (ja) レンズ鏡胴
JP2005221889A (ja) ズームレンズ鏡筒
US6839187B2 (en) Lens distance-varying mechanism, and step-zoom lens incorporating the same
JP2006133544A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2011022321A (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JP5573026B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JP4472389B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2006106241A (ja) ズーム鏡胴

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110301