JP2009140861A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通電発熱する伝熱性の発熱体を備えたものにあって、使用者に高温のトッププレートに触れないように報知することができる安全性の高い誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器は、トッププレートと誘導加熱コイルとの間に配設された板状加熱体と、この板状加熱体の温度を検出する発熱体用温度検出部と、被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出部と、報知手段たる表示部及び発音報知部とを備えている。表示部及び発音報知部は、調理器具用温度検出部によって検出された温度が60°C以上の場合に使用者に報知するとともに、この検出温度が60°C未満の場合でも、発熱体用温度検出部により検出された温度が60°C以上の時に使用者に報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱コイルを利用して調理器本体のトッププレート上に載置される被加熱調理器具を加熱する誘導加熱調理器に関する。
従来より、誘導加熱によって被加熱調理器具を加熱する誘導加熱調理器にあっては、火力感覚をより明確に与えるべく表示手段を備えたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。即ち、この誘導加熱調理器は、被加熱調理器具を加熱する誘導加熱コイルと、表示範囲が変更可能な表示手段と、誘導加熱コイルへの通電を制御する出力制御手段とを有し、前記表示手段は誘導加熱コイルの加熱範囲の全部あるいは一部を示すとともに、出力制御手段の出力に応じて前記表示範囲が変化するようになっている。
ところで、誘導加熱調理器では、被加熱調理器具の材質を問わず加熱できるようにするため、アルミニウムや銅などの低誘電率で電気伝導率の高い材料からなる被加熱調理器具を如何にして加熱するかが課題となっている。そこで、この課題を解決するものとして、調理器本体のトッププレートと誘導加熱コイルとの間に発熱体を設けたものが提案されている(例えば特許文献2参照)。この誘導加熱調理器では、発熱体が通電されることより発熱し、トッププレート上に載置された被加熱調理器具を加熱する。これにより、被加熱調理器具が低誘電率で電気伝導率の高い材料のものであっても、トッププレートの上面から反発移動する所謂「鍋浮き」現象の発生を防止しつつ、効率良く加熱することができる。
特許第2903561号公報 特開2007−123159号公報
上記のように、誘導加熱コイルは誘導加熱により被加熱調理器具を加熱するのに対し、前記の発熱体は、通電によって発生したジュール熱がトッププレートを介して被加熱調理器具に伝わることにより、当該被加熱調理器具を間接的に加熱する。このため、特許文献2の誘導加熱調理器において発熱体により加熱する場合には、誘導加熱コイルのみで加熱する場合よりもトッププレートがより高温になると共に、トッププレート内部で上側よりも下側が高温になって熱がこもる状態となる。この場合、使用者には、発熱体が使用されているか見分けがつかないため、その高温状態を識別できないという問題がある。尚、特許文献1の誘導加熱調理器は発熱体を有しておらず、表示手段の表示は、調理時の火加減を失敗しないよう誘導加熱コイルの出力に対応してなされるものにすぎない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通電発熱する伝熱性の発熱体を備えたものにあって、使用者に高温のトッププレートに触れないように報知することができる安全性の高い誘導加熱調理器を提供することにある。
請求項1記載の誘導加熱調理器は、調理器本体と、この調理器本体の上面を構成し、被加熱調理器具を載置するトッププレートと、このトッププレートの下面側に設けられ前記被加熱調理器具を加熱する加熱手段とを備えたものにおいて、前記加熱手段を、高周波電流を供給する誘導加熱コイルと、前記トッププレートと前記誘導加熱コイルとの間に設けられ通電発熱する伝熱性の発熱体とから構成するとともに、前記被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出手段と、前記発熱体の温度を検出する発熱体用温度検出手段と、前記調理器具用温度検出手段によって検出された温度が第1の所定温度以上の場合に使用者に報知するとともに、前記調理器具用温度検出手段により検出された温度が前記第1の所定温度未満の場合でも、前記発熱体用温度検出手段により検出された温度が第2の所定温度以上の時に使用者に報知する報知手段とを具備して構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の誘導加熱調理器は、調理器本体と、この調理器本体の上面を構成し、被加熱調理器具を載置するトッププレートと、このトッププレートの下面側に設けられ前記被加熱調理器具を加熱する加熱手段とを備えたものにおいて、前記加熱手段を、高周波電流を供給する誘導加熱コイルと、前記トッププレートと前記誘導加熱コイルとの間に設けられ通電発熱する伝熱性の発熱体とから構成するとともに、前記被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出手段と、前記発熱体の温度を検出する発熱体用温度検出手段と、前記調理器具用温度検出手段により検出された温度が第1の所定温度以上の場合に使用者に報知するとともに、その報知形態を、前記発熱体用温度検出手段により検出された温度が前記調理器具用温度検出手段により検出された温度よりも高い時と低い時とで異ならせた報知手段とを具備して構成されていることを特徴とする。
請求項1及び3記載の誘導加熱調理器によれば、調理器具用温度検出手段の他に、発熱体の温度を検出する発熱体用温度検出手段を備えているので、報知手段によって、特に発熱体によって高温状態となるトッププレートに対し使用者が触れないよう報知することができ、安全性を向上させることができる。
つまり、前述した発熱体の余熱(或は加熱)によってトッププレート上面の温度がさらに上昇する場合があるが、請求項1記載の誘導加熱調理器によれば、調理器具用温度検出手段により検出された温度如何にかかわらず、トッププレート内部に熱がこもっている状態(つまり発熱体用温度検出手段による検出温度が第2の所定温度以上の状態)を使用者に報知することができ、適確な注意喚起を行うことができる。また、請求項3記載の誘導加熱調理器によれば、発熱体用温度検出手段による検出温度が高い時、トッププレート上面の温度がより高温になることを使用者が識別できるようになる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図9を参照しながら説明する。そのうち図2は、システムキッチンの天板2に誘導加熱調理器1を組込んだ状態(所謂ビルトインタイプ)の外観斜視図、図3は同拡大平面図、図4は同縦断側面図を示している。
誘導加熱調理器1は、後述する加熱手段や空冷手段等を内蔵し上面を開放した略矩形箱状の調理器本体3と(図4参照)、その上面に装着されたトッププレート4とを具備して構成されている。図4に示すように、キッチンの天板2には開口部2aが形成されていて、当該開口部2aに調理器本体3部分が落とし込まれることにより、誘導加熱調理器1がトッププレート4の裏面側において天板2の開口周縁部で支持されている。
図2に示すように、調理器本体3の正面である前面には、その図示右側に操作パネル部5が設けられており、この操作パネル部5に調理のための条件設定を操作するダイヤルや、表示部を備えたカンガルー式操作部5a等が配設されている。また、調理器本体3の左側には、図示しないシーズヒータを内蔵したロースター手段6が配備されていて、その前面に出し入れ可能な扉6aが設けられ、これに内部の焼き網や受け皿(何れも図示せず)が連動する構成としている。
一方、誘導加熱調理器1の上面を構成するトッププレート4は、例えば透明な耐熱強化ガラス製にて平坦な矩形板状に形成されている。その上面には、例えば図2中、円形枠線で示す3箇所に、鍋7などの被加熱調理器具を加熱するに好適とする載置部を指示する加熱部8,9,10を印刷表示している。そのうち、前方左右の2箇所の加熱部8,9は、例えば、調理器本体3内に設けられた後述の加熱ユニット11(図4参照)に基づき被加熱調理器具たる鍋7を加熱可能としている。また、後方中央に位置する加熱部10は、例えば、ラジエントヒータ(図示せず)によって、被加熱調理器具をトッププレート4を介して加熱可能としており、所謂三つ口コンロを形成している。また、トッププレート4の後方部位には、右側に吸気用の開口部12aが設けられると共に左側に排気用の開口部12bが設けられている。尚、両開口部12a,12bは、多数の通気孔を有するカバー部材(図示せず)により覆われるようになっている。
トッププレート4において、各加熱部8,9の前側には、後述する誘導加熱コイル15の出力状態を表示する出力表示部8a,9aが設けらている。これら出力表示部8a,8bは、夫々複数の発光ダイオード(以下、LED)を備えている。尚、トッププレート4の上面には、前記LEDに対応する部分に誘導加熱コイル15の出力の大きさを示す数字など(図3参照)が印刷されており、トッププレート4の下側には、前記LEDが調理器本体3内に配設された回路基板(図示せず)に実装されている。
また、図3に示すように、トッププレート4上面の前縁部には、各加熱部8,10の前側に位置して操作部13が夫々設けられている。この操作部13は、調理条件を設定するための横長な長尺形態をなすタッチ入力部13aと、加熱モード(調理メニュー)を設定するためのタッチ入力部13bと、電源オン用のタッチ入力部13cと、電源オフ用のタッチ入力部13dとからなる。
ここで、加熱調理器本体3内に配設された加熱手段等について詳述する。
調理器本体3内の上部には、両加熱部8,9の下側に位置して、耐熱樹脂製のベースプレート14(図4、図6参照)が夫々配設されており、このベースプレート14の上面に加熱ユニット11が設けられている。また、ベースプレート14の外周縁部には、下方に突出する脚部14aが設けられており、この脚部14aと調理器本体3の内枠部材3aとの間に取着された弾性体14b(例えば圧縮コイルばね)により、加熱ユニット11が上側(トッププレート4側)へ付勢されている。
図5にも示すように、加熱ユニット11は、高周波電流が供給される誘導加熱コイル15と、通電発熱する伝熱性の板状加熱体(発熱体)16と、この板状加熱体16を支持する支持部材17と、板状加熱体16から誘導加熱コイル15側への伝熱を遮断する断熱材18とを有している。
誘導加熱コイル15は、全体として中空の円盤状をなし、ベースプレート14の上面側に設けられており、鍋7などの被加熱調理器具を誘導加熱することができる構成となっている。尚、ベースプレート14の下面には、各誘導加熱コイル15の磁束の磁路を形成するための円形のフェライト19(図6参照)が、誘導加熱コイル15と同心となるように配置されている。
支持部材17は、その底面17a(図6参照)と誘導加熱コイル15との間に空気が流れる隙間20aを形成すべく、ベースプレート14の上側に取付けられている。支持部材17の中心部には中央孔17bが形成されると共に、中央孔17bの周りには図5に示すような扇状の切欠部17cが例えば90度間隔で形成されている。この支持部材17の上側に配置された断熱材18には、支持部材17と同様の中央孔18bと切欠部18cとが形成されている。
板状加熱体16は、断熱材18の上側に配置され、前記弾性体14bの付勢力によってトッププレート4の下面に密着している。板状加熱体16は、例えば、絶縁体としての絶縁基板22と、この絶縁基板22に巻回された帯状のリボンヒータ21とを有して構成されている。
絶縁基板22は、例えば、窒化アルミニウム等の熱伝導率の高いセラミックスからなり全体として略円板状に形成されている。絶縁基板22の中心部には中央孔23が形成されると共に、中央孔23の周りに放射状に延びるスリット24a、24bが形成されている。このうち絶縁基板22の径方向外側の端部が開放されたスリット24bと、その開放端が無いスリット24aは、例えば45度間隔で交互に配置されており絶縁基板22を板厚方向へ貫通している。また、図7に示すように、絶縁基板22には、スリット24a、24bの縁部において径方向へ窪む多数の凹部25が形成されると共に、これらの凹部25部分にリボンヒータ21が掛け渡されるようにして巻回されるようになっている。
即ち、リボンヒータ21は、詳細には、ヒータ線としての抵抗発熱材(通電されるとジュール熱を発する)からなる二本のリボンヒータエレメント26,27を有しており、リボンヒータエレメント26,27の夫々の両端部が、端子26a,27aとして絶縁基板22の外部へ取り出されている。このうちリボンヒータエレメント26は、絶縁基板22の片側部(図7中、上半部)において、その周方向で隣接するスリット24aの凹部25とスリット24bの凹部25との間に掛け渡して折り返されることにより巻き付けられている。
より具体的には、リボンヒータエレメント26は、左側の端子26aから絶縁基板22の裏面側の渡し部26bを経由して、スリット24a(の凹部25、以下省略)とスリット24bとの間に、外周側から内周側へ向って巻回されている。絶縁基板22の内周側端部に達したリボンヒータエレメント26は、絶縁基板22の裏面側の渡し部26cを経由してスリット24aとその隣のスリット24bとの間に、内周側から外周側へ向って巻回されている。スリット24bの外周側端部に達したリボンヒータエレメント26は、絶縁基板22の裏面側の渡し部26d、表側の接続部26e及び裏側の渡し部26fを経由して隣のスリット24bの外周側端部に至る。そして上記と同様に、リボンヒータエレメント26は、スリット24a、24b間に巻回され、渡し部26g,26hを経由して右側の端子26aに至っている。
他方、リボンヒータエレメント27は、絶縁基板22の下側部において、リボンヒータエレメント26と上下対称に巻回されており、左側の端子27aから、渡し部27b,27c,27d,接続部27e、渡し部27f,27g,27hを経由して右側の端子27aに至っている。これにより、絶縁基板22には、リボンヒータエレメント26,27が絶縁基板22の上面側(トッププレート4側)と下面側(誘導加熱コイル15側)とに夫々面した状態で、45度間隔で巻回された巻回部が形成される。ここで、図8は加熱ユニット11の一部の模式的な断面図を示しており、この図に示されるように、前記巻回部によって、トッププレート4と絶縁基板22との間には、リボンヒータ21の厚みに対応する隙間20bが形成される。
上記のように、リボンヒータエレメント26,27は、絶縁基板22に対し各スリット24a、24bを横切ることがない。つまり、本実施例とは異なり、端部が開放されたスリットの外周部において渡し部があると、リボンヒータエレメントの伸縮によって絶縁基板に応力が加わり破損を招く惧れがある。これに対し、本実施例では開放端が無いスリット24aの外周側に接続部26e,27e(乃至渡し部26d,26f,27d,27f)を配置し、リボンヒータエレメント26,27は、スリット24bの内周側の渡し部26c,26g,27c,27g通るため、絶縁基板22に加わる応力を低減させ、絶縁基板22の破損を防止することができる。
図4に示すように、調理器本体3の内部には、上記加熱ユニット11の下方に位置してインバータ29、加熱制御部30、他の電装品等が収容されていると共に、空冷手段たる冷却ファン部31が設けられている。冷却ファン部31は、ファンモータ31bとこのモータにより回転されるファン31aとを有し、その送風作用によって吸気用の開口部12aから吸入した空気を、加熱ユニット11、加熱制御部30、前記電装品等を経由して排気用の開口部12bから排出するように構成されている(図4中、矢印A参照)。加熱ユニット11の近傍部では、冷却ファン部31の送風作用によって、加熱ユニット11の中心部から誘導加熱コイル15と支持部材17との間の隙間20aを通って外周側へ向かう空気の流れが形成される。
また、このとき、隙間20aを流れる空気は、その一部が断熱材18の切欠部18c及び支持部材17の切欠部17cを経由して板状加熱体16の裏面側へ流れる。従って、板状加熱体16による加熱調理が終了した後などに、ファンモータ31bが駆動されることにより、板状加熱体16からトッププレート4側への熱の伝達が低減され、加熱終了時におけるトッププレート4の温度上昇を抑制することができる。更に、この場合の冷却風は、トッププレート4と絶縁基板22との間の隙間20bに、スリット24a、24bからトッププレート4側へ流入するため、板状加熱体16の上面側におけるリボンヒータ21及びトッププレート4の冷却をより促進することができる。
さて、本実施例の誘導加熱調理器1は、鍋7等の被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出部32と、発熱体たる板状加熱体16の温度を検出する発熱体用温度検出部33と、これらの温度検出部32,33により検出された温度に基づいて使用者に報知する報知手段とを備えている。
調理器具用温度検出部(調理器具用温度検出手段)32は、例えばサーミスタにより構成され、各加熱部8,10中心部の直下位置に当たるトッププレート4の下面(図4、図9参照)に設けられている。この調理器具用温度検出部32は、トッププレート4を介して加熱部8,9上の被加熱調理器具の温度を検出する。発熱体用温度検出部(発熱体用温度検出手段)33は、例えばサーミスタにより構成され、各板状加熱体16の下面(図9参照)に設けられている。この発熱体用温度検出部33は、板状加熱体16(リボンヒータ21或は絶縁基板22)の温度を検出する。
他方、報知手段は、表示手段たる表示部34と、発音報知手段たる発音報知部35(図9参照)とを備えている。表示部34は、トッププレート4の加熱部8,10間において、前側寄りに(つまり操作部13の近傍に)配置されている。図3の破線の枠内に示すように、表示部34は、前述した加熱部8,9,10に対応する3つの円形の表示部34a、34b,34cを有する。このうち、前側の加熱部8,9に対応する左右一対の表示部34a、34bは、例えば、発光素子としてのフルカラーLED(図示せず)を備えている。詳しくは後述するように、フルカラーLEDは、調理器具用温度検出部32及び発熱体用温度検出部33により検出された温度に基づいて、例えば、水色、黄色、朱色及び赤色の4色(図1参照)を表示するようになっている。また、リボンヒータ21に対する通電の有無により、異なる輝度で発光するようになっている。このフルカラーLEDは、トッププレート4の下側にて調理器本体3内に配設された回路基板(図示せず)に実装されている。
尚、本実施例では、加熱部10に対応する表示部34cにつき、詳細は省略するが例えば前記ラジエントヒータ或は加熱部10上の被加熱調理器具の温度を検出する温度検出手段が配設されると共に、その検出温度に基づいて発光(表示)する発光素子から構成される。上記実施例とは異なり、前記ラジエントヒータに代えて加熱ユニット11を設けた場合(つまり加熱手段として3つの加熱ユニット11を設け、これらに対応する3箇所に上記温度検出部32,33を配設した場合)、表示部34cは、表示部34a、34bと同様の表示を行うようにする等、適宜変更してもよい。
発音報知部35は、例えば、調理器本体3に内蔵されたブザーから構成されており、調理器具用温度検出部32及び発熱体用温度検出部33により検出された温度に基づいて、大中小の音量で鳴動する。また、この発音報知部35の鳴動は間欠音とされ、リボンヒータ21に対する通電の有無により、その間欠音の周期(テンポ)が異なるようになっている。
次に、誘導加熱調理器1の電気的構成について図9を参照しながら説明する。制御手段たる加熱制御部30は、誘導加熱コイル15及び板状加熱体16の加熱制御を行うもので、鍋7の材質判定手段としても機能し、前記調理器本体3の内部に設けられ、図示しないマイクロコンピュータによって構成されている。
この加熱制御部30には、前記操作パネル部5から操作信号が入力されると共に、調理器具用温度検出部32及び発熱体用温度検出部33から温度検出信号が入力される。そして、インバータ29には、商用交流電源36からの交流入力が整流回路37を介して直流に変換したものが駆動用電源として供給されている。加熱制御部30は、これらの入力および予め記憶された制御プログラムに基づいて、インバータ29を制御し当該インバータ29を介し誘導加熱コイル15に高周波電流を供給して加熱制御すると共に、操作パネル部5を介して表示部34や発音報知部35等を制御する構成となっている。
また、誘導加熱コイル15には共振コンデンサ38が直列に接続されている。これらの誘導加熱コイル15または共振コンデンサ38は、鍋7などの材質に応じて出力調整を行なうため、誘導加熱コイル15の巻数が可変となるように構成し(例えば、多段コイル構成)、或は共振コンデンサ38の容量が可変となるように構成しても良い。
前記商用交流電源36からの交流入力がトライアック等のスイッチング素子からなる板状加熱体通電制御部39にも供給される。この板状加熱体通電制御部39は、板状加熱体16への交流電源の供給を制御するもので、その通電量は、加熱制御部30からの指令により調整されている。板状加熱体通電制御部39の出力側には、電流トランス40が配置されており、その検知信号は加熱制御部30に与えられている。これら電流トランス40及び加熱制御部30は、板状加熱体16の通電状態を検知する通電検知手段を構成する。
また、整流回路37の入力側と、インバータ29の出力側とには、夫々電流トランス41a、41bが配置されており、それらの検知信号は加熱制御部30に与えられている。そして、加熱制御部30は、誘導加熱調理器1への入力電流とインバータ29の出力電流とを検出するようになっている。
加熱制御部30における材質判定手段としては、鍋7等の被加熱調理器具が高抵抗金属材料か否かを判定するもので、詳細は省略するが例えば一定の高周波電流を誘導加熱コイル15に供給して入力電流とインバータ29の出力電流であるコイル電流との関係に基づいて判定を行う。例えば、鉄などの磁性体の場合、誘導加熱コイル15が発生した磁束は鍋7を介して流れ易くなり、表皮効果(鍋7底の誘導加熱コイル15側に渦電流が集中する効果)も大きいので誘導加熱コイル15の等価抵抗も大きくなる。一方、アルミや銅のように非磁性で抵抗が小さい材料の場合、誘導加熱コイル15が発生した磁束は鍋7に届き難くなり、漏れ磁束が多くなる。そして、比抵抗が小さく表皮効果も小さいので等価抵抗も小さくなる。この結果、入力電流と出力電流との大小の変化に基づき、材質を判定すると共に、予め設定された入力電力設定値に基づき誘導加熱コイル15による誘導加熱及び板状加熱体16による加熱を実行可能な構成となっている。
次に、上記構成の誘導加熱調理器1の作用について、鍋7をトッププレート4の加熱部8にて加熱する場合を例に説明する。
被調理物を収容した鍋7をトッププレート4の所定位置(加熱部8)に載置し、操作パネル部5で必要な入力操作が行われると、加熱調理が開始される。このとき、加熱制御部30が有する材質判定手段に基づき、鍋7の材質が高抵抗金属であると判断された場合、誘導加熱コイル15による加熱調理が行われる。一方、鍋7の材質が高抵抗金属でない場合、加熱制御部30は、材質がアルミニウム、銅もしくは非磁性ステンレスのような低抵抗の非磁性金属か、或は土鍋のような非金属(もしくは無負荷)かを判断する。
そして、低抵抗金属であれば、加熱制御部30は、鍋7の底がトッププレート4より反発移動する所謂「鍋浮き」現象を生じないように、予め設定された火力調整に基づく誘導加熱調理を実行する。ここで、火力調整によって加熱電力が通常の入力電力設定値より小さくなった場合、加熱制御部30は、その差の電力分が板状加熱体16に供給されるように板状加熱体通電制御部39を制御する。つまり、板状加熱体通電制御部39が、リボンヒータエレメント26,27に端子26a,27aから電力を供給することによって板状加熱体16にジュール熱を発生させる。このジュール熱は、板状加熱体16の上面からトッププレート4を介して鍋7に伝導され、鍋7を間接的に加熱する。
さらに、材質が非金属か或いは無負荷の場合は、誘導加熱コイル15による誘導加熱は行なわず、非金属である場合には、通常の入力電力設定値に等しい電力を板状加熱体通電制御部39に供給して板状加熱体16のみによる加熱を行なう。この場合、非金属材料か無負荷かの判別が必要となる。そこで、調理器具用温度検出部32によって、板状加熱体16の加熱開始からの温度上昇度合いを検出し、例えば緩やかな温度上昇であれば土鍋などが設置されていると判別するが、比較的急激な温度上昇であれば無負荷であると判別し、板状加熱体16への通電も行われない。
このように、鍋7の材質に応じて誘導加熱コイル15、或いは板状加熱体16による加熱調理、更には両者による加熱調理が実行される。この加熱調理において、加熱制御部30は、図1のフローチャートに示すような制御を実行する。
即ち、加熱制御部30は、加熱調理が開始されると、電流トランス40の検知信号に基づき板状加熱体16に対する通電が行われているか否かを判断する(ステップS1)。ここで、加熱制御部30は、板状加熱体16に通電されていない(NO)と判断した場合、調理器具用温度検出部32からの検出値に基づき、その検出温度が第1の所定温度(例えば60°C)以上か否かを判断する(ステップS2)。
加熱制御部30は、調理器具用温度検出部32により検出された温度が60°C以上(YES)と判断した場合、更にその検出温度と、発熱体用温度検出部33からの検出値に基づく検出温度とを比較する(ステップS3)。ここで、加熱制御部30は、発熱体用温度検出部33による検出温度の方が低いと判断したとき(ステップS3にてNO)、発音報知部35において、発音報知部35で比較的小さい音量の間欠音を鳴動させると共に、表示部34aで黄色を点灯表示させる(ステップS4:以下注意レベル(1)と称する)。つまり、この加熱調理が誘導加熱コイル15のみで行われる等、鍋7を主たる熱源としてトッププレート4の温度が高くなっているため、使用者に対し表示部34a及び発音報知部35により報知することで視覚的且つ聴覚的な注意喚起を行うのである。
加熱制御部30は、ステップS3で、発熱体用温度検出部33により検出された温度が、調理器具用温度検出部32により検出された温度よりも高い(YES)と判断した場合、発音報知部35で比較的大きい音量の間欠音を鳴動させると共に、表示部34aで赤色を点灯表示させる(ステップS5)。この場合、板状加熱体16による加熱が行われていなくとも、板状加熱体16の温度が高くその余熱によりトッププレート4が高温になる惧れがある。特に、この状態において鍋7をトッププレート4から除くと、板状加熱体16の余熱による熱が伝達される媒体(鍋7)が無くなるため、トッププレート4から熱が逃げることができず、トッププレート4がより高温の状態となる。そこで、このステップS5の報知における注意レベルは、前記注意レベル(1)よりも注意喚起の必要性が高い注意レベル(3)とされている。
前記ステップS2において、加熱制御部30は、調理器具用温度検出部32により検出された温度が60°C未満(NO)と判断した場合、更にステップ6において、発熱体用温度検出部33により検出された温度が第2の所定温度(この場合、例えば第1の所定温度と同じ60°C)以上か否かを判断する。そして、加熱制御部30は、発熱体用温度検出部33により検出された温度が60°C以上(YES)と判断した場合、発音報知部35で中音量の間欠音を鳴動させると共に、表示部34aで朱色を点灯表示させる(ステップS7)。ここでは、鍋7(或いはトッププレート4)の温度が比較的低くても、板状加熱体16の余熱によってトッププレート4内部に熱がこもっておりトッププレート4が高温になる惧れがあるため、ステップS7の注意レベルは、注意レベル(1)よりも高く且つ注意レベル(3)よりも低い注意レベル(2)とされている。
加熱制御部30は、ステップS6で、調理器具用温度検出部32により検出された温度が60°C未満(NO)と判断した場合、発音報知部35を鳴動させることなく表示部34aで水色を点灯表示させる(ステップS8)。ここでは、鍋7(或いはトッププレート4)及びの板状加熱体16の温度が比較的低いため、ステップS8の注意レベルは、注意レベル(1)よりも低い注意レベル(0)とされている。
他方、前記ステップS1にて加熱制御部30が、板状加熱体16に通電されている(YES)と判断した場合、ステップS9、ステップS10及びステップS13において、上記したステップS2、ステップS3及びステップS6と同様の処理を行う。
即ち、調理器具用温度検出部32により検出された温度が60°C以上で(ステップS9にてYES)、且つこの検出温度よりも、発熱体用温度検出部33による検出温度が低いと判断された場合(ステップS10にてNO)、発音報知部35で比較的小さい音量の間欠音を鳴動させると共に、表示部34aで黄色を点灯表示させる(ステップS11:注意レベル(4))。また、ステップS10にて、発熱体用温度検出部33により検出された温度が、調理器具用温度検出部32により検出された温度よりも高いと判断された場合(YES)、発音報知部35で比較的大きい音量の間欠音を鳴動させると共に、表示部34aで赤色を点灯表示させる(ステップS12:注意レベル(6))。
調理器具用温度検出部32により検出された温度が60°C未満で(ステップS9にてNO)、且つ発熱体用温度検出部33により検出された温度が60°C以上(ステップS13にてYES)と判断した場合、発音報知部35で中音量の間欠音を鳴動させると共に、表示部34aで朱色を点灯表示させる(ステップS14:注意レベル(5))。また、 ステップS13にて、調理器具用温度検出部32により検出された温度が60°C未満(NO)と判断された場合、発音報知部35を鳴動させることなく表示部34aで水色を点灯表示させる(ステップS15:注意レベル(0´))。
上記した注意レベル(0´)、(4)、(5)及び(6)にあっては、板状加熱体16が通電された状態にあり注意レベル(0)、(1)、(2)及び(3)のときとはトッププレート4内部の温度勾配が異なると共にトッププレート4がより高温になるため、注意レベル(0)〜(3)のときよりも表示部34aの輝度が高く且つ発音報知部35の間欠音の周期が短く(つまりテンポが速く)設定されている。従って、全体的には、注意レベル(0´)及び(4)〜(6)の場合の方が、注意レベル(0)〜(3)の場合よりも注意喚起の必要性が高いといえる。また、板状加熱体16への通電時において、注意レベル(6)は注意喚起の必要性が最も高く、以下、注意レベル(5)、注意レベル(4)、注意レベル(0)の順に低くなる。
図示は省略するが、注意レベル(0´)及び(0)の場合、調理終了と同時に上記報知が停止され、注意レベル(1)〜(6)の場合、調理終了後、第1の所定温度未満で且つ及び第2の所定温度未満(つまり本実施例では両検出部32、33の検出温度が夫々60°C未満)になった時に上記報知が停止される。尚、何れの注意レベルにあっても、調理終了後、所定時間経過後に上記報知を停止させるようにしてもよい。
また、上記作用説明は、鍋7をトッププレート4の加熱部8にて加熱する場合の例であるが、加熱部9にて加熱する場合、表示部34aに代わり表示部34bで報知することとなるがその余の作用(構成)は同じあるため説明を省略する。
上記した実施例によれば、次のような効果を得ることができる。
調理器具用温度検出部32の他に、板状加熱体16の温度を検出する発熱体用温度検出部33を備えているので、加熱手段としての誘導加熱コイル15及び板状加熱体16によるトッププレート4の熱的影響に即した報知を行うことができる。即ち、板状加熱体16により加熱する場合には、誘導加熱コイル15のみで加熱する場合よりもトッププレート4がより高温になると共に、トッププレート4内部で上側よりも下側が高温になって熱がこもる状態となる。この点、上記構成によれば、そのトッププレート4の高温状態を発熱体用温度検出部33によって間接的に検出することができると共に、当該トッププレート4に対し使用者が触れないよう報知手段(表示部34及び発音報知部35)で報知することができ、安全性を向上させることができる。
また、表示部34及び発音報知部35にあっては、調理器具用温度検出部32によって検出された温度が第1の所定温度以上の場合に使用者に報知するとともに、この検出部32による検出温度が第1の所定温度未満の場合でも、発熱体用温度検出部33による検出温度が第2の所定温度以上の時に使用者に報知するように構成した。前述のように、調理終了後等においても板状加熱体16の余熱によってトッププレート4の温度が上昇する場合があるが、上記構成によれば、調理器具用温度検出部32により検出された温度如何にかかわらず、トッププレート4内部に熱がこもっている状態(つまり発熱体用温度検出部33による検出温度が第2の所定温度以上の状態)を使用者に報知することができ、適確な注意喚起を行うことができる。本実施例では、第1及び第2の所定温度を何れも60°Cに設定したが、両所定温度は、夫々注意喚起を行うに適切な温度に設定されていればよく、第1の所定温度を60°Cに第2の所定温度を80°Cに設定する等、相互に異なる値でもよい。
板状加熱体16の通電状態を検知する通電検知手段たる電流トランス40及び加熱制御部30を有し、表示部34及び発音報知部35を、前記通電検知手段により板状加熱体16への通電が検知された場合と通電が検知されていない場合とで報知形態が異なるように構成した。この点、板状加熱体16により加熱する場合と、誘導加熱コイル15のみで加熱する場合(或は板状加熱体16に余熱が残る場合)とで、トッププレート4内部の温度勾配が異なるが、上記構成によれば、この温度勾配に対応した報知を行うことができると共に、使用者が、板状加熱体16の通電による前記の高温状態を識別できるようになる。
更に、表示部34及び発音報知部35は、調理器具用温度検出部32により検出された温度が第1の所定温度以上の場合に使用者に報知するとともに、その報知形態を、発熱体用温度検出部33により検出された温度が調理器具用温度検出部32により検出された温度よりも高い時と低い時とで異ならせてある。これによれば、注意レベルに対応した注意喚起を行うことができると共に、発熱体用温度検出部33による検出温度が高い時、トッププレート4上面の温度がより高温になることを使用者が識別できるようになる。
調理器具用温度検出手段を、トッププレート4を介して被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出部32から構成したので、トッププレート4自体の温度を正確に検出することができる。
表示部34を、トッププレート4における操作部13の近傍であって且つ載置部を指示する加熱部8,9の近傍に配置したので、表示部34の視認性を向上させることができる。
また、本実施例では、表示部34及び発音報知部35を、上記検出部32,33の検出信号や通電検知手段の検知信号に基づき複数段階((0´)及び(0)〜(6)の8段階)の注意レベルに応じた報知を行うように構成したので、きめ細やかな報知を行うことができ、安全性を高めることができる。報知手段としての表示部34及び発音報知部35は、使用者に対しトッププレート4の温度状態を視覚的且つ聴覚的に報知することができる。更に、表示部34a,34bは、注意レベルに応じて寒色系の色ないし暖色系の色を段階的に表示することができ、従来のガス調理器における炎に代わるものとして火力感覚をも付与しうる。
更に、板状加熱体16は、これに余熱が残る場合であっても、前述のように冷却ファン部31による冷却効率が高まるように構成されているため、より安全な誘導加熱調理器1を提供できる。
<第2の実施の形態>
図10は、本発明の第2実施例を示す図9相当図で、上記実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、特に異なる点につき説明する。本実施例では、調理器具用温度検出手段が赤外線検出素子から構成されている。即ち、調理器具用温度検出部32に代わる赤外線検出素子は、例えば、被加熱調理器具の表面温度を検出する非接触形のサーモパイル43からなる。サーモパイル43は、加熱ユニット11の中心側部に設けられており、その温度検出信号が加熱制御部30に与えられている。
これにより、加熱部8(或は加熱部9)上の鍋7の下面から放射される赤外線をサーモパイル43により検出することで、鍋7の下面の温度を正確に検出することができる。つまり、使用者の接触可能なトッププレート4の上面において、その温度は、加熱調理が誘導加熱コイル15のみで行われる場合等、鍋7の下面温度に依拠する。従って、サーモパイル43の検出値に基づき、トッププレート4の上面温度に即した正確な報知を行うことができる。
尚、本発明は上記しかつ図面に示す実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。本発明は、ビルトインタイプに限られず据置きタイプ等の誘導加熱調理器全般にも適用できるものである。
被加熱調理器具を加熱する加熱手段は、トッププレート4の下面側に設けられ、高周波電流を供給する誘導加熱コイル15と、トッププレート4と誘導加熱コイル15との間に設けられ通電発熱する伝熱性の発熱体とを備えた構成であればよい。つまり、加熱手段の個数は単数でも複数でもよいし、板状加熱体16につき、絶縁基板22の材料や形状、或はリボンヒータエレメントの数や巻回パターン等、適宜変更してもよい。
報知手段による報知形態は、調理器具用温度検出手段及び発熱体用温度検出手段の検出信号や通電検知手段の検知信号に基づき異なるように設定されていればよく、注意レベル(0´)及び(0)〜(6)での報知形態に限定するものではない。例えば、表示手段として、レベルメータ手段たる複数のLEDをトッププレート4から視認可能に配置し、注意レベルに応じた数のLEDを点灯させるようにしてもよい。また、複数のLEDを7セグメント状に配置したり、注意レベルに応じた数値を表示する表示器を用いてもよい。複数のLEDを環状に配置し、注意レベルに応じて順次点滅させたり、点灯と消灯のデューティー比を変化させてもよい。表示部34に代えて白黒やカラーの液晶表示器を用いてもよいし、この液晶表示器に注意レベルに対応するメッセージを表示してもよい。表示手段の表示位置は、トッププレート4上の任意の位置でよく、操作パネル部5でもよい。
発音報知手段としては、上記実施例では、注意レベルに応じて、音量の増減や間欠音の周期を変化させたが、音程を変える(周波数を変える)ようにしてもよい。また、発音報知手段につき、間欠音に代えて連続音を鳴動させたり、「高温です」等の注意メッセージを音声により報知してもよい。更に本発明は、報知手段において、表示手段および発音報知手段のうち何れか一方の手段で報知する等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の第1実施例を示す誘導加熱調理器の報知手段による報知形態を説明するためのフローチャート 誘導加熱調理器のキッチン組込み状態の外観斜視図 トッププレートの要部を拡大して示す平面図 誘導加熱調理器の縦断側面図 加熱ユニットの分解斜視図 要部を拡大して示す図4相当図 加熱ユニットの平面図 加熱ユニットの要部を拡大して示す模式的な断面図 誘導加熱調理器の電気的構成示すブロック図 本発明の第2実施例を示す図9相当図
符号の説明
図面中、1は誘導加熱調理器、3は調理器本体、4はトッププレート、7は鍋(被加熱調理器具)、15は誘導加熱コイル(加熱手段)、16は板状加熱体(発熱体、加熱手段)、30は加熱制御部(通電検知手段)、32は調理器具用温度検出部(調理器具用温度検出手段)、33は発熱体用温度検出部(発熱体用温度検出手段)、34,34a,34b,34cは表示部(報知手段)、35は発音報知部(報知手段)、40は電流トランス(通電検知手段)、43はサーモパイル(調理器具用温度検出手段)を示す。

Claims (4)

  1. 調理器本体と、この調理器本体の上面を構成し、被加熱調理器具を載置するトッププレートと、このトッププレートの下面側に設けられ前記被加熱調理器具を加熱する加熱手段とを備えたものにおいて、
    前記加熱手段を、高周波電流を供給する誘導加熱コイルと、前記トッププレートと前記誘導加熱コイルとの間に設けられ通電発熱する伝熱性の発熱体とから構成するとともに、
    前記被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出手段と、
    前記発熱体の温度を検出する発熱体用温度検出手段と、
    前記調理器具用温度検出手段によって検出された温度が第1の所定温度以上の場合に使用者に報知するとともに、前記調理器具用温度検出手段により検出された温度が前記第1の所定温度未満の場合でも、前記発熱体用温度検出手段により検出された温度が第2の所定温度以上の時に使用者に報知する報知手段とを具備して構成されていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 発熱体の通電状態を検知する通電検知手段を有し、
    報知手段は、前記通電検知手段により前記発熱体への通電が検知された場合と当該発熱体への通電が検知されていない場合とで、報知形態が異なることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 調理器本体と、この調理器本体の上面を構成し、被加熱調理器具を載置するトッププレートと、このトッププレートの下面側に設けられ前記被加熱調理器具を加熱する加熱手段とを備えたものにおいて、
    前記加熱手段を、高周波電流を供給する誘導加熱コイルと、前記トッププレートと前記誘導加熱コイルとの間に設けられ通電発熱する伝熱性の発熱体とから構成するとともに
    前記被加熱調理器具の温度を検出する調理器具用温度検出手段と、
    前記発熱体の温度を検出する発熱体用温度検出手段と、
    前記調理器具用温度検出手段により検出された温度が第1の所定温度以上の場合に使用者に報知するとともに、その報知形態を、前記発熱体用温度検出手段により検出された温度が前記調理器具用温度検出手段により検出された温度よりも高い時と低い時とで異ならせた報知手段とを具備して構成されていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 調理器具用温度検出手段は、トッププレートを介して被加熱調理器具の温度を検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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