JP2009143394A - 自動車のグローブボックス構造 - Google Patents

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Noboru Hashimoto
昇 橋本
Chikamasa Hashimoto
親政 橋本
Akiyoshi Miyaji
章宜 宮地
Masahito Hiura
正仁 日浦
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Abstract

【課題】インストルメントパネルとグローブボックスとの間にグローブボックスの全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパを介設しつつ、グローブボックスの全開方向への回動時にエアダンパからの異音発生を防止することができる自動車のグローブボックス構造を提供する。
【解決手段】グローブボックス20の全閉状態から左右のストッパ部26L,26Rがインストルメントパネル10側のストッパ部13L,13Rに当接するまでの回動可能な角度が、エアダンパが備えられた左側の側面23L側で他方の側面23R側よりも小さく設定されており、エアダンパが備えられた側面23L側のストッパ部26Lが他方の側面23R側のストッパ部26Rより先にインストルメントパネル10側のストッパ部13Lに当接する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のグローブボックス構造に関し、自動車の内装技術の分野に属する。
自動車の車室前面に装着されるインストルメントパネルに、下部を支点として上部が手前下方に回動することで全開状態となるグローブボックスが取り付けられることがある。その場合に、開操作時のフィーリングに高級感を付与する目的で、インストルメントパネルとグローブボックスとの間に、このグローブボックスの回動に適度の抵抗を付与するエアダンパを介設することがある。
例えば、特許文献1には、インストルメントパネルにエアダンパのシリンダが固定され、このシリンダ内を摺動するピストンとグローブボックスとが紐条体で連結された構成が開示されている。
一方、前記紐条体を省略して部材点数の削減を図り得るものとして、特許文献2には、インストルメントパネルにグローブボックスの回動面と平行な面内で揺動可能にエアダンパのシリンダが連結され、このシリンダ内を摺動するピストンがグローブボックスに連結された構成が開示されている。
特開2001−323721号公報 特開2002−070910号公報
ところで、グローブボックスの全開時の位置を規制するためのストッパ部が設けられ、通常は、グローブボックス側のストッパ部とインストルメントパネル側のストッパ部とがグローブボックスの左右両側で略同時に当接するのであるが、インストルメントパネルやグローブボックスの製作精度、あるいはインストルメントパネルに対するグローブボックスの取付精度等に起因して、当接タイミングが左右でずれる場合がある。
例えば、図9は、インストルメントパネル110に回動可能に支持され、全開状態に差し掛かったグローブボックス120を、上方から見た様子を模式的に表したものである。その場合、グローブボックス120の左右両側にはストッパ部121L,121Rがそれぞれ突設されていると共に、インストルメントパネル110にも対応してストッパ部111L,111Rがそれぞれ設けられている。また、車両前後方向に延びるエアダンパ130は、グローブボックス120の左側においてシリンダ131を介してインストルメントパネル110に揺動可能に連結されており、シリンダ131内を摺動するピストン132は、ロッド部132aを介してグローブボックス120のエアダンパ130側の側面に突設された取付部122に回動可能に連結されている。
そして、前述した理由により、図例のように右側ではグローブボックス120側のストッパ部121Rとインストルメントパネル110側のストッパ部111Rとが当接したのに、左側ではストッパ部111L,121L同士がまだ当接してない状態が起り得る。そうすると、グローブボックス120の後端部の左側部分が矢印xで示す方向に引き寄せられつつ、グローブボックス120は、左側のストッパ部111L,121L同士が当接するまで、想像線で示すように全開状態に向かってさらに回動するようになる。
その場合に、前記特許文献2に記載のグローブボックス構造を適用すると、エアダンパ130のピストン132が、ロッド部132aを介してグローブボックス120の側面に連結されているので、このロッド部132aが想像線で示すように右方向に引き寄せられ、その結果、開動作の終盤には、シリンダ131の軸に対して内部で摺動するピストン132の軸が傾き、ピストン132がシリンダ131に片当たりしながら摺動することによって異音が発生し、開操作時の高級感が損なわれることがある。
そこで、本発明は、インストルメントパネルとグローブボックスとの間にグローブボックスの全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパを介設しつつ、グローブボックスの全開方向への回動時にエアダンパからの異音発生を防止することができる自動車のグローブボックス構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、左右両側面に全開時にインストルメントパネル側のストッパ部と当接するストッパ部を有し、前記インストルメントパネルに回動可能に取り付けられたグローブボックスと、該グローブボックスの左右のいずれか一方の側面側に配設されると共にシリンダとピストンとを有し、該シリンダとピストンのいずれか一方がインストルメントパネルに連結され、他方がグローブボックスに連結されるエアダンパとを備える自動車のグローブボックス構造であって、前記グローブボックスの全閉状態から左右のストッパ部がインストルメントパネル側のストッパ部に当接するまでの回動可能な角度が、前記エアダンパが備えられた一方の側面側で他方の側面側よりも小さく設定されていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の自動車のグローブボックス構造において、前記グローブボックスの左右のストッパ部が全閉状態から同じ角度回動したとき、前記エアダンパが備えられた一方の側面側のストッパ部が他方の側面側のストッパ部より先に前記インストルメントパネル側のストッパ部に当接するように、該インストルメントパネル側のストッパ部の位置が設定されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の自動車のグローブボックス構造において、前記インストルメントパネル側のストッパ部は、前記グローブボックスの全閉時に閉塞されるグローブボックス取付用開口部の内側の左右の縁部に設けられ、該グローブボックスの回動方向の全閉側に向けて折曲された折曲部によって構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の自動車のグローブボックス構造において、前記グローブボックスの左右のストッパ部が全閉状態から同じ角度回動したとき、前記エアダンパが備えられた一方の側面側のストッパ部が他方の側面側のストッパ部より先に前記インストルメントパネル側のストッパ部に当接するように、前記グローブボックス側のストッパ部の位置が設定されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自動車のグローブボックス構造において、前記グローブボックスの左右の側面のうち、前端部から後端部までの回動可能な角度の小さい方の側面の前端部に、前記グローブボックス側のストッパ部が設けられていることを特徴とする。
そして、請求項6に記載の発明は、左右両側面に全開時にインストルメントパネル側のストッパ部と当接するストッパ部を有し、前記インストルメントパネルに回動可能に取り付けられたグローブボックスと、該グローブボックスの左右のいずれか一方の側面側に配設されると共にシリンダとピストンとを有し、それらのうちのシリンダがインストルメントパネルに連結され、ピストンがグローブボックスに連結されるエアダンパとを備える自動車のグローブボックス構造であって、前記シリンダは、ブラケットを介して前記インストルメントパネルに連結されており、かつ、該シリンダは、前記ブラケットに対して前記グローブボックスの回動面と平行な面内で回動可能とされていると共に、その回動中心とほぼ直交する中心線回りに傾動可能に前記インストルメントパネルに連結されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、グローブボックスの全閉状態からストッパ部同士が当接するまでの回動可能な角度が、エアダンパが備えられた一方の側面側で他方の側面側よりも小さく設定されているので、グローブボックスの全開方向への回動時には、エアダンパ側のストッパ部同士が他方側のストッパ部同士より先に当接するようになる。
そうすると、エアダンパのシリンダとピストンのいずれか一方がグローブボックスに連結され、他方がインストルメントパネルに連結されている場合に、前述したようにエアダンパ側のストッパ部同士が当接してしまうと、エアダンパのピストンは、シリンダ内をもはや摺動することはない。したがって、インストルメントパネルとグローブボックスとの間にグローブボックスの全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパを介設しつつ、グローブボックスの全開方向への回動時にエアダンパからの異音発生を防止することができる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、ストッパ部の位置設定がさらに具体化される。すなわち、グローブボックスの左右のストッパ部が全閉状態から同じ角度回動したとき、エアダンパが備えられた一方の側面側のストッパ部が他方の側面側のストッパ部より先にインストルメントパネル側のストッパ部に当接するように、インストルメントパネル側のストッパ部の位置が設定されているので、インストルメントパネル側の設計変更に自由度がある場合に好適である。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、インストルメントパネル側のストッパ部は、グローブボックスの全閉時に閉塞されるグローブボックス取付用開口部の内側の左右の縁部に設けられ、グローブボックスの回動方向の全閉側に向けて折曲された折曲部によって構成されているので、この場合の前述した回動可能な角度の調整は、これらの折曲部の長さを調整することにより行ない得る。すなわち、設計上の理由等により開口部に折曲部を設ける必要がある場合に、これらの折曲部をストッパ部として利用することができるメリットがある。
一方、請求項4に記載の発明によっても、ストッパ部の位置設定がさらに具体化される。すなわち、グローブボックスの左右のストッパ部が全閉状態から同じ角度回動したとき、エアダンパが備えられた側面側のストッパ部が他方の側面側のストッパ部より先にインストルメントパネル側のストッパ部に当接するように、グローブボックス側のストッパ部の位置が設定されているので、グローブボックス側の設計変更に自由度がある場合に好適である。例えば、開口部の内側の左右の縁部自身でインストルメントパネル側のストッパ部を構成する場合のように、インストルメントパネル側のストッパ部の位置設定が制限されている場合に適用可能である。
また、請求項5に記載の発明によれば、グローブボックスの左右の側面のうち、前端部から後端部までの回動可能な角度の小さい方の側面の前端部に、グローブボックス側のストッパ部が設けられている。すなわち、回動可能な角度の小さい方の側面におけるストッパ部の位置によってグローブボックスの回動量が決まるので、当該側面の前端部にストッパ部が設けられると、グローブボックスの回動量つまり開口量が最大限大きく確保されるようになる。
以上は、エアダンパ側のストッパ部同士を先に当接させることにより、当接以降は、エアダンパのピストンがシリンダ内を摺動しないようにする構成であるが、請求項6に記載の発明は、エアダンパ側のストッパ部同士の当接が他方側のストッパ部同士の当接後になったとしても、エアダンパのピストンがシリンダ内を片当たりしながら摺動することのないようにする構成である。
すなわち、グローブボックスの全開方向への回動時において、エアダンパのシリンダは、ブラケットを介してインストルメントパネルに連結されており、このシリンダは、ブラケットに対してグローブボックスの回動面と平行な面内で回動可能であり、かつ、その回動中心とほぼ直交する中心線回りに傾動可能である。
そうすると、エアダンパ側のストッパ部同士が先に当接した場合には、エアダンパのピストンは、シリンダ内をもはや摺動することはない。一方、他方側のストッパ部同士が先に当接した場合には、エアダンパ側のストッパ部同士が当接するまで、図9に示したように、グローブボックスの後端部の左側部分が右方向に引き寄せられても、シリンダの軸方向とピストンの軸方向とは一致したままグローブボックスの移動に追従するようになる。したがって、この場合にも、インストルメントパネルとグローブボックスとの間にグローブボックスの全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパを介設しつつ、グローブボックスの全開方向への回動時にエアダンパからの異音発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る自動車のグローブボックス構造について説明する。
図1は、自動車の車室前方に装着された車幅方向に延びるインストルメントパネル10の斜視図であり、このインストルメントパネル10において助手席の略正面位置に設けられたグローブボックス取付用開口部10aに、グローブボックス20が取り付けられている。
図2は、第1の実施の形態に係るグローブボックス20の全閉状態のときの左側面図であり、図3は、同じく右側面図であり、図4は、グローブボックス20が全開状態に差し掛かったときのグローブボックス20とインストルメントパネル10との位置関係を説明するための簡略化した断面図である。
インストルメントパネル10に設けられたグローブボックス取付用開口部10aの内側の左右の縁部は、剛性向上等の設計上の理由により全閉側に向けてそれぞれ長さL1,L2にわたって折曲されており、これらの折曲部12L,12Rによりインストルメントパネル10側のストッパ部13L,13Rが構成されている。その場合、左側のストッパ部13Lは、右側のストッパ部13Rより若干前方に寄っている(図4参照)。
グローブボックス20は、インストルメントパネル10に設けられたグローブボックス取付用開口部10aを開閉するリッド部21の前方に、上方に開口したボックス部22が一体化された合成樹脂製のもので、インストルメントパネル10の前記開口部10aに、下部を支点として上部が手前に回動可能に取り付けられている。なお、リッド部21は、このボックス部22より左右両側方に長く延設されており、また、全閉状態で前方下方に傾斜する。
ボックス部22は、左右の側面23L,23Rとこれらを車両前方側で連結する背面24とを有しており、背面24の右側の部分は、後方側に屈曲している。また、右側の側面23Rは、左側の側面23Lより前端位置が若干後方に寄っており、かつ、前後方向の長さL4は、左側の側面23Lの長さL3より若干短い(図4参照)。
ボックス部22の背面24下部の左右両側から前方に、先端部が二股状のヒンジ部25L,25Rが延設されており、これらのヒンジ部25L,25Rは、インストルメントパネル10の左右の対応位置に設けられた車幅方向に延びるヒンジ軸11L,11Rに矢印a,b方向へ回動可能に係合している。
ボックス部22の両側面23L,23Rの前方上部に、略円筒状のストッパ部26L,26Rが外方に向けてそれぞれ突設されている。また、右側のストッパ部26Rは、右側の側面23Rのほぼ前端部に位置し、かつ、左側のストッパ26Lより若干後方に寄っている。さらに、左側の側面23Lの下部中央付近に、車幅方向に突出する円柱状の取付部27が設けられている。
そして、グローブボックス20が、実線で示す全閉状態から想像線で示す全開状態にヒンジ軸11L,11Rを支点として矢印a方向に回動したとき、グローブボックス20のストッパ部26L,26Rと対応するインストルメントパネル10のストッパ部13L,13Rとがそれぞれ当接することにより、グローブボックス20の全開時の位置が規制されることになる。
また、グローブボックス20の左側のストッパ部26Lがインストルメントパネル10の左側のストッパ部13Lに当接するまでの回動可能な角度θ1は、グローブボックス20の右側のストッパ部26Rがインストルメントパネル10の右側のストッパ部13Rに当接するまでの回動可能な角度θ2よりも小さく設定されている。その場合の角度調整は、グローブボックス20のストッパ部26L,26Rに対してインストルメントパネル10のストッパ部13L,13Rの位置、つまり折曲部12L,12Rの長さL1,L2の調整によって行なわれる。
そして、図2及び図5に示すように、グローブボックス20の左側の側面23L側に、エアダンパ30が配設されている。このエアダンパ30は、グローブボックス20の回動に適度の抵抗を付与するためのもので、周知の構成のものが適用可能である。すなわち、エアダンパ30は、円筒状のシリンダ31と、このシリンダ31内を摺動するピストン32とを有している。また、ピストン32のロッド部32aの先端部には、円形状の取付孔32bが設けられている。そして、シリンダ31の先端部寄りの外周部には、円形状の取付孔33aを有する取付片33が立設されている。
一方、インストルメントパネル10の所定箇所に、ねじ34でブラケット35が固定されており、このブラケット35には、車幅方向にグローブボックス20へ向けて延びるヒンジピン36が立設されている。そして、シリンダ31は、取付片33の取付孔33aに前記ヒンジピン36が嵌入することにより、インストルメントパネル10に対して矢印c,d方向に揺動可能に連結されている。また、ピストン32のロッド部32aの先端部は、その取付孔32bにグローブボックス20の左側の側面23Lに設けられた取付部27が嵌入することにより、グローブボックス20に対して前記矢印c,d方向に揺動可能に連結されている。
その場合、グローブボックス20が全開方向に回動すると、エアダンパ30のピストン32のロッド部32aは、グローブボックス20に追従して実線で示す状態から想像線で示す状態に進出し、グローブボックス20の回動に適度の抵抗を付与するのである。
以上のように構成したことにより、まず、グローブボックス20の全閉状態からストッパ部13L,13R;26L,26R同士が当接するまでの回動可能な角度θ1,θ2が、エアダンパ30が備えられた一方の側面23L側で他方の側面23R側よりも小さく設定されているので、グローブボックス20の全開方向への回動時には、エアダンパ30側のストッパ部13L,26L同士が他方側のストッパ部13R,26R同士より先に当接するようになる。
そうすると、エアダンパ30のシリンダ31がインストルメントパネル10に連結され、ピストン32がグローブボックス20に連結されている場合に、前述したようにエアダンパ30側のストッパ部13L,26L同士が当接してしまうと、エアダンパ30のピストン32は、シリンダ31内をもはや摺動することはない。したがって、インストルメントパネル10とグローブボックス20との間にグローブボックス20の全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパ30を介設しつつ、グローブボックス20の全開方向への回動時にエアダンパ30からの異音発生を防止することができる。
次に、前述したように、それぞれ所定の回動可能な角度θ1,θ2(θ1<θ2)となるように、グローブボックス20の左右のストッパ部26L,26Rに対してインストルメントパネル10の左右のストッパ部13L,13Rが設定されている。すなわち、グローブボックス20の左右のストッパ部26L,26Rが全閉状態から同じ角度回動したとき、エアダンパ30が備えられた一方の側面23L側のストッパ部26Lが他方の側面23R側のストッパ部26Rより先にインストルメントパネル10側のストッパ部13Lに当接するように、インストルメントパネル10側のストッパ部13L,13Rの位置が設定されているので、インストルメントパネル10側の設計変更に自由度がある場合に好適である。
さらに、インストルメントパネル10側のストッパ部13L,13Rは、グローブボックス20の全閉時に閉塞されるグローブボックス取付用開口部10aの内側の左右の縁部に設けられ、グローブボックス20の回動方向の全閉側に向けて折曲された折曲部12L,12Rによって構成されているので、この場合の前述した回動可能な角度θ1,θ2の調整は、これらの折曲部12L,12Rの長さL1,L2を調整することにより行ない得る。すなわち、設計上の理由等により開口部10aに折曲部12L,12Rを設ける必要がある場合に、これらの折曲部12L,12Rをストッパ部13L,13Rとして利用することができるメリットがある。
そして、グローブボックス20の左右の側面23L,23Rのうち、前端部から後端部までの回動可能な角度の小さい方、つまり前後方向の長さL4の短い方の側面23Rの前端部に、グローブボックス20側のストッパ部26Rが設けられている。すなわち、回動可能な角度の小さい方の側面23Rにおけるストッパ部26Rの位置によってグローブボックス20の回動量が決まるので、当該側面23Rの前端部にストッパ部26Rが設けられると、グローブボックス20の回動量つまり開口量が最大限大きく確保されるようになる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、前述した第1の実施の形態と共通あるいは類似する構成要素については、同じ符号を付すことにする。
前記第1の実施の形態と異なり、この第2の実施の形態では、インストルメントパネルに設けられたグローブボックス取付用開口部の内側の左右の縁部が折曲部を有しておらず、これらの縁部自身によってインストルメントパネル側のストッパ部が構成されている。
図6に示すように、それぞれ所定の回動可能な角度θ1′,θ2′(θ1′,θ2′)となるように、インストルメントパネル10′の左右のストッパ部13L′,13R′に対してグローブボックス20′の左右のストッパ部26L′,26R′が設定されている。すなわち、グローブボックス20′の左右のストッパ部26L′,26R′が全閉状態から同じ角度回動したとき、エアダンパ30(図示せず、符号のみ付す)が備えられた一方の側面23L′側のストッパ部26L′が他方の側面23R′(図示せず、符号のみ付す)側のストッパ部26R′より先にインストルメントパネル10′側のストッパ部13L′に当接するように、グローブボックス20′側のストッパ部26L′,26R′の位置が設定されている。
前述した構成は、グローブボックス側の設計変更に自由度がある場合に好適であり、例えば、インストルメントパネル側のストッパ部の位置設定が制限されている場合に適用可能である。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、前述した第1の実施の形態と共通あるいは類似する構成要素については、同じ符号を付すことにする。
この第3の実施の形態においては、図7及び図8に一部を示すように、インストルメントパネル10、グローブボックス20、及びエアダンパ30の構成は、前記第1の実施の形態と同様である。
そして、インストルメントパネル10の所定箇所に、ブラケット35″が前記インストルメントパネル10に立設された支軸37を中心として矢印e,f方向に傾動可能に取り付けられている。このブラケット35″にはヒンジピン36″が立設されており、エアダンパ30のシリンダ31は、取付片33の取付孔33aに前記ヒンジピン36″が嵌入することにより、矢印c,d方向に揺動可能に連結されている。一方、ピストン32のロッド部32aの先端部は、その取付孔32bにグローブボックス20の左側の側面23Lに設けられた取付部27が嵌入することにより、矢印c,d方向に揺動可能に連結されている。
これによれば、グローブボックス20の全開方向への回動時において、エアダンパ30のシリンダ31は、ブラケット35″を介してインストルメントパネル10に連結されており、このシリンダ31は、ブラケット35″に対してグローブボックス20の回動面と平行な面P内で矢印c,d方向に回動可能であり、かつ、その回動中心CL1とほぼ直交する中心線CL2回りに矢印e,f方向に傾動可能である。
そうすると、エアダンパ30側のストッパ部13L,26L同士が先に当接した場合には、エアダンパ30のピストン32は、シリンダ31内をもはや摺動することはない。一方、他方側のストッパ部13R,26R同士が先に当接した場合には、エアダンパ30側のストッパ部13L,26L同士が当接するまで、図9に示したように、グローブボックス20の後端部の左側部分が右方向に引き寄せられても、シリンダ31の軸方向とピストン32の軸方向とは一致したままグローブボックス20の移動に追従するようになる。したがって、この場合にも、インストルメントパネル10とグローブボックス20との間にグローブボックス20の全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパ30を介設しつつ、グローブボックス20の全開方向への回動時にエアダンパ30からの異音発生を防止することができる。
なお、本発明は、具体的に詳述した前記実施の形態に限定されない。
例えば、前記第1及び第3の実施の形態では、インストルメントパネル10側のストッパ部13L,13Rは、グローブボックス取付用開口部10aにおいて全閉側に向かう折曲部12L,12Rによって構成され、回動可能な角度θ1,θ2の調整は、これらの折曲部12L,12Rの長さL1,L2を調整することによって行なわれていたが、グローブボックス取付用開口部の内側の左右の折曲部を有していない縁部に、全閉側に突出するストッパ部材を貼着し、その全閉側方向の長さを調整するようにしてもよい。
また、インストルメントパネル10,10′とグローブボックス20,20′との間にエアダンパ30を介設するについては、シリンダ31がグローブボックス20,20′に、ピストン32がインストルメントパネル10,10′に連結されるようにしてもよい。
そして、前記実施の形態におけるグローブボックス20,20′は、リッド部21とボックス部22とが一体化され、開操作時に、インストルメントパネル10,10′に対してリッド部21とボックス部22とが一体的に回動する構造であるが、本発明は、リッド部とボックス部とが別体とされ、リッド部のみが回動する構造にも適用可能である。その場合には、例えば、インストルメントパネル側のストッパ部がボックス部に設けられるようにしてもよく、また、エアダンパのシリンダあるいはピストンの一方がインストルメントパネルの代わりにボックス部に連結されるようにしてもよい。
本発明に係る自動車のグローブボックス構造によれば、インストルメントパネルとグローブボックスとの間にグローブボックスの全開方向への回動に適度の抵抗を付与するエアダンパを介設しつつ、グローブボックスの全開方向への回動時にエアダンパからの異音発生を防止することができ、自動車の内装技術の分野に広く利用される可能性がある。
本発明の実施の形態に係るインストルメントパネルの要部斜視図である。 第1の実施の形態に係るグローブボックスの全閉状態のときの左側面図である。 同じく右側面図である。 グローブボックスが全開状態に差し掛かった様子を説明するため、グローブボックスの開口部に平行な面で切断すると共に便宜上エアダンパを省略して、簡略化した断面図である。 図2のA方向からの矢視図である。 第2の実施の形態に係るグローブボックスの図2に相当し、便宜上エアダンパを省略した図である。 第3の実施の形態に係るグローブボックスの図2に相当する図である。 図7のB方向からの矢視図で、図5に相当する図である。 従来のグローブボックス構造における問題を説明するための模式的な図である。
符号の説明
10,10′ インストルメントパネル
10a グローブボックス取付用開口部
12L,12R 折曲部
13L,13L′,13R,13R′ ストッパ部(インストルメントパネル側のストッパ部)
20,20′ グローブボックス
23L,23L′,23R,23R′ 側面
26L,26L′,26R,26R′ ストッパ部(グローブボックス側のストッパ部)
30 エアダンパ
31 シリンダ
32 ピストン
35″ ブラケット

Claims (6)

  1. 左右両側面に全開時にインストルメントパネル側のストッパ部と当接するストッパ部を有し、前記インストルメントパネルに回動可能に取り付けられたグローブボックスと、該グローブボックスの左右のいずれか一方の側面側に配設されると共にシリンダとピストンとを有し、該シリンダとピストンのいずれか一方がインストルメントパネルに連結され、他方がグローブボックスに連結されるエアダンパとを備える自動車のグローブボックス構造であって、
    前記グローブボックスの全閉状態から左右のストッパ部がインストルメントパネル側のストッパ部に当接するまでの回動可能な角度が、前記エアダンパが備えられた一方の側面側で他方の側面側よりも小さく設定されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  2. 前記請求項1に記載の自動車のグローブボックス構造において、
    前記グローブボックスの左右のストッパ部が全閉状態から同じ角度回動したとき、前記エアダンパが備えられた一方の側面側のストッパ部が他方の側面側のストッパ部より先に前記インストルメントパネル側のストッパ部に当接するように、該インストルメントパネル側のストッパ部の位置が設定されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  3. 前記請求項2に記載の自動車のグローブボックス構造において、
    前記インストルメントパネル側のストッパ部は、前記グローブボックスの全閉時に閉塞されるグローブボックス取付用開口部の内側の左右の縁部に設けられ、該グローブボックスの回動方向の全閉側に向けて折曲された折曲部によって構成されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  4. 前記請求項1に記載の自動車のグローブボックス構造において、
    前記グローブボックスの左右のストッパ部が全閉状態から同じ角度回動したとき、前記エアダンパが備えられた一方の側面側のストッパ部が他方の側面側のストッパ部より先に前記インストルメントパネル側のストッパ部に当接するように、前記グローブボックス側のストッパ部の位置が設定されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  5. 前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自動車のグローブボックス構造において、
    前記グローブボックスの左右の側面のうち、前端部から後端部までの回動可能な角度の小さい方の側面の前端部に、前記グローブボックス側のストッパ部が設けられていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  6. 左右両側面に全開時にインストルメントパネル側のストッパ部と当接するストッパ部を有し、前記インストルメントパネルに回動可能に取り付けられたグローブボックスと、該グローブボックスの左右のいずれか一方の側面側に配設されると共にシリンダとピストンとを有し、それらのうちのシリンダがインストルメントパネルに連結され、ピストンがグローブボックスに連結されるエアダンパとを備える自動車のグローブボックス構造であって、
    前記シリンダは、ブラケットを介して前記インストルメントパネルに連結されており、かつ、
    該シリンダは、前記ブラケットに対して前記グローブボックスの回動面と平行な面内で回動可能とされていると共に、その回動中心とほぼ直交する中心線回りに傾動可能に前記インストルメントパネルに連結されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
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