JPH0732646U - 光学カメラジンバル制御装置 - Google Patents

光学カメラジンバル制御装置

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JPH0732646U
JPH0732646U JP6760893U JP6760893U JPH0732646U JP H0732646 U JPH0732646 U JP H0732646U JP 6760893 U JP6760893 U JP 6760893U JP 6760893 U JP6760893 U JP 6760893U JP H0732646 U JPH0732646 U JP H0732646U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学カメラ光軸のドリフトを防止し、高い光
軸安定性を持ち一定の方向を指向し続けるように制御す
る。 【構成】 光学カメラ光軸が所望の方向へ向けられた時
点のジンバル角度(AZ,EL)と、この時点にて機体
姿勢検出装置37により検出された移動体の姿勢データ
とから、地面に対して維持すべき光軸の角度(AZG
ELG)を計算し記憶するカメラ光軸角度計算部38
と、維持すべき光軸の角度(AZG,ELG)と、前記時
点以降において機体姿勢検出装置37により順次検出さ
れた姿勢データとから、目標とするジンバル角度(AZ
O,ELO)を計算し出力するジンバル角度計算部39
と、目標とするジンバル角度(AZO,ELO)と、ジン
バル部21における実際のジンバル角度(AZ,EL)
との偏差を求め、角速度指令をジンバル部21に出力す
る手段とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、航空機等に搭載される光学カメラジンバルを制御するための光学カ メラジンバル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機に搭載する光学カメラジンバルは、機体の動揺によって光学カメラの光 軸がぶれて画像が見にくくならないように制御する必要がある。従来の光学カメ ラジンバルには、このような画像のぶれを防止するために、スタビライザが設け られていた。このスタビライザは、光軸上に角速度を検出するレートジャイロを 設置し、検出された角速度を打ち消すような制御を行うものである。ここで、光 軸はジョイスティックにより手動で操作することが可能であるが、操作をしない 場合は最後に向けた方向を光軸が維持するように制御される。
【0003】 しかし、レートジャイロには時間の経過と共にゼロ点がドリフトする特性があ る。このため、レートジャイロがドリフトすることによって光学カメラの光軸ま でが動いてしまうという問題があった。さらに、光学カメラの光軸がドリフトし ないようにジンバルの角度を制御すると、機体の動揺によって画面がぶれる結果 を招くことになる。
【0004】 また従来の制御装置として、特開平2−177773号公報に開示されたもの がある。この従来装置では、光学カメラの角速度検出にレートジャイロを使用す るため、ドリフトが生じる。このドリフトは周波数が小さいため、光学カメラの 操作との判別ができずに光学カメラの光軸がドリフトし、次第に所望の方向から ずれた方向へ向いてしまうことになる。また、角速度を得るために、角度の微分 あるいは角加速度の積分を行う場合には時間的な遅れが生じ、光軸を安定させる 制御性が劣化するという問題もあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来はレートジャイロのドリフトによって光学カメラの光軸が動 くため、長時間一定方向を指向し続けることができないという問題があった。
【0006】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光学カメラの光軸のドリフ トを防止し光学カメラを一定の方向に指向し続けることができる光学カメラジン バル制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の光学カメラジンバル制御装置は、移動体に、当該移動体の姿勢を検出 する姿勢検出装置と、角速度を指令されて光学カメラが取り付けられたジンバル を駆動するジンバル部とが搭載されており、前記ジンバルの角度制御を行う装置 において、前記光学カメラの光軸が所望の方向へ向けられた時点におけるジンバ ル角度と、この時点において前記姿勢検出装置により検出された前記移動体の姿 勢データとを与えられ、地面に対して維持すべき前記光軸の角度を計算し記憶す るカメラ光軸角度計算部と、記憶されたこの維持すべき光軸の角度と、前記時点 以降において前記姿勢検出装置により順次検出された姿勢データとを与えられ、 目標とするジンバル角度を計算し出力するジンバル角度計算部と、出力されたこ の目標とするジンバル角度と、前記ジンバル部における実際のジンバル角度との 偏差を求め、角速度指令を前記ジンバル部に出力して前記ジンバルを駆動させる 手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
ジンバル部のジンバルに取り付けられた光学カメラの光軸が所望の方向へ向け られた後、この時点におけるジンバル角度と移動体の姿勢データとがカメラ光軸 角度計算部に与えられ、地面に対して維持すべき前記光軸の角度が計算されて記 憶される。ジンバル角度計算部にこの維持すべき光軸の角度と、前記光軸が所望 の方向へ向けられた時点以降において姿勢検出装置により検出された時々刻々と 変化する姿勢データとが与えられ、目標とすべきジンバル角度が計算されて出力 される。この目標とするジンバル角度と、ジンバル部における実際のジンバル角 度との偏差が求められて、角速度指令がジンバル部に出力され、地面に対して前 記光軸が所望の方向を維持するように前記ジンバルが駆動される。これにより、 光学カメラの光軸を所望の方向へ向けた時点以降において、高性能の光軸安定性 を持ちつつ前記光軸がドリフトするのが防止され、この方向を指向し続けること ができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係る光学カメラジンバル制御装置の一実施例について図面を参 照して説明する。
【0010】 本実施例による光学カメラジンバル制御装置の制御ブロックを図1に示す。ジ ョイスティック11は、図示されていない光学カメラが取り付けられたジンバル を有するジンバル部21のジンバル角度であるアジマス角(方位角)AZとエレ ベーション角(高低角)ELとを手動で操作するのに用いられ、角速度dAZ/ dt指令,角速度dEL/dt指令をそれぞれ出力し、ジンバル部21に与える ことでジンバル角度の操作を行い、光学カメラの光軸を地面に対して所望の方向 へ向けるものである。
【0011】 前記ジョイスティック11の2つの出力端(角速度dAZ/dt指令,角速度 dEL/dt指令を出力する出力端)とジンバル部21の入力端とが、スイッチ 12及び13を介してそれぞれ接続され、ジンバル部21の2つの出力端子22 及び23と計算装置31の入力端とがそれぞれ接続されている。さらに、計算装 置31の出力端とジンバル部21の2つの入力端とがスイッチ12及び13を介 して接続されるようになっている。
【0012】 ここで、ジョイスティック11,ジンバル部21、機体姿勢検出装置37及び 計算装置31が航空機の機体に搭載されるが、このうちジンバル部21及び機体 姿勢検出装置37は光学カメラの基準面に合わせた状態で取り付けられる。なお 、機体姿勢検出装置37は航空機の操縦のために必要なものであり、航空機であ れば搭載されているのが普通である。
【0013】 スイッチ12及び13は、ジンバル部21の入力端に、ジョイスティック11 の出力端又は計算装置31の出力端のいずれかを切り換えて接続するもので、ス イッチ12では接点12bと、接点12a又は12cとの間で接続が切り換わる 。接点12aにはジョイスティック11の角速度dAZ/dt指令を出す出力端 が接続され、接点12bにはジンバル部21、接点12cには計算装置31がそ れぞれ接続されている。同様に、スイッチ13では接点13bと、接点13a又 は13cとの間の接続が切り換わる。接点13aにはジョイスティック11の角 速度dEL/dt指令を出す出力端が接続され、接点13bにはジンバル部21 、接点13cには計算装置31がそれぞれ接続されている。ここで、スイッチ1 2及び13の接片がそれぞれA方向に動いて(スイッチ12,13は連動する) 、接点12aと12b,13aと13bとが接続され、ジョイスティック11と ジンバル部21とが接続された状態を、ジョイスティックオン状態とする。
【0014】 また、ジンバル部21は光学カメラの光軸の角度及び角速度を検出する機能を 有している。このジンバル部21は、スイッチ12及び13がジョイスティック オン状態にあるときは、ジョイスティック11から角速度指令(角速度dAZ/ dt指令,角速度dEL/dt指令)を与えられて、ジンバル角度の制御を行う 。スイッチ12及び13がジョイスティックオフ状態にあるときは、ジンバル部 21が計算装置31に接続され、検出したジンバルの角度をフィードバックさせ て角速度指令と一致するように制御する。
【0015】 ジンバル部21には、アジマス角AZ及びエレベーション角ELに対してそれ ぞれ比較器21a及び21g,レート補償トルカ制御部21b及び21h,トル カ21c及び21i,光学カメラが取り付けられたジンバル21d及び21j, 角速度出力端子21p及び21qが設けられている。また、出力端子21p及び 21qは比較器21a及び21gに接続されている。また、ジンバル21d及び 21jより引き出された角度出力端子22及び23にはそれぞれアジマス角AZ 及びエレベーション角ELが得られるようになっている。
【0016】 機体姿勢検出装置37は、上述したように光学カメラの基準面に合わせて搭載 され、飛行中に時々刻々と変化する機体の地面に対する姿勢角(ピッチ角θ,ロ ール角φ及び機首方位角ψ)の検出を行うもので、検出結果を計算装置31に出 力する。
【0017】 計算装置31は、スイッチ32〜36、カメラ光軸角度計算部38、ジンバル 角度計算部39、比較器40及び41、増幅器42及び43を有している。スイ ッチ32では、接点32aは角度出力端子23に接続され、接点32bは比較器 40に接続され、接点32cはカメラ光軸角度計算部38に接続されている。ス イッチ33では、接点33aは角度出力端子22に接続され、接点33bは比較 器41に接続され、接点33cはカメラ光軸角度計算部38に接続されている。 スイッチ34において、接点34aは機体姿勢検出装置37のピッチ角θを出す 出力端に接続され、接点34bはカメラ光軸角度計算部38に接続され、接点3 4cはジンバル角度計算部39に接続されている。スイッチ35では、接点35 aが機体姿勢検出装置37のロール角φを出す出力端に接続され、接点35bが カメラ光軸角度計算部38に接続され、接点35cがジンバル角度計算部39に 接続されている。スイッチ36では、接点36aは機体姿勢検出装置37の機首 方位角ψを出す出力端に接続され、接点36bはカメラ光軸角度計算部38に接 続され、接点36cはジンバル角度計算部39に接続されている。
【0018】 カメラ光軸角度計算部38の入力端には、上述のようにスイッチ32〜36が 接続され、カメラ光軸角度計算部38の2つの出力端(地面に対する光軸のアジ マス角AZGを出す出力端及びエレベーション角ELGを出す出力端)はジンバル 角度計算部39の入力端に接続されている。またジンバル角度計算部39の他の 入力端には、スイッチ34〜36が接続されている。ジンバル角度計算部39の 2つの出力端(機体を基準としたアジマス角AZOを出す出力端及びエレベーシ ョン角ELOを出す出力端)は、それぞれ比較器41及び40の入力端に接続さ れ、比較器40及び41の出力端はそれぞれ増幅器42及び43の入力端に接続 されている。増幅器42及び43の出力端は、スイッチ13及び12にそれぞれ 接続されている。
【0019】 このような構成を備えた本実施例は、次のように動作する。先ず、操作者がジ ョイスティック11を用いて光学カメラの光軸を地面に対して所望の方向へ向け る。この間、スイッチ12及び13はジョイスティックオン状態であり、ジョイ スティック11とジンバル部21が接続され、計算装置31とジンバル部21と の接続は遮断される。ジンバル部21は、ジョイスティック11からの角速度指 令(角速度dAZ/dt指令,角速度dEL/dt指令)に基づいて制御動作を 行う。
【0020】 次に、カメラ光軸が所望の方向へ向くと、スイッチ12及び13はジョイステ ィックオフ状態になり、ジョイスティック11とジンバル部21との接続が遮断 され、計算装置31がジンバル部21に接続される。以降、ジンバル部21は計 算装置31からの角速度指令に基づいて、カメラ視軸(カメラ光軸)が地面に対 して一定の方向を維持するように制御動作を行う。
【0021】 次に、ジンバル部21及び計算装置31における動作を詳述する。
【0022】 操作者が、ジョイスティック11を用いてカメラ光軸を地面に対して所望の方 向に指向させる段階では、上述したようにスイッチ12及び13はジョイスティ ックオン状態にある。この場合には、ジョイスティック11からアジマス角速度 dAZ/dt指令信号と、エレベーション角速度dEL/dt指令信号とがジン バル部21に与えられる。
【0023】 この場合の制御動作は、アジマス角とエレベーション角とに関して同様であり 、アジマス角を例にとり説明する。
【0024】 アジマス角速度dAZ/dt指令信号が比較器21aを介してレート補償トル カ制御部21bに入力され、トルカを制御するために必要な信号が出力される。 トルカ21cがこの信号に基づいて必要なトルクを発生させ、ジンバル21dに このトルクが与えられてジンバルのアジマス角AZが調節される。ジンバル21 dはトルカ21cにより与えられたトルクにより駆動され、ジンバルのアジマス 角速度dAZ/dtが出力端子21pを介して比較器21aに出力される。比較 器21aは、この検出された角速度dAZ/dtとジョイスティック11から与 えられる角速度dAZ/dt指令との偏差を求め、レート補償トルカ制御部21 bに出力する。このようなフィードバック制御が行われて、ジンバルのアジマス 角の制御が行われる。また、アジマス角AZは出力端子22より外部及び計算装 置31に出力される。エレベーション角度ELに関しても同様な制御が行われ、 出力端子23からはエレベーション角度ELが出力される。
【0025】 ジョイスティック11による操作でカメラの光軸が所望の方向に指向すると、 操作者はジョイスティック11から手を放し、かつスイッチ12及び13をジョ イスティックオフ状態にしてジンバル部21との接続を遮断する。これにより、 ジョイスティック11からの角速度指令の入力が停止される。
【0026】 この時点における機体姿勢角(ピッチ角θ、ロール角φ及び機首方位角ψ)が 機体姿勢検出装置37によって検出され、計算装置31に与えられる。
【0027】 計算装置31において、ジョイスティックオン状態の間は、スイッチ32及び 33はそれぞれ接片がB方向に動き、かつスイッチ34〜36はそれぞれ接片が C方向に動き、接点32a,33aと接点32c,33cとがそれぞれ接続され 、接点34a〜36aと接点34b〜36bとが接続されている(スイッチ12 ,13,32〜36の切り換え動作は連動する。)。これにより、ジンバル角( アジマス角AZ及びエレベーション角EL)と機体姿勢角(ピッチ角θ、ロール 角φ及び機首方位角ψ)は全てカメラ光軸角度計算部38に入力される。カメラ 光軸角度計算部38は、これらの角度を用いて地面に対するカメラの光軸角度の 計算を行う。
【0028】 ジョイスティックオフ状態になると、各スイッチ12,13,32〜36はジ ョイスティックオン状態のときの反対側に切り換わり、カメラ光軸角度計算部3 8はジョイスティックオフ状態となる時点(光学カメラの光軸が所望の方向へ向 けられた時点)でのアジマス角AZ及びエレベーション角ELと、ピッチ角θ、 ロール角φ及び機首方位角ψとを用いてアジマス角AZG及びエレベーション角 ELGを計算し、記憶すると共に、ジンバル角度計算部39へ出力する。このア ジマス角AZG及びエレベーション角ELGは、ジョイスティックオフ以降、地面 に対して維持すべきカメラの光軸の角度に相当する。
【0029】 また、ジンバル部21から出力されたアジマス角AZ及びエレベーション角E Lは、スイッチ33及び32を介して比較器41及び40へそれぞれ与えられる 。同様に、機体姿勢検出装置37から出力されたピッチ角θ、ロール角φ及び機 首方位角ψは、スイッチ34〜36を経てジンバル角度計算部39に与えられる 。ジンバル角度計算部39は、地面に対して維持すべきアジマス角AZG及びエ レベーション角ELGと、時々刻々と変化する機体のピッチ角θ、ロール角φ及 び機首方位角ψとを用いて、機体を基準とした制御目標値となるアジマス角 AZO及びエレベーション角ELOを計算し、それぞれ比較器41及び40に出力 する。
【0030】 比較器41及び40は、このアジマス角AZO及びエレベーション角ELOと測 定されたアジマス角AZ及びエレベーション角ELとの偏差を求め、それぞれ増 幅器43及び42に出力する。増幅器43及び42は、それぞれの偏差に一定の ゲインを乗じてスイッチ12及び13に出力する。スイッチ12及び13は、ジ ョイスティックオフ状態になっているため、増幅器43及び42からの出力はジ ンバル部21に与えられる。ジンバル部21は、この出力を角速度dAZ/dt 指令及び角速度dEL/dt指令として与えられ、この指令に基づきカメラの光 軸が地面に対してアジマス角AZG及びエレベーション角ELGを維持するように 制御を行う。
【0031】 このように本実施例では、ジョイスティック11によって光学カメラの光軸を 所望の方向に向け、その時点におけるジンバル角と機体姿勢角とから、地面に対 して光軸が維持すべきアジマス角AZG及びエレベーション角ELGを計算して記 憶し、時々刻々と変化する機体の姿勢角から目標とするアジマス角AZO及びエ レベーション角ELOを算出する。そして、実際のアジマス角AZ及びエレベー ション角ELとの偏差を求め、この偏差に基づいた角速度指令をジンバル部21 に与えてジンバル角度を制御する。これにより、ジョイスティック11をオフし た後において、光学カメラの光軸がドリフトするのを防止し所望の角度を指向さ せ続けることができる。
【0032】 ここで、カメラ光軸角度計算部38が求める地面に対するアジマス角AZG及 びエレベーション角ELGと、ジンバル角計算部39が求める機体を基準とした アジマス角AZO及びエレベーション角ELOは、次のようにして算出することが できる。
【0033】 先ず、ジンバルのアジマス角AZ及びエレベーション角ELのとり方を図2に 示す。航空機の機体51の機首下部に、ジンバル部21が取り付けられ、機体5 1内部に計算装置31と機体姿勢検出装置37が搭載されている。ジンバル部2 1のジンバルのアジマス角AZは、機首方向61を0度にとり、矢印Eの方向を (+)に、矢印Fの方向を(−)にとる。エレベーション角ELは、機体51の 水平面63を0度にとり、これより矢印Hの方向を(+)に矢印Gの方向を(− )にとる。
【0034】 ジョイスティック11をオフさせた時点における地面に対するカメラの光軸の 単位ベクトル(a,b,c)は、次の(1)式のように表される。ここで、アジ マス角AZ1,エレベーション角EL1,ピッチ角θ1,ロール角φ1,機首方位角 ψ1は、それぞれジョイスティック11をオフさせた瞬間における角度とする。
【数1】
【0035】 この(1)式からカメラ光軸の単位ベクトル(a,b,c)が求まり、次の( 2)式及び(3)式を用いることによって、地面に対して向けるべきカメラの光 軸(アジマス角AZG及びエレベーション角ELG)が求まる。
【数2】
【0036】 カメラ光軸角度計算部38に、このアジマス角AZG及びエレベーション角E LGと、絶えず変化する機体51のピッチ角θ、ロール角φ、機首方位角ψとが 入力される。これらの角度を、次の(4)式に代入する。
【数3】
【0037】 この(4)式を次の(5)式に代入することで、光軸の単位ベクトル(A,B ,C)が求まる。この単位ベクトル(A,B,C)より、次の(6)式及び(7 )式を用いて目標とすべきアジマス角AZOとエレベーション角ELOとが求まる 。
【数4】
【数5】
【0038】 上述した実施例は一例であり、本考案を限定するものではない。例えば、制御 ブロックの構成は図1に示されたものと異なっていてもよく、またカメラの光軸 を所望の方向へ向ける際にジョイスティック以外の手段を用いてもよい。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の光学カメラジンバル制御装置は、光学カメラの 光軸が所望の方向へ向けられた後、この時点におけるジンバル角度と移動体の姿 勢データとから地面に対して維持すべき光軸の角度が計算され、この維持すべき 光軸の角度と、光軸が所望の方向へ向けられた時点以降における姿勢データとか ら目標となるジンバル角度が計算され、この目標値と実際のジンバル角度との偏 差に基づく角速度指令によりジンバルが駆動されるため、光学カメラの光軸を所 望の方向へ向けた時点以降において、該光軸がドリフトするのが防止され、この 方向を指向させ続けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による光学カメラジンバル制
御装置の制御ブロック図である。
【図2】同光学カメラジンバル制御装置を機体に搭載し
た場合のアジマス角とエレベーション角とを示した斜視
図である。
【符号の説明】
11 ジョイスティック 12,13,32〜36 スイッチ 21 ジンバル部 21a,21g,40,41 比較器 21b,21c レート補償トルカ制御部 21c,21i トルカ 21d,21j ジンバル 22,23 出力端子 31 計算装置 37 機体姿勢検出装置 38 カメラ光軸角度計算部 39 ジンバル角度計算部 42,43 増幅器 51 機体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に、当該移動体の姿勢を検出する
    姿勢検出装置と、角速度を指令されて光学カメラが取り
    付けられたジンバルを駆動するジンバル部とが搭載され
    ており、前記ジンバルの角度制御を行う光学カメラジン
    バル制御装置において、 前記光学カメラの光軸が所望の方向へ向けられた時点に
    おけるジンバル角度と、この時点において前記姿勢検出
    装置により検出された前記移動体の姿勢データとを与え
    られ、地面に対して維持すべき前記光軸の角度を計算し
    記憶するカメラ光軸角度計算部と、 記憶されたこの維持すべき光軸の角度と、前記時点以降
    において前記姿勢検出装置により順次検出された姿勢デ
    ータとを与えられ、目標とするジンバル角度を計算し出
    力するジンバル角度計算部と、 出力されたこの目標とするジンバル角度と、前記ジンバ
    ル部における実際のジンバル角度との偏差を求め、角速
    度指令を前記ジンバル部に出力して前記ジンバルを駆動
    させる手段とを備えたことを特徴とする光学カメラジン
    バル制御装置。
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