JP4846634B2 - チタン基水素吸蔵合金の製造方法及びチタン基水素吸蔵合金の製造装置 - Google Patents

チタン基水素吸蔵合金の製造方法及びチタン基水素吸蔵合金の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃焼合成により低コスト及び低エネルギーでチタン基水素吸蔵合金を製造することができるチタン基水素吸蔵合金の製造方法及びチタン基水素吸蔵合金の製造装置に関する。
化石燃料の消費を抑制し燃料として水素の利用を促進するためには、水素を貯蔵、輸送及び供給するための水素吸蔵手段が必要である。特に安価で高性能な水素吸蔵合金は、自動車用水素タンク、ヒートポンプ、水素精製など各種水素関連機器に不可欠であり、その開発が重要視されている。
従来の水素吸蔵合金の工業的製造方法としては、原料金属を溶解することで水素吸蔵合金を製造する溶製法が主流である。しかしながら、溶製法では、蒸気圧が大きく異なる原料を取り扱えず、揮発性金属が蒸発損失するので合金組成を精度良く制御することが困難である。また溶製法で製造した水素吸蔵合金のインゴットは、大気中の酸素及び水分による表面被毒が原因で製造直後の状態では水素を吸蔵せず、被毒した表面を還元して水素吸蔵を可能にするためには、製造した水素吸蔵合金を粉砕して加熱した後、高圧水素の印加及び吸引を行う「活性化処理」を10〜20回以上繰り返す必要がある。活性化処理の結果、水素吸蔵合金を製造するためのエネルギーコストが大きくなるという問題がある。また活性化処理を行った場合でも、水素吸蔵合金の表面被毒を完全に除去することは困難であるので、水素吸蔵合金の水素吸蔵能力を十分に活用することができないという問題がある。
これらの問題を解決するための技術として、特許文献1及び特許文献2には水素吸蔵合金を燃焼合成する燃焼合成法が開示されている。燃焼合成法では、水素吸蔵合金が水素雰囲気中で合成される反応が自己発熱反応であることを利用し、原料粉体を高圧水素中で加熱することによって一度の加熱処理で水素吸蔵合金を合成すると共に水素吸蔵合金を水素化することができる。燃焼合成法で合成した水素吸蔵合金は、既に水素化されているので、含有される水素が表面酸化を抑止し、活性化処理が不必要となる。従って、エネルギーコストが小さく、しかも水素吸蔵能力を十分に活用することができる水素吸蔵合金が得られる。
特開2000−233906号公報 特開2003−193166号公報
特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、主にMgを主成分としたMg水素吸蔵合金を対象としており、燃焼合成に利用する合成反応での発熱量が比較的小さく、高純度に水素吸蔵合金を合成するためには10気圧以上の高い水素圧力を必要としていた。10気圧以上の水素圧力を利用して水素吸蔵合金を量産する場合は、安全確保及び法令遵守を行いながら製品を量産することは困難である。また10気圧以上の高圧水素雰囲気下で水素吸蔵合金の燃焼合成を行うための製造装置は、耐圧強度を確保するために高重量化し、また内部には耐圧・耐熱・耐食性の高い高価な構造材が必要となり、コストが高いという問題がある。更に、この製造装置では、加熱装置を耐圧容器の外部に設置した外部加熱式とせざるを得ず、このため温度操作の応答が遅く、また耐圧・耐熱能力を向上させるために構造を強化すると加熱能力が低下するので、耐圧・耐熱能力に限界がある。従って、水素吸蔵合金の燃焼合成における加熱温度には600℃程度の上限があり、この温度を越える加熱温度を必要とする系の水素吸蔵合金に応用することが困難であるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、より低圧の水素雰囲気下で水素吸蔵合金を燃焼合成することにより、高温での燃焼合成を行うことができ、またチタン基水素吸蔵合金のコストを下げることができるチタン基水素吸蔵合金の製造方法及びチタン基水素吸蔵合金の製造装置を提供することにある。
第1発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、チタンを主成分とする原料粉体を圧力容器内に収納し、該圧力容器内の雰囲気を0.9MPa未満の水素ガス雰囲気とし、前記圧力容器内に設けた加熱手段により前記原料粉体を前記水素ガス雰囲気中で実質的に均一に加熱することによって、チタン基水素吸蔵合金を製造することを特徴とする。
第2発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、前記水素ガス雰囲気中で水素ガスが減少することに伴って水素ガスを供給することを特徴とする。
第3発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、チタンを主成分とする原料粉体を圧力容器内の0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中に封入し、前記圧力容器内に設けた加熱手段により、前記原料粉体の一部が反応してチタン基水素吸蔵合金が合成される合成反応が生起するために必要な温度まで前記原料粉体の一部を局所的に加熱することを特徴とする。
第4発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、前記原料粉体を実質的な水平面内に散布することを特徴とする。
第5発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、チタンを主成分とする原料を不活性ガス又は水素ガス中で機械的に粉砕することによって前記原料粉体を製造することを特徴とする。
第6発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、前記原料粉体は、チタン以外にCr,Fe,Mg,V,Mn,Zr,Ni,Y,Pr,Nd,Sm,Dy,La,Ce,Al,O,C,Coの内で少なくとも一つの元素を含有することを特徴とする。
第7発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造装置は、チタンを主成分とする原料粉体を載置する水平坩堝と、該水平坩堝に載置された前記原料粉体を実質的に均一に加熱する均一加熱手段と、前記水平坩堝及び前記均一加熱手段を内部に収納する圧力容器と、該圧力容器内を水素ガスで満たし、前記圧力容器内の水素ガスの圧力を0.9MPa未満に制御する手段とを備えることを特徴とする。
第8発明に係るチタン基水素吸蔵合金の製造装置は、チタンを主成分とする原料粉体を載置する水平坩堝と、該水平坩堝に載置された前記原料粉体の一部を局所的に加熱する局所加熱手段と、前記水平坩堝及び前記局所加熱手段を0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中に封入する圧力容器とを備え、前記局所加熱手段は、前記水素ガス雰囲気中で前記原料粉体の一部が反応してチタン基水素吸蔵合金が合成される合成反応が生起するために必要な温度まで加熱するように構成してあることを特徴とする。
第1及び第7発明においては、チタンを主成分とする原料粉体を0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中で均一に加熱する燃焼合成により、チタンと水素とが反応してチタン基水素吸蔵合金を製造することができる。水素ガス雰囲気の圧力を0.9MPa未満にすることができたので、原料粉体を収納する圧力容器の耐久性を下げることができる。またチタン基水素吸蔵合金の製造装置を、原料粉体を加熱する均一加熱手段を圧力容器内に備える内部加熱式の構成とすることができる。
第2発明においては、水素ガス雰囲気中の水素ガスが減少することに伴って水素ガスを供給することにより、チタン基水素吸蔵合金の生成による水素ガスの減少が補われる。
第3及び第8発明においては、0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中でチタンを主成分とする原料粉体の一部を局所的に加熱することにより、チタンと水素とが反応してチタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される合成反応が生起し、合成反応の反応熱によって原料粉体中で連続的に合成反応が生起し、チタン基水素吸蔵合金が合成される。
第4発明においては、水素ガス雰囲気中の原料粉体を圧粉形成することなく水平面内に散布した状態とすることにより、水素ガス雰囲気中で水素ガスが原料粉体内を容易に拡散可能となる。
第5発明においては、原料を機械的に粉砕して原料粉体を製造することにより、原料の反応界面が増大する。
第6発明においては、チタン以外にCr,Fe,Mg,V,Mn,Zr,Ni,Y,Pr,Nd,Sm,Dy,La,Ce,Al,O,C,Coの内で少なくとも一つの元素を含有する原料粉体から、同様の方法でチタン基水素吸蔵合金を製造することができる。
第1及び第7発明にあっては、水素ガス雰囲気の圧力を0.9MPa未満にすることができたので、従来よりも安全確保及び法令遵守が容易となり、チタン基水素吸蔵合金の量産がより容易となる。また原料粉体を収納する圧力容器の耐久性を下げることができ、チタン基水素吸蔵合金の製造装置を従来よりも安価に製造することが可能となる。従って、製造するチタン基水素吸蔵合金のコストを下げることが可能となる。またチタン基水素吸蔵合金の製造装置を内部加熱式の構成とすることにより、迅速な温度制御が可能となり、また従来の限界よりも高温の温度を必要とするチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となるので、用途に応じてより他種類のチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる。
第2発明にあっては、水素ガス雰囲気中の水素ガスが減少することに伴って水素ガスを供給することにより、チタン基水素吸蔵合金の生成による水素ガスの減少を補い、チタン基水素吸蔵合金を効率的に製造することが可能となる。
第3及び第8発明にあっては、0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中でチタンを主成分とする原料粉体の一部を局所的に加熱することによりチタン基水素吸蔵合金を製造することができるので、チタン基水素吸蔵合金を製造するための投入エネルギーが小さく、チタン基水素吸蔵合金のエネルギーコストを低下させることができる。
第4発明にあっては、チタン基水素吸蔵合金を製造する際に、水素ガス雰囲気中で水素ガスが原料粉体内を容易に拡散可能になっているので、原料粉体と水素ガスとの接触が容易となってチタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される反応が効率的に行われる。従って、チタン基水素吸蔵合金を効率的に製造することができる。
第5発明にあっては、原料を機械的に粉砕して原料粉体を製造することにより、原料の反応界面が増大し、チタン基水素吸蔵合金が合成される反応が進行し易くなり、チタン基水素吸蔵合金を効率的に製造することが可能となる。
第6発明にあっては、チタン以外にCr,Fe,Mg,V,Mn,Zr,Ni,Y,Pr,Nd,Sm,Dy,La,Ce,Al,O,C,Co等の元素を含んだ原料粉体からこれらの元素を含有する種々のチタン基水素吸蔵合金を製造することができる。従って、用途に応じた成分を含有するチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造装置の構成を示す模式的断面図である。チタン基水素吸蔵合金の製造装置では、皿状に形成された水平坩堝11を断熱材22で囲み、更に圧力容器21内に収納してある。水平坩堝11は、チタンを主成分とする原料粉体である試料Sを、水平面内に散布して載置可能な構成となっている。水平坩堝11の底面及び側面には、水平坩堝11を均一に加熱するためのヒータ(均一加熱手段)14を配置している。ヒータ14にはカーボンヒータを用いた。断熱材22は、中空の直方体形状に形成されており、水平坩堝11及びヒータ14を内部に収納し、水平坩堝11及びヒータ14の周囲全体を覆っている。
またチタン基水素吸蔵合金の製造装置は、水平坩堝11の周囲及び試料Sの温度を測定するための複数の熱電対13,13,…を備えている。ヒータ14及び熱電対13,13,…は、圧力容器21外の温度制御部41に接続されている。温度制御部41は、熱電対13,13,…を用いて水平坩堝11周辺の温度及び試料Sの温度を測定し、ヒータ14へ電流を供給して試料Sを加熱することができる構成となっている。温度制御部41は、水平坩堝11周辺の温度及び試料Sの温度を測定しながら、PID制御によりヒータ14への電流を制御して、試料Sの温度を制御することができる。
更にチタン基水素吸蔵合金の製造装置は、試料Sの一部が反応してチタン基水素吸蔵合金が合成される合成反応が生起するために必要な温度まで試料の一部を局所的に加熱する操作(以下、着火と言う)を行うための着火線(局所加熱手段)12を備えている。図2は、水平坩堝11、試料S及び着火線12を示す模式的斜視図である。着火線12は、電流が導通することによって発熱する電熱線であり、水平坩堝11に載置された試料Sに接触して配置されている。着火線12が発熱することにより、着火線12が接触している試料Sの一部が加熱される。着火線12は圧力容器21外の電流供給部42に接続されており、電流供給部42は着火線12に対して所定の電流を供給する構成となっている。
圧力容器21は、少なくとも1MPa以下の内圧に耐えられる構成となっている。圧力容器21には、内部へ水素ガスを供給するためのガス供給管31及び内部から水素ガスを排出するためのガス排出管32が設けられている。ガス供給管31及びガス排出管32は、圧力容器21外の水素ガス制御部30に配管で接続されている。更に圧力容器21には、内部の圧力を測定するための圧力ゲージ33が設けられており、圧力ゲージ33は水素ガス制御部30に接続されている。水素ガス制御部30は、真空ポンプ、水素ガスボンベ、圧力ゲージ33を用いて圧力容器21内の圧力を測定する測定器、及び圧力調整器等からなる。水素ガス制御部30は、ガス供給管31から圧力容器21内へ水素ガスを供給し、ガス排出管32から水素ガスを排出させ、水素ガスの供給量及び排出量を調整することで圧力容器21内の水素ガス圧力を制御する。
次に、以上の構成でなるチタン基水素吸蔵合金の製造装置を用いて実行した実施例を基に、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造方法を説明する。本発明では、チタンを主成分とする原料粉体である試料Sからチタン基水素吸蔵合金を製造する方法として、試料Sを均一に加熱することによってチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成する方法と、試料Sに着火することによってチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成する方法とがある。
まず、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造方法として、試料Sを均一に加熱することによってチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成する方法を実施例を用いて説明する。粒径が1mm以下で純度約99%のチタン粉末でなる試料Sを水平坩堝11に載置させ、図1に示すチタン基水素吸蔵合金の製造装置をセッティングした。試料Sは圧粉形成することなく散布して水平坩堝11に載置されており、水素ガス雰囲気中で水素ガスが試料S内を容易に拡散可能になっている。試料Sの質量は500gとした。ガス供給管31から水素ガスを圧力容器21内へ供給した。水素ガスは断熱材22の内部へも浸透し、圧力容器21内は、加圧された水素ガス雰囲気となる。
図3は、試料Sを均一に加熱することによってチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成した実施例における温度及び圧力の履歴を示す特性図である。図中の横軸は時間を示し、縦軸は温度及び圧力を示す。図3中には、水平坩堝11周囲の温度を菱形印で示し、圧力容器21内の水素ガスの圧力を三角印で示し、試料温度を四角印で示している。実施例では、水素ガスの圧力が0.5MPaの状態で水素ガスの供給を中止し、ヒータ14により加熱を開始した。ヒータ14は水平坩堝11の底面及び側面に配置されているので、試料Sの全体を実質的に均一な温度で加熱することができる。水平坩堝11周囲の温度の上昇と共に試料温度及び水素ガスの圧力も上昇し、水平坩堝11周囲の温度が600℃に達した時点で試料温度が急激に上昇すると共に、水素ガスの圧力が低下した。試料温度は最高900℃に達し、この段階でヒータ14による昇温を停止して、水平坩堝11周囲の温度を約600℃に保持した。試料温度が700℃程度まで低下した後で、追加で水素ガスをガス供給管31から複数回供給した。水素ガスを供給したタイミングを図3中に矢印で示す。加熱開始から2時間経過後、水素ガスの圧力が低下しなくなったことを確認し、製造装置の運転を停止した。製造装置を冷却した後、製造したチタン基水素吸蔵合金を取り出した。
図4は、均一加熱により製造したチタン基水素吸蔵合金のX線回折の結果を示す特性図である。図の横軸は入射X線と回折線とのなす角2θを示し、縦軸は回折線の信号強度を任意単位で示す。図中に示したピークは、TiH2 に起因するピークであり、高純度のTiH2 が製造されていることがわかった。製造装置の運転中に水素ガスの圧力が低下していることは、Tiが水素ガスと反応してTiH2 が生成されていることに対応すると推測される。即ち、水素ガス雰囲気中で試料Sを600℃以上に均一に加熱することにより、チタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される。図3に示す如く、水素ガスの圧力の低下は0.9MPa未満の圧力で発生しており、0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中で水素ガス及び試料Sからチタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される反応が発生していることが明らかである。
次に、試料Sに着火することによってチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成する方法を実施例を用いて説明する。粒径が45μm以下で純度約99%のチタン粉末でなる試料Sを水平坩堝11に載置し、図1に示すチタン基水素吸蔵合金の製造装置をセッティングした。試料Sは圧粉形成することなく散布して水平坩堝11に載置されている。ガス供給管31から水素ガスを圧力容器21内へ供給し、圧力容器21内の水素ガスの圧力を0.9MPaとした。圧力容器21内の水素ガスの圧力が0.9MPaである状態で、電流供給部42から着火線12へ電流を供給することによって、着火を行った。なお、ヒータ14を用いて着火の前に試料Sの温度を所定温度にまで予熱する操作を行っても良い。着火によって、試料Sに含まれるチタン粉末の一部が局所的に加熱され、チタンと水素ガスとが反応してチタン基水素吸蔵合金であるTiH2 が合成される合成反応が生起する。TiH2 の合成反応は発熱反応であるので、試料Sの一部が合成反応を起こすことによって発生した熱により試料Sの他の一部が加熱され、更にTiH2 の合成反応が生起する。このように、着火を契機にしてTiH2 の合成反応が連続的に生起し、最終的に試料Sの全体でTiH2 の合成反応が行われる。
図5は、着火によりチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成した実施例における温度及び圧力の履歴を示す特性図である。図中の横軸は時間を示し、縦軸は温度及び圧力を示す。図5中には、圧力容器21内の水素ガスの圧力と試料温度との履歴を示す。着火によって試料温度が900℃以上の温度にまで急激に上昇し、同時に水素ガスの圧力が低下している。即ち、着火によって試料Sの一部を900℃以上にまで加熱することにより、TiH2 の合成反応が生起し、反応熱によってTiH2 の合成反応が連続的に生起する。TiH2 の合成反応が試料Sの全体に伝播した後は、試料温度は徐々に低下するものの、水素ガスの圧力も徐々に低下し、TiH2 の合成反応が着実に進行していることが明らかである。試料温度は、700℃付近で低下速度が緩まる。これは、高温域でTiH2 が分解したTiが再度水素ガスと反応することによる発熱に起因する。製造装置を冷却した後、製造したチタン基水素吸蔵合金を取り出した。なお、水素ガスの圧力の低下に伴って水素ガスを補給する操作を行ってもよい。
製造したチタン基水素吸蔵合金を分析した結果、高純度のTiH2 が生成していた。水素ガスの圧力の低下は、Tiが水素ガスと反応してTiH2 が生成されていることに対応すると推測される。図5に示す如く、着火により0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中で水素ガス及び試料Sからチタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される反応が発生していることがわかる。即ち、着火による方法によっても、0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中で高純度のチタン基水素吸蔵合金を製造できることが明らかとなった。
また本発明では、チタンを主成分とする原料を粉砕して原料粉体である試料Sを製造することがチタン基水素吸蔵合金の効率的な製造に有効である。気密性のあるボールミルを使用して不活性ガス雰囲気中で原料を粉砕して試料Sを製造し、チタン基水素吸蔵合金の燃焼合成を行った。試料Sの粒径を1mmとした場合と45μmとした場合とでは、粒径が45μmとした場合の方がチタン基水素吸蔵合金の燃焼合成がより迅速に完了した。即ち、原料を粉砕することにより、チタンを含む原料の反応界面が増大し、チタン基水素吸蔵合金の燃焼合成が円滑に進行するので、チタン基水素吸蔵合金を効率的に製造することが可能となる。なお、原料の粉砕は水素ガス中で行ってもよい。
以上の実施例では、チタン粉末を水素ガスと反応させてTiH2 を生成する形態を示したが、本発明は、これに限るものではなく、チタンに他の元素を反応させてチタン基水素吸蔵合金を製造する形態であってもよい。次に、本発明を用いてチタン基水素吸蔵合金であるTiFeを製造する実施例を説明する。
図6は、TiFeを製造するために原料粉体を水平坩堝11に載置する方法を示す模式的断面図である。原料粉体として、チタン粉末及び鉄粉末をモル比1:1で混合した試料S200gを水平坩堝11に散布して載置し、更に試料Sにチタン粉末を被せて散布してある。また着火線12をチタン粉末に接触して配置してある。チタン基水素吸蔵合金の製造装置のその他の構成は、図1に示した構成と同様であり、その説明を省略する。ガス供給管31から水素ガスを圧力容器21内へ供給し、圧力容器21内の水素ガスの圧力を0.5MPaとした。圧力容器21内の水素ガスの圧力が0.5MPaである状態で、電流供給部42から着火線12へ電流を供給することによって、着火を行った。着火により、チタン粉末と水素ガスとが反応してTiH2 が合成される合成反応が生起し、TiH2 の合成反応による発熱を利用して、試料S中のチタンと鉄とが反応してTiFeが合成される合成反応が生起する。
図7は、着火によりTiFeを燃焼合成した実施例における温度の履歴を示す特性図である。図中の横軸は時間を示し、縦軸は温度を示す。図7中には試料温度の履歴を示している。着火によってTiH2 の合成反応が連続的に生起することに伴って試料温度が急激に上昇し、その後、TiFeの合成反応が進行し、試料温度は徐々に低下する。製造装置を冷却した後、製造したチタン基水素吸蔵合金を取り出した。図8は、製造したTiFeのX線回折の結果を示す特性図である。図の横軸は入射X線と回折線とのなす角2θを示し、縦軸は回折線の信号強度を任意単位で示す。図中に示す3本の主なピークは、TiFeに起因するピークであり、高純度のTiFeが製造されていることが明白である。
なお、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、Fe以外のその他の元素をチタンと反応させてチタン基水素吸蔵合金を製造する形態であってもよい。例えば、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造方法は、チタン及びFe以外に、Cr,Fe,Mg,V,Mn,Zr,Ni,Y,Pr,Nd,Sm,Dy,La,Ce,Al,O,C,Coの内で少なくとも一つの元素を含有する原料粉体を試料Sとして用いてチタン基水素吸蔵合金を製造してもよい。Feを含有する原料粉体を用いてTiFeを製造した形態と同様の方法で、これらの元素を含有する原料粉体からこれらの元素を含有する種々のチタン基水素吸蔵合金を製造することができる。チタン粉末及び鉄粉末の混合物にOを添加した原料粉末を用いてTiFeを製造した場合は、TiFe酸化物がTiFeの表面に析出し、TiFeと析出したTiFe酸化物との界面からTiFe内に水素が進入しやすくなる。従って、チタン及びFeに加えてOを含有する原料粉体からチタン基水素吸蔵合金を製造することにより、水素吸蔵が容易なチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる。また、Niを添加した原料粉末を用いてチタン基水素吸蔵合金を製造した場合は、製造したチタン基水素吸蔵合金に含まれるNiが水素乖離触媒として作用する。従って、チタンを主成分としてNiを含有する原料粉体からチタン基水素吸蔵合金を製造することにより、吸蔵した水素を利用する際に容易に水素を乖離させることができるチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる。このように、本発明により、含有する成分を調整することによって用途に応じた性質を有するチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる。
以上詳述した如く、本発明においては、チタンを主成分とする原料粉体を0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中で均一に加熱する燃焼合成により、チタンと水素とが反応してチタン基水素吸蔵合金を製造することができる。チタン基水素吸蔵合金の燃焼合成時の圧力を0.9MPa未満にすることができたので、従来よりも安全確保及び法令遵守が容易となり、チタン基水素吸蔵合金の量産がより容易となる。圧力容器21内の圧力を0.9MPa未満にすることができたので、圧力容器21の耐久性を下げることができ、チタン基水素吸蔵合金の製造装置を従来よりも安価に製造することが可能となる。従って、製造するチタン基水素吸蔵合金のコストを下げることが可能となる。また圧力容器21内の圧力を0.9MPa未満にすることができたので、チタン基水素吸蔵合金の製造装置を、原料粉体を加熱するためのヒータ14を圧力容器21内に備える内部加熱式の構成とすることができた。チタン基水素吸蔵合金の製造装置を内部加熱式とすることにより、迅速な温度制御が可能となり、また従来の限界よりも高温の温度を必要とするチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる。従って、用途に応じてより他種類のチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となる。また水素ガス雰囲気中の水素ガスが減少することに伴って水素ガスを供給することにより、チタン基水素吸蔵合金の生成による水素ガスの減少を補い、チタン基水素吸蔵合金を効率的に製造することが可能となる。
また本発明においては、0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中でチタンを主成分とする原料粉体の一部を局所的に加熱することにより、チタンと水素とが反応してチタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される反応が連続して生起し、チタン基水素吸蔵合金を製造することができる。0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中でチタン基水素吸蔵合金を製造することができることに加え、小さい投入エネルギーでチタン基水素吸蔵合金を製造することができるので、チタン基水素吸蔵合金のエネルギーコストを低下させることができる。
また原料粉体は圧粉形成することなく散布して水平坩堝11に載置されており、水素ガス雰囲気中で水素ガスが原料粉体内を容易に拡散可能になっているので、原料粉体と水素ガスとの接触が容易であり、チタン基水素吸蔵合金が燃焼合成される反応が効率的に行われる。また原料を機械的に粉砕することにより、原料の反応界面が増大し、チタン基水素吸蔵合金が合成される反応が進行し易くなり、チタン基水素吸蔵合金を効率的に製造することが可能となる。
なお本実施の形態においては、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造装置は、着火線(局所加熱手段)12とヒータ(均一加熱手段)14との両方を備えた形態を示したが、いずれか一方を備えた形態であっても、本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造方法を実現することは可能である。また本実施の形態においては、原料粉体である試料Sを水平坩堝11に載置する形態を示したが、原料粉体が圧粉されていない状態であれば、縦型の坩堝で原料粉体を保持する形態であっても、本発明を実現することは可能である。また本実施の形態においては、本発明における局所加熱手段として、電熱線である着火線12を用いた形態を示したが、これに限るものではなく、本発明は、バーナ又はレーザーで試料Sの一部を加熱する手法等、その他の手法で局所加熱手段を実現した形態であってもよい。
本発明により高純度のTiH2 を含んだチタン基水素吸蔵合金を製造することが可能となり、このチタン基水素吸蔵合金は高密度の水素ガスを発生させることができるので、水素発生源としての利用が有望である。また本発明で利用する燃焼合成法で合成したチタン基水素吸蔵合金は、含有される水素が表面酸化を抑止し、活性化処理が不必要であるので、水素吸蔵能力を十分に活用することが可能であり、有用性が高い。また本発明により、従来よりも低コスト及び低エネルギーコストでチタン基水素吸蔵合金を製造することができるので、本発明により製造したチタン基水素吸蔵合金は、効率の良いエネルギー源として利用することが可能である。
本発明のチタン基水素吸蔵合金の製造装置の構成を示す模式的断面図である。 水平坩堝、試料及び着火線を示す模式的斜視図である。 試料を均一に加熱することによってチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成した実施例における温度及び圧力の履歴を示す特性図である。 均一加熱により製造したチタン基水素吸蔵合金のX線回折の結果を示す特性図である。 着火によりチタン基水素吸蔵合金を燃焼合成した実施例における温度及び圧力の履歴を示す特性図である。 TiFeを製造するために原料粉体を水平坩堝に載置する方法を示す模式的断面図である。 着火によりTiFeを燃焼合成した実施例における温度の履歴を示す特性図である。 製造したTiFeのX線回折の結果を示す特性図である。
符号の説明
11 水平坩堝
12 着火線(局所加熱手段)
13 熱電対
14 ヒータ(均一加熱手段)
21 圧力容器
22 断熱材
30 水素ガス制御部
31 ガス供給管
32 ガス排出管
41 温度制御部
42 電流供給部
S 試料(原料粉体)

Claims (8)

  1. チタンを主成分とする原料粉体を圧力容器内に収納し、該圧力容器内の雰囲気を0.9MPa未満の水素ガス雰囲気とし、前記圧力容器内に設けた加熱手段により前記原料粉体を前記水素ガス雰囲気中で実質的に均一に加熱することによって、チタン基水素吸蔵合金を製造すること
    を特徴とするチタン基水素吸蔵合金の製造方法。
  2. 前記水素ガス雰囲気中で水素ガスが減少することに伴って水素ガスを供給すること
    を特徴とする請求項1に記載のチタン基水素吸蔵合金の製造方法。
  3. チタンを主成分とする原料粉体を圧力容器内の0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中に封入し、
    前記圧力容器内に設けた加熱手段により、前記原料粉体の一部が反応してチタン基水素吸蔵合金が合成される合成反応が生起するために必要な温度まで前記原料粉体の一部を局所的に加熱すること
    を特徴とするチタン基水素吸蔵合金の製造方法。
  4. 前記原料粉体を実質的な水平面内に散布することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のチタン基水素吸蔵合金の製造方法。
  5. チタンを主成分とする原料を不活性ガス又は水素ガス中で機械的に粉砕することによって前記原料粉体を製造すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のチタン基水素吸蔵合金の製造方法。
  6. 前記原料粉体は、チタン以外にCr,Fe,Mg,V,Mn,Zr,Ni,Y,Pr,Nd,Sm,Dy,La,Ce,Al,O,C,Coの内で少なくとも一つの元素を含有すること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のチタン基水素吸蔵合金の製造方法。
  7. チタンを主成分とする原料粉体を載置する水平坩堝と、
    該水平坩堝に載置された前記原料粉体を実質的に均一に加熱する均一加熱手段と、
    前記水平坩堝及び前記均一加熱手段を内部に収納する圧力容器と、
    該圧力容器内を水素ガスで満たし、前記圧力容器内の水素ガスの圧力を0.9MPa未満に制御する手段と
    を備えることを特徴とするチタン基水素吸蔵合金の製造装置。
  8. チタンを主成分とする原料粉体を載置する水平坩堝と、
    該水平坩堝に載置された前記原料粉体の一部を局所的に加熱する局所加熱手段と、
    前記水平坩堝及び前記局所加熱手段を0.9MPa未満の水素ガス雰囲気中に封入する圧力容器とを備え、
    前記局所加熱手段は、前記水素ガス雰囲気中で前記原料粉体の一部が反応してチタン基水素吸蔵合金が合成される合成反応が生起するために必要な温度まで加熱するように構成してあること
    を特徴とするチタン基水素吸蔵合金の製造装置。
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