JP2009144193A - プラズマ処理装置の清掃方法、プラズマ処理装置の清掃用基板、及び太陽電池の生産方法 - Google Patents

プラズマ処理装置の清掃方法、プラズマ処理装置の清掃用基板、及び太陽電池の生産方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パーティクルの集塵を有効に行うことのできる、清掃用基板、プラズマ処理装置の清掃方法を提供する。
【解決手段】処理室内で用いられ、前記処理室内にプラズマが発生した時に帯電して前記処理室内のパーティクルを吸着するプラズマ処理装置の清掃用基板であって、誘電体基板と、前記誘電体基板の片面上に形成された金属膜と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマ処理装置に関し、特に、プラズマ処理装置の清掃方法に関する。また、本発明は、太陽電池に関し、特に発電層を製膜で作成する薄膜系太陽電池に関する。
製膜やエッチングを行うための装置として、プラズマ処理装置が知られている。プラズマ処理装置は、真空容器により形成される処理室と、処理室内に配置されプラズマを発生させるための対になった放電電極と対向電極を備えている。プラズマ処理時には、処理室内に処理対象基板が搬入され、対向電極上に対象基板が設置され、プラズマ発生用のガスが供給されるとともに、対になった電極間に高周波電圧が印加される。これにより、処理室内にプラズマが発生する。発生したプラズマにより、処理対象基板に対して製膜や処理基板の膜のエッチングなどの処理がなされる。
プラズマ処理装置において、処理室内に不純物(以下、パーティクルと記載する)が存在すると、処理対象基板にパーティクルが付着することが考えられる。製膜処理であれば、製膜された膜にパーティクルが入り込み、後で膜剥離や電気特性の局部変化が生じることがある。エッチング処理であれば、パーティクルによりエッチングされずに残留箇所が生じることがある。このように、パーティクルが処理対象基板に付着することにより、処理対象基板の特性や品質が落ちてしまう可能性がある。従って、処理室内で処理基板上へ落下したり処理室内で浮遊やしやすいパーティクルは、極力除去されることが望ましい。
基板に対して製膜を行うプラズマ処理装置であるプラズマCVD装置に関して、パーティクルの発生原因となる処理室内部の付着膜や粉を除去するために、セルフクリーニングを行うことが知られている。プラズマCVD装置では、シリコン膜などの製膜時に、製膜室内における処理対象基板以外の構成部材(例えば放電電極)に対しても、製膜が行われてしまう。製膜処理を繰り返すことで、構成部材に製膜された膜が厚く堆積して剥がれ落ちると、パーティクルが発生し、処理対象基板に付着する可能性がある。処理対象基板に付着したパーティクルは、製膜中に取り込まれると製膜後の膜剥離や膜の品質低下を引き起こす可能性がある。セルフクリーニングは、このような製膜室内の余分な箇所に製膜された膜をエッチングして除去するために行われる。セルフクリーニング時には、製膜用のガスとは別にセルフクリーニング用のガスが製膜室内に供給される。そして、セルフクリーニング用ガスのプラズマを発生させることによって、製膜室内の余分な箇所に堆積した膜や粉がエッチングされる。例えば、プラズマCVD装置がシリコン膜の製膜に用いられる場合、NFなどのフッ素含有ガスをクリーニング用のガスとして用いることができる。この場合、フッ素含有ガスにプラズマにより、フッ素ラジカルが発生し、製膜室内の余分な箇所に堆積したシリコン膜がエッチング除去される。
クリーニング時にダミー基板を使用することに関する技術が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された技術は、セルフクリーニング時に製膜室内に配置される導電性のダミー基板に関する技術である。導電性のダミー基板を配置することによって、セルフクリーニング時における電極間距離が製膜時用の基板設置時と同様に均一化され、製膜時用の基板を使用しないクリーニングガスのもとでもプラズマが均一化される。ここで、ダミー基板の周囲にスリットを設けることで、熱などによる変形を抑制できる。但し、このダミー基板はクリーニングガスのプラズマを均一化させるために用いられるものであり、スリットも変形抑制のために設けられるものである。すなわち、特許文献1に記載された技術は、セルフクリーニングに関する技術ではあるものの、処理室内部に残留したパーティクルを有効に除去するための技術ではない。すなわち、清掃用基板に関するものではない。
一方、特許文献2には、エッチング装置のクリーニング方法が記載されている。このエッチング装置のクリーニング方法では、電極上に堆積されたパーティクルを清掃するために、絶縁物ウエハ又は絶縁膜付きウエハが電極上におかれる。ウエハなどの基板を配置した状態で、製膜室内にプラズマを発生させると、その基板が直接プラズマにさらされ、プラズマ中のイオン、電子などにより帯電する。プラズマ中で基板などが帯電することは、例えば特許文献3などにも記載されている。帯電した絶縁物ウエハ又は絶縁膜付きウエハの静電力によって、パーティクルが絶縁物ウエハ又は絶縁膜ウエハの裏面に吸着する。このウエハを電極から運び去ることにより、電極からパーティクルが除去される。
特開2004−111558号 公報 特開平6−173041号 公報 特開平5−216001号 公報
プラズマCVD装置においては、製膜とセルフクリーニングを繰り返すことにより、基板を載せる電極(基板テーブル)の表面や、放電電極表面にパーティクルが付着して成長することがある。このようなパーティクルが製膜基板の製膜面に落下したり付着して膜中に取り込まれると、製膜後の膜剥離や膜の品質低下を引き起こす可能性がある。また、セルフクリーニング用のガスとして、フッ素含有ガスを用いた場合などには、フッ化物による硬い膜が製膜室内に成長したりすることがある。このような硬い膜が処理対象基板を載せる基板テーブル(対向電極)上に成長すると、処理対象基板が傷つく場合がある。処理対象基板が太陽電池であれば、入射光を遮ったり、基板強度を低下させる場合があり、太陽電池の品質低下を招くことがある。さらには、また、セルフクリーニングによる製膜室内の清掃には限界があり、少しずつセルフクリーニングで除去出来ない残留膜が増加するため、いずれは定期的に製膜室を大気圧下に戻して開放し、製膜室内の主要構成部品を洗浄や清掃する必要がある。このとき、製膜室内部の温度を低下させて大気圧下に戻して、洗浄や清掃の後に再度真空引きして製膜室内の温度を所定温度へ昇温するために長い時間を要するので、生産性を大きく低化させる要因となる。
一方、特許文献2に記載されるように、絶縁膜付きウエハーを帯電させれば、静電引力によりパーティクルを吸着できると考えられる。しかし、絶縁膜だけではウエハー表面での静電分極が小さく、浮遊するパーティクルを集める実質的な集塵効果を得ることが難しい。発明者らは、絶縁膜付きウエハに対応するものとして、ガラス基板上にアモルファスシリコン膜の形成された基板や、ガラス基板上にTCO(transparent conductive oxide:透明導電膜)及びアモルファスシリコン膜を堆積させた基板を用い、パーティクル集塵が有効に行えるかどうかを確認したが、これらの基板によってパーティクルの集塵はほとんど行われなかった。すなわち、絶縁膜だけでは静電分極が小さく、実質的な集塵効果を得ることが難しいものと考えられる。
従って、本発明の目的は、パーティクルの集塵を有効に行うことのできる、清掃用基板と、プラズマ処理装置の清掃方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のプラズマ処理装置の清掃用基板は、減圧雰囲気でプラズマを利用して処理を行う処理室(6)内で用いられ、処理室(6)内でプラズマを発生させた時に帯電することにより前記処理室(6)内のパーティクルを付着するプラズマ処理装置の清掃用基板である。この清掃用基板は、誘電体基板基板(81)と、誘電体基板(81)の片面上に形成された金属膜(84)と、を具備することを特徴とする。
この清掃用基板を用いれば、処理室(6)内にプラズマを発生させたときに、プラズマから清掃用基板に対してイオン衝撃が加わる。イオン衝撃により、清掃用基板では、誘電体基板(81)側がプラスに帯電し、金属膜(84)側がマイナスになるように帯電する。誘電体基板(81)は、金属膜(84)が設けられていなくとも、プラズマ雰囲気下に曝されるとプラスに帯電し易い性質を持っている。一方、金属膜(84)は、プラズマ雰囲気下に曝されると、マイナスに帯電し易い性質をもっている。誘電体基板(81)のプラスへの帯電と、金属膜(84)のマイナスへの帯電の相乗効果により、誘電体基板(81)は、より強くプラスに帯電し易くなる。一方、金属膜(84)は、マイナスに帯電するものの、周囲のプラズマや誘電体膜(83)等との間で電子のやり取りが行われ、電気的に中和される。その結果、清掃用基板全体としては、特許文献2の誘電体のみの場合と比較して、より強くプラス側に帯電し、静電分極される。これにより、処理室(6)内のパーティクルは、より強い静電引力によって清掃用基板にひきつけられ、付着される。パーティクルを付着した清掃用基板を処理室(6)から搬出することで、処理室(6)内の清掃用基板周辺のパーティクルが効果的に除去される。
既述の特許文献1には、セルフクリーニング時に、導電性のダミー基板を製膜室内に配置することが記載されている。しかし、プラズマを安定化させるもので、基板を帯電させてパーティクルを付着させることについての記載はない。また、導電性のダミー基板を用いて清掃を行おうとしても、ダミー基板は全体が導電性を示すため、ほとんど帯電することはないので、有効にパーティクルを付着させることはできない。すなわち、この特許文献1には、本発明のように、金属膜を設けることで清掃用基板を強く帯電させることについての記載もなければ、清掃用基板にパーティクルを除去することについての記載もない。
既述の特許文献2には、絶縁物ウエハ又は絶縁膜付きウエハを帯電させ、これにパーティクルを付着させることが記載されている。しかしながら、薄い絶縁膜だけでは、基板の帯電・静電分極量が少なく、パーティクルを十分に付着させることはできない。これに対して、本発明によれば、金属膜(84)の設けられた誘電体基板(81)による清掃用基板を用いているため、清掃用基板を大きく分極させ、清掃用基板をより強くプラスに帯電させることができ、有効にパーティクルを付着させることができる。
尚、既述の特許文献3に記載された技術は、プラズマエッチング時にLCD基板が帯電する現象の記載はあるが、LCD基板が帯電して、トランジスタ素子が静電破壊したり異物を付着するのを防止するための技術であり、本発明のようにパーティクルを付着させるために清掃用基板を用いることについては記載されていない。
その清掃用基板において、誘電体基板は(81)はガラス基板を含み、ガラス基板(81)上に形成された透明電極層(82)と、透明電極層(82)上に形成され、光電変換層(83)と、光電変換層(83)上に形成された裏面電極層(84)とを備える太陽電池膜(86)において、その金属膜(84)は、裏面電極膜(84)に含まれるものであることが好ましい。
このような清掃用基板は、例えば薄膜太陽電池の製造工程において製造される。清掃用基板の目的はパーティクルを付着させることであり、太陽電池としての特性は不必要である。従って、製造工程の途中でラインアウトした不良基板を清掃用基板として用いることができる。新たに、清掃用基板を製造する必要がなく、容易に清掃用基板を入手することができる。
その清掃用基板において、太陽電池膜(86)は、ガラス基板(81)面上で一方向に並んで配置された複数の太陽電池セル(94)を含んでいることが好ましい。
上述の清掃用基板は、薄膜太陽電池の製造工程でラインアウトした不良基板を、そのまま用いることができる。新たに清掃用基板を製造する必要がなく、容易に清掃用基板を入手することができる。
他の一の観点から、複数の太陽電池セル(94)の中で各々隣接し合う太陽電池セル(94)において、一方の太陽電池セル(94)の透明電極層(82)と、他方の太陽電池セル(94)の裏面電極層(84)とは、少なくとも一部が電気的に接続が離間していることが好ましい。
清掃用基板として、薄膜太陽電池などの製造途中で生じた不良基板をそのまま用いると、プラズマによって金属膜(84)をマイナスに帯電させた際に、金属膜(84)中の電子が、透明電極層(82)側へ移動してしまうことが考えられる。透明電極層(82)側に電子が溜まってしまうと、ガラス基板(81)のプラス電荷が打ち消されてしまい、ガラス基板(81)の実質的な帯電量が減少する場合がある。すなわち、清掃用基板の帯電が緩和される場合がある。これに対して、複数の太陽電池セル(94)の各々同士が電気的に接続なく絶縁されていれば、金属膜(84)中の電子が透明電極層(82)側へ移動することがないので、帯電緩和作用が働かなくなり、清掃用基板をより強く帯電させることができる。このように複数の太陽電池セル(94)の各々同士が電気的に接続なく絶縁されている領域は多いほうが好ましく、全ての太陽電池セル(94)の各々同士が絶縁されることが、より好ましい。
更に他の一の観点から、太陽電池膜(86)は、複数の太陽電池セル(94)が並んだ方向とは異なる方向でも電気的な接続がないように分割されていることが好ましい。
上述のように太陽電池膜(86)が電気的な接続がないように分割されていれば、裏面電極層(84)中の電子の移動が、複数の太陽電池セル(94)の並ぶ方向とは異なる方向においても制限される。基板面上のある位置に、裏面電極層(84)側に多くの移動しやすい電子が存在したとしても、裏面電極層(84)において面方向の電子移動が制限されていれば、その電子はやがてプラズマ雰囲気との間で中和されてゆき、ある箇所から電子が透明電極層(81)側へ移動してしまうことがない。これにより、ガラス基板(81)の帯電が緩和されることを抑制でき、清掃用基板の帯電量を維持することができる。
更に他の一の観点から、その清掃用基板において、ガラス基板(81)の金属膜(84)が設けられた面とは逆側の面には、磨りガラス状となるような凹凸が形成されていることが好ましい。このように、凹凸が設けられていることにより、処理室(6)内でガラス基板(81)を設置する基板テーブル(2)と清掃用基板との接触部分に、パーティクルが付着するための隙間が設けられる。その結果、ガラス基板(81)が処理室(6)内に設置されていないときに基板テーブル(2)上に付着したパーティクルが、清掃用基板のガラス基板(81)側に付着され易くなる。また、凹凸の凸部において、基板テーブル(2)上に強固に付着したパーティクルが削り取られ、更に効果的にパーティクルを清掃用基板に付着させることができる。ここで、ガラス基板(81)の金属膜(84)が設けられた面とは反対側の面の凹凸の算術平均粗さRaは、0.5μm以上5.0μm以下の範囲であることが好ましい。1μm以上2.0μm以下の範囲であることが、より好ましい。0.5μmよりも小さい場合には、凹凸を設けたことによる効果が充分でなくなる。一方、5.0μmよりも大きい場合には、ガラス基板の凸部分が脆くなり基板テーブルと接触した際に脱落し易くなり、逆にパーティクルとなることがある。2.0μm以下であれば、ガラス基板の凹凸が無理なく形成されるので、凸部分が特に脆くなることがあまりない。
本発明のプラズマ処理装置の清掃方法は、(a);基板テーブル(2)を備える処理室(6)内において、基板テーブル(2)上に、誘電体基板(81)と、誘電体基板(81)の片面上に形成された金属膜(84)とを備える清掃用基板を、誘電体基板(81)側が基板テーブル(2)側となるようにして配置する工程と、(b);処置室(6)内に、清掃用ガスを導入する工程と、(c);処理室(6)内がその清掃用ガス雰囲気下とされた状態で、処理室(6)内にプラズマを発生させる工程と、(d);(c)工程の後に、その清掃用基板を処理室(6)から搬出する工程と、を具備することを特徴とする。
この清掃方法によれば、処理室(6)内にプラズマが発生することにより、プラズマから清掃用基板に対してイオン衝撃が加わる。イオン衝撃により、清掃用基板では、誘電体基板(81)側がプラスに帯電し、金属膜(84)側がマイナスになるように帯電する。誘電体基板(81)は、金属膜(84)が設けられていなくとも、プラズマ雰囲気下に曝されるとプラスに帯電し易い性質を持っている。一方、金属膜(84)は、プラズマ雰囲気下に曝されると、マイナスに帯電し易い性質をもっている。誘電体基板(81)のプラスへの帯電と、金属膜(84)のマイナスへの帯電の相乗効果により、誘電体基板(81)は、より強くプラスに帯電し易くなる。一方、金属膜(84)は、マイナスに帯電するものの、周囲のプラズマや誘電体膜(83)等との間で電子のやり取りが行われ、電気的に中和される。その結果、清掃用基板全体としては、特許文献2の誘電体のみの場合と比較して、より強くプラス側に帯電し、静電分極される。これにより、処理室(6)内のパーティクルは、より強い静電引力によって清掃用基板にひきつけられ、付着される。パーティクルを付着した清掃用基板を処理室(6)から搬出することで、処理室(6)内の清掃用基板周辺のパーティクルが効果的に除去される。
ここで、その処理室(6)内には、基板テーブル(2)と対向するように放電電極(3)が設けられており、(a)工程において、清掃用基板は、放電電極(3)に面した基板テーブル(2)上に配置され、(b)工程は、基板テーブル(2)と放電電極(3)との間に、プラズマを発生させる工程を備えることが好ましい。
この方法によれば、基板テーブル(2)上に付着したパーティクルが清掃用基板により十分に付着される。
その(a)工程において配置される清掃用基板は、ガラス基板(81)上に太陽電池膜(86)の形成された太陽電池基板であり、太陽電池膜(86)は、ガラス基板(81)上に形成された透明電極層(82)と、透明電極層(82)上に形成され光電変換層(83)と、光電変換層(83)上に形成された裏面電極層(84)とを備えることが好ましい。
このような清掃用基板は、例えば薄膜太陽電池の製造工程において製造される。清掃用基板の目的はパーティクルを付着させることであり、太陽電池としての特性は不必要である。従って、製造工程の途中でラインアウトした不良基板を清掃用基板として用いることができる。新たに、清掃用基板を製造する必要がなく、容易に清掃用基板を入手することができる。
その(a)工程において配置される清掃用基板において、その金属膜(84)は、ガラス基板(81)上に形成された透明電極層(82)と、透明電極層(82)上に形成され、光電変換層(83)と、光電変換層(83)上に形成された裏面電極層(84)とを備える太陽電池膜(86)における、裏面電極膜(84)に含まれるものであることが好ましい。
上述の清掃用基板は、薄膜太陽電池の製造工程でラインアウトした不良基板を、そのまま用いることができる。新たに清掃用基板を製造する必要がなく、容易に清掃用基板を入手することができる。
他の一の観点から、その(a)工程において配置される清掃用基板において、複数の太陽電池セル(94)の中で各々隣接する太陽電池セル(94)は、一方の各太陽電池セル(94)の透明電極層(82)と、他方の各太陽電池セル(94)の裏面電極層(84)とで、少なくとも一部が電気的に接続が離間していることが好ましい。
清掃用基板として、薄膜太陽電池などの製造途中で生じた不良基板をそのまま用いると、プラズマによって裏面電極層(84)をマイナスに帯電させた際に、裏面電極層(84)中の電子が、透明電極層(82)側へ移動してしまう場合があることが考えられる。透明電極層(82)側に電子が移動して溜まると、ガラス基板(81)のプラス電荷が打ち消され、ガラス基板(81)の実質的な帯電量が減少してしまう場合がある。すなわち、清掃用基板の帯電が緩和されてしまう場合がある。これに対して、複数の太陽電池セル(94)の各々同士が電気的な接続がなく絶縁されていれば、裏面電極層(84)中の電子が透明電極層(82)側へ移動することがないので、帯電緩和作用が働かなくなり、清掃用基板をより強く帯電させることができる。複数の太陽電池セル(94)の各々同士が電気的に接続なく絶縁されている領域は多いほうが好ましく、全ての太陽電池セル(94)の各々同士が絶縁されることが、より好ましい。
更に他の一の観点から、その(a)工程において配置される清掃用基板において、太陽電池膜(86)は、複数の太陽電池セル(94)が並んだ方向とは異なる方向で電気的に接続がないように分割されていることが好ましい。
上述のように太陽電池膜(96)が電気的に接続がないように分割されていれば、裏面電極層(84)中の電子の移動が、複数の太陽電池セル(94)の並ぶ方向とは異なる方向においても制限される。基板面上のある位置に、裏面電極層(84)側に多くの移動しやすい電子が存在したとしても、裏面電極層(84)において面方向の電子移動が制限されていれば、その電子はやがてプラズマ雰囲気との間で中和されてゆき、ある箇所から電子が透明電極層(82)側へ移動してしまうことがない。これにより、ガラス基板(81)の帯電が緩和されることを抑制でき、清掃用基板の帯電量を維持することができる。
また、更に他の一観点から、その(a)工程において配置される清掃用基板において、ガラス基板(81)における基板テーブル(2)と接する側の面には、パーティクルを付着するための凹凸が形成されていることが好ましい。清掃用基板は、ガラス基板(81)側を基板テーブル(2)側として、処理室(6)内に配置される。ここで、基板テーブル(2)と接する側の面に凹凸が設けられていることにより、基板テーブル(2)と清掃用基板との接触部分に、パーティクルが付着するための隙間が設けられる。その結果、ガラス基板(81)が処理室(6)内に設置されていないときに基板テーブル(2)上に付着したパーティクルが、清掃用基板のガラス基板(81)側に付着され易くなる。また、凹凸の凸部において、基板テーブル(2)上に強固に付着したパーティクルが削り取られ、更に効果的にパーティクルを清掃用基板に吸着させることができる。ここで、ガラス基板(81)における基板テーブル(2)と接する側の面の凹凸の算術平均粗さRaは、0.5μm以上5.0μm以下の範囲であることが、好ましい。1μm以上2.0μm以下の範囲であることが、より好ましい。0.5μmよりも小さい場合には、凹凸を設けたことによる効果が充分でなくなる。一方、5.0μmよりも大きい場合には、ガラス基板の凸部分が脆くなり凸部分が基板テーブル(2)と接触した際に脱落し易くなり、逆にパーティクルとなることがある。2.0μm以下であれば、ガラス基板の凹凸が無理なく形成されるので、凸部分が特に脆くなることがあまりない。
また、更に他の一観点から、その(b)工程において、水素、窒素、及びアルゴンからなる集合から選ばれる少なくとも一のガスを、その清掃用ガスとして導入することが好ましい。
このようなガスは、清掃用基板を帯電させるためのプラズマを生成する上に、化学的な反応を起こし難く、パーティクルの生成要因となりにくい。
本発明の太陽電池の生産方法は、(e);生産用基板を処理室(6)に搬入し、その生産用基板にプラズマ処理により製膜する工程と、(f);(e)工程の後に、処理室(6)内にセルフクリーニング用ガスを導入し、処理室(6)内にプラズマを発生させてセルフクリーニングを行う工程と、(g);(f)工程の後に、上述したプラズマ処理装置の清掃方法を用いて、処理室(6)内を清掃する工程と、を具備する。
このような生産方法によれば、セルフクリーニングによって、製膜時に処理室である処理室(6)内の余分な箇所に堆積した膜をエッチングすることができる。さらに、(g)工程で清掃を行うことによって、セルフクリーニング時に生じた処理室内の構造部材がフッ素と反応して生じたパーティクルをも、清掃用基板に付着させて除去することができる。製膜時に余分な箇所に堆積した膜に加え、セルフクリーニングによって生じたパーティクルをも除去することができるので、処理室(6)内の清掃用基板周辺に存在するパーティクルが効果的に除去される。
また、更に、(h);(f)工程によって処理室(6)内の基板テーブル温度が(e)工程を実施するときの温度よりも上昇したときに、(f)工程の後に処理室(6)内の基板テーブル温度を(e)工程を実施するときの温度まで下げる工程、を具備するときに、その(g)工程は、(h)工程を実施しているときに実施されることが好ましい。
この方法によれば、生産工程に支障をきたさないで、処理室(6)内の清掃を行うことができる。セルフクリーニング時には、一般的にシリコンとフッ素が結合する発熱反応であるので、処理室(6)内の温度が上昇する。セルフクリーニングを行ってから次の製膜処理を実行するまでには、製膜の膜質を確保するために処理室(6)内の少なくとも基板テーブルの温度を製膜時の温度に戻すための時間を要する。この時間内に、(g)工程のプラズマ処理装置の清掃方法を実行すれば、(g)工程を実行することによる時間的な生産ロスは実質的に生じない。
本発明によれば、パーティクルの集塵を有効に行うことのできる、プラズマ処理装置の清掃方法が提供される。
(第1の実施形態)
図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態について説明する。
まず、本実施形態のプラズマ処理装置の清掃方法によって清掃されるプラズマ処理装置の構成について説明する。図1A及び図1Bは、このプラズマ処理装置の構成を示す概略図である。なお、本実施形態では、プラズマ処理装置として、プラズマCVD装置1を例として説明する。また、このプラズマCVD装置1は、薄膜太陽電池の製造ライン中に配置され、アモルファスシリコン膜や、微結晶シリコン膜などを製膜するために用いられる装置である。
図1Aは、プラズマCVD装置1を側面から見た図である。プラズマCVD装置1は、製膜室(処理室)6、対向電極(基板テーブル)2、均熱板5、均熱板保持機構11、放電電極3、防着板4、支持部7、高周波給電伝送路12、整合器13、高真空排気部31、低真空排気部35、台37を具備する。なお、本図において、ガス供給に関する構成は省略している。
製膜室6は、真空容器であり、その内部で基板8に微結晶シリコンi層などが製膜される。製膜室6は、台37上でz方向(鉛直方向)に対してθ=7°〜12°傾けて保持されている。このため、対向電極2の基板8の製膜処理面が、z方向に対して7°〜12°上に向く。基板8を鉛直方向から僅かに傾けることは、装置の設置スペースの増加を抑えながら基板8の自重を利用して少ない手間で基板8を保持し、更に基板8と対向電極2の密着性を向上して基板8の温度分布と電位分布を均一化することが出来て好ましい。
対向電極2は、基板8を保持可能な保持手段(図示されず)を有する非磁性材料の導電性の板である。セルフクリーニングを行う場合は耐フッ素ラジカル性からニッケル合金やアルミやアルミ合金の使用が望ましい。対向電極2は、放電電極3に対向する電極(例示:接地側)となる。対向電極2は、一方の面を均熱板5の表面に密接し、製膜時に他方の面で基板8の表面と密接する。
均熱板5は、内部に温度制御された熱媒体を循環したり、または温度制御されたヒーターを組み込むことで、自身の温度を制御して、全体が概ね均一な温度を有し、接触している対向電極2の温度を均一化する機能を有する。
熱媒体は、非導電性媒体であり、水素やヘリウムなどの高熱伝導性ガス、フッ素系不活性液体、不活性オイル、及び純水等が使用でき、中でも150℃〜250℃の範囲でも圧力が上がらずに制御が容易であることから、フッ素系不活性液体(例えば商品名:ガルデン、F05など)の使用が好適である。
均熱板保持機構11は、均熱板5及び対向電極2を製膜室6の側面(図1Aの右側)に対して略平行となるように保持する。製膜時は、均熱板5、対向電極2及び基板8を、放電電極3へ近づける。それにより、基板8と放電電極3との距離dは、例えば、3mm〜20mmとすることができる。
放電電極3は、各棒状の縦電極を略平行に組み合わせて構成され、更に複数の電極単位に分割構成しても良い。放電電極3を分割構成する場合は、好ましくは給電点の数に合わせて分割形成する。高周波給電伝送路12a、12bを接続する給電点53、54とから、それぞれ高周波電力を供給して、放電電極3と対向電極2との間に原料ガスのプラズマを発生させ基板8に膜を製膜する。防着板4は、接地され、プラズマの広がる範囲を抑えて、膜が製膜される範囲を制限する。支持部7は、放電電極3を防着板4と製膜室6の側面(図1Aの左側)に対して略平行となるように絶縁的に保持する。
整合器13(13a、13b)は、出力側のインピーダンスを整合し、図示されない高周波電源から高周波給電伝送路14(14a、14b)を介して高周波給電伝送路12を介して高周波電力を放電電極3へ送電する。
放電電極3の温度調節を行う場合、高周波給電伝送路12は、例えば、その円管の中心部分に設けた細管を用いて熱媒体を通し、その周辺部を用いて電力を給電することが可能である。放電電極3の給電点54側へ熱媒体を供給し、放電電極3の給電点53側から熱媒体供給装置へ熱媒体を送出する。熱媒体の温度を熱媒体供給装置で制御することで、放電電極3の温度を所望の温度に制御して製膜室6内のヒートバランスを適切に保つことができる。これにより、基板8の表裏温度差にともなうソリ変形を抑制することができる。
図1Bは、プラズマCVD装置1の構成の一部を示す部分斜視図である。図中に矢印でXYZ方向を示す。放電電極3は、本実施形態では、例えば、8個の放電電極3a〜3hを備え、各々は、互いに略平行にY方向へ伸びる二本の横電極と、二本の横電極20の間に設けられ互いに略平行にZ方向へ伸びる複数の棒状の縦電極とを備える。
放電電極3a〜3hの各々は、給電点53と給電点54の近傍に接続された原料ガス配管16aと16bから原料ガスを供給され、この原料ガスを、図中の矢印に示す方向(対向電極側)へ略均一に放出する。
ただし、放電電極の数は必ずしも8個ではなく、これよりも多い場合と少ない場合があり、特に限定されるものではない。放電電極3a〜3hへの電力供給を、8個を超えるまたは8個未満の整合器13a、13b及び高周波給電伝送路14a、14bとの組みで行うことも可能である。また各々個別の高周波電源部60から電力を供給しても良い。これらの場合、その組の数に対応するように、放電電極3a〜3hを加減して組み分けることが好ましい。
上述したプラズマCVD装置1を用いて、薄膜太陽電池のシリコン膜を製膜する場合に、製膜室6内にパーティクルが存在していると、基板8にパーティクルが付着し、製膜の膜内に取り込まれると、後で膜剥離を生じたり、局所的な膜特性が低下したりして、薄膜太陽電池の品質が劣化してしまう。また、対向電極2(基板テーブル)の薄膜太陽電池を載せる面に硬いパーティクルが付着していると、薄膜太陽電池のガラス面に傷がついてしまい、入射光の減量や基板強度の低下などの品質不良の発生も考えられる。パーティクルは、例えば、製膜時に対向電極2や放電電極3などに膜が堆積すること、製膜時やセルフクリーニング時に導入されたガスにより製膜室6内の構成部材にフッ素化合物が成長すること、などにより発生するものと考えられる。また、薄膜太陽電池の支持基板として、端面加工のなされたガラス基板を用いる場合などには、端面加工時に生じて洗浄器で洗浄後もガラス基板に付着した加工粉などがあった場合も、パーティクルの原因となりうる。
そこで、本実施形態では、基板8の代わりに清掃用基板を製膜室6内に搬入し、製膜室6内にプラズマを発生させることで、対向電極2(基板テーブル)に落下したり製膜室6内に浮遊するパーティクルを除去する。
図2は、清掃用基板が製膜室6内に配置された状態を示す説明図である。図2において、放電電極3、対向電極2及び清掃用基板のみの配置が図示され、これら以外の構成部材の図示は省略されている。図2に示されるように、清掃用基板が対向電極2上に配置される。製膜室6内に清掃用ガスを導入し、清掃用ガス雰囲気下とする。そして、放電電極3と対向電極2との間に高周波電圧を印加して、清掃用ガス由来のプラズマを発生させる。発生したプラズマにより、清掃用基板が帯電する。製膜室6内の浮遊パーティクルや対向電極2に落下したパーティクルは、帯電した清掃用基板に静電引力により付着する。パーティクルを付着させた後、清掃用基板を製膜室6から搬出する。これにより、製膜室6内の浮遊パーティクルや対向電極2にあるパーティクルが除去されるので、製膜が開始されたときに製膜基板へパーティクルが付着することが抑制される。
清掃時に製膜室6内に導入される清掃用ガスとしては、プラズマを発生させることのできるガスであればよいが、製膜室6内の部材、清掃用基板、及び製膜時に導入する材料ガス同士との反応性が低く、パーティクルを成長させにくいガスを用いることが好ましい。このような清掃用ガスとして、H2、、及びArからなる群から選ばれる少なくとも一つのガスが挙げられる。
清掃時には、製膜室6内の真空度を、極力高真空(100Pa以下、好ましくは50Pa以下)として、プラズマを発生させることが好ましい。このように製膜室6内を高真空雰囲気下とすることにより、清掃用基板に帯電したプラス電荷が雰囲気ガスにより奪われにくくなり、帯電状態が維持されやすくなる。
パーティクルを効果的に除去するためには、清掃用基板の帯電量を大きくすればよいと考えられる。そこで、本実施形態では、清掃用基板として、誘電体基板であるガラス基板81と、ガラス基板81上に設けられた金属膜84とを備えた基板が用いられる。清掃用基板は、ガラス基板81側を対向電極2側として、対向電極2上に配置される。清掃用基板がプラズマ雰囲気下に曝されると、プラズマから清掃用基板へイオン衝撃が加わる。イオン衝撃により、清掃用基板は静電分極し、ガラス基板81側がプラスに、金属膜84がマイナスに、それぞれ帯電する。ガラス基板81は、例え金属膜84が設けられていなくとも、プラズマ雰囲気下に曝されるとプラスに帯電し易い性質を持っている。一方、金属膜84は、プラズマに曝されたときにマイナスに帯電する性質を有している。金属膜84がマイナスに帯電することにより、ガラス基板81がよりプラスに帯電し易くなる。すなわち、本実施形態のガラス基板81は、金属膜が設けられていない場合と比較して、更にプラスに帯電し易くなっている。また、金属膜84はマイナスに帯電するものの、周囲のプラズマ等との間で電子移動が行われ、電気的に中和される。その結果、清掃用基板全体として、プラス側に強く帯電することになる。強くプラス側に帯電した清掃用基板は、放電電極3や対向電極2に付着したパーティクルや、清掃用基板の周囲に存在する浮遊パーティクルを、強力な静電引力により集塵する。特に、帯電した清掃用基板を製膜室6から搬出する際には、清掃用基板が対向電極2を掃うことになり、対向電極2上のパーティクルが有効に集塵される。製膜室6から搬出した清掃用基板は、大気雰囲気で洗浄器で水滴により静電分極が解消され、パーティクルを洗い落とすことで、再び清掃用に使用することも可能である。
このような清掃用基板として、本実施形態では製膜済の薄膜太陽電池基板が用いられる。清掃用基板として用いるのであれば、太陽電池としての発電特性が不必要である。従って、薄膜太陽電池の製造工程において、ラインアウトした不良基板でも利用することができる。製膜済みの薄膜太陽電池基板を清掃用基板として用いれば、清掃用基板を新たに作成する必要がなくなり、生産コストを圧迫しないので有利である。
以下に、図3A及び図3Bを参照して、清掃用基板として用いられる製膜済の薄膜太陽電池基板の構成を説明する。本実施形態では、その薄膜太陽電池基板として、単層アモルファスシリコン薄膜太陽電池を例に挙げて説明する。図3Aは薄膜太陽電池基板の平面図であり、図3Bは図3AのXX断面の一部を示す断面図である。
図3A及び図3Bに示されるように、この薄膜太陽電池基板は、ガラス基板81と、ガラス基板81上に形成された太陽電池膜86とを備えている。
ガラス基板81は、矩形状である。ガラス基板81としては、例えば、ソーダフロートガラス基板(例示、1.4m×1.1m×板厚:4mm)が用いられる。ガラス基板81の端面は、熱応力や衝撃などによる破損防止に、コーナー面取りやR面取り加工されていることが望ましい。
太陽電池膜86は、図3Aに示されるように、ガラス基板81の片面上に設けられている。太陽電池膜86は、ガラス基板81の片面全面に設けられているのではなく、ガラス基板81の周縁部はガラス基板81の表面が露出した周囲膜除去領域85となっている。周囲膜除去領域85は、後工程において、EVA等を介してバックシートを貼り付ける際に、健在な接着・シール面を確保するため、設けられている。清掃用基板として用いる場合、周囲膜除去領域85は、必ずしも必要ではない。
図3Bに示されるように、太陽電池膜86は、透明電極層82と、光電変換層83と、裏面電極層84とを備えている。透明電極層82、光電変換層83及び裏面電極層84は、ガラス基板81上にこの順で積層されている。また、太陽電池膜86は、複数の太陽電池セル94を含んでいる。複数の太陽電池セル94の各々は、透明電極層82、光電変換層83、及び裏面電極層84のそれぞれが、複数の太陽電池セル94に対応するように、短冊状に分割されている。透明電極層82は、透明電極層分割溝88により分割されている。光電変換層83は、溝87により分割されている。裏面電極層84は、溝89により分割されている。溝87には、各太陽電池セル94の裏面電極層94が、隣接する各太陽電池セル94の透明電極層82と電気的に接続されるように、埋められている。これにより、複数の太陽電池セル94は、電気的に直列に接続されている。
透明電極層82は、例えば、酸化錫膜(SnO)を主成分とする透明電極膜を約500nm〜800nm、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理することにより形成できる。この際、透明電極膜の表面は適当な凹凸のあるテクスチャーが形成される。透明導電層2として、透明電極膜に加えて、ガラス基板81と透明電極膜との間にアルカリバリア膜を形成しても良い。アルカリバリア膜は、酸化シリコン膜(SiO)を50nm〜150nm、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理する。
製膜された透明電極層82を各太陽電池セル94に対応させて分割するには、レーザーエッチングを用いる。すなわち、透明電極層82の形成された基板をX−Yテーブルに設置して、YAGレーザーの第1高調波(1064nm)を、透明電極膜の膜面側から入射する。加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、基板とレーザー光を相対移動して、透明電極層分割溝88を形成する。透明電極層82は、透明電極層分割溝88により、各々が幅約6mm〜15mmの所定幅の短冊状となるように分割される。
光電変換層83は、プラズマCVD装置により、減圧雰囲気:30〜1000Pa、基板温度:約200℃にて光電変換層83としてのアモルファスシリコン薄膜からなるp層膜/i層膜/n層膜を順次製膜することで、形成される。光電変換層83は、SiHガスとHガスとを主原料に、透明電極層82の上に製膜される。太陽光の入射する側からp層、i層、n層がこの順で積層される。光電変換層83は本実施形態では、p層:BドープしたアモルファスSiCを主とし膜厚10nm〜30nm、i層:アモルファスSiを主とし膜厚200nm〜350nm、n層:pドープした微結晶Siを主とし膜厚30nm〜50nmである。またp層膜とi層膜の間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。
光電変換層83を各太陽電池セル94に対応させて分割するには、レーザーエッチングを用いる。すなわち、光電変換層83の形成された基板をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、光電変換層83の膜面側から入射する。パルス発振:10〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極層分割溝88の約100〜150μmの横側を、溝87を形成するようにレーザーエッチングする。またこのレーザーはガラス基板81側から入射しても良く、この場合は光電変換層83のアモルファスシリコン層で吸収されたエネルギーで発生する高い蒸気圧を利用できるので、更に安定したレーザーエッチング加工を行うことが可能となる。レーザーエッチングラインの位置は前工程でのエッチングラインと交差しないように位置決め交差を考慮して選定する。
裏面電極層84は、Ag膜/Ti膜をスパッタリング装置により減圧雰囲気、約150℃にて順次製膜することで、形成される。このとき、光電変換層を分割する溝87にも裏面電極層84が埋め込まれる。裏面電極層84は本実施形態では、Ag膜:200〜500nm、これを保護するものとして防食効果の高いTi膜:10〜20nmをこの順に積層する。n層と裏面電極層84との接触抵抗低減と光反射向上を目的に、光電変換層83と裏面電極層84との間にGZO(GaドープZnO)膜を膜厚:50〜100nm、スパッタリング装置により製膜して設けても良い。
裏面電極層84は、各太陽電池セル94に対応させて分割するには、レーザーエッチングを用いることができる。裏面電極層84の形成された基板をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、ガラス基板81側から入射する。レーザー光が光電変換層83で吸収され、このとき発生する高いガス蒸気圧を利用して裏面電極層4が爆裂して除去される。パルス発振:1〜10kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極層83のレーザーエッチングライン88の約250〜400μmの横側を、溝89を形成するようにレーザーエッチングする。
上述した薄膜太陽電池基板を清掃用基板として用いる場合、ガラス基板81が誘電体として作用し、裏面電極層84が金属膜84として作用する。すなわち、製膜室6内で清掃用ガス由来のプラズマを発生させた際に、薄膜太陽電池基板は、ガラス基板81側がプラスに、裏面電極層84がマイナスになるように、静電分極する。光電変換層83も絶縁性誘電体になるので、静電分極に寄与する。裏面電極層84はマイナスに帯電するものの、プラズマなどとの間での電子移動により、電気的に中和される。その結果、薄膜太陽電池基板全体として、プラスに強く帯電する。それにより、製膜室6内の浮遊パーティクルや基板テーブル2のパーティクルが薄膜太陽電池基板に付着し、除去される。
尚、上述した薄膜太陽電池基板は、単層アモルファスシリコン薄膜太陽電池であり、清掃用基板として用いることのできる薄膜太陽電池の一例である。あくまで一例であるので、その製造工程中で、ガラス基板上に金属膜の形成された基板が作成されるような種類であれば、単層アモルファスシリコン薄膜太陽電池に限らず、他の薄膜太陽電池板を清掃用基板として用いることも可能である。薄膜太陽電池基板は、薄膜シリコン系太陽電池(例示:単層アモルファスシリコン、アモルファスシリコンと結晶質シリコンの多接合型)や化合物半導体系太陽電池など、ガラス基板上に薄膜光電変換層を形成するものを対象とすることができる。太陽電池膜86は、太陽電池セル94に分割され直列接続されていないもの、一部直列接続が不良なものも使用可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、単なる誘電体(ガラス基板)ではなく、金属膜付きのガラス基板を清掃用基板として用いることにより、清掃用基板を強く分極させ、強く帯電させることができる。これにより、製膜室6内のパーティクルを強力な静電引力で付着することができ、製膜室6内の浮遊パーティクルや基板テーブル2のパーティクルを効果的に除去することができる。
また、清掃対象のプラズマ処理装置が、薄膜太陽電池の製造工程で用いられるプラズマCVD装置である場合には、ラインアウトして廃棄される予定の製膜済みの薄膜太陽電池を清掃用基板として用いることができる。これにより、清掃用基板を特別に作成する必要がなく、容易に清掃用基板を入手することができる。
一方、清掃用基板を新規に準備する場合には、ガラス基板81として強化ガラスを使用すると、さらに好ましい。これにより、耐久性が向上し、清掃用基板を繰り返して使用することも可能となる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、ラインアウトした製膜済みの薄膜太陽電池をそのまま清掃用基板として用いる場合について説明した。これに対して、実施形態では、清掃用基板を更に強く帯電させるため、製膜済み薄膜太陽電池に対して更に処理が施されている。これ以外の点については、第1の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
図4は、本実施形態で用いられる清掃用基板の構造を示す断面図である。本実施形態では、図3Bで示した第1の実施形態における清掃用基板に対して、少なくとも一部に追加分離溝90が追加されている。追加分離溝90は、透明電極層82と裏面電極層84とを電気的な接続がなく絶縁するように設けられている。すなわち、製膜済み薄膜太陽電池では、各太陽電池セル94の裏面電極層84が、光電変換層83を分割する溝87にも埋め込まれており、これにより隣接する太陽電池セル94の透明電極層82と電気的に接続されている(図3B参照)。これに対して、本実施形態では、溝87に埋め込まれた裏面電極層84の少なくとも一部が除去されており、追加分離溝90が形成されている。この追加分離溝90によって、透明電極層82と裏面電極層84とが電気的な接続がなく絶縁されている。
追加分離溝90は、例えば、レーザーエッチングにより形成することができる。すなわち、図3Bにて示される分離溝89の近傍において、裏面電極層84及び光電変換層83(透明電極層82部分も含めても良い)を、レーザーエッチングで追加加工して、隣接する太陽電池セル94同士を電気的に切り離す。レーザーエッチングは、例えば、YAG第2高調波を用いて、太陽電池膜86のうちの裏面電極層84及び光電変換層83をエッチングする。または、太陽電池膜86の全てをエッチングしてもよい。尚、ガラス基板81側からレーザー光を入射して、裏面電極層84と光電変換層83のみをエッチングするほうが、光電変換層83に吸収されたエネルギーで発生する高い蒸気圧を利用して裏面電極層4を爆裂除去できるので、レーザーエッチングに要するレーザーパワーが少なくて済むので、好ましい。また、透明電極層82をエッチングする際に発生する残渣による裏面電極層84との短絡の影響も少なくて済む点からも、好適である。
追加分離溝90により、太陽電池膜86全体は、各々が電気的に独立した複数の単一セルに分離されることになる。この構造では、薄膜太陽電池としての機能を果たすことはできないが、清掃用基板として用いるので問題は無い。
なお、複数の太陽電池セル94の各々同士が電気的に接続なく絶縁されている領域は多いほうが好ましく、全ての太陽電池セル94の各々同士が絶縁されることが、より好ましい。
本実施形態の清掃用基板は、プラズマ雰囲気下の製膜室6で、第1の実施形態で述べた清掃用基板(薄膜太陽電池基板)よりも強く帯電する。これは、次に述べる理由による。第1の実施形態の清掃用基板では、製膜室6内のプラズマによって、裏面電極層84がマイナスに帯電し、ガラス基板81及び光電変換層83がプラスに帯電する。ここで、裏面電極層84は、マイナスに帯電するものの、プラズマ雰囲気中との電子移動により電気的に中和されてゆく。このとき、裏面電極層84と透明電極層82とが電気的に接続されていると、裏面電極層84の電子が透明電極層82に移動する場合があると考えられる。透明電極層82に電子が移動すると、ガラス基板81のプラス電荷が打ち消されてしまい、ガラス基板81の実質的な帯電量が減少してしまう。このような作用を、以下、帯電緩和作用という。帯電緩和作用により、清掃用基板全体としての帯電量が減り、静電分極作用が減少することになる。これに対して、本実施形態においては、裏面電極層84と透明電極層82とが電気的な接合がなく絶縁されている領域は、裏面電極層84中の電子が透明電極層82側に移動して、帯電を緩和させることがない。従って、帯電緩和作用を防止し、清掃用基板を更に強く帯電させることができる。裏面電極層84と透明電極層82とが電気的な接合がなく絶縁されている領域は多いほうが、より帯電緩和作用を防止し、清掃用基板を更に強く帯電させることに好ましい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図5Aは、本実施形態の清掃用の上面図である。図5Aに示されるように、本実施形態の清掃用基板では、ガラス基板81上の太陽電池膜86が、複数の太陽電池部分92に電気的に接合がないように分割されている。複数の太陽電池部分92の各々は、数cm角の格子状となっている。各太陽電池部分92同士の間は、完全に絶縁されている。各太陽電池部分92の間では、太陽電池膜86が完全に除去されてガラス基板81の表面が露出しており、膜除去領域93となっている。
このように、太陽電池膜86が、複数の太陽電池部分92に分割されていることにより、裏面電極層84中の電子の移動が、面方向において制限される。既述の第1の実施形態で挙げた例のように、複数の太陽電池セル94が面方向で電気的に直列に接続されていると、清掃時に清掃用基板を帯電させた際に、裏面電極層84中の電子が面方向に移動できることになる。ここで、基板面内におけるある位置に、裏面電極層84側から透明電極層82側へ電子が移動しやすい箇所が存在していたとすると、電子はその箇所へ集中し、透明電極層82側へ移動してしまい易くなると考えられる。すると、第2の実施形態で述べたように、ガラス基板81の帯電が緩和されてしまい、清掃用基板の帯電量が減る帯電緩和作用が生じてしまう。これに対して、本実施形態のように、面方向において太陽電池膜86が電気的に接合がないように分割されていれば、面方向への電子移動が制限される。従って、基板面上のある位置に、裏面電極層84に多くの移動しやすい電子が存在したとしても、裏面電極層84において面方向の電子移動が制限されていれば、その電子はやがてプラズマ雰囲気との間で中和されてゆき、そのある箇所を介して透明電極層82側へ電子が流れ込むことが抑制される。その結果、清掃用基板の帯電量を維持することができる。
本実施形態の清掃用基板は、例えば、製造工程の途中でロットアウトした薄膜太陽電池基板に対して、ブラスト研磨を施し膜除去領域93を形成することにより、得ることができる。但し、この場合、薄膜太陽電池の製造工程の途中で太陽電池膜86がレーザーエッチングにより複数の太陽電池セル94に分割され、各太陽電池セル94が電気的に直列に接続されて集積化されているので、各太陽電池部分92においても、複数の太陽電池セル94が電気的に直列に接続されていることになる。
レーザーエッチングで集積化された基板を清掃用基板として用いることもできるが、第2の実施形態で述べたのと同様の理由から、各太陽電池部分92において透明電極層82と裏面電極層84との間が電気的に接続されていないことが好ましい。このような清掃用基板の例を図5Bに示す。尚、図5Bは、図5AのXX断面を示す断面図である。各太陽電池部分92は、透明電極層82と、光電変換層83と、裏面電極層84とがこの順でガラス基板81上に単に積層された構造となっており、レーザーエッチングによる裏面電極層84と透明電極層82との接続部分は形成されていない。このような構成を採用することで、第2の実施系形態で述べたように、裏面電極層84の電子が透明電極層82側へ移動することが防止され、ガラス基板81のプラス電荷が打ち消されることが防止される。図5Bで示した構造の清掃用基板は、薄膜太陽電池の製造工程において、レーザーエッチング工程を省略することにより、比較的簡単に得ることができる。すなわち、ガラス基板81上に、透明電極層82、光電変換層83、及び裏面電極層84をこの順で製膜し、各層の形成工程間でレーザーエッチングを施さなければよい。その後、ブラスト研磨を施すことで、図5Bで示した構造の清掃用基板を得ることができる。
また、レーザーエッチングにより集積化された薄膜太陽電池基板に対して、第2の実施形態で述べたのと同様に、追加分離溝90をレーザーエッチングにより形成し、更に第3の実施形態で述べたブラスト研磨を施してもよい。このように第2の実施形態と組み合わせることによっても、裏面電極層84と透明電極層82とを電気的接続を切除した上で、面方向に太陽電池膜86を分割させることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態では、既述の実施形態に対して、清掃用基板の載置面の形状が更に工夫されている。尚、清掃用基板の載置面とは、対向電極2と接する側の面であり、金属膜84の形成された面とは反対側の面のことを指す。
図6は、本実施形態の清掃用基板が製膜室6内に配置された状態を示す模式図である。既述の実施形態で述べたのと同様に、製膜済み薄膜太陽電池基板が清掃用基板として用いられる。但し、既述の実施形態とは異なり、本実施形態では、ガラス基板81の載置面に、凹凸が形成され、摺りガラス状となっている。この凹凸は、パーティクルを付着させるために設けられている。凹凸が設けられていることで、ガラス基板81の載置面の粗さは、太陽電池膜86の形成された面の粗さよりも、粗くなっている。
摺りガラス状となっていることにより、ガラス基板81の載置面と対向電極2との間に、パーティクルを吸着するための隙間が生じる。隙間が生じていることにより、対向電極2上に付着したパーティクルがこの隙間に入り込み、清掃用基板のガラス基板81に付着され易くなる。また、載置面の表面積が増えるので、大量のパーティクルを付着させることができる。さらに、対向電極2上に強固に付着したパーティクルも、載置面の凸部分により削り取られることで、ガラス基板81に付着する。
ガラス基板81の載置面の形状は、対向電極2との間に設けられる隙間が、パーティクルサイズよりも若干大きくなるような形状であることが好ましい。このような形状によれば、対向電極2との間に設けられる隙間内にパーティクルが入り込み易くなり、載置面に付着され易くなる。製膜室6内に存在するパーティクルは、真空容器内で成長したものであるため、そのサイズが0.1〜1μmのものに統一されることが多い。このような観点から、ガラス基板81の戴置面の表面粗さは、算術平均粗さRa(JIS B0601−1994)で、0.5μm以上5.0μm以下の範囲であることが好ましい。Raが0.5μmよりも小さいと、対向電極2とガラス基板81との間に十分な大きさの隙間が形成されず、パーティクルが隙間内に入り込みにくくなる。一方、Raが5.0μmを超えると、対向電極2と凸部分とが接触したときにガラス基板81表面の凸部分が脱落してしまい、パーティクルとして対向電極2上に残留してしまうことがある。この場合は、太陽電池生産時の処理基板の表面にキズを付ける要因になることがある。基板81表面パーティクル付着特性を確保しつつ、凸部分が脆くならないようにするためには、算術平均粗さRaで、1.0μm以上2.0μm以下の範囲であることがより好ましい。2.0μm以下であれば、ガラス基板の凹凸が無理なく形成されるので、凸部分が特に脆くなることがあまりない。
上述したような載置面の凹凸は、例えば、アルミナ#600粒子によるブラスト処理などで形成することが可能である。図7は、実際に凹凸の形成されたガラス基板81の載置面を、三次元形状測定器により実測した結果を示す図である。図7に示される載置面の表面粗さRaは、1.0〜1.5μmであった。
また、このような凹凸の形成された清掃用基板は、ロットアウトした薄膜太陽電池基板の片面をブラスト処理することで得ることができる。また、清掃用基板として、予め片面をブラスト処理した曇りガラス基板を用意し、この上に金属膜を形成させたものを用いてもよい。
(第5の実施形態)
続いて、第5の実施形態について説明する。本実施形態は、既述の実施形態で述べたプラズマ処理装置の清掃方法を利用した、太陽電池の生産方法である。薄膜太陽電池の製造工程において、プラズマCVD装置は、主に、シリコン含有膜を基板上に堆積させるために用いられる。薄膜太陽電池を量産する場合、プラズマCVD装置によって、基板が順に処理されてゆき、基板の処理枚数とともに、製膜室6内の余分な箇所(放電電極3や対向電極2など)に製膜・堆積されるシリコン膜の量も増えていく。このような余分な箇所に製膜されたシリコン膜を除去するために、定期的にセルフクリーニングが行われる。セルフクリーニングを行う際には、製膜時の原料ガスに代えて、NFなどのセルフクリーニングガスを製膜室6内に導入する。そして、真空下で放電電極3と対向電極2間に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させる。クリーニングガスとしてNFを用いた場合には、フッ素ラジカルが発生する。発生したフッ素ラジカルにより、余分な箇所に堆積したシリコン膜に反応して除去される。セルフクリーニングが終了すると、再び、プラズマCVD装置は、薄膜太陽電池の生産を再開する。
しかしながら、セルフクリーニングは、一般的に、シリコン膜とフッ素ラジカルとの反応が発熱反応であるために、製膜室6内は製膜する時の温度よりも高い温度へと上昇してゆくことが多い。図8は、時間と、対向電極2の温度との関係を示したグラフである。図8中、横軸は時間(分)を示し、縦軸は対向電極2の温度(℃)を示している。図8に示されるように、セルフクリーニングを行っている間、対向電極2の温度は上昇し、セルフクリーニングの終了時には300℃を超えている。これに対して、製膜時の温度は、約220℃から250℃である。従って、セルフクリーニングの終了後、冷却期間と、温度調整期間とが設けられている。すなわち、製膜室6内を冷却し、少なくとも対向電極2の温度が製膜時の温度に調整された後、製膜が再開される。本実施形態においては、大型基板サイズを処理する大型製膜室のために熱容量が大きく、冷却に時間を必要とすることから、セルフクリーニングの終了から、約100分後に、次の製膜処理が再開される。
そこで、本実施形態では、セルフクリーニングが終了してから、製膜室6内の温度がシリコン膜製膜時の温度に下がるまでの時間を利用して、既述の実施形態で述べたような清掃用基板を利用した製膜室6内の清掃を行う。このように、セルフクリーニングで上昇した製膜室6内温度を製膜温度に低下して安定化させるための待機時間に、清掃用基板を用いた製膜室6内の清掃を行えば、新たに清掃用基板を用いた清掃のために時間を割く必要がないので、全体の生産工程に支障が生じることがない。すなわち、生産量を向上させる観点から、有利となる。
また、プラズマCVD装置を用いて、生産用基板に製膜を行う場合、製膜処理を再開する前にプレデポ膜の製膜が実施されることがある。プレデポ膜とは、実際に生産用基板に対して製膜を行う前に、プラズマ安定化のために製膜室内の構成部材に膜を堆積させる製膜事前処理のことであり、製膜室6内に漂う浮遊パーティクルを予め構成部材に固定する効果がある。例えば、生産用基板に対してアモルファスシリコン層を製膜する場合、予め、約200nm〜500nmのシリコン膜が、電極などの製膜室内構造物表面に製膜される。ここで、セルフクリーニングを実施した直後では、シリコン製膜時に生成したシリコン由来のパーティクルは除去されているものの、セルフクリーニング用ガスにより製膜室6内の構造物とフッ素ラジカルが反応して形成されたパーティクル(セルフクリーニング用ガス由来のパーティクル)が存在することがある。セルフクリーニング用ガスとして、NFを用いた場合には、F系金属(Fe−F,Cr−F,Al−Fなど)が浮遊したり構成材の表面に付着している場合がある。このようなF系金属が浮遊したり構成材の表面に付着していると、プレデポ膜を堆積させたときに、プレデポ膜の下層にF系金属が混入してしまう。プレデポ膜の下層にF系金属がパーティクルとして混入していると、プレデポ膜と構成部材との間の密着性が弱くなる。その結果、生産用基板に対しての製膜処理を継続してゆくと、プレデポ膜がこの上に堆積した膜とともに剥がれ落ち、パーティクルとして基板に付着することがある。
本実施形態では、セルフクリーニング終了後に清掃用基板を用いた清掃を行うことで、セルフクリーニング用ガス由来のパーティクル(例示;F系金属)が事前に除去される。その結果、プレデポ膜の下層に混入しやすかったF系金属を少なくすることができ、製膜室6内の構成材との密着性の高い良好なプレデポ膜を形成できる。これにより、製膜処理を進めた際に、プレデポ膜が剥がれ落ちる可能性を低くすることができ、パーティクル発生を抑制できる。その結果、セルフクリーニング用ガス由来のパーティクルを少なくすることができ、より良好な状態で製膜処理を再開することができる。
以上、第1〜5の実施形態について説明した。これらの実施形態は、各々が独立したものではなく、必要に応じて矛盾のない範囲内で組み合わせて使用できる。
プラズマCVD装置の構成を示す側面図である。 プラズマCVD装置の構成を示す部分斜視図である。 清掃用基板の配置されたプラズマCVD装置の構成を示す概略図である。 第1の実施形態における清掃用基板の上面図である。 第1の実施形態における清掃用基板の断面図である。 第2の実施形態における清掃用基板の断面図である。 第3の実施形態における清掃用基板の上面図である。 第3の実施形態における清掃用基板の断面図である。 第4の実施形態における清掃用基板の配置されたプラズマCVD装置の構成を示す概略図である。 表面に凹凸の設けられたガラス面の表面粗さ測定結果を示すグラフである。 製膜室内の温度と時間との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 プラズマ処理装置
2 対向電極
3 放電電極
4 防着板
5 均熱板
6 製膜室
7 支持部
8 基板
11 均熱板移動機構
12 高周波給電伝送路
13 整合器
14 高周波給電伝送路
15 熱媒体供給管
16 原料ガス配管
30、33 配管
31 高真空排気ポンプ
32、34 弁
35 低真空排気ポンプ
36 保持部
37 台
40 プラズマ雰囲気
53 給電点
54 給電点
81 ガラス基板
82 透明電極層
83 光電変換層
84 裏面電極層
85 周囲膜除去領域
86 太陽電池膜
87 溝
88 透明電極層分割溝
89 溝
90 追加分離溝
91 凹凸
92 太陽電池膜部分
93 膜除去領域
94 太陽電池セル

Claims (18)

  1. 減圧雰囲気でプラズマを利用して処理を行う処理室内で用いられ、前記処理室内でプラズマが発生した時に帯電することにより前記処理室内のパーティクルを付着させるプラズマ処理装置の清掃用基板であって、
    誘電体基板と、
    前記誘電体基板の片面上に形成された金属膜と、
    を具備する
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  2. 請求項1に記載された清掃用基板であって、
    前記誘電体基板は、ガラス基板を含み、
    前記ガラス基板上に形成された透明電極層と、前記透明電極層上に形成された光電変換層と、前記光電変換層上に形成された裏面電極層とを備える太陽電池膜において、前記金属膜は、前記裏面電極層に含まれる
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  3. 請求項2に記載されたプラズマ処理装置の清掃用基板であって、
    前記太陽電池膜は、前記ガラス基板面上で一方向に並んで配置された複数の太陽電池セルを含んでいる
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  4. 請求項2に記載されたプラズマ処理装置の清掃用基板であって、
    前記複数の太陽電池セルの中で各々隣接し合う前記太陽電池セルにおいて、一方の前記太陽電池セルの前記透明電極層と、他方の前記太陽電池セルの前記裏面電極層とは、少なくとも一部が電気的に接続が離間している
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載されたプラズマ処理装置の清掃用基板であって、
    前記太陽電池膜は、前記複数の太陽電池セルが並んだ方向とは異なる方向において、電気的な接続がないように分割されている
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載されたプラズマ処理装置の清掃用基板であって、
    前記ガラス基板における前記金属膜の設けられた面とは反対側の面には、パーティクルを付着し易くするための凹凸が形成されている
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  7. 請求項6に記載されたプラズマ処理装置の清掃用基板であって、
    前記ガラス基板における前記金属膜の設けられた面とは反対側の面の算術平均粗さRaは、0.5μm以上5.0μm以下の範囲である
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃用基板。
  8. (a)基板テーブルを備える処理室内において、前記基板テーブル上に、誘電体基板と前記誘電体基板の片面上に形成された金属膜とを備える清掃用基板を、前記誘電体基板が前記基板テーブル側となるようにして配置する工程と、
    (b)前記処理室内に、清掃用ガスを導入する工程と、
    (c)前記処理室内が前記清掃用ガス雰囲気下とされた状態で、前記処理室内にプラズマを発生させる工程と、
    (d)前記(c)工程の後に、前記清掃用基板を前記処理室から搬出する工程と、
    を具備することを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  9. 請求項8に記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記処理室内には、前記基板テーブルと対向するように放電電極が設けられており、
    前記(a)工程において、前記清掃用基板は、前記放電電極に面した前記基板テーブル上に配置され、
    前記(b)工程において、前記基板テーブルと前記放電電極との間に、プラズマを発生させる工程を備える
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  10. 請求項8または9に記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記(a)工程において配置される前記清掃用基板において、前記金属膜は、前記ガラス基板上に形成された透明電極層と、前記透明電極層上に形成された光電変換層と、前記光電変換層上に形成された裏面電極層とを備える太陽電池膜における、前記裏面電極層に含まれる
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  11. 請求項10に記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記(a)工程において配置される前記清掃用基板において、前記太陽電池膜は、前記ガラス基板面上で一方向に並んで配置された複数の太陽電池セルを含んでいる
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  12. 請求項11に記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記(a)工程において配置される前記清掃用基板において、前記複数の太陽電池セルの中で各々隣接し合う前記太陽電池セルは、一方の前記各太陽電池セルの前記透明電極層と、他方の前記各太陽電池セルの前記裏面電極層とで、少なくとも一部が電気的に接続が離間している
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  13. 請求項11または12に記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記(a)工程において配置される前記清掃用基板において、前記太陽電池膜は、前記複数の太陽電池セルが並んだ方向とは異なる方向において、電気的に接続がないように分割されている
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  14. 請求項8乃至13のいずれかに記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記(a)工程において配置される前記清掃用基板において、前記ガラス基板における前記基板テーブルと接する側の面には、パーティクルを付着させ易くするための凹凸が形成されている
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  15. 請求項14に記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記ガラス基板における前記基板テーブルと接する側の面の算術平均粗さRaは、0.5μm以上5.0μm以下の範囲である
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  16. 請求項9乃至15のいずれかに記載されたプラズマ処理装置の清掃方法であって、
    前記(b)工程において、水素、窒素、及びアルゴンからなる集合から選ばれる少なくとも一のガスを、前記清掃用ガスとして導入する工程を備える
    ことを特徴とするプラズマ処理装置の清掃方法。
  17. (e)生産用基板を処理室に搬入し、前記生産用基板にプラズマ処理により製膜する工程と、
    (f)前記(e)工程の後に、前記処理室内にセルフクリーニング用ガスを導入し、前記処理室内にプラズマを発生させてセルフクリーニングを行う工程と、
    (g)前記(f)工程の後に、請求項1乃至6のいずれかに記載されたプラズマ処理装置の清掃方法を用いて、前記処理室内を清掃する工程と、
    を具備することを特徴とする太陽電池の生産方法。
  18. 請求項17に記載された太陽電池の生産方法であって、
    更に、
    (h)前記(f)工程によって前記処理室内の前記基板テーブル温度が前記(e)工程を実施するときの温度よりも上昇したときに、前記(f)工程の後に前記処理室内の前記基板テーブル温度を前記(e)工程を実施するときの温度まで下げる工程
    を具備し、
    前記(g)工程は、前記(h)工程を実施しているときに実施される
    ことを特徴とする太陽電池の生産方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108085708A (zh) * 2016-11-23 2018-05-29 友威科技股份有限公司 连续镀膜设备
TWI740157B (zh) * 2018-06-15 2021-09-21 日商愛發科股份有限公司 真空處理裝置、假基板裝置

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