JP2020035189A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像読取により得られた文書ファイルのネットワーク識別子をユーザーに通知しユーザーにより指定されたネットワーク識別子の文書ファイルに対するプリントを、比較的低コストで実行可能とする。【解決手段】 画像取得部42は、文書から読み取られた文書画像の画像データに対応する文書ファイルを生成し特定フォルダーに保存する。電子メール送信処理部43は、文書ファイルのネットワーク識別子および文書画像の縮小画像を含む通知電子メールを特定の電子メールアドレスへ送信する。電子メール受信処理部44は、その通知電子メールに対する返信電子メールを受信する。プリント処理部45は、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子を特定し、特定したネットワーク識別子の文書ファイルを取得し、取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントを実行する。【選択図】 図2
Description
本発明は、画像形成装置に関するものである。
あるシステムでは、ドキュメント処理装置は、原稿に対する画像読取で得られたドキュメントのドキュメントIDおよびサムネイル画像を含む電子メールを携帯端末装置に送信し、携帯端末装置は、近距離無線通信でドキュメント処理装置にドキュメントIDを送信して、ドキュメント処理装置にドキュメントのプリントを実行させている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上述のシステムでは、受信した電子メールからドキュメントIDを抽出し近距離無線通信で送信するためのアプリケーションなどを、メーラー(電子メール送受信用アプリケーション)とは別に携帯端末装置に実装しておく必要があるとともに、ドキュメント処理装置にも、近距離無線通信でドキュメントIDを受信するためのアプリケーションなどをメーラーとは別に実装しておく必要がある。その結果、システム内の各装置のコストが高くなってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、画像読取により得られた文書ファイルのネットワーク識別子をユーザーに通知しユーザーにより指定されたネットワーク識別子の文書ファイルに対するプリントを、電子メールシステムを利用して比較的低コストで実行可能とする画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、文書から文書画像を読み取り前記文書画像の画像データを生成する画像読取装置と、前記画像データを取得し、前記画像データに対応する文書ファイルを生成し特定フォルダーに保存する画像取得部と、前記文書ファイルのネットワーク識別子および前記文書画像の縮小画像を含む通知電子メールを特定の電子メールアドレスへ送信する電子メール送信処理部と、前記通知電子メールに対する返信電子メールを受信する電子メール受信処理部と、前記返信電子メールに含まれている前記ネットワーク識別子を特定し、特定した前記ネットワーク識別子の前記文書ファイルを取得し、取得した前記文書ファイルに基づく前記文書画像のプリントを所定のプリント装置で実行するプリント処理部とを備える。
本発明によれば、画像読取により得られた文書ファイルのネットワーク識別子をユーザーに通知しユーザーにより指定されたネットワーク識別子の文書ファイルに対するプリントを、電子メールシステムを利用して比較的低コストで実行可能とする画像形成装置が得られる。
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す斜視図である。図1において、画像形成装置1は、画像読取機能およびプリント機能を有する複合機である。端末装置2は、パーソナルコンピューターなどの、ユーザーが操作する端末装置であって、ネットワーク3を介して画像形成装置1と直接または間接的に通信可能である。例えば、複数のユーザーにそれぞれ使用される複数の端末装置2がネットワーク3を介して画像形成装置1と通信可能となっている。なお、ネットワーク3は、インターネット、LAN(Local Area Network)などである。さらに、必要に応じて、画像形成装置1により生成された文書ファイルを格納する記憶装置としてのファイルサーバー4が設けられ、ネットワーク3に接続される。
図2は、図1における画像形成装置1の構成を示すブロック図である。図1および図2に示す画像形成装置1は、画像読取装置11、プリント装置12、ファクシミリ装置13、通信装置14、操作パネル15、演算処理装置16、記憶装置17などを備える。
画像読取装置11は、プラテングラスに載置された1または複数ページの文書や、自動原稿送り装置によりフィードされた1または複数ページの文書から1または複数の文書画像(ページ画像)を光学的に読み取り、その1または複数の文書画像の画像データを生成する。
プリント装置12は、画像読取装置11による画像読取で得られた文書ファイルなどに基づく画像を、電子写真方式、インクジェット方式などでプリントする内部装置である。
ファクシミリ装置13は、画像データをファクシミリ信号として送信し、ファクシミリ信号を受信して画像データを生成する内部装置である。
通信装置14は、ネットワークインターフェイスなどであって、ネットワーク3を介して、端末装置2、ファイルサーバー4などとデータ通信を行う内部装置である。
操作パネル15は、画像形成装置1の筺体上面側に配置され、ユーザーに対して画面を表示する表示装置21およびそのユーザーによる操作を受け付ける入力装置22を有する。表示装置21は、液晶ディスプレイなどである。また、入力装置22は、ハードキー、表示装置21とともにソフトキーを実現するタッチパネルなどである。
演算処理装置16は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピューター、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを備え、各種処理部として動作する。つまり、演算処理装置16は、ROMや図示せぬ記憶装置に記憶されているプログラムをRAMにロードしてCPUで実行して、ソフトウェアによって各種処理部として動作したり、ASICなどで、ハードウェアによって各種処理部として動作したりする。
演算処理装置16は、ジョブ管理部41、画像取得部42、電子メール送信処理部43、電子メール受信処理部44、プリント処理部45などとして動作する。
ジョブ管理部41は、各種ジョブ要求を受け付けると、内部装置や上述の処理部などを使用して、要求されたジョブを実行する。
特に、ジョブ管理部41は、スキャントゥSMB(Server Message Block)などといった画像読取により得られた文書画像を所定形式の文書ファイルとして所定の記憶装置(記憶装置17、ファイルサーバーなど)に記憶するジョブのジョブ要求を受け付けると、画像読取装置11、画像取得部42および電子メール送信処理部43を使用して、そのジョブを実行する。
画像取得部42は、画像読取装置11により生成された画像データを取得し、その画像データに対応する所定ファイル形式の文書ファイルを生成し特定フォルダーに保存する。
そのファイル形式は、TIFF(Tagged Image File Format)形式、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、ワード形式などであり、ジョブ要求などにより指定される。なお、指定されたファイル形式が、ラスターイメージデータのファイル形式(あるいはJPEGのような画像圧縮形式)である場合、取得された画像データがそのファイル形式に変換され、指定されたファイル形式が、テキストデータのファイル形式である場合、取得された画像データに対して文字認識処理を行い、文書画像に含まれる文字のテキストデータを抽出し、そのテキストデータを使用した文書ファイルが、そのファイル形式で生成される。
なお、上述の特定フォルダーは、内部の記憶装置17、外部のファイルサーバー4などに設けられている。
さらに、画像取得部42は、後述の通知電子メールに含められる縮小画像を、文書画像を所定の縮小率で縮小することで生成し、その縮小画像(つまり、縮小画像の画像ファイル)を、上述の文書ファイルに関連付けて所定の記憶装置(記憶装置17、ファイルサーバー4など)に記憶する。なお、例えば、この縮小画像は、サムネイル画像である。
なお、文書画像が複数のページ画像である場合、画像取得部42は、所定の1ページのページ画像を選択し、その選択したページ画像を縮小することで上述の縮小画像を生成する。その所定の1ページは、第1ページ、ユーザーにより指定されたページなどとされる。
電子メール送信処理部43は、保存された文書ファイルのネットワーク識別子および文書画像の縮小画像を含む通知電子メールを生成し、通信装置14を使用して、その通知電子メールを特定の電子メールアドレス(ジョブで指定されたユーザーの電子メールアドレス)へ送信する。具体的には、電子メール送信処理部43は、通信装置14を使用して、メール送信サーバーを指定して通知電子メールを例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で送信する。
なお、通知電子メールの宛先としての電子メールアドレスは、ユーザー操作、ユーザー設定、ジョブ設定などにより指定される。
また、このネットワーク識別子は、SMBなどで使用される共有ファイルパス(¥¥[共有フォルダー名]¥[ファイル名])、URL(Uniform Resource Locator)などである。
また、上述の縮小画像を電子メールに含める方法としては、(a)電子メールをHTML(Hypertext Markup Language)メールとし縮小画像を電子メール本文に埋め込む方法、(b)電子メールをテキストメールとし縮小画像の画像ファイルを添付ファイルとして添付する方法などが適用される。
他方、通知電子メールの宛先となった電子メールアドレスのユーザーは、端末装置2を操作して、通知電子メールをダウンロードする。その際、端末装置2では、メーラー61が、キーボード、マウス、タッチパネルなどといった入力装置62に対するユーザー操作に従ってメールサーバーにアクセスし、メールサーバーから通知電子メールをダウンロードし、液晶ディスプレイなどといった表示装置63で表示するとともにRAMやフラッシュメモリーなどといった記憶装置64に保存する。なお、端末装置2の内蔵コンピューターがアプリケーションプログラムを実行することで、内蔵コンピューターがメーラー61として動作する。
また、そのユーザーは、端末装置2を操作して、通知電子メールに対する返信電子メールを作成して送信する。その際、端末装置2では、メーラー61が、(a)入力装置62に対するユーザー操作に従って、通知電子メールのヘッダーおよび本文からデフォルトの返信電子メール(通知電子メールの差出人を宛先とし、通知電子メールの宛先を差出人とし、本文に通知電子メールの本文などを含ませた電子メール)を自動的に作成し、(b)入力装置62に対するユーザー操作に従って返信電子メールを編集する。その後、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、その返信電子メールを、SMTPなどで送信する。
電子メール受信処理部44は、通信装置14を使用して、上述の通知電子メールに対する返信電子メールを受信する。具体的には、電子メール受信処理部44は、通信装置14を使用して、POP(Post Office Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)などのメール受信プロトコルで、メールサーバーを指定して返信電子メールの着信を定期的に確認し、返信電子メールがメールサーバーにあれば、その返信電子メールをメールサーバーからダウンロードして受信する。
なお、通知電子メールに対する返信電子メールには、その通知電子メールのヘッダーおよび本文が含まれている。通常のメーラー61では、ある電子メールに対する返信電子メールの作成時に、初期状態として、電子メールのヘッダーおよび本文が含まれるため、コピーアンドペーストなどのユーザー操作は特段必要としない。
プリント処理部45は、受信された返信電子メールに含まれているネットワーク識別子を特定し、特定したネットワーク識別子の文書ファイルを記憶装置17、ファイルサーバー4などから取得し、取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをプリント装置12で実行する。
さらに、実施の形態1では、プリント処理部45は、(a)返信電子メールに含まれている縮小画像を特定し、(b)通知電子メールに含められた縮小画像(つまり、文書ファイルに関連付けられている縮小画像)と、返信電子メールに含まれていた縮小画像とが一致しない場合には、文書画像のプリントを拒否するようにしてもよい。
次に、実施の形態1に係る画像形成装置1の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る画像形成装置1の動作を説明するシーケンス図である。
ジョブ管理部41は、端末装置2または操作パネル15から、ユーザー操作に基づくジョブ要求を受け付けると、以下の処理を画像取得部42および電子メール送信処理部43に実行させる。
まず、画像取得部42は、画像読取装置11を制御して、文書画像の読み取りを画像読取装置11に実行させ、画像読取装置11から文書画像の画像データを取得する(ステップS1)。そして、画像取得部42は、取得した画像データに対応する文書ファイルおよび縮小画像を生成し、その文書ファイルをファイルサーバー4などに保存し、さらに、その文書ファイルに関連付けて、その縮小画像を保存する(ステップS2)。
次に、電子メール送信処理部43は、保存された文書ファイルのネットワーク識別子を特定し、そのネットワーク識別子および文書画像の縮小画像を含む通知電子メールを生成し(ステップS3)、通信装置14を使用して、その通知電子メールを特定の電子メールアドレスへ送信する(ステップS4)。
この通知電子メールは、メール送信サーバーによってネットワーク3を介して、宛先の電子メールアドレスを管理するメールサーバーに到達する。
端末装置2において、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、メールサーバーから通知電子メールをダウンロードし記憶装置64に記憶する(ステップS5)。
その後、端末装置2において、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、通知電子メールを表示装置63に表示する(ステップS6)。
図4は、実施の形態1における通知電子メールの一例を示す図である。例えば図4に示すように、通知電子メールに含まれる、文書ファイルへのリンク101、および縮小画像としてのサムネイル画像102が表示装置63に表示される。なお、リンク101には、文書ファイルのネットワーク識別子が含まれている。図4に示す通知電子メールでは、ネットワーク識別子が共有ファイルパス「\\folder\Document1.docx」となっており、文書ファイルの名称が「Document1.docx」となっており、文書ファイルが格納された共有フォルダーの名称が「folder」となっている。これにより、ユーザーは、サムネイル画像102によって、文書ファイルの内容を確認できる。
そして、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、通知電子メールに対する返信電子メールを生成し表示装置63に表示する(ステップS7)。
図5は、図4に示す通知電子メールに対する返信電子メールの一例を示す図である。図4に示す通知電子メールに対して、例えば図5に示すような返信電子メールが生成される。
その後、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、返信電子メールを、対応する文書ファイルのプリント要求として送信する(ステップS8)。
この返信電子メールは、メール送信サーバーによってネットワーク3を介して、宛先の電子メールアドレスを管理するメールサーバーに到達する。
画像形成装置1において、電子メール受信処理部44は、通信装置14を使用して、定期的にメールサーバーにアクセスし、当該画像形成装置1の電子メールアドレス宛ての電子メールの着信を監視しており、返信電子メールがメールサーバーに到達すると、その返信電子メールをダウンロードして受信する。
返信電子メールが受信されると、プリント処理部45は、受信された返信電子メールに含まれているネットワーク識別子を特定し、特定したネットワーク識別子の文書ファイルを記憶装置17、ファイルサーバー4などから取得し(ステップS9)、取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをプリント装置12で実行する(ステップS10)。
以上のように、上記実施の形態1によれば、画像読取装置11は、文書から文書画像を読み取りその文書画像の画像データを生成する。画像取得部42は、その画像データを取得し、その画像データに対応する文書ファイルを生成し特定フォルダーに保存する。電子メール送信処理部43は、文書ファイルのネットワーク識別子および文書画像の縮小画像を含む通知電子メールを特定の電子メールアドレスへ送信する。電子メール受信処理部44は、その通知電子メールに対する返信電子メールを受信する。プリント処理部45は、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子を特定し、特定したネットワーク識別子の文書ファイルを取得し、取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをプリント装置12で実行する。
これにより、画像読取により得られた文書ファイルのネットワーク識別子をユーザーに通知しユーザーにより指定されたネットワーク識別子の文書ファイルに対するプリントが、電子メールシステムを利用して比較的低コストで実行可能となる。つまり、画像形成装置1および端末装置2には電子メールシステムが実装されていればよく、端末装置2から画像形成装置1へのプリント要求の送受のための通信アプリケーションなどを別途実装する必要がない。また、ユーザーは、端末装置2で文書ファイルを閲覧せずに、プリント要求を画像形成装置1へ送信することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る画像形成装置1では、プリント処理部45は、(a)通知電子メールの宛先の電子メールアドレスと、返信電子メールの差出人の電子メールアドレスとが一致する場合には、文書画像のプリントを許可し、(b)通知電子メールの宛先の電子メールアドレスと、返信電子メールの差出人の電子メールアドレスとが一致しない場合には、文書画像のプリントを拒否する。
実施の形態2では、電子メール送信処理部43が、通知電子メールの送信時に、文書ファイルに関連付けて通知電子メールの宛先電子メールアドレスを所定記憶装置(記憶装置17、ファイルサーバー4など)記憶し、プリント処理部45は、返信電子メールに含まれるネットワーク識別子の文書ファイルに関連付けられている宛先電子メールアドレスを、上述の通知電子メールの宛先の電子メールアドレスとして特定する。
なお、実施の形態2に係る画像形成装置1のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
以上のように、上記実施の形態2によれば、通知電子メールの宛先となったユーザー以外のユーザーからの返信電子メールでは、返信電子メールの差出人の電子メールアドレスが通知電子メールの宛先の電子メールアドレスに一致しないため、文書画像がプリントされず、良好なセキュリティが確保される。
実施の形態3.
実施の形態3では、ユーザーが、返信電子メールに対してカーボンコピー(CC:)設定を行うことで、ある文書ファイルに関し、画像読取を行った画像形成装置とは異なる画像形成装置に文書ファイルのプリントを実行させることができる。
図6は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置1,1aを示す斜視図である。なお、図6における画像形成装置1aは、画像形成装置1と同様の構成(図2)を有し、ある文書ファイルに関し、画像読取を行った画像形成装置1とは異なる画像形成装置であり、画像形成装置1aの電子メールアドレスが、カーボンコピー(CC:)設定で指定される。
なお、実施の形態3では、プリント処理部45は、(a)返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置(当該プリント処理部45を内蔵している画像形成装置)の電子メールアドレスに一致する場合、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子を特定し、特定したネットワーク識別子の文書ファイルを取得し、取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをプリント装置12で実行し、(b)返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致しない場合、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子の文書ファイルに基づく文書画像のプリントを実行しない。
さらに、実施の形態3では、プリント処理部45は、返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致しない場合、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子の文書ファイルを、返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスを有する別の画像形成装置へ転送する。
なお、図6におけるその他の構成要素および画像形成装置1,1aの構成要素については、実施の形態1または実施の形態2におけるものと同様である。
次に、実施の形態3に係る画像形成装置1,1aの動作を説明する。図7は、実施の形態3に係る画像形成装置1,1aの動作を説明するシーケンス図である。
実施の形態3では、実施の形態1と同様の通知電子メールが、文書ファイルの保存後、画像形成装置1から端末装置2へ送信される(ステップS1〜S5)。
その後、端末装置2において、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、通知電子メールを表示装置63に表示する(ステップS21)。
そして、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、通知電子メールに対する返信電子メールを生成し表示装置63に表示する(ステップS22)。
さらに、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作により指定された電子メールアドレス(ここでは、画像形成装置1aの電子メールアドレス)を示すカーボンコピー設定を返信電子メールに対して含める(ステップS23)。
図8は、実施の形態3における返信電子メールの一例を示す図である。例えば図8に示すように、図4に示す通知電子メールに対する返信電子メールにカーボンコピー設定が含められる。図8に示す返信電子メールでは、「MFP1@aa.com」が画像形成装置1の電子メールアドレスであり、「MFP2@aa.com」が画像形成装置1aの電子メールアドレスである。
その後、メーラー61は、入力装置62に対するユーザー操作に従って、返信電子メールを、対応する文書ファイルのプリント要求として送信する(ステップS24)。
この返信電子メールは、メール送信サーバーによってネットワーク3を介して、宛先(To:フィールドおよびCC:フィールド)の電子メールアドレスを管理するメールサーバーに到達する。
画像形成装置1において、電子メール受信処理部44は、通信装置14を使用して、定期的にメールサーバーにアクセスし、当該画像形成装置1の電子メールアドレス宛ての電子メールの着信を監視しており、返信電子メールがメールサーバーに到達すると、その返信電子メールをダウンロードして受信する。
同様に、画像形成装置1aにおいて、電子メール受信処理部44は、通信装置14を使用して、定期的にメールサーバーにアクセスし、当該画像形成装置1aの電子メールアドレス宛ての電子メールの着信を監視しており、返信電子メールがメールサーバーに到達すると、その返信電子メールをダウンロードして受信する。
画像形成装置1,1aにおいて、返信電子メールが受信されると、プリント処理部45は、まず、受信された返信電子メールにおいてカーボンコピー設定が含まれているか否かを判定する。なお、カーボンコピー設定が含まれていない場合、プリント処理部45は、返信電子メールにおいて宛先(To:)設定により指定された電子メールアドレスが自機(当該プリント処理部45を含む画像形成装置)の電子メールアドレスに一致するときには、プリント処理部45は、実施の形態1と同様の処理を行う。
カーボンコピー設定が含まれている場合(ステップS25,S26)、プリント処理部45は、(a)宛先(To:)設定により指定された電子メールアドレスが自機(当該プリント処理部45を含む画像形成装置)の電子メールアドレスに一致するか否か、および(b)カーボンコピー設定により指定された電子メールアドレスが自機の電子メールアドレスに一致するか否かを判定する。
カーボンコピー設定が含まれている場合において宛先(To:)設定により指定された電子メールアドレスが自機の電子メールアドレスに一致する場合には、プリント処理部45(ここでは、画像形成装置1のプリント処理部45)は、実施の形態1と同様にして文書ファイルを特定して取得し、カーボンコピー設定により指定された電子メールアドレスの画像形成装置のプリント処理部45(ここでは、画像形成装置1aのプリント処理部45)に転送する(ステップS27)。なお、文書ファイルの転送は、電子メールで行うようにしてもよいし、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)などで転送してもよい。
カーボンコピー設定により指定された電子メールアドレスの画像形成装置のプリント処理部45(ここでは、画像形成装置1aのプリント処理部45)は、その文書ファイルを受信すると、受信した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをその画像形成装置のプリント装置12で実行する(ステップS28)。
なお、画像形成装置1aが、画像形成装置1を介さずに、ファイルサーバー4から文書ファイルをダウンロードするようにしてもよい。その場合、画像形成装置1から画像形成装置1aへ文書ファイルを転送しなくてよい。
また、この実施の形態3では、画像形成装置1aの電子メールアドレスがカーボンコピー設定で指定され、画像形成装置1の電子メールアドレスが宛先(To:フィールド)に指定されているが、画像形成装置1aが同様にして文書ファイルを生成、保存し、通知電子ファイルを送信し、端末装置2で、画像形成装置1の電子メールアドレスがカーボンコピー設定で指定され、画像形成装置1aの電子メールアドレスが宛先(To:フィールド)に指定されてもよい。その場合、画像形成装置1aは文書ファイルのプリントを実行せず、画像形成装置1が文書ファイルのプリントを実行する。
以上のように、上記実施の形態3によれば、プリント処理部45は、(a)返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致する場合、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子を特定し、特定したネットワーク識別子の文書ファイルを取得し、取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをプリント装置12で実行し、(b)返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致しない場合、返信電子メールに含まれているネットワーク識別子の文書ファイルに基づく文書画像のプリントを実行しない。
これにより、ユーザーが、返信電子メールに対してカーボンコピー(CC:)設定を行うことで、ある文書ファイルに関し、画像読取を行った画像形成装置とは異なる画像形成装置に文書ファイルのプリントを実行させることができる。
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
例えば、上記実施の形態1〜3において、プリント処理部45は、返信電子メールにおける上述のネットワーク識別子により示される場所に文書ファイルが記憶されていない場合、(a)返信電子メールに含まれていた縮小画像で所定の記憶装置に記憶されている縮小画像の画像検索を行い、(b)画像検索で発見された縮小画像に関連付けられている文書ファイルを取得し、(c)取得した文書ファイルに基づく文書画像のプリントをプリント装置12で実行するようにしてもよい。なお、画像検索では、既知の方法で、所定の記憶装置に記憶されている縮小画像のうち、返信電子メールに含まれていた縮小画像に対して類似度が高いものが検出される。これにより、文書ファイルの格納場所が縮小画像とともに変更された場合でも、プリント処理部45は、その文書ファイルを取得できる。
本発明は、例えば、複合機などの画像形成装置に適用可能である。
1 画像形成装置
11 画像読取装置
12 プリント装置
42 画像取得部
43 電子メール送信処理部
44 電子メール受信処理部
45 プリント処理部
11 画像読取装置
12 プリント装置
42 画像取得部
43 電子メール送信処理部
44 電子メール受信処理部
45 プリント処理部
Claims (6)
- 文書から文書画像を読み取り前記文書画像の画像データを生成する画像読取装置と、
前記画像データを取得し、前記画像データに対応する文書ファイルを生成し特定フォルダーに保存する画像取得部と、
前記文書ファイルのネットワーク識別子および前記文書画像の縮小画像を含む通知電子メールを特定の電子メールアドレスへ送信する電子メール送信処理部と、
前記通知電子メールに対する返信電子メールを受信する電子メール受信処理部と、
前記返信電子メールに含まれている前記ネットワーク識別子を特定し、特定した前記ネットワーク識別子の前記文書ファイルを取得し、取得した前記文書ファイルに基づく前記文書画像のプリントを所定のプリント装置で実行するプリント処理部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記プリント処理部は、(a)前記通知電子メールの宛先の電子メールアドレスと、前記返信電子メールの差出人の電子メールアドレスとが一致する場合には、前記文書画像のプリントを許可し、(b)前記通知電子メールの宛先の電子メールアドレスと、前記返信電子メールの差出人の電子メールアドレスとが一致しない場合には、前記文書画像のプリントを拒否することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記プリント処理部は、(a)前記返信電子メールに含まれている縮小画像を特定し、(b)前記通知電子メールに含められた前記縮小画像と、前記返信電子メールに含まれていた前記縮小画像とが一致しない場合には、前記文書画像のプリントを拒否することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
- 前記プリント処理部は、(a)前記返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致する場合、前記返信電子メールに含まれている前記ネットワーク識別子を特定し、特定した前記ネットワーク識別子の前記文書ファイルを取得し、取得した前記文書ファイルに基づく前記文書画像のプリントを所定のプリント装置で実行し、(b)前記返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致しない場合、前記返信電子メールに含まれている前記ネットワーク識別子の前記文書ファイルに基づく前記文書画像のプリントを実行しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記プリント処理部は、前記返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスが当該画像形成装置の電子メールアドレスに一致しない場合、前記返信電子メールに含まれている前記ネットワーク識別子の前記文書ファイルを、前記返信電子メールにカーボンコピー設定に指定されている電子メールアドレスを有する別の画像形成装置へ転送することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記画像取得部は、前記通知電子メールに含められる前記縮小画像を前記文書ファイルに関連付けて所定の記憶装置に記憶し、
前記プリント処理部は、前記ネットワーク識別子により示される場所に前記文書ファイルが記憶されていない場合、(a)前記返信電子メールに含まれていた縮小画像で前記記憶装置に記憶されている前記縮小画像の画像検索を行い、(b)前記画像検索で発見された前記縮小画像に関連付けられている前記文書ファイルを取得し、(c)取得した前記文書ファイルに基づく前記文書画像のプリントを所定のプリント装置で実行すること、
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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