JP2009139570A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を確実に防止することができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供する。
【解決手段】 レンズ鏡筒2延いては撮像装置1においては、ズームレンズを移動させるステッピングモータが動作した際にハウジング4において共振する部分である本体部の表壁に錘部35が設けられている。これにより、ハウジング4の固有振動数が変化することになる。従って、ズームレンズを移動させるステッピングモータが動作した際におけるハウジング4の共振を確実に防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 レンズ鏡筒2延いては撮像装置1においては、ズームレンズを移動させるステッピングモータが動作した際にハウジング4において共振する部分である本体部の表壁に錘部35が設けられている。これにより、ハウジング4の固有振動数が変化することになる。従って、ズームレンズを移動させるステッピングモータが動作した際におけるハウジング4の共振を確実に防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばカメラ付き携帯電話機等に適用されるレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
従来のレンズ鏡筒として、複数のレンズを収容するハウジングと、複数のレンズのうちズームレンズを移動させる駆動モータとを備えるものが知られている。このようなレンズ鏡筒においては、駆動モータが動作した際にハウジングが共振して騒音が増幅される場合がある。
かかるハウジングの共振を防止する技術として、駆動モータを支持する支持部材とハウジングとの間に防振部材を配置するもの(例えば、特許文献1参照)、駆動モータを支持する支持部材を吸音材によって形成するもの(例えば、特許文献2参照)、駆動モータにおいて出力軸と直交する端面のうち所定の領域に支持部材を取り付けるもの(例えば、特許文献3参照)がある。
特開平9−325256号公報
特開2005−141015号公報
特開2007−121616号公報
しかしながら、上述したような技術では、特にカメラ付き携帯電話機等の小型化に伴ってハウジングが薄型化されると、駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を防止することが困難になる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を確実に防止することができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るレンズ鏡筒は、複数のレンズを収容するハウジングと、ハウジングに取り付けられ、レンズのうちズームレンズを移動させる駆動モータと、を備え、駆動モータが動作した際にハウジングにおいて共振する部分には、錘部が設けられていることを特徴とする。
このレンズ鏡筒では、駆動モータが動作した際にハウジングにおいて共振する部分に錘部が設けられている。これにより、ハウジングの固有振動数が変化することになる。従って、駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を確実に防止することができる。
本発明に係るレンズ鏡筒においては、錘部は、層状であって、ハウジングを構成する面のうち最も広い面に設けられていることが好ましい。ハウジングを構成する面のうち最も広い面を有する壁が共振する場合が多いが、その面に錘部が設けられているため、駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を確実に防止することができる。しかも、ハウジングを構成する面のうち最も広い面に錘部が層状に設けられているため、その面と略直交する方向においてレンズ鏡筒の薄型化を図ることができる。
本発明に係る撮像装置は、上述したレンズ鏡筒と、レンズによって結像された光を検出する撮像素子と、を備えることを特徴とする。
この撮像装置によれば、上述したレンズ鏡筒を備えていることから、駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を確実に防止することができる。
本発明によれば、駆動モータが動作した際におけるハウジングの共振を確実に防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る撮像装置の一実施形態の斜視図である。図1に示されるように、撮像装置1は、対向する底面が長方形状であり且つ高さが底面の各辺よりも短い直方体形状のレンズ鏡筒2と、CMOS等の撮像素子3とを備えている。レンズ鏡筒2には、屈曲光学系が適用されている。これにより、撮像装置1では、レンズ鏡筒2の高さ方向(以下、単に「高さ方向」という)と平行な光軸L1に沿って被写体側から入射した光は、レンズ鏡筒2の底面の長手方向(以下、単に「長手方向」という)と平行な光軸L2に沿うようにレンズ鏡筒2によって90°屈曲されて、撮像素子3によって検出される。
図2は、図1の撮像装置の分解斜視図であり、図3は、図1の撮像装置の内部構成図である。図2,3に示されるように、レンズ鏡筒2は、箱状のハウジング4を備えている。ハウジング4は、長手方向において撮像素子3側に開口する開口部5a、及び長手方向と直交し且つ高さ方向と直交する方向において一方の側に開口する開口部5bが形成された本体部5、並びに本体部5の開口部5aを覆う蓋部6を有している。本体部5及び蓋部6のそれぞれは、例えば、ガラス繊維入りポリカーボネートからなり、射出成形によって一体的に形成されている。
本体部5の表壁(すなわち、レンズ鏡筒2の被写体側の底面を有する壁)には、光軸L1に沿って被写体側から進行してきた光を本体部5内に進入させる光通過孔5cが形成されており、本体部5の表壁には、光通過孔5cを覆う光透過板7が取り付けられている。なお、光透過板7に代えてレンズであってもよい。ハウジング4内には、光軸L1上において光通過孔5cの後側に位置し、光軸L1に沿って被写体側から入射した光を光軸L2に沿うように90°屈曲するプリズム8が配置されている。また、ハウジング4内には、光軸L2上において撮像素子3の前側に位置する固定レンズ11が配置されている。プリズム8は、本体部5によって保持されており、固定レンズ11は、蓋部6によって保持されている。
なお、長手方向において撮像素子3と反対側の本体部5の端部は、本体部5の裏壁(すなわち、レンズ鏡筒2の被写体と反対側の底面を有する壁)がクランク状に屈曲されて切欠き部5dが形成されることで、本体部5のその他の部分に比べて薄型化(低背化)されている。このように、長手方向において撮像素子3と反対側の本体部5の端部を薄型化することができるのは、本体部5の端部については、その内部に配置されるプリズム8の厚さ分を考慮すれば充分だからである。
更に、ハウジング4内には、光軸L2上においてプリズム8の後側に位置するシャッタ・ズームレンズユニット12、及び光軸L2上においてシャッタ・ズームレンズユニット12と固定レンズ11との間に位置するズーム・フォーカスレンズユニット13が配置されている。
シャッタ・ズームレンズユニット12は、光軸L2に沿って進行してきた光の通過及び遮断を選択的に行うシャッタ、並びにズームレンズを含んでいる。シャッタ・ズームレンズユニット12は、ハウジング4内において光軸L2に対し開口部5b側に立設されたガイド軸14に係合する円筒状の係合部12a、及びハウジング4内において光軸L2に対し開口部5bと反対側に立設された回り止め軸15に係合するU字溝状の係合部12bを有している。これにより、シャッタ・ズームレンズユニット12は、光軸L2回りの回転が規制された状態で、光軸L2に沿って移動することが可能となる。
ズーム・フォーカスレンズユニット13は、ズーム・フォーカスレンズを含んでいる。ズーム・フォーカスレンズユニット13は、ハウジング4内において光軸L2に対し開口部5b側に立設されたガイド軸16に係合する円筒状の係合部13a、及び回り止め軸15に係合するU字溝状の係合部13bを有している。これにより、ズーム・フォーカスレンズユニット13は、光軸L2回りの回転が規制された状態で、光軸L2に沿って移動することが可能となる。なお、ガイド軸14とガイド軸16とは、高さ方向において並設されている。
本体部5の開口部5b内には、駆動ユニット17が配置されている。図4は、図1の撮像装置の駆動ユニットの斜視図である。図4に示されるように、駆動ユニット17は、長方形薄板状の取付部18a、及びその長手方向における両端に立設された長方形薄板状の支持部18b,18cを含む支持部材18を有している。支持部材18は、ステンレス鋼の薄板を折り曲げることで一体的に形成されている。
支持部18bの外面には、ステッピングモータ(駆動モータ)21が取り付けられている。ステッピングモータ21のリードスクリュー22の両端部は、支持部18b,18cによって軸支されており、リードスクリュー22における支持部18b,18c間の部分には、凸部23aを有する従動ナット23が螺合されている。一方、支持部18cの外面には、ステッピングモータ(駆動モータ)24が取り付けられている。ステッピングモータ24のリードスクリュー25の両端部は、支持部18b,18cによって軸支されており、リードスクリュー25における支持部18b,18c間の部分には、凸部26aを有する従動ナット26が螺合されている。なお、リードスクリュー22とリードスクリュー25とは、支持部18b,18cの立設方向において並設されている。
図2,3に示されるように、駆動ユニット17は、支持部18b,18cの立設方向が高さ方向と一致するように本体部5の開口部5b内に配置されており、取付部18aが本体部5の表壁にネジ止めされることで本体部5に取り付けられている。このように、駆動ユニット17においては、ステッピングモータ21とステッピングモータ24とが互い違いに配置されることで、リードスクリュー22とリードスクリュー25との近接化が図られている。これにより、駆動ユニット17は、本体部5延いてはレンズ鏡筒2の薄型化に寄与することになる。
リードスクリュー22に螺合された従動ナット23の凸部23aは、シャッタ・ズームレンズユニット12が有する係合部12cの凹部に嵌合している。これにより、ステッピングモータ21によってリードスクリュー22が回転されると、シャッタ・ズームレンズユニット12が光軸L2に沿って移動することになる。一方、リードスクリュー25に螺合された従動ナット26の凸部26aは、ズーム・フォーカスレンズユニット13が有する係合部13cの凹部に嵌合している。これにより、ステッピングモータ24によってリードスクリュー25が回転されると、ズーム・フォーカスレンズユニット13が光軸L2に沿って移動することになる。
ハウジング4の蓋部6には、光軸L2上において固定レンズ11の後側に位置する撮像素子3が内面に設けられた回路基板27が取り付けられている。回路基板27の内面には、シャッタ駆動回路やモータ駆動回路等も設けられており、回路基板27の外面には、回路基板27に対して電気信号を入出力するためのコネクタ接続ポート28が設けられている。駆動ユニット17の各ステッピングモータ21,24とモータ駆動回路とは、本体部5において開口部5aと対向する側壁の外面及び開口部5bと対向する側壁の外面に配置されたフレキシブルプリント基板(以下、「FPC」という)31によって電気的に接続されている。シャッタ・ズームレンズユニット12のシャッタとシャッタ駆動回路とは、本体部5において開口部5bと対向する側壁の外面に延出するFPC32、及びFPC32と電気的に接続されたFPC31によって電気的に接続されている。
本体部5の開口部5b内に配置された駆動ユニット17、及び本体部5において開口部5aと対向する側壁の外面に配置されたFPC31は、ステンレス鋼からなる薄板をL字状に折り曲げることで一体的に形成された外装カバー33によって覆われている。また、本体部5において開口部5bと対向する側壁の外面に配置されたFPC31、及びハウジング4の蓋部6に取り付けられた回路基板27は、ステンレス鋼からなる薄板をL字状に折り曲げることで一体的に形成された外装カバー34によって覆われている。
外装カバー33と外装カバー34とは、本体部5において開口部5aと対向する側壁と開口部5bと対向する側壁とが交差する角部で着脱可能に係合しており、本体部5において開口部5aと開口部5bとで挟まれた角部でハウジング4の蓋部6にピン止めされている。また、外装カバー34は、回路基板27のグランド端子と電気的に接続されており、更に、各外装カバー33,34は、本体部5の表壁の外面及び裏壁の外面に蒸着等によって形成された金属膜と電気的に接続されている。これにより、撮像装置1の各構成部品は、電磁シールドによって覆われることになる。なお、外装カバー34において回路基板27のコネクタ接続ポート28に対応する部分は、コネクタ接続ポート28に対するコネクタのアクセスが可能となるように切り欠かれている。
更に、図1に示されるように、ハウジング4を構成する面のうち最も広い面(ここでは、平面)、すなわち、本体部5の表壁の外面には、例えば、ステンレス鋼からなる長方形薄板状の錘部35が両面テープによって貼り付けられている。つまり、錘部35は、本体部5の表壁の外面に層状に設けられている。なお、本体部5の表壁は、錘部35が設けられなかった場合に、各ステッピングモータ21,24が動作した際にハウジング4において共振する部分である。
以上説明したように、レンズ鏡筒2延いては撮像装置1においては、各ステッピングモータ21,24が動作した際にハウジング4において共振する部分である本体部5の表壁に錘部35が設けられている。これにより、ハウジング4の固有振動数が変化することになる。従って、各ステッピングモータ21,24が動作した際におけるハウジング4の共振を確実に防止することができる。
また、ハウジング4を構成する面のうち最も広い面、すなわち、本体部5の表壁の外面に錘部35が層状に設けられているため、本体部5の表壁の外面と略直交する方向、すなわち高さ方向においてレンズ鏡筒2延いては撮像装置1の薄型化を図ることができる。
また、錘部35にシリアルナンバーを付すなど、錘部35を表示プレートとして用いることも可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、錘部35は、ステンレス鋼からなる長方形薄板状の部材に限定されず、様々な材料によって様々な形状に形成することができる。また、錘部35は、ハウジング4と別体として形成されたものに限定されず、ハウジング4の所定の部分の厚さを厚くするなど、ハウジング4と一体として形成してもよい。
また、各ステッピングモータ21,24は、支持部材18を介して間接的にハウジング4に取り付けられる場合に限定されず、ハウジング4に直接取り付けられてもよい。
また、レンズ鏡筒2は、屈曲光学系が適用されたものに限定されず、沈胴式光学系等が適用されたものであってもよい。
1…撮像装置、2…レンズ鏡筒、3…撮像素子、4…ハウジング、9,11…固定レンズ、12…シャッタ・ズームレンズユニット、13…ズーム・フォーカスレンズユニット、21,24…ステッピングモータ(駆動モータ)、35…錘部。
Claims (3)
- 複数のレンズを収容するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記レンズのうちズームレンズを移動させる駆動モータと、を備え、
前記駆動モータが動作した際に前記ハウジングにおいて共振する部分には、錘部が設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記錘部は、層状であって、前記ハウジングを構成する面のうち最も広い面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1又は2記載のレンズ鏡筒と、
前記レンズによって結像された光を検出する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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