JP2009140309A - 電圧分布検出装置及び電圧分布検出方法 - Google Patents

電圧分布検出装置及び電圧分布検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設計した回路において、回路設計者が意図していない廻り込みを容易に確認することができる電圧分布検出装置を提供する。
【解決手段】第1の部品識別情報、通電元端子識別情報、通電先端子識別情報及び通電割合情報をそれぞれ対応付けた部品情報テーブル2aを作成する部品情報演算手段1と、第2の部品識別情報、端子識別情報及び接続先識別情報をそれぞれ対応付け、対応付けられた一連の識別情報群に対して設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブル2bを作成すると共に、部品情報テーブル2a及び回路情報テーブル2bの各情報に基づき電圧を算出して回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に設定する回路情報演算手段3と、回路情報演算手段3により一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブル2bに基づき、電圧の設定結果を出力する制御手段4とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子回路、電力回路又はワイヤハーネスなどの電気信号を用いる回路(以下、単に回路と称す)を構築するにあたり、設計した回路の各ネットによる電圧分布を検出することができる電圧分布検出装置及び電圧分布検出方法に関する。
従来の電子回路基板用CADシステムは、誘電体層を挟んで隣接する2つの配線導体層のうち、その一方の配線導体層に対応する導体層レイヤ上の配線単位と、他方の対応する配線導体層レイヤ上の配線単位とが、平行且つ一定距離未満で近接する配線単位対を、禁則配線状態として検出する禁則配線判定処理と、それによって検出された禁則配線状態を解消するために、禁則配線状態にある配線単位対の一方の配線単位を、禁則配線状態が解消される位置まで移動させる禁則解消処理とを実行することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−190210号公報
ここで、従来の電子回路基板用CADシステムなどを用いた回路設計による問題点を、図9乃至図11を用いて説明する。図9、図10及び図11は従来の回路設計による問題点を説明するための回路図の一例を示した説明図である。なお、図9乃至図11において、直流電源は「DC」、第1のスイッチは「SW1」、第2のスイッチは「SW2」、第1のランプは「Lamp−A」、第2のランプは「Lamp−B」、リレー用スイッチは「L−SW」、リレー用コイルは「L−Coil」、第1のダイオードは「D1」、第2のダイオードは「D2」、として回路素子である部品をそれぞれ示している。特に、リレー用スイッチ(L−SW)及びリレー用コイル(L−Coil)によりリレー(Ry)を構成している。また、各部品に付されている「+」、「−」、「1」、「2」、「3」、「4」、「A」及び「B」は、部品の端子をそれぞれ示している。また、「Net1」、「Net2」、「Net3」、「Net4」、「Net5」、「Net6」及び「Net7」は、各端子間を結んだ信号線をそれぞれ示しており、「GND」は接地点としてのグランドを示している。
図9(a)に示す回路は、複数のランプの点灯をスイッチによって切り替える回路であり、第1のスイッチ(SW1)をオン(端子1及び端子2間を通電)にしただけでは第1のランプ(Lamp−A)及び第2のランプ(Lamp−B)は共に点灯せずに(図9(b))、一旦、第2のスイッチ(SW2)の接点を端子Aから端子Bに切り替えて第2のランプ(Lamp−B)を点灯させたうえで(図10(a))、その後、第2のスイッチ(SW2)の接点を端子Bから端子Aに切り替えることで第1のランプ(Lamp−A)を点灯するように、企画した回路である。なお、第1のランプ(Lamp−A)が点灯した以降における、第1のランプ(Lamp−A)及び第2のランプ(Lamp−B)の点灯動作は、第2のスイッチ(SW2)の接点である端子A及び端子Bの切り替えに従うものである。このような回路を適用する例としては、自動車のヘッドライト(前照灯)の点灯において、メインスイッチ(最初のスイッチの投入)により、ハイビーム(走行用前照灯)が初期に点灯しない(ロービーム(すれ違い前照灯)が初期に点灯する)ように設定する場合などである。
しかしながら、回路設計者の意図に反して、図9(a)に示す回路図に基づいて、試作品を作製し点灯動作を確認した場合に、第1のスイッチ(SW1)の投入により図9(b)に示す状態を維持できずに、第1のランプ(Lamp−A)が点灯してしまう(図10(b))。
これは、図11(a)の太線で示すように、第1のスイッチ(SW1)をオンにした後に、直流電源(DC)の正(+)端子から、Net1(DCの+端子→SW1の端子1)、第1のスイッチ(SW1)(端子1→端子2)、Net2(SW1の端子2→SW2の端子1)、第2のスイッチ(SW2)(端子1→端子A)、Net3(SW2の端子A→Lamp−Aの端子1)、第1のランプ(Lamp−A)(端子1→端子2)、Net5(Lamp−Aの端子2→Lamp−Bの端子1)、第2のランプ(Lamp−B)(端子1→端子2)、Net4(Lamp−Bの端子2→D2の端子1)、第2のダイオード(D2)(端子1→端子2)、Net7(D2の端子2→L−Coilの端子2)、リレー用コイル(L−Coil)(端子2→端子1)、グランド(GND)(L−Coilの端子1→GND)の閉回路を形成する。
そして、図11(b)の太線で示すように、リレー用コイル(L−Coil)の電磁誘導作用によりリレー用スイッチ(L−SW)が作用して、リレー用スイッチ(L−SW)が閉じることで、直流電源(DC)の正(+)端子から、Net1(DCの+端子→SW1の端子1)、第1のスイッチ(SW1)(端子1→端子2)、Net2(SW1の端子2→SW2の端子1)、第2のスイッチ(SW2)(端子1→端子A)、Net3(SW2の端子A→Lamp−Aの端子1)、第1のランプ(Lamp−A)(端子1→端子2)、Net5(Lamp−Aの端子2→L−SWの端子1)、リレー用スイッチ(L−SW)(端子1→端子2)、グランド(GND)(L−SWの端子2→GND)の閉回路を形成するためであり、この結果、第1のランプ(Lamp−A)が点灯したのである。
このように、回路設計者は、設計した回路に期待する動作をさせるため、電流の流れる道筋(以下、電流経路と称す)を念頭において、複数の部品間の接続を検討しているのであるが、回路設計者が意図していない不測の電流経路(以下、廻り込みと称す)は、回路設計者の想定外であるために、検図の際にも見逃すことが多い。
特に、従来の電子回路基板用CADシステムなどを用いた回路設計においては、設計した回路に対して廻り込みの有無を検証するにあたり、回路設計者が、設計図面を目視して確認する必要がある。
このため、回路設計者の目視による確認では、複雑な回路における動作を漏れなく確認することが困難なうえに、単純な回路においても、部品の内部で発生する電流などを考慮せずに検証対象から外してしまうことが多々あり、廻り込みの検証が不十分であるという問題点があった。
また、設計した回路における信号や電流を確認する手段として、既存の回路シミュレータを使用することが考えられるが、複雑な回路全体の動作の解析には、多大な時間を要する。また、回路の一部(部分回路)を抽出して解析し、部品の定数などを決定することが多いことに加え、シミュレーションを実施するためには、回路だけでなく、部品の解析モデルを準備する必要があるという問題点があった。
特に、一般的な回路シミュレータにおいては、入力信号に対する出力信号の波形を確認することが目的であり、回路設計者が着目(意図)した部分の出力信号の波形を確認することに主眼を置いているため、意図していない部分に電流が流れているか否かを確認するものではなく、回路設計者が想定した部分以外に電流が発生していることを検出することができない。このため、設計した回路における廻り込みの有無に対して十分な検証を行なうためには、全信号又は端子における波形に関する解析結果の確認を漏れなく行なう必要があるうえに、目視で確認していく必要があるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、設計した回路において、回路設計者が意図していない廻り込みを容易に確認することができ、廻り込みによる、回路設計者が意図しない回路動作や回路破壊に繋がる設計ミスを未然に防止できる電圧分布検出装置及び電圧分布検出方法を提供するものである。
この電圧分布検出装置は、各ネットによる電圧分布を検出する対象回路の部品を識別する情報である部品識別情報、当該部品内部の通電における通電元である端子を識別する情報である通電元端子識別情報、当該部品内部の通電における通電先である端子を識別する情報である通電先端子識別情報、及び当該部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率の情報である通電割合情報をそれぞれ対応付けた部品情報テーブルを作成する部品情報演算手段と、前記部品識別情報、前記部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び当該端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報をそれぞれ対応付け、当該対応付けられた一連の識別情報群に対して設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブルを作成すると共に、前記部品情報テーブル及び回路情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する回路情報演算手段と、前記回路情報演算手段により前記一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブルに基づき、電圧の設定結果を出力する制御手段とを備えているものである。
この電圧分布検出装置は、設計した回路の各ネットによる電圧分布を検出することができることで、回路設計者が意図していない廻り込みを容易に確認することができ、廻り込みによる回路設計者が意図しない回路動作や回路破壊に繋がる設計ミスを未然に防止することができるという効果を奏する。
ここで、本発明は多くの異なる形態で実施可能である。したがって、下記の実施形態の記載内容のみで解釈すべきではない。また、下記の実施形態では、主にシステムについて説明するが、いわゆる当業者であれば明らかな通り、本発明はコンピュータで使用可能なプログラム、方法としても実施できる。また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ソフトウェア及びハードウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置又は磁気記憶装置などの任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
(本発明の第1の実施形態)
図1は本実施形態に係る電圧分布検出システムの概略構成を示すブロック図、図2は本実施形態に係る部品情報テーブルの一例を説明するための説明図、図3は本実施形態に係る回路情報テーブルの一例を説明するための説明図、図4は図1に示す電圧分布検出システムによる処理手順を示すフローチャート、図5は図3に示す回路情報テーブルに電圧の初期値を設定した状態を示す説明図、図6は図5に示す回路情報テーブルに算出した電圧を設定した状態を示す説明図、図7は図6に示す回路情報テーブルに算出した電圧を設定した状態を示す説明図、図8は対象回路図に各ネットによる電圧分布を表示した状態の一例を示した説明図である。
図1において、部品情報20は、汎用性のある部品の属性を示す情報であり、少なくとも、電圧分布の検出対象である回路(以下、対象回路と称す)に用いられる部品に関し、部品を識別する情報である部品識別情報、部品内部の通電における通電元である端子(以下、通電元端子と称す)を識別する情報である通電元端子識別情報、部品内部の通電における通電先である端子(以下、通電先端子と称す)を識別する情報である通電先端子識別情報、及び部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率(減衰率、増幅率)の情報である通電割合情報からなる。なお、この第1の実施形態における部品情報20は、対象回路で使用する部品に対し、各部品内における端子同士の関係(通電の有無、通電割合など)を数値化してテーブル化した、図示しない部品情報ライブラリとして保存している。
回路情報30は、CAD(Computer Aided Design)システムなどにより作成された対象回路の構成要素に関する情報であり、少なくとも、対象回路の部品を識別する情報である部品識別情報、部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報からなる。なお、回路情報30としては、端子間の接続情報のデータであるネットリストや部品表のデータでもよい。
入力装置40は、マウスやキーボードなどであり、後述する電圧分布の検出処理における起点となる部品の端子又は接続先を指示するための入力手段である。
出力装置50は、ディスプレイやプリンタなどであり、後述する電圧分布の検出処理における検出結果を出力するための出力手段である。なお、この第1の実施形態においては、出力装置50としてディスプレイを用いて説明するが、出力装置50はディスプレイに限られるものではない。
電圧分布検出装置10は、部品情報20及び回路情報30並びに入力装置40による指示情報が入力され、対象回路に対して各ネットによる電圧分布を検出し、検出結果を出力装置50に出力する。
部品情報演算手段1は、読み込んだ回路情報30に基づき、対象回路に使用されている部品を特定すると共に、読み込んだ部品情報20に基づき、対象回路の部品を識別する情報である第1の部品識別情報、当該部品内部の通電における通電元である端子を識別する情報である通電元端子識別情報、当該部品内部の通電における通電先である端子を識別する情報である通電先端子識別情報、及び当該部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率の情報である通電割合情報を、前記部品の通電元端子及び通電先端子毎にそれぞれ対応付けた部品情報テーブル2aをメモリである記憶手段2上に作成する。
なお、部品情報テーブル2aは、図9(a)に示す回路に対して、例えば、図2に示すように各識別情報及び通電割合情報が対応付けられる。すなわち、部品が直流電源においては、直流電源の端子が2端子であり、通電元端子と通電先端子とにより2通りの組合せがあるために、第1行目の第1の部品識別情報「DC」に対して、通電元端子識別情報「−」、通電先端子識別情報「+」、通電割合情報「1.00」がそれぞれ対応付けられ、第2行目の第1の部品識別情報「DC」に対して、通電元端子識別情報「+」、通電先端子識別情報「−」、通電割合情報「0.00」が対応付けられている。他の部品に対しても同様に、通電元端子及び通電先端子の個数に応じて、複数の行においてそれぞれ対応付けられている。
回路情報演算手段3は、読み込んだ回路情報30に基づき、対象回路の部品を識別する情報である第2の部品識別情報、当該部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び当該端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報を、前記部品の端子毎にそれぞれ対応付け、当該対応付けられた一連の識別情報群(図3に示す表であれば、同一行に相当)に対して、設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブル2bをメモリである記憶手段2上に作成する。
なお、回路情報テーブル2bは、図9(a)に示す回路に対して、例えば、図3に示すように各識別情報及び設定電圧格納領域が対応付けられる。すなわち、部品が直流電源においては、直流電源の端子が2端子であるために、第1行目の第2の部品識別情報「DC」に対して、端子識別情報「−」、接続先識別情報「GND」、未設定の設定電圧格納領域が対応付けられ、第2行目の第2の部品識別情報「DC」に対して、端子識別情報「+」、接続先識別情報「Net1」、未設定の設定電圧格納領域が対応付けられている。他の部品に対しても同様に、部品の端子の個数に応じて、複数の行においてそれぞれ対応付けられている。
また、回路情報演算手段3は、後述する電圧分布の検出処理により、部品情報テーブル2aの各識別情報及び通電割合情報並びに回路情報テーブル2bの各識別情報に基づき回路情報テーブル2bの未設定の設定電圧格納領域に電圧を算出して設定する。
制御手段4は、回路情報演算手段3により一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブル2bに基づき、電圧の設定結果を出力装置50に出力する。
なお、電圧の設定結果は、図7(b)に示すような表として出力してもよいが、出力装置であるディスプレイによって表示される回路の各ネットに対して、回路情報テーブル2bに設定された電圧の値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させることで、廻り込みの有無を容易に視認することができるので好ましい。
つぎに、本実施形態に係る電圧分布検出システムによる処理手順を、図4を用いて説明する。なお、説明を簡略化するために、図9(a)に示す回路を対象回路として説明する。
まず、電圧分布検出システムの操作者は、入力装置40であるマウスやキーボードを用いて、対象回路を指示する(ステップS1)。
回路情報演算手段3は、対象回路の指示情報に基づき、回路情報30の回路データを読み込み、記憶手段2上に回路情報テーブル2b(図3参照)を作成する(ステップS2)。
また、部品情報演算手段1は、部品情報ライブラリである部品情報20を読み込み、記憶手段2上に部品情報テーブル2a(図2参照)を作成する(ステップS3)。
そして、電圧分布検出システムの操作者は、出力装置50であるディスプレイに表示された対象回路における、起点となる(電流変化を想定する)任意の部品端子又は信号線を、CAD操作(マウスによる回路図形の選択)や端子識別情報又は接続先識別情報をキーボードにより入力して指示する。なお、以下の説明では、第1のスイッチ(SW1)の端子2を起点とした場合について説明する。
回路情報演算手段3は、起点となる部品端子又は信号線の指示情報に基づき、対応する第2の部品識別情報と端子識別情報又は接続先識別情報との組合せを検索キーとして、回路情報テーブル2bにおける一致する行(ここでは、第4行目)の接続先識別情報(ここでは、Net2)を取得する(ステップS4)。
また、回路情報演算手段3は、起点となる部品端子又は信号線の指示情報に基づき、対応する第2の部品識別情報と端子識別情報又は接続先識別情報との組合せを検索キーとして、回路情報テーブル2bにおける一致する行(ここでは、第4行目)の設定電圧格納領域に電圧の初期値(ここでは、1.00)を設定する(図5(a)参照、ステップS5)。
つぎに、回路情報演算手段3は、ステップ4又は後述するステップS14にて取得した接続先識別情報(ここでは、ステップS4にて取得した接続先識別情報)に基づき、対象の接続先識別情報(ここでは、Net2)と同一の接続先識別情報である回路情報テーブル2bの行を検索し、同一の接続先識別情報を含む行(ここでは、第5行目)の設定電圧格納領域に設定された電圧(ここでは、未設定のため0.00)を取得する(ステップS6)。
回路情報演算手段3は、同一の接続先識別情報を含む行(ここでは、第5行目)の設定電圧格納領域に与えようとする、ステップ5で設定又は後述するステップS13で算出した電圧(以下、設定電圧値と称す)が、該当する設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きいか否かを判断する(ステップS7)。
ステップS7において、設定電圧値が、設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きいと判断した場合には、回路情報演算手段3は、設定電圧値と同じ電圧(ここでは、1.00)を設定電圧値として、回路情報テーブル2bの該当する設定電圧格納領域に更新(未設定の場合は設定となる)する(図5(b)参照、ステップS8)。
なお、ステップ4又は後述するステップS14にて取得した接続先識別情報と同一の接続先識別情報である回路情報テーブル2bの行が複数存在する場合には、対象となる全ての行に対して、ステップS6〜ステップS8の処理をそれぞれ行なう。
また、ステップS7において、設定電圧値が、設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きくないと判断した場合には、ステップS8の処理を行なうことなく、後述するステップS9に移る。
つぎに、回路情報演算手段3は、ステップS8にて電圧を更新(設定)した回路情報テーブル2bの行(ここでは、第5行目)の情報から、第2の部品識別情報(ここでは、SW2)及び端子識別情報(ここでは、1)を取得する(ステップS9)。
そして、回路情報演算手段3は、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象があるか否かを判断する(ステップS10)。
ステップS10において、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象があると判断した場合には、回路情報演算手段3は、ステップS9にて取得した2つの識別情報(部品情報テーブル2aでは、第1の部品識別情報及び通電元識別情報に相当)を検索キーとし、通電割合情報が0より大きいことを条件として、部品情報テーブル2aから通電先端子識別情報を検索する(ステップS11)。
回路情報演算手段3は、ステップS11にて通電先端子識別情報を検索した結果から、該当する通電先端子識別情報が存在するか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS12において、該当する通電先端子識別情報が存在しないと判断した場合には、ステップS9に戻る。
また、ステップS12において、該当する通電先端子識別情報が存在すると判断した場合には、回路情報演算手段3は、該当する通電先端子識別情報(ここでは、部品情報テーブル2aの第5行目の通電先端子識別情報「A」)に対する第1の部品識別情報(ここでは、SW2)及び通電元端子識別情報(ここでは、1)に一致する、第2の部品識別情報及び端子識別情報を含む回路情報テーブル2bの行(ここでは、第5行目)の設定電圧格納領域に設定された電圧設定値(ここでは、1.00)と、該当する通電先端子識別情報を含む部品情報テーブル2aの行(ここでは、第5行目)の通電割合情報(ここでは、1.00)とを乗算して、該当する通電先端子識別情報に対応する設定電圧格納領域に更新(設定)する電圧設定値(ここでは、1.00)を算出する(ステップS13)。
そして、回路情報演算手段3は、該当する通電先端子識別情報(ここでは、A)及び対応する第1の部品識別情報(ここでは、SW2)を検索キーとして、回路情報テーブル2bにおける一致する行(ここでは、第6行目)の接続先識別情報(ここでは、Net3)を取得し(ステップS14)、ステップS6に戻る。
そして、ステップS6〜ステップS14の処理を、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象がなくなる(ステップS10にて「No」という判断となる)まで繰り返す。
すなわち、一部ではあるが、以下のように処理することになる。
回路情報演算手段3は、ステップS14にて取得した接続先識別情報に基づき、対象の接続先識別情報(ここでは、Net3)と同一の接続先識別情報である回路情報テーブル2bの行を検索し、同一の接続先識別情報を含む行(ここでは、第6行目)の設定電圧格納領域に設定された電圧(ここでは、未設定のため0.00)を取得する(ステップS6)。
回路情報演算手段3は、同一の接続先識別情報を含む行(ここでは、第6行目)の設定電圧格納領域に与えようとする、ステップS13で算出した設定電圧値(ここでは、1.00)が、該当する設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きいか否かを判断する(ステップS7)。
ステップS7において、設定電圧値が、設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きいと判断した場合には、回路情報演算手段3は、設定電圧値と同じ電圧(ここでは、1.00)を設定電圧値として、回路情報テーブル2bの該当する設定電圧格納領域に更新(設定)する(図6(a)参照、ステップS8)。
なお、ステップS14にて取得した接続先識別情報と同一の接続先識別情報である回路情報テーブル2bの行(ここでは、第8行目及び第14行目)が存在するため、対象となる全ての行について、ステップS6〜ステップS8の処理を行ない、設定電圧値と同じ電圧(ここでは、1.00)を設定電圧値として、回路情報テーブル2bの該当する設定電圧格納領域に更新(設定)する(図6(b)参照)。
つぎに、回路情報演算手段3は、ステップS8にて電圧を更新(設定)した回路情報テーブル2bの行(ここでは、第8行目)の情報から、第2の部品識別情報(ここでは、Lamp−A)及び端子識別情報(ここでは、1)を取得する(ステップS9)。
そして、回路情報演算手段3は、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象があるか否かを判断する(ステップS10)。
ステップS10において、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象があると判断した場合には、回路情報演算手段3は、ステップS9にて取得した2つの識別情報(部品情報テーブル2aでは、第1の部品識別情報及び通電元識別情報に相当)を検索キーとし、通電割合情報が0より大きいことを条件として、部品情報テーブル2aから通電先端子識別情報を検索する(ステップS11)。
回路情報演算手段3は、ステップS11にて通電先端子識別情報を検索した結果から、該当する通電先端子識別情報が存在するか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS12において、該当する通電先端子識別情報が存在しないと判断した場合には、ステップS9に戻る。
また、ステップS12において、該当する通電先端子識別情報が存在すると判断した場合には、回路情報演算手段3は、該当する通電先端子識別情報(ここでは、部品情報テーブル2aの第11行目の通電先端子識別情報「2」)に対する第1の部品識別情報(ここでは、Lamp−A)及び通電元端子識別情報(ここでは、1)に一致する、第2の部品識別情報及び端子識別情報を含む回路情報テーブル2bの行(ここでは、第8行目)の設定電圧格納領域に設定された電圧設定値(ここでは、1.00)と、該当する通電先端子識別情報を含む部品情報テーブル2aの行(ここでは、第11行目)の通電割合情報(ここでは、0.50)とを乗算して、該当する通電先端子識別情報に対応する設定電圧格納領域に更新(設定)する電圧設定値(ここでは、0.50)を算出する(ステップS13)。
そして、回路情報演算手段3は、該当する通電先端子識別情報(ここでは、2)及び対応する第1の部品識別情報(ここでは、Lamp−A)を検索キーとして、回路情報テーブル2bにおける一致する行(ここでは、第9行目)の接続先識別情報(ここでは、Net5)を取得し(ステップS14)、ステップS6に戻る。
回路情報演算手段3は、ステップS14にて取得した接続先識別情報に基づき、対象の接続先識別情報(ここでは、Net5)と同一の接続先識別情報である回路情報テーブル2bの行を検索し、同一の接続先識別情報を含む行(ここでは、第9行目)の設定電圧格納領域に設定された電圧(ここでは、未設定のため0.00)を取得する(ステップS6)。
回路情報演算手段3は、同一の接続先識別情報を含む行(ここでは、第9行目)の設定電圧格納領域に与えようとする、ステップS13で算出した設定電圧値(ここでは、0.50)が、該当する設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きいか否かを判断する(ステップS7)。
ステップS7において、設定電圧値が、設定電圧格納領域に既に設定された電圧よりも大きいと判断した場合には、回路情報演算手段3は、設定電圧値と同じ電圧(ここでは、0.50)を設定電圧値として、回路情報テーブル2bの該当する設定電圧格納領域に更新(設定)する(ステップS8)。
なお、ステップS14にて取得した接続先識別情報と同一の接続先識別情報である回路情報テーブル2bの行(ここでは、第10行目及び第12行目)が存在するため、対象となる全ての行に対して、ステップS6〜ステップS8の処理を行ない、設定電圧値と同じ電圧(ここでは、0.50)を設定電圧値として、回路情報テーブル2bの該当する設定電圧格納領域に更新(設定)する(図7(a)参照)。
以下、同様の処理手順により、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象がなくなる(ステップS10にて「No」という判断となる)まで繰り返すことで、図7(b)に示すような回路情報テーブル2bを得ることができる。
そして、ステップS10において、回路情報テーブル2bの設定電圧格納領域に電圧設定値を更新(設定)する対象がないと判断した場合には、制御手段4は、前述した処理手順にて得られた回路情報テーブル2b(ここでは、図7(b))に基づき、一連の第2の部品識別情報、端子識別情報、接続先識別情報及び電圧設定値を順次取得し、出力装置50であるディスプレイによって表示されるCADシステムで設計された対象回路の各ネットに対して、回路情報テーブル2bに設定された電圧設定値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させる(ステップS15)。
なお、ディスプレイに表示する例としては、例えば、図7(b)における設定電圧格納領域の電圧設定値である、空欄、0.20、0.25、0.50、1.00に対して、電圧設定値が大きくなるに従って回路図における配線の線幅を大きくした、図8に示すような回路図を表示することが考えられる。
ここで、図8に示す対象回路における各ネットによる電圧分布の結果を検証したところ、リレー用コイル(L−Coil)の両端子(端子1、端子2)に電流が流れ、条件によっては、リレー用スイッチ(L−SW)の接点が閉じる可能性があることがわかる。
すなわち、リレー用スイッチ(L−SW)の接点が閉じた場合には、第1のランプ(Lamp−A)からグランド(GND)までの電流経路が形成され、第1のランプ(Lamp−A)が点灯することになる。
したがって、回路設計者が意図していた、「初期状態では第1のランプ(Lamp−A)を点灯させない」機能を対象回路では実現することができず、回路としての誤動作が起きることが予想できる。
以上のように、回路設計において、部品内部の通電割合を数値化して付与することにより、特定の端子又は信号線に電圧の初期値を与えた場合の各ネットによる電圧分布を検出することができる共に、回路情報テーブル2bに設定された電圧設定値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させることで、電圧分布、強いては電流経路を顕在化させ、設計者が想定していない電流(廻り込み)を確認するための判断材料を提供することができる。
特に、各ネットによる電圧分布の検出結果に基づき、特定信号の電圧変化による回路内の影響範囲が判別でき、予想を超えた範囲まで電圧変化が発生する場合には、詳細な検討を行なうように、回路設計者に促すことが可能となる。
また、これらの結果を得るために、シミュレーションのような煩雑な準備を行なう必要がなく、容易に廻り込みの確認ができるため、計算機に負荷をかけずに検出ができるうえに、回路図全体での確認が可能となる。
なお、この第1の実施形態においては、対象回路のネット(部品端子)毎に電圧を算出して、各ネットによる電圧分布をディスプレイに表示させることで、廻り込みを確認するようにしたが、対象回路の部品端子からグランドまでの電流分布を算出して、電流経路をディスプレイに表示することで、廻り込みを確認してもよい。この場合には、部品情報テーブルにおける通電元識別情報及び通電先識別情報の替わりに、各ネットの分岐点による情報が必要となる。
[付記] 以上の実施例1を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 複数の回路素子としての部品及び当該部品の端子間を接続するネットからなる対象回路に対して当該各ネットによる電圧分布を検出するための電圧分布検出装置において、前記対象回路の部品を識別する情報である部品識別情報、当該部品内部の通電における通電元である端子を識別する情報である通電元端子識別情報、当該部品内部の通電における通電先である端子を識別する情報である通電先端子識別情報、及び当該部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率の情報である通電割合情報をそれぞれ対応付けた部品情報テーブルを作成する部品情報演算手段と、前記部品識別情報、前記部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び当該端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報をそれぞれ対応付け、当該対応付けられた一連の識別情報群に対して設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブルを作成すると共に、前記部品情報テーブル及び回路情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する回路情報演算手段と、前記回路情報演算手段により前記一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブルに基づき、電圧の設定結果を出力する制御手段とを備えていることを特徴とする電圧分布検出装置。
(付記2) 回路情報演算手段が、指示された前記部品の端子又は接続先の情報である指示情報に基づき、指示された端子の端子識別情報又は接続先の接続先識別情報を含む一連の識別情報群に対応付ける電圧として初期値を前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定し、前記指示情報及び初期値を含む前記回路情報テーブル及び部品情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して、前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定することを特徴とする電圧分布検出装置。
(付記3) 制御手段が、ディスプレイによって表示される前記対象回路の各ネットを、前記回路情報テーブルに設定された電圧の値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させることを特徴とする電圧分布検出装置。
(付記4) 複数の回路素子としての部品及び当該部品の端子間を接続するネットからなる対象回路に対して当該各ネットによる電圧分布を検出するための電圧分布検出方法において、前記対象回路の部品を識別する情報である部品識別情報、当該部品内部の通電における通電元である端子を識別する情報である通電元端子識別情報、当該部品内部の通電における通電先である端子を識別する情報である通電先端子識別情報、及び当該部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率の情報である通電割合情報をそれぞれ対応付けた部品情報テーブルを作成する部品情報テーブル作成ステップと、前記部品識別情報、前記部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び当該端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報をそれぞれ対応付け、当該対応付けられた一連の識別情報群に対して設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブルを作成する回路情報テーブル作成ステップと、前記部品情報テーブル及び回路情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する回路情報演算ステップと、前記回路情報演算ステップにより前記一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブルに基づき、電圧の設定結果を出力する出力ステップとを有する電圧分布検出方法。
(付記5) 回路情報演算ステップが、指示された前記部品の端子又は接続先の情報である指示情報に基づき、指示された端子の端子識別情報又は接続先の接続先識別情報を含む一連の識別情報群に対応付ける電圧として初期値を前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する第1のステップと、前記指示情報及び初期値を含む前記回路情報テーブルの部品情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して、前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する第2のステップとを有することを特徴とする電圧分布検出方法。
(付記6) 出力ステップが、ディスプレイによって表示される前記回路の各ネットを、前記回路情報テーブルに設定された電圧の値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させることを特徴とする電圧分布検出方法。
本実施形態に係る電圧分布検出システムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る部品情報テーブルの一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る回路情報テーブルの一例を説明するための説明図である。 図1に示す電圧分布検出システムによる処理手順を示すフローチャートである。 図3に示す回路情報テーブルに電圧の初期値を設定した状態を示す説明図である。 図5に示す回路情報テーブルに算出した電圧を設定した状態を示す説明図である。 図6に示す回路情報テーブルに算出した電圧を設定した状態を示す説明図である。 対象回路図に各ネットによる電圧分布を表示した状態の一例を示した説明図である。 従来の回路設計による問題点を説明するための回路図の一例を示した説明図である。 従来の回路設計による問題点を説明するための回路図の一例を示した説明図である。 従来の回路設計による問題点を説明するための回路図の一例を示した説明図である。
符号の説明
1 部品情報演算手段
2 記憶手段
2a 部品情報テーブル
2b 回路情報テーブル
3 回路情報演算手段
4 制御手段
10 電圧分布検出装置
20 部品情報
30 回路情報
40 入力装置
50 出力装置

Claims (6)

  1. 複数の回路素子としての部品及び当該部品の端子間を接続するネットからなる対象回路に対して当該各ネットによる電圧分布を検出するための電圧分布検出装置において、
    前記対象回路の部品を識別する情報である部品識別情報、当該部品内部の通電における通電元である端子を識別する情報である通電元端子識別情報、当該部品内部の通電における通電先である端子を識別する情報である通電先端子識別情報、及び当該部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率の情報である通電割合情報をそれぞれ対応付けた部品情報テーブルを作成する部品情報演算手段と、
    前記部品識別情報、前記部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び当該端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報をそれぞれ対応付け、当該対応付けられた一連の識別情報群に対して設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブルを作成すると共に、前記部品情報テーブル及び回路情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する回路情報演算手段と、
    前記回路情報演算手段により前記一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブルに基づき、電圧の設定結果を出力する制御手段とを備えていることを特徴とする電圧分布検出装置。
  2. 前記請求項1に記載の電圧分布検出装置において、
    前記回路情報演算手段が、指示された前記部品の端子又は接続先の情報である指示情報に基づき、指示された端子の端子識別情報又は接続先の接続先識別情報を含む一連の識別情報群に対応付ける電圧として初期値を前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定し、前記指示情報及び初期値を含む前記回路情報テーブル及び部品情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して、前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定することを特徴とする電圧分布検出装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の電圧分布検出装置において、
    前記制御手段が、ディスプレイによって表示される前記対象回路の各ネットを、前記回路情報テーブルに設定された電圧の値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させることを特徴とする電圧分布検出装置。
  4. 複数の回路素子としての部品及び当該部品の端子間を接続するネットからなる対象回路に対して当該各ネットによる電圧分布を検出するための電圧分布検出方法において、
    前記対象回路の部品を識別する情報である部品識別情報、当該部品内部の通電における通電元である端子を識別する情報である通電元端子識別情報、当該部品内部の通電における通電先である端子を識別する情報である通電先端子識別情報、及び当該部品内部の通電による通電元端子に対する通電先端子における電圧の変化率の情報である通電割合情報をそれぞれ対応付けた部品情報テーブルを作成する部品情報テーブル作成ステップと、
    前記部品識別情報、前記部品の端子を識別する情報である端子識別情報、及び当該端子が接続するネット又はグランドを識別する情報である接続先識別情報をそれぞれ対応付け、当該対応付けられた一連の識別情報群に対して設定される電圧を格納するための設定電圧格納領域を有する回路情報テーブルを作成する回路情報テーブル作成ステップと、
    前記部品情報テーブル及び回路情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する回路情報演算ステップと、
    前記回路情報演算ステップにより前記一連の識別情報群に対して電圧をそれぞれ設定した回路情報テーブルに基づき、電圧の設定結果を出力する出力ステップと
    を有する電圧分布検出方法。
  5. 前記請求項4に記載の電圧分布検出方法において、
    前記回路情報演算ステップが、指示された前記部品の端子又は接続先の情報である指示情報に基づき、指示された端子の端子識別情報又は接続先の接続先識別情報を含む一連の識別情報群に対応付ける電圧として初期値を前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する第1のステップと、前記指示情報及び初期値を含む前記回路情報テーブルの部品情報テーブルの各情報に基づき電圧を算出して、前記回路情報テーブルの設定電圧格納領域に設定する第2のステップとを有することを特徴とする電圧分布検出方法。
  6. 前記請求項4又は5に記載の電圧分布検出方法において、
    前記出力ステップが、ディスプレイによって表示される前記回路の各ネットを、前記回路情報テーブルに設定された電圧の値に応じて、色彩、線幅若しくは線種又はその組合せの変化によって段階的に表示させることを特徴とする電圧分布検出方法。
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