JP2009142931A - 打撃工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 打撃工具において、ツールホルダ137に工具ビット119の抜けを規制する抜け止め部材151を設ける。抜け止め部材151は、工具ビット119がツールホルダ137から抜け出ることを規制する抜け止め状態と、抜け止めを解除する抜け止め解除状態との間で、回動動作によって状態の切り替えが可能とされる。また、抜け止め部材151は、抜け止め状態と抜け止め解除状態間での切り替えを許容する第1の位置と、抜け止め状態あるいは抜け止め解除状態を維持する第2の位置との間で、長軸方向の移動動作によって位置の切り替えが可能とされている。更に抜け止め部材151を第2の位置に保持するべく付勢力を作用する付勢部材155と、抜け止め部材151とツールホルダ137との間に配置された弾性部材157とを有する。弾性部材157は、抜け止め部材151とツールホルダ137間における振動の伝達を抑える緩衝材として備えられている。
【選択図】 図2
Description
ツールリテーナは、棒状(ピン)部材であり、ハンマビットの長軸方向に対して交差状に配置されており、作業者の回動操作により、ハンマビット外面に形成された軸方向に延在する凹部の端面に係合して抜けを規制する抜け規制状態と、当該係合を解除することで抜けを許容する抜け規制解除状態との間で状態の切り替えが可能とされている。また、ツールリテーナは、回動操作による状態の切り替えが可能とされる切替許容位置と、回動操作が規制されて抜け規制状態または抜け規制解除状態を維持する状態維持位置(切替禁止位置)との間で軸方向に移動操作が可能とされる。
本発明の好ましい形態によれば、工具ビットの長軸方向と交差状にツールホルダに配置され、当該ツールホルダに対し交差方向に移動可能及び当該交差方向回りに回動可能とされた抜け止め部材を有する。この抜け止め部材は、ビット保持孔に突出する係合部を有する。そして抜け止め部材は、係合部が工具ビットに係合して当該工具ビットがツールホルダから抜け出ることを規制する抜け止め状態と、係合部の係合を解除して工具ビットの抜け止めを解除する抜け止め解除状態との間で、前記交差方向回り、すなわち抜け止め部材の長軸方向回りの回動動作によって状態の切り替えが可能とされる。また抜け止め部材は、抜け止め状態と抜け止め解除状態間での切り替えを許容する第1の位置と、抜け止め部材の工具ビットに対する抜け止め状態あるいは抜け止め解除状態を維持する第2の位置との間で、前記交差方向、すなわち抜け止め部材の長軸方向への移動動作によって位置の切り替えが可能とされている。なお、本発明における「切り替えを許容する」とは、抜け止め部材の回動により工具ビットに対する係合と係合解除の切り替えが可能とされる態様がこれに該当する。また、本発明における「維持する」とは、抜け止め部材の回動を規制する態様がこれに該当する。
しかるに、本発明の好ましい形態によれば、ツールホルダと抜け止め部材間に、振動の伝達を抑える緩衝材としての弾性部材を設けている。従って、工具ビットが抜け止め部材に衝突したときの抜け止め部材とツールホルダ間の振動の伝達(衝撃の伝播)が、弾性部材が変形することで抑えられ、これにより抜け止め部材が第2の位置から第1の位置へと移動することを規制し、ひいては工具ビットの抜けを防止することができる。
無負荷時の空打ちを防止するべく把持部材によって打撃子を機械的に把持する構成においては、把持部材の把持機能が低下した場合、無負荷状態で打撃子が工具ビットの空打ちを繰り返す可能性がある。従って、本発明の更なる形態によれば、打撃子を把持部材により機械的に把持する構成の打撃工具に適用することで、空打ちの繰り返しに対して工具ビットの抜け防止が合理的に実現される。
また、ハンマビット119が被加工材に押し付けられてストライカ143側へと押し込まれた負荷状態では、ハンマビット119がストライカ143による打撃を受ける打撃位置へと移動されるとともに、当該ハンマビット119の後端で押されたストライカ143がキャッチャー131のテーパ状内周面131aから抜け出して後方へ移動される。
従って、作業者によるツールリテーナ151の抜け規制状態と抜け規制解除状態間での状態の切り替えは、摘み154を手指で掴み圧縮コイルバネ155の付勢力に抗してツールリテーナ151をフランジ部153がツールホルダ137の外面から離間する方向へと引き操作し、フランジ部153が回動規制壁137cから離れた状態で行うことが可能とされる。この状態が図6に示される。
103 本体部
105 モータハウジング
106 バレル部
107 ギアハウジング
109 ハンドグリップ
109a トリガ
111 駆動モータ(モータ)
113 運動変換機構
115 打撃要素
119 ハンマビット(工具ビット)
119a 角軸部
119b 凹部
119c 後端面
129 ピストン
131 キャッチャー(把持部材)
131a テーパ状内周面
133 シールホルダ
134 Oリング
135 ラバーリング
137 ツールホルダ
137a ビット保持孔
137b 貫通孔
137c 回動規制壁
143 ストライカ
143a 空気室
151 ツールリテーナ(抜け止め部材)
151a 突出部(係合部)
151b 切欠
153 フランジ部
153a 切欠部
154 摘み
155 圧縮コイルバネ(付勢部材)
156 鍔付リング
156a 鍔部
157 Oリング(弾性部材)
Claims (3)
- ビット保持孔を有するツールホルダと、
前記ビット保持孔に挿入されて長軸方向に移動可能に保持される工具ビットと、を有し、
前記工具ビットを、少なくとも長軸方向に打撃動作させて被加工材に所定の加工作業を行う打撃工具であって、
前記ツールホルダに前記工具ビットの長軸方向と交差状に配置され、当該ツールホルダに対し前記交差方向に移動可能及び当該交差方向回りに回動可能とされた抜け止め部材を有し、
前記抜け止め部材は、前記ビット保持孔に突出する係合部を有し、前記係合部が前記工具ビットに係合して当該工具ビットが前記ツールホルダから抜け出ることを規制する抜け止め状態と、前記係合部の係合を解除して抜け止めを解除する抜け止め解除状態との間で、前記交差方向回りの回動動作によって状態の切り替えが可能とされるとともに、前記抜け止め状態と抜け止め解除状態間での切り替えを許容する第1の位置と、前記抜け止め部材の前記工具ビットに対する抜け止め状態あるいは抜け止め解除状態を維持する第2の位置との間で、前記交差方向への移動動作によって位置の切り替えが可能とされており、
前記抜け止め部材を前記第2の位置に保持するべく付勢力を作用する付勢部材と、
前記抜け止め部材と前記ツールホルダとの間に配置された弾性部材と、を更に有し、
前記弾性部材は、前記抜け止め部材と前記ツールホルダ間における振動の伝達を抑える緩衝材として備えられていることを特徴とする打撃工具。 - 請求項1に記載の打撃工具であって、
前記工具ビットの長軸方向に直線状に動作して当該工具ビットに打撃を加える打撃子と、
前記工具ビットが被加工材に押し付けられていない無負荷状態では、前記打撃子が前記工具ビットに打撃を加える打撃位置よりも前方位置へと移動された際に当該前方位置で前記打撃子を把持し、前記工具ビットが被加工材に押し付けられて前記打撃子側へと押し込まれた負荷状態では、前記工具ビットに押された前記打撃子が後退動作することを許容する空打ち防止用の把持部材と、を有することを特徴とする打撃工具。 - 請求項2に記載の打撃工具であって、
前記工具ビットの長軸方向に直線運動を行う駆動子を更に有し、
前記打撃子は、前記駆動子を前記工具ビットの長軸方向に相対移動可能に収容する筒状部材として構成されるとともに、前記駆動子が直線運動する際、当該筒状部材と前記駆動子間の空気の変動を介して前記工具ビット側へと駆動され、これにより前記打撃子が前記工具ビットに打撃動作を加えるように構成されていることを特徴とする打撃工具。
Priority Applications (2)
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Publications (1)
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JP2007322120A Pending JP2009142931A (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 打撃工具 |
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TW (1) | TWI474900B (ja) |
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CN112476353A (zh) * | 2019-09-12 | 2021-03-12 | 苏州宝时得电动工具有限公司 | 冲击工具 |
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- 2008-10-03 TW TW097138275A patent/TWI474900B/zh not_active IP Right Cessation
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