JP2009140059A - データ出力システム、データ出力プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、データ出力装置、及びデータ出力装置用プログラム - Google Patents

データ出力システム、データ出力プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、データ出力装置、及びデータ出力装置用プログラム Download PDF

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Shigekuni Kondo
重邦 近藤
Hiroto Inagaki
博人 稲垣
Toshimi Morizumi
俊美 森住
Yuuji Morinishi
優次 森西
Ryosuke Aoki
良輔 青木
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Abstract

【課題】ユーザが所望する情報資源を出力する利便性を高めることを課題とする。
【解決手段】プリンタ装置300が、近接通信によりユーザID保持媒体600に保持されているユーザIDを読み取るID読取装置500から送信されたユーザIDを受信し、このユーザIDを含むID解決要求をID解決装置200に送信し、ID解決装置200から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、このサービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置100に送信して、中央処理装置100から提供されたサービスモジュールを受け取り実行し、実行により、通信ネットワーク700を介してサービス提供装置400に格納された出力対象データを取得して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザに対して所望のサービスを提供しているアプリケーションサーバに格納されたデータを出力する技術に関する。
従来から、ある情報資源(「出力対象データ」に相当)の印刷を所望する場合には、パソコン等の情報処理端末(以降、単に「端末」と称する場合もある)に直接的に接続されたプリンタを用いることが可能となっている。そして現在では、インターネットに代表される通信ネットワーク技術の発展により、LAN(Local Area Networkの略)等の通信ネットワークに接続され、複数の従業員や家族等が共有的に使用可能なネットワークプリンタを用いることが可能となっている。
そして、それらプリンタやネットワークプリンタ(以降、単に「プリンタ装置(データ出力装置に相当)」と称する)を利用する場合、ユーザは、端末内に保存されている情報資源を印刷データとしてプリンタ装置に送信することで、印刷することが可能となる(第1の印刷方法)。また、通信ネットワーク上に存在する情報資源のURL(Uniform Resource Locatorの略。以降、単に「URL」と称する)を端末上で動作しているウェブブラウザに入力し、その情報資源を一旦端末内にダウンロードした後に、先の第1の印刷方法を用いて印刷することも可能である(第2の印刷方法(特許文献1参照))。更に、予め指定されたプリンタサーバへ情報資源をアップロードしておき、そのプリンタサーバと通信可能なプリンタ装置にユーザIDやパスワードを入力、若しくは、社員証等のIDカードを翳すことで当該情報資源を印刷することも可能である(第3の印刷方法)。
特許第3473622号公報
しかしながら、前述した第1の印刷方法や第2の印刷方法の場合には、パソコンの起動,そのパソコンにインストールされているOS(Operating Systemの略)の操作,そのOS上で動作するウェブブラウザの起動や操作,通信ネットワークへの接続操作,URLやパスワードの入力等の非常に多くの手順が要求されるため、情報処理端末や通信ネットワークへの接続を実現する諸設備、所定の操作知識等を有しない状況下では所望する情報資源を印刷できないという問題がある。また、それら一定の環境や設備が揃っていたとしても、印刷するまでにはユーザに課す負担が非常に大きいという問題も残る。
また、前述の第3の印刷方法を用いることでユーザへの負担を軽減されるが、予め指定されたプリンタサーバへ情報資源のアップロードを前提としているため、印刷可能なプリンタ装置が限定されるという問題がある。
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、ユーザが所望する情報資源を出力する利便性を高めることを課題とする。
第1の請求項に係る発明は、ID解決装置及び中央処理装置を備え、ユーザに対して所定のサービスを提供しているサービス提供装置に格納された出力対象データを通信ネットワークを介して取得し、データ出力装置から出力するデータ出力システムであって、前記中央処理装置は、前記出力対象データを取得して出力の指示を与えるサービスモジュールを、サービスモジュールURLに関連付けて格納しておく格納手段と、サービスモジュール取得要求を受け取り、当該サービスモジュール取得要求に含まれるサービスモジュールURLに対応するサービスモジュールを前記格納手段から読み出して、前記データ出力装置に提供する提供手段と、を有し、前記ID解決装置は、ユーザIDと前記サービスモジュールURLとを関連付けて格納しておく格納手段と、ID解決要求を受け取り、当該ID解決要求に含まれるユーザIDに対応するサービスモジュールURLを当該格納手段から読み出して、前記データ出力装置に返信する返信手段と、を有し、前記データ出力装置は、近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信された当該ユーザIDを受信し、当該ユーザIDを含む前記ID解決要求を前記ID解決装置に送信する第1の送信手段と、当該ID解決装置から返信された前記サービスモジュールURLを受け取り、当該サービスモジュールURLを含む前記サービスモジュール取得要求を前記中央処理装置に送信する第2の送信手段と、当該中央処理装置から提供された前記サービスモジュールを受け取り、実行する実行手段と、実行により、前記通信ネットワークを介して前記サービス提供装置に格納された前記出力対象データを取得して出力する出力手段と、を有することを要旨とする。
本発明にあっては、データ出力装置が、近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信されたユーザIDを受信し、このユーザIDを含むID解決要求をID解決装置に送信し、ID解決装置から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、このサービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置に送信して、中央処理装置から提供されたサービスモジュールを受け取り実行し、実行により、通信ネットワークを介してサービス提供装置に格納された出力対象データを取得して出力するため、ユーザが所望する情報資源を出力する利便性を高めることができる。
より具体的には、例えば、保持媒体をEdy等の機能を備えた携帯電話(通常、「おサイフケータイ」と称されている)とし、データ出力装置をコンビニエンスストアやホテル等の街中に設置されたプリンタ装置とし、サービス提供装置を電子メールサーバとする場合に、携帯電話をプリンタ装置に接続されているユーザID読取装置に近接させることで、ユーザが必要なときに必要なコンビニエンスストア等で、電子メールサーバに格納されているユーザ宛のメッセージを印刷可能とするため、予め指定されたプリンタ装置に限定されること無く、且つ様々な設定情報の入力しなくても容易に所望のデータを出力することが可能となる。
第2の請求項に係る発明は、前記データ出力装置が、前記サービスモジュールのライフサイクルを管理する管理手段を更に有することを要旨とする。
第3の請求項に係る発明は、前記中央処理装置が、前記サービス提供装置に格納された前記出力対象データを取得する取得手段と、前記データ出力装置の処理能力および前記通信ネットワークの通信状況に基づいて、当該出力対象データを加工する加工手段と、加工された当該出力対象データを前記データ出力装置に送信する送信手段と、を更に有し、前記出力手段は、当該加工された出力対象データを出力することを要旨とする。
第4の請求項に係る発明は、前記通信ネットワークの通信状況が、前記サービスモジュールが前記通信ネットワークを介して送信される際に所定の大きさの複数のデータに分割され、当該複数のデータが前記データ出力装置に到達するのに必要な時間の分散値を用いて求められることを要旨とする。
第5の請求項に係る発明は、前記ユーザID読取装置が、RFID装置,一次元バーコード,二次元バーコードのいずれかを用いて前記ユーザIDを読み取ることを要旨とする。
第6の請求項に係る発明は、前記返信手段が、前記ユーザIDを受け取ると共に、当該ユーザIDを送信した送信元のデータ出力装置を判別し、前記ユーザIDに対応し、且つ当該送信元のデータ出力装置に対応する前記サービスモジュールURLを前記データ出力装置に返信することを要旨とする。
第7の請求項に係る発明は、前記サービスモジュール取得要求は前記ユーザIDを更に含むものであって、前記中央処理装置は、前記サービス提供装置に格納された前記出力対象データを取得するまでに必要となるユーザ設定情報を記録しておく記録手段と、当該サービスモジュール取得要求に含まれる前記ユーザIDに対応する前記ユーザ設定情報を前記記録手段から読み出して、前記サービスモジュールに付与する付与手段と、を更に有することを要旨とする。
第8の請求項に係る発明は、前記サービスモジュールが、前記出力対象データに所定の識別子を関連付けて画面に出力させ、選択された当該所定の識別子に対応する前記出力対象データを印刷する指示を与えることを要旨とする。
第9の請求項に係る発明は、前記所定の識別子が、携帯端末で読み取り可能な二次元コードであることを要旨とする。
第10の請求項に係る発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデータ出力システムを構成する各装置を各手段としてコンピュータを機能させることを要旨とする。
第11の請求項に係る発明は、請求項10に記載のデータ出力プログラムを記録したことを要旨とする。
第12の請求項に係る発明は、近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信された当該ユーザIDを受信し、当該ユーザIDを含むID解決要求をID解決装置に送信する送信手段と、当該ID解決装置から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、当該サービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置に送信する送信手段と、当該中央処理装置から提供されたサービスモジュールを受け取り、実行する実行手段と、実行により、通信ネットワークを介してサービス提供装置に格納された出力対象データを出力する出力手段と、を有することを要旨とする。
第13の請求項に係る発明は、近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信された当該ユーザIDを受信し、当該ユーザIDを含むID解決要求をID解決装置に送信する処理と、当該ID解決装置から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、当該サービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置に送信する処理と、当該中央処理装置から提供されたサービスモジュールを受け取り、実行する処理と、実行により、通信ネットワークを介してサービス提供装置に格納された出力対象データを出力する処理と、をデータ出力装置に機能させることを要旨とする。
本発明によれば、ユーザが所望する情報資源を出力する利便性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。最初に、本実施の形態に係るデータ出力システムのシステム構成について説明し、続いて、本システムの動作処理について説明する。
図1は、本実施の形態に係るデータ出力システムのシステム構成を示すシステム構成図である。データ出力システムは、サービスモジュールの提供等を行う中央処理装置100と、ユーザIDに基づいて、サービスモジュールが格納されている場所を示すサービスモジュールURLを解決するID解決装置200と、出力対象データを印刷するプリンタ装置(「データ出力装置」に相当)300と、ユーザに対して所定のサービスを提供しているサービス提供装置400と、プリンタ装置300に直接的に接続されたID読取装置500と、ID読取装置500と近接通信可能なユーザID保持媒体600とを備えた構成である。そして、中央処理装置100と、ID解決装置200と、プリンタ装置300と、サービス提供装置400とは、通信ネットワーク700を介して相互に通信可能に接続されている。
図2は、ID解決装置の構成を示すブロック図である。ID解決装置200は、通信ネットワーク700を介して接続された他の装置との通信処理を行う通信部210と、受信したメッセージを解析し、このメッセージに含まれているユーザIDを用いて、若しくは、ユーザID及び送信元の装置のアドレス(以降、「装置ID」と称する)を用いて後述するサービスデータベース230を参照し、その参照結果に基づいてサービスモジュールが格納されている場所を示すサービスモジュールURLを用いて他の装置が受信可能なメッセージを生成し、通信部210へ返信するIDリクエスト処理部220と、ユーザID及び装置IDとサービスモジュールURLとを対として格納しておくサービスデータベース230とを備えた構成である。
図3は、サービスデータベースに格納されているデータの一例を示すテーブルである。左列には、上段にユーザID,下段に装置IDが格納され、右列には、サービスモジュールURLが記載されたxml形式の情報記述ファイルのファイル名が格納されている。図3で示すテーブルの場合には、“E800002400000000000004AE”のユーザIDを有するユーザに対して、3つのプリンタ装置(“DBB869AA”,“DBB869AB”,“DBB869AC”)がそれぞれ提供可能なサービスを異なるファイルで管理可能となっている。例えば、そのユーザが利用しているサービス提供装置400が電子メールサーバであり、“DBB869AA”のプリンタ装置300が備える機能が印刷機能のみである場合に、“Aサービス.xml”のファイル内には、電子メールサーバに格納された出力対象データを取得して、取得した出力対象データを印刷する処理のみ指示を与えるサービスモジュールのサービスモジュールURLが記載されることになる。また、“DBB869AB”のデータ出力装置300が備える機能が表示機能のみである場合には、“Bサービス.xml”のファイル内には、電子メールサーバに格納された出力対象データを取得して、取得した出力対象データを表示する処理のみ指示を与えるサービスモジュールのサービスモジュールURLが記載されることになる。即ち、ユーザID及び装置IDに対応するように区別されたサービスモジュールを利用することが可能となるので、ユーザの利用しているサービスや装置の備える機能に応じて出力対象データを出力することが可能となる。
図4は、図3で説明した情報記述ファイルに記載されたデータの一例を示す電文である。図4で示す情報記述ファイルの場合には、“8563303031”のユーザIDに対して、電子メールサーバに格納されたファイル(出力対象データ)を印刷するメールプリントサービスと、ファイルサーバに格納されたファイル(出力対象データ)を印刷するファイルプリントサービスとの提供が可能であって、各サービスを提供するサービスモジュールは、“000.0.000.0/Mail”,“000.0.000.0/File”のディレクトリにそれぞれ格納されていることを意味している。また、“000.0.000.0”は、中央処理装置100のIP(Internet Protocolの略)アドレスを意味している。
図5は、中央処理装置の構成を示すブロック図である。中央処理装置100は、通信ネットワーク700を介して接続された他の装置との通信処理を行う通信部110と、他の装置から送信されてきたメッセージを解析し、メッセージに含まれているユーザIDと送信元の装置IDとを判別するメッセージ取得部120と、ユーザIDを用いて、若しくは、ユーザID及び装置IDを用いて、要求されたサービスモジュールを検索するモジュール検索部130と、サービスモジュールが格納されたモジュールデータベース140と、サービスモジュールを格納するモジュールサーバ150と、サービスモジュールにユーザ設定情報を付与するユーザ情報付与部160と、ユーザIDや名前性別等のユーザ個別情報や、ユーザが利用しているサービス提供装置400のアドレスやID、パスワード等のサービス提供用のユーザ設定情報が格納されているユーザ情報記録部170と、プリンタ装置300の処理能力や通信ネットワーク700の通信状況に基づいてモジュールの実行条件を判断する実行条件判断部180と、この判断結果に基づいて、サービス提供装置400から取得した出力対象データを加工するデータ加工部190とを備えた構成である。なお、サービスモジュールには、ユーザに対して印刷や表示などのサービスを提供するためにサービス提供装置400へ接続する手順が記載されたプログラム,ユーザ設定情報,サービス提供用のCGI等が含まれている。
図6は、ユーザ情報記録部に格納されているユーザ個別情報の一例を示す個別情報である。左列にはユーザIDが格納され、右列にはそのユーザIDが加入(利用)しているサービス名が格納されている。また、図7は、ユーザ情報記録部に格納されているユーザ設定情報の一例を示す設定情報である。
図8は、データ出力装置の構成を示すブロック図である。データ出力装置300は、近接通信によりユーザID保持媒体600に保持されているユーザIDを読み取るID読取装置500に接続されるものであって、通信ネットワーク700を介して接続された他の装置との通信処理を行う通信部310、ID読取装置500から送信されたユーザID及び装置IDを他の装置が受信可能なメッセージに変換して通信部310に送信するID送信部320と、ID解決装置200から返信されたサービスモジュールURLに基づいてサービスモジュールを取得し、起動,停止,破棄等の管理を行うモジュール管理機能部330と、中央処理装置100から提供されたサービスモジュールとして機能するサービスモジュール部340と、ユーザからの入力を受け付ける情報入力装置350と、ユーザに対して出力対象データ等を表示する画像表示装置360と、出力対象データ等を印刷する印刷装置370と、サービスモジュール部340から送信された情報を画像表示装置360及び/又は印刷装置370に出力し、情報入力装置350から入力された情報をサービスモジュール部340に出力する情報入出力部380とを備えた構成である。なお、情報入力装置350は、キーボードやテンキー,タッチパネル等のユーザ入力を可能とするものであれば何でも良い。
図9は、データ出力装置におけるモジュール実行環境を構造的に示す構造図である。提供されたサービスモジュールの実行や管理等を行うため、モジュール実行環境上でモジュール管理機能部330が動作し、モジュール管理機能部330上でサービスモジュールが動作する構造となっている。モジュール管理機能部330は、サービスモジュールが起動している状況を管理するモジュール起動状況管理機能331と、サービスモジュールのライフサイクルを管理するモジュールライフサイクル管理機能332と、ID解決要求とサービスモジュール取得要求を行うID解決・モジュール取得要求機能333と、プリンタ装置300のCPUやメモリ等のリソース状態を通知するリソース通知機能334とを備えている。特に、モジュールライフサイクル管理機能332は、サービスモジュールにサービスモジュール起動時間が設定されている場合、若しくは、ユーザの操作が一定時間無くユーザがその場を離れたと判断される場合、若しくは、次のユーザIDが送信された場合に、受け取ったサービスモジュールを停止,破棄等のライフサイクルを管理することができる。
また、サービスモジュール部340は、提供されたサービスモジュールとしてのサービス提供プログラム341と、ユーザ設定情報ファイル342とを備えている。なお、サービスモジュールを実行させる実行環境は、JAVAランタイムを想定し、サービスモジュールの記述もJAVAプログラムで行う。これにより、一度作成したサービスモジュールをOSに依存することなく利用することができる。
図1に戻り、サービス提供装置400は、ユーザが利用しているサービスに関連する出力対象データが格納されており、例えば、前述したように、電子メールサーバや、ファイルサーバや、FTP(File Transfer Protocolの略)サーバ等を用いることが可能である。また、ID読取装置500は、例えば、Felica(非接触ICカード技術を意味する)等のRFID装置や,一次元バーコードや,二次元バーコード等のリーダーを用いることが可能である。また、ユーザID保持媒体600は、割り振られた唯一のIDを保持する媒体であり、RFID搭載型の携帯電話やカード,QRコードに代表される二次元コード等を記録し、ID読取装置500によって自動的に読み取り可能な媒体であれば何でもよい。特に、ユーザID保持媒体600とID読取装置500との間の近接通信とは、前述したおサイフケータイなどで用いられている公知の技術を流用することで実現可能である。なお、通信ネットワーク700は、例えば、LAN、インターネット、公衆回線網、ケーブルテレビ網等を利用することができる。なお、インターネットとは、所定のプロトコルに基づいて相互リンクされたネットワークの集合体である。
次に、本実施の形態の係るデータ出力システムにおける全体の処理フローについて説明する。図10は、本実施の形態に係るデータ出力システムの全体の処理を示すフローである。
まず、プリンタ装置300は、近接通信によりユーザID保持媒体600に保持されているユーザIDを読み取るID読取装置500から送信されたユーザIDを受信し(S101)、ユーザIDを含むID解決要求をID解決装置200に送信する(S102)。
続いて、ID解決装置200は、プリンタ装置300から送信されたID解決要求を受け取ると共に、ID解決要求の送信元であるプリンタ装置のアドレス(装置ID)を判別し、ユーザID及び装置IDに対応するサービスモジュールURLを含むID解決結果を返信する(S103)。なお、ユーザIDのみに対応するサービスモジュールURLであっても得られる効果は同様である。
そして、プリンタ装置300は、ID解決装置200から返信されたID解決結果を受け取り、中央処理装置100にユーザIDを含むサービスモジュール取得要求を送信する(S104)。
その後、中央処理装置100は、データ出力装置300から送信されたサービスモジュール取得要求を受け取り、ユーザIDに対応するユーザ設定情報を付与したサービスモジュールをプリンタ装置300に提供する(S105,S106)。
そして、プリンタ装置300は、プリンタ装置のリソース状態を通知し(S107)、中央処理装置100は、通知されたリソース状態や通信ネットワーク700の通信状況に基づいてモジュールの実行条件を判断する(S108)。なお、この判断において、必要に応じてユーザに対して出力対象データの出力品質等を選択させることも可能となっている。
S108の処理において、プリンタ装置300のリソース状態や通信ネットワーク700の通信状況が所定の基準(図13を用いて後述にて説明する)を満たしている場合には、中央処理装置100は、プリンタ装置300に対してサービス実行許可を行い(S109)、プリンタ装置300は、印刷データ要求を送信して、サービス提供装置400から印刷データを受け取る(S110,S111)。
一方、S108の処理において、プリンタ装置300のリソース状態や通信ネットワーク700の通信状況が所定の基準(図13を用いて後述にて説明する)を満たしていない場合には、中央処理装置100は、印刷データ要求をサービス提供装置400に送信して、受け取った印刷データを適切な大きさのデータに加工してプリンタ装置300に送信する(S112,S113,S114,S115)。
最後に、プリンタ装置300は、印刷データに所定の識別子を関連付けて画面に出力し、ユーザにより選択された識別子に対応するデータを印刷する(S116,S117,S118)。
図11は、ID解決装置の処理を示すフローである。
最初に、IDリクエスト処理部220は、ID解決要求のポーリングを開始して、ユーザIDの受信待機を行う(S201)。ID解決要求を受信しない場合には、ポーリングを継続的に行い、受信した場合には、ID解決要求の送信元アドレスに基づいて送信元装置(装置ID)を判別する(S202,S203)。
続いて、IDリクエスト処理部220は、受信したユーザIDと判別した装置IDが適切であれば、サービスデータベース230を参照し、ユーザIDに対応するサービスモジュールURLの有無を確認する(S204,S205,S206)。サービスモジュールURLがある場合には、対応するサービスモジュールURLをデータ出力装置300に返信する(S207)。なお、S204において受信したユーザID及び装置IDが適切で無い場合や、S206の処理においてサービスモジュールURLが存在しない場合には、送信元の装置にエラーを通知する(S208)。
図12は、中央処理装置の処理を示すフローである。
最初に、メッセージ取得部120は、サービスモジュール取得要求のポーリングを開始し、サービスモジュール取得要求を受信しない場合には、ポーリングを継続的に行い、受信した場合には、サービスモジュール取得要求の送信元アドレスに基づいた送信元装置(装置ID)と、サービスモジュール取得要求に含まれるユーザIDとを判別する(S301,S302)。
そして、モジュール検索部130は、モジュールデータベース140を参照し、判別したユーザID及び装置IDに対応するサービスモジュールの有無を確認する(S303)。サービスモジュールが存在する場合、ユーザ情報付与部160は、ユーザ情報記録部170を参照してユーザIDに対応するユーザ設定情報の有無を確認して、ユーザ設定情報を抽出し、抽出したユーザ設定情報をサービスモジュールに付与した後に、付与後のサービスモジュールをデータ出力装置300に提供する(S304,S305,S306,S307)。
その後、図10に示すS107の処理によりプリンタ装置300からリソース状態等が送信された場合に、図10に示すS108の実行条件の判断を行う(S308,S309)。S309の実行条件判断内で、プリンタ装置300のリソース状態や通信ネットワーク700の通信状況が所定の基準を満たしている場合には、プリンタ装置300に対してサービス実行許可を行い(S109に相当)、所定の基準を満たしていない場合には、出力対象データ要求をサービス提供装置400に送信して、受け取った印刷データを適切な大きさのデータに加工してプリンタ装置300に送信する(S112,S113,S114,S115に相当)(S310)。なお、S303の処理においてサービスモジュールが存在しない場合には、データ出力装置にエラーメッセージを送信する(S311)。S309で示す実行条件判断の具体的な処理内容は、図13を用いて説明する。
図13は、図12で示すS309の処理を示すフローである。図13は、プリンタ装置300の処理能力や通信ネットワーク700の通信状況を判断し、その判断結果やユーザからの指示に基づいて、サービス提供装置400から取得するデータに加工を行うか否か等を判断するアルゴリズムについての流れを示している。
最初に、実行条件判断部180は、プリンタ装置300におけるCPUやメモリ等の処理能力(リソース状況)を判別する(S401)。具体的には、プリンタ装置300に提供されたサービスモジュールの容量「m(Byte)」と、このサービスモジュールを起動するのに費やした起動時間「T(t)」とに基づいて算出されたサービスモジュール起動速度「m/T」がプリンタ装置300のモジュール管理機能部330から通知されるので(図1で示したS107の処理)、このサービスモジュール起動速度「m/T」と中央処理装置100に予め設定されている許容可能な設定許容起動速度「A」とを比較する(S402)。
続いて、実行条件判断部180は、サービスモジュール起動速度「m/T」が設定許容起動速度「A」よりも大きい場合には、通信ネットワーク700の通信状況を判別する(S403)。具体的には、実行条件判断部180は、プリンタ装置300に提供されたサービスモジュールの容量「m(Byte)」と、サービスモジュールが通信ネットワーク700を介してデータ出力装置300に到達する到達時間「t(s)」とに基づいてサービスモジュール到達速度「m/t」を算出し、算出されたサービスモジュール到達速度「m/t」と通信ネットワーク700で許容可能な設定許容速度「a」とを比較する(S404)。なお、到達時間「t(s)」は、例えば、HTTPの場合、サービスモジュールのダウンロード開始の時間と、ダウンロード終了後に返されるステータス・コード(通常、成功の場合には、コード番号200が返される)と受け取った時間との差分から計算することが可能である。
次に、実行条件判断部180は、サービスモジュール通信速度「m/t」が設定許容速度「a」よりも大きい場合には、モジュールパケット到達分散値「Pd(Packet reach time dispersionの略)」を算出し、算出されたモジュールパケット到達分散値「Pd」と、通信ネットワーク700で許容可能な設定許容パケット到達分差値「p」とを比較する(S405)。モジュールパケット到達分散値とは、提供されたサービスモジュールが複数のパケット(TCPレイヤではセグメント)に分割された際に、この複数のパケットが通信ネットワーク700を介してプリンタ装置300に分散して到達する確率を示す分散値を意味している。この分散値の計算方法は、統計学における一般的な方法を用いて算出可能であって、例えば、式(1)に示すように、到達時間から到達時間の平均値を引いて二乗したものに到達時間ごとのパケット数の確率分布を乗じてそれぞれの和をとることで計算することができる。なお、パケットの到達時間については、TCPの場合、プリンタ装置300からのAckを取得した時間を計測することで得ることができる。
Figure 2009140059
但し、tは到達時間、t(上部に「−」が付与されたt)は到達時間平均値、f(t)は到達時間ごとのパケット数の確率分布関数、αは到達時間最小値、βは到達時間最大値を意味している。
なお、ステップS405の処理は、通信ネットワーク700が輻輳しているか否かを常に判断することはできないが、本実施の形態ではネットワークの輻輳状態の指針として用いている。
実行条件判断部180は、モジュールパケット到達分散値「Pd」が設定許容パケット到達分差値「p」よりも大きい場合には、プリンタ装置300に対してサービス実行許可を行う(S310,S109)。
S402においてサービスモジュール起動速度「m/T」が設定許容起動速度「A」以下の場合や、S404においてサービスモジュール通信速度「m/t」が設定許容速度「a」以下の場合や、S405においてモジュールパケット到達分散値「Pd」が設定許容パケット到達分差値「p」以下の場合、即ち、プリンタ装置300のリソース状態や通信ネットワーク700の通信状況が芳しくない場合、図13の中央に記載の処理に進み、初期設定ファイル若しくはユーザ選択により、プリンタ装置300から出力される出力対象データの品質調整の処理を行う(S406)。
実行条件判断部180は、初期設定ファイルを用いない場合、印刷される出力対象データの品質に関してユーザの意思を確認する(S407)。即ち、実行条件判断部180は、まず、印刷する品質を重視するか否かをプリンタ装置300の画像表示装置360に選択可能に表示し(S408)、続いて、重視する場合には、印刷を急いでいるか否かについて選択可能に表示する(S409)。そして、印刷を急いでいない場合には、環境適応モードがONであるか否かを判断し(S410)、環境適応モードがOFFの場合には、プリンタ装置300に対してサービス実行許可を行う(S310,S109)。なお、初期設定ファイルを用いる場合、この初期設定ファイル内にS407〜S409で判断される処理結果が予め記載されている。
S408の処理において印刷の品質を重視しない場合や、S409の処理において印刷を急いでいる場合や環境適応モードがONの場合、環境適応モードを確認する(S411)。即ち、S402の処理においてNoの場合には、出力対象データのデータ量を削減する機能(データ量削減機能)をONに設定し、S404の処置においてNoの場合には、出力対象データのファイルを変換する機能(ファイル変換機能)をONに設定する(S412,S413,S414)。その後、印刷データ要求をサービス提供装置400に送信し、ONに設定された各機能内容に対応するように受け取った印刷対象データを適切な大きさのデータに加工してプリンタ装置300に送信する(S310,S112)。より具体的には、データ加工部190は、データ量削減機能がONの場合、処理に時間がかかりそうな画像等を粗くする等の加工を行い、ファイル変換機能がONの場合、カラーを白黒にする等の加工を行う。
図14は、データ出力装置の処理を示すフローである。なお、ここでは、一例として、サービス提供装置400で利用しているサービスが電子メールサービスであって、この電子メールをプリンタ装置300で印刷する電子メールプリントサービスについて説明する。そして、中央処理装置100に格納されている電子メールプリントサービスモジュールは、ユーザが契約しているメールサービスの受信メールサーバ(サービス提供装置に相当)からメールを取得し、本文や添付ファイルを印刷するようプリンタ装置300に指示を与える機能を備えている。 データ出力装置300は、ユーザIDを受け付けるポーリングを開始し、ユーザIDの受付が無い場合には待機する(S501)。ユーザIDを受け付けた場合、ID送信部320は、受け付けたユーザIDを含むID解決要求を生成し、ID解決装置200に送信する(S502)。
その後、データ出力装置300は、ID解決装置200からの返答を待つポーリングを開始し、返答が無い場合若しくはエラーが通知された場合には、ユーザIDを受け付けるポーリングを再び開始する(S503)。ユーザIDの解決が成功し、電子メールプリントサービスモジュールが格納された場所を示すURL、即ち電子メールプリントサービスモジュールURLを受け取った場合には、この電子メールプリントサービスモジュールを取得するためのメッセージを生成し、ユーザIDと電子メールプリントサービスモジュールURLとを含めたサービスモジュール取得要求を中央処理装置100に送信する(S504,S505,S506)。
中央処理装置100において電子メールプリントサービスモジュールURLに位置する電子メールプリントサービスモジュールが無い場合や、中央処理装置100からエラーメッセージを受信した場合には、サービスを終了してS501に戻る(S507)。電子メールプリントサービスモジュールが存在する場合には、その電子メールプリントサービスモジュールを取得する(S508)。
その後、モジュール管理機能部330は、取得した電子メールプリントサービスモジュールを起動し、この起動に必要な時間等のプリンタ装置300のリソース情報を中央処理装置100に送信し(S509)、図13を用いて説明した中央処理装置100での実行条件判断後、プリントサービスをスタートする(S510)。
電子メールプリントサービスモジュールとして機能するサービスモジュール部340は、サービス提供装置400へのアクセスが可能且つ印刷可能な出力対象データとしての電子メールがある場合には、その出力対象データを印刷対象ファイル一覧として取得する(S511,S512,S513)。S511においてサービス提供装置400へのアクセスができない場合や、出力対象データが無い場合には、処理を終了する。モジュール管理機能部330は、受け取った電子メールプリントサービスモジュールに設定されたサービス提供時間内であれば、サービスを継続し、サービス提供時間を越えた場合には、サービスを終了する(S514)。また、モジュール管理機能部330は、サービス開始後、一定時間内にユーザからの操作が無い場合には、ユーザがその場から離れたと判断してサービスを終了する(S515)。一定時間内に操作がある場合、サービスモジュール部340は、印刷対象データに対して識別子を付与した形式の一覧表を生成し、画像表示装置360に表示する(S516,S517)。より具体的には、図15に示すように、ユーザ宛てに送信された複数の電子メールの件名を出力すると共に、メール本文を印刷する場合のプリントアウト用識別子や、添付ファイルを印刷する場合のプリントアウト用識別子が表示される。なお、この識別子は、単純な数字であってもよいし、携帯端末で読み取り可能なQRコード等の二次元コードを用いることが可能である。
そして、情報入力装置350からいずれかの識別子が入力された場合に、サービスモジュール部340は、印刷装置370から選択された出力対象データを印刷する(S518,S519)。その後、一覧表を再び表示し、印刷する対象がない場合には処理を終了し、対象が選択される場合にはサービスを継続する(S520)。なお、ユーザへの提示方法として、タッチパネル式の画面表示が可能なプリンタ装置であれば、画面上での選択が可能であり、タッチパネル式でない場合には、数字による識別子を付与し、テンキーを用いて入力する方法も可能である。また、一覧を一度印刷し、その印刷物に示された識別子を入力する方法も可能である。そして最後に、モジュール管理機能部330は、電子メールプリントサービスモジュールの破棄や削除の処理を行う(S521)。これにより、そのユーザ固有の情報をプリンタ装置から取り除くことができ、個人情報の漏洩防止を意識したプリンタ装置を提供することが可能となる。
以上の処理フローにより、ユーザの利用する電子メールサーバに格納されたメールや添付ファイル、ファイルサーバに格納されている写真や作成した文章等のファイルを、街中のプリントサービスショップやコンビニエンスストアや貸しオフィスなどに設置されたプリンタ装置に表示し、印刷することが可能となる。
また、それぞれのIDやパスワード,宛先等の入力を行うことなく、且つパソコン等を持ち運びすることなく、安全に印刷サービスを受けることが可能となる。
更に、サービスモジュール自身の容量の大きさと到達時間若しくは起動時間,パケット分散から、通信ネットワークやプリンタ装置の状況を推測し、送信データの調整等を行うことができる。
また、自宅にプリンタを所持していなくとも、コンビニエンスストア等で自分のファイルを印刷可能なサービスを提供することができる。即ち、ユーザは、いつでもどこでも自分の所有する情報資源へアクセスすることが可能となる。
最後に、本実施の形態で説明した中央処理装置100,ID解決装置200,データ出力装置300は、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算装置(CPU)、プログラムやデータを格納する機能を有するRAM等からなる主記憶装置(メモリ)を有する電子的な装置から構成されているものである。また、各装置は、主記憶装置の他、ハードディスクなどの補助記憶装置を具備していてもよい。
また、本実施の形態に係る各処理を実行するプログラムは、中央処理装置100,ID解決装置200,データ出力装置300にそれぞれ格納されているものである。そして、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
本実施の形態によれば、プリンタ装置300が、近接通信によりユーザID保持媒体600に保持されているユーザIDを読み取るID読取装置500から送信されたユーザIDを受信し、このユーザIDを含むID解決要求をID解決装置200に送信し、ID解決装置200から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、このサービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置100に送信して、中央処理装置100から提供されたサービスモジュールを受け取り実行し、実行により、通信ネットワーク700を介してサービス提供装置400に格納された出力対象データを取得して出力するので、ユーザが所望する情報資源の出力の利便性を高めることができる。
より具体的には、例えば、保持媒体をEdy等の機能を備えた携帯電話(通常、「おサイフケータイ」と称されている)とし、データ出力装置をコンビニエンスストアやホテル等の街中に設置されたプリンタ装置とし、サービス提供装置を電子メールサーバとする場合に、携帯電話をプリンタ装置に接続されているユーザID読取装置に近接させることで、ユーザが必要なときに必要なコンビニエンスストア等で、電子メールサーバに格納されているユーザ宛のメッセージを印刷可能とするため、予め指定されたプリンタ装置に限定されること無く、且つ様々な設定情報の入力しなくても容易に所望のデータを出力することが可能となる。
本実施の形態に係るデータ出力システムのシステム構成を示すシステム構成図である。 ID解決装置の構成を示すブロック図である。 サービスデータベースに格納されているデータの一例を示すテーブルである。 図3で説明した情報記述ファイルに記載されたデータの一例を示す電文である。 中央処理装置の構成を示すブロック図である。 ユーザ情報記録部に格納されているユーザ個別情報の一例を示す個別情報である。 ユーザ情報記録部に格納されているユーザ設定情報の一例を示す設定情報である。 データ出力装置の構成を示すブロック図である。 データ出力装置におけるモジュール実行環境を構造的に示す構造図である。 本実施の形態に係るデータ出力システムの全体の処理を示すフローである。 ID解決装置の処理を示すフローである。 中央処理装置の処理を示すフローである。 図12で示すS309の処理を示すフローである。 データ出力装置の処理を示すフローである。 プリント装置で出力される出力対象データの一例を示す図である。
符号の説明
100…中央処理装置
110…通信部
120…メッセージ取得部
130…モジュール検索部
140…モジュールデータベース
150…モジュールサーバ
160…ユーザ情報付与部
170…ユーザ情報記録部
180…実行条件判断部
190…データ加工部
200…ID解決装置
210…通信部
220…IDリクエスト処理部
230…サービスデータベース
300…データ出力装置(プリンタ装置)
310…通信部
320…ID送信部
330…モジュール管理機能部
340…サービスモジュール部
350…情報入力装置
360…画像表示装置
370…印刷装置
400…サービス提供装置
500…ID読取装置
600…ユーザID保持媒体
700…通信ネットワーク
S101〜S118…ステップ
S201〜S208…ステップ
S301〜S310…ステップ
S401〜S414…ステップ
S501〜S520…ステップ

Claims (13)

  1. ID解決装置及び中央処理装置を備え、ユーザに対して所定のサービスを提供しているサービス提供装置に格納された出力対象データを通信ネットワークを介して取得し、データ出力装置から出力するデータ出力システムであって、
    前記中央処理装置は、
    前記出力対象データを取得して出力の指示を与えるサービスモジュールを、サービスモジュールURLに関連付けて格納しておく格納手段と、
    サービスモジュール取得要求を受け取り、当該サービスモジュール取得要求に含まれるサービスモジュールURLに対応するサービスモジュールを前記格納手段から読み出して、前記データ出力装置に提供する提供手段と、を有し、
    前記ID解決装置は、
    ユーザIDと前記サービスモジュールURLとを関連付けて格納しておく格納手段と、
    ID解決要求を受け取り、当該ID解決要求に含まれるユーザIDに対応するサービスモジュールURLを当該格納手段から読み出して、前記データ出力装置に返信する返信手段と、を有し、
    前記データ出力装置は、
    近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信された当該ユーザIDを受信し、当該ユーザIDを含む前記ID解決要求を前記ID解決装置に送信する第1の送信手段と、
    当該ID解決装置から返信された前記サービスモジュールURLを受け取り、当該サービスモジュールURLを含む前記サービスモジュール取得要求を前記中央処理装置に送信する第2の送信手段と、
    当該中央処理装置から提供された前記サービスモジュールを受け取り、実行する実行手段と、
    実行により、前記通信ネットワークを介して前記サービス提供装置に格納された前記出力対象データを取得して出力する出力手段と、
    を有することを特徴とするデータ出力システム。
  2. 前記データ出力装置は、
    前記サービスモジュールのライフサイクルを管理する管理手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のデータ出力システム。
  3. 前記中央処理装置は、
    前記サービス提供装置に格納された前記出力対象データを取得する取得手段と、
    前記データ出力装置の処理能力および前記通信ネットワークの通信状況に基づいて、当該出力対象データを加工する加工手段と、
    加工された当該出力対象データを前記データ出力装置に送信する送信手段と、を更に有し、
    前記出力手段は、当該加工された出力対象データを出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ出力システム。
  4. 前記通信ネットワークの通信状況は、
    前記サービスモジュールが前記通信ネットワークを介して送信される際に所定の大きさの複数のデータに分割され、当該複数のデータが前記データ出力装置に到達するのに必要な時間の分散値を用いて求められることを特徴とする請求項3に記載のデータ出力システム。
  5. 前記ユーザID読取装置は、
    RFID装置,一次元バーコード,二次元バーコードのいずれかを用いて前記ユーザIDを読み取ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータ出力システム。
  6. 前記返信手段は、
    前記ユーザIDを受け取ると共に、当該ユーザIDを送信した送信元のデータ出力装置を判別し、前記ユーザIDに対応し、且つ当該送信元のデータ出力装置に対応する前記サービスモジュールURLを前記データ出力装置に返信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ出力システム。
  7. 前記サービスモジュール取得要求は前記ユーザIDを更に含むものであって、
    前記中央処理装置は、
    前記サービス提供装置に格納された前記出力対象データを取得するまでに必要となるユーザ設定情報を記録しておく記録手段と、
    当該サービスモジュール取得要求に含まれる前記ユーザIDに対応する前記ユーザ設定情報を前記記録手段から読み出して、前記サービスモジュールに付与する付与手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ出力システム。
  8. 前記サービスモジュールは、
    前記出力対象データに所定の識別子を関連付けて画面に出力させ、選択された当該所定の識別子に対応する前記出力対象データを印刷する指示を与えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデータ出力システム。
  9. 前記所定の識別子は、携帯端末で読み取り可能な二次元コードであることを特徴とする請求項8に記載のデータ出力システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデータ出力システムを構成する各装置を各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするデータ出力プログラム。
  11. 請求項10に記載のデータ出力プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信された当該ユーザIDを受信し、当該ユーザIDを含むID解決要求をID解決装置に送信する送信手段と、
    当該ID解決装置から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、当該サービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置に送信する送信手段と、
    当該中央処理装置から提供されたサービスモジュールを受け取り、実行する実行手段と、
    実行により、通信ネットワークを介してサービス提供装置に格納された出力対象データを出力する出力手段と、
    を有することを特徴とするデータ出力装置。
  13. 近接通信により保持媒体に保持されているユーザIDを読み取るユーザID読取装置から送信された当該ユーザIDを受信し、当該ユーザIDを含むID解決要求をID解決装置に送信する処理と、
    当該ID解決装置から返信されたサービスモジュールURLを受け取り、当該サービスモジュールURLを含むサービスモジュール取得要求を中央処理装置に送信する処理と、
    当該中央処理装置から提供されたサービスモジュールを受け取り、実行する処理と、
    実行により、通信ネットワークを介してサービス提供装置に格納された出力対象データを出力する処理と、
    をデータ出力装置に機能させることを特徴とするデータ出力装置用プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011150634A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Murata Machinery Ltd 文書管理システム
JP2013250716A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Pfu Ltd 情報処理装置、周辺装置制御システム、プログラムおよび周辺装置の制御方法

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