JP5187499B2 - ブラスト装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明はブラスト装置及びその運転方法に係り、特に原子力発電所設備の壁面の塗膜を除去したり、塗膜が除去された素地面を除染したりすることを主目的としたブラスト装置及びその運転方法に関する。
近年、原子力発電所設備の廃止措置に関し、その廃止措置の解体基準について法整備が行われている。原子炉施設を解体する際には、放射性物質の拡散を防止する必要がある。母材に塗装がされている場合は、まず、その壁面の放射性物質を含む塗膜を除去し、次に、塗膜が除去された素地面(母材)のコンタミ(放射線による放射性汚染物質)を除去(除染)する必要がある。
本願出願人は、特許文献1において、このような放射性物質を含む塗膜の除去、及び素地面の除染を目的としたブラスト装置を提案している。
特許文献1のブラスト装置は、研削材が多孔質弾性体(スポンジ)内に固着されたブラスト媒体を使用し、このブラスト媒体を塗装壁面に向けて投射させ、塗膜の除去、及び素地面の除染を行うものである。このブラスト装置によれば、ブラスト媒体が塗膜に衝突するとブラスト媒体が偏平になり、固着されている研削材が塗膜に直接高速で衝突するので、サンドブラスト装置と同様に、塗膜を研削材によって研削除去することができる。また、通常では空中に漂うことになる粉塵が、多孔質弾性体の中に取り込まれてそのまま落下するので、粉塵飛散を防止することができる。このような利点により、粉塵が作業環境中に大量に漂うサンドブラスト装置と比較して、作業環境を大幅に改善できるという特有の効果がある。
ところで、特許文献1に開示された乾式のブラスト装置は、アルミナやジルコニア等の硬度の高い研削材を多孔質弾性体に固着したブラスト媒体を主として使用するため、塗膜の研削除去作業は効率よく行うことができる。しかしながら、素地面の除染となると、ユリア樹脂等の硬度の低い研削材(研掃材ともいう)を使用した場合でも、水に研削材を含有させた液体のブラスト媒体を使用する湿式のブラスト装置と比べれば、すなわち、コンタミを液体で洗い落とす装置と比べれば、やはり除染効率が劣ることは否めない。
特許文献2の図1には、水ノズルと蒸気ノズルとからなるスチームインジェクタの蒸気水混合ノズルに研摩材を供給し、被処理物の酸化皮膜、及び金属母材を研削する湿式のブラスト装置が開示されている。このブラスト装置は、原子力施設の建屋埋設配管に蒸気水混合の圧縮空気と研摩材とを圧送して配管内面の酸化皮膜、及び金属母材を研削するものである。
特開2006−130618号公報 特開2000−75095号公報
特許文献2の湿式ブラスト装置は、水によってコンタミを洗い落とすことができるため、特許文献1の乾式ブラスト装置と比較して、除染効率が高いと言える。しかしながら、特許文献2のような湿式ブラスト装置は、基本的に水洗浄を主とした装置であるため、水洗浄により、放射性汚染物質を含むコンタミが水に混入した二次廃棄物が発生し、その水処理に専用の設備を要するという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水処理設備を要することなく除染作業を良好に行うことができるブラスト装置及びその運転方法を提供することを目的とする。
本発明のブラスト装置は、前記目的を達成するために、ブラスト媒体が貯留されるとともに下部にブラスト媒体の供給口が備えられた媒体タンク、前記媒体タンクの前記供給口に基端部がジョイント管を介して接続されたホース、前記ホースの先端部に接続されたノズル、前記ジョイント管に接続されるとともに前記ジョイント管を介して圧縮エアを供給するエアコンプレッサ、前記ジョイント管に沿って内設されるとともに回転駆動されると前記媒体タンクの前記供給口から前記ブラスト媒体を掻き出して前記ホースの前記基端部に導くスクリュー、液体が貯留された液体タンク、前記液体タンクに貯留された前記液体を流量調整弁及び逆止弁を介して前記ホースの前記基端部に圧送するエアレスポンプを備え、前記ブラスト媒体と前記液体とを混合した混合媒体を前記圧縮エアとともに前記ノズルから投射する投射手段と、前記投射手段が使用されるブラスト対象室内の温度を測定する温度センサと、前記ブラスト対象室内の湿度を測定する湿度センサと、前記温度センサによって測定された温度に基づいて空気線図からブラスト対象室内の飽和水蒸気量を随時算出するとともに、前記湿度センサによって測定された湿度に基づき、該ブラスト対象室内が前記飽和水蒸気量に到達すると前記流量調整弁の開度を制御して前記液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明のブラスト装置の運転方法は、前記目的を達成するために、ブラスト媒体が貯留されるとともに下部にブラスト媒体の供給口が備えられた媒体タンク、前記媒体タンクの前記供給口に基端部がジョイント管を介して接続されたホース、前記ホースの先端部に接続されたノズル、前記ジョイント管に接続されるとともに前記ジョイント管を介して圧縮エアを供給するエアコンプレッサ、前記ジョイント管に沿って内設されるとともに回転駆動されると前記媒体タンクの前記供給口から前記ブラスト媒体を掻き出して前記ホースの前記基端部に導くスクリュー、液体が貯留された液体タンク、前記液体タンクに貯留された前記液体を流量調整弁及び逆止弁を介して前記ホースの前記基端部に圧送するエアレスポンプを備え、前記ブラスト媒体と前記液体とを混合した混合媒体を前記圧縮エアとともに前記ノズルから投射する投射手段と、該投射手段の前記流量調整弁の開度を制御する制御手段とを有するブラスト装置を使用し、前記投射手段が使用されるブラスト対象室内の温度を温度センサによって随時測定するとともに、該ブラスト対象室内の湿度を湿度センサによって随時測定し、前記制御手段は、前記温度センサによって測定された温度に基づいて空気線図からブラスト対象室内の飽和水蒸気量を随時算出するとともに、前記湿度センサによって測定された湿度に基づき、該ブラスト対象室内が前記飽和水蒸気量に到達すると前記流量調整弁の開度を制御して前記液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させることを特徴とする。
本発明は、ブラスト媒体と液体とを混合した混合媒体を圧縮エアとともにノズルから投射して除染作業等を行う。この場合、液体の混合量(ブラスト媒体の質量に対する液体の質量比)は、液体がノズルから直接噴射せず、ブラスト媒体に液体が良好に絡みつく(吸水性のあるブラスト媒体の場合には、ブラスト媒体が湿潤する)量に設定することが好ましい。これにより、液体がノズルから直接投射されなくなり、液体が絡みついたブラスト媒体(湿潤したブラスト媒体)がノズルから投射されるので、投射したブラスト媒体に起因するダストの発生を抑制できる。また、ブラスト媒体に絡みついた液体によって素地面のコンタミが水洗浄の如く除去されるので、除染を効率よく実施することができる。更に、液体はブラスト媒体に絡みついており、液体単独で投射されないので、二次廃棄物(水)の発生を抑えることができる。つまり、ブラストに供して落下した使用済みのブラスト媒体は、液体が絡みついているため塊状になるので、水と比較して容易に回収できる。なお、回収したブラスト媒体が放射性汚染物質を含む場合には、キャスクに保管して既存の放射線管理区域に保管する。よって、放射性汚染物質を含む水と比較して二次廃棄物の水処理設備が不要になり、二次廃棄物の取り扱いも格段に簡易になる。
ところで、本発明のブラスト装置は、液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させる制御手段と、ブラスト対象室内の温度を測定する温度センサ、及び湿度を測定する湿度センサとを有している。この制御手段は、温度センサによって測定された温度に基づいて既知の空気線図からブラスト対象室内の飽和水蒸気量を随時算出する。すなわち、制御手段は、投射手段の運転によって上昇するブラスト対象室内の温度に基づき、同じく上昇する飽和水蒸気量を随時算出する。そして、制御手段は、湿度センサによって測定された湿度に基づき、ブラスト対象室内が飽和水蒸気量に到達すると液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させる。要するに、飽和水蒸気量を超えた状態でブラスト作業を継続すると、ブラスト対象室の壁面等に結露が生じ、排水処理が必要となる場合があるからである。よって、飽和水蒸気量に到達した時点で液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させるように制御手段がブラスト装置を制御することにより、排水処理、すなわち、二次廃棄物の処理を完全に無くすことができる。
なお、液体の供給を停止してブラスト媒体のみを投射した場合、粉塵が発生するおそれがあるが、このときのブラスト対象室内の雰囲気は、飽和水蒸気量に到達しているため、投射されたブラスト媒体は室内雰囲気によって湿潤する。よって、粉塵の発生を抑えることができるとともに、室内の湿度を下げることができる。また、制御手段は、飽和水蒸気量以下になった時点で液体の供給、又は投射手段の運転を再開させるように制御する。
ラスト媒体としてパウダー状の媒体を使用することが好ましい。パウダー状の媒体を乾式で投射するとパウダーによるダストが大量に発生するため作業環境の点から好ましくないが、パウダーに液体を混ぜて投射すると、その混合媒体は湿潤したものとなるので、ダストの発生を抑制でき、また、回収も容易になる。ここでパウダー状とは、直径が0.01mm以下の粉体を言う。
なお、ブラスト媒体がパウダーであっても、その硬度が高ければ(例えばモース硬度6以上)、塗膜の研削作業等のハードな作業を行うことができ、その硬度が低ければ(例えばモース硬度6未満)、除染作業(素地面に付着しているコンタミ除去作業)や鏡面加工等のソフトな作業を行うことができる。
ウダー状の媒体として炭酸カルシウム粉体を使用することが好ましい。例えば、炭酸カルシウム粉体として、帆立貝等の貝殻を粉砕したものを使用することにより、地球環境資源の保護に好適なパウダー状のブラスト媒体を得ることができる。なお、炭酸カルシウム粉体は工業的に生産されたものであってもよく、更に、この炭酸カルシウム粉体をスポンジ片に固着してスポンジ状のブラスト媒体としてもよい。
本発明に係るブラスト装置及びその運転方法によれば、投射手段が使用されるブラスト対象室内の温度を温度センサによって随時測定するとともに、ブラスト対象室内の湿度を湿度センサによって随時測定し、制御手段は、温度センサによって測定された温度に基づいて空気線図からブラスト対象室内の飽和水蒸気量を随時算出するとともに、湿度センサによって測定された湿度に基づき、ブラスト対象室内が飽和水蒸気量に到達すると液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させるので、水処理設備を要することなく除染作業を良好に行うことができる。
以下添付図面に従って、本発明に係るブラスト装置及びその運転方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1に示す実施の形態のブラスト装置10は、原子力発電所設備の壁面12の塗膜が除去された素地面14の除染用として使用されるブラスト装置である。また、図2は、ブラスト装置10の要部構造を示した断面図である。
まず、ブラスト装置10を用いた除染工法について説明すると、この除染工法で使用する媒体は、図3に示すようにブラスト媒体であるパウダー状の炭酸カルシウム粉体16と液体18とを混合した混合媒体20であって、液体18が単独で分離せず、炭酸カルシウム粉体16に染み込み、炭酸カルシウム粉体16が液体18で湿潤した状態の混合媒体20である。この混合媒体20を圧縮エアによって素地面14に高速で投射し、素地面14を除染する。
このブラスト装置10によれば、図3(A)の如く混合媒体20が素地面14に衝突すると、図3(B)の如く炭酸カルシウム粉体16、16…が液体18とともに素地面14に直接高速で衝突する。この衝撃力で素地面14が素地調整されるとともに、素地面14に付着しているコンタミが液体18によって水洗浄の如く除去(除染)される。また、通常では空中に漂うことになる粉塵が混合媒体20の中に取り込まれてそのまま落下するので、粉塵飛散も防止することができる。更に、反発力も液体18によって吸収されるため、混合媒体20の跳ね返りは殆ど発生しない。このような特性により、図1の如くブラスト装置10を取り扱う作業者22の装備も軽装ですむ。
図1は、ブラスト装置10のノズル24近傍のホース26を作業者22が両手で把持し、素地面14に向けて混合媒体20を投射している図が示されている。この作業者22は、サンドブラスト工法のようにプロテクタを全身に装備する必要はなく軽装となっている。これにより、作業者22の労力が大幅に低減されている。
図1、図2に示すブラスト装置10はタンク28、ブラスト媒体供給装置(ブラスト媒体供給部)30、ホース26、ノズル24、エアコンプレッサ(圧縮エア供給部)32、及び液体タンク34と流量調整弁36等からなる液体供給部38等から構成される。
タンク28には、図2の如くブラスト媒体である炭酸カルシウム粉体16が貯留されるとともに、ホッパ部28Aの下部に炭酸カルシウム粉体16の供給口29が形成されている。この供給口29の形成位置は、ホッパ部28Aの下部に限定されるものではないが、この位置に形成することにより、炭酸カルシウム粉体16をホース26に自重で供給できるので好ましい。また、タンク28は、エアコンプレッサ40からの圧縮エアによって圧力が付与された直圧式のタンクである。
ホース26は所定の長さを有し、タンク28の供給口29に基端部26Aがジョイント管42を介して接続され、このホース26の先端部26Bにノズル24が接続されている。
エアコンプレッサ32は、ジョイント管42に接続され、このジョイント管42を介してホース26の基端部26Aに圧縮エアを供給する。
液体供給部38は、前述の如く液体タンク34と流量調整弁36とから構成され、液体タンク34に貯留された液体18が流量調整弁36を介してホース26の基端部26Aにジョイント管42を介して供給される。また、流量調整弁36の開度が後述する制御部(制御手段)によって制御されることにより、液体18の供給量、及び液体18の供給ON/OFFが制御される。
なお、液体タンク34の液体18は、エアレスポンプ35によって圧力(タンク28の内圧に対して0.1〜0.5MPa)で圧送され、また、ON/OFFレバー37によってON/OFFが手動、又は自動で実行可能で、更に、流量調整弁36の下流側に配置された逆止弁39によって液体18の逆流が阻止されている。
ジョイント管42における液体18の供給位置は、図2に示すようにブラスト媒体供給装置30の下流端位置(ブラスト媒体の供給点)に設定されている。これによって、供給口29から供給され、ブラスト媒体供給装置30によって送り出されてきた炭酸カルシウム粉体16に液体18が供給される。
ブラスト媒体供給装置30は、ジョイント管42内でジョイント管42の水平軸方向に沿って内設されたスクリューである。ブラスト媒体供給装置30が回転駆動されると、タンク28に貯留された炭酸カルシウム粉体16は、スクリューによって供給口29から強制的に掻き出され、ホース26の基端部26Aに導かれる。ホース26の基端部26Aに導かれた炭酸カルシウム粉体16は、ここで液体18と混合されて混合媒体20となるとともに、エアコンプレッサ32からの圧縮エアによりホース26からノズル24に向けて圧送される。そして、ホース26を圧送される間に圧縮エアによって効果的にミキシングされ、ノズル24から投射される前段階で、液体18が炭酸カルシウム粉体16に染み込んだ混合媒体20となる。このような混合媒体20を生成するために、ブラスト媒体供給装置30による炭酸カルシウム粉体16の供給量、及び液体18の各供給量と、タンク28の内圧、エアコンプレッサ32による圧力が好適な値にそれぞれ設定されている。なお、ブラスト媒体供給装置30は、タンク28の供給口29の下方位置にホッパ部28Aの軸心に沿って鉛直方向に配設してもよい。
次に、前記の如く構成されたブラスト装置10の作用について説明する。
このブラスト装置10の基本動作は、ホース26の基端部26A側で炭酸カルシウム粉体と液体18とを混合し、混合したブラスト媒体16と液体18との混合媒体20を、圧縮エアでホース26中を空気輸送させ、ホース26の先端のノズル24から素地面14に向けて投射することにある。すなわち、混合媒体20は、ホース26の基端部26Aから加速されてノズル24から素地面14に向けて高速で投射される。
したがって、混合媒体20はノズル24の位置で減速されることなく投射される。また、炭酸カルシウム粉体16と液体18とがホース26を通過することでミキシング域が長くなるので、炭酸カルシウム粉体16と液体18とのミキシングが確実に、かつ効果的に行われるようになる。このミキシング作用によって、炭酸カルシウム粉体16に液体18が良好に染み込むため、液体18がノズル24から直接投射されなくなり、液体18が染み込んだ炭酸カルシウム粉体16がノズル24から投射される。
以上の作用によって、投射した炭酸カルシウム粉体16に起因するダストの発生を抑制できる。また、炭酸カルシウム粉体16に染み込んだ液体18によって素地面14のコンタミが水洗浄の如く除去されるので、除染を効率よく実施することができる。更に、液体18は炭酸カルシウム粉体16に染み込んでおり、液体18単独で投射されないので、二次廃棄物(水)の発生を抑えることができる。
一方、ブラストに供して落下した使用済みの混合媒体20は、液体18が絡みついているため塊状になる。これにより、水と比較して容易に回収できるようになる。また、回収した混合媒体20は、コンタミ(放射性汚染物質)を含むため、キャスクに保管して既存の放射線管理区域に保管することが好ましい。これにより、放射性汚染物質を含む水と比較して二次廃棄物の水処理設備が不要になるので、廃棄物の取り扱いも格段に簡易になる。
実施の形態では、ブラスト媒体としてパウダー状の炭酸カルシウム粉体16を使用しているが、炭酸カルシウム粉体16の硬度が高ければ(例えばモース硬度6以上)、塗膜の研削作業等のハードな作業を行うことができる。また、その硬度が低ければ(例えばモース硬度6未満)、実施の形態の如く除染作業や鏡面加工等のソフトな作業を行うことができる。更に、炭酸カルシウム粉体16として、帆立貝等の貝殻を粉砕したものを使用することにより、地球環境資源の保護に好適なパウダー状のブラスト媒体を得ることができる。なお、炭酸カルシウム粉体16は、工業的に生産されたものであってもよい。
図4は、実施の形態のブラスト装置10の運転方法の一例を示した模式図である。
この運転方法は、ブラスト装置10が使用されるクリーンハウス(ブラスト対象室)44内の温度を温度センサ46によって検出するとともに、ブラスト対象室44内の湿度を湿度センサ47によって検出し、検出された温度、湿度に基づいて、ブラスト装置10の主電源49(投射手段)のON/OFF、又は流量調整弁36による液体供給ON/OFFを制御部48によって制御するものである。また、この制御部48には、既知の空気線図を示す情報が予め記憶されている。
すなわち、この運転方法は、クリーンハウス44内の温度を温度センサ46によって随時測定するとともに、クリーンハウス44内の湿度を湿度センサ47によって随時測定する。そして、制御部48は、温度センサ46によって測定された温度に基づいて前記空気線図からクリーンハウス44内の飽和水蒸気量を随時算出する。
つまり、クリーンハウス44内の湿度を湿度センサ47によって測定し、その湿度の絶対湿度を制御部48が求める。これにより、その時点でのクリーンハウス44内の水分量が分かる。そこへ、水分を含んだ混合媒体20を投射しているため、コンプレッサ温度により空気温度が大となり、投射中のクリーンハウス44内の温度が上昇する。温度が上昇すると前記空気線図に従い飽和水蒸気量も上昇し、かつ混合媒体20の投射によりクリーンハウス44内へ水分供給していることになるので、クリーンハウス44内の絶対湿度(水分量)も上昇する。この二つの条件でクリーンハウス44内が飽和に至るまでに時間がかかる。そして飽和に達した時にブラスト装置10の運転を制御部48が停止する。又は制御部48が流量調整弁36を閉鎖して液体18の供給を停止する。要するに、飽和水蒸気量を超えた状態でブラスト作業を継続すると、クリーンハウス44の壁面等に結露が生じ、排水処理が必要となる場合があるからである。
よって、飽和水蒸気量に到達した時点で液体18の供給を停止、又は混合媒体20の投射を停止させるように制御部48がブラスト装置10を制御することにより、排水処理、すなわち、二次廃棄物の処理を完全に無くすことができる。
図5は、ブラスト装置10の運転方法の一例を空気線図で示した説明図である。
同図は、ブラスト作業開始前のクリーンハウス44内の(乾球)温度が20℃であって、その際の相対湿度が70%であることを示し、ブラスト作業開始後、コンプレッサからの温度の高い圧縮エアによってクリーンハウス44内の温度が30℃まで上昇したことを示している。この場合、クリーンハウス44内の相対湿度は40%弱に下がるはずであるが、液体18を含む混合媒体20がクリーンハウス44内に放出されているため、クリーンハウス44内の絶対湿度が上昇する。そして、相対湿度が100%に到達した時点で流量調整弁36を閉鎖して液体18の供給を停止する。又は、ブラスト装置10の主電源49をOFFにしてブラスト装置10の運転を停止させる。
ところで、液体18の供給を停止して炭酸カルシウム粉体16のみを投射した場合、粉塵が発生するおそれがあるが、このときのクリーンハウス44内の雰囲気は、飽和水蒸気量に到達しているため、投射された炭酸カルシウム粉体16は室内雰囲気によって湿潤する。よって、粉塵の発生を抑えることができるとともに、クリーンハウス44内の湿度を下げることができる。また、制御部48は、クリーンハウス44内の雰囲気が飽和水蒸気量以下になった時点で液体18の供給、又はブラスト装置10の運転を再開させるように制御する。
なお、図4における符号50は、クリーンハウス44の排気ダクトであり、符号52は、排気ダクト50に連結された排気ファン、符号54は、排気ダクト50を通過する微小粒子等を除去するHEPAフィルタである。
また、素地面14の除染工程の前段で行われる塗膜除去工程においても、実施の形態のブラスト装置10を使用することができる。この場合、ブラスト媒体として、硬度の高い銅スラグ(カラミ)、スチールグリット、アルミナ、ジルコニア等の研削材を使用することが好ましい。
実施の形態のブラスト装置の全体構成を示した説明図 図1に示したブラスト装置の要部構造を示した断面図 図1に示したブラスト装置による混合媒体の動作を示した説明図 ブラスト装置の運転方法の一例を示した模式図 ブラスト装置の運転方法の一例を空気線図で示した説明図
符号の説明
10…ブラスト装置、12…原子力発電所設備の壁面、14…素地面、16…炭酸カルシウム粉体、18…液体、20…混合媒体、22…作業者、24…ノズル、26…ホース、28…タンク、30…ブラスト媒体供給装置、32…エアコンプレッサ、34…液体タンク、36…流量調整弁、38…液体供給部、40…エアコンプレッサ、42…ジョイント管、44…クリーンハウス、46…温度センサ、47…湿度センサ、48…制御部、49…ブラスト装置主電源、50…排気ダクト、52…排気ファン、54…HEPAフィルタ

Claims (2)

  1. ブラスト媒体が貯留されるとともに下部にブラスト媒体の供給口が備えられた媒体タンク、前記媒体タンクの前記供給口に基端部がジョイント管を介して接続されたホース、前記ホースの先端部に接続されたノズル、前記ジョイント管に接続されるとともに前記ジョイント管を介して圧縮エアを供給するエアコンプレッサ、前記ジョイント管に沿って内設されるとともに回転駆動されると前記媒体タンクの前記供給口から前記ブラスト媒体を掻き出して前記ホースの前記基端部に導くスクリュー、液体が貯留された液体タンク、前記液体タンクに貯留された前記液体を流量調整弁及び逆止弁を介して前記ホースの前記基端部に圧送するエアレスポンプを備え、前記ブラスト媒体と前記液体とを混合した混合媒体を前記圧縮エアとともに前記ノズルから投射する投射手段と、
    前記投射手段が使用されるブラスト対象室内の温度を測定する温度センサと、
    前記ブラスト対象室内の湿度を測定する湿度センサと、
    前記温度センサによって測定された温度に基づいて空気線図からブラスト対象室内の飽和水蒸気量を随時算出するとともに、前記湿度センサによって測定された湿度に基づき、該ブラスト対象室内が前記飽和水蒸気量に到達すると前記流量調整弁の開度を制御して前記液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするブラスト装置。
  2. ブラスト媒体が貯留されるとともに下部にブラスト媒体の供給口が備えられた媒体タンク、前記媒体タンクの前記供給口に基端部がジョイント管を介して接続されたホース、前記ホースの先端部に接続されたノズル、前記ジョイント管に接続されるとともに前記ジョイント管を介して圧縮エアを供給するエアコンプレッサ、前記ジョイント管に沿って内設されるとともに回転駆動されると前記媒体タンクの前記供給口から前記ブラスト媒体を掻き出して前記ホースの前記基端部に導くスクリュー、液体が貯留された液体タンク、前記液体タンクに貯留された前記液体を流量調整弁及び逆止弁を介して前記ホースの前記基端部に圧送するエアレスポンプを備え、前記ブラスト媒体と前記液体とを混合した混合媒体を前記圧縮エアとともに前記ノズルから投射する投射手段と、該投射手段の前記流量調整弁の開度を制御する制御手段とを有するブラスト装置を使用し、
    前記投射手段が使用されるブラスト対象室内の温度を温度センサによって随時測定するとともに、該ブラスト対象室内の湿度を湿度センサによって随時測定し、
    前記制御手段は、前記温度センサによって測定された温度に基づいて空気線図からブラスト対象室内の飽和水蒸気量を随時算出するとともに、前記湿度センサによって測定された湿度に基づき、該ブラスト対象室内が前記飽和水蒸気量に到達すると前記流量調整弁の開度を制御して前記液体の供給を停止、又は投射手段の運転を停止させることを特徴とするブラスト装置の運転方法。
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