JP2009143750A - AlHxの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素貯蔵容器の一般的な充填圧力においても、アルミニウムを容易に水素化してアルミニウム水素化物を得る。
【解決手段】Al(好適にはアルミニウム粉末PW)を収容した粉末収容容器14を、電気炉12に挿入する。電気炉12によって粉末収容容器14を450〜550℃の間の所定温度とした後、粉末収容容器14内の圧力を1mmHg以下として10〜60分間保持する。さらに、粉末収容容器14内に水素を導入して圧力を4〜70MPaとし、10〜60分間保持する。以上の操作を50〜150回繰り返すことにより、アルミニウム粉末PWが水素化したAlHx(0<x≦3)が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム水素化物であるAlHx(ただし、0<x≦3)の製造方法に関する。
燃料電池車は、水素と、酸素を電気化学的に反応させて発電する燃料電池を搭載する。すなわち、燃料電池によって得られた電力でモータを付勢し、これによりタイヤを回転駆動させる走行駆動力を得る。
ここで、酸素は大気から得ることが可能であるが、水素は水素貯蔵用容器から供給される。すなわち、燃料電池車には、水素貯蔵用容器も搭載される。
水素貯蔵用容器の水素収容量が大きいほど、燃料電池車を長距離にわたって走行させることができる。しかしながら、過度に大きなガス貯蔵用容器を搭載することは、燃料電池車の重量を大きくすることになり、結局、燃料電池の負荷が大きくなるという不具合を招く。この観点から、水素貯蔵用容器の体積を小さく維持しながら水素収容量を向上させる様々な試みがなされている。その1つとして、水素貯蔵用容器内に水素吸蔵材を収容することが提案されている。例えば、特許文献1には、自身の重量のおよそ10重量%という多量の水素を貯蔵することが可能なAlH3がこの種の水素吸蔵材として有効であると報告されている。
AlH3は、下記の式(1)に従って水素を放出する一方、式(2)に従って水素を吸蔵する。なお、式(1)、(2)は任意の吸蔵/放出サイトでの反応であり、AlH3のすべてが酸化・還元されることを意味するものではない。
AlH3→Al+3/2H2 …(1)
Al+3/2H2→AlH3 …(2)
ところで、上記式(1)は比較的容易に進行するものの、式(2)は容易に進行しない。すなわち、例えば、非特許文献1には、AlにH2ガスを接触させる気相法で水素化を行うにあたっては、280〜300℃で2.5GPa(約25000気圧)よりも高圧とする必要がある、との記載がある。該非特許文献1によれば、450〜550℃とした場合には、さらに高圧の4〜6GPaが必要である。
これに対し、一般的な水素貯蔵容器の充填圧力は数十MPa(数百気圧)程度、具体的には35〜75MPa程度である(特許文献2参照)。前記非特許文献1の記載によれば、このような圧力では前記式(2)の反応が進行しないことになる。すなわち、通常の圧力下では、アルミニウム水素化物を得ることは容易ではないという不具合がある。
特開2004−18980号公報 特開2004−293571号公報(特に、段落[0013]) セルゲイ ケー コノバロフ、ボリス エム ブルシェフ 無機化学 1995年第34巻第172頁〜第175頁(Sergei K. Konovalov,Boris M. Bulychev Inorganic Chemistry 1995, 34, 172-175)(特に、第173頁右欄第26行〜第28行、図2)
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、水素貯蔵容器の一般的な充填圧力においてアルミニウム水素化物を得ることが可能なアルミニウム水素化物の製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、アルミニウム水素化物であるAlHx(ただし、0<x≦3)の製造方法であって、
アルミニウムを450〜550℃、圧力が1mmHg以下である雰囲気下で10〜60分間保持した後、450〜550℃、圧力4〜70MPaの水素雰囲気下で10〜60分間保持する工程を50〜150回繰り返すことでアルミニウム水素化物を得ることを特徴とする。
このように、本発明によれば、一般的な水素貯蔵容器の充填圧力である4〜70MPaの範囲内でアルミニウムを水素化することが可能である。従って、非特許文献1に記載されるような高圧に耐え得る耐圧容器を用いる必要がないので、設備投資を低廉化することができる。
上記した操作を繰り返すことによってアルミニウム水素化物が容易に得られるようになる理由は、熱処理及び水素露呈によってアルミニウムの表面に存在する吸着種が除去されるとともに不動態膜が徐々に還元され、その結果、該アルミニウムの水素化が進行し易くなるものと推察される。
なお、アルミニウムは粉末であることが好ましい。粉末はバルク体に比して比表面積が大きく、このために水素化が迅速に進行するからである。
本発明によれば、アルミニウムに対して所定の圧力下で熱処理を施し、次に、一般的な水素貯蔵容器の充填圧力で水素露呈を行うことを繰り返すことにより、アルミニウムを容易に水素化することができる。換言すれば、設備投資を低廉化することができるとともに、簡便な操作でアルミニウム水素化物を得ることができる。
以下、本発明に係るアルミニウム水素化物の製造方法につき、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、アルミニウム水素化物(以下、AlHxと表記することもある。なお、0<x≦3であり、以下においても同様である)を製造するための製造装置10を模式的に示した概略構成図である。この製造装置10は、電気炉12と、該電気炉12に挿入・取り出し自在に収容された粉末収容容器14に水素ガスを供給するための供給ライン16と、前記粉末収容容器14から排気を行うための排気ライン18とがコネクタ20から分岐して設けられる。
供給ライン16は、水素ガスボンベ22から粉末収容容器14にわたって橋架される。供給ライン16には、水素ガスボンベ22側から、レギュレータ24、バルブ26が介装される。
一方、排気ライン18には真空ポンプ28が設けられ、この真空ポンプ28に至るまでにバルブ30が介装される。さらに、コネクタ20と粉末収容容器14を接続する配管32にも、バルブ34が介装される。
なお、図1中、参照符号36、38は、ともに圧力計を示す。
以上の構成において、粉末収容容器14の外壁には、温度測定用の熱電対(図示せず)が当接している。
アルミニウム水素化物は、アルミニウム粉末PWを原材料とし、以下のようにして製造される。
はじめに、粉末収容容器14に所定量のアルミニウム粉末PWを収容し、さらに、バルブ34が介装された配管32を接続した後、コネクタ20に接続する。そして、粉末収容容器14を電気炉12に挿入する。
次に、電気炉12を450〜550℃の間に昇温する。昇温後、真空ポンプ28を付勢してバルブ30を開放し、さらに、バルブ34を開いて粉末収容容器14内を排気する。この際、粉末収容容器14内の圧力が1mmHg以下となるようにする。
この状態で、10〜60分間保持する。すなわち、アルミニウム粉末PWは、450〜550℃の温度下、圧力が1mmHg以下である雰囲気に10〜60分間露呈される。この加熱処理により、アルミニウム粉末PWの表面に存在する吸着種(例えば、H2O、O2、N2等)が除去されると推察される。
次に、バルブ30を閉止する一方、レギュレータ24を4〜70MPaの間の所定値に設定し且つバルブ26を開放する。これにより、レギュレータ24の設定圧力に対応する圧力となるまで、粉末収容容器14に水素が導入される。
粉末収容容器14内の水素圧力が平衡圧に到達した後、バルブ26を閉止する。この状態で、10〜60分間保持する。すなわち、アルミニウム粉末PWを、4〜70MPaの水素雰囲気に10〜60分間露呈する。この水素加圧処理により、アルミニウム粉末PWの表面に存在する不動態膜(酸化物膜)が還元除去されると推察される。
本実施の形態においては、上記した圧力が1mmHg以下である雰囲気下での保持、及び4〜70MPaの水素雰囲気下での保持が50〜150回繰り返される。すなわち、2回の保持を併せて1サイクルとすると、50〜150サイクルが行われる。
以上の操作が行われることにより、アルミニウム粉末PWが水素化してAlHxに変化する。この理由は、上記したように、アルミニウム粉末PWの表面に存在する吸着種及び不動態膜が除去され、このために該アルミニウム粉末PWの水素化反応が進行し易くなったためであると考えられる。
最後のサイクルが終了した後、電気炉12を自然放冷し、さらに、真空ポンプ28の作用下に粉末収容容器14から水素ガスを大気圧程度となるまで排気する。粉末収容容器14を配管32から切り離し、該粉末収容容器14を開放すれば、アルミニウム水素化物の粉末が露呈するに至る。なお、露呈した粉末がアルミニウム水素化物であることは、例えば、フーリエ変換赤外分光(FT−IR)分析や、X線回折測定を行うことで確認することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、水素圧力が、一般的な水素貯蔵容器の充填圧力である4〜70MPaの範囲内であっても、アルミニウムを容易に水素化することができる。すなわち、非特許文献1に示されるような高圧を必要とすることなく、アルミニウム水素化物を容易に得ることが可能となる。
なお、上記した実施の形態では、昇温した後に排気を行っているが、排気した後に昇温を行うようにしてもよいし、昇温と排気とを同時に行うようにしてもよい。
また、圧力が1mmHg以下での保持と、圧力4〜70MPaの水素雰囲気下での保持は、温度がともに450〜550℃の範囲内であれば同一であってもよいし、相違していてもよい。
粉末収容容器14として、外径6.2mm、内径4mm、長さ290mmであるSUS316製のものを選定し、その内部にアルミニウム粉末PWを120g収容した。この粉末収容容器14を閉止した後に配管32を接続し、該配管32をコネクタ20に連結した後に粉末収容容器14を電気炉12に収容した。すなわち、図1に示す製造装置10を構築した。
電気炉12によって、粉末収容容器14に当接した熱電対で計測される温度が500℃となるように昇温した後、上記に準拠して、圧力を1mmHg以下として30分間保持した。その後、バルブ30を閉止する一方でバルブ26を開放し、レギュレータ24の設定圧力を4.5MPaとすることで粉末収容容器14に4.5MPaの水素を導入した。この操作も、温度を500℃に維持して行った。
以上のサイクルを100回繰り返し、粉末収容容器14の温度が25℃となるまで自然放冷させた。その後、真空ポンプ28の作用下に粉末収容容器14内の水素ガスを排気し、さらに、電気炉12から取り出した粉末収容容器14を大気中で開放した。
次に、粉末収容容器14から取り出した粉末につきFT−IR分析を行った。分析結果を、アルミニウム粉末のFT−IR分析結果とともに図2に併せて示す。
図2に示されるように、アルミニウム粉末には1600cm-1付近にピークが出現しない。これに対し、上記の操作が行われた粉末では、Al−H結合に由来するピークが1600cm-1付近に出現している。このことは、上記の操作によってアルミニウムが水素化されたことを意味する。
図3に、アルミニウム粉末(上段)、及び得られた粉末(下段)の各X線回折パターンを併せて示す。下段の各X線回折パターンにおいて、回折角度2θの25°付近にブロードなピークが出現していることが認められる。このピークは、AlH3の理論ピークに一致する。
以上のように、FT−IR分析でAl−H結合に由来するピークが出現すること、及びX線回折パターンにおけるAlH3の理論ピークに相当する出現ピークがブロードであることから、得られた粉末がAlHx(0<x≦3)であることが分かる。
すなわち、上記の操作によって、アルミニウム粉末を容易に水素化することができることが明らかである。
アルミニウム水素化物を製造するための製造装置を模式的に示した概略構成図である。 Al粉末及び得られた粉末(AlHx)のFT−IR分析結果を示すチャート図である。 Al粉末及び得られた粉末(AlHx)のX線回折パターンである。
符号の説明
10…製造装置 12…電気炉
14…粉末収容容器 16…供給ライン
18…排気ライン 22…水素ガスボンベ
24…レギュレータ 28…真空ポンプ
PW…アルミニウム粉末

Claims (2)

  1. アルミニウム水素化物であるAlHx(ただし、0<x≦3)の製造方法であって、
    アルミニウムを450〜550℃、圧力が1mmHg以下である雰囲気下で10〜60分間保持した後、450〜550℃、圧力4〜70MPaの水素雰囲気下で10〜60分間保持する工程を50〜150回繰り返すことでアルミニウム水素化物を得ることを特徴とするAlHxの製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法において、前記アルミニウムとして粉末を用いることを特徴とするAlHxの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104229736A (zh) * 2014-07-02 2014-12-24 北京理工大学 一种高中低温加压直接法制备三氢化铝的方法

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