JPH0852668A - 打撃工具の空打ち防止装置 - Google Patents
打撃工具の空打ち防止装置Info
- Publication number
- JPH0852668A JPH0852668A JP18860494A JP18860494A JPH0852668A JP H0852668 A JPH0852668 A JP H0852668A JP 18860494 A JP18860494 A JP 18860494A JP 18860494 A JP18860494 A JP 18860494A JP H0852668 A JPH0852668 A JP H0852668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bit
- holder
- catcher
- striker
- hitting
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】キャッチャーと打撃子との嵌合に影響を与え
ず、空打ちを確実に防止する。 【構成】ビットホルダー9へ直交状に設けた長円の透孔
18へリテーナ20を遊挿し、リテーナ20の一端には
ツマミ部19を固着し、他端にはリング21とコイルス
プリング23を設けてリテーナ20を軸方向へ付勢し
て、ツマミ部19をビットホルダー9へ押圧させた。 【効果】最初の空打ちの際、ビットがリテーナ20へ衝
突すると、リテーナ20は前方へ平行移動してビットと
打撃子との間隔を広げるから、ビットが跳ね返っても打
撃子に届かない。又コイルスプリング23による付勢で
ビットの跳ね返りも少なくなる。
ず、空打ちを確実に防止する。 【構成】ビットホルダー9へ直交状に設けた長円の透孔
18へリテーナ20を遊挿し、リテーナ20の一端には
ツマミ部19を固着し、他端にはリング21とコイルス
プリング23を設けてリテーナ20を軸方向へ付勢し
て、ツマミ部19をビットホルダー9へ押圧させた。 【効果】最初の空打ちの際、ビットがリテーナ20へ衝
突すると、リテーナ20は前方へ平行移動してビットと
打撃子との間隔を広げるから、ビットが跳ね返っても打
撃子に届かない。又コイルスプリング23による付勢で
ビットの跳ね返りも少なくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動ハンマー、ハンマー
ドリル等の打撃工具に係り、詳しくはビットの先端を地
面等に接触しない状態で工具を作動させた場合でも、打
撃子が往復動してビットを打撃しないようにした空打ち
防止装置に関するものである。
ドリル等の打撃工具に係り、詳しくはビットの先端を地
面等に接触しない状態で工具を作動させた場合でも、打
撃子が往復動してビットを打撃しないようにした空打ち
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来空打ち防止装置としては、実公昭4
6−17761号公報に開示のものが知られている。こ
れは図5に示す如く、ピストンハウジング30の先端
に、打撃子31の先端が嵌合する内テーパ部33を有し
たキャッチャー32を設けたもので、ビット34の先端
が地面等に当接しない状態でピストン37を作動させた
際、ピストン37の前進と共に前方へ押し出された打撃
子31は、最初の空打ちでビット34の後端35に衝突
してビット34を前方へ飛び出させると共に、キャッチ
ャー32の内テーパ部33へ嵌入してそのまま把持さ
れ、その後はピストン37のみを往復動させるものであ
る。又この時飛び出したビット34は、その上部軸方向
へ設けた係止溝36の後端が、ビット34に対しホルダ
ー38へ直交状に挿着された係止軸39に当接し、当該
位置で停止する構造となっている。
6−17761号公報に開示のものが知られている。こ
れは図5に示す如く、ピストンハウジング30の先端
に、打撃子31の先端が嵌合する内テーパ部33を有し
たキャッチャー32を設けたもので、ビット34の先端
が地面等に当接しない状態でピストン37を作動させた
際、ピストン37の前進と共に前方へ押し出された打撃
子31は、最初の空打ちでビット34の後端35に衝突
してビット34を前方へ飛び出させると共に、キャッチ
ャー32の内テーパ部33へ嵌入してそのまま把持さ
れ、その後はピストン37のみを往復動させるものであ
る。又この時飛び出したビット34は、その上部軸方向
へ設けた係止溝36の後端が、ビット34に対しホルダ
ー38へ直交状に挿着された係止軸39に当接し、当該
位置で停止する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記空打ち防止
装置においては、最初の空打ちで飛び出したビット34
が係止軸39に衝突した反動で跳ね返り、その後端35
が打撃子31を押し戻してキャッチャー32から離脱さ
せ、再び打撃子31が作動して空打ちを起こすことがあ
る。かといってその防止のためにキャッチャー32と打
撃子31の嵌め合いをきつくすると、通常の作業を行う
時に打撃子31がはずれにくくなり作業性を低下させる
ことになってしまう。
装置においては、最初の空打ちで飛び出したビット34
が係止軸39に衝突した反動で跳ね返り、その後端35
が打撃子31を押し戻してキャッチャー32から離脱さ
せ、再び打撃子31が作動して空打ちを起こすことがあ
る。かといってその防止のためにキャッチャー32と打
撃子31の嵌め合いをきつくすると、通常の作業を行う
時に打撃子31がはずれにくくなり作業性を低下させる
ことになってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、最初の
空打ちの際ビットの跳ね返りがあってもキャッチャーと
打撃子との嵌め合いに影響を与えないようにした空打ち
防止装置を提供するもので、その構成は、前記係止軸を
ビットの軸方向へ移動可能に支持したことにある。又そ
の係止軸に、移動方向に対して負荷を与える抵抗手段を
設けるのが望ましい。又前記抵抗手段を、係止軸の一端
に固着された抜け止め部と、その抜け止め部をホルダー
側へ押圧するスプリングとで構成するのが望ましい。更
に前記キャッチャーとホルダーとの間に、通常の打撃作
動時にはビットに環装し、前記空打ちされたビットが飛
び出した位置ではビットから離反する弾性リングを配置
するのが望ましい。
空打ちの際ビットの跳ね返りがあってもキャッチャーと
打撃子との嵌め合いに影響を与えないようにした空打ち
防止装置を提供するもので、その構成は、前記係止軸を
ビットの軸方向へ移動可能に支持したことにある。又そ
の係止軸に、移動方向に対して負荷を与える抵抗手段を
設けるのが望ましい。又前記抵抗手段を、係止軸の一端
に固着された抜け止め部と、その抜け止め部をホルダー
側へ押圧するスプリングとで構成するのが望ましい。更
に前記キャッチャーとホルダーとの間に、通常の打撃作
動時にはビットに環装し、前記空打ちされたビットが飛
び出した位置ではビットから離反する弾性リングを配置
するのが望ましい。
【0005】
【作用】ビットの先端が地面等に当接しない状態で工具
を作動させると、打撃子はビットを打撃してビットを飛
び出させ、そのままキャッチャーに把持される。一方打
撃されたビットは、切除部の後端が係止軸に衝突する
が、係止軸は軸方向へ移動可能であるから、ビットは係
止軸と共に前方へ移動する。よってビットの後端と打撃
子との間隔が広くなり、ビットが跳ね返っても打撃子に
は届かない。又係止軸に抵抗手段が設けられると、負荷
を受けながら移動する係止軸がクッションとなって衝突
の際の衝撃を吸収し、ビットの跳ね返りを少なくでき
る。又抵抗手段が係止軸の一端に固着した抜け止め部
と、その抜け止め部をホルダー側へ押圧するスプリング
であると、簡単な構造で抵抗手段を構成できる上、スプ
リングの付勢は移動する係止軸のがたつきを抑えること
もできる。又キャッチャーとホルダーとの間に弾性リン
グを配置すると、ビットの跳ね返りがあっても弾性リン
グに当接し、ここでも跳ね返りの勢いを低下させること
ができる。
を作動させると、打撃子はビットを打撃してビットを飛
び出させ、そのままキャッチャーに把持される。一方打
撃されたビットは、切除部の後端が係止軸に衝突する
が、係止軸は軸方向へ移動可能であるから、ビットは係
止軸と共に前方へ移動する。よってビットの後端と打撃
子との間隔が広くなり、ビットが跳ね返っても打撃子に
は届かない。又係止軸に抵抗手段が設けられると、負荷
を受けながら移動する係止軸がクッションとなって衝突
の際の衝撃を吸収し、ビットの跳ね返りを少なくでき
る。又抵抗手段が係止軸の一端に固着した抜け止め部
と、その抜け止め部をホルダー側へ押圧するスプリング
であると、簡単な構造で抵抗手段を構成できる上、スプ
リングの付勢は移動する係止軸のがたつきを抑えること
もできる。又キャッチャーとホルダーとの間に弾性リン
グを配置すると、ビットの跳ね返りがあっても弾性リン
グに当接し、ここでも跳ね返りの勢いを低下させること
ができる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は電動ハンマー1の一部縦断面図で、筒状のピ
ストンハウジング2内には、図示しないクランク機構に
よって往復動する連結ロッド3がピン4によってピスト
ン5へ連結されており、ピストン5は、ピストンハウジ
ング2内を摺動可能な打撃子6の内筒部6a内の後方に
あって、外周に環装したYリング7でシールされた空気
室8を形成している。又ピストンハウジング2の先端に
はビットホルダー9がボルト10,10によって螺着さ
れ、その後方には、ウレタンリング11を介してOリン
グ12,13を備えたシールホルダ14が配置されてい
る。更にシールホルダ14の後方でワッシャー15との
間には、外周にラバーリング17が装着された打撃子6
のキャッチャー16が配置されると共に、その内周面に
はテーパ部16aが形成されている。一方打撃子6の先
端部にも前記テーパ部16aに嵌合するテーパ部6bが
形成されており、キャッチャー16へ嵌入した打撃子6
は、テーパ部16a,6b同士の嵌め合いによってキャ
ッチャー16に把持される。
る。図1は電動ハンマー1の一部縦断面図で、筒状のピ
ストンハウジング2内には、図示しないクランク機構に
よって往復動する連結ロッド3がピン4によってピスト
ン5へ連結されており、ピストン5は、ピストンハウジ
ング2内を摺動可能な打撃子6の内筒部6a内の後方に
あって、外周に環装したYリング7でシールされた空気
室8を形成している。又ピストンハウジング2の先端に
はビットホルダー9がボルト10,10によって螺着さ
れ、その後方には、ウレタンリング11を介してOリン
グ12,13を備えたシールホルダ14が配置されてい
る。更にシールホルダ14の後方でワッシャー15との
間には、外周にラバーリング17が装着された打撃子6
のキャッチャー16が配置されると共に、その内周面に
はテーパ部16aが形成されている。一方打撃子6の先
端部にも前記テーパ部16aに嵌合するテーパ部6bが
形成されており、キャッチャー16へ嵌入した打撃子6
は、テーパ部16a,6b同士の嵌め合いによってキャ
ッチャー16に把持される。
【0007】ビットホルダー9において、その先端上方
には、電動ハンマー1の軸方向に直交する長円形の透孔
18が、その下部をビットホルダー9中央の六角の装着
孔9aと連通して形成され、透孔18には、図2,3に
示す如く、一端にツマミ部19を備えた係止軸としての
リテーナ20が、その下部を装着孔9a内へ突出させた
状態で遊挿されている。又このリテーナ20の他端に
は、リング21が装着されると共に、ピン22がリテー
ナ20の軸方向と垂直に嵌着されてリング21の抜け止
めとなり、更にリング21とビットホルダー9との間に
は、コイルスプリング23が巻装されて、リング21を
図2の右側へ押圧することでツマミ部19をビットホル
ダー9側へ付勢している。このコイルスプリング23は
後述する緩衝作用と共に、透孔18へ遊挿されるリテー
ナ20のがたつきを防止する作用も奏する。又リテーナ
20の中央には、装着孔9aの上部と合致する形状の切
欠部24が形成されている。尚25はワッシャー、26
はビットホルダー9に披着されるダストカバーである。
には、電動ハンマー1の軸方向に直交する長円形の透孔
18が、その下部をビットホルダー9中央の六角の装着
孔9aと連通して形成され、透孔18には、図2,3に
示す如く、一端にツマミ部19を備えた係止軸としての
リテーナ20が、その下部を装着孔9a内へ突出させた
状態で遊挿されている。又このリテーナ20の他端に
は、リング21が装着されると共に、ピン22がリテー
ナ20の軸方向と垂直に嵌着されてリング21の抜け止
めとなり、更にリング21とビットホルダー9との間に
は、コイルスプリング23が巻装されて、リング21を
図2の右側へ押圧することでツマミ部19をビットホル
ダー9側へ付勢している。このコイルスプリング23は
後述する緩衝作用と共に、透孔18へ遊挿されるリテー
ナ20のがたつきを防止する作用も奏する。又リテーナ
20の中央には、装着孔9aの上部と合致する形状の切
欠部24が形成されている。尚25はワッシャー、26
はビットホルダー9に披着されるダストカバーである。
【0008】以上の如く構成された電動ハンマー1は、
ビット27を装着する際、リテーナ20のツマミ部19
を把持して回転させ、図2のように切欠部24を下方へ
位置させると、装着孔9aが開放されるから、ビット2
7を装着孔9aへ挿入でき、六角部27aがビットホル
ダー9の装着孔9aに、後端28がシールホルダ14に
夫々把持され、後端28がキャッチャー16の中央へ突
出した位置で停止する。そこで再びリテーナ20を回転
させて切欠部24を上方へ位置させると、装着孔9a内
へ再び突出したリテーナ20がビット27上部の軸方向
へ形成された縦長の切除部29内前方へ位置し、ビット
27の装着は完了する。尚この時リテーナ20は切除部
29の前端部29aの位置設定(図1)により透孔18
の後端よりへ移動する。そして通常のハツリや土掘り作
業においては、ピストン5の往復動により空気室8を介
して打撃子6が往復動し、ピストンハウジング2内へ突
出したビット27の後端28を打撃する。
ビット27を装着する際、リテーナ20のツマミ部19
を把持して回転させ、図2のように切欠部24を下方へ
位置させると、装着孔9aが開放されるから、ビット2
7を装着孔9aへ挿入でき、六角部27aがビットホル
ダー9の装着孔9aに、後端28がシールホルダ14に
夫々把持され、後端28がキャッチャー16の中央へ突
出した位置で停止する。そこで再びリテーナ20を回転
させて切欠部24を上方へ位置させると、装着孔9a内
へ再び突出したリテーナ20がビット27上部の軸方向
へ形成された縦長の切除部29内前方へ位置し、ビット
27の装着は完了する。尚この時リテーナ20は切除部
29の前端部29aの位置設定(図1)により透孔18
の後端よりへ移動する。そして通常のハツリや土掘り作
業においては、ピストン5の往復動により空気室8を介
して打撃子6が往復動し、ピストンハウジング2内へ突
出したビット27の後端28を打撃する。
【0009】そしてビット27の先端が地面等に当接し
ない状態でピストン5を作動させると、押し出された打
撃子6は、最初の空打ちで後端28を打撃し、そのまま
前進してキャッチャー16に嵌入して把持されると同時
に、打撃されたビット27は元の後退位置から前進して
切除部29の後端29bがリテーナ20へ衝突するまで
突出する。しかしリテーナ20はその衝突によって透孔
18の前端へ移動し、図4の如くビット27の後端28
と打撃子6との間隔が最も開いた状態となるから、ビッ
ト27が跳ね返っても打撃子6に当接するまでには至ら
ず、キャッチャー16との嵌め合いに影響を与えない。
更にリテーナ20はコイルスプリング23の付勢によっ
てツマミ部19がビットホルダー9へ押し付けられ、打
撃子6の衝突方向と垂直な抵抗力を有するから、この力
がクッションになり、リング21、ツマミ部19と共に
透孔18の前端側へ平行移動しながら衝撃を吸収するこ
とができ、ビット27の跳ね返りを少なくすることがで
きる。加えて前方へ移動したビット27の位置では、図
4のように後側のOリング12が後端28から脱却する
ように設定されているから、跳ね返ろうとする後端28
はOリング12に当接し、ここでも緩衝作用が得られ
る。このように本実施例によれば、リテーナ20へ衝突
したビット27の跳ね返りを効果的に防止してキャッチ
ャー16による打撃子6の把持に影響を与えず、その後
の空打ちを確実に解消することが可能となる。尚ここか
ら通常作業を行う場合は、ビット27の先端を地面等へ
当接させてビットホルダー9側へ押し込めば良い。する
とビット27は図1の位置へ後退し、後端28がシール
ホルダ14から突出して打撃子6をキャッチャー16か
ら離脱させるから、再びハンマーとして使用できる。
ない状態でピストン5を作動させると、押し出された打
撃子6は、最初の空打ちで後端28を打撃し、そのまま
前進してキャッチャー16に嵌入して把持されると同時
に、打撃されたビット27は元の後退位置から前進して
切除部29の後端29bがリテーナ20へ衝突するまで
突出する。しかしリテーナ20はその衝突によって透孔
18の前端へ移動し、図4の如くビット27の後端28
と打撃子6との間隔が最も開いた状態となるから、ビッ
ト27が跳ね返っても打撃子6に当接するまでには至ら
ず、キャッチャー16との嵌め合いに影響を与えない。
更にリテーナ20はコイルスプリング23の付勢によっ
てツマミ部19がビットホルダー9へ押し付けられ、打
撃子6の衝突方向と垂直な抵抗力を有するから、この力
がクッションになり、リング21、ツマミ部19と共に
透孔18の前端側へ平行移動しながら衝撃を吸収するこ
とができ、ビット27の跳ね返りを少なくすることがで
きる。加えて前方へ移動したビット27の位置では、図
4のように後側のOリング12が後端28から脱却する
ように設定されているから、跳ね返ろうとする後端28
はOリング12に当接し、ここでも緩衝作用が得られ
る。このように本実施例によれば、リテーナ20へ衝突
したビット27の跳ね返りを効果的に防止してキャッチ
ャー16による打撃子6の把持に影響を与えず、その後
の空打ちを確実に解消することが可能となる。尚ここか
ら通常作業を行う場合は、ビット27の先端を地面等へ
当接させてビットホルダー9側へ押し込めば良い。する
とビット27は図1の位置へ後退し、後端28がシール
ホルダ14から突出して打撃子6をキャッチャー16か
ら離脱させるから、再びハンマーとして使用できる。
【0010】尚係止軸へ設ける抵抗手段は、その移動方
向に負荷を与える構成であれば上記コイルスプリングを
利用したものに限らず、係止軸とビットホルダーの透孔
との間にゴムやフェルト等の弾性体を部分的或は全体に
介在させて、係止軸の移動に負荷を生じさせるものとし
ても良い。又係止軸を、係止軸を挟んでビットの軸方向
へ前後に配置したスプリング等の弾性体によって支持し
ても、ビットと衝突した移動の際クッションとなる負荷
は得られる。但し本発明は、係止軸を移動させて跳ね返
りの影響がないようにビットと打撃子との間隔を確保す
る趣旨であるから、移動する係止軸によって空打ち防止
の効果が得られれば、抵抗手段や弾性リング等はなくて
も良い。
向に負荷を与える構成であれば上記コイルスプリングを
利用したものに限らず、係止軸とビットホルダーの透孔
との間にゴムやフェルト等の弾性体を部分的或は全体に
介在させて、係止軸の移動に負荷を生じさせるものとし
ても良い。又係止軸を、係止軸を挟んでビットの軸方向
へ前後に配置したスプリング等の弾性体によって支持し
ても、ビットと衝突した移動の際クッションとなる負荷
は得られる。但し本発明は、係止軸を移動させて跳ね返
りの影響がないようにビットと打撃子との間隔を確保す
る趣旨であるから、移動する係止軸によって空打ち防止
の効果が得られれば、抵抗手段や弾性リング等はなくて
も良い。
【0011】
【発明の効果】以上本発明によれば、最初の空打ちの際
ビットの跳ね返りがあっても打撃子とキャッチャーとの
嵌合に影響を与えず、その後の空打ちを確実に防止でき
る。又移動する係止軸に抵抗手段を設けると、負荷を受
けながらの移動がクッションとなって衝突の際の衝撃を
吸収でき、ビットの跳ね返りを少なくできる。又抵抗手
段が係止軸の一端に固着した抜け止め部と、その抜け止
め部をホルダー側へ押圧するスプリングであると、簡単
な構造で抵抗手段を構成できる上、スプリングの付勢は
移動する係止軸のがたつきを抑えることもできる。又キ
ャッチャーとホルダーとの間に弾性リングを配置する
と、ビットの跳ね返りがあっても弾性リングに当接して
緩衝され、より好適な効果が得られる。
ビットの跳ね返りがあっても打撃子とキャッチャーとの
嵌合に影響を与えず、その後の空打ちを確実に防止でき
る。又移動する係止軸に抵抗手段を設けると、負荷を受
けながらの移動がクッションとなって衝突の際の衝撃を
吸収でき、ビットの跳ね返りを少なくできる。又抵抗手
段が係止軸の一端に固着した抜け止め部と、その抜け止
め部をホルダー側へ押圧するスプリングであると、簡単
な構造で抵抗手段を構成できる上、スプリングの付勢は
移動する係止軸のがたつきを抑えることもできる。又キ
ャッチャーとホルダーとの間に弾性リングを配置する
と、ビットの跳ね返りがあっても弾性リングに当接して
緩衝され、より好適な効果が得られる。
【図1】電動ハンマーの一部縦断面図である。
【図2】リテーナの構造を示す説明図である(ダストカ
バー26を外した状態で示す)。
バー26を外した状態で示す)。
【図3】リテーナの構造を示す説明図である。
【図4】空打ち防止装置の作用を示す説明図である。
【図5】従来の空打ち防止装置の説明図である。
【符号の説明】 1・・電動ハンマー、2・・ピストンハウジング、3・
・連結ロッド、4・・ピン、5・・ピストン、6・・打
撃子、7・・Yリング、8・・空気室、9・・ビットホ
ルダー、10・・ボルト、11・・ウレタンリング、1
2,13・・Oリング、14・・シールホルダ、15・
・ワッシャー、16・・キャッチャー、17・・ラバー
リング、18・・透孔、19・・ツマミ部、20・・リ
テーナ、21・・リング、22・・ピン、23・・コイ
ルスプリング、24・・切欠部、25・・ワッシャー、
26・・ダストカバー、27・・ビット、28・・後
端、29・・切除部。
・連結ロッド、4・・ピン、5・・ピストン、6・・打
撃子、7・・Yリング、8・・空気室、9・・ビットホ
ルダー、10・・ボルト、11・・ウレタンリング、1
2,13・・Oリング、14・・シールホルダ、15・
・ワッシャー、16・・キャッチャー、17・・ラバー
リング、18・・透孔、19・・ツマミ部、20・・リ
テーナ、21・・リング、22・・ピン、23・・コイ
ルスプリング、24・・切欠部、25・・ワッシャー、
26・・ダストカバー、27・・ビット、28・・後
端、29・・切除部。
Claims (4)
- 【請求項1】 ビットを着脱する装着孔を有したホルダ
ーと、前記ホルダーの後方同軸上にあって往復動し、ホ
ルダーへ装着されたビットの後端を打撃する打撃子と、
ホルダーと打撃子の間にあって打撃子を把持可能なキャ
ッチャーと、ホルダーへ直交状に挿入されて装着孔内を
通過し、ビットの軸方向に設けられた縦長の切除部へ係
止してビットを抜け止めする係止軸とを備え、ビットの
空打ちの際、打撃子はビットを打撃すると共にキャッチ
ャーに把持され、打撃されたビットは切除部の後端が係
止軸へ当接する位置まで飛び出して停止する打撃工具の
空打ち防止装置であって、前記係止軸を、ビットの軸方
向へ移動可能に支持したことを特徴とする打撃工具の空
打ち防止装置。 - 【請求項2】 前記係止軸に、移動方向に対して負荷を
与える抵抗手段を設けたものである請求項1に記載の打
撃工具の空打ち防止装置。 - 【請求項3】 前記抵抗手段が、係止軸の一端に固着さ
れた抜け止め部と、その抜け止め部をホルダー側へ押圧
するスプリングとで構成された請求項2に記載の打撃工
具の空打ち防止装置。 - 【請求項4】 前記キャッチャーとホルダーとの間に、
通常の打撃作動時にはビットに環装し、前記空打ちされ
たビットが飛び出した位置ではビットから離反する弾性
リングを配置したものである請求項1乃至請求項3に記
載の打撃工具の空打ち防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18860494A JPH0852668A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 打撃工具の空打ち防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18860494A JPH0852668A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 打撃工具の空打ち防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852668A true JPH0852668A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16226583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18860494A Pending JPH0852668A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 打撃工具の空打ち防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0852668A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008161944A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-17 | Makita Corp | 打撃工具 |
JP2009142931A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Makita Corp | 打撃工具 |
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1994
- 1994-08-10 JP JP18860494A patent/JPH0852668A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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