JP2009141315A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高融点金属元素を含むバリアメタル膜と組みあわせてCu配線パターンのバリアメタル構造を形成するCu−Mn合金層において、ストレスマイグレーション耐性を向上させると同時に、Cu配線パターンの抵抗を低減する。また、さらには配線中のボイド欠陥を低減する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上方に形成された酸素を含む絶縁膜と、前記絶縁膜に形成された凹部と、前記凹部の内壁に形成された銅を含む第1の膜と、前記第1の膜上方であって、前記凹部に埋め込まれた銅を含む第2の膜と、前記第1の膜と前記第2の膜の間にマンガンを含む酸化層と、を有する。さらに、前記構造に対し、電解メッキ法で銅配線を形成し、引き続き80℃〜120℃の温度で短時間の熱処理を行う。
【選択図】図11

Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に多層配線構造を有する半導体装置およびその製造に関する。
今日の半導体集積回路装置においては、共通基板上に莫大な数の半導体素子が形成されており、これらを相互接続するために、多層配線構造が使われている。
多層配線構造では、配線層を構成する配線パターンを埋設した層間絶縁膜が積層される。
このような多層配線構造では、下層の配線層と上層の配線層とが、層間絶縁膜中に形成されたビアコンタクトにより接続される。
特に最近の超微細化・超高速半導体装置では、多層配線構造中における信号遅延(RC遅延)の問題を軽減するため、層間絶縁膜として低誘電率膜(いわゆるlow−k膜)が使われる。これと共に、配線パターンとして、低抵抗の銅(Cu)パターンが使われている。
このようにCu配線パターンを低誘電率層間絶縁膜中に埋設した多層配線構造においては、Cu層のドライエッチングによるパターニングが困難であるため、層間絶縁膜中に予め配線溝あるいはビアホールを形成するいわゆるダマシン法あるいはデュアルダマシン法が使われる。ダマシン法あるいはデュアルダマシン法では、このようにして形成された配線溝あるいはビアホールをCu層で充填し、その後、層間絶縁膜上の余剰なCu層を化学機械研磨(CMP)により除去する。
その際、Cu配線パターンが層間絶縁膜に直接に接すると、Cu原子が層間絶縁膜中に拡散し、短絡などの問題を惹起するため、Cu配線パターンが形成される配線溝あるいはビアホールの側壁面および底面を、導電性拡散バリア、いわゆるバリアメタル膜により覆い、Cu層を、かかるバリアメタル膜上に堆積することが一般になされている。バリアメタル膜としては、一般的にタンタル(Ta)やチタン(Ti)、タングステン(W)などの高融点金属、あるいはこれら高融点金属の導電性窒化物が用いられる。
一方、最近の45nm世代あるいはそれ以降の超微細化・超高速半導体装置では、微細化に伴い層間絶縁膜中に形成される配線溝あるいはビアホールの大きさが著しく縮小されてきている。
これに伴って、このような比抵抗の大きなバリアメタル膜を使って所望の配線抵抗の低減を実現しようとすると、これら微細な配線溝あるいはビアホールに形成されるバリアメタル膜の膜厚を可能な限り減少させる必要がある。
一方、バリアメタル膜は、配線溝あるいはビアホールの側壁面および底面を連続的に覆う必要がある。
このような事情に関連して特許文献1は、層間絶縁膜中に形成された配線溝あるいはビアホールを、銅マンガン合金層(Cu−Mn合金層)により直接に覆っている。
この特許文献1では、かかるCu−Mn合金層と層間絶縁膜との界面に、厚さが2〜3nmで組成がMnSixOyのマンガンシリコン酸化物層を、前記Cu−Mn合金層中のMnと層間絶縁膜中のSiおよび酸素との自己形成反応により、拡散バリア膜として形成する技術が記載されている。
しかしこの技術では、自己形成される層がMnSixOyの組成を有し、膜中に含まれる金属元素、すなわちマンガン(Mn)の濃度が低いことに起因して、Cu膜に対する密着性が不十分である問題が認識されている。
このため特許文献2には、Cu−Mn合金層とTaやTiなどの高融点金属バリアメタル膜を組みあわせた構成のバリアメタル構造が記載されている。
このようにCu−Mn合金層とTaやTiなどの高融点金属バリアメタル膜を組みあわせたバリアメタル構造では、以下のような事情で、耐酸化性が向上する好ましい特徴も得られる。
近年、信号遅延(RC遅延)を回避する目的で、層間絶縁膜を構成する低誘電率材料として、多孔質低誘電率膜の使用が提案されている。しかし、このような多孔質低誘電率材料は密度が低く、製造時にプラズマによるダメージを受けやすい問題を有している。ダメージを受けた膜は、その表面や内部に水分を吸着しやすくなる。
このためこのような多孔質低誘電率膜上に形成されたバリアメタル膜は、多孔質誘電体膜中に吸着された水分の影響を受けて酸化しやすく、拡散バリアとしての性能、およびCu配線層あるいはビアプラグに対する密着性が劣化しやすい。
ところが、先に説明したCu−Mn合金層をこのような構造においてシード層として用いると、Cu−Mn合金層中のMnが、バリアメタル膜の酸化部分と反応し、拡散バリアとしての性能およびCu配線層あるいはビアプラグに対する高い密着性を維持することが可能となる。
ところで、Cu配線層の形成を電解メッキ法により行う場合には、シード層の形成を、シード層が配線溝あるいはビアホールの側壁面および底面を連続的に覆うように行う必要がある。シード層が不連続であると、電解メッキの際に配線あるいはビアプラグにボイドを生じる恐れがある。このようなシード層をスパッタリング法で形成する場合には、形成されたシード層がビアホールの側壁面および底面を確実に連続的に覆うように、リスパッタなどにより、配線溝あるいはビアホールの側壁面に充分な膜厚のシード層を形成することが考えられる。しかし、このような方法では、配線溝やビアホールの上部に形成されるシード層のオーバーハングも大きくなってしまう。オーバーハングが大きくなると、その後の電解メッキによる埋め込みマージンが著しく低下し、電解メッキの際にボイドが生じやすい。
一方、半導体装置の微細化の結果、配線溝の幅あるいはビアホールの径が狭くなっているが、これとともに、シード層の薄膜化が必要になっている。しかし、特にシード層をスパッタリング法で形成する限り、配線溝やビアホールの側壁面および底面を充分な膜厚で被覆することは、特に微細化の進んだ半導体装置では極めて困難になっている。さらに層間絶縁膜に弾性率の低いlow−K材料を用いた場合、エッチング後に配線溝あるいはビアホールの断面形状にボウイングが生じることがあり、特に表面積の大きい配線溝の側壁部では、シード層が連続膜であっても、膜厚のゆらぎの結果、局所的に膜厚が減少することがある。
配線溝の側壁部においてシード層の膜厚がこのように局所的に減少すると、電解メッキ法による銅配線形成工程の初期において、前記シード層が前記薄膜部において溶解してしまう恐れがある。このように部分的に溶解したシード層を使って電解メッキ工程を行った場合、その後の熱処理工程において、シードの局所薄膜部に該当する箇所にボイドが発生する問題が生じることがある。
このようなシード層の微小な溶解によるボイド発生では、一般にメッキ直後には埋め込み不良は見られず、熱処理工程を行って初めてボイドが発生することが特徴的である。これは、電解メッキの際に配線パターン自体はボトムアップフィル機構によって形成されるため、Cuメッキ膜が見かけ上はボイドなく形成されるが、シード層が溶解した箇所においてはCuメッキ膜とバリアメタル膜との密着性が不十分で、その後の熱処理による急激なストレス変化で、このような箇所においてボイドが発生するものと考えられる。
特開2003−218198号公報 特開2007−27259号公報 特開2007−141927号公報 特開2007−142236号公報 特開2007−173511号公報 米国特許6136707号 特開2007−281485号公報 特開2004−111926号公報 特開2006−24943号公報 特開2000−91271号公報 特開2004−153274号公報 特開2005−51185号公報 特開2001−160590号公報
ところで、このような高融点金属バリアメタル膜と組みあわせてバリアメタル構造を形成するCu−Mn合金層では、前記Cu−Mn合金層中におけるMnの濃度は高い方が、配線の信頼性が向上する。
図1Aは、図1Bに示すテスト構造について、大気中、150〜200℃の温度で500時間の熱処理を行い、ストレスマイグレーション耐性を調査した結果を示す。
最初に図1Bを参照するに、シリコン基板11上にはSiOCなどのLow−k膜12が形成されている。前記SiOCなどのLow−k膜12は、幅が65nm~10μm、深さが約150nmの配線溝12Tが形成されている。さらに前記配線溝12Tは、その側壁面および底面を覆う厚さが3nmから15nmのTaよりなるバリアメタル膜12Bを介して、Cu配線パターン12Cにより充填されている。
さらに前記SiOCなどのLow−k膜12上には、厚さが10〜100nmの炭化シリコン膜(SiC膜)13を介して別のSiOCなどのLow−k膜14が、50〜150nmの膜厚に形成されている。前記SiOCなどのLow−k膜14上には、厚さが10〜100nmのSiC膜15を介して別のSiOCなどのLow−k膜16が120〜180nmの膜厚に形成されている。
前記SiOCなどのLow−k膜16は、前記SiOCなどのLow−k膜14を露出するように、幅が65nm〜10μm、深さが120〜180nmの配線溝16Tが前記SiC膜15を貫通して形成されている。前記配線溝16T中には、前記SiOCなどのLow−k膜14およびSiC膜13を貫通して、前記Cu配線パターン12Cを露出するビアホール14Vが、70nmの径で形成されている。
さらに前記配線溝12T,16Tは、前記配線溝12Tおよび16Tの側壁面および底面を覆うTaよりなる厚さがそれぞれ3〜15nmのバリアメタル膜12Bあるいは16Bを介して、Cu配線パターン12Cあるいは16Cにより充填されている。前記Cu配線パターン16Cのうち、前記ビアホール14Vを充填する部分はCuビアプラグ16Vを形成する。
前記シリコン基板11上には、このような構成の多数のテスト構造が、領域I,IIなどに対応して、前記配線パターン12Cあるいは16Cの幅Wを、上記範囲で様々に変化させて形成されている。
その際、図1Bのテスト構造では、前記バリアメタル膜12B,16Bと前記Cu配線パターン12C,16CあるいはCuビアプラグ16Vとの間に、厚さが60nmのCu−Mn合金層1216Mを介在させている。
図1Bのテスト構造において、配線パターン12Cは、シード層形成、電解メッキおよび化学機械研磨(CMP)を含むダマシン法により、また配線パターン16Cおよびビアプラグ16Vも、シード層形成、電解メッキおよびCMPを含むデュアルダマシン法により形成される。またバリアメタル膜12Bおよび16B、およびCu−Mn合金層12Mおよび16Mは、Cu−Mn合金をターゲットに使ったスパッタ法により、室温以下の温度において形成されている。
図1Aは、図1Bのテスト構造を使い、上記条件でストレスマイグレーション耐性を調査した結果を示す。
図1Aを参照するに、「PureCu」と記載した試料は、前記図1Bの構造においてCu−Mn層12M,16Mを形成しなかった試料であり、対照標準をなす。ただし図1A中、縦軸は、検出されたコンタクト不良の数を表しており、前記対照標準試料により規格化されている。
図1A中、「Cu−0.2at%Mn」と記載した試料は、前記図1Bの構造において、Cu−Mn12M,16Mとして、0.2原子%のMnを含んだCu−Mn合金を使った場合を、「Cu−0.5at%Mn」と記載した試料は、前記図1Bの構造において、Cu−Mn層12M,16Mとして、0.5原子%のMnを含んだCu−Mn合金を使った場合を、また「Cu−2at%Mn」と記載した試料は、前記図1Bの構造において、Cu−Mn層12M,16Mとして、2原子%のMnを含んだCu−Mn合金を使った場合を示す。
図1Aより明らかなように、前記Cu−Mn合金層12Mおよび16Mを設けることにより、コンタクト不良の発生数は、設けなかった場合の1/4以下に減少する。特に前記Cu−Mn合金層12M,16M中におけるMnの濃度を増加させることにより、この不良発生数をさらに低減できることがわかる。
ところが、このようにCuMn合金層12M,16Mを高融点バリアメタル膜12B,16Bに隣接して形成し、かつCuMn合金層12M,16M中のMn濃度を増加させた場合、Cu配線パターン12C,16CあるいはCuビアプラグ16VはMnを含む。Cuビアプラグ16VがMnを含む結果、Cu配線パターン12C,16CあるいはCuビアプラグ16Vの抵抗値が増大してしまう問題が生じる。
ところで図1Bの配線パターン12Cあるいは16Cにおいて、電解メッキにより良好な銅配線の形成を行うためには、電解メッキ時の電極となるシード層(図示されないCuシード層またはCuMn合金層12Mあるいは16M)が充分な膜厚を有し、連続膜を形成し、良好なステップカバレッジを有することが必要になる。しかし、配線溝12Tあるいは16Tの配線幅Wが狭くなるにつれて、図示されないCuシード層またはCuMn合金層12Mあるいは16Mを充分な膜厚で、かつ良好なステップカバレッジで形成することは、極めて難しくなる。特に、図示されないCuシード層またはCuMn合金層12Mあるいは16Mをスパッタリング法で成膜した場合には、配線幅Wが90nm以下になると。配線溝12Tあるいは16Tの側壁部において局所的に膜厚が減少し、膜厚のゆらぎが生じてしまう。
配線溝12Tあるいは16Tの側面部においてCuシード層またはCuMn合金層12Mあるいは16Mの膜厚が局所的に減少すると、その後の電解メッキによる配線パターン12Cあるいは16Cへの銅配線の形成の初期に、図示されないCuシード層あるいはCuMn合金層12Mあるいは16Mのうち、特に微少な前記局所的薄膜部が溶解し、その後の熱処理工程で、配線溝12Tあるいは16T側面部の図示されないCuシード層あるいはCuMn合金層12Mあるいは16Mの局所薄膜部に該当する箇所にボイドが発生する問題が生じることがある。
この図示されないCuシード層またはCuMn合金層12Mあるいは16Mの微小な部分の溶解によるボイド発生の特徴的な点は、電解メッキの際にボトムアップフィル機構により、配線パターン12Cあるいは16Cが埋め込まれる結果、図1Cに示すように見かけ上は埋め込み不良が無く、熱処理を行うことで初めて、図1Dに示すようにボイドが発現することである。これは、微小な溶解箇所においてメッキ膜とバリアメタル膜12Bあるいは16Bとの密着性が不十分な状態にあり、その後に熱処理により、その部分に急激なストレス変化がかかるためであると考えられる。
一の側面によれば本発明は、半導体基板と、前記半導体基板上方に形成された酸素を含む絶縁膜と、前記絶縁膜に形成された凹部と、前記凹部の内壁に形成された銅を含む第1の膜と、前記第1の膜上方であって、前記凹部に埋め込まれた銅を含む第2の膜と、前記第1の膜と前記第2の膜の間にマンガンを含む酸化層を有する半導体装置を提供する。
他の側面によれば本発明は、半導体基板上に少なくともゲート電極とソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成する工程と、前記半導体基板上方に酸素を含む絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、前記凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜を所定の膜厚に成膜する工程と、前記金属膜上方であって、前記凹部を埋める銅を含む膜を形成する工程と、前記銅を含む膜の形成後に熱処理をする工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
他の側面によれば本発明は、前記絶縁膜部の凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜をスパッタリング法により所定の膜厚に成膜する工程と、前記金属膜上方であって、前記凹部を電解メッキ法により埋める銅を含む膜を形成する工程と、前記銅を含む膜の形成後に80〜120℃までの低温領域で熱処理をする工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
さらに他の側面によれば本発明は、半導体基板上にゲート電極とソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成する工程と、前記半導体基板上方に酸素を含む絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、前記凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜を成膜する工程と、前記金属膜上方であって、前記凹部を埋める銅を含む膜を形成する工程と、前記銅を含む膜の形成後に熱処理を行う工程と、を有し、前記金属膜の膜厚を、前記金属膜中における原子%で表したMn濃度xが、0原子%<x<30原子%の場合には15nm以下に設定し、また前記Mn濃度xが30原子%≦x≦100原子%の場合には、式y=465[原子%・nm]/xで与えられる膜厚y[nm]以下に設定することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。さらに本発明は、前記絶縁膜部の凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜をスパッタリング法により所定の膜厚に成膜する工程と、前記金属膜上方であって、前記凹部を電解メッキ法により埋める銅を含む膜を形成する工程と、前記銅を含む膜の形成後に80〜120℃までの低温領域で熱処理をする工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、酸素を含む層間絶縁膜中に形成した凹部を、CuとMnを含む金属膜で覆い、さらに前記凹部を、前記金属膜を介してCu層で充填した後、熱処理することにより、前記金属膜中のMnを前記層間絶縁膜との界面に濃集させることができ、前記凹部を充填するCu層と前記層間絶縁膜との間に、効果的な拡散バリアを形成することができる。
その際、本発明では、前記金属膜の膜厚を最適化することにより、高濃度のMnを含む金属膜を使いながら、熱処理後においては前記金属膜中のMnを実質的に全て前記金属膜から排除することが可能となり、高いバリア膜としての性能を確保しつつ、前記凹部を充填するCu層の抵抗率を低減することが可能になる。
このようなプロセスでは、当初形成された金属膜の表面において雰囲気中に含まれる酸素と結合したMn原子は、前記金属膜中の他のMn原子が前記金属膜から排除された後も、Mnを含む酸化層の形で、前記金属層の当初の表面に対応する位置に残留し、SIMSプロファイルなどにおいて、特徴的なMnと酸素の濃集を示す構造が得られる。
さらに本発明によれば、層間絶縁膜中に形成した凹部を電解メッキ法により、前記金属膜を介してCu層で充填する場合、電解メッキ工程の後で80〜120℃までの比較的低い温度で熱処理することにより、膜中の応力が緩和され、前記金属膜の局所的な溶解によるボイドの発生の問題を低減することができる。
[原理]
本発明の発明者は、本発明の基礎となる研究において、先に図1Bで説明した試料をシリコン基板11上に、様々なパターン幅Wで形成し、熱処理した場合の配線抵抗の変化を調べた。
この研究により図2に示すように、配線パターン幅Wが減少するにつれて、配線抵抗の上昇率も低減する、興味深い関係が成立することを見いだした。ただし図2の関係は、前記図1Bの試料を、窒素雰囲気中、400℃で30分間熱処理した場合についてのものである。
図3は、図2の実験で使われた試料の概略を示す。
ただし図3中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図3では、図面が複雑になるのを避けるため、先に図1Bに示した部分のうち、配線パターン16Bとバリアメタル膜16Bの一部のみを図示している。
図3の断面図は、領域IIに示すように前記Cu配線パターン16Cの幅Wが小さい場合を示す。
この場合にはCu配線パターン16Cの断面積で表されるCuの総量に対するCu配線パターン16Cと層間絶縁膜16との接触面積の割合が、領域Iに示すようにCu配線パターン16Cの幅Wが大きい場合に比べて大きいことがわかる。そこで前記図2に示す、配線パターン幅Wが減少するにつれて、配線抵抗の上昇率も低減する関係に着目する。このようなCu配線パターン16C、および図3には図示していないがビアプラグ16Vと、層間絶縁膜14あるいは15との間の界面領域においては、何らかの化学反応が生じていると推測される。
図4は、前記図1Bの試料において配線幅Wを3μmとした場合における、Cu−Mn合金層16Mの膜厚と抵抗上昇率との関係を示す図である。ただし図4において、Cu−Mn合金層16Mの膜厚は、前記層間絶縁膜16の上面、すなわちCMP法により平坦化された平坦面上において測定している。また、前記抵抗上昇率は、前記Cu−Mn合金層16Mを設けなかった場合を基準(0%)としている。さらに図4の実験においても、前記図1Bの試料を窒素雰囲気中、400℃の温度で30分間熱処理している。
図4を参照するに、Cu−Mn合金層16は0.5原子%のMnを含んでいるが、前記Cu−Mn合金層16の膜厚が増大するにつれて、Cu配線パターン16Cの抵抗上昇率も略直線的に増大しているのがわかる。これは、大きな膜厚のCu−Mn合金層16MをCu配線パターン16Cとバリアメタル膜16Bの間に介在させると、前記Cu−Mn合金層16M中のMnの影響により、Cu配線パターン16Cの抵抗が増大することを示している。
ところが、図4の関係から、前記Cu−Mn合金層16Mの膜厚が減少する方向に外挿すると、前記Cu−Mn合金層16Mの膜厚が約15.5nmの臨界膜厚以下となる場合がある。この場合、Mnを含んだCu−Mn合金層16Mを、前記Cu配線パターン16CあるいはCuビアプラグ16VとTaバリアメタル膜16Bとの間に形成していても、Cu配線層16Cの抵抗上昇率はゼロである、すなわち抵抗上昇が生じないことがわかる。これは、Cu配線パターン16Cの抵抗値に対するMnの影響が現れないことを意味する。
そこで、前記図2の関係、および図4の関係の意味するところを解明するため、実験に使った試料に対し、走査型透過電子顕微鏡(STEM)を使い、エネルギ分散スペクトル(EDS)を使った元素分析を行った。
図5(A)は、前記STEMによるCu配線パターン16Cの断面像を、図5(B)は、図5(A)中、深さ方向に走査して得たMnの特性X線強度分布を示す。
図5(A)を参照するに、「バリアメタル」は、図1Bの試料におけるTaバリアメタル膜16Bに対応する。その上に、Cu配線パターン16Cと挟持されるように、当初15.5nmの膜厚でCu−Mn合金層16Mが形成される。このCu−Mn合金層16Mは、前記窒素雰囲気中、400℃の温度で30分間の熱処理により、Cu配線パターン16Cと同化していることが見いだされた。またこれに伴い、図5(B)のEDSプロファイルよりわかるように、バリアメタル膜16B中におけるMn濃度が大きく増大していることが見いだされた。
これは、前記図1Bの構造に対する前記400℃での熱処理の結果、実質的に全ての前記Cu−Mn合金層16M中のMn原子がバリアメタル膜16Bに移動し、Cu−Mn合金層16Mが、実質的にMnを含まないCu層に変化したことを意味している。またこれは、前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度が0.5原子%である場合、平坦面上における前記Cu−Mn合金層16Mの膜厚が、約15.5nmまでならば、かかる熱処理により、実質的にほとんど全ての膜中のMn原子をTaバリアメタル膜16Bに移動させることができることを意味している。これによりCu配線パターン16C中のMn濃度を、配線抵抗には影響しない濃度まで下がる事ができる。
このようにバリアメタル膜16Bに移動したMn原子は前記バリアメタル膜16Bに固溶する。しかし前記Mn原子の一部は、前記バリアメタル膜16Bに隣接して存在する酸素を含有した層間絶縁膜14あるいは16からの酸素と反応してMn酸化物を形成する。このMn酸化物は、前記バリアメタル膜16B内部、あるいは前記バリアメタル膜16BとCu配線パターン16Cとの界面、あるいはバリアメタル膜16Bと層間絶縁膜14あるいは16との界面などに析出し、安定に保持される。またSiCよりなるエッチングストッパ膜23、25も、実際には多量の酸素を含んでおり、このような安定なMn酸化物の形成は、バリアメタル膜16Bとエッチングストッパ膜23,25との間の界面においても生じると考えられる。
上記図4,5の結果は、前記Cu−Mn合金層16Mが0.5原子%のMnを含んでおり、前記Cu−Mn合金層16Mの膜厚が15nmである場合についてのものであったが、このような、実質的に全ての膜中のMn原子をバリアメタル膜16Bに移動できるようなCu−Mn合金層16Mの膜厚、すなわち臨界的な膜厚は、前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度にも関係すると考えられる。
このため、本発明の発明者は、前記図3の構造の試料において様々なMn濃度のCu−Mn合金層を前記Cu−Mn合金層16Mとして使い、幅Wが3μmのCu配線パターン16Cについて、その抵抗上昇率を測定した。
図6は、このような幅Wが3μmのCu配線パターン16Cについての抵抗上昇率の測定結果を示す。ただし図6中、縦軸は前記Cu−Mn合金層16Mを設けなかった場合に対する抵抗上昇率を示し、横軸は、前記Cu−Mn合金層16Mの膜厚に、膜中のMn濃度を乗じた量を示しているが、この量は、前記Cu−Mn合金層16M中のMn原子の総量に対応している。
図6を参照するに、前記Cu配線パターン16Cの抵抗上昇率は、前記Cu−Mn合金層16M中のMn原子の総量とともに略直線的に増大している。この抵抗上昇率がゼロにおけるMn原子総量が、そのMn濃度においてバリアメタル膜16B中に移動可能な、臨界的なMn量であると考えられる。前記Cu−Mn合金層16M中のMn量が、この臨界的なMn量(以下、「消費Mn量」と記す)を超えると、前記バリアメタル膜16B上には熱処理後もCu−Mn合金層16Mが残留し、Cu配線パターン16Cの抵抗の増大を招く。
図7は、前記図6において横軸切片で表される消費Mn量と、前記Cu−Mn合金層16M中におけるMn濃度の関係を示す。
図7を参照するに、前記消費Mn量(y軸)とCu−Mn合金層16M中におけるMn濃度(x軸)との間には、傾きが15.489で、式y=15.489xで表される比例関係が成立するのがわかる。この図7の傾きは、厚さの次元(nm)を有することに注意すべきである。
すなわち、図7の関係式y=15.489xは、前記消費Mn量が、厚さが15.489nmのCu−Mn合金層16Mの場合、膜中におけるMn濃度xに比例して増大する。
また前記Cu−Mn合金層16Mの、平坦面上における膜厚を15.489nm以下に設定しておけば、いずれのMn濃度であっても、熱処理により実質的に全ての膜中のMn原子をTaバリアメタル膜16Bに移動させることができることを意味している。この15.489nmの厚さは、先に図4の関係から推測された、約15.5nmのCu−Mn合金層16Mの臨界膜厚に一致している。
なお、図8にTaバリアおよびTiバリアを用いた場合におけるMn消費量の関係を示す。
この図に示すように、前記図6のような臨界的なMn消費量の存在は、前記バリアメタル膜16BとしてTa膜を使った場合のみならず、Ti膜を使った場合にも観察されている。
図中に示すようにMn消費量の差は、横軸切片近傍の矢印で表される実験誤差の範囲内であり非常に近い。これは、層間絶縁膜から発生せしめる酸素量が、層間絶縁膜上に成膜したバリアメタル種に因らないことに起因する。よって上記の結論は、Taバリア膜に限定されるものではないことが判った。
図8中、◆は、前記図6に既に示した、バリアメタル膜16BにTaバリアメタル膜を使った例で、Cu−Mn合金層16M中におけるMn濃度を0.5原子%とした場合を示す。一方■は、前記バリアメタル膜16BにTiバリアメタル膜を使った例を示す。この場合にも、前記Cu−Mn合金層16M中におけるMn濃度は、同じく0.5原子%としている。
図8を参照するに、前記バリアメタル膜16BとしてTi膜を使った場合でも、Cu配線パターンの抵抗上昇率は、Cu−Mn合金膜16M中のMn量の減少とともに減少する。しかしMn量が0〜約7at%・nmまでの範囲では、Mnの存在が抵抗上昇に現れないことがわかる。
次に、前記図7の関係が適用可能なMn濃度範囲について、図9に示すCu−Mn二成分系の相平衡図を使って検討する。
図9を参照するに、400°の温度領域では、Cu−Mn合金中のMn濃度が30原子%までの組成範囲では、Cu−Mn合金は単一相をとることができることがわかる。しかしCu−Mn合金中のMn濃度が30原子%以上に増大すると、Mnが析出をはじめ、Cu−Mn合金相とMnの二相状態が出現する。
このため、図10Aに示すように、前記図7の、Mn消費量が前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度とともに増大する関係が有効なのは、前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度が約30原子%、Mn消費量が465at%・nmの最大値に達するまでの濃度範囲であり、それを超えると、Mn消費量の値は、前記最大値465at%・nmで一定となる。
そこで、図16Bに示すように、前記Cu配線パターン16Cに抵抗の増大を生じないCu−Mn合金層16Mの、平坦面上における最大膜厚yは、前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度xが約30原子%までの範囲では、15.489nm、あるいは約15nmであり、前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度が前記約30原子%の濃度を超えると、双曲線的に、y=465/xの関係に従う。換言すると、前記Cu−Mn合金層16M中のMnの総量(x×y)として465at%・nmを維持する関係(x×y=465)に従って、減少する。
このことから、前記図1Bのような、層間絶縁膜あるいは絶縁膜12,14〜16中に形成された凹部を、高融点金属バリアメタル膜12Bならびに16Bおよびその上のCu−Mn合金層12Mあるいは16Mを介してCu配線パターン12C,16Cでそれぞれ充填するダマシン、あるいはデュアルダマシン構造のCu配線パターンにおいては、前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16M中のMn濃度が30原子%以下、例えば前記図6,7に示した0.2原子%以上、30原子%以下の濃度範囲である場合、前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16Mの平坦面上における膜厚を15.489nmあるいは約15nm以下、例えば1nmから15nmの範囲に設定することにより、前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16M中のMn原子を実質的に全て、高融点金属バリア膜12Bあるいは16Bにそれぞれ移動させることが可能となることがわかる。その結果、前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16M中のMn原子濃度は、Cuの抵抗には影響しない濃度まで下がり、Cu配線パターン12C,16Cの抵抗上昇が回避される。
また、前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16M中のMn原子濃度xが約30原子%を超えた場合であっても、nm単位で表した前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16Mの平坦面上における膜厚yを、y≦465/xの関係で与えられる膜厚以下に設定することにより、前記Cu−Mn合金層12Mあるいは16M中のMn原子を実質的に全て、高融点金属バリア膜12Bまたは16Bにそれぞれ移動させることが可能となり、Cu配線パターン12Cまたは16Cの抵抗上昇が回避される。例えば、前記Cu−Mn合金層16Mが50原子%のMnを含んでいる場合、前記Cu−Mn合金層16Mを、平坦面上において測った膜厚が9.3nm以下となるように形成すればよい。前記Cu−Mn合金層16Mが80原子%のMnを含んでいる場合には、前記Cu−Mn合金層16Mを、平坦面上において測った膜厚が5.8nm以下となるように形成すればよい。また前記Cu−Mn合金層16Mが100原子%のMnを含んでいる場合、前記Cu−Mn合金層16Mを、平坦面上において測った膜厚が、4.7nm以下となるように形成すればよい。すなわち、前記Cu−Mn合金層16Mを4.7nm以下の膜厚に形成する場合には、前記Cu−Mn合金層16M中のMn濃度を、0原子%を超え100原子%以下の、任意の濃度に設定することができる。
また前記図6〜8は、幅Wが3μmのCu配線パターン16Cについてのものであるが、上記の結果は、他の配線幅あるいはビアプラグ径の配線パターンに対しても適用可能であることは明らかである。
さらに前記バリアメタル膜12B,16Bは、先にも述べたようにTa膜に限定されるものではなく、TaやTi、さらにZrやRuなどの高融点金属元素の少なくとも一つを含む金属膜であってもよい。
さらに前記熱処理工程は窒素雰囲気中、400℃での熱処理に限定されるものではなく、窒素やArなどの不活性雰囲気中、100℃〜400℃の範囲の温度での熱処理により実行することができる。
図11は、前記図1Bの構造において、Mn濃度が0.2原子%から30原子%の範囲のCu−Mn合金層16Mを15nmの膜厚で形成し、このようにして得られた構造を窒素雰囲気中、400℃で熱処理した場合に典型的に得られる構造を示す。
ただし図11中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図11を参照するに、前記Cu−Mn合金層12M,16Mについては、前記熱処理の結果、前記Cu−Mn合金層12M,16M中のMn原子が、実質的に全てTaバリアメタル膜12B,16Bにそれぞれ移動し、抵抗には影響しないMn濃度まで下がっている。また当初Cu−Mn合金層16Mが形成されていた領域は、このようなMnの脱離の結果、前記Cu配線パターン12C,16Cに連続するCu膜12c1,16c1により、置き換えられている。
ただし、図11に示すように、当初Cu−Mn合金層12M,16Mの表面であった部分には、酸素原子がMn原子と結合して形成された酸化物の層12Ox,16Oxが薄く残留する。前記Cu配線パターン12C,16Cは、当初のCu−Mn合金層12M,16Mが存在していた前記領域12c1,16c1と、当初のCu配線パターン12C,16Cが存在していた領域12c2,16c2とに分けられる。
図12は、Cu,Mn,および酸素原子の分布を示すSIMS(secondary ion mass spectroscopy)プロファイルである。この図では、熱処理後における前記図11のCu配線パターン12Cにおける、当初Cu−Mn層12Mが存在していた領域まで含めて求めている。
図12を参照するに、当初Cu−Mn層12Mの表面であった部分に、1020/cm3に達する強い酸素濃度の集中が観察され、またかかる酸素の集中に伴い、同じ位置にMnの集中が生じているのがわかる。
図13Aは、前記図1Bの構造を、配線溝12Tに、Taバリアメタル膜12Bの形成の後、さらにCu−Mn合金層12Mを形成し、これを、例えば枚葉式基板処理装置の真空搬送室を介してCu膜の成膜室に搬送した状態を示す。
図13Bは、前記図1Bの構造を、配線溝16Tおよびビアホール14Vに、Taバリアメタル膜16Bの形成の後、さらにCu−Mn合金層16Mを形成し、これを、例えば枚葉式基板処理装置の真空搬送室を介してCu膜の成膜室に搬送した状態を示す。
図13A,13Bを参照するに、枚葉式基板処理装置の真空搬送室は、真空状態であっても酸素を完全に排除することはできず、実際にはかなりの濃度の酸素が真空雰囲気中に含まれているのがふつうである。このため、雰囲気中の酸素が前記Cu−Mn合金層12M,16Mの表面に吸着し、これが前記Cu−Mn合金層12M,16M中のMn原子とそれぞれ反応する。これにより前記表面に前記Mn酸化物層12Ox,16Oxが、前記バリアメタル膜12B,16Bの表面から、前記Cu−Mn合金層の膜厚に対応する距離だけ離間して、それぞれ薄く形成されることになる。このようなMn酸化物層12Ox,16Oxは、前記図13A,13Bの凹部をCu配線パターン12C,16Cでそれぞれ充填し、その後熱処理を行っても、図12よりわかるように当初の位置に残る。
すなわち、図11に示すような、Cu配線パターン12C,16C中に、バリアメタル膜12B,16Bの表面からそれぞれ離間した位置における薄いMn酸化物層12Ox,16Oxの存在は、いったんバリアメタル膜12B,16B上にCu−Mn合金層12M,16Mを形成し、さらに前記Cu−Mn合金層12M,16M中のMn原子をバリアメタル膜12B,16Bへそれぞれ移動させたプロセスの明らかな痕跡を示すことになる。
以上の実験では、前記バリアメタル膜12B,16Bとして、Ta膜を約6nmの膜厚に形成しているが、前記バリアメタル膜12B,16Bの膜厚が少なくとも3nm〜15nmの範囲においては、上記の機構によるCu−Mn合金層12M,16Mからのバリアメタル膜12B,16BへのMn原子の除去は、有効に作用する。
図14は、前記図1Aのグラフに、前記図11の構造の試料についての結果(図中「本発明」)を重ねて示す図である。ただし図14中、「本発明」の試料は、前記Cu−Mn合金層12M,16Mが2原子%のMnを含んでいる場合についてのものである。
図14を参照するに、図11の構成により、ストレスマイグレーションによる断線を効果的に抑制できることがわかる。
図15は、電解メッキ法により形成された銅メッキ膜について150℃、120℃、100℃、80℃の温度で熱処理を行った場合の、熱処理時間に対する応力の変化を示すグラフである。ただし図15において応力の変化は、ウェハの反りを常温において測定することにより求めている。
図15を参照するに、熱処理により銅メッキ膜に応力変化が生じているが、時間と共に応力変化は減少し、膜が安定化していることがわかる。これは、銅メッキ膜中におけるCu結晶粒の成長によるものと考えられる。図15の関係より、応力緩和による結晶粒の安定が達成されるには、少なくとも熱処理温度が80℃以上必要で、特に120℃以上で60秒以上、より好ましくは90秒の処理時間が必要であることがわかる。半導体装置の製造スループットの観点からでは、より短時間で完了させることが望ましいが、100℃以上の温度で熱処理する場合には、250秒の熱処理時間で充分であることがわかる。一方、80℃未満の温度では、現実的な時間内で所望の膜の安定化を実現することはできない。
図16は、前記図1Bの試料でCu−Mn合金層12M,16Mが任意濃度のMnを含む場合について、配線パターン12C,16Cを電解メッキによりCu層で充填した後、150℃、100℃、および25℃の温度で熱処理し(「25℃」の実験では、実際には熱処理を行わない)、さらに余剰のCu層をCMP法で除去して得られた配線パターン12Cについて、前記図1Dで示したのと同様なCMP工程後の欠陥数を調査し、さらに図1Bに示すテスト構造について、ストレスマイグレーションによる不良数を調査した結果を示す図である。
図16を参照するに、熱処理温度を低温にすればするほどCMP工程後の欠陥数を低減できることがわかる。例えば熱処理温度が100℃では、熱処理温度が150℃の場合の30%以上、120℃では20%以上の欠陥を低減することが可能であることがわかる。
一方で、ストレスマイグレーション耐性については、150℃と100℃で熱処理を行った試料間で、大きな差異はみとめられないものの、低温側の100℃付近でやや僅かに改善が見られる。また、熱処理を全く行わなかった場合にのみ、著しくストレスマイグレーション耐性が劣化しているのがわかる。
以上、図16の結果から、前記図1Bの試料において、Cu−Mn合金層12M,16Mが任意濃度のMnを含む場合、配線パターン12C,16Cを、電解メッキによりCu層で充填した後に、80〜120℃の温度領域で熱処理を実施することで、ストレスマイグレーション耐性を若干改善し、またシード層の局所的な溶解に起因する欠陥を20%以上低減できることが示された。
[第1の実施形態]
図17A〜図17Pは、本発明の第1の実施形態による、デュアルダマシン法を使った多層配線構造の形成工程を示す図である。
図17Aを参照するに、図示していないトランジスタとタングステンプラグが形成された半導体基板21上に形成された絶縁膜22には、所定の配線パターンに対応した配線溝22Tが形成される。
さらに前記絶縁膜22上には前記配線溝22Tの側壁面および底面を覆って、TaやTi、あるいはZr,Ruなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜22Bが、スパッタ法あるいはALD(atomic layer deposition)法などにより、前記配線溝22Tの断面形状に整合した形状で、1〜15nmの膜厚に形成される。なお前記バリアメタル膜22Bは、金属膜には限定されず、TaNやTiNなど、Ta,Ti,Zr,Ruから選択される一又は複数の金属元素を含む金属膜の他に、導電性金属窒化膜であってもよい。
次に、図17Bに示すように、前記図17Aに示したバリアメタル膜22B上に、Mnを含むCu−Mn合金膜22Mが、前記配線溝22Tの断面形状に整合した形状で、例えばCu−Mn合金ターゲットを使ったスパッタ法により、10-1PaのAr雰囲気中、室温以下の基板温度で、10kWのプラズマパワーを投入して形成される。その際、前記Cu−Mn合金膜22M中のMn濃度が約30原子%以下、例えば0.2原子%から30原子%の間である場合には、前記Cu−Mn合金膜22Mは、平坦面上において約15nm以下の、例えば1〜15nmの範囲の膜厚を有するように形成される。一方、前記Cu−Mn合金膜22M中のMn濃度が30原子%を超える場合には、前記Cu−Mn合金膜22Mは、平坦面上における膜厚が、xを前記Cu−Mn合金膜22M中のMnの原子濃度であるとして、式y=465/xで与えられる膜厚y以下になるように形成される。
次に、図17Cに示すように、前記図17Bの構造上にCu膜22C1がメッキシード層として、例えばスパッタ法やCVD法により、前記配線溝22Tの断面形状に整合した形状で、約40nmの膜厚に形成される。
次に図17Dに示すように、前記図17Cの構造上に前記Cu膜22C1をメッキシード層としてCu層22C2が、前記配線溝22Tを充填するように形成される。さらに図17Eに示すように、前記図17Dの構造がCMP法により、前記絶縁膜22の表面が露出するまで研磨され、前記配線溝22TがCu配線パターン22Cにより充填された構造が得られる。
さらに図17Eの構造上に、図17Fに示すように、SiCよりなるエッチングストッパ膜23を、前記Cu配線パターン22Cを覆うように、10〜100nmの膜厚に形成する。このようなエッチングストッパ膜23の成膜は、典型的には400℃の温度で実行され、その結果、前記Cu配線パターン22Cを構成する前記Cu膜22C1とCu膜22C2は、融合して単一のCu膜を形成する。またその際の熱熱処理により、前記Cu−Mn合金層22M中のMn原子は、前記バリアメタル膜22B中に移動する。これに伴い、前記Cu配線パターン22C中においては当初のCu−Mn合金層22Mは消滅するが、当初のCu−Mn合金層22Mの表面に対応する位置に、Mn酸化物の薄い層が、図17Fに破線22Oxで示すように、前記バリアメタル膜22Bの表面から、当初のCu−Mn合金層22Mの膜厚に対応する距離だけ離間して形成される。その結果、前記Cu配線パターン22Cは、当初のCu−Mn合金層22Mが存在していた領域22c1と、当初のCu層22C1,22C2が存在していた領域22c2とより構成される。
次に図17Gに示すように、前記図17Fの構造上に厚さが100〜300nmの層間絶縁膜24と、厚さが10〜100nmのSiCあるいはSiN膜よりなるエッチングストッパ膜25と、厚さが100〜300nmの層間絶縁膜26とを、例えばプラズマCVD法により順次形成する。さらに前記層間絶縁膜26中に、前記エッチングストッパ膜25を露出する配線溝26Tを、ドライエッチングプロセスにより、所望の幅で形成する。
かかる層間絶縁膜24,26としては、先に説明したTEOSを原料としたプラズマCVD法により形成されるシリコン酸化膜でも、またプラズマCVD法や塗布法により形成される、比誘電率が3以下の有機あるいは無機絶縁膜であってもよい。例えば前記層間絶縁膜24,26として、登録商標名SiLKの有機ポリマ膜を使ったような場合でも、これらの膜にはエッチングによるダメージなどにより実質的な量の酸素(水分)が含まれている。
次に、図17Hに示すように、前記配線溝26T中に露出されたエッチングストッパ膜25中に、所定のビアホールに対応した開口部25Vを形成する。さらに図17Iに示すように、前記エッチングストッパ膜25をハードマスクに、前記層間絶縁膜24中にビアホール24Vを、前記エッチングストッパ膜23が露出するように形成する。
さらに図17Jに示すように、前記ビアホール24Vの底部において前記エッチングストッパ膜23を除去してCu配線パターン22Cを露出させる。その後、図17Kに示すように、前記層間絶縁膜26上に、前記配線溝26Tの側壁面および底面、および前記ビアホール24Vの側壁面および底面を連続して覆うように、TaやTiよりなるバリアメタル膜26Bが、前記配線溝26Tおよびビアホール24Vの断面形状に整合した形状で、スパッタ法あるいはALD法により、約1〜15nmの膜厚に形成される。なお前記バリアメタル膜26Bは、金属膜には限定されず、TaNやTiNなど、Ta,Ti,Zr,Ruから選択される一又は複数の金属元素を含む金属膜の他に、導電性金属窒化膜であってもよい。
次に図17Lに示すように、前記図17Kの構造上にはCu−Mn合金層26Mが前記バリアメタル膜26Bを、前記配線溝26Tおよびビアホール26Vの断面形状に整合した形状で覆うように、スパッタ法により、約1〜15nmの膜厚に形成される。
さらに図17Mに示すように、前記図17Lの構造上にはCu層26C1が前記Cu−Mn合金層26Mを覆うように、前記配線溝26Tおよびビアホール24Vの断面形状に整合した形状で、スパッタ法あるいはCVD法により、25〜65nmの膜厚に形成される。前記図17Mの構造上に、図17Nに示すように、Cu層26C2が、前記Cu層26C1をメッキシード層とした電解メッキ法により、前記配線溝26Tおよびビアホール24Vを充填するように形成される。
さらに図17Oに示すように、前記層間絶縁膜26上の前記Cu層26C1,26C2、Cu−Mn合金層、バリアメタル膜26Bが、前記層間絶縁膜26の表面が露出するまで、CMPにより研磨・除去される。また図17Pに示すように、前記図17Oの構造上にSiN膜あるいはSiC膜よりなるキャップ層27が、典型的には400℃の基板温度で実行されるプラズマCVD法により形成される。
このようなキャップ層27の形成に伴う熱により、前記配線溝26Tおよびビアホール24V中において、前記Cu層26C1およびCu層26C2は融合し、単一のCu配線パターン26Cあるいはこれから連続的に延出するCuビアプラグ26Vを形成する。
また、このようなキャップ層27の形成に伴う熱により、前記Cu−Mn合金層26M中のMn原子は、前記バリアメタル膜26Bに移動し、前記層間絶縁膜24,26およびエッチングストッパ膜23,25からの酸素により、Mn酸化物の形で、前記バリアメタル膜26B中、あるいは前記バリアメタル膜26BとCu配線パターン26CあるいはCuビアプラグ26Vとの界面、あるいは前記バリアメタル膜26Bと層間絶縁膜24あるいは26の界面、あるいは前記バリアメタル膜26Bとエッチングストッパ膜23あるいは25との界面に、安定に析出する。
また、前記バリアメタル膜26Bに欠陥が存在するような場合には、かかる欠陥が、このようにして析出したMn酸化物により、自己修復される。
さらに、このように前記Cu−Mn金属層26M中のMn原子が前記バリアメタル膜26Bに移動するのに伴い、前記Cu−Mn金属層26Mの当初の表面に対応する位置には、先に説明した図17Lの工程において前記Cu−Mn金属層26Mの表面に形成された酸化層に対応するMn酸化層26Oxが、前記バリアメタル膜26Bの表面から、当初のCu−Mn合金層26Mの膜厚に対応する距離だけ離間して、形成されている。
その結果、図17Pに示すように、前記Cu配線パターン26Cは、当初のCu−Mn合金層26Mが存在していた領域26c1に形成されたCu層と、当初のCu層26C1,26C2が存在していた領域26c2に形成されたCu層とより構成される。
トランジスタとタングステンプラグが形成されたシリコン基板などの半導体基板上において、このような工程を繰り返すことにより、本発明では図18に示す半導体装置40を製造することが可能となる。
図18を参照するに、シリコン基板41上には素子分離構造41Iにより素子領域41Aが画成されており、前記素子領域41Aにおいては前記シリコン基板41上に、それぞれゲート絶縁膜42A,42B,42Cを介して、ゲート電極43A,43B,43Cが形成されている。
また前記素子領域41Aにおいては前記シリコン基板41中、前記ゲート電極43A,43B,43Cに隣接して、p型あるいはn型の拡散領域41a,41b,41cが形成されている。
前記ゲート電極43A,43B,43Cは、それぞれSiONなどの絶縁膜44A,44B,44Cにより覆われる。さらに前記シリコン基板41上には、前記ゲート電極43A〜43Cを、前記絶縁膜44A〜44Cをそれぞれ介して覆うように、シリコン酸化膜などよりなる絶縁膜44が形成されている。また、前記絶縁膜44には前記拡散領域41bを露出するビアホールV1,前記拡散領域41cを露出するビアホール44V2が形成されている。これらビアホール44V1,44V2の側壁面および底面は、例えばTiNよりなるバリアメタル膜46B1により連続的に覆われており、さらに前記ビアホールV1,V2は、タングステン46V1,64V2により、それぞれ充填されている。
前記絶縁膜44上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜45を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜46が形成される。前記層間絶縁膜46中には、配線溝46T1および46T2が、所定の配線パターンに沿って形成されている。
前記配線溝46T1の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜46B1により連続的に覆われている。前記配線溝46T1は、前記バリアメタル膜46B1を介して、Cu配線パターン46C1により充填されている。
同様に、前記配線溝46T2の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜46B2により連続的に覆われている。前記配線溝46T2は、前記バリアメタル膜46B2を介して、Cu配線パターン46C2により充填されている。
前記層間絶縁膜46上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜47を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜48が形成される。前記層間絶縁膜48上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜49を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜50が形成されている。
前記層間絶縁膜50中には、配線溝50T1,50T2および50T3が、所定の配線パターンに沿って形成されている。さらに前記絶縁膜48には前記配線溝50T1に対応して、前記エッチングストッパ膜49を貫通して、前記Cu配線パターン46C1を露出するビアホール48V1が形成される。また前記絶縁膜48には前記配線溝50T2に対応して、前記エッチングストッパ膜49を貫通して、前記Cu配線パターン46C1を露出するビアホール48V2が形成されている。また前記絶縁膜48中には前記配線溝50T3に対応して、前記エッチングストッパ膜49を貫通して、前記Cu配線パターン46C2を露出するビアホール48V3が形成されている。
前記配線溝50T1およびビアホール48V1の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜50B1により連続的に覆われている。前記配線溝50T1およびビアホール48V1は、前記バリアメタル膜50B1を介して、Cu配線パターン50C1およびこれに連続するCuビアプラグ50V1により充填されている。
同様に、前記配線溝50T2およびビアホール48V2の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜50B2により連続的に覆われている。前記配線溝50T2およびビアホール48V2は、前記バリアメタル膜50B2を介して、Cu配線パターン50C2およびこれに連続するCuビアプラグ50V2により充填されている。
同様に、前記配線溝503およびビアホール48V3の側壁面および底面は、TaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜50B3により連続的に覆われている。前記配線溝50T3およびビアホール48V3は、前記バリアメタル膜50B3を介して、Cu配線パターン50C3およびこれに連続するCuビアプラグ50V3により充填されている。
前記層間絶縁膜50上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜51を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜52が形成される。
前記層間絶縁膜52上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜53を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜54が形成されている。
前記層間絶縁膜54中には、配線溝54T1および54T2が、所定の配線パターンに沿って形成されている。さらに前記絶縁膜52には前記配線溝54T1に対応して、前記エッチングストッパ膜53を貫通して、前記Cu配線パターン50C2を露出するビアホール52V1が形成されている。また前記絶縁膜52には前記配線溝54T2に対応して、前記エッチングストッパ膜53を貫通して、前記Cu配線パターン50C3を露出するビアホール52V2が形成されている。
前記配線溝54T1およびビアホール52V1の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜54B1により連続的に覆われている。前記配線溝54T1およびビアホール52V1は、前記バリアメタル膜54B1を介して、Cu配線パターン54C1およびこれに連続するCuビアプラグ54V1により充填されている。
同様に、前記配線溝54T2およびビアホール52V2の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜54B2により連続的に覆われている。前記配線溝54T2およびビアホール52V2は、前記バリアメタル膜54B2を介して、Cu配線パターン54C2およびこれに連続するCuビアプラグ54V2により充填されている。
前記層間絶縁膜54上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜55を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜56が形成されている。前記層間絶縁膜56上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜57を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜58が形成されている。
前記層間絶縁膜58中には、配線溝58T1および58T2が、所定の配線パターンに沿って形成されている。さらに前記絶縁膜56には前記配線溝58T1に対応して、前記エッチングストッパ膜57を貫通して、前記Cu配線パターン54C1を露出するビアホール56V1が形成されている。また前記絶縁膜56には前記配線溝58T2に対応して、前記エッチングストッパ膜57を貫通して、前記Cu配線パターン54C1を露出するビアホール56V2が形成されている。同様に、前記絶縁膜56には前記配線溝58T3に対応して、前記エッチングストッパ膜57を貫通して、前記Cu配線パターン54C2を露出するビアホール56V3が形成されている。
前記配線溝58T1およびビアホール56V1の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜58B1により連続的に覆われている。前記配線溝58T1およびビアホール56V1は、前記バリアメタル膜58B1を介して、Cu配線パターン58C1およびこれに連続するCuビアプラグ58V1により充填されている。
同様に、前記配線溝54T2およびビアホール52V2の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜54B2により連続的に覆われている。前記配線溝54T2およびビアホール52V2は、前記バリアメタル膜54B2を介して、Cu配線パターン54C2および54V2により充填されている。
さらに前記層間絶縁膜58上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜59を介して、多孔質膜を含む無機あるいは有機絶縁膜よりなる層間絶縁膜60が形成されている。前記層間絶縁膜60上には、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜61を介して、SiO2などの別の層間絶縁膜62が形成されている。
前記別の層間絶縁膜62中には、配線溝62Tが、所定の配線パターンに沿って形成されている。さらに前記層間絶縁膜60には前記配線溝62Tに対応して、前記エッチングストッパ膜59を貫通して、前記Cu配線パターン58C3を露出するビアホール60V1が形成される。
前記配線溝62Tおよびビアホール60V1の側壁面および底面は、連続してTaやTi、ZrやRuなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜68Bにより連続的に覆われている。前記配線溝62Tおよびビアホール61V1は、前記バリアメタル膜62Bを介して、AlやCuよりなる配線パターン62Cおよびこれに連続するCuあるいはAlよりなるビアプラグ62Vにより充填されている。
さらに前記別の層間絶縁膜62上には、前記配線パターン62Cを覆うように、SiNなどよりなるキャップ膜63が、プラズマCVD法などにより、形成されている。
図16の半導体装置40では、前記Cu配線パターン46C1〜46C2,50C1〜50C3,54C1〜54C2,58C1〜58C3・・・などの形成の際に、それぞれのバリアメタル膜に隣接して、先に説明したCu−Mn合金層22Mあるいは26Mに相当するCu−Mn合金層を、前記Cu−Mn合金層中のMn原子が実質的に全て、前記隣接するバリアメタル膜に移ることが可能な膜厚および/または濃度で形成している。
このため、前記キャップ膜63の形成の際に、前記Mn原子は実質的に全て、前記隣接するバリアメタル膜に移動し、当初のCu−Mn合金層の表面に相当する部分にのみ、Mn酸化物の薄い層46Ox1〜46Ox2,50Ox1〜50Ox3,54Ox1〜54Ox2,58Ox1〜58Ox3が、図16中に破線で示すように残留する特徴的な断面構造が得られる。
このような多層配線構造を有する半導体装置40では、先に図14で説明したように、高いMn濃度のCu−Mg合金層を設けたことにより、ストレスマイグレーション耐性が大きく向上し、しかもMnによる配線抵抗の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態において、前記図17Mの工程で、前記配線溝26Tおよびビアホール24Vを、単一あるいは複数回に分けた、例えばMOCVD法によるCu層の堆積により実行することも可能である。この場合は、前記配線溝26Tおよびビアホール24Vは、MOCVD法により堆積したCu層により充填され、図17Nの電解メッキ工程を省略できる。
また本実施形態において、前記図17Bあるいは図17LのCu−Mn合金層22Mあるいは26Mの形成工程において、前記Cu−Mn合金層22Mあるいは26Mの膜厚を1nm以上、4.5nm以下としておくと、先に説明した図10Bの関係より、前記Cu−Mn合金層22Mあるいは26Mに対し、Mnを、0.2原子%から100原子%までの濃度で含むCu−Mn合金膜あるいはMn膜を使うことが可能であることがわかる。
また本実施形態では、前記図17Cに示される配線溝22T内のCu膜22C1、さらには前記図17Mに示される配線溝26Tおよびビアホール24V中におけるCu層26C1がスパッタリング法で形成され、前記配線溝22T、配線溝26T、ビアホール24Vを電解メッキ法で充填した後、80℃〜120℃の熱処理が施される。
同様に、図18の半導体装置40でも、前記Cu配線パターン46C1〜46C2,50C1〜50C3,54C1〜54C2,58C1〜58C3・・・などの形成の際に、先に説明したCu層Cu膜22C1あるいはCu層26C1に相当するCu層をスパッタリング法で形成し、さらには電解メッキ法を用いてCu層を充填する場合にも同様な熱処理を施す。

[第2の実施形態]
図19A〜図19Pは、本発明の第1の実施形態による、デュアルダマシン法を使った多層配線構造の形成工程を示す図である。
図19Aを参照するに、図示していないトランジスタとタングステンプラグが形成された半導体基板81上に形成された絶縁膜82には、所定の配線パターンに対応した配線溝82Tが形成される。
さらに前記絶縁膜82上には前記配線溝82Tの側壁面および底面を覆って、TaやTi、あるいはZr,Ruなどの高融点金属元素を少なくとも一つ含むバリアメタル膜82Bが、スパッタ法あるいはALD(atomic layer deposition)法などにより、前記配線溝82Tの断面形状に整合した形状で、1〜15nmの膜厚に形成される。なお前記バリアメタル膜82Bは、金属膜には限定されず、TaNやTiNなど、Ta,Ti,Zr,Ruから選択される一又は複数の金属元素を含む金属膜の他に、導電性金属窒化膜であってもよい。
次に、図19Bに示すように、前記図19Aに示したバリアメタル膜82B上に、Mnを含むCu−Mn合金膜22Mが、前記配線溝22Tの断面形状に整合した形状で、例えばCu−Mn合金ターゲットを使ったスパッタ法により、10−1PaのAr雰囲気中、室温以下の基板温度で、10kWのプラズマパワーを投入して、任意の、例えば30nmの厚さに形成される。
図19Bの工程ではさらに、このようにして形成された前記Cu−Mn合金膜82M中のMn濃度が約30原子%以下、例えば0.2原子%から30原子%の間である場合には、前記Cu−Mn合金膜82Mは、平坦面上において約15nm以下の、例えば0〜15nmの範囲の膜厚を有するように、例えばArイオンエッチングなどのエッチング処理により、膜厚が調整される。
また前記Cu−Mn合金膜82M中のMn濃度が30原子%を超える場合には、前記Cu−Mn合金膜82Mは、平坦面上における膜厚が、xを前記Cu−Mn合金膜82M中のMnの原子濃度であるとして、式y=465/xで与えられる膜厚y以下になるように同様なエッチング処理により、膜厚を調整される。
次に、図19Cに示すように、前記図19Bの構造上にCu膜82C1がメッキシード層として、例えばスパッタ法やCVD法により、前記配線溝82Tの断面形状に整合した形状で、約40〜80nmの膜厚に形成される。
次に図19Dに示すように、前記図19Cの構造上に前記Cu膜82C1をメッキシード層としてCu層82C2が、前記配線溝82Tを充填するように形成される。さらに図19Eに示すように、前記図19Dの構造がCMP法により、前記絶縁膜82の表面が露出するまで研磨される。その結果、前記配線溝82TがCu配線パターン82Cにより充填された構造が得られる。
さらに図19Eの構造上に、図19Fに示すように、SiNあるいはSiCよりなるエッチングストッパ膜83を、前記Cu配線パターン82Cを覆うように、10〜100nmの膜厚に形成する。このようなエッチングストッパ膜83の成膜は、典型的には400℃の温度で実行される。その結果、前記Cu配線パターン82Cを構成する前記Cu膜82C1とCu膜82C2は、融合して単一のCu膜を形成する。またその際の熱熱処理により、前記Cu−Mn合金層82M中のMn原子は、前記バリアメタル膜82B中に移動する。これに伴い、前記Cu配線パターン82C中においては当初のCu−Mn合金層82Mは消滅する。しかし、当初のCu−Mn合金層82Mの表面に対応する位置に、Mn酸化物の薄い層が、図17Fに破線82Oxで示すように、前記バリアメタル膜82Bの表面から、当初のCu−Mn合金層82Mの膜厚に対応する距離だけ離間して形成される。
その結果、前記Cu配線パターン82Cは、当初のCu−Mn合金層82Mが存在していた領域82c1と、当初のCu層82C1,82C2が存在していた領域82c2とより構成される。
次に図19Gに示すように、前記図19Fの構造上に厚さが100〜300nmの層間絶縁膜84と、厚さが10〜100nmのSiCあるいはSiN膜よりなるエッチングストッパ膜85と、厚さが10〜100nmの層間絶縁膜86とを、例えばプラズマCVD法により順次形成する。さらに前記層間絶縁膜86中に、前記エッチングストッパ膜85を露出する配線溝86Tを、ドライエッチングプロセスにより、所望の幅で形成する。かかる層間絶縁膜84,86としては、先に説明したTEOSを原料としたプラズマCVD法により形成されるシリコン酸化膜でも、またプラズマCVD法や塗布法により形成される、比誘電率が3以下の有機あるいは無機絶縁膜であってもよい。例えば前記層間絶縁膜84,86として、登録商標名SiLKの有機ポリマ膜を使ったような場合でも、エッチングのダメージなどによりこれらの膜には実質的な量の酸素(水分)が含まれている。
次に、図19Hに示すように、前記配線溝86T中に露出されたエッチングストッパ膜85中に、所定のビアホールに対応した開口部85Vを形成する。さらに図19Iに示すように、前記エッチングストッパ膜85をハードマスクに、前記層間絶縁膜84中にビアホール84Vを、前記エッチングストッパ膜83が露出するように形成する。
さらに図19Jに示すように、前記ビアホール84Vの底部において前記エッチングストッパ膜83を除去してCu配線パターン82Cを露出する。その後、図19Kに示すように、前記層間絶縁膜86上に、前記配線溝86Tの側壁面および底面、および前記ビアホール84Vの側壁面および底面を連続して覆うように、TaやTiよりなるバリアメタル膜86Bが、前記配線溝86Tおよびビアホール84Vの断面形状に整合した形状で、スパッタ法あるいはALD法により、1〜15nmの膜厚に形成される。なお前記バリアメタル膜86Bは、金属膜には限定されず、TaNやTiNなど、Ta,Ti,Zr,Ruから選択される一又は複数の金属元素を含む金属膜の他に、導電性金属窒化膜であってもよい。
次に図19Lに示すように、前記図19Kの構造上にはCu−Mn合金層86Mが前記バリアメタル膜86Bを、前記配線溝86Tおよびビアホール86Vの断面形状に整合した形状で覆うように、スパッタ法により、1〜15nmの膜厚に形成される。
さらに図19Mに示すように、前記図19Lの構造上にはCu層86C1が前記Cu−Mn合金層86Mを覆うように、前記配線溝86Tおよびビアホール84Vの断面形状に整合した形状で、スパッタ法あるいはCVD法により、25〜65nmの膜厚に形成される。さらに前記図19Mの構造上に、図19Nに示すように、Cu層86C2が、前記Cu層86C1をメッキシード層とした電解メッキ法により、前記配線溝86Tおよびビアホール84Vを充填するように形成される。
さらに図19Oに示すように、前記層間絶縁膜86上の前記Cu層86C1,86C2、Cu−Mn合金層86M、バリアメタル膜86Bが、前記層間絶縁膜86の表面が露出するまで、CMPにより研磨・除去される。さらに図19Pに示すように、前記図19Oの構造上にSiN膜あるいはSiC膜よりなるキャップ層87が、典型的には400℃の基板温度で実行されるプラズマCVD法により形成される。
このようなキャップ層87の形成に伴う熱により、前記配線溝86Tおよびビアホール84V中において、前記Cu層86C1およびCu層86C2は融合し、単一のCu配線パターン86Cあるいはこれから連続的に延出するCuビアプラグ86Vを形成する。
また、このようなキャップ層87の形成に伴う熱により、前記Cu−Mn合金層86M中のMn原子は、前記バリアメタル膜86Bに移動する。このようにして移動したMn原子は、前記層間絶縁膜84,86およびエッチングストッパ膜83,85からの酸素により、Mn酸化物の形で、前記バリアメタル膜86B中、あるいは前記バリアメタル膜86BとCu配線パターン86CあるいはCuビアプラグ86Vとの界面、あるいは前記バリアメタル膜86Bと層間絶縁膜84あるいは86の界面、あるいは前記バリアメタル膜86Bとエッチングストッパ膜83あるいは85との界面に、安定に析出する。
また、前記バリアメタル膜86Bに欠陥が存在するような場合には、かかる欠陥が、このようにして析出したMn酸化物により、自己修復される。
さらに、このように前記Cu−Mn金属層86M中のMn原子が前記バリアメタル膜26Bに移動するのに伴い、前記Cu−Mn金属層86Mの当初の表面に対応する位置には、先に説明した図19Lの工程において前記Cu−Mn金属層86Mの表面に形成された酸化層に対応するMn酸化層26Oxが、前記バリアメタル膜86Bの表面から、当初のCu−Mn合金層86Mの膜厚に対応する距離だけ離間して、形成されている。その結果、図19Pに示すように、前記Cu配線パターン86Cは、当初のCu−Mn合金層86Mが存在していた領域86c1に形成されたCu層と、当初のCu層86C1,86C2が存在していた領域86c2に形成されたCu層とより構成される。
トランジスタが形成されたシリコン基板などの半導体基板上において、このような工程を繰り返すことにより、本実施形態においても、先に図18で説明した半導体装置40を製造することが可能となる。
なお、本実施形態において、前記図19Mの工程で、前記配線溝86Tおよびビアホール84Vを、単一あるいは複数回に分けた、例えばMOCVD法によるCu層の堆積により実行することも可能である。この場合は、前記配線溝86Tおよびビアホール84Vは、MOCVD法により堆積したCu層により充填され、図19Nの電解メッキ工程を省略できる。
また本実施形態において、前記図19Bあるいは図19LのCu−Mn合金層82Mあるいは86Mの形成工程において、前記Cu−Mn合金層82Mあるいは86Mの膜厚を1nm以上、4.5nm以下としておくと、先に説明した図10Bの関係より、前記Cu−Mn合金層82Mあるいは86Mに対し、Mnを、0.2原子%から100原子%までの濃度で含むCu−Mn合金膜あるいはMn膜を使うことが可能であることがわかる。
なお本実施形態において、図19Bのエッチング工程を、図20Aに示すように前記配線溝82T底のバリアメタル82Bが露出するまで実行することも可能である。
この場合には、Cu−Mn合金層82Mが前記配線溝82Tの底から除去され、前記Cu−Mn合金層82Mは、膜中のMn濃度が0.2原子%以上、30原子%以下である場合、前記配線溝82Tの側壁面にのみ、前記1〜15nmの膜厚で形成される。
また前記Cu−Mn合金層82B中のMn濃度が30原子%を超える場合には、前記Cu−Mn合金層82Mは、前記側壁面における膜厚が、先の図10Bの関係で規定される膜厚以下となるように、例えば1nm以上、4.5nm以下の範囲の膜厚に形成される。
このため、図19Fの熱処理を行った場合、当初のCu−Mn合金層82Mの存在の痕跡を示すMn酸化物層82Oxは、前記配線溝82Tの側壁面に沿って、前記バリアメタル膜82Bから前記Cu−Mn合金層82Mの膜厚に対応する距離だけ離間して形成される。本発明は、このような構造をも含む。
また、本実施形態において、前記図19Cに示される配線溝82T内のシードCu膜82C1、および前記図19Mに示される配線溝86Tおよびビアホール84VのCu層86C1がスパッタリング法で形成され、さらには、前記配線溝82T、配線溝86T、ビアホール84Vを電解メッキ法で充填する場合には、メッキ後に引き続き80℃〜120℃の熱処理を行う。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
半導体基板と、
前記半導体基板上方に形成された酸素を含む絶縁膜と、
前記絶縁膜に形成された凹部と、
前記凹部の内壁に形成された銅を含む第1の膜と、
前記第1の膜上方であって、前記凹部に埋め込まれた銅を含む第2の膜と、
前記第1の膜と前記第2の膜の間にマンガンを含む酸化層を有する半導体装置。
(付記2)
前記絶縁膜と前記第1の膜の間に拡散防止膜を有する付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記拡散防止膜が、Ta,Ti,Zr,Ruから選択される少なくとも一の元素を含むことを特徴とする付記2記載の半導体装置。
(付記4)
前記拡散防止膜が、マンガンを含むことを特徴とする付記2または3記載の半導体装置。
(付記5)
前記第1の膜の膜厚が1nm〜15nmの範囲であることを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記6)
半導体基板上に少なくともゲート電極とソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成する工程と、
前記半導体基板上方に酸素を含む絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
前記凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜を所定の膜厚に成膜する工程と、
前記金属膜上方であって、前記凹部を埋める銅を含む膜を形成する工程と、
前記銅を含む膜の形成後に熱処理をする工程と、を有することを特徴とする半導体装置
の製造方法。
(付記7)
前記絶縁膜と前記金属膜の間に拡散防止膜を形成する工程を含む付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記金属膜のMn濃度が、0.2原子%〜30原子%であり、かつ、膜厚が1nm〜15nmの範囲であることを特徴とする付記6または7記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記金属膜のMn濃度が、0.2原子%〜100原子%、かつ、膜厚が1nm〜4.5nmであることを特徴とする付記6または7記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記拡散防止膜が、Ta、Ti、Zr、Ruから選択された少なくとも一元素を含む高融点金属膜であることを特徴とする付記6乃至9のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)
前記金属膜を成膜後、エッチングにより所定の膜厚にする工程を含むことを特徴とする付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記金属膜を成膜後、エッチングにより凹部側壁内面を所定の膜厚にする工程を含む付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記金属膜上に銅を含むシード膜を形成することを特徴とする付記6乃至13のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記金属膜はスパッタリング法により成膜することを特徴とする付記6乃至13のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)
前記凹部を埋める銅を含む膜の形成工程は、前記凹部を埋めて前記銅を含む膜を電解メッキ法により形成する工程と、前記銅を含む膜の電解メッキ法による形成後に熱処理を、80〜120℃の温度で実行する工程とを特徴とする、請求項5〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)
半導体基板上にゲート電極とソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成する工程と、
前記半導体基板上方に酸素を含む絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
前記凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜を成膜する工程と、
前記金属膜上方であって、前記凹部を埋める銅を含む膜を形成する工程と、
前記銅を含む膜の形成後に熱処理を行う工程と、
を有し、
前記金属膜の膜厚を、
前記金属膜中における原子%で表したMn濃度xが、0原子%<x<30原子%の場合には、15nm以下に設定し、また
前記Mn濃度xが30原子%≦x≦100原子%の場合には、式y=465[原子%・nm]/xで与えられる膜厚y[nm]以下に設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記凹部を埋める銅を含む膜の形成工程は、前記凹部を埋めて前記銅を含む膜を電解メッキ法により形成する工程と、前記銅を含む膜の電解メッキ法による形成後に熱処理を、80〜120℃の温度で実行する工程とを特徴とする、請求項5〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記熱処理工程は、60〜250秒実行されることを特徴とする付記15または17記載の半導体装置の製造方法。
従来のバリアメタル構造におけるCu−Mn合金層の効果を示す図である。 本発明において使われた試験片の構造を示す図である。 電解メッキ直後の銅配線を示す図である。 電解メッキ直後に従来の熱処理を行った場合の現象を説明する図である。 本発明の原理を説明する図である。 本発明の原理を説明する別の図である。 本発明の原理を説明する別の図である。 (A),(B)は、本発明の原理を説明する別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 Cu−Mn系の相平衡図である。 本発明の原理を説明する別の図である。 本発明の原理を説明する別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の効果を説明する別の図である。 本発明の効果を説明する別の図である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その3)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その4)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その5)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その6)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その7)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その8)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その9)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その10)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その11)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その12)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その13)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その14)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その15)である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その16)である。 第1の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その1)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その2)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その3)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その4)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その5)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その6)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その7)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その8)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その9)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その10)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その11)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その12)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その13)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その14)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その15)である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程を示す図(その16)である。 本発明の第2の実施形態の変形例を示す図(その1)である。 本発明の第2の実施形態の変形例を示す図(その2)である。
符号の説明
11,21,41,81 基板
12,14,16,22,24,26、82,84,86 層間絶縁膜
12B,16B,26B,82B,86B バリアメタル膜
12C,16C,22C,82C Cu配線パターン
12T、16T,22T,26T,82T,86T 配線溝
13,15,23,25、83,85 エッチングストッパ膜
14V,24V,84V ビアホール
16c1,16c,22c1,22c2,26c1,26c2,82c1,82c2 Cu領域
12M,16M,22M,26M,82M,86M Cu−Mn合金層
12Ox,16Ox,22Ox,26Ox,82Ox,86Ox 酸化物層
16V,26V Cuビアプラグ
26C1 Cuシード層
26C2 Cu電解メッキ層
26c1,26c2 Cu領域
27,87 キャップ層
40 半導体装置
41A 素子領域
41I 素子分離構造
41a,41b,41c 拡散領域
42A,42B,42C ゲート絶縁膜
43A,43B,43C ゲート電極
44,44A,44B,44C 絶縁膜
44V1〜44V2,48V1〜48V3,56V1〜56V2,60V ビアホール
45,47,49,51,53,57,59,61 エッチングストッパ膜
46,48,50,52,54,56,58,60 層間絶縁膜
46C1〜46C2,50C1〜50C3,54C1〜54C2,58C1〜58C3
Cu配線パターン
46T1〜46T2,50T1〜50T3,54T1〜54T2,58T1〜58T3,62T 配線溝
46V1〜46V2 タングステンプラグ
48V1〜48V3,54V1〜54V2,58V1〜58V3,62V Cuビアプラグ
46B1〜46B2,50B1〜50B3,54B1〜54B2,58B1〜58B3,62B バリアメタル膜
63 キャップ層

Claims (11)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上方に形成された酸素を含む絶縁膜と、
    前記絶縁膜に形成された凹部と、
    前記凹部の内壁に形成された銅を含む第1の膜と、
    前記第1の膜上方であって、前記凹部に埋め込まれた銅を含む第2の膜と、
    前記第1の膜と前記第2の膜の間にマンガンを含む酸化層を有する半導体装置。
  2. 前記絶縁膜と前記第1の膜の間に拡散防止膜を有する請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記拡散防止膜が、マンガンを含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第1の膜の膜厚が1nm〜15nmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 半導体基板上に少なくともゲート電極とソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成する工程と、
    前記半導体基板上方に酸素を含む絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
    前記凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜を所定の膜厚に成膜する工程と、
    前記金属膜上方であって、前記凹部を埋める銅を含む膜を形成する工程と、
    前記銅を含む膜の形成後に熱処理をする工程と、を有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  6. 前記絶縁膜と前記金属膜の間に拡散防止膜を形成する工程を含む請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記金属膜のMn濃度が、0.2原子%〜30原子%であり、かつ、膜厚が1nm〜15nmの範囲であることを特徴とする請求項5または6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記金属膜のMn濃度が、0.2原子%〜100原子%、かつ、膜厚が1nm〜4.5nmであることを特徴とする請求項5または6記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記金属膜のMn濃度が、0.2原子%〜30原子%、かつ、前記金属膜を任意の膜厚を成膜後、エッチングにより15nm以下の膜厚にする工程を含むことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記凹部を埋める銅を含む膜の形成工程は、前記凹部を埋めて前記銅を含む膜を電解メッキ法により形成する工程と、前記銅を含む膜の電解メッキ法による形成後に熱処理を、80〜120℃の温度で実行する工程とを特徴とする、請求項5〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板上にゲート電極とソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成する工程と、
    前記半導体基板上方に酸素を含む絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
    前記凹部の内壁に銅とマンガンを含む金属膜を成膜する工程と、
    前記金属膜上方であって、前記凹部を埋める銅を含む膜を形成する工程と、
    前記銅を含む膜の形成後に熱処理を行う工程と、
    を有し、
    前記金属膜の膜厚を、
    前記金属膜中における原子%で表したMn濃度xが、0原子%<x<30原子%の場合には、15nm以下に設定し、また
    前記Mn濃度xが30原子%≦x≦100原子%の場合には、式y=465[原子%・nm]/xで与えられる膜厚y[nm]以下に設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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