JP2009140182A - シールド機能を備えたicタグ - Google Patents
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Abstract
【課題】ICタグから発信される電磁波を遮蔽して電子部品への悪影響を抑え、かつ、必要に応じてICタグの情報を読み取れるようにする。
【解決手段】ICタグ3から発信される電磁波を遮蔽するシールドケース4を設ける。ICタグ3を取付基板6に固定し、取付基板6をシールドケース4の窓部7にスライド自在に組み付ける。取付基板6を介してICタグ3をシールドケース4内に密閉すると、取付基板6の蓋部8が窓部7を塞ぎ、ICタグ3からの電磁波がシールドケース4で遮蔽される。窓部7から蓋部8を引き出すと、ICタグ3に記憶した情報を読み取ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】ICタグ3から発信される電磁波を遮蔽するシールドケース4を設ける。ICタグ3を取付基板6に固定し、取付基板6をシールドケース4の窓部7にスライド自在に組み付ける。取付基板6を介してICタグ3をシールドケース4内に密閉すると、取付基板6の蓋部8が窓部7を塞ぎ、ICタグ3からの電磁波がシールドケース4で遮蔽される。窓部7から蓋部8を引き出すと、ICタグ3に記憶した情報を読み取ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、個体情報を記憶したICタグを各種部品に装着し、部品の流通管理などに利用するICタグ、特に、ICタグから発信される電磁波による部品への悪影響を防止するシールド機能を備えたICタグに関するものである。
従来から、商品毎に識別子を付与し、その識別子を読み取ることで、商品管理や在庫管理などに利用する技術が知られており、このような識別子を用いて商品管理を行う方法として特許文献1が開示されている。この特許文献1には、製品出荷指示データに基づいて出荷指示書を自動的に作成するとともに、出荷対象となる製品に製品の品種、製品の仕様、等級、数量、ロット番号および製品梱包番号と共に製品梱包番号に対応するバーコードを付与したラベルを装着し、倉庫等から搬出された製品を最終輸送機関に積み込むに当って、携帯可能なデータ処理装置によりバーコードを読み込み、予め伝送されている製品梱包番号と一致するか否かを判別するように構成した製品出荷チェック方法およびその装置が開示されている。
また、近年では、特許文献1に示すバーコードに替わってICタグ(RF(Radio Frequency))IDタグとも呼ばれる)が普及し始めており、センサ技術の進歩により、小型化、省電力化あるいは発電機構の備えたICタグも開発され、ICタグを用いた商品管理の本格的応用も広まりつつある。
このようなICタグを用いた物流管理技術として特許文献2には、在庫の管理にICタグを用い、物品の使用に伴い変化する該物品の残量をセンサによって検知し、そのセンサからに検知信号によって残量管理することによって、物品が使用可能な状態であるか否かを判断し、物品が使用不可と判断した場合、物品を発注して物品が使用可能な状態に保つための在庫管理を行う物品残量在庫管理発注システムが提案されている。
ところで、ICタグは、ICチップと無線アンテナを樹脂やガラス等で封止してタグ(荷札)状に形成した超小型の通信端末で、ICチップに所定の情報を記録して対象物にタグを取り付け、記録した情報を無線通信により読取装置(リーダ・ライタ)側でピックアップすることにより、ICチップに記録された情報を認識、表示するものであるから、構造上、ICタグから電磁波が発信される。このため、ICタグを装着した電子部品を例えば、各種電機機器の筺体内に組み込んだり、他の電子部品と共にボックス内あるはコンテナなどに収納して搬送する場合などにおいてICタグから発信される電磁波が他の電子部品に悪影響を与えたる虞れがあり、また、病院内などにおいてICタグから発信される電磁波によって医療用機器が誤作動するなどの危険性を有している。このような電磁波により他の部品への影響を防止するにはICタグをシールドケースに密閉して電磁波を遮蔽することが考えられるが、この場合、ICタグに記憶された部品の個体情報を必要に応じて読み取れなくなってしまい、部品の流通管理が行えない、という課題を有している。
そこで、本発明は、必要に応じてICタグの情報を読み取ることが可能であるとともに、読み取り後、ICタグから発信される電磁波を遮蔽して電子部品への悪影響を防止することが可能なシールド機能を備えたICタグを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のシールド機能を備えたICタグは、各種部品にそれぞれの個体情報などを記憶したICタグを装着し、このICタグに記憶された個体情報を読み取ることによって対象部品の流通管理を行うICタグであって、このICタグを収納する開閉可能なシールドケースを設け、ICタグに記憶された情報を読み取る際に前記ICタグを前記シールドケースの外側に露出させ、ICタグの情報を読み取った後、シールドケースで前記ICタグを覆って前記ICタグから発信される電磁波を遮蔽するように構成したことを特徴とする。
請求項1の構成により、シールドケース内にICタグを密閉した状態においては、ICタグから発信された電磁波がシールドケースで遮蔽され、ICタグを露出すると、読取手段によってICタグに記憶された情報を読み取ることが可能となる。
本発明の請求項2記載のシールド機能を備えたICタグは、前記ICタグを装着した取付基板を前記シールドケースにスライド自在に配置するとともに、前記シールドケースの少なくとも一部に前記取付基板を出し入れする窓部を設け、この窓部を開閉する蓋部を前記取付基板に設けたことを特徴とする。
請求項2の構成により、シールドケースから取付基板を引き出すとICタグが外部に露出してICタグに記憶された情報を読み取ることが可能となり、シールドケース内にICタグを収納した状態においては、蓋部がシールドケースの窓部を塞いでシールドケースが密閉され、ICタグから発信された電磁波がシールドケースで遮蔽される。
本発明の請求項3記載のシールド機能を備えたICタグは、前記取付基板とシールドケースの何れか一方に弾性変形可能な係止爪を、他方に前記係止爪と係脱可能な係止部を設けたことを特徴とする。
請求項3の構成により、係止爪と係止部との係合によって、シールドケース内に対して取付基板が位置決め保持される。
本発明の請求項4記載のシールド機能を備えたICタグは、前記シールドケースから前記取付基板を引き出し、少なくともその取付基板に取り付けた前記ICタグが前記シールドケースの外部に露出した状態で前記係止爪と係止部とを係合させて前記取付基板を位置決め保持するとともに、その係止爪と係止部との係合を解除して前記取付基板を前記シールドケースの内に収納した際、前記取付基板又はシールドケースの何れか一方に前記係止爪を弾性的に押接させることによって前記シールドケースに対して前記取付基板をロックしたことを特徴とする。
請求項4の構成により、シールドケースから取付基板を引き出すとICタグが外部に露出してICタグに記憶された情報を読み取ることが可能となるとともに、係止爪と係止部とが係合し、取付基板が抜け止め保持される。一方、シールドケース内に取付基板を収納する際、係止爪によって取付基板がシールドケースに保持され、取付基板の遊動が規制される。
本発明の請求項5記載のシールド機能を備えたICタグは、少なくとも前記シールドケースが、このシールドケースの取付面に沿って変形可能な可撓性材料によって形成されることを特徴とする。
請求項5の構成により、シールドケースを対象部品に取り付ける際、取付面に沿ってシールドケースが弾性変形する。
本発明の請求項6記載のシールド機能を備えたICタグは、前記シールドケースと前記取付基板とを付勢部材で連結し、前記シールドケースから引き出した前記取付基板を前記付勢部材で格納方向に付勢するように構成したことを特徴とする。
請求項6の構成により、シールドケースから外部に引き出した取付基板は付勢部材によって格納方向に付勢され、シールドケースの内部に収納される。
本発明の請求項7記載のシールド機能を備えたICタグは、少なくとも前記シールドケースの一部に窓部を形成するとともに、この窓部を開閉する蓋部をヒンジ部を介して前記シールドケースに一体形成したことを特徴とする。
請求項7の構成により、ヒンジ部を介してシールドケースに連結された蓋部によって窓部の開閉が成される。
本発明の請求項8記載のシールド機能を備えたICタグは、少なくとも前記シールドケースの一部に窓部を形成し、この窓部を開閉する蓋部をシールドケースにスライド自在に設けたことを特徴とする。
請求項8の構成により、シールドケースにスライド自在に設けた蓋部によって窓部の開閉が成される。
本発明の請求項9記載のシールド機能を備えたICタグは、前記シールドケースが相互に接着及び剥離可能な一対のフィルム材によって構成されていることを特徴とする。
請求項9の構成により、フィルム材を剥がすことによってICタグに記憶された情報を読み取ることが可能となり、一方、フィルム材を接着させることによってICタグから発信される電磁波が一対のフィルム材で遮蔽される。
本発明の請求項1記載のシールド機能を備えたICタグによれば、各種部品にそれぞれの個体情報などを記憶したICタグを装着し、このICタグに記憶された個体情報を読み取ることによって対象部品の流通管理を行うICタグであって、このICタグを収納する開閉可能なシールドケースを設け、ICタグに記憶された情報を読み取る際に前記ICタグを前記シールドケースの外側に露出させ、ICタグの情報を読み取った後、シールドケースで前記ICタグを覆って前記ICタグから発信される電磁波を遮蔽するように構成したものであるから、ICタグを露出させてICタグに記憶した部品の情報を簡単に読み取ることができるとともに、ICタグをシールドケース内に密閉すれば、シールドケースによってICタグから発信される電磁波をシールドケースで遮蔽することができ、ICタグから発信される電磁波によって管理対象となる電子部品や周囲の電子部品の誤作動や電磁波による悪影響を防止することができる。
本発明の請求項2記載のシールド機能を備えたICタグによれば、前記ICタグを装着した取付基板を前記シールドケースにスライド自在に配置するとともに、前記シールドケースの少なくとも一部に前記取付基板を出し入れする窓部を設け、この窓部を開閉する蓋部を前記取付基板に設けたものであるから、シールドケース内に取付基板を介してICタグを収納した状態においては、シールドケースの窓部が蓋部によって塞がれ、ICタグから発信された電磁波をシールドケースによって確実に遮蔽することができる。
本発明の請求項3記載のシールド機能を備えたICタグによれば、前記取付基板とシールドケースの何れか一方に弾性変形可能な係止爪を、他方に前記係止爪と係脱可能な係止部を設けたものであるから、係止爪と係止部との係合によって、シールドケース内に対して取付基板を位置決め保持することができる。
本発明の請求項4記載のシールド機能を備えたICタグによれば、前記シールドケースから前記取付基板を引き出し、少なくともその取付基板に取り付けた前記ICタグが前記シールドケースの外部に露出した状態で前記係止爪と係止部とを係合させて前記取付基板を位置決め保持するとともに、その係止爪と係止部との係合を解除して前記取付基板を前記シールドケースの内に収納した際、前記取付基板又はシールドケースの何れか一方に前記係止爪を弾性的に押接させることによって前記シールドケースに対して前記取付基板をロックしたものであるから、係止爪と係止部との係合によって、取付基板を抜け止め保持することができるとともに、シールドケース内に取付基板を収納する際、係止爪によって取付基板がシールドケースに保持され、振動などによる取付基板の遊動を規制することができる。
本発明の請求項5記載のシールド機能を備えたICタグによれば、少なくとも前記シールドケースが、このシールドケースの取付面に沿って変形可能な可撓性材料によって形成されるものでるから、ICタグを取り付ける部品の取付面が連続する平坦面ではなく、曲面や屈曲点を有する傾斜面などであっても、取付面の形状に沿ってシールドケースが変形し、対象となる部品の形状による制約を受けることがなく、対象部品にシールドケースを取り付けることができ、汎用性に優れる。
本発明の請求項6記載のシールド機能を備えたICタグによれば、前記シールドケースと前記取付基板とを付勢部材で連結し、前記シールドケースから引き出した前記取付基板を前記付勢部材で格納方向に付勢するように構成したものであるから、シールドケースから外部に引き出した取付基板を付勢部材によって格納方向に付勢することができ、簡単かつ迅速にICタグの情報を読み取ることができ、操作性の向上にも付与できる。
本発明の請求項7記載のシールド機能を備えたICタグによれば、少なくとも前記シールドケースの一部に窓部を形成するとともに、この窓部を開閉する蓋部をヒンジ部を介して前記シールドケースに一体形成したものであるから、組付部品点数の削減を図ることができる。
本発明の請求項8記載のシールド機能を備えたICタグによれば、少なくとも前記シールドケースの一部に窓部を形成し、この窓部を開閉する蓋部をシールドケースにスライド自在に設けものであるから、蓋部をスライドするだけでシールドケースを開閉することができる。
本発明の請求項9記載のシールド機能を備えたICタグによれば、前記シールドケースが相互に接着及び剥離可能な一対のフィルム材によって構成されているものであるから、一方のフィルム材を剥離してICタグに記憶された情報を読み取ることができるとともに、双方のフィルム材を接着させることによってICタグから発信された電磁波をフィルム材で確実に遮蔽することができる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は本発明のシールド機能を備えたICタグの実施例1を示しており、図1は電子機器に組み込まれた状態を示す斜視図、図2はシールドケースにICタグを備えた部品を収納した状態を示す斜視図、図3はシールドケースから部品を引き出した状態を示す斜視図を示している。図1〜図3において、1は例えばコンピユータの電子機器2の構成部品として用いる電子部品、3は電子部品1の情報を記憶したICタグ、4はICタグ3を収納するシールドケースであり、前記電子部品1は前記電子機器2の筺体5内に組み込まれている。また、ICタグ3は、このICタグ3に記憶した情報を発信するアンテナ3Aを備え、アンテナ3Aから発信する電磁波をICタグリーダで読み取ることによって、非接触でICタグ3に記憶した情報を読み取りことができる。
前記シールドケース4は、硬質な合成樹脂などからなり、図2、図3に示すように、全体として箱形に成形しており、内面に形成するシールド層(図示しない)によって前記ICタグ3から発信される電磁波を遮蔽する。また、シールドケース4内には前記ICタグ3を取り付けるための取付基板6が収納されている。この取付基板6は、前記シールドケース4に沿ってスライド自在に組み込まれており、シールドケース4の一側面には、取付基板6を出し入れする窓部7が形成されている。また、前記取付基板6の一端には前記窓部7を開閉する蓋部8が形成され、取付基板7の他端は前記窓部7と対向するシールドケース4の内面に当接するストッパ部9が形成されている。
以上のように構成される本実施例においては、取付基板6にICタグ3が取り付けられており、図2に示すように、シールドケース4内にICタグ3を密閉した状態においては、ストッパ部9がシールドケース4の内面に当接して位置決めされ、ストッパ部9と反対側に設けた蓋部8がシールドケース4の窓部7を塞いでいる。このように、シールドケース4内にICタグ3を格納した状態においては、ICタグ3から発信された電磁波がシールドケース4のシールド層で遮蔽され、電子機器2の筺体5内に組み込まれる他の電子部品への悪影響を防止することができる。一方、図3に示すように、窓部7から蓋部8を引き出すことによって取付基板6に取り付けたICタグ3がシールドケース4の外部に露出し、ICタグ3のアンテナ3Aから発信される電磁波をICタグリーダ(図示しない)などで読み取ることによって、ICタグ3に記憶した情報を簡単に読み取りことができる。したがって、本実施例においては、ICタグ3に記憶した電子部品1の情報を読み取る際、ICタグ3の取付基板6をシールドケース4から引き出してICタグ3に記憶した電子部品1の情報を簡単に読み取ることができ、ICタグ3の情報を読み取った後は、ICタグ3をシールドケース4内に密閉してシールドケース4のシールド層によってICタグ3から発信される電磁波をシールドケース4で遮蔽することができる。これにより、電子機器2の筺体5内に組み込まれた他の電子部品がICタグ3から発信される電磁波によって誤作動を引き起こすといった悪影響を防止することができる。
図4及び図5は本発明のシールド機能を備えたICタグの実施例2を示しており、図4はシールドケースにICタグを備えた部品を収納した状態を示す斜視図、図5はシールドケースから部品を引き出した状態を示す斜視図を示している。なお、本実施例では、前記実施例1とロック機構を備える点以外、共通しており、主に実施例1と異なるロック機構を説明し、実施例1と共通する部分は、同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施例は、ICタグ3の取付基板6に形成するストッパ部9に弾性変形可能な係止爪10が形成され、シールドケース4には係止部として係止爪10と係脱可能な形係止孔11が形成されている。この係止爪10と係止孔11とは、図5で示すように、前記シールドケース4から取付基板6を引き出して取付基板6のICタグ3が外部に露出した状態で係合する。この係止爪10と係止孔11との係合によって、前記シールドケース4に対して取付基板6が位置決めされ、シールドケース4からのICタグ3の抜け出しを防止することができる。そして、ICタグ3の情報を読み取った後、係止爪10を押し込みながら取付基板6を内側にスライドすることによって、ストッパ部9がシールドケース4の内面に当接して位置決めされ、シールドケース4の窓部7は蓋部8によって塞がれる。
以上のように本実施例においては、ICタグ3の情報を読み取る際、窓部7から蓋部8を引き出すことによって取付基板6に取り付けたICタグ3が露出する。この時、ストッパ部9に形成した係止爪10がシールドケース4に形成する係止孔11と係合し、シールドケース4に対して取付基板6が位置決めされ、シールドケース4からのICタグ3の抜け出しを防止することができる。さらに、ICタグ3の情報を読み取った後、係止爪10を押し込みながら取付基板6を内側にスライドすることによって、係止爪10がシールドケース4の内面に弾性的に当接して取付基板6が位置決めされるから、例えば、輸送時や使用時において振動が加わる環境下などにおいて、シールドケース4に対してICタグ3を取り付けた取付基板6を確実にロックすることができる。これにより、振動などに起因してシールドケース4から取付基板6が抜け出てICタグ3の電磁波がシールドケース4の外部に洩れることなく、シールドケース4によってICタグ3から発信される電磁波を確実に遮蔽することができる。
図6〜図7は本発明の実施例3を示し、前記実施例と共通する部分には、同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
前記実施例1、2においては、シールドケース4を硬質材料によって成形した例を示したが、本実施例においては、シールドケース14を軟質合成樹脂や合成ゴムなど、可撓性を有する材料によって形成し、ICタグ3を取り付ける取付基板15も可撓性を有する材料によって形成する。そして、シールドケース14に電磁波遮蔽シールド(図示しない)を絶縁ビニールコーティングなどによって被覆処理してICタグ3から発信される電磁波を遮蔽する。また、本実施例では、前記実施例1と同様、取付基板15にシールドケース14の窓部7を開閉する蓋部8とストッパ9とを形成し、そのストッパ9に紐体16を連結している。この紐体16の自由端部側は、シールドケース14の外部に引き出されており、紐体16を引っ張ってシールドケース14から引き出した取付基板15とシールドケース14内に引き戻す。また、シールドケース14内に取付基板15とICタグ3を密閉した状態においては、シールドケース14の外部に位置する余った紐体16の端部を蓋部8の外面側に連結している。
以上のように、本実施例においては、前記実施例1と同様、シールドケース14から取付基板15を引き抜いてICタグ3を外部に露出させることによって、ICタグ3の情報を読み取ることができるとともに、ICタグ3の情報を読み取った後、紐体16を引っ張ってシールドケース4の窓部7を取付基板15に形成する蓋部8で塞ぐことによってICタグ3から発信される電磁波をシールドケース14によって遮蔽することができる。また、本実施例においては、シールドケース14とICタグ3を取り付ける取付基板15とが可撓性を有する柔軟材料によって成形されているから、ICタグ3を取り付ける部品の取付面1Aが連続する平坦面ではなく、曲面や屈曲点を有する傾斜面などであっても、電子部品10の形状に沿って変形可能であるから、電子部品10の形状による制約を受けることがないため、汎用性にも優れるものである。
図8〜図9は本発明の実施例4を示し、前記各実施例と共通部分は、同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施例においては、全体として筒状のシールドケース20を形成し、そのシールドケース20の内壁にそってスライドする円盤状の取付基板21をシールドケース20内に組み込む。この取付基板21には、外側に突出する操作摘み22を形成し、この操作摘み22をシールドケース20に形成するガイド溝からシールドケース20の外側に突出させて配置する。また、シールドケース20と取付基板21とが付勢手段たるバネ24で連結され、シールドケース20内にICタグ3を格納する際、取付基板21がバネ24によって格納方向に付勢されている。
以上のように、本実施例においては、シールドケース20から突出する操作摘み22を持ってバネ24に抗してシールドケース20から取付基板21を引き出しことによって、ICタグ3を外部に露出する。これにより前記各実施例と同様、ICタグ3に記憶された情報を読み取ることができる。また、ICタグ3の情報を読み取った後、取付基板21がバネ24によって引き戻され、シールドケース20内にICタグ3が格納される。したがって、前記各実施例と同様、ICタグ3の情報を読み取る際、必要に応じてICタグ3をシールドケース20から露出させ、ICタグ3の情報を読み取った後、ICタグ3をシールドケース20内に格納することによって、ICタグ3から発信される電磁波をシールドケース20によって遮蔽することができる。しかも、本実施例においては、シールドケース20と取付基板21とをバネ24で連結し、このバネ24によってICタグ3の取付基板21が格納方向に付勢されているから、操作性にも優れるものである。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、本発明に要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、図11に示す本発明の実施例5のように、シールドケース30の一側面を開口してこれを窓部31とし、この窓部31を塞ぐ蓋体32を肉薄なヒンジ部33を介して一体形成し、蓋体32を開いてICタグ3の情報を読み取るとともに、ICタグ3の情報を読み取った後、蓋体31を閉じてシールドケース30を密閉するように構成してもよい。また、図12に示す本発明の実施例6のように、シールドケース40の一側面を開口してこれを窓部41とし、この窓部41を開閉する蓋部42をシールドケース40にスライド自在に設けた構造、あるいは図13に示す本発明の実施例7のように、シールドケース50を、相互に接着及び剥離可能な一対のフィルム材51,52によって構成し、フィルム材51,52の一方を剥がしてICタグ3の情報を読み取り、ICタグ3の情報を読み取った後、フィルム材51,52を接着してICタグ3をフィルム材51,52で密閉するように構成してもよく、要はICタグ3の情報を読み取る際、ICタグ3を露出させ、ICタグ3の情報を読み取った後、シールドケースでICタグ3を密閉できる構造であればよい。また、ICタグ3を装着する対象としてコンピュータなどに組み込まれる電子部品を例として説明したが、ICタグ3を装着する対象は電子部品に限定されるものではなく、各種の部品に広く適用可能である。
1 電子部品
2 電子機器
3 ICタグ
4,14,20,30,40,50 シールドケース
5 筺体
6,15,21 取付基板
7,31,41 窓部
8,32,42 蓋部
9 ストッパ
10 係止爪
11 係止孔
33 ヒンジ部
51,52 フィルム材
2 電子機器
3 ICタグ
4,14,20,30,40,50 シールドケース
5 筺体
6,15,21 取付基板
7,31,41 窓部
8,32,42 蓋部
9 ストッパ
10 係止爪
11 係止孔
33 ヒンジ部
51,52 フィルム材
Claims (9)
- 各種部品にそれぞれの個体情報などを記憶したICタグを装着し、このICタグに記憶された個体情報を読み取ることによって対象部品の流通管理を行うICタグであって、このICタグを収納する開閉可能なシールドケースを設け、ICタグに記憶された情報を読み取る際に前記ICタグを前記シールドケースの外側に露出させ、ICタグの情報を読み取った後、シールドケースで前記ICタグを覆って前記ICタグから発信される電磁波を遮蔽するように構成したことを特徴とするシールド機能を備えたICタグ。
- 前記ICタグを装着した取付基板を前記シールドケースにスライド自在に配置するとともに、前記シールドケースの少なくとも一部に前記取付基板を出し入れする窓部を設け、この窓部を開閉する蓋部を前記取付基板に設けたことを特徴とする請求項1記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 前記取付基板とシールドケースの何れか一方に弾性変形可能な係止爪を、他方に前記係止爪と係脱可能な係止部を設けたことを特徴とする請求項2記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 前記シールドケースから前記取付基板を引き出し、少なくともその取付基板に取り付けた前記ICタグが前記シールドケースの外部に露出した状態で前記係止爪と係止部とを係合させて前記取付基板を位置決め保持するとともに、その係止爪と係止部との係合を解除して前記取付基板を前記シールドケースの内に収納した際、前記取付基板又はシールドケースの何れか一方に前記係止爪を弾性的に押接させることによって前記シールドケースに対して前記取付基板をロックしたことを特徴とする請求項3記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 少なくとも前記シールドケースが、このシールドケースの取付面に沿って変形可能な可撓性材料によって形成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 前記シールドケースと前記取付基板とを付勢部材で連結し、前記シールドケースから引き出した前記取付基板を前記付勢部材で格納方向に付勢するように構成したことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 少なくとも前記シールドケースの一部に窓部を形成するとともに、この窓部を開閉する蓋部をヒンジ部を介して前記シールドケースに一体形成したことを特徴とする請求項1に記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 少なくとも前記シールドケースの一部に窓部を形成し、この窓部を開閉する蓋部をシールドケースにスライド自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載のシールド機能を備えたICタグ。
- 前記シールドケースが相互に接着及び剥離可能な一対のフィルム材によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールド機能を備えたICタグ。
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- 2007-12-05 JP JP2007315110A patent/JP2009140182A/ja active Pending
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