JP4775296B2 - 撮像空間安定化装置及び被写体追尾装置 - Google Patents

撮像空間安定化装置及び被写体追尾装置 Download PDF

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Description

この発明は、撮像空間安定化装置及び被写体追尾装置に係り、詳しくは、ヘリコプタ、航空機及び車両等の移動体に搭載されたカメラが、任意に選択された被写体を連続的に撮像する間、当該カメラの向きを制御して、当該カメラの前記被写体を指向する方向姿勢を保持するための撮像空間安定化装置及び該装置を用いる被写体追尾装置に関する。
ヘリコプタ、航空機、あるいは車両等の移動体にカメラを搭載して被写体の連続画像を得ようとする場合、何の手段も講じないとすれば、気流や路面等外部から受ける動揺等のため、カメラ画像にぶれが生じ、正確な画像情報を得ることは困難である。さらに、移動体自体の並進運動や回転運動のため、捕捉した被写体を追尾することも困難である。
そこで、従来から、移動体の運動や外部から受ける動揺にも拘わらず、搭載カメラの姿勢を安定化させることができ、被写体に関する正確な画像情報を得ることができる各種の撮像空間安定化装置が提供されている(特許文献1乃至4)。
図2は、特許文献1に記載の撮像空間安定化装置の電気的構成を示すブロック図であり、この撮像空間安定化装置(以下、第1の従来装置という)は、移動体に搭載されたカメラの振動抑制制御を行う角速度制御装置に係り、同図に示すように、搭載カメラ101を支持して回動可能なAZ/EL2軸ジンバル102(以下、単に、2軸ジンバル102という)と、AZ軸ジャイロ103と、EL軸ジャイロ104と、視線軸方向ピッチ角/方位角変位決定器105(以下、単に、ピッチ角/方位角変位決定器105という)と、ジンバルAZ軸制御信号生成器106と、ジンバルEL軸制御信号生成器107と、ジンバルAZ軸トルカ(トルクモータ)108と、ジンバルEL軸トルカ(トルクモータ)109とから構成されている。
上記2軸ジンバル102は、搭載カメラ101を支持した状態で、搭載カメラ101の向きを水平方向に360度自在に回動できるAZ(アジマス)軸回りの回転構造と、搭載カメラ101の向きを水平方向−垂直方向間で自在に回動できるEL(エレベーション)軸回りの回転構造との2軸回転機構からなっている。上記AZ軸ジャイロ103は、2軸ジンバル102のAZ軸回りの回転角速度を検出する。また、EL軸ジャイロ104は、2軸ジンバル102のEL軸回りの回転角速度を検出する。
上記ピッチ角/方位角変位決定器105は、搭載カメラ101の視線軸方向に対する揺動成分を検出して、視線軸方向方位角変位量と視線軸方向ピッチ角変位量とを算出決定する。ジンバルAZ軸制御信号生成器106は、AZ軸ジャイロ103によって検出された2軸ジンバル102のAZ軸回りの回転角速度と視線軸方向ピッチ角/方位角変位決定器105によって算出決定された搭載カメラ101の方位方向変位角とに基づいて、ジンバルAZ軸制御信号を生成する。また、ジンバルEL軸制御信号生成器107は、EL軸ジャイロ104によって検出された2軸ジンバル102のEL軸回りの回転角速度と視線軸方向ピッチ角/方位角変位決定器105によって算出決定された搭載カメラ101のピッチ方向変位角とに基づいて、ジンバルEL軸制御信号を生成する。
また、上記ジンバルAZ軸トルカ108は、ジンバルAZ軸制御信号生成器106から供給されるジンバルAZ軸制御信号に基づいて、2軸ジンバル102を駆動して、そのAZ軸回りの回転角を制御する。また、ジンバルEL軸トルカ109は、ジンバルEL軸制御信号生成器107から供給されるジンバルEL軸制御信号に基づいて、2軸ジンバル102を駆動して、そのEL軸回りの回転角を制御する。
上記第1の従来装置が駆動する際には、搭載カメラ101を支持した2軸ジンバル102に対し、搭載カメラ101で取得した撮像画像情報に基づいて、ピッチ角/方位角変位決定器105が搭載カメラ101の視線軸方向のずれ(ピッチ方向変位角と方位方向変位角)を算出決定する。
ここで、上記2軸ジンバル102は、構造上の特性から左右方向に撓み易く、この影響を受けて、搭載カメラ101の視線軸方向が常に微小変動する。上記AZ軸ジャイロ103及びEL軸ジャイロ104は、2軸ジンバル102が撓み振動する結果として生じる角速度変動を検出し、具体的には、AZ軸ジャイロ103は、2軸ジンバル102のAZ軸回りの回転角速度を検出して角速度変動補償信号として出力し、また、EL軸ジャイロ104は、2軸ジンバル102のEL軸回りの回転角速度を検出して角速度変動補償信号として出力する。
ジンバルAZ軸制御信号生成器106は、AZ軸ジャイロ103から供給される2軸ジンバル102のAZ軸回りに関する角速度変動補償信号と視線軸方向ピッチ角/方位角変位決定器105から供給される搭載カメラ101の視線軸方向方位角変位信号とを補償重畳する演算を行い、この演算結果に基づいて、ジンバルAZ軸制御信号を生成する。ジンバルAZ軸トルカ108は、ジンバルAZ軸制御信号生成器106から供給されるジンバルAZ軸制御信号に基づいて、2軸ジンバル102を駆動して、そのAZ軸回りの回転角を制御する。また、ジンバルEL軸制御信号生成器107は、EL軸ジャイロ104から供給される2軸ジンバル102のEL軸回りに関する角速度変動補償信号と視線軸方向ピッチ角/方位角変位決定器105から供給される搭載カメラ101の視線軸方向ピッチ角変位信号とを補償重畳する演算を行い、この演算結果に基づいて、ジンバルEL軸制御信号を生成する。ジンバルEL軸トルカ109は、ジンバルEL軸制御信号生成器107から供給されるジンバルEL軸制御信号に基づいて、2軸ジンバル102を駆動して、そのEL軸回りの回転角を制御する。
上記第1の従来装置の構成によれば、AZ軸ジャイロ103が、2軸ジンバル102が撓み振動する結果として生じるAZ軸回りの角速度変動を検出し、この検出結果に基づいて、ジンバルAZ軸制御信号生成器106が、撓み振動に起因するAZ軸回りの角速度変動分を補償したジンバルAZ軸制御信号を生成すると共に、EL軸ジャイロ104が、2軸ジンバル102が撓み振動する結果として生じるEL軸回りの角速度変動を検出し、この検出結果に基づいて、ジンバルEL軸制御信号生成器107が、撓み振動に起因するEL軸回りの角速度変動分を補償したジンバルEL軸制御信号を生成するので、撮像空間の高精度の安定化を達成できる。
また、例えば、特許文献2には、1つの軸が、インナジンバルとアウタジンバルとの2重のジンバル機構からなる撮像空間安定化装置(以下、第2の従来装置という)が開示されている。この第2の従来技術では、インナジンバルにはインナ慣性センサを設けると共に、アウタジンバルにもアウタ慣性センサを設け、インナジンバルとアウタジンバルの両方の制御ループによって、撮像空間を安定化させることによって、安価な慣性センサ及びジンバル機構でも充分な空間安定精度が得られるようにしている。
また、例えば、特許文献3には、ヘリコプタや航空機等の移動体に、当該移動体(機体)の姿勢を検出する姿勢検出装置と、角速度を指令されて、光学カメラが取り付けられたジンバルを駆動するジンバル部とが搭載されて、前記ジンバルの角度制御を行う装置(以下、第3の従来装置という)が開示されている。この第3の従来技術では、光学カメラの光軸をジョイスティックにより所望の方向に向け、その時点におけるジンバル角と移動体姿勢角とから地面に対して光軸が維持すべきアジマス角AZ及びエレベーション角ELを計算して記憶しながら、時々刻々と変化する移動体の姿勢角から目標とするアジマス角AZ及びエレベーション角ELを算出する。そして、実際のアジマス角AZ及びエレベーション角ELとの偏差を求め、この偏差に基づいた角速度指令をジンバルに与えることでジンバル制御を実施する。このように、この第3の従来技術の構成によれば、ジョイスティックをオフとした後においても、光学カメラの光軸ドリフトを防止し光学カメラを一定の方向に指向し続けることができる。
さらに、例えば、特許文献4には、移動体に取り付けられた機器に対して、移動体から受ける振動を緩衝させる装置(以下、第4の従来装置という)が開示されている。この第4の従来技術では、防振要素ストラットやダッシュポットで高周波領域の振動を吸収し、吸収しきれない低周波領域の振動については、簡易な構造の1次元変位センサを複数個、非平行に配置しジンバルに対するリアクション部の姿勢角変位及び並進変位を算出後、その信号に基づいて、ジンバル角をフィードバック制御することで、より広い周波数領域の振動を低減できるようにしている。
特開2006−099663号公報(第13頁、図8) 特開2004−361121号公報(図1) 実開平07−032646号公報(図1) 特開2006−085530号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に記載の第1の従来装置では、図2に示すように、搭載カメラ101の基準視線軸方向を搭載カメラ101で取得した画像情報のみから決定しているため、搭載カメラ101の基準視線軸方向に対する更新処理にかなりの遅れが生じてしまう、という問題があった。それゆえ、この構成では、特別な運用制限を設けない限り、移動体ピッチ角姿勢の高速変動に対する追従を保証することができず、搭載カメラ101で取得される画像データのぶれに起因する画像垂直方向のドリフト変動によって、比較的短時間で撮像対象を見失ってしまう虞があり、この結果、操作者によるマニュアル補正の必要性が避けられない、という不都合がある。
また、特許文献2に記載の第2の従来装置では、各軸とも角速度変動に基づく空間安定(角速度レギュレーション)のみに重点が置かれているため、ジンバルを搭載する移動体の姿勢変動に対してジンバル角度を十分に補償できず、このままでは撮像対象を見失ってしまう虞がある、という問題点がある。
また、特許文献3に記載の第3の従来装置では、ジンバルを搭載する移動体(機体)姿勢角を常に高精度で検出しなければならず、ジンバルに搭載する光学カメラの光軸精度は、検出された移動体姿勢角の精度と検出更新周期に依存する、という問題点がある。
さらに、特許文献4に記載の第4の従来装置では、ジンバルに対する防振効果に特化した構成であるため、構造的にパッシブなダンピング効果が、撮像対象に対する追尾という観点では、逆効果となって、好ましい追尾性能が得られない、という問題がある。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ヘリコプタや航空機及び車両等の移動体にカメラを搭載し、移動体の運動や外的要因によって生じる動揺に影響されることなく任意に選択した撮像対象に対する追尾(オートトラッキング)を実現することで、連続画像情報を一段と迅速かつ高精度に取得することができる撮像空間安定化装置及び被写体追尾装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、移動体に搭載されたカメラが、任意に選択された被写体を連続的に撮像する間、当該カメラの向きを制御して、当該カメラの前記被写体を指向する方向姿勢を保持するための撮像空間安定化装置に係り、前記移動体の加速度を検出して加速度信号を生成するための加速度計と、前記カメラを支持した状態で、前記カメラの向きをEL軸回り及びAZ軸回りに回動自在に変更し得る機構を備える2軸ジンバルと、該2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度を検出するためのEL軸ジャイロと、前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度を検出するためのAZ軸ジャイロと、前記加速度計によって生成される前記加速度信号に基づいて、前記移動体のピッチ方向変位角を推定するピッチ角変位推定手段と、前記カメラから連続して供給される前記被写体の撮像画像情報の幾何学的変動に基づいて、前記移動体の方位方向変位角を推定する方位角変位推定手段と、前記ピッチ角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記ピッチ方向変位角と前記EL軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度とに基づいて、EL軸制御指令信号を生成するEL軸制御信号生成手段と、前記方位角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記方位方向変位角と前記AZ軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度とに基づいて、AZ軸制御指令信号を生成するAZ軸制御信号生成手段と、前記EL軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角を制御するためのジンバルEL軸トルカと、前記AZ軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角を制御するためのジンバルAZ軸トルカとを備えてなることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮像空間安定化装置に係り、前記加速度計が、前記移動体の進行方向の加速度を検出する態様に設置され、かつ、前記ピッチ角変位推定手段が、前記加速度計によって生成される前記加速度信号と重力加速度との比に基づいて、前記移動体の前記ピッチ方向変位角を推定することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の撮像空間安定化装置に係り、前記方位角変位推定手段が、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対して特徴点を抽出して特徴点データを取得し、撮像時刻の異なる2サンプル分の前記特徴点データを参照して前記特徴点の幾何学的な変動を算出し、得られた算出結果に基づいて、前記移動体の前記方位方向変位角を推定することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の撮像空間安定化装置に係り、前記方位角変位推定手段が、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対し、平滑化フィルタとエッジ検出フィルタとを適用して、前記特徴点を抽出することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の撮像空間安定化装置に係り、前記移動体が、ヘリコプタ、航空機又は車両であることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、移動体に搭載されて、被写体の撮像画像情報を連続的に出力するカメラと、前記移動体に搭載された前記カメラが、任意に選択された前記被写体を連続的に撮像する間、当該カメラの向きを制御して、当該カメラの前記被写体を指向する方向姿勢を保持するための撮像空間安定化装置とを備える被写体追尾装置に係り、前記撮像空間安定化装置が、前記移動体の加速度を検出して加速度信号を生成するための加速度計と、前記カメラを支持した状態で、前記カメラの向きをEL軸回り及びAZ軸回りに回動自在に変更し得る機構を備える2軸ジンバルと、該2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度を検出するためのEL軸ジャイロと、前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度を検出するためのAZ軸ジャイロと、前記加速度計によって生成される前記加速度信号に基づいて、前記移動体のピッチ方向変位角を推定するピッチ角変位推定手段と、前記カメラから連続して供給される前記被写体の撮像画像情報の幾何学的変動に基づいて、前記移動体の方位方向変位角を推定する方位角変位推定手段と、前記ピッチ角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記ピッチ方向変位角と前記EL軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度とに基づいて、EL軸制御指令信号を生成するEL軸制御信号生成手段と、前記方位角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記方位方向変位角と前記AZ軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度とに基づいて、AZ軸制御指令信号を生成するAZ軸制御信号生成手段と、前記EL軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角を制御するためのジンバルEL軸トルカと、前記AZ軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角を制御するためのジンバルAZ軸トルカとを備えてなることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の被写体追尾装置に係り、前記加速度計が、前記移動体の進行方向の加速度を検出する態様に設置され、かつ、前記ピッチ角変位推定手段が、前記加速度計によって生成される前記加速度信号と重力加速度との比に基づいて、前記移動体の前記ピッチ方向変位角を推定することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項6記載の被写体追尾装置に係り、前記方位角変位推定手段が、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対して特徴点を抽出して特徴点データを取得し、撮像時刻の異なる2サンプル分の前記特徴点データを参照して前記特徴点の幾何学的な変動を算出し、得られた算出結果に基づいて、前記移動体の前記方位方向変位角を推定することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の被写体追尾装置に係り、前記方位角変位推定手段が、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対し、平滑化フィルタとエッジ検出フィルタとを適用して、前記特徴点を抽出することを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項6記載の被写体追尾装置に係り、前記移動体が、ヘリコプタ、航空機又は車両であることを特徴としている。
この発明の構成によれば、2軸ジンバルに対し、AZ軸/EL軸に配したAZ軸/EL軸ジャイロにより検出される角速度に加え、2軸ジンバル全体を搭載する移動体の姿勢変動を被写体の撮像画像情報の幾何学的変動と移動体加速度ベクトル変化とから推定し、これら取得した角速度と姿勢角を同時にAZ軸/EL軸フィードバック制御するようにしたので、移動体の運動や外的要因によって生じる動揺に影響されることなく、画像ぶれ除去と撮像対象への自動追尾を同時に実現可能できる。
加えて、移動体方位角変位推定のみ、搭載カメラから供給される被写体の撮像画像信号に基づいて実施し、移動体ピッチ角変位推定は、被写体の撮像画像信号に頼らずに、例えば、機首方向に向けて設置された加速度計から検出される加速度信号に基づいて実施するようにしたので、移動体方位角変位推定処理と移動体ピッチ角変位推定処理とを同時進行(並列処理)で行うことができる。それゆえ、AZ軸/EL軸フィードバック制御を迅速に行うことができ、その分、追尾精度及び画像品質を高めることができる。
移動体ピッチ角変位推定器7は、1軸加速度計1から供給される移動体の加速度信号ACCに基づいて、移動体ピッチ角変位推定信号MPIを出力する。ジンバルEL軸制御信号生成器9は、入力される移動体ピッチ角変位推定信号MPIと、EL軸ジャイロ5から供給されるジンバルEL軸角速度検出信号GELとから、ジンバルEL軸制御指令信号ELPを生成する。移動体方位角変位推定器6は、搭載カメラ2から連続的に供給される被写体の撮像画像信号IMGに基づいて移動体方位角変位推定信号MYAを生成する。ジンバルAZ軸制御信号生成器8は、入力される移動体方位角変位推定信号MYAとAZ軸ジャイロ4から供給されるジンバルAZ軸角速度検出信号GAZとから、ジンバルAZ軸制御指令信号AZYを発生する。
図1は、この発明の一実施例である撮像空間安定化装置の電気的構成を示すブロック図である。
この例の撮像空間安定化装置は、同図に示すように、ヘリコプタ、航空機、あるいは車両等の移動体に搭載されたカメラが、任意に選択された被写体を連続的に撮像する間、当該カメラの向きを制御して、当該カメラの上記被写体を指向する方向姿勢を保持する機能を備える装置であり、同図に示すように、1軸加速度計1と、搭載カメラ2を支持した状態で自在に回動し得るAZ/EL2軸ジンバル3(以下、単に、2軸ジンバル3という)と、AZ軸ジャイロ4と、EL軸ジャイロ5と、移動体方位角変位推定器6と、移動体ピッチ角変位推定器7と、ジンバルAZ軸制御信号生成器8と、ジンバルEL軸制御信号生成器9と、2軸ジンバル3に搭載されたジンバルAZ軸トルカ10及びジンバルEL軸トルカ11とから構成されている。ここで、移動体方位角変位推定器6、移動体ピッチ角変位推定器7、ジンバルAZ軸制御信号生成器8、及びジンバルEL軸制御信号生成器9は、少なくともその主要部が、CPU(中央演算処理装置)、ROM、RAM等からなるコンピュータ構成からなっている。
まず、装置各部について説明する。1軸加速度計1は、その検出方向を移動体の機首方向に向けて設置され、移動体自身の加速度を検出して、加速度信号ACCを生成する。また、上記2軸ジンバル3は、搭載カメラ2を支持した状態で、搭載カメラ2の向きをAZ(アジマス)軸回り及びEL(エレベーション)軸回りに回動自在に変更し得る機構を備えている。また、AZ軸ジャイロ4は、2軸ジンバル3のAZ軸回りの回転角速度を検出して、角速度変動補償信号としてのジンバルAZ軸角速度検出信号GAZを出力する。また、EL軸ジャイロ5は、2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角速度(角速度変動)を検出して、角速度変動補償信号としてのジンバルEL軸角速度検出信号GELを出力する。
上記方位角変位推定器6は、搭載カメラ2から連続して供給される被写体の撮像画像信号IMGの幾何学的変動(すなわち、被写体の撮像画像信号IMGから得られる画像情報上で認識される任意ターゲットの時間経過に伴う位置変動)に基づいて、移動体の方位方向変位角を推定し、移動体方位角変位推定信号MYAを生成する。また、移動体ピッチ角変位推定器7は、1軸加速度計1から供給される加速度信号ACCと重力加速度とに基づいて、重力方向を基準とし移動体に印加される加速度ベクトルの変動分に相当する、移動体のピッチ方向変位角を推定し、角度変動補償信号としての移動体ピッチ角変位推定信号MPIを生成する。
ジンバルAZ軸制御信号生成器8は、方位角変位推定器6によって生成される移動体方位角変位推定信号MYAと、AZ軸ジャイロ4から供給されるジンバルAZ軸角速度検出信号GAZとに基づいて、ジンバルAZ軸制御指令信号AZYを生成する。また、ジンバルEL軸制御信号生成器9は、移動体ピッチ角変位推定器7によって生成される移動体ピッチ角変位推定信号MPIと、EL軸ジャイロ5から供給されるジンバルEL軸角速度検出信号GELとに基づいて、ジンバルEL軸制御指令信号ELPを生成する。
ジンバルAZ軸トルカ10は、ジンバルAZ軸制御信号生成器8によって生成されるジンバルAZ軸制御指令信号AZYに基づいて、2軸ジンバル3のAZ軸回りの回転角を制御する。また、ジンバルEL軸トルカ11は、ジンバルEL軸制御信号生成器9によって生成されるジンバルEL軸制御指令信号ELPに基づいて、2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角を制御する。
上記構成において、1軸加速度計1は、移動体自身の加速度を検出して、加速度信号ACCを生成する。EL軸ジャイロ5は、2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角速度を検出して、ジンバルEL軸角速度検出信号GELを出力する。移動体ピッチ角変位推定器7は、入力される加速度信号ACCと重力加速度とに基づいて、重力方向を基準とし移動体に印加される加速度ベクトルの変動分に相当する、移動体のピッチ方向変位角を推定し、移動体ピッチ角変位推定信号MPIを生成する。ジンバルEL軸制御信号生成器9は、入力される移動体ピッチ角変位推定信号MPIに、EL軸ジャイロ5から入力されるジンバルEL軸角速度検出信号GELを加えて、ジンバルEL軸制御指令信号ELPを生成する。ジンバルEL軸トルカ11は、ジンバルEL軸制御信号生成器9から入力されるジンバルEL軸制御指令信号ELPに基づいて駆動され、2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角を制御する。
AZ軸ジャイロ4は、2軸ジンバル3のAZ軸回りの回転角速度を検出して、ジンバルAZ軸角速度検出信号GAZを出力する。方位角変位推定器6は、搭載カメラ2から連続して供給される被写体の撮像画像信号IMGから得られる画像情報上で認識される任意ターゲットの時間経過に伴う位置変動に基づいて、移動体の方位方向変位角を推定し、角度変動補償信号としての移動体方位角変位推定信号MYAを生成する。ジンバルAZ軸制御信号生成器8は、入力される移動体方位角変位推定信号MYAと、AZ軸ジャイロ4から入力されるジンバルAZ軸角速度検出信号GAZとに基づいて、ジンバルAZ軸制御指令信号AZYを生成する。ジンバルAZ軸トルカ10は、入力されるジンバルAZ軸制御指令信号AZYに基づいて駆動され、2軸ジンバル3のAZ軸回りの回転角を制御する。
このようにして、ジンバルEL軸トルカ11が、入力されるジンバルEL軸制御指令信号ELPに基づいて駆動されることで、2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角が制御されると共に、ジンバルAZ軸トルカ10が、入力されるジンバルAZ軸制御指令信号AZYに基づいて駆動されることで、AZ軸回りの回転角が制御されるので、移動体の運動や外的要因によって生じる動揺に影響されることなく、搭載カメラ2の指向方向が、高精度で連続的に制御される。それゆえ、カメラぶれを防止でき、一段と鮮明な画像を得ることができる。加えて、被写体を高精度に追尾できる。
次に、図1を参照して、この例の動作について詳述する。
具体例として、ヘリコプタ(回転翼機)等の移動体に撮像空間安定化装置を搭載し、撮像対象となるターゲット(被写体)の画像情報を連続的に取得するために実施する、2軸ジンバル3に取着された搭載カメラ2の指向方向制御について説明する。
1軸加速度計1は、その検出方向を機首方向に向けて設置されていて、移動体自身の加速度(加速度成分値ax)を検出して、加速度信号ACCを生成する。言い換えれば、1軸加速度計1は、その検出方向を機首方向に向けて設置したときに検出できる加速度成分値axを加速度信号ACCとして出力する。
移動体ピッチ角変位推定器7は、1軸加速度計1から供給される加速度信号ACC(加速度成分値ax)と重力加速度gとで与えられる式(1)から、移動体の加速度ベクトルの推定変動分に相当する移動体ピッチ方向変位推定角θ’pitchを導出し、移動体のピッチ角姿勢変動を示す移動体ピッチ角変位推定信号MPIを生成する。つまり、移動体ピッチ角変位推定器7は、式(1)によって与えられる移動体ピッチ方向変位推定角θ’pitchを移動体ピッチ角変位推定信号MPIとしてジンバルEL軸制御信号生成器9に向けて出力する。
Figure 0004775296
ここで、式(1)は、移動体の姿勢を3−2−1Euler Sequenceと呼ばれる姿勢表現によって記述している。
また、EL軸ジャイロ5は、図1に示すように、搭載カメラ2が回動自在に設置されている2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角速度(角速度変動)を検出して、角速度変動補償信号としてのジンバルEL軸角速度検出信号GELを生成してジンバルEL軸制御信号生成器9に向けて出力する。
ジンバルEL軸制御信号生成器9は、同図に示すように、入力される移動体ピッチ角変位推定信号MPI(θ’pitch)と、入力されるジンバルEL軸角速度検出信号GELとに基づいて、ジンバルEL軸トルカ11に対する指令信号となるジンバルEL軸制御指令信号ELPを生成する。ここで、ジンバルEL軸制御指令信号ELPは、例えば、比例動作、積分動作、及び微分動作を含むPID制御則やH∞制御系設計手法により実現される、反復プロセスからなるロバスト制御則等を適用することで、生成される。
一方、方位角変位推定器6では、搭載カメラ2から連続して供給される時系列データとして、被写体の撮像画像信号IMGに対し、(1)特徴点抽出、及び(2)姿勢角変動推定の2つのステップによって、移動体の方位角姿勢に関する変動を推定する。
(1)特徴点抽出ステップ
具体的には、まず、特徴点抽出ステップでは、連続的に取得された検出時刻の異なる2サンプル分の被写体の撮像画像信号IMGについて、例えば、ある時点T1におけるサンプルS1の撮像画像信号IMGをサンプルデータg1(x,y)とし、所定時間(間隔)経過後の次の時点T2におけるサンプルS2の撮像画像信号IMGをサンプルデータg2(x,y)としたとき、まず、各サンプルデータg1(x,y)、g2(x,y)に対し「メディアンフィルタ」と呼ばれる平滑化フィルタを適用して、それぞれ、ある時点T1におけるサンプルデータg1(x,y)を平滑化データg’1(x,y)に変換すると共に、次の時点T2におけるサンプルデータg2(x,y)を平滑化データg’2(x,y)に変換する。次に、得られた2サンプル分の平滑化データg’1(x,y)、g’2(x,y)に対して、「ソーベルフィルタ」と呼ばれるエッジ検出フィルタを適用して、それぞれ、縦方向エッジfx1(x,y)、fx2(x,y)の検出を実施すると共に、横方向エッジfy1(x,y)、fy2(x,y)の検出を実施する。この後、ある時点T1におけるサンプルから検出された縦方向エッジfx1(x,y)と横方向エッジfy1(x,y)とから与えられる式(2)を用いて、ある時点T1におけるサンプルS1の撮像画像信号IMGに対する特徴点の抽出処理を実行すると共に、次の時点T2におけるサンプルから検出された縦方向エッジfx2(x,y)と横方向エッジfy2(x,y) とから与えられる式(3)を用いて、次の時点T2におけるサンプルS2の撮像画像信号IMGに対する特徴点の抽出処理を実行する。このようにして、時系列的に連続する2つのサンプルS1,S2分から、特徴点が抽出されて、特徴点画像データf’1(x,y)、f’2(x,y)が得られる。
Figure 0004775296
Figure 0004775296
(2)姿勢角変動推定ステップ
次に、姿勢角変動推定ステップでは、時系列的に連続する2つのサンプルS1,S2間に対応する、特徴点画像データf’1(x,y)、f’2(x,y)に対し、任意に定義される画像計測座標系で記述された各特徴点画像データ上からそれぞれ選択されたn個の特徴点に対するベクトルをSn、 SP’nと定義する。このとき、2つのベクトルSn、 SP’nの間には、式(4)の関係が成立する。
sP’n=Rsnst (4)
ただし、Rは回転変換行列で、RR=RR=I,detR=1の関係が成立する。また、stは並進変換ベクトルである。
ここで、式(4)の回転変換行列Rと並進変換ベクトルstは、搭載カメラ2から連続的に供給される被写体の撮像画像信号IMG(時系列データ)について、ある時点T1でのサンプルS1取得から、所定時間(間隔)経過後の次の時点T2でのサンプルS2取得までの間に、移動体が変動した位置姿勢量を表すものとなる。
ここで、時点T1でのサンプルS1取得から抽出されたn個の特徴点ベクトルを要素とする行列Qを式(5)により定義し、時点T2でのサンプルS2取得から抽出されたn個の特徴点ベクトルを要素とする行列Q’を式(6)により定義したとき、回転変換行列Rと並進変換ベクトルstとによって構成される同次変換行列Hは、式(7)で表される。
Figure 0004775296
Figure 0004775296
H=Q’Q+ (7)
ここで、Q+は、Qの一般化逆行列であるので、式(7)は、式(8)となる。
Figure 0004775296
ここで、n個の特徴点は、全て同一の回転変換及び同一の並進変換によって関係づけられると仮定すれば、H1=H2=…=Hn=Vとおける。
それゆえ、同次変換行列Hは、式(9)で表されることになる。ここで、式(9)の要素Vは、回転変換行列R及び並進変換ベクトルstを要素とする式(10)の行列により定義される。
Figure 0004775296
Figure 0004775296
さらに、移動体姿勢を3−2−1Euler Sequenceと呼ばれる姿勢表現によって記述するために、回転変換行列Rを式(11)と表現すれば、移動体の方位角姿勢変動を示す移動体方位角変位推定信号MYAは、式(12)で与えられる移動体方位角変位推定角θ’yawによって生成される。
Figure 0004775296
Figure 0004775296
つまり、移動体方位角変位推定器5は、式(12)で与えられる移動体方位角変位推定角θ’yawを移動体方位角変位推定信号MYAとしてジンバルAZ軸制御信号生成器8に向けて出力する。
また、AZ軸ジャイロ4は、図1に示すように、搭載カメラ2が回動自在に設置されている2軸ジンバル3のAZ軸回りの回転角速度(角速度変動)を検出して、角速度変動補償信号としてのジンバルAZ軸角速度検出信号GAZを生成してジンバルAZ軸制御信号生成器8に向けて出力する。
ジンバルAZ軸制御信号生成器8は、同図に示すように、入力される移動体方位角変位推定信号MYA(θ’yaw)と、入力されるジンバルAZ軸角速度検出信号GAZとに基づいて、ジンバルAZ軸トルカ10に対する指令信号となるジンバルAZ軸制御指令信号AZYを生成する。ここで、ジンバルAZ軸制御指令信号AZYは、例えば、比例動作、積分動作、及び微分動作を含むPID制御則やH∞制御系設計手法により実現される、反復プロセスからなるロバスト制御則等を適用することで、生成される。
ジンバルAZ軸トルカ10は、ジンバルAZ軸制御信号生成器8から供給されるジンバルAZ軸制御指令信号AZYに基づいて、搭載カメラ2が設置された2軸ジンバル3のAZ軸回りの回転角を補償制御する。また、ジンバルEL軸トルカ11は、ジンバルEL軸制御信号生成器9から供給されるジンバルEL軸制御指令信号ELPに基づいて、2軸ジンバル3のEL軸回りの回転角を補償制御する。
以上示したように、この例の構成によれば、2軸ジンバル3に対し、AZ軸/EL軸に配したAZ軸/EL軸ジャイロ4、5により検出される角速度に加え、2軸ジンバル3全体を搭載する移動体の姿勢変動を被写体の画像情報(撮像画像信号IMG)の幾何学的変動と移動体加速度ベクトル変化とから推定し、これら取得したジンバル角速度と移動体姿勢角とを同時にAZ軸/EL軸フィードバック制御するようにしたので、移動体の運動や外的要因によって生じる動揺に影響されることなく、画像ぶれ除去と撮像対象への自動追尾を同時に実現可能できる。
加えて、移動体方位角変位推定のみ、搭載カメラ2から供給される被写体の撮像画像信号IMGに基づいて実施し、移動体ピッチ角変位推定は、被写体の撮像画像信号IMGに頼らずに、例えば、機首方向に向けて設置された加速度計から検出される加速度信号ACCに基づいて実施するようにしたので、移動体方位角変位推定処理と移動体ピッチ角変位推定処理とを同時進行(並列処理)で行うことができる。それゆえ、ジンバルEL軸制御信号生成器9とジンバルAZ軸制御信号生成器8とにおいて、それぞれ、対応するジンバルAZ軸/EL軸回り角速度と移動体方位/ピッチ姿勢角とに応じ、これら2つの状態変動を同時に補償するためのジンバルEL軸制御指令信号ELP(EL軸フィードバック制御信号)とジンバルAZ軸制御指令信号AZY(AZ軸フィードバック制御信号)とを迅速に生成でき、その分、追尾精度及び画像品質を高めることができる。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の実施例では、検出時刻の異なる2サンプル分の被写体の撮像画像信号IMGが連続的に取得されるようにしたが、連続的に取得されるものに限定されない。また、上述の実施例では、移動体姿勢を3−2−1Euler Sequenceと呼ばれる姿勢表現によって記述する場合について述べたが、この発明は、これに限定されない。
この発明は、ヘリコプタ(回転翼機)に限らず、他の航空機(固定翼機)及び地上を走行する自動車等に搭載するカメラに適用できる。
この発明の一実施例である撮像空間安定化装置の電気的構成を示すブロック図である。 従来の撮像空間安定化装置の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 1軸加速度計(加速度計)
ACC 加速度信号
2 搭載カメラ(カメラ)
3 AZ/EL2軸ジンバル(2軸ジンバル)
4 AZ軸ジャイロ
GAZ ジンバルAZ軸角速度検出信号(AZ軸回りの回転角速度)
5 EL軸ジャイロ
GEL ジンバルEL軸角速度検出信号(EL軸回りの回転角速度)
6 移動体方位角変位推定器(方位角変位推定手段)
IMG 被写体の撮像画像信号(被写体の撮像画像情報)
MYA 移動体方位角変位推定信号(移動体の方位方向変位角)
7 移動体ピッチ角変位推定器(ピッチ角変位推定手段)
MPI 移動体ピッチ角変位推定信号(移動体のピッチ方向変位角)
8 ジンバルAZ軸制御信号生成器(AZ軸制御信号生成手段)
AZY ジンバルAZ軸制御指令信号(AZ軸制御指令信号)
9 ジンバルEL軸制御信号生成器(EL軸制御信号生成手段)
ELP ジンバルEL軸制御指令信号(EL軸制御指令信号)
10 ジンバルAZ軸トルカ
11 ジンバルEL軸トルカ

Claims (10)

  1. 移動体に搭載されたカメラが、任意に選択された被写体を連続的に撮像する間、当該カメラの向きを制御して、当該カメラの前記被写体を指向する方向姿勢を保持するための撮像空間安定化装置であって、
    前記移動体の加速度を検出して加速度信号を生成するための加速度計と、
    前記カメラを支持した状態で、前記カメラの向きをEL軸回り及びAZ軸回りに回動自在に変更し得る機構を備える2軸ジンバルと、
    該2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度を検出するためのEL軸ジャイロと、
    前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度を検出するためのAZ軸ジャイロと、
    前記加速度計によって生成される前記加速度信号に基づいて、前記移動体のピッチ方向変位角を推定するピッチ角変位推定手段と、
    前記カメラから連続して供給される前記被写体の撮像画像情報の幾何学的変動に基づいて、前記移動体の方位方向変位角を推定する方位角変位推定手段と、
    前記ピッチ角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記ピッチ方向変位角と前記EL軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度とに基づいて、EL軸制御指令信号を生成するEL軸制御信号生成手段と、
    前記方位角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記方位方向変位角と前記AZ軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度とに基づいて、AZ軸制御指令信号を生成するAZ軸制御信号生成手段と、
    前記EL軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角を制御するためのジンバルEL軸トルカと、
    前記AZ軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角を制御するためのジンバルAZ軸トルカと、
    を備えてなることを特徴とする撮像空間安定化装置。
  2. 前記加速度計は、前記移動体の進行方向の加速度を検出する態様に設置され、かつ、
    前記ピッチ角変位推定手段は、前記加速度計によって生成される前記加速度信号と重力加速度との比に基づいて、前記移動体の前記ピッチ方向変位角を推定することを特徴とする請求項1記載の撮像空間安定化装置。
  3. 前記方位角変位推定手段は、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対して特徴点を抽出して特徴点データを取得し、撮像時刻の異なる2サンプル分の前記特徴点データを参照して前記特徴点の幾何学的な変動を算出し、得られた算出結果に基づいて、前記移動体の前記方位方向変位角を推定することを特徴とする請求項1記載の撮像空間安定化装置。
  4. 前記方位角変位推定手段は、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対し、平滑化フィルタとエッジ検出フィルタとを適用して、前記特徴点を抽出することを特徴とする請求項3記載の撮像空間安定化装置。
  5. 前記移動体は、ヘリコプタ、航空機又は車両であることを特徴とする請求項1記載の撮像空間安定化装置。
  6. 移動体に搭載されて、被写体の撮像画像情報を連続的に出力するカメラと、
    前記移動体に搭載された前記カメラが、任意に選択された前記被写体を連続的に撮像する間、当該カメラの向きを制御して、当該カメラの前記被写体を指向する方向姿勢を保持するための撮像空間安定化装置とを備える被写体追尾装置であって、
    前記撮像空間安定化装置が、
    前記移動体の加速度を検出して加速度信号を生成するための加速度計と、
    前記カメラを支持した状態で、前記カメラの向きをEL軸回り及びAZ軸回りに回動自在に変更し得る機構を備える2軸ジンバルと、
    該2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度を検出するためのEL軸ジャイロと、
    前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度を検出するためのAZ軸ジャイロと、
    前記加速度計によって生成される前記加速度信号に基づいて、前記移動体のピッチ方向変位角を推定するピッチ角変位推定手段と、
    前記カメラから連続して供給される前記被写体の撮像画像情報の幾何学的変動に基づいて、前記移動体の方位方向変位角を推定する方位角変位推定手段と、
    前記ピッチ角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記ピッチ方向変位角と前記EL軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角速度とに基づいて、EL軸制御指令信号を生成するEL軸制御信号生成手段と、
    前記方位角変位推定手段によって推定された前記移動体の前記方位方向変位角と前記AZ軸ジャイロによって検出された前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角速度とに基づいて、AZ軸制御指令信号を生成するAZ軸制御信号生成手段と、
    前記EL軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのEL軸回りの回転角を制御するためのジンバルEL軸トルカと、
    前記AZ軸制御指令信号に基づいて、前記2軸ジンバルのAZ軸回りの回転角を制御するためのジンバルAZ軸トルカと、
    を備えてなることを特徴とする被写体追尾装置。
  7. 前記加速度計は、前記移動体の進行方向の加速度を検出する態様に設置され、かつ、
    前記ピッチ角変位推定手段は、前記加速度計によって生成される前記加速度信号と重力加速度との比に基づいて、前記移動体の前記ピッチ方向変位角を推定することを特徴とする請求項6記載の被写体追尾装置。
  8. 前記方位角変位推定手段は、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対して特徴点を抽出して特徴点データを取得し、撮像時刻の異なる2サンプル分の前記特徴点データを参照して前記特徴点の幾何学的な変動を算出し、得られた算出結果に基づいて、前記移動体の前記方位方向変位角を推定することを特徴とする請求項6記載の被写体追尾装置。
  9. 前記方位角変位推定手段は、前記カメラから連続して供給される前記被写体の前記撮像画像情報に対し、平滑化フィルタとエッジ検出フィルタとを適用して、前記特徴点を抽出することを特徴とする請求項8記載の被写体追尾装置。
  10. 前記移動体は、ヘリコプタ、航空機又は車両であることを特徴とする請求項6記載の被写体追尾装置。
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