JP2009140950A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Hitoshi Miwa
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Abstract

【課題】製造コストを低減可能な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】例えば、前工程プロセスにおいて、半導体ウエハWFの主面から各半導体チップCP間の境界ラインにエッチング溝XXを形成し(S101,S102)、次いで後工程となるバックグラインド工程において、半導体ウエハWFの裏面全体をエッチング溝XXに到達するまで研削する(S1042)。これによって、従来のダイシング工程を行わずとも各半導体チップへの分割が可能となる。また、ダイシング幅に比べてエッチング溝XXの幅は狭くてもよいため、半導体ウエハWF上に形成する半導体チップの数を増加できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、半導体ウエハの分割工程を含んだ半導体装置の製造方法に適用して有益な技術に関するものである。
例えば、特許文献1〜特許文献6には、半導体ウエハを各半導体チップ毎に分割する際の各種方法が記載されている。特許文献1の図2の方法によると、まず、半導体ウエハ表面にワックス層および保持基板を取り付け、半導体ウエハを裏面から研削後、この裏面にレジスト層を形成する。次いで、このレジスト層をパターニング後にウエットエッチングを行うことで、半導体ウエハが裏面から各半導体チップ毎に分割される。
特許文献2の図3〜図8によると、プローブ検査を終えた後、まず、半導体ウエハ表面にレジストを形成し、半導体ウエハの裏面を研削する。その後、このレジストをパターニングし、半導体ウエハの裏面に耐エッチング性テープを接着し、エッチング液による処理を行うことで、半導体ウエハが表面から各半導体チップ毎に分割される。また、特許文献3の図2によると、半導体ウエハ表面にレジスト膜を形成し、このレジスト膜をパターニング後にウエットエッチングまたはドライエッチングを行うことで、半導体ウエハが表面から各半導体チップ毎に分割される。
特許文献4の図2によると、まず、半導体ウエハの裏面にダイシング用テープを貼り付け、半導体ウエハの表面からセミフルダイシングを行う。次いで、このダイシング用テープを剥がし、半導体ウエハの表面に耐化学エッチング性のフィルムを貼り付ける。その後、半導体ウエハをエッチング液に浸漬することで、半導体ウエハの裏面研磨と各半導体チップ毎への分割とセミフルダイシングでのダメージ除去とが同時に行われる。
特許文献5の図1〜図3によると、まず、半導体ウエハの表面にウエハダイシング装置を用いてウエハ厚よりも浅い切り込みを入れる。次いで、半導体ウエハの表面に表面保護シートを貼着し、半導体ウエハの裏面を研削することで、半導体ウエハを薄くすると共に各半導体チップ毎への分割が行われる。また、特許文献6の図1〜図4によると、まず、半導体ウエハの裏面にチップ分割ラインに沿って溝を形成し、この溝内にレーザを照射して改質層を形成する。次いで、この改質層を起点にして半導体ウエハを各半導体チップ毎に分割後、前述した溝の深さを超える分まで半導体ウエハの裏面を研削する。
また、例えば、特許文献7および非特許文献1には、前工程プロセスの中で半導体ウエハ内に深いエッチングを行う技術が記載されている。特許文献7の図3によると、例えば、厚さ300〜600μm程度の半導体ウエハに、その厚さの70%〜90%程度までのブラインドビアホールを形成できる。また、非特許文献1によると、穴径30〜100μm、深さ200〜500μmの貫通ビアが形成できる。
特開平7−221051号公報 特開平9−7975号公報 特開平9−102473号公報 特開2000−228389号公報 特開2007−36292号公報 特開2007−134454号公報 特開2005−93954号公報 「SI貫通ビア付配線基板」、[online]、[平成19年11月6日検索]、インターネット<URL:http://www.dnp.co.jp/semi/j/silicon/tech.html>
ところで、前記のような半導体ウエハの分割技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
図9は、本発明の前提として検討した半導体装置の製造方法を示すフロー図である。図9に示すフローでは、まず前工程において、トランジスタ等形成(S901)、配線形成(S902)、ウエハテスト(S903)が順に行われ、次いで後工程において、バックグラインド(S904)、ダイシング(S905)、組み立て(S906)、完成品テスト(S907)が行われる。S901およびS902では、半導体ウエハの主面(表面)において、膜の堆積処理、フォトリソグラフィ処理、エッチング処理、および拡散処理などが繰り返し行われ、トランジスタ等が形成されると共に各トランジスタ等を接続する配線が形成される。S903では、このようにして完成した半導体デバイスに対して、TEG(Test Element Group)等を用いた検査や、半導体デバイス自身の電気的特性の検査といったウエハテスト(プローブテスト)が行われる。
図10は、図9におけるバックグラインド工程(S904)、ダイシング工程(S905)および組み立て工程(S906)の詳細な処理内容の一例を示す概略図である。S904では、まず、前工程で半導体デバイスが形成された半導体ウエハWFの表面にBG用保護テープTPBが貼り付けられる(S9041)。次いで、半導体ウエハWFの裏面が所望のウエハ厚となるまで研削される(S9042)。その後、半導体ウエハWFの表面に紫外線UV等が照射され、TPBが剥がされる(S9043)。
このようにして薄く加工された半導体ウエハWFに対して、ダイシング工程(S905)では、まず、半導体ウエハWFの裏面にダイシング用保護テープTPDが貼り付けられる(S9051)。次いで、半導体ウエハWFが、ダイシング装置のブレードBDによって表面から切断され、各半導体チップCP毎に分割される(S9052)。
その後、組み立て工程(S906)では、各半導体チップCPが、ピックアップ部材(ニードル)PUによって裏面から突き上げられると共に、表面からコレット部材CTによって吸着される。このピックアップされた各半導体チップCPは、例えば、リードフレーム等に搭載され、ワイヤボンディングされると共に、パッケージ樹脂によって封止される。完成品テスト(S907)では、このようにして完成した半導体パッケージ品に対して、電気的特性の検査が行われる。
以上のような製造フローは、現状、一般的に幅広く用いられている。しかしながら、近年の半導体装置の低コスト化などに伴い、半導体装置の更なる微細化と共に、製造工数や製造装置の削減なども強く求められている。また、近年では、例えば、1個のパッケージ内に複数の半導体チップが高密度に実装される場合や、あるいはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子等を含む半導体チップの流通が拡大していることから、半導体チップの形状自体を自由に設定できるようになると非常に有益となる。
こうした中、例えば前述した特許文献1と特許文献2は、前工程プロセスの後に半導体ウエハの研削を行い、その後にレジストによるパターニングとエッチングを行うことで半導体ウエハを分割する方法となっている。この方法は、図9,図10に示したダイシング工程を、レジストによるパターニングとエッチングに置き換えたようなものであるが、製造工数の削減などにさほど寄与するものではない。
また、例えば特許文献4と特許文献5は、前工程プロセスの後にダイシング工程等で半導体ウエハの表面に切れ目を形成し、その後に裏面の研削を行うことで半導体ウエハを分割する方法となっている。この方法は、図9,図10に示したバックグラインド工程とダイシング工程の順序を入れ替えたようなものであるが、この方法も製造工数の削減などにさほど寄与するものではない。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、製造コストを低減可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態による半導体装置の製造方法は、半導体基板の主面側に複数の半導体チップを形成する前工程プロセスの中で、各半導体チップ間の境界ラインに深いエッチング溝を形成し、次いで後工程の中で、半導体基板の裏面全体を前述したエッチング溝に到達するまで研削することで、各半導体チップ毎への分割を行うものとなっている。
これによって、各半導体チップ毎への分割を行う際に従来必要であったダイシング工程が不要となり、製造コストの低減が実現可能となる。さらに、この前工程プロセスでのエッチング溝の幅は、ダイシングでのブレード幅と比較して狭い幅でよいため、半導体基板上に形成する半導体チップの数を増大させることができる。これによっても製造コストの低減が実現可能となる。
本発明の一実施の形態による半導体装置の製造方法を用いることで、製造コストの低減が実現可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法において、その処理内容の一例を示すフロー図である。図1に示すフローでは、まず前工程において、トランジスタ等形成(S101)、配線形成(S102)、ウエハテスト(S103)が順に行われ、次いで後工程において、バックグラインド(S104)、組み立て(S105)、完成品テスト(S106)が順に行われる。図1のフローは、前述した図9のフローと比較してダイシング工程が削減されたことが主要な特徴となっている。
S101およびS102では、図9の場合と同様に、半導体ウエハの主面(表面)において、膜の堆積処理、フォトリソグラフィ処理、エッチング処理、および拡散処理などが繰り返し行われ、トランジスタ等が形成されると共に各トランジスタ等を接続する配線が形成される。加えて、本実施の形態では、詳細は後述するが、S101およびS102において、半導体チップの分割領域となるスクライブ領域に深い溝が形成されることが主要な特徴となっている。S103では、図9の場合と同様に、このようにして完成した半導体デバイスに対して、TEG等を用いた検査や、半導体デバイス自身の電気的特性の検査といったウエハテスト(プローブテスト)が行われる。
図2は、図1におけるトランジスタ等形成工程(S101)、配線形成工程(S102)、バックグラインド工程(S104)、および組み立て工程(S105)の処理内容の一例を示す概略図である。図2に示すように、S101およびS102では、半導体ウエハWFの主面(表面)側からエッチングを行うことで、初期状態のウエハ厚よりも浅いエッチング溝XXが形成される。なお、この図においては、実際には各エッチング溝XXの間の領域にトランジスタや配線なども形成されるが、便宜上これらの記載は省略している。
このような半導体ウエハWFに対して、バックグラインド工程(S104)では、まず、半導体ウエハWFの表面にBG用保護テープTPBが貼り付けられ(S1041)、次いで半導体ウエハWFの裏面側が例えばウエハ研削装置によって研削される。この際には、前述したエッチング溝XXに到達するまで研削が行われる。すなわち、言い換えれば、エッチング溝XXの深さは、バックグラインド工程で目標とするウエハ厚に応じて定められる。続いて、半導体ウエハWFの裏面にダイシング用保護テープTPDが貼り付けられ(S1043)、WFの表面から紫外線UVが照射されると共にBG用保護テープTPBが剥離される(S1044)。
その後、組み立て工程(S105)では、図10の場合と同様に、各半導体チップCPが、ピックアップ部材(ニードル)PUによって裏面から突き上げられると共に、表面からコレット部材CTによって吸着される。このピックアップされた各半導体チップCPは、例えば、リードフレーム等に搭載され、ワイヤボンディングされると共に、パッケージ樹脂によって封止される。完成品テスト(S106)では、このようにして完成した半導体パッケージ品に対して、電気的特性の検査が行われる。
以上のように、図1および図2の製造フローを用いることで、図9で行われていたダイシング工程およびダイシング装置が不要となる。これによって、製造コストの削減や、場合によっては製造期間の短縮なども実現可能となる。さらに、前工程プロセスの中で従来のスクライブ溝に該当するエッチング溝XXを形成することで、半導体ウエハ上に形成する半導体チップCPの数を増大させることが可能となる。
図3は、図1および図2の製造フローを用いて半導体ウエハWF上に複数の半導体チップCPが形成された状態の一例を示す説明図である。図3に示すように、半導体ウエハWF上には互いに隣接した多数の半導体チップCPが形成される。そして、図1で説明したようなTEGを用いたウエハテストでは、通常、半導体ウエハ全体に良好なプロセスが得られたか否かを判別するため、それぞれ離れた箇所にまんべんなく位置する複数のプロセスTEGを用いて検査が行われる。
このプロセスTEGは、一般的に多くの場合、図3のタイプAに示すように半導体チップCP間のスクライブ領域に形成される。このようなTEGは、通常、スクライブTEGと呼ばれる。例えば、図9および図10に示したような製造フローを用いた場合、このスクライブ領域のピッチは、ダイシング装置のブレードBDの幅などに依存して例えば80μmといった大きさを確保する必要があった。
一方、図1および図2に示したような製造フローを用いると、前工程でのエッチングによって溝を形成するため、図3のタイプBに示すように、場合によっては、このスクライブ領域のピッチを2μm程度まで狭めることができる。これによって、半導体ウエハWFに形成する半導体チップCPの数を増大させることができ、製造コストの低減が実現可能となる。ただし、この場合、タイプAのようにスクライブ領域にTEGを形成することが困難となるが、タイプBに示すように、レチクル上の一部のチップをTEGとすることで特に問題は生じない。このようなTEGは、通常、チップTEGと呼ばれる。チップTEGを用いた場合でも、スクライブ領域の面積低減の方が相対的に効果が大きいため、半導体ウエハWF上に形成する半導体チップCPの数は増大する。
図4は、図1のトランジスタ等形成工程(S101)および配線形成工程(S102)のより詳細の処理過程の一例を模式的に示す断面図である。ここでは、一例としてMOSトランジスタ回路を形成するものとする。図4においては、まず、半導体基板SUBの主面(表面)上に、広く知られているCMOSプロセスを用いてMOSトランジスタTRが形成される(S401)。次いで、絶縁膜IS1の堆積、フォトリソグラフィ、エッチング、およびメタル膜の堆積等を適宜繰り返すことで配線層MLが形成される(S402)。なお、このような処理を経て、絶縁膜IS1の最上部は、所謂パッシベーション膜(表面保護膜)となる。
続いて、半導体ウエハWFの表面にレジストRTが塗布され、エッチング溝用のパターニングが行われる(S403)。次いで、レジストRTをマスクとして、半導体ウエハWFの表面側からエッチングが行われ、絶縁膜IS1と半導体基板SUBの一部を削ることで、エッチング溝XXが形成される。このような深いエッチングは、例えば、前述した特許文献7や非特許文献1の技術を用いることで形成可能である。特に限定はされないが、例えば、厚さ300〜500μmの半導体基板SUBに対して50〜200μm程度の溝を掘る。なお、エッチング対象の材質によっては、複数回に分けて異なる条件でエッチングを行うことも可能である。そして、最後にレジストRTを除去することで完成となる(S405)。
この図4のような方法でエッチング溝XXを形成すると、その後のバックグラインド工程(S104)によって各半導体チップCPへの分割が容易に可能となる。また、このエッチング溝XXの部分では、例えばブレードBDによってスクライブする際のように分割に伴う大きなストレスが加わらないため、結晶欠陥なども生じにくい。
以上、本実施の形態1の半導体装置の製造方法を用いることで、ダイシング工程が不要となり、製造コストの低減が実現可能になる。また、半導体ウエハ上に形成する半導体チップの数を増大させることができ、これによって製造コストの低減が実現可能になる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法において、製造された半導体ウエハの一例を示す平面図である。図5に示す半導体ウエハWFは、半導体チップ(CP_A,CP_B,CP_C等)の形状がそれぞれ異なるように設計されたレチクルを用いて製造されたものとなっている。例えば、CP_A、CP_B、CP_Cは、それぞれ、四角形状、凸形状、凹形状となっている。また、このレチクルの一部は、実施の形態1で述べたチップTEGとなっている。
本実施の形態2の半導体装置の製造フローは、実施の形態1で述べた製造フローと同様である。前述したように、半導体チップCP間の境界ラインを前工程プロセスでのエッチング溝XXによって形成することで、ブレードBDによってスクライブを行う場合と異なり、ほぼ自由に境界ラインの形状を定まることが可能となる。これによって、実施の形態1で述べたような各種効果に加えて、半導体チップCPの形状を自由に定めることができ、例えば、1個のパッケージ内に複数の半導体チップを搭載する場合の高密度実装などが可能となる。更には、例えばMEMS素子といった、形状の自由度が高い製品に対して最小の面積を実現できる。
図6は、図5の変形例を示すものであり、(a)〜(c)は、それぞれ異なる形状の半導体チップを含んだ半導体ウエハの一例を示す平面図である。例えば、図6(a)では、半導体ウエハWF上に六角形の半導体チップCP_Dが形成され、図6(b)では、三角形の半導体チップCP_Eが形成され、図6(c)では、円形の半導体チップCP_Fが形成されている。通常、半導体チップの平面形状は、スクライブの関係上、必然的に長方形または正方形となっていたが、本実施の形態の製造フローを用いることで、このように自由な形状の半導体チップを半導体ウエハWF上に無駄なく敷き詰めることが可能となる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による半導体装置の製造方法において、図1のトランジスタ等形成工程(S101)および配線形成工程(S102)のより詳細な処理過程の一例を模式的に示す断面図である。ここでは、図4の場合と同様に、一例としてMOSトランジスタ回路を形成するものとする。図7においては、まず、半導体基板SUBの主面(表面)上に、レジストRTが塗布され、エッチング溝用のパターニングが行われる(S701)。次いで、レジストRTをマスクとして、半導体ウエハWFの表面側からエッチングが行われ、エッチング溝XXが形成される(S702)。
続いて、レジストRTが除去され、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いてエッチング溝XXに例えばSiO等の絶縁膜(埋め込み材)IS2が埋め込まれる(S703)。なお、エッチング溝XX以外の部分に堆積された絶縁膜は、例えば、CMP(Chemical Mechnaical Polishing)などによって除去可能である。また、S701〜S703の処理は、例えば広く知られているように、Siなどを用いてSTI(Shallow Trench Isolation)を形成する場合と同様のプロセス内容に置き換えることも可能である。その後は、広く知られているCMOSプロセスを用いてMOSトランジスタTRが形成され(S704)、次いで、絶縁膜IS1の堆積、フォトリソグラフィ、エッチング、およびメタル膜の堆積等を適宜繰り返すことで配線層MLが形成される(S705)。
なお、その後のバックグラインド工程(S104)では、絶縁膜IS2が裏面から露出するまで半導体ウエハWFの裏面研削が行われる。組み立て工程(S105)で半導体チップのピックアップを行う際には、この絶縁膜IS2が埋め込まれた部分が起点となって破断され、また、半導体基板SUB上に形成された各種膜の厚さは、SUBの厚さに比べて非常に薄いため、各半導体チップへの分割を問題なく行うことが可能である。さらに、エッチング溝XXに埋め込み材が埋め込まれているため、半導体ウエハWFの強度が保て、例えば、その後のウエハテスト工程(S103)などで破損する恐れもない。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4による半導体装置の製造方法において、図1のトランジスタ等形成工程(S101)および配線形成工程(S102)のより詳細の処理過程の一例を模式的に示す断面図である。ここでは、図4の場合と同様に、一例としてMOSトランジスタ回路を形成するものとする。図8においては、まず、半導体基板SUBの主面(表面)上に、広く知られているCMOSプロセスを用いてMOSトランジスタTRが形成される(S801)。次いで、絶縁膜IS1が堆積され、その上にレジストRTが塗布されると共に、エッチング溝用のパターニングが行われる(S802)。
続いて、レジストRTをマスクとして、半導体ウエハWFの表面側からエッチングが行われ、エッチング溝XXが形成される(S803)。次いで、レジストRTが除去され、CVD法等を用いてエッチング溝XXに例えばSiO等の絶縁膜(埋め込み材)IS2が埋め込まれる(S804)。その後は、絶縁膜IS1(IS1a)の堆積、フォトリソグラフィ、エッチング、およびメタル膜の堆積等を適宜繰り返すことで配線層MLが形成される(S805)。
なお、図7の場合と同様に、その後のバックグラインド工程(S104)では、絶縁膜IS2が裏面から露出するまで半導体ウエハWFの裏面研削が行われる。組み立て工程(S105)で半導体チップのピックアップを行う際には、この絶縁膜IS2が埋め込まれた部分が起点となって破断され、また、半導体基板SUB上に形成された各種部材の膜厚は、SUBの厚さに比べて非常に薄いため、各半導体チップへの分割を問題なく行うことが可能である。さらに、エッチング溝XXに埋め込み材が埋め込まれているため、半導体ウエハWFの強度が保て、例えば、その後のウエハテスト工程(S103)などで破損する恐れもない。
以上、本発明者よりなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、図4、図7、図8では、前工程プロセスでエッチング溝を形成する際の各種処理手順の一例を示したが、勿論、これらに限定されるものではなく、少なくとも半導体基板の主面から裏面に到達しない深さまでの溝を形成できればどのような手順を用いてもよい。また、図5および図6で示した半導体チップの平面形状も、勿論それらに限定されるものではない。
本発明の一実施の形態による半導体装置の製造方法は、半導体製品全般の製造工程に対して広く適用可能である。
本発明の実施の形態1による半導体装置の製造方法において、その処理内容の一例を示すフロー図である。 図1におけるトランジスタ等形成工程、配線形成工程、バックグラインド工程、および組み立て工程の処理内容の一例を示す概略図である。 図1および図2の製造フローを用いて半導体ウエハ上に複数の半導体チップが形成された状態の一例を示す説明図である。 図1のトランジスタ等形成工程および配線形成工程のより詳細の処理過程の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法において、製造された半導体ウエハの一例を示す平面図である。 図5の変形例を示すものであり、(a)〜(c)は、それぞれ異なる形状の半導体チップを含んだ半導体ウエハの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態3による半導体装置の製造方法において、図1のトランジスタ等形成工程および配線形成工程のより詳細の処理過程の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4による半導体装置の製造方法において、図1のトランジスタ等形成工程および配線形成工程のより詳細の処理過程の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の前提として検討した半導体装置の製造方法を示すフロー図である。 図9におけるバックグラインド工程、ダイシング工程、および組み立て工程の詳細な処理内容の一例を示す概略図である。
符号の説明
WF 半導体ウエハ
XX エッチング溝
TPB BG用保護テープ
TPD ダイシング用保護テープ
UV 紫外線
CP 半導体チップ
PU ピックアップ部材
CT コレット部材
TR トランジスタ
SUB 半導体基板
IS 絶縁膜
ML 配線層
RT レジスト
BD ブレード

Claims (5)

  1. 半導体基板の主面側にそれぞれが複数の素子を含んだ複数の半導体チップを形成する第1工程と、
    前記第1工程内で行われ、前記半導体基板の主面側から前記複数の半導体チップ間の境界ラインをエッチングし、底部が前記半導体基板の内部に達するエッチング溝を形成する溝形成処理と、
    前記第1工程の後で、前記複数の半導体チップが形成された前記半導体基板に対して所定の特性検査を行う第2工程と、
    前記第2工程の後で、少なくとも前記エッチング溝に到達するまで前記半導体基板の裏面全体を研削する第3工程と、
    前記第3工程の後で、前記複数の半導体チップを個別にピックアップする第4工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1工程は、
    前記半導体基板の主面側に前記複数の素子を形成する第1処理と、
    前記第1処理の後で、前記複数の素子間を接続するための配線層を形成する第2処理とを含み、
    前記溝形成処理は、前記第2処理の後で、レジストによるパターニングを用いて行われることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記溝形成処理は、前記第1工程の初期段階で行われ、
    前記第1工程は、
    前記溝形成処理によって形成された前記エッチング溝に埋め込み部材を埋め込む第3処理と、
    前記第3処理の後で、前記半導体基板の主面側に前記複数の素子を形成する第4処理と、
    前記第4処理の後で、前記複数の素子間を接続するための配線層を形成する第5処理とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の半導体チップの一部は、チップTEGであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の半導体チップの一部または全部の平面形状は、長方形または正方形以外であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2007312355A 2007-12-03 2007-12-03 半導体装置の製造方法 Withdrawn JP2009140950A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013104931A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法ならびに液晶表示装置
US9754833B2 (en) 2014-09-08 2017-09-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor chip that includes dividing substrate by etching groove along cutting region of substrate combined with forming modified region by laser irradiating along cutting region in substrate
CN109560034A (zh) * 2018-11-05 2019-04-02 紫光宏茂微电子(上海)有限公司 芯片贴装的工艺

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