JP2546299Y2 - 光学カメラジンバル制御装置 - Google Patents

光学カメラジンバル制御装置

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JP2546299Y2
JP2546299Y2 JP1993067608U JP6760893U JP2546299Y2 JP 2546299 Y2 JP2546299 Y2 JP 2546299Y2 JP 1993067608 U JP1993067608 U JP 1993067608U JP 6760893 U JP6760893 U JP 6760893U JP 2546299 Y2 JP2546299 Y2 JP 2546299Y2
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輝正 高橋
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慶信 細田
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防衛庁技術研究本部長
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、航空機等に搭載される
光学カメラジンバルを制御するための光学カメラジンバ
ル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機に搭載する光学カメラジンバル
は、機体の動揺によって光学カメラの光軸がぶれて画像
が見にくくならないように制御する必要がある。従来の
光学カメラジンバルには、このような画像のぶれを防止
するために、スタビライザが設けられていた。このスタ
ビライザは、光軸上に角速度を検出するレートジャイロ
を設置し、検出された角速度を打ち消すような制御を行
うものである。ここで、光軸はジョイスティックにより
手動で操作することが可能であるが、操作をしない場合
は最後に向けた方向を光軸が維持するように制御され
る。
【0003】しかし、レートジャイロには時間の経過と
共にゼロ点がドリフトする特性がある。このため、レー
トジャイロがドリフトすることによって光学カメラの光
軸までが動いてしまうという問題があった。さらに、光
学カメラの光軸がドリフトしないようにジンバルの角度
を制御すると、機体の動揺によって画面がぶれる結果を
招くことになる。
【0004】また従来の制御装置として、特開平2−1
77773号公報に開示されたものがある。この従来装
置では、光学カメラの角速度検出にレートジャイロを使
用するため、ドリフトが生じる。このドリフトは周波数
が小さいため、光学カメラの操作との判別ができずに光
学カメラの光軸がドリフトし、次第に所望の方向からず
れた方向へ向いてしまうことになる。また、角速度を得
るために、角度の微分あるいは角加速度の積分を行う場
合には時間的な遅れが生じ、光軸を安定させる制御性が
劣化するという問題もあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来はレ
ートジャイロのドリフトによって光学カメラの光軸が動
くため、長時間一定方向を指向し続けることができない
という問題があった。
【0006】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、光学カメラの光軸のドリフトを防止し光学カメ
ラを一定の方向に指向し続けることができる光学カメラ
ジンバル制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の光学カメラジン
バル制御装置は、航空機の機体に、当該機体についての
機体姿勢角(ピッチ角θ,ロール角φ及び機首方位角
ψ)を検出する姿勢検出装置と、角速度を指令されて光
学カメラが取り付けられたジンバルを駆動するジンバル
部と、前記光学カメラの光軸を所望の方向に指向させる
角速度指令を出す操作部とが搭載されており、前記ジン
バルの角度制御を行う装置において、前記操作部によっ
て前記光学カメラの光軸が所望の方向へ向けられた時点
におけるジンバル角度と、この時点において前記姿勢検
出装置により検出された前記機体についての機体姿勢角
データとを与えられ、地面に対して維持すべき前記光軸
の角度を計算し記憶するカメラ光軸角度計算部と、記憶
されたこの維持すべき光軸の角度と、前記時点以降にお
いて前記姿勢検出装置により順次検出された機体姿勢角
データとを与えられ、目標とするジンバル角度を計算し
出力するジンバル角度計算部と、出力されたこの目標と
するジンバル角度と、前記ジンバル部における実際のジ
ンバル角度との偏差を求め、角速度指令を前記ジンバル
部に出力する手段とを備え、 前記ジンバル部は当該ジン
バル部で検出したジンバル角速度と前記角速度指令との
偏差に基づき前記ジンバルを駆動する構成としている。
【0008】
【作用】ジンバル部のジンバルに取り付けられた光学カ
メラの光軸が、操作部によって所望の方向へ向けられた
後、この時点におけるジンバル角度と移動体の姿勢デー
タとがカメラ光軸角度計算部に与えられ、地面に対して
維持すべき前記光軸の角度が計算されて記憶される。ジ
ンバル角度計算部にこの維持すべき光軸の角度と、前記
光軸が所望の方向へ向けられた時点以降において姿勢検
出装置により検出された時々刻々と変化する姿勢データ
とが与えられ、目標とすべきジンバル角度が計算されて
出力される。この目標とするジンバル角度と、ジンバル
部における実際のジンバル角度との偏差が求められて、
角速度指令がジンバル部に出力され、地面に対して前記
光軸が所望の方向を維持するように前記ジンバルが駆動
される。これにより、光学カメラの光軸を所望の方向へ
向けた時点以降において、高性能の光軸安定性を持ちつ
つ前記光軸がドリフトするのが防止され、この方向を指
向し続けることができる。また、前記ジンバル部内にお
いては、当該ジンバル部で検出したジンバル角速度と前
記角速度指令との偏差に基づき前記ジンバルを駆動する
角速度制御を行っており、高い動揺補償性能を確保して
いる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る光学カメラジンバル制御
装置の一実施例について図面を参照して説明する。
【0010】本実施例による光学カメラジンバル制御装
置の制御ブロックを図1に示す。操作部としてのジョイ
スティック11は、図示されていない光学カメラが取り
付けられたジンバルを有するジンバル部21のジンバル
角度であるアジマス角(方位角)AZとエレベーション
角(高低角)ELとを手動で操作するのに用いられ、角
速度dAZ/dt指令,角速度dEL/dt指令をそれ
ぞれ出力し、ジンバル部21に与えることでジンバル角
度の操作を行い、光学カメラの光軸を地面に対して所望
の方向へ向けるものである。
【0011】前記ジョイスティック11の2つの出力端
(角速度dAZ/dt指令,角速度dEL/dt指令を
出力する出力端)とジンバル部21の入力端とが、スイ
ッチ12及び13を介してそれぞれ接続され、ジンバル
部21の2つの出力端子22及び23と計算装置31の
入力端とがそれぞれ接続されている。さらに、計算装置
31の出力端とジンバル部21の2つの入力端とがスイ
ッチ12及び13を介して接続されるようになってい
る。
【0012】ここで、ジョイスティック11,ジンバル
部21、機体姿勢検出装置37及び計算装置31が航空
機の機体に搭載されるが、このうちジンバル部21及び
機体姿勢検出装置37は光学カメラの基準面に合わせた
状態で取り付けられる。なお、機体姿勢検出装置37は
航空機の操縦のために必要なものであり、航空機であれ
ば搭載されているのが普通である。
【0013】スイッチ12及び13は、ジンバル部21
の入力端に、ジョイスティック11の出力端又は計算装
置31の出力端のいずれかを切り換えて接続するもの
で、スイッチ12では接点12bと、接点12a又は1
2cとの間で接続が切り換わる。接点12aにはジョイ
スティック11の角速度dAZ/dt指令を出す出力端
が接続され、接点12bにはジンバル部21、接点12
cには計算装置31がそれぞれ接続されている。同様
に、スイッチ13では接点13bと、接点13a又は1
3cとの間の接続が切り換わる。接点13aにはジョイ
スティック11の角速度dEL/dt指令を出す出力端
が接続され、接点13bにはジンバル部21、接点13
cには計算装置31がそれぞれ接続されている。ここ
で、スイッチ12及び13の接片がそれぞれA方向に動
いて(スイッチ12,13は連動する)、接点12aと
12b,13aと13bとが接続され、ジョイスティッ
ク11とジンバル部21とが接続された状態を、ジョイ
スティックオン状態とする。
【0014】また、ジンバル部21は光学カメラの光軸
の角度及び角速度を検出する機能を有している。このジ
ンバル部21は、スイッチ12及び13がジョイスティ
ックオン状態にあるときは、ジョイスティック11から
角速度指令(角速度dAZ/dt指令,角速度dEL/
dt指令)を与えられて、ジンバル角度の制御を行う。
スイッチ12及び13がジョイスティックオフ状態にあ
るときは、ジンバル部21が計算装置31に接続され、
検出したジンバルの角度をフィードバックさせて角速度
指令と一致するように制御する。
【0015】ジンバル部21には、アジマス角AZ及び
エレベーション角ELに対してそれぞれ比較器21a及
び21g,レート補償トルカ制御部21b及び21h,
トルカ21c及び21i,光学カメラが取り付けられた
ジンバル21d及び21j,角速度出力端子21p及び
21qが設けられている。また、出力端子21p及び2
1qは比較器21a及び21gに接続されている。ま
た、ジンバル21d及び21jより引き出された角度出
力端子22及び23にはそれぞれアジマス角AZ及びエ
レベーション角ELが得られるようになっている。
【0016】機体姿勢検出装置37は、上述したように
光学カメラの基準面に合わせて搭載され、飛行中に時々
刻々と変化する機体の地面に対する姿勢角(ピッチ角
θ,ロール角φ及び機首方位角ψ)の検出を行うもの
で、検出結果を計算装置31に出力する。
【0017】計算装置31は、スイッチ32〜36、カ
メラ光軸角度計算部38、ジンバル角度計算部39、比
較器40及び41、増幅器42及び43を有している。
スイッチ32では、接点32aは角度出力端子23に接
続され、接点32bは比較器40に接続され、接点32
cはカメラ光軸角度計算部38に接続されている。スイ
ッチ33では、接点33aは角度出力端子22に接続さ
れ、接点33bは比較器41に接続され、接点33cは
カメラ光軸角度計算部38に接続されている。スイッチ
34において、接点34aは機体姿勢検出装置37のピ
ッチ角θを出す出力端に接続され、接点34bはカメラ
光軸角度計算部38に接続され、接点34cはジンバル
角度計算部39に接続されている。スイッチ35では、
接点35aが機体姿勢検出装置37のロール角φを出す
出力端に接続され、接点35bがカメラ光軸角度計算部
38に接続され、接点35cがジンバル角度計算部39
に接続されている。スイッチ36では、接点36aは機
体姿勢検出装置37の機首方位角ψを出す出力端に接続
され、接点36bはカメラ光軸角度計算部38に接続さ
れ、接点36cはジンバル角度計算部39に接続されて
いる。
【0018】カメラ光軸角度計算部38の入力端には、
上述のようにスイッチ32〜36が接続され、カメラ光
軸角度計算部38の2つの出力端(地面に対する光軸の
アジマス角AZGを出す出力端及びエレベーション角E
Gを出す出力端)はジンバル角度計算部39の入力端
に接続されている。またジンバル角度計算部39の他の
入力端には、スイッチ34〜36が接続されている。ジ
ンバル角度計算部39の2つの出力端(機体を基準とし
たアジマス角AZOを出す出力端及びエレベーション角
ELOを出す出力端)は、それぞれ比較器41及び40
の入力端に接続され、比較器40及び41の出力端はそ
れぞれ増幅器42及び43の入力端に接続されている。
増幅器42及び43の出力端は、スイッチ13及び12
にそれぞれ接続されている。
【0019】このような構成を備えた本実施例は、次の
ように動作する。先ず、操作者がジョイスティック11
を用いて光学カメラの光軸を地面に対して所望の方向へ
向ける。この間、スイッチ12及び13はジョイスティ
ックオン状態であり、ジョイスティック11とジンバル
部21が接続され、計算装置31とジンバル部21との
接続は遮断される。ジンバル部21は、ジョイスティッ
ク11からの角速度指令(角速度dAZ/dt指令,角
速度dEL/dt指令)に基づいて制御動作を行う。
【0020】次に、カメラ光軸が所望の方向へ向くと、
スイッチ12及び13はジョイスティックオフ状態にな
り、ジョイスティック11とジンバル部21との接続が
遮断され、計算装置31がジンバル部21に接続され
る。以降、ジンバル部21は計算装置31からの角速度
指令に基づいて、カメラ視軸(カメラ光軸)が地面に対
して一定の方向を維持するように制御動作を行う。
【0021】次に、ジンバル部21及び計算装置31に
おける動作を詳述する。
【0022】操作者が、ジョイスティック11を用いて
カメラ光軸を地面に対して所望の方向に指向させる段階
では、上述したようにスイッチ12及び13はジョイス
ティックオン状態にある。この場合には、ジョイスティ
ック11からアジマス角速度dAZ/dt指令信号と、
エレベーション角速度dEL/dt指令信号とがジンバ
ル部21に与えられる。
【0023】この場合の制御動作は、アジマス角とエレ
ベーション角とに関して同様であり、アジマス角を例に
とり説明する。
【0024】アジマス角速度dAZ/dt指令信号が比
較器21aを介してレート補償トルカ制御部21bに入
力され、トルカを制御するために必要な信号が出力され
る。トルカ21cがこの信号に基づいて必要なトルクを
発生させ、ジンバル21dにこのトルクが与えられてジ
ンバルのアジマス角AZが調節される。ジンバル21d
はトルカ21cにより与えられたトルクにより駆動さ
れ、ジンバルのアジマス角速度dAZ/dtが出力端子
21pを介して比較器21aに出力される。比較器21
aは、この検出された角速度dAZ/dtとジョイステ
ィック11から与えられる角速度dAZ/dt指令との
偏差を求め、レート補償トルカ制御部21bに出力す
る。このようなフィードバック制御が行われて、ジンバ
ルのアジマス角の制御が行われる。また、アジマス角A
Zは出力端子22より外部及び計算装置31に出力され
る。エレベーション角度ELに関しても同様な制御が行
われ、出力端子23からはエレベーション角度ELが出
力される。
【0025】ジョイスティック11による操作でカメラ
の光軸が所望の方向に指向すると、操作者はジョイステ
ィック11から手を放し、かつスイッチ12及び13を
ジョイスティックオフ状態にしてジンバル部21との接
続を遮断する。これにより、ジョイスティック11から
の角速度指令の入力が停止される。
【0026】この時点における機体姿勢角(ピッチ角
θ、ロール角φ及び機首方位角ψ)が機体姿勢検出装置
37によって検出され、計算装置31に与えられる。
【0027】計算装置31において、ジョイスティック
オン状態の間は、スイッチ32及び33はそれぞれ接片
がB方向に動き、かつスイッチ34〜36はそれぞれ接
片がC方向に動き、接点32a,33aと接点32c,
33cとがそれぞれ接続され、接点34a〜36aと接
点34b〜36bとが接続されている(スイッチ12,
13,32〜36の切り換え動作は連動する。)。これ
により、ジンバル角(アジマス角AZ及びエレベーショ
ン角EL)と機体姿勢角(ピッチ角θ、ロール角φ及び
機首方位角ψ)は全てカメラ光軸角度計算部38に入力
される。カメラ光軸角度計算部38は、これらの角度を
用いて地面に対するカメラの光軸角度の計算を行う。
【0028】ジョイスティックオフ状態になると、各ス
イッチ12,13,32〜36はジョイスティックオン
状態のときの反対側に切り換わり、カメラ光軸角度計算
部38はジョイスティックオフ状態となる時点(光学カ
メラの光軸が所望の方向へ向けられた時点)でのアジマ
ス角AZ及びエレベーション角ELと、ピッチ角θ、ロ
ール角φ及び機首方位角ψとを用いてアジマス角AZG
及びエレベーション角ELGを計算し、記憶すると共
に、ジンバル角度計算部39へ出力する。このアジマス
角AZG及びエレベーション角ELGは、ジョイスティッ
クオフ以降、地面に対して維持すべきカメラの光軸の角
度に相当する。
【0029】また、ジンバル部21から出力されたアジ
マス角AZ及びエレベーション角ELは、スイッチ33
及び32を介して比較器41及び40へそれぞれ与えら
れる。同様に、機体姿勢検出装置37から出力されたピ
ッチ角θ、ロール角φ及び機首方位角ψは、スイッチ3
4〜36を経てジンバル角度計算部39に与えられる。
ジンバル角度計算部39は、地面に対して維持すべきア
ジマス角AZG及びエレベーション角ELGと、時々刻々
と変化する機体のピッチ角θ、ロール角φ及び機首方位
角ψとを用いて、機体を基準とした制御目標値となるア
ジマス角AZO及びエレベーション角ELOを計算し、そ
れぞれ比較器41及び40に出力する。
【0030】比較器41及び40は、このアジマス角A
O及びエレベーション角ELOと測定されたアジマス角
AZ及びエレベーション角ELとの偏差を求め、それぞ
れ増幅器43及び42に出力する。増幅器43及び42
は、それぞれの偏差に一定のゲインを乗じてスイッチ1
2及び13に出力する。スイッチ12及び13は、ジョ
イスティックオフ状態になっているため、増幅器43及
び42からの出力はジンバル部21に与えられる。ジン
バル部21は、この出力を角速度dAZ/dt指令及び
角速度dEL/dt指令として与えられ、この指令に基
づきカメラの光軸が地面に対してアジマス角AZG及び
エレベーション角ELGを維持するように制御を行う。
【0031】このように本実施例では、ジョイスティッ
ク11によって光学カメラの光軸を所望の方向に向け、
その時点におけるジンバル角と機体姿勢角とから、地面
に対して光軸が維持すべきアジマス角AZG及びエレベ
ーション角ELGを計算して記憶し、時々刻々と変化す
る機体の姿勢角から目標とするアジマス角AZO及びエ
レベーション角ELOを算出する。そして、実際のアジ
マス角AZ及びエレベーション角ELとの偏差を求め、
この偏差に基づいた角速度指令をジンバル部21に与え
てジンバル角度を制御する。これにより、ジョイスティ
ック11をオフした後において、光学カメラの光軸がド
リフトするのを防止し所望の角度を指向させ続けること
ができる。
【0032】ここで、カメラ光軸角度計算部38が求め
る地面に対するアジマス角AZG及びエレベーション角
ELGと、ジンバル角計算部39が求める機体を基準と
したアジマス角AZO及びエレベーション角ELOは、次
のようにして算出することができる。
【0033】先ず、ジンバルのアジマス角AZ及びエレ
ベーション角ELのとり方を図2に示す。航空機の機体
51の機首下部に、ジンバル部21が取り付けられ、機
体51内部に計算装置31と機体姿勢検出装置37が搭
載されている。ジンバル部21のジンバルのアジマス角
AZは、機首方向61を0度にとり、矢印Eの方向を
(+)に、矢印Fの方向を(−)にとる。エレベーショ
ン角ELは、機体51の水平面63を0度にとり、これ
より矢印Hの方向を(+)に矢印Gの方向を(−)にと
る。
【0034】ジョイスティック11をオフさせた時点に
おける地面に対するカメラの光軸の単位ベクトル(a,
b,c)は、次の(1)式のように表される。ここで、
アジマス角AZ1,エレベーション角EL1,ピッチ角θ
1,ロール角φ1,機首方位角ψ1は、それぞれジョイス
ティック11をオフさせた瞬間における角度とする。
【数1】
【0035】この(1)式からカメラ光軸の単位ベクト
ル(a,b,c)が求まり、次の(2)式及び(3)式
を用いることによって、地面に対して向けるべきカメラ
の光軸(アジマス角AZG及びエレベーション角ELG
が求まる。
【数2】
【0036】カメラ光軸角度計算部38に、このアジマ
ス角AZG及びエレベーション角ELGと、絶えず変化す
る機体51のピッチ角θ、ロール角φ、機首方位角ψと
が入力される。これらの角度を、次の(4)式に代入す
る。
【数3】
【0037】この(4)式を次の(5)式に代入するこ
とで、光軸の単位ベクトル(A,B,C)が求まる。こ
の単位ベクトル(A,B,C)より、次の(6)式及び
(7)式を用いて目標とすべきアジマス角AZOとエレ
ベーション角ELOとが求まる。
【数4】
【数5】
【0038】上述した実施例は一例であり、本考案を限
定するものではない。例えば、制御ブロックの構成は図
1に示されたものと異なっていてもよく、またカメラの
光軸を所望の方向へ向ける際にジョイスティック以外の
手段を用いてもよい。
【0039】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の光学カメ
ラジンバル制御装置は、光学カメラの光軸が所望の方向
へ向けられた後、この時点におけるジンバル角度と移動
体の姿勢データとから地面に対して維持すべき光軸の角
度が計算され、この維持すべき光軸の角度と、光軸が所
望の方向へ向けられた時点以降における姿勢データとか
ら目標となるジンバル角度が計算され、この目標値と実
際のジンバル角度との偏差に基づく角速度指令によりジ
ンバルが駆動されるため、光学カメラの光軸を所望の方
向へ向けた時点以降において、該光軸がドリフトするの
が防止され、この方向を指向させ続けることが可能であ
る。また、前記ジンバル部内においては、当該ジンバル
部で検出したジンバル角速度と前記角速度指令との偏差
に基づき前記ジンバルを駆動する角速度制御を行ってお
り、高い動揺補償性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による光学カメラジンバル制
御装置の制御ブロック図である。
【図2】同光学カメラジンバル制御装置を機体に搭載し
た場合のアジマス角とエレベーション角とを示した斜視
図である。
【符号の説明】
11 ジョイスティック 12,13,32〜36 スイッチ 21 ジンバル部 21a,21g,40,41 比較器 21b,21c レート補償トルカ制御部 21c,21i トルカ 21d,21j ジンバル 22,23 出力端子 31 計算装置 37 機体姿勢検出装置 38 カメラ光軸角度計算部 39 ジンバル角度計算部 42,43 増幅器 51 機体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の機体に、当該機体についての機
    体姿勢角(ピッチ角θ,ロール角φ及び機首方位角ψ)
    を検出する姿勢検出装置と、角速度を指令されて光学カ
    メラが取り付けられたジンバルを駆動するジンバル部
    と、前記光学カメラの光軸を所望の方向に指向させる角
    速度指令を出す操作部とが搭載されており、前記ジンバ
    ルの角度制御を行う光学カメラジンバル制御装置におい
    て、 前記操作部によって前記光学カメラの光軸が所望の方向
    へ向けられた時点におけるジンバル角度と、この時点に
    おいて前記姿勢検出装置により検出された前記機体につ
    いての機体姿勢角データとを与えられ、地面に対して維
    持すべき前記光軸の角度を計算し記憶するカメラ光軸角
    度計算部と、 記憶されたこの維持すべき光軸の角度と、前記時点以降
    において前記姿勢検出装置により順次検出された機体姿
    勢角データとを与えられ、目標とするジンバル角度を計
    算し出力するジンバル角度計算部と、 出力されたこの目標とするジンバル角度と、前記ジンバ
    ル部における実際のジンバル角度との偏差を求め、角速
    度指令を前記ジンバル部に出力する手段とを備え、 前記ジンバル部は当該ジンバル部で検出したジンバル角
    速度と前記角速度指令との偏差に基づき前記ジンバルを
    駆動する ことを特徴とする光学カメラジンバル制御装
    置。」
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