JP2009142917A - ブラスト装置及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水処理設備を要することなく、かつブラストを効率よく行うことができる、特に除染作業に好適なブラスト装置及びその運転方法を提供する。
【解決手段】本発明のブラスト装置10は、ホース26の基端部側で炭酸カルシウム粉体と液体とをブラスト媒体供給装置30によってミキシングし、ミキシングしたブラスト媒体と液体との混合媒体20を、圧縮エアでホース26中を空気輸送させ、ホース26の先端のノズル24から素地面14に向けて投射する。これにより、混合媒体20は、ホース26の基端部から加速されてノズル24から素地面14に向けて高速で投射される。
【選択図】図1

Description

本発明はブラスト装置及びその運転方法に係り、特に原子力発電所設備の壁面の塗膜を除去したり、塗膜が除去された素地面を除染したりすることを主目的としたブラスト装置及びその運転方法に関する。
近年、原子力発電所設備の廃止措置に関し、その廃炉の解体基準について法整備が行われている。廃炉を解体する際には、まず、その壁面の放射性物質を含む塗膜を除去し、次に、塗膜が除去された素地面(母材)を除染して素地面のコンタミ(放射線による放射性汚染物質)を除去する必要がある。
本願出願人は、特許文献1において、このような放射性物質を含む塗膜の除去、及び素地面の除染を目的としたブラスト装置を提案している。
特許文献1のブラスト装置は、研削材が多孔質弾性体(スポンジ)内に固着されたブラスト媒体を使用し、このブラスト媒体を塗装壁面に向けて投射させ、塗膜の除去、及び素地面の除染を行うものである。このブラスト装置によれば、ブラスト媒体が塗膜に衝突するとブラスト媒体が偏平になり、固着されている研削材が塗膜に直接高速で衝突するので、サンドブラスト装置と同様に、塗膜を研削材によって研削除去することができる。また、通常では空中に漂うことになる粉塵が、多孔質弾性体の中に取り込まれてそのまま落下するので、粉塵飛散を防止することができる。このような利点により、粉塵が作業環境中に大量に漂うサンドブラスト装置と比較して、作業環境を大幅に改善できるという特有の効果がある。
ところで、特許文献1に開示された乾式のブラスト装置は、アルミナやジルコニア等の硬度の高い研削材を多孔質弾性体に固着したブラスト媒体を主として使用するため、塗膜の研削除去作業は効率よく行うことができる。しかしながら、素地面の除染となると、ユリア樹脂等の硬度の低い研削材(研掃材ともいう)を使用した場合でも、水に研削材を含有させた液体のブラスト媒体を使用する湿式のブラスト装置と比べれば、すなわち、コンタミを液体で洗い落とす装置と比べれば、やはり除染効率が劣ることは否めない。
特許文献2の図1には、水ノズルと蒸気ノズルとからなるスチームインジェクタの蒸気水混合ノズルに研摩材を供給し、被処理物の酸化皮膜、及び金属母材を研削する湿式のブラスト装置が開示されている。このブラスト装置は、原子力施設の建屋埋設配管に圧縮空気と研摩材とを圧送して配管内面の酸化皮膜、及び金属母材を研削するものである。
特開2006−130618号公報 特開2000−75095号公報
特許文献2の湿式ブラスト装置は、水によってコンタミを洗い落とすことができるため、特許文献1の乾式ブラスト装置と比較して、除染効率が高いと言える。しかしながら、特許文献2のような湿式ブラスト装置は、基本的に水洗浄を主とした装置であるため、水洗浄により、放射性汚染物質を含むコンタミが水に混入した二次廃棄物が発生し、その水処理に専用の設備を要するという欠点があった。
また、特許文献2のブラスト装置は、水が高圧で供給されるスチームインジェクタの蒸気水混合ノズルに研摩材を供給する装置なので、ノズルにおいて、高圧で供給されてきた水が、低速で供給される研磨材により減速されることから、ブラストの仕事量が落ちるという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水処理設備を要することなく、かつブラストを効率よく行うことができる、特に除染作業に好適なブラスト装置及びその運転方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のブラスト装置の発明は、前記目的を達成するために、ブラスト媒体が貯留されるとともに、所定の位置にブラスト媒体の供給口が形成されたタンクと、前記タンクの前記供給口に基端部が接続されたホースと、前記ホースの先端部に接続されたノズルと、前記ホースの基端部に圧縮エアを供給する圧縮エア供給部と、前記ホースの基端部に接続され、前記タンクの前記供給口から供給された前記ブラスト媒体の供給点に向けて液体を供給する液体供給部と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ホースの基端部でブラスト媒体と液体とをミキシングし、ミキシングしたブラスト媒体と液体との混合媒体を、圧縮エアでホース中を空気輸送させ、ホース先端のノズルから被加工物に向けて投射する。これにより、混合媒体はノズルの位置で減速されることなく高速で投射される。また、ブラスト媒体と液体とがホースを通過することでミキシング域が長くなるので、ブラスト媒体と液体とのミキシングが確実に行われるようになる。このミキシング作用によって、ブラスト媒体に液体が良好に絡みつくため(吸水性のあるブラスト媒体の場合には、ブラスト媒体が湿潤する)、液体がノズルから直接投射されなくなり、液体が絡みついたブラスト媒体(湿潤したブラスト媒体)がノズルから投射される。これによって、投射したブラスト媒体に起因するダストの発生を抑制できる。また、除染を目的とした用途の場合には、ブラスト媒体に絡みついた液体によって素地面のコンタミが水洗浄の如く除去されるので、除染を効率よく実施することができる。更に、液体はブラスト媒体に絡みついており、液体単独で投射されないので、二次廃棄物(水)の発生を抑えることができる。
一方、ブラストに供して落下した使用済みのブラスト媒体は、液体が絡みついているため塊状になる。これにより、水と比較して容易に回収できる。また、回収したブラスト媒体が放射性汚染物質を含む場合には、これを除染処理し、キャスクに保管して既存の放射線管理区域に保管するだけでよい。よって、放射性汚染物質を含む水と比較して二次廃棄物の除染設備が不要になり、二次廃棄物の取り扱いも格段に簡易になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ブラスト媒体は、パウダー状の媒体であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ブラスト媒体としてパウダー状の媒体を使用することが好ましい。パウダー状の媒体を乾式で投射するとパウダーによるダストが大量に発生するため作業環境の点から好ましくないが、パウダーに液体を混ぜて投射すると、そのブラスト媒体は湿潤したものとなるので、ダストの発生を抑制でき、また回収も容易になる。
ブラスト媒体がパウダーであっても、その硬度が高ければ(例えばモース硬度6以上)、塗膜の研削作業等のハードな作業を行うことができ、その硬度が低ければ(例えばモース硬度6未満)、除染作業(素地面に付着しているコンタミ除去作業)や鏡面加工等のソフトな作業を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記パウダー状の媒体は、炭酸カルシウム粉体であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、パウダー状の媒体として炭酸カルシウム粉体を使用することが好ましい。例えば、炭酸カルシウム粉体として、帆立貝等の貝殻を粉砕したものを使用することにより、地球環境資源の保護に好適なパウダー状のブラスト媒体を得ることができる。なお、炭酸カルシウム粉体は工業的に生産されたものであってもよく、更に、この炭酸カルシウム粉体をスポンジ片に固着してスポンジ状のブラスト媒体としてもよい。
請求項4に記載のブラスト装置の運転方法の発明は、請求項1、2又は3のうちいずれかに記載のブラスト装置において、該ブラスト装置が使用されるブラスト対象室内の窓ガラスの透明度を透明度測定手段によって測定し、該測定された透明度に基づいて、前記ブラスト装置のブラスト媒体供給部によるブラスト媒体供給量、及び/又は液体供給部による液体供給量を制御部によって制御することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、ブラスト装置が使用されるブラスト対象室内の窓ガラスの透明度を透明度測定手段によって測定する。そして、測定された透明度に基づいて制御部が、液体供給部による液体供給量を制御する。すなわち、窓ガラスの透明度がダスト付着により低くなると、ダスト量が規定値よりも増加したと制御部が判断し、液体供給量を増やしてダストの発生を抑制する。これにより、ブラスト作業環境を良好に自動で維持することができる。なお、ブラスト媒体の供給量を制御してもよく、双方の供給量を前記の如く制御するようにしてもよい。
本発明に係るブラスト装置及びその運転方法によれば、ホースの基端部でブラスト媒体と液体とをミキシングし、ミキシングしたブラスト媒体と液体との混合媒体を、圧縮エアでホース中を輸送させ、ノズルから被加工物に向けて投射するので、水処理設備を要することなく、かつブラストを効率よく行うことができ、特に除染作業に好適となる。
以下添付図面に従って、本発明に係るブラスト装置及びその運転方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1に示す実施の形態のブラスト装置10は、原子力発電所設備の壁面12の塗膜が除去された素地面14の除染用として使用されるブラスト装置である。また、図2は、ブラスト装置10の要部構造を示した断面図である。
まず、ブラスト装置10を用いた除染工法について説明すると、この除染工法で使用する媒体は、図3に示すようにブラスト媒体であるパウダー状の炭酸カルシウム粉体16と液体18とをミキシングした混合媒体20であって、液体18が単独で分離せず、炭酸カルシウム粉体16に染み込み、炭酸カルシウム粉体16が液体18で湿潤した状態の混合媒体20である。この混合媒体20を圧縮エアによって素地面14に高速で投射し、素地面14を除染する。
このブラスト装置10によれば、図3(A)の如く混合媒体20が素地面14に衝突すると、図3(B)の如く炭酸カルシウム粉体16、16…が液体18とともに素地面14に直接高速で衝突する。この衝撃力で素地面14が除染されるとともに素地調整され、素地面14に付着しているコンタミが液体18によって水洗浄の如く除去される。また、通常では空中に漂うことになる粉塵が混合媒体20の中に取り込まれてそのまま落下するので、粉塵飛散も防止することができる。更に、反発力も液体18によって吸収されるため、混合媒体20の跳ね返りは殆ど発生しない。このような特性により、図1の如くブラスト装置10を取り扱う作業者22の装備も軽装ですむ。
図1は、ブラスト装置10のノズル24近傍のホース26を作業者22が両手で把持し、素地面14に向けて混合媒体20を投射している図が示されている。この作業者22は、サンドブラスト工法のようにプロテクタを全身に装備する必要はなく軽装となっている。これにより、作業者22の労力が大幅に低減されている。
図1、図2に示すブラスト装置10はタンク28、ブラスト媒体供給装置(ブラスト媒体供給部)30、ホース26、ノズル24、エアコンプレッサ(圧縮エア供給部)32、及び液体タンク34と電磁バルブ36からなる液体供給部38等から構成される。
タンク28には、図2の如くブラスト媒体である炭酸カルシウム粉体16が貯留されるとともに、ホッパ部28Aの下部に炭酸カルシウム粉体16の供給口29が形成されている。この供給口29の形成位置は、ホッパ部28Aの下部に限定されるものではないが、この位置に形成することにより、炭酸カルシウム粉体16をホース26に自重で供給できるので好ましい。また、タンク28は、エアコンプレッサ40からの圧縮エアによって圧力が付与された直圧式のタンクであり、そのタンク28の内圧P1は、混合媒体20を圧送するエアコンプレッサ32の圧力P2よりも若干量大きく設定されている。例えば、内圧P1は、圧力P2+0.1MPa以上に設定されており、実施の形態のブラスト装置10では、内圧P1が0.4〜0.7MPaに、圧力P2が0.3〜0.6MPaにそれぞれ設定されている。これにより、エアコンプレッサ32からの圧縮エアがタンク28に逆流するのが防止されている。
ホース26は所定の長さを有し、タンク28の供給口29に基端部26Aが略十字形状のジョイント管42を介して接続され、このホース26の先端部26Bにノズル24が接続されている。
エアコンプレッサ32は、ジョイント管42に接続され、このジョイント管42を介してホース26の基端部26Aに前記圧力Pとなる圧縮エアを供給する。
液体供給部38は、前述の如く液体タンク34と電磁バルブ36とから構成され、液体タンク34に貯留された液体18が電磁バルブ36を介してホース26の基端部26Aにジョイント管42を介して供給される。また、電磁バルブ36の開度が後述する制御部によって制御されることにより、液体18の供給量が制御される。
ジョイント管42における液体18の供給位置は、図2に示すようにタンク28の供給口29の真下(ブラスト媒体の供給点)に設定されている。これによって、供給口29から供給されてきた炭酸カルシウム粉体16に液体18が直接供給される。すなわち、速度が略零の炭酸カルシウム粉体16に液体18が供給されるように設定されている。
ブラスト媒体供給装置30は、ジョイント管42内でジョイント管42の水平軸方向に沿って内設されたスクリューコンベアである。ブラスト媒体供給装置30が回転駆動されると、タンク28に貯留された炭酸カルシウム粉体16は、スクリューコンベアによって供給口29から強制的に掻き出され、ホース26に導かれる。また、掻き出された炭酸カルシウム粉体16は、ブラスト媒体供給装置30のミキシング作用により液体18と混合され、ここで混合媒体20となるとともに、エアコンプレッサ32からの圧縮によりホース26に向けて圧送される。そして、ホース26を圧送される間に圧縮エアによって更にミキシングされ、ノズル24から投射される前段階で、液体18が炭酸カルシウム粉体16に染み込んだ混合媒体20となる。このような混合媒体20を生成するために、ブラスト媒体供給装置30による炭酸カルシウム粉体16の供給量、及び液体18の各供給量と、エアコンプレッサ32による圧力P2とが好適な値にそれぞれ設定されている。なお、ブラスト媒体供給装置30は、図4に示すようにタンク28の供給口29の下方位置にホッパ28Aの軸心に沿って鉛直方向に配設してもよい。また、ブラスト媒体供給装置30は後述する制御部によってその回転速度が制御され、これによって、炭酸カルシウム粉体16の供給量が制御されている。
次に、前記の如く構成されたブラスト装置10の作用について説明する。
このブラスト装置10の基本動作は、ホース26の基端部26A側で炭酸カルシウム粉体16と液体18とをブラスト媒体供給装置30によってミキシングし、ミキシングしたブラスト媒体16と液体18との混合媒体20を、圧縮エアでホース26中を空気輸送させ、ホース26の先端のノズル24から素地面14に向けて投射することにある。すなわち、混合媒体20は、ホース26の基端部26Aから加速されてノズル24から素地面14に向けて高速で投射される。
したがって、混合媒体20はノズル24の位置で減速されることなく投射される。また、炭酸カルシウム粉体16と液体18とがホース26を通過することでミキシング域が長くなるので、炭酸カルシウム粉体16と液体18とのミキシングが確実に行われるようになる。このミキシング作用によって、炭酸カルシウム粉体16に液体18が良好に染み込むため、液体18がノズル24から直接投射されなくなり、液体18が染み込んだ炭酸カルシウム粉体16がノズル24から投射される。
以上の作用によって、投射した炭酸カルシウム粉体16に起因するダストの発生を抑制できるとともに、炭酸カルシウム粉体16に染み込んだ液体18によって素地面14のコンタミが水洗浄の如く除去されるので、除染を効率よく実施することができる。また、液体18は炭酸カルシウム粉体16に染み込んでおり、液体18単独で投射されないので、二次廃棄物(水)の発生を抑えることができる。
一方、ブラストに供して落下した使用済みの混合媒体20は、液体18が絡みついているため塊状になる。これにより、水と比較して容易に回収できるようになる。また、回収した混合媒体20は、コンタミ(放射性汚染物質)を含むため、これを除染処理し、キャスクに保管して既存の放射線管理区域に保管することが好ましい。これにより、放射性汚染物質を含む水と比較して二次廃棄物の除染設備が不要になるため、廃棄物の取り扱いも格段に簡易になる。
実施の形態では、ブラスト媒体としてパウダー状の炭酸カルシウム粉体16を使用しているが、炭酸カルシウム粉体16の硬度が高ければ(例えばモース硬度6以上)、塗膜の研削作業等のハードな作業を行うことができる。また、その硬度が低ければ(例えばモース硬度6未満)、実施の形態の如く除染作業や鏡面加工等のソフトな作業を行うことができる。更に、炭酸カルシウム粉体16として、帆立貝等の貝殻を粉砕したものを使用することにより、地球環境資源の保護に好適なパウダー状のブラスト媒体を得ることができる。なお、炭酸カルシウム粉体16は、工業的に生産されたものであってもよい。
図5は、実施の形態のブラスト装置10の運転方法の他の一例を示した模式図である。
この運転方法は、ブラスト装置10が使用されるブラスト対象室44内の窓ガラス56の透明度を、ブラスト対象室44外に設置された既知の透明度測定用カメラ(透明度測定手段)58によって測定し、測定された透明度に基づいて、ブラスト媒体供給部30によるブラスト媒体供給量、及び/又は電磁バルブ36による液体供給量を制御部48によって制御するものである。
すなわち、この運転方法は、窓ガラス56の透明度がダスト付着により低くなると、ダスト量が規定値よりも増加したと制御部48が判断し、電磁バルブ36の開度を大きく制御し、液体供給量を増やしてダストの発生を抑制する。これにより、ブラスト対象室44内におけるブラスト作業環境を良好に自動で維持することができる。制御部48による制御対象は電磁バルブ36に限定されるものではなく、ブラスト媒体供給部30を制御して炭酸カルシウム粉体16の供給量を制御してもよく、双方の供給量を前記の如く制御するようにしてもよい。なお、図5における符号50は、ブラスト対象室44の排気ダクトであり、符号52は、排気ダクト50に連結された排気ファン、符号54は、排気ダクト50を通過する微小粒子等を除去するHEPAフィルタである。
ところで、液体18として単なる水を使用すると、素地面14が錆びるため、アルカリ電解水(pH11以上)を使用することが好ましい。また、このアルカリ電解水に界面活性剤を混ぜることが好ましい。これにより、素地面のコンタミを除去し易くなるので、高い除染効果を得ることができる。なお、この場合、ブラスト媒体としてアルミニウム材を使用すると、アルミニウム材が腐食するので好ましくない。
なお、素地面14の除染工程の前段で行われる塗膜除去工程においても、実施の形態のブラスト装置10を使用することができる。この場合、ブラスト媒体として、硬度の高い銅スラグ(カラミ)、スチールグリット、アルミナ、ジルコニア等の研削材を使用することが好ましい。
実施の形態のブラスト装置の全体構成を示した説明図 図1に示したブラスト装置の要部構造を示した断面図 図1に示したブラスト装置による混合媒体の動作を示した説明図 ブラスト媒体を搬送するスクリューコンベアが鉛直方向に配置された構造図 ブラスト装置の運転方法の一例を示した模式図
符号の説明
10…ブラスト装置、12…原子力発電所設備の壁面、14…素地面、16…炭酸カルシウム粉体、18…液体、20…混合媒体、22…作業者、24…ノズル、26…ホース、28…タンク、30…ブラスト媒体供給装置、32…エアコンプレッサ、34…液体タンク、36…電磁バルブ、38…液体供給部、40…エアコンプレッサ、42…ジョイント管、44…ブラスト対象室、48…制御部、50…排気ダクト、52…排気ファン、54…HEPAフィルタ

Claims (4)

  1. ブラスト媒体が貯留されるとともに、所定の位置にブラスト媒体の供給口が形成されたタンクと、
    前記タンクの前記供給口に基端部が接続されたホースと、
    前記ホースの先端部に接続されたノズルと、
    前記ホースの基端部に圧縮エアを供給する圧縮エア供給部と、
    前記ホースの基端部に接続され、前記タンクの前記供給口から供給された前記ブラスト媒体の供給点に向けて液体を供給する液体供給部と、
    を備えたことを特徴とするブラスト装置。
  2. 前記ブラスト媒体は、パウダー状の媒体である請求項1に記載のブラスト装置。
  3. 前記パウダー状の媒体は、炭酸カルシウム粉体である請求項2に記載のブラスト装置。
  4. 請求項1、2又は3のうちいずれかに記載のブラスト装置において、該ブラスト装置が使用されるブラスト対象室内の窓ガラスの透明度を透明度測定手段によって測定し、該測定された透明度に基づいて、前記ブラスト装置のブラスト媒体供給部によるブラスト媒体供給量、及び/又は液体供給部による液体供給量を制御部によって制御することを特徴とするブラスト装置の運転方法。
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