JP2009142554A - 運動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脊椎の矯正だけでなく、脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上及び体幹の筋肉トレーニングなどを通じた身体の機能の向上などの効果についても与え得るような、体幹への効果的な運動を付与可能な運動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】使用者の上肢を体幹に対して前後方向に移動せしめて体幹に運動を付与する運動装置である。かかる運動装置は、使用者によりその体幹側部にて把持される一対の取っ手を有する。取っ手は、使用者が胸郭を開いた状態で把持する前方位置から胸郭をより開いた状態とする後方位置との間で上肢の左右を使用者の体幹側部に沿ってそれぞれ移動せしめるように往復動する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、使用者の体幹に運動を付与する運動装置に関し、特に使用者の上肢の運動を介してその体幹に運動を付与する運動装置に関する。
使用者の体幹に運動を付与することのできる運動装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示の足踏み運動装置では、使用者がサドルに腰掛けた状態でクランクハンドルを把持してペダルを踏むことで脚部の筋力トレーニングとストレッチングの両機能を与えている。該運動装置では、使用者の上肢はクランクハンドルによって体幹に対して前後方向に移動せしめられるが、脚部の運動に合わせて屈伸運動を繰り返すのみであって、上肢の運動を介して体幹に運動を付与しようとするものではない。
一方、上肢の運動を介して体幹への運動を付与する装置も知られている。
例えば、特許文献2では、使用者の上肢を肩部から側方に向けて水平に延ばして、この状態で肘部だけを屈曲させて、該肘部を体幹の前後に繰り返し往復動せしめて体幹に運動を付与する脊椎矯正装置を開示している。該装置では使用者の脊椎を背面から押圧してこれを拘束し、脊椎と肘部とを相対的に前後運動せしめるのである。かかる脊椎を拘束した胸郭を開く拡張運動によれば、体幹に運動を付与することができて脊椎の矯正が出来る。
特開平7−308405号公報 特開2002−325783号公報
胸郭を開く拡張運動によって体幹に運動を付与して脊椎の矯正を行い得ることが知られている。また、かかる運動によって胸部の筋肉トレーニングなどを行い得ることも知られている。
ところで、特許文献2に開示の脊椎矯正装置の如く、脊椎を拘束した状態における胸郭の拡張運動では脊椎の矯正は出来るものの、拘束された脊椎等への過大な負荷により、該装置の長時間の使用は困難である。つまり、一定の継続運動を与えて得られるような脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上及び体幹の筋肉トレーニングなどを通じた身体の機能の向上などの効果を得ることは困難なのである。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、脊椎の矯正だけでなく、脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上及び体幹の筋肉トレーニングなどを通じた身体の機能の向上などの効果についても与え得るような、体幹への効果的な運動を付与可能な運動装置を提供することにある。
本発明による運動装置は、使用者の上肢を体幹に対して前後方向に移動せしめて該体幹に運動を付与する運動装置であって、前記使用者によりその体幹側部にて把持される一対の取っ手を有し、前記取っ手は前記使用者が胸郭を開いた状態で把持する前方位置から前記胸郭をより開いた状態とする後方位置との間で前記上肢の左右を前記体幹側部に沿ってそれぞれ移動せしめるように往復動することを特徴とする。
本発明によれば、使用者の上肢の左右を体幹側部に沿ってそれぞれ移動せしめるように往復動させて、胸郭を開いた状態からより開いた状態との間で体幹に運動を付与できるのである。これにより使用者の脊椎等に過大な負担をかけることなく体幹への効果的な運動を付与できるのである。すなわち、脊椎の矯正だけでなく、脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上及び体幹の筋肉トレーニングなどを通じた身体の機能の向上などの効果についても与え得るような、体幹への効果的な運動を付与できるのである。
本発明の実施例としての運動装置は、使用者の上肢を体幹に対して前後方向に移動せしめて該体幹に運動を付与する運動装置である。該運動装置は、使用者によりその体幹側部にて把持される一対の取っ手を有する。すなわち、使用者の位置を想定すると、一対の取っ手はこの使用者を挟んだ両側に位置するように配置されるのである。取っ手は、使用者が胸郭を開いた状態で把持する前方位置から胸郭をより開いた状態とする後方位置との間で上肢の左右を使用者の体幹側部に沿ってそれぞれ移動せしめるように往復動するのである。
該装置の使用者は、立位若しくは座位にあることが好ましい。かかる姿勢において、上腕を肩幅で体幹に沿って降ろしてこれを後方に反らすと、肘関節が体幹の後方に位置して胸郭を開いた状態となるのである。この状態で前腕を水平になるように前方へ運ぶと腰部近傍かつ胸郭の前方に手(掌)が位置する。取っ手はかかる手の位置に配置されるように高さ及び幅の各調整機能によって調整されて使用者は取っ手を把持できるのである。かかる取っ手の位置を前方位置とする。
また、前方位置から使用者に接近する方向に向けて取っ手が移動すると、使用者の前腕は水平をほぼ保ったまま体幹方向に移動、すなわち肘関節を後方に水平移動せしめられるのである。このとき上腕の肩関節がほとんど回転しないまま後方に向けて押し込まれるので、胸郭をより開くことができるのである。かかる取っ手の位置を後方位置とする。
前方位置と後方位置との間で往復動する取っ手を有する上記した運動装置によれば、使用者に胸を左右に張って胸郭を開いた状態と、より胸を左右に張ってより胸郭を開いた状態と、を繰り返し与え、体幹に運動を付与して脊椎の矯正が可能となるのである。また使用者へ過大な負担をかけることなく、例えば、上腕を肩幅で体幹に沿って下ろして運動を行う故に肩関節に過大な負担をかけることなく、体幹への効果的な運動を付与できるのである。つまり、脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上及び体幹の筋肉トレーニングなどを通じた身体の機能の向上などの効果についても与え得る、体幹への効果的な運動を付与可能なのである。
なお、人体は立位または座位のように、脊椎に頭部から重力による下向きの力が与えられているときにあっては、腰部を支点として脊椎全体に亘って上下前後のバランスをはかろうとする自己調整機能が働くのである。かかる状態では、使用者へ過大な負荷をかけることなく、より体幹へ効果的な運動を付与できるのである。特に脊椎の特定部位への矯正効果を高めることが可能であって、脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上をはかり得るのである。
前方位置と後方位置との取っ手の往復動の幅は使用者の胸郭の厚さ以内となるように調整される。取っ手の往復動の幅が大きくなると胸郭の開きが大きくなりすぎて、使用者の体幹に過大な負荷を与えるとともに、運動に対する体幹各部の耐性が生じてしまって、連続運動の効果を減じ得てしまうのである。
また、取っ手は使用者の体幹から側方に向けて伸びることで、取っ手を把持する使用者は肘関節の向きを掌を上に向けた回外位若しくは掌を下に向けた回内位とするのである。かかる構成により、使用者の胸郭の開きを安定させられるのである。
ここで1つの態様において、一対の取っ手は左右同位相で往復動するように駆動される。使用者の胸郭を左右同時に均等に開くことで体幹への安定且つ効果的な運動を付与できるのである。
また、一対の取っ手は左右逆位相で往復動するようにリンク機構などによって接続されて駆動されてもよい。かかる運動によっても体幹へ効果的な運動を付与できるのである。
以上、本発明は、使用者の体幹の構造に基づいて体幹への効果的な運動を付与するための運動装置であるから、使用者を想定して運動装置の各部の寸法や動き等の設計値を定めるものである。よって本運動装置の各部の設計値(形状、寸法等)は、想定される使用者において達成されるべき各機能を有する限り、実施例の値等に拘束されるものではない。
次に本発明による第1の実施例である運動装置について、図1乃至図4を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、運動装置1は略直方体の筐体2を備える。なお、後述するように、運動装置1の使用者の対向すべき面Aを該使用者が見たときにおいて、左下角部を原点に右方向をX軸+X方向、上方向をY軸+Y方向、奥方向をZ軸+Z方向と呼ぶことにする。これに従うと、筐体2は、X軸方向に沿って伸びる略矩形の開口部3を有する。開口部3には、X方向に互いに離間した一対のピストン4a及び4bが面Aに対して略垂直となるように貫挿されている。なお、一対のピストン4a及び4bのX方向の間隔は図示しない調整装置によって調整可能である。
一対のピストン4a及び4bの筐体2からの突出端部には、一対の把持部5a及び5bが設けられている。把持部5aは、−X方向に伸びる取っ手5a1と、+Y方向に伸びる取っ手5a2とからなる。同様に把持部5bは、+X方向に伸びる取っ手5b1と+Y方向に伸びる取っ手5b2とからなる。すなわち、取っ手5a1及び5a2、5b1及び5b2はそれぞれ略L字型を形成している。後述するように、運動装置1の使用者が取っ手5a1及び5b1を握ると、肘関節は回外位又は回内位に、一方、取っ手5a2及び5b2を握ると、肘関節は中立位になるのである。なお、把持部5a及び5bは、例えば、ピストン4a及び4bの筐体2からの突出端部において、X−Y面内で回動自在に設けられた棒状の取っ手であって、所定回転位置で固定されるものであってもよい。
図2に示すように、ピストン4a(4b)は筐体2に固定されたシリンダ6a(6b)の内部に摺動自在に貫挿されており、Z軸に沿って平行移動自在である。ここで、ピストン4a(4b)をZ軸と平行に移動せしめるためには、公知の各種動力駆動機構を用いて行うことができる。
例えば、ピストン4a(4b)の後方端部には連接棒7a(7b)の前方端部がそれぞれ回動自在に枢着しており、リンクを形成している。さらに連接棒7a(7b)の後方端部は、円板形のクランク板8a(8b)の片面に植設されたピン9a(9b)に回動自在に枢着している。
図3を併せて参照すると、2枚のクランク板8a及び8bは、X軸に平行な回転シャフト14によって連結されており、回転軸Rの周囲において回転シャフト14とともに一緒に回動自在である。クランク板8aの外側面に植設されたピン9aは、回転軸Rからの半径方向距離をそれぞれ異にするピン9a1、9a2、9a3…からなる。またクランク板8bの外側面には、クランク板8aのピン9aに対応した位置にピン9bが植設されている。すなわち、ピン9a1から回転軸Rと平行に伸ばした直線上にピン9b1が植設され、同様に、ピン9a2に対して9b2、ピン9a3に対して9b3…が植設されている。更に、クランク板8bには、ピン9b1、9b2、9b3…と回転軸Rを挟んだ対称位置にピン9b1’、9b2’、9b3’…が植設されている。
連接棒7a(7b)はピン9a1(9b1)、9a2(9b2)、9a3(9b3)…のうちのいずれか1つと連接されて、ピストン4a及び4bの往復運動のストロークを個別に調整できるのである。すなわち、中心軸Rからの半径方向距離の大なるピン9a1に連接棒7aを連接すると、中心軸Rからの半径方向距離の小なる9a3に連接棒7aを連接したときよりも、ピストン4aの往復運動のストロークが大となるのである。ここで、ピストン4a(4b)の往復運動のストロークは、使用者Pの胸郭の厚さ程度、例えば8cm以下、好ましくは数cmとすることで使用者Pへ過大な負荷を与えないのである。
また、後述するように、連接棒7aをクランク板8aのピン9a1、9a2、9a3…に連接するとともに、連接棒7bをクランク板8bのピン9aに対応した位置にあるピン9b1’、9b2’、9b3’…に連接すると、ピストン4a及び4bの往復運動は逆位相とできるのである。
クランク板8a(8b)は、回転シャフト14を介して、ギア、プーリー、歯付きベルト等を使用した減速機の如きを含む動力伝達部10に連結している。さらに動力伝達部10はモーターなどを含む駆動部11に連結している。すなわち、駆動部11による駆動力は、動力伝達部10、クランク板8a(8b)を介して、把持部5a(5b)に伝達するのである。
制御部13は、駆動部11を介してクランク板8a(8b)の回転数を制御する。すなわち、ピストン4a(4b)の往復運動は可変であり、後述するように、その往復運動の振動数は好ましくは2乃至22Hzである。
図4に示すように、運動装置1は、ピストン4a及び4bが地面に対して水平に伸張するようにしてステージ15上に固定されて使用される。ステージ15は、台座18に対して支柱16を上下動可能とする高さ調整機構17を有し、支柱の上方端部に運動装置1が固定される。つまり、運動装置1は高さ調整機構17によって使用者Pの身長や体格に応じた高さに移動可能なのである。なお、高さ調整機構17は、支柱16に沿って設けられたラックギアとウォームギアなどからなり、図示しない動力部を備えて電動で調整可能としてもよい。
次に、上記装置の動作について、図1乃至図4を用いて詳細に説明する。
まず、連接棒7a及び7bをクランク板8a及び8bのピン9a及び9bの所定の位置に連接して、ピストン4a及び4bのストローク及びこれらの位相を設定する。ピストン4a及び4bの運動を同位相にするために、連接棒7a及び7bをクランク板8a及び8bの上記した互いに対応する位置にあるピン9a1及び9b1に連接したときについて説明する。
初期状態では、ピン9a1及び9b1は筐体2の面Aからもっとも離れた位置にある。すなわち、把持部5a及び5bが+Z方向の最大移動位置である前方位置に配置されるのである。
使用者Pは、運動装置1の面Aに対向するようにして起立する。かかる姿勢において、上腕を肩幅で体幹に沿って降ろしてこれを後方に反らすと、肘関節が体幹の後方に位置して胸郭を開いて胸を張った状態となるのである。この状態で前腕を水平になるように前方へ運ぶと、腰部近傍かつ胸郭の前方に手(掌)が位置する。把持部5a(5b)に備えられた取っ手5a1(5b1)及び5a2(5b2)は、使用者Pの手の位置にくるようにして、ステージ15の高さ調整機構17によって運動装置1の高さを調整する。また図示しない把持部間隔調整手段によって把持部5aと5bとの間隔を調整する。
更に、運動装置1と使用者Pとの距離は、使用者Pが自らの立ち位置を調整することによって調整可能である。上記した使用者Pの姿勢において、取っ手5a1(5b1)及び5a2(5b2)を把持するためには、一般に、使用者の体幹と取っ手5a1(5b1)及び5a2(5b2)の距離は20cm以下となる。なお、かかる距離の調整のために足の大きさよりも若干大きい踏み台等を台座18に与えて、踏み台上に使用者Pの立ち位置を指定するようにしても良い。この場合、把持部5a(5b)が少なくとも後方位置にあるとき、これらは踏み台の鉛直上方にあって踏み台の鉛直上方の領域内に位置するのである。
さらに、使用者Pは、略水平に伸びる取っ手5a1及び5b1を掌で握ると肘関節を回外位にできるため、胸郭がより拡張される。また、肘関節を回内位にして取っ手5a1及び5b1を掌で握ると姿勢を安定させることもできる。一方、略垂直に伸びる取っ手5a2及び5b2を掌で握ると肘関節を中間位にできて、手関節の負担を軽減できるのである。使用者Pは、状況に応じて、取っ手5a1、5b1、5a2、5b2の握り方を選択するのである。
上記したように使用者Pが自らの姿勢及び運動装置1の各部の位置を調整した後に、制御部13の図示しないスイッチを操作すると、駆動部11に電源12より電力が供給されて、図示しないモーターが回動して動力伝達部10の減速機のギア若しくはプーリー等を駆動させる。所定の回転数でクランク板8a及び8bが回転する。クランク板8a及び8bの回転運動は、連接棒7a及び7bを介して、ピストン4a及び4bの往復運動に変換される。
クランク板8a及び8bが半回転すると、ピン9a1及び9b1は筐体2の面Aにもっとも近接した位置に移動する。すなわち、把持部5a及び5bが−Z方向の最大移動位置である後方位置に配置されるのである。
ここで使用者Pの前腕は把持部5a及び5bの前方位置から後方位置への運動とほぼ平行な向きにあるため、肘は捻転できず、前腕を後方に押圧されて胸郭をより開くのである。なお、使用者Pの肩や胸郭等に過大な負荷が生じそうになると、使用者Pの体幹は背面側へ押し返されるため、これを回避できる。
その後、クランク板8a及び8bがさらに半回転すると、ピン9a1及び9b1が筐体2の面Aからもっとも離れた位置に戻って、把持部5a及び5bが前方位置に配置されるのである。つまり、使用者Pは初期状態の胸郭を開いた状態に戻るのである。
把持部5a及び5bの前方位置と後方位置との間の往復運動は、使用者Pの左右の上肢を介して、胸郭を開いた姿勢と胸郭をより開いた姿勢の繰り返し運動を与えるのである。
かかる上肢を介して胸郭に与える2から22Hzの好ましい範囲内の「振動」運動は、体幹内部の脊椎に刺激を付与し、脊椎の曲がりやズレなどを矯正できるのである。特に第12胸椎と第1腰椎とに対して適度な刺激と運動とを与えて、脊椎の矯正及び使用者Pの姿勢の矯正を与えるのである。また、適度な運動を使用者Pの体幹に与えて、筋力増強やシェイプアップ効果を与えるのである。
次に、ピストン4a及び4bの運動を逆位相にするために、連接棒7a及び7bをクランク板8a及び8bの例えばピン9a1及び9b1’に連接したときについて説明する。初期状態では、ピン9a1は筐体2の面Aからもっとも離れた位置にあって、一方、ピン9b1’は筐体2の面Aにもっとも近接した位置にある。すなわち、把持部5aは+Z方向の最大移動位置である前方位置に、把持部5bは−Z方向の最大移動位置である後方位置に配置されるのである。
使用者Pは、運動装置1の面Aに対向するようにして起立する。かかる姿勢において、上腕を肩幅で体幹に沿って降ろしてこれを後方に反らすと、肘関節が体幹の後方に位置して胸郭を開いた状態となるのである。この状態で前腕を水平になるように前方へ運ぶと、腰部近傍かつ胸郭の前方に手(掌)が位置する。上記したのと同様に、高さ調整及び把持部間隔調整を行う。把持部5aに備えられた取っ手5a2の位置に使用者Pの手を移動させてこれを把持するのである。また、把持部5bに備えられた取っ手5b2には使用者Pの反対側の手を移動させて、これを把持するのである。以下の動作は上記したピストン4a及び4bの運動を同位相とした場合とほぼ同じであるので詳述しない。
かかる場合であっても、把持部5a及び5bの前方位置と後方位置との間の逆位相の往復運動は、使用者Pの左右の上肢を介して、胸郭を開いた姿勢と胸郭をより開いた姿勢の繰り返し運動を与え、上記したのと同様の効果を与えるのである。
本実施例によれば、使用者の上肢の左右を体幹側部に沿ってそれぞれ移動せしめるように往復動させて、胸郭を開いた状態からより開いた状態との間で体幹に運動を付与できるのである。これにより使用者の脊椎等に過大な負担をかけることなく体幹への効果的な運動を付与できるのである。すなわち、脊椎の矯正だけでなく、脊椎の矯正を通じた間接的な幅広い身体の機能の向上及び体幹の筋肉トレーニングなどを通じた身体の機能の向上などの効果についても与え得るような、体幹への効果的な運動を付与できるのである。
なお、把持部5a及び5bは交互に往復運動させるようにしてもよい。すなわち、把持部5a及び5bが前方位置で停止した状態から、把持部5aのみが、後方位置から前方位置に往復運動して停止する。続いて、把持部5bのみが、後方位置から前方位置に往復運動して停止するのである。
図5に示すように、本発明による第2の実施例である運動装置において、使用者Pはいす19に座った座位で使用する。なお、運動装置1は、筐体2の内部等が実施例1と共通であるため、詳述しない。
図6に示すように、本発明による第3の実施例である運動装置において、実施例1の筐体2が卓上に設置できる脚部20を備えていても良い。脚部20には、+Z方向への移動を阻止するために机やテーブル等の縁にかけるフック21が備えられる。この場合においても、脚部20は高さ調整手段を備えると好適である。なお、運動装置1は、筐体2の内部等が実施例1と共通であるため、詳述しない。
本発明による運動装置の斜視図である。 本発明による運動装置の断面図である。 本発明による運動装置の腰部の斜視図である。 本発明による運動装置の側面図である。 本発明による運動装置の側面図である。 本発明による運動装置の側面図である。
符号の説明
1 運動装置
2 筐体
4a、4b ピストン
5a、5b 把持部
7a、7b 連接棒
8a、8b クランク板
10 動力伝達部
11 駆動部
12 電源
13 制御部
15 ステージ
20 脚部

Claims (7)

  1. 使用者の上肢を体幹に対して前後方向に移動せしめて該体幹に運動を付与する運動装置であって、
    前記使用者によりその体幹側部にて把持される一対の取っ手を有し、前記取っ手は前記使用者が胸郭を開いた状態で把持する前方位置から前記胸郭をより開いた状態とする後方位置との間で前記上肢の左右を前記体幹側部に沿ってそれぞれ移動せしめるように往復動することを特徴とする運動装置。
  2. 前記前方位置は前記使用者の前記胸郭よりも前方にあることを特徴とする請求項1記載の運動装置。
  3. 前記取っ手は前記使用者の腰部近傍の高さに調整せしめる高さ調整手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の運動装置。
  4. 前記取っ手は前記使用者の体幹から側方に向けて伸びるように設けられることを特徴とする請求項1乃至3のうちの1つに記載の運動装置。
  5. 前記往復動の幅が前記胸郭の厚さ以内となるように調整する幅調整手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちの1つに記載の運動装置。
  6. 前記一対の取っ手は左右同位相で往復動することを特徴とする請求項1乃至5のうちの1つに記載の運動装置。
  7. 前記一対の取っ手は左右逆位相で往復動することを特徴とする請求項1乃至5のうちの1つに記載の運動装置。
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