JP2009141557A - カメラスタビライザ - Google Patents

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Abstract


【課題】操作者による3方向のレバー等の操作方向と撮影画像のスクロール方向とのずれが無く、かつコマンド変換を行う範囲と行わない範囲との境界部分で生じる急激な画面表示の変化を回避可能なカメラスタビライザを実現する。
【解決手段】 操作部10で入力された各方向入力角速度コマンドR、Q、Pと角度検知手段50で検知された各軸回転角度θ、φとがコマンド変換部21に入力される。コマンド変換部21は、変換処理手段71において各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφを、補間処理手段81において各軸補間角速度コマンドβψ、βθ、βφを生成し、出力選択手段91において回転角度θに応じ各軸変換角速度コマンド、各軸補間角速度コマンド、各方向入力角速度コマンドのいずれかを各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力する。そして、回転手段30がωψ、ωθ、ωφにより撮像手段40を互いに直交する3軸を中心に回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、航行体や移動体に搭載する撮像装置に使用するジンバル構造のカメラスタビライザに関し、具体的にはジンバルの回転角度の変化により撮影画像に生じるスクロール方向の違和感を軽減するカメラスタビライザに関する。
航空機等の航行体や自動車等の移動体に搭載された撮像装置によって外部の被写体を撮影する場合、撮影者が撮影方向を任意に変えられるよう撮像装置は、撮影者の方向入力操作に従い方向転換動作を行うカメラスタビライザを介して航行体や移動体に搭載される。
図4は従来のカメラスタビライザ100の構成例を示すブロック図である。カメラスタビライザ100は、操作部10とジンバル機構部20とを備える。操作部10は、レバーやつまみによる撮影者の入力操作に応じ、左右方向入力角速度コマンドR、上下方向入力角速度コマンドQ、回転方向入力角速度コマンドPを出力する。ジンバル機構部20は、回転手段30と、回転手段30に取り付けられたビデオカメラ等の撮像手段40とを備える。回転手段30は、操作部10で入力された上記各方向入力角速度コマンドR、Q及びPにより、撮像手段40を互いに直交するAZ(アジマス)軸、EL(エレベーション)軸及びRL(ロール)軸それぞれの軸を中心に回転させる。
ジンバル機構部20の構造例を図5に示す。ジンバル機構部20は、基台31とAZ軸32と支持枠33とEL軸34とケース35とRL軸36とを有する回転手段30と、撮像手段40とから構成される。基台31はジンバル機構部20を航行体や移動体に取り付けるための部位である。基台31にはAZ軸32が垂直方向に取り付けられ、AZ軸32には支持枠33が回転自在に軸受けされ、支持枠33にはEL軸34が水平方向に取り付けられ、EL軸34にはケース35が回転自在に軸受けされ、ケース35内には撮像手段40がRL軸36を中心として回転できるように支持されている。つまり、このようなジンバル構造により撮像手段40を、AZ軸32を中心として左右方向に回転させることができ、EL軸34を中心として上下方向に回転させることができ、RL軸36を中心として左右に傾斜するように回転させることができる。
このようなカメラスタビライザ100の構成においては、EL軸を中心とした回転角度が0°(航行体・移動体と水平)であり、かつRL軸を中心とした回転角度も0°であれば操作部10において撮影者がレバー等を操作した方向通りに撮影画像が直線的にスクロールする。
しかし、例えば図6(a)に示すように、撮像手段40がEL軸を中心に回転し水平に対して上下に傾きを持った状態で、操作部10において撮影者がレバーを左右方向に操作した場合には、撮影画像は左右方向に直線的にスクロールするのではなく、図6(b)に示すように弧を描いてスクロールする。また、例えば図7に示すように、撮像手段40がRL軸を中心に回転し左右に傾いた状態で、操作部10において撮影者がレバーを左右又は上下方向に操作した場合には、撮影画像は左右又は上下方向にスクロールするのではなく、RL軸の回転角度分だけ傾いてスクロールする。このように、撮像手段40が水平に対して上下又はRL軸に対して左右に傾いた状態においては、操作者のレバー操作の方向と撮影画像のスクロール方向にずれが生じ、操作性が悪くなる。
そこで、このようなずれを排除すべく、操作部からの入力コマンドを各軸の回転角度に応じて変換し、変換後のコマンドにより回転手段を駆動することにより操作者のレバー操作方向と撮影画像のスクロールの方向とのずれを解消する方法が特許文献1にて開示されている。特許文献1で開示されているのは、撮影者による画面上の操作が左右・上下方向についてのみ可能なカメラスタビライザであるが、更に回転方向への操作が可能なカメラスタビライザにおいても、コマンド変換を行うことでレバー操作方向とスクロール方向とのずれを解消することができる。
図8は、このようなコマンド変換機能を有するカメラスタビライザ101の構成例を示すブロック図である。カメラスタビライザ101は、操作部10とジンバル機構部21とコマンド変換部60とを備える。またジンバル機構部21は、回転手段30と撮像手段40と角度検知手段50とを備える。なお、操作部10と回転手段30と撮像手段40は図4に示す上記のカメラスタビライザ100と同じものであるため説明を省略する。以降も同様に、説明済の構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
角度検知手段50は、EL軸を中心とした回転角度であるEL軸回転角度θとRL軸を中心とした回転角度であるRL軸回転角度φとを検知して出力する。
コマンド変換部60は、角度検知手段50で検知されたEL軸回転角度θとRL軸回転角度φとを用いて、操作部10で入力された各方向入力角速度コマンドR、Q、Pを、AZ軸ジンバル角速度コマンドωψ、EL軸ジンバル角速度コマンドωθ及びRL軸ジンバル角速度コマンドωφに変換して出力する。ωψ、ωθ、ωφは、例えば次のように求める。
X軸を航行体又は移動体の前方、Y軸を前方に向かって右方、Z軸を鉛直下方とした時の座標系において、ZYXの順に回転させたオイラー角φ、θ、ψにおけるオイラー角速度ωφ、ωθ、ωψと、回転前の位置における航行体又は移動体の角速度P、Q、Rとの関係は次式により表すことができる。
Figure 2009141557
これを次式のように変形することによりωφ、ωθ、ωψを求めることできる。
Figure 2009141557
AZ軸、EL軸、RL軸からなるジンバル構造においては、各軸を中心としたジンバル回転角度をψ、θ、φと、各軸を中心としたジンバル角速度をωψ、ωθ、ωφと、また画面上の左右・上下・回転の各方向の入力角速度をR、Q、Pと解することにより、任意のジンバル回転角度において、画面上の左右・上下・回転方向の操作に則した各ジンバル角速度を求めることができる。
このようにコマンド変換したAZ軸ジンバル角速度コマンドωψ、EL軸ジンバル角速度コマンドωθ及びRL軸ジンバル角速度コマンドωφにより回転手段30を駆動することにより、操作者の左右・上下・回転の各方向のレバー等の操作方向と撮影画像のスクロール方向とのずれが解消され、操作性の向上を図ることができる。
特開平9−154057号公報
上記のような、コマンド変換によりレバー等の操作方向と撮影画像のスクロール方向とのずれを解消する方法はEL軸回転角度θが小さい(水平に近い)うちは特に問題は生じない。しかし、(2)式においてsecθやtanθの値を使用しているため、θが±90°(撮像手段の向きが直下又は直上)に近づくにつれて計算後の値が無限大に向かい、やがてコマンド変換値の計算ができなくなってしまう。そこで、±90°(及びその近辺の角度範囲)ではコマンド変換を行わないという方法が考えられるが、この場合コマンド変換を行う範囲と行わない範囲との境界部分で画面表示角度が急激に変化するため、操作性が著しく損なわれる。
本発明の目的は、操作者が操作する左右・上下・回転の各レバー等の操作方向と撮影画像のスクロール方向とのずれが無く、かつ、EL軸を中心とした回転角度が±90°(直下または直上)に近づこうとする場合、コマンド変換を行う範囲と行わない範囲との境界部分で生じる急激な画面表示の変化を回避することができるカメラスタビライザを実現することにある。
本発明のカメラスタビライザは、操作部とコマンド変換部とジンバル機構部とを備える。操作部は、左右方向、上下方向及び回転方向それぞれの入力操作により、左右方向入力角速度コマンドR、上下方向入力角速度コマンドQ、回転方向入力角速度コマンドPを出力する。コマンド変換部は、変換処理手段と補間処理手段と出力選択手段とを備える。変換処理手段は、各方向入力角速度コマンドR、Q、Pを、ジンバル機構部の角度検知手段から与えられるEL軸回転角度θとRL軸回転角度φに応じて、AZ軸変換角速度コマンドαψ、EL軸変換角速度コマンドαθ及びRL軸変換角速度コマンドαφに変換して出力する。補間処理手段は、各方向入力角速度コマンドR、Q、Pと各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφとEL軸回転角度θと補間開始角度σと補間終了角度εとから、AZ軸補間角速度コマンドβψ、EL軸補間角速度コマンドβθ及びRL軸補間角速度コマンドβφを求める。出力選択手段は、EL軸回転角度θが補間開始角度σ以上の場合は各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφをそれぞれAZ軸ジンバル角速度コマンドωψ、EL軸ジンバル角速度コマンドωθ及びRL軸ジンバル角速度コマンドωφとして出力し、EL軸回転角度が補間開始角度σと補間終了角度εとの間の角度である場合は各軸補間角速度コマンドβψ、βθ、βφをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力し、EL軸回転角度θが補間終了角度ε以下である場合は各方向入力角速度コマンドR、Q、Pをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力する。ジンバル機構部は、撮像手段と回転手段と角度検知手段とを備える。回転手段は、コマンド変換部から出力された各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφにより撮像手段を互いに直交するAZ軸、EL軸及びRL軸それぞれの軸を中心として回転させる。角度検知手段は、EL軸及びRL軸の回転角度θ及びφを検知して出力する。
本発明によれば、操作者が操作する左右・上下・回転の各レバー等の操作方向と撮影画像のスクロール方向とのずれが無く、かつ、EL軸を中心とした回転角度が±90°(直下または直上)に近づこうとする場合、コマンド変換を行う範囲と行わない範囲との境界部分で生じる急激な画面表示の変化を回避することができるカメラスタビライザを実現することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明のカメラスタビライザ1の構成例を示すブロック図である。カメラスタビライザ1は、操作部10とジンバル機構部21とコマンド変換部61とを備える。またコマンド変換部61は、変換処理手段71と補間処理手段81と出力選択手段91とを備える。
本発明では、コマンド変換を行う範囲と行わない範囲との境界部分で画面の表示状態が急激に変化することを防ぐため、コマンド変換を行う角度範囲と行わない角度範囲との間に、緩衝のための補間処理を行う角度範囲を設ける。補間の角度範囲を図2に示す。補間開始角度σと補間終了角度εをコマンド変換範囲とコマンド無変換範囲との間に適宜設定し、補間開始角度σより水平側の角度領域においてはコマンド変換を行い、補間終了角度εより直下側の角度領域においてはコマンド変換を行わず操作部からの入力コマンドをそのまま使用する。補間開始角度σと補間終了角度εの間の角度領域においては、コマンド変換を行った値とコマンド変換を行わない値とからEL軸を中心とした回転角度に応じた補間コマンドを求める。
コマンド変換部61の具体的な処理を各手段の機能とともに図1に従って説明する。操作部10にて入力された各方向入力角速度コマンドR、Q、Pが、変換処理手段71、補間処理手段81及び出力選択手段91のそれぞれに入力される。変換処理手段71は、角度検知手段50で検知されたEL軸回転角度θとRL軸回転角度φとを用いて、各方向入力角速度コマンドR、Q、Pを、AZ軸変換角速度コマンドαψ、EL軸変換角速度コマンドαθ及びRL軸変換角速度コマンドαφに変換して出力する。αψ、αθ、αφは、(2)式と同様に次式により求めることができる。
Figure 2009141557
補間処理手段81は、変換処理手段71で求めた補間開始角度σにおける各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφと、各方向入力角速度コマンドR、Q、Pと、角度検知手段50で検知されたθを用いて、AZ軸補間角速度コマンドβψ、EL軸補間角速度コマンドβθ及びRL軸補間角速度コマンドβφを求める。例えば、線形補間による場合は次式のように求めることができる。
Figure 2009141557
そして、出力選択手段91はEL軸回転角度θに応じて選択した各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφを出力する。θが補間開始角度σより水平側の角度の場合は各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力する。θが補間開始角度σと補間終了角度εとの間の角度の場合は、各軸補間角速度コマンドβψ、βθ、βφをそれぞれAZ軸ジンバル角速度コマンドωψ、EL軸ジンバル角速度コマンドωθ、RL軸ジンバル角速度コマンドωφとして出力する。θが補間終了角度εより直下側の角度の場合は、各方向入力角速度コマンドR、Q、Pをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力する。
このように補間処理を行うことにより、EL軸を中心とした回転角度の変化による急激な画面表示の変化を回避することができる。
なお、一般に航行体へのカメラスタビライザの取り付け位置は航行体の下部であることから、カメラスタビライザの各軸の可動範囲は、AZ軸は360°連続、EL軸は+25°〜−120°、RL軸は−30°〜+30°程度のものが多い。このようにジンバルの構造上RL軸の可動範囲が狭い場合は、(3)式、(4)式でコマンド変換を行って運用した場合、すぐに可動範囲一杯に達し動けなくなる可能性がある。そのような場合、意図せずして突然画面の動きが変わるため、逆に操作性が悪化してしまう。そこで、RL軸の可動範囲が狭い場合は、RL軸については変換せずに、つまり(3)式、(4)式でαφ=P、βφ=Pとおいて回転方向入力角速度コマンドPでそのまま回転手段を駆動するという方法をとることも可能である。この場合、コマンド変換部を通さずに操作部から直接、回転手段にωφ=Pとして入力しても構わない。
〔第2実施形態〕
第1実施形態は、左右、上下、回転の各方向のレバー等の操作で、各ジンバル軸を回転させ撮像装置の向きを制御する構成である。これに対し第2実施形態は、回転方向についてはバーチカルジャイロ等で水平からの傾きを検知して水平状態が維持されるよう自動で回転補償を行い、レバー等による操作は左右、上下方向についてのみ行う構成である。
図3は、本発明のカメラスタビライザ2の構成例を示すブロック図である。カメラスタビライザ2は、操作部12とジンバル機構部22とコマンド変換部62とを備える。また、ジンバル機構部22は、回転手段30と撮像手段40と角度検知手段50とバーチカルジャイロ300と水平回転補償手段310とを備え、コマンド変換部62は、変換処理手段72と補間処理手段82と出力選択手段92とを備える。
操作部12にて入力された左右、上下方向入力角速度コマンドR、Qが、変換処理手段72、補間処理手段82及び出力選択手段92のそれぞれに入力される。変換処理手段72は、角度検知手段50で検知されたEL軸回転角度θとRL軸回転角度φとを用いて、各方向入力角速度コマンドR、Qを、AZ軸変換角速度コマンドαψ及びEL軸変換角速度コマンドαθに変換して出力する。αψ、αθは第1実施形態と同様、次式により求めることができる。
Figure 2009141557
補間処理手段82は、変換処理手段72で求めた補間開始角度σにおける各軸変換角速度コマンドαψ、αθと、各方向入力角速度コマンドR、Qと、角度検知手段50で検知されたθとを用いて、AZ軸補間角速度コマンドβψ及びEL軸補間角速度コマンドβθを求める。例えば、線形補間による場合は第1実施形態と同様、次式のように求めることができる。
Figure 2009141557
そして、出力選択手段92はEL軸回転角度θに応じて選択したAZ軸ジンバル角速度コマンドωψ及びEL軸ジンバル角速度コマンドωθを出力する。θが補間開始角度σより水平側の角度の場合は各軸変換角速度コマンドαψ、αθをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθとして出力する。θが補間開始角度σと補間終了角度εとの間の角度の場合は、各軸補間角速度コマンドβψ、βθをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθとして出力する。θが補間終了角度εより直下側の角度の場合は、各方向入力角速度コマンドR、Qをそれぞれ各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθとして出力する。
また、回転方向については、バーチカルジャイロ300において検知された姿勢角を用いて水平回転補償手段310がRL軸ジンバル角速度コマンドωφを生成し出力する。
このように構成することで、回転方向について自動で水平回転補償を行う場合においても、EL軸を中心とした回転角度の変化による急激な画面表示の変化を回避することができる。
〔補間角度範囲の設定〕
(3)式(又は(5)式)による変換処理を行い、更に(4) 式(又は(6)式)により線形補間を行う場合、補間角度範囲を定める補間開始角度σと補間終了角度εを設定する必要がある。設定に際しては、ジンバル角速度コマンドの最大値がジンバルの最大駆動角速度を越えることができないこと、及びEL軸回転角度が大きくなるとジンバルの駆動角速度も大きくなることから、最大駆動角速度に到達するEL軸回転角度θの限界角度を求めた上で、補間角度範囲を設定する。
まず、左右方向と上下方向の2軸のみの操作の場合について、補間角度範囲の設定方法を述べる。θの限界角度は、(3)式においてθの関数であるαψ、αφのそれぞれについて、例えば以下のように求めることができる。
(3)式により求められるAZ軸変換角速度コマンドαψは、駆動可能な最大駆動速度AZmax以下である必要があるため、
AZmax≧|secθ・(Q・sinφ+R・cosφ)| (7)
という不等式で表現できる。θの限界角度は、この不等式が成り立つ最大(または最小)のθということになる。ここで、右辺の(Q・sinφ+R・cosφ)の部分についてQ、Rを固定値としてφで微分した式を0として解くと、
φ=tan−1(Q/R) (8)
となり、従って、(7)式を境界値を求める式として整理すると、
AZmax=secθ・(Q・sin(tan−1(Q/R))+R・cos(tan−1(Q/R)) (9)
となる。そしてこれをθについて解くと次式のようになる。
Figure 2009141557
ここで、撮影時に必要とされる左右方向、上下方向の入力角速度コマンドR、Qの最大値を10(deg/sec)とし、AZmaxを60(deg/sec)とすると、θ=±76.4°となる。つまりこの角度がAZ軸のコマンド変換でジンバルが駆動できる限界角度となる。このため、補間開始角度σがこの角度を越えないように設定する必要がある。例えば、EL角が下向きにおける補間角度範囲の中心値を−75°と設定し、前後に±5°の補間区間を設けるとすると補間開始角度σ=−70°、補間終了角度ε=−80°となる。
次に、左右方向、上下方向、回転方向の3軸の操作の場合について、補間角度範囲の設定方法を述べる。
(3)式により求められるRL軸変換角速度コマンドαφは、駆動可能な最大駆動速度RLmax以下である必要があるため、
RLmax≧|P+tanθ・(Q・sinφ+R・cosφ)| (11)
という不等式で表現できる。θの限界角度は、この不等式が成り立つ最大(または最小)のθということになる。AZ軸と同様に(11)式を境界値を求める式として整理すると、
RLmax=P+tanθ・(Q・sin(tan−1(Q/R))+R・cos(tan−1(Q/R)) (12)
となる。そしてこれをθについて解くと次式のようになる。
Figure 2009141557
ここで、撮影時において回転方向の操作は通常行わないためPについては0とし、撮影時に必要とされる左右方向、上下方向の入力角速度コマンドR、Qの最大値を10(deg/sec)とし、RLmaxを30(deg/sec)とすると、θ=±64.8°となる。つまりこの角度がRL軸のコマンド変換でジンバルが駆動できる限界角度となる。このため、補間開始角度σがこの角度を越えないように設定する必要がある。例えば、EL角が下向きにおける補間角度範囲の中心値を−60°と設定し、前後に±5°の補間区間を設けるとすると補間開始角度σ=−55°、補間終了角度ε=−65°となる。
以上から、3軸すべてについてコマンド変換を行う場合は補間角度範囲を、−55°〜−65°に設定し、AZ軸とEL軸の2軸についてコマンド変換を行う場合は、RL軸についての限界角度を考慮する必要が無いため、−70°〜−80°に設定するというように補間角度範囲を導出することができる。
本発明は、撮影角度を変化させても撮影画像に違和感が生じにくい操作性の高いカメラスタビライザが必要な場合に有用である。
本発明の第1実施形態の構成例を示すブロック図。 補間の角度範囲を示す図。 本発明の第2実施形態の構成例を示すブロック図。 従来のカメラスタビライザの構成例を示すブロック図。 従来のジンバル機構部の例を示す構造図。 撮像手段が水平に対し上下に傾きを持っている状態での撮影画面のスクロールの様子を示す図。 撮像手段がRL軸に対し左右に傾きを持っている状態での撮影画面のスクロールの様子を示す図。 従来のカメラスタビライザの別の構成例を示すブロック図。

Claims (5)

  1. 左右方向、上下方向及び回転方向それぞれの入力操作により、左右方向入力角速度コマンドR、上下方向入力角速度コマンドQ、回転方向入力角速度コマンドPを出力する操作部と、
    前記各方向入力角速度コマンドR、Q、Pを、角度検知手段から与えられるEL(エレベーション)軸回転角度θとRL(ロール)軸回転角度φに応じて、AZ(アジマス)軸変換角速度コマンドαψ、EL軸変換角速度コマンドαθ及びRL軸変換角速度コマンドαφに変換して出力する変換処理手段と、前記各方向入力角速度コマンドR、Q、Pと前記各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφと前記EL軸回転角度θと補間開始角度σと補間終了角度εとから、AZ軸補間角速度コマンドβψ、EL軸補間角速度コマンドβθ及びRL軸補間角速度コマンドβφを求める補間処理手段と、前記EL軸回転角度θが前記補間開始角度σ以上の場合は前記各軸変換角速度コマンドαψ、αθ、αφをそれぞれAZ軸ジンバル角速度コマンドωψ、EL軸ジンバル角速度コマンドωθ及びRL軸ジンバル角速度コマンドωφとして出力し、前記EL軸回転角度が前記補間開始角度σと前記補間終了角度εとの間の角度である場合は前記各軸補間角速度コマンドβψ、βθ、βφをそれぞれ前記各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力し、前記EL軸回転角度θが前記補間終了角度ε以下である場合は前記各方向入力角速度コマンドR、Q、Pをそれぞれ前記各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφとして出力する出力選択手段と、
    を備えるコマンド変換部と、
    撮像手段と、前記各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθ、ωφにより当該撮像手段を互いに直交するAZ軸、EL軸及びRL軸それぞれの軸を中心に回転させる回転手段と、EL軸回転角度θ及びRL軸回転角度φを検知して出力する角度検知手段と、を備えるジンバル機構部と、
    を備えるカメラスタビライザ。
  2. 請求項1に記載のカメラスタビライザであって、
    前記変換処理手段は、AZ軸変換角速度コマンドαψ、EL軸変換角速度コマンドαθ及びRL軸変換角速度コマンドαφへのコマンド変換を、
    αψ=secθ・(Q・sinφ+R・cosφ)
    αθ=Q・cosφ−R・sinφ
    αφ=P+tanθ・(Q・sinφ+R・cosφ)
    により行い、
    前記補間処理手段は、AZ軸補間角速度コマンドβψ、EL軸補間角速度コマンドβθ及びRL軸補間角速度コマンドβφへのコマンド変換を、
    Figure 2009141557
    により行う
    ことを特徴とするカメラスタビライザ。
  3. 請求項1に記載のカメラスタビライザであって、
    前記変換処理手段は、AZ軸変換角速度コマンドαψ、EL軸変換角速度コマンドαθ及びRL軸変換角速度コマンドαφへのコマンド変換を、
    αψ=secθ・(Q・sinφ+R・cosφ)
    αθ=Q・cosφ−R・sinφ
    αφ=P
    により行い、
    前記補間処理手段は、AZ軸補間角速度コマンドβψ、EL軸補間角速度コマンドβθ及びRL軸補間角速度コマンドβφへのコマンド変換を、
    Figure 2009141557
    により行う
    ことを特徴とするカメラスタビライザ。
  4. 左右方向、上下方向及び回転方向それぞれの入力操作により、左右方向入力角速度コマンドR、上下方向入力角速度コマンドQを出力する操作部と、
    前記各方向入力角速度コマンドR、Qを、角度検知手段から与えられるEL(エレベーション)軸回転角度θとRL(ロール)軸回転角度φに応じて、AZ(アジマス)軸変換角速度コマンドαψ及びEL軸変換角速度コマンドαθに変換して出力する変換処理手段と、前記各方向入力角速度コマンドR、Qと前記各軸変換角速度コマンドαψ、αθと前記EL軸回転角度θと補間開始角度σと補間終了角度εとから、AZ軸補間角速度コマンドβψ及びEL軸補間角速度コマンドβθを求める補間処理手段と、前記EL軸回転角度θが前記補間開始角度σ以上の場合は前記各軸変換角速度コマンドαψ、αθをそれぞれAZ軸ジンバル角速度コマンドωψ、EL軸ジンバル角速度コマンドωθとして出力し、前記EL軸回転角度が前記補間開始角度σと前記補間終了角度εとの間の角度である場合は前記各軸補間角速度コマンドβψ、βθをそれぞれ前記各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθとして出力し、前記EL軸回転角度θが前記補間終了角度ε以下である場合は前記各方向入力角速度コマンドR、Qをそれぞれ前記各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθとして出力する出力選択手段と、
    を備えるコマンド変換部と、
    撮像手段と、前記各軸ジンバル角速度コマンドωψ、ωθにより当該撮像手段を互いに直交するAZ軸、EL軸それぞれの軸を中心に回転させる回転手段と、EL軸回転角度θ及びRL軸回転角度φを検知して出力する角度検知手段と、を備えるジンバル機構部と、
    を備えるカメラスタビライザ。
  5. 請求項4に記載のカメラスタビライザであって、
    前記変換処理手段は、AZ軸変換角速度コマンドαψ及びEL軸変換角速度コマンドαθへのコマンド変換を、
    αψ=secθ・(Q・sinφ+R・cosφ)
    αθ=Q・cosφ−R・sinφ
    により行い、
    前記補間処理手段は、AZ軸補間角速度コマンドβψ及びEL軸補間角速度コマンドβθへのコマンド変換を、
    Figure 2009141557
    により行うことを特徴とするカメラスタビライザ。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0732646U (ja) * 1993-11-25 1995-06-16 防衛庁技術研究本部長 光学カメラジンバル制御装置
JPH09154057A (ja) * 1995-11-29 1997-06-10 Tokimec Inc 姿勢安定化装置
JPH11194422A (ja) * 1998-01-06 1999-07-21 Japan Aviation Electron Ind Ltd カメラスタビライザ

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