JP2009138634A - 燃料供給制御装置 - Google Patents

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【課題】ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁を搭載した筒内噴射式内燃機関において、使用可能な燃料圧力レンジを拡大することが可能な燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】燃料を加圧し、筒内噴射式内燃機関のソレノイド駆動式の燃料噴射弁40に接続されたデリバリパイプ50に燃料を圧送する高圧ポンプ30と、低圧ポンプ20および高圧ポンプ30の動作を制御するECU60とを備え、EUC60は、水温センサ61で検出したエンジン水温(または検出若しくは推定された燃料噴射弁40のソレノイド温度)に基づいて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料供給制御装置に関し、詳細には、筒内噴射式内燃機関のソレノイド式燃料噴射弁に接続された高圧燃料配管に燃料を圧送する燃料供給制御装置に関する。
例えば、燃料を直接筒内に噴射する筒内噴射式内燃機関においては、噴射燃料を微粒化するために噴射圧力を高圧にする必要がある。そのため、燃料タンク内の燃料を電動式のフィードポンプ(低圧ポンプ)で汲み上げ、その燃料を、内燃機関に駆動連結された高圧ポンプによって加圧し、高圧燃料配管(デリバリパイプ)を介して燃料噴射弁に圧送するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
筒内噴射式内燃機関では、通常、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁(インジェクタ)を使用している。かかるソレノイド駆動方式の燃料噴射弁は、ソレノイド(ソレノイドコイル)を励磁することにより、プランジャを磁気的に吸引して、ニードル弁を開閉するように構成されている。かかるソレノイドは、ヘッドからの受熱およびソレノイドの駆動による発熱によりソレノイドの磁気吸引力が低下するため、燃料噴射弁の噴射可能上限燃圧Pfmaxは、高温時の場合には常温時よりも低下する。
特開2003−41981号公報
このように、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁を使用した場合、ソレノイドの発熱による磁気吸引力が変化するが、従来においては、ソレノイドの磁気吸引力の変化に応じて
高圧燃料配管(デリバリパイプ)の燃料圧力の上限を設定していなかった。換言すると、従来においては、高圧燃料配管(デリバリパイプ)の燃料圧力の上限をソレノイド駆動方式の燃料噴射弁の状態によらずに一律に設定していたため、使用可能な燃料圧力レンジが制限されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁を搭載した筒内噴射式内燃機関において、使用可能な燃料圧力レンジを拡大することが可能な燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、燃料を加圧し、筒内噴射式内燃機関のソレノイド駆動式の燃料噴射弁に接続された高圧燃料配管に前記燃料を圧送する圧送手段と、前記圧送手段の動作を制御する制御手段と、機関水温を検出、または前記燃料噴射弁のソレノイド温度を検出若しくは推定する温度検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を設定することを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段は、前記検出した機関水温または前記検出若しくは推定したソレノイド温度が低いほど、前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を高く設定することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段は、前記機関水温または前記ソレノイド温度と前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限との関係を登録したマップを備え、当該マップを参照して、前記検出した機関水温または前記検出若しくは推定したソレノイド温度に対応する前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を算出して設定することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段は、前記機関水温または前記ソレノイド温度毎に、機関運転状態と前記高圧燃料配管内の燃料圧力との関係を登録した複数のマップを備え、当該複数のマップのうち、前記検出した機関水温または前記検出若しくは推定したソレノイド温度に対応したマップを選択し、選択したマップを参照して、エンジン運転状態に対応した燃料圧力を選択して設定することが望ましい。
本発明によれば、燃料を加圧し、筒内噴射式内燃機関のソレノイド駆動式の燃料噴射弁に接続された高圧燃料配管に前記燃料を圧送する圧送手段と、前記圧送手段の動作を制御する制御手段と、機関水温を検出、または前記燃料噴射弁のソレノイド温度を検出若しくは推定する温度検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を設定することとしたので、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁を使用した場合に、ソレノイドの磁気吸引力の変化に応じて、高圧燃料配管の燃料圧力の上限を好適に設定することができ、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁を搭載した筒内噴射式内燃機関において、使用可能な燃料圧力レンジを拡大することが可能な燃料供給制御装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る燃料供給制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、または実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る燃料供給制御装置の概略構成図である。図2は、図1の燃料噴射弁の概略構成図である。本実施例の燃料供給制御装置1は、筒内噴射式の6気筒ガソリンエンジン(以下「エンジン」と称する)に適用されるものである。本実施例の燃料供給制御装置1は、図1に示すように、燃料タンク10と、燃料タンク10内の燃料を加圧する低圧ポンプ20と、この低圧ポンプ20により加圧された燃料をさらに加圧する高圧ポンプ(圧送手段)30と、加圧された燃料を噴射するソレノイド駆動方式の燃料噴射弁(インジェクタ)40と、燃料噴射弁40が接続されるデリバリパイプ(高圧燃料配管)50と、燃料供給制御装置1の動作を制御するECU(制御手段)60とを備える。
図1に示すように、エンジンの気筒毎に設けられた燃料噴射弁40には、共通のデリバリパイプ50が接続されており、このデリバリパイプ50内の燃料が各燃料噴射弁40に分配供給される。各燃料噴射弁40はECU60で開閉制御されることにより、対応する気筒の燃焼室に高圧燃料を直接噴射供給する。噴射された燃料は、燃焼室内の空気と混ざり合って混合気となる。デリバリパイプ50には、その内部の燃料の圧力(以下、「燃圧」とも称する)を検出する燃圧センサ51が設けられている。燃圧センサ51は、検出した燃圧をECU60に出力する。
低圧ポンプ20は、燃料(ガソリン)を貯留する燃料タンク10内に配置されており、バッテリを電源とする電動モータ(図示略)によって駆動される。電動モータはECU60によって制御される。また、低圧ポンプ20は、低圧燃料通路21によって高圧ポンプ30に接続されている。低圧ポンプ20は、燃料タンク10内から燃料を吸上げ、高圧ポンプ30に向けて燃料を吐出する。低圧ポンプ20には、吐出量が多く吐出圧が低いという特徴がある。低圧燃料通路21の途中には、同通路21内の圧力(フィード圧)を一定、例えば0.4MPa(メガパスカル)にするためのプレッシャレギュレータ22が設けられている。
高圧ポンプ30は、プランジャ31、加圧室32、および電磁スピル弁33を備えている。プランジャ31は、エンジンのカムシャフト71(又はクランクシャフト)に取付けられたカム72の回転に基づいてシリンダ36内で往復移動する。従って、プランジャ31の作動開始タイミングは、カムシャフト71が回転を始めるタイミングと同じである。
加圧室32は、シリンダ36およびプランジャ31によって区画されており、低圧燃料通路21がこの加圧室32に接続されている。加圧室32において、低圧燃料通路21との接続箇所は燃料吸入口32aとなっている。また、加圧室32は、高圧燃料通路37によってデリバリパイプ50に接続されている。高圧燃料通路37の途中には、高圧ポンプ30から吐出された燃料の逆流を防止するための逆止弁38が設けられている。
電磁スピル弁33は、加圧室32の燃料吸入口32aを開閉する燃圧制御弁として用いられている。電磁スピル弁33は電磁ソレノイド34を備え、同ソレノイド34への通電制御により開閉動作する。電磁ソレノイド34に対する通電が停止された状態では、電磁スピル弁33がバネ35によって開弁する。すなわち、燃料吸入口32aが開放され、低圧燃料通路21および加圧室32間が連通した状態になる。この状態にあって、加圧室32の容積が大きくなる方向(図1の下方)へプランジャ31が移動するとき(吸入行程中)には、低圧ポンプ20から送り出された燃料が低圧燃料通路21を介して加圧室32内に吸入される。
また、加圧室32の容積が収縮する方向(図1の上方)にプランジャ31が移動するとき(圧送行程中)には、電磁ソレノイド34に対する通電により、電磁スピル弁33がバネ35に抗して閉弁される。すなわち、燃料吸入口32aが閉鎖され、低圧燃料通路21および加圧室32間の連通が遮断される。プランジャ31の移動にともない加圧室32内の燃圧が上昇して逆止弁38を開弁させることにより、燃料が高圧燃料通路37を通じてデリバリパイプ50内へ吐出される。
なお、高圧ポンプ30における燃料吐出量の調整は、ECU60が電磁スピル弁33の閉弁開始時期を制御し、圧送行程中における同電磁スピル弁33の閉弁期間を調整することによって行われる。すなわち、電磁スピル弁33の閉弁開始時期を早めて閉弁期間を長くすると燃料吐出量が増加する。これとは逆に、電磁スピル弁33の閉弁開始時期を遅らせて閉弁期間を短くすると燃料吐出量が減少する。そして、上記のように高圧ポンプ30の燃料吐出量を調整することにより、デリバリパイプ50内の燃圧が制御される。
本実施例においては、エンジンが6気筒エンジンであり、高圧ポンプ30がクランクシャフトの2回転に対して燃料の圧送を3回行うようになっている。すなわち、エンジンの2気筒における2回の燃料噴射に対して、高圧ポンプ30は燃料の圧送を1回行うようになっている。このようにして構成された高圧ポンプ30には、燃料の吐出量が低圧ポンプ20に比べ少ないが、吐出圧が低圧ポンプ20に比べて高いという特徴がある。
なお、デリバリパイプ50は、逆止弁52を介して低圧燃料通路21に連通している。そして、デリバリパイプ50内の燃圧が過度に高くなると、逆止弁52が開いてデリバリパイプ50内の高圧燃料が低圧燃料通路21へ流出する。こうして燃料が流れ込む低圧燃料通路21での燃圧は、前述したようにプレッシャレギュレータ22により一定の圧力に維持される。したがって、逆止弁52およびプレッシャレギュレータ22により、デリバリパイプ50内の燃圧が過度に高圧になることが抑制される。
燃料噴射弁40は、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁であり、図2に示すように、ボディ48内に燃料を送るための管路41が形成され、この管路41の内部にプランジャ42が摺動自在に設けられている。プランジャ42の先端には、ニードル弁43が形成されており、通常は、コイルスプリング44でニードル弁43を閉じる方向に付勢している。そして、ソレノイド(ソレノイドコイル)45を励磁することにより、プランジャ42を磁気的に吸引して、コイルスプリング44の付勢力に抗してプランジャ42を軸方向(図2の上下方向)に移動させ、ニードル弁43を開閉するようになっている。そして、ニードル弁43を開いたときに、導入口47より供給される燃料を吐出口46から噴射する。
燃料噴射弁40からの燃料の噴射量、噴射時期や、電磁スピル弁33の通電を制御するために、上述のECU60が設けられている。ECU60は、CPU(中央処理装置)、ROM、RAM、I/Oポート等を備え、CPUが、ROMに記憶されている制御プログラムや初期データに従って演算処理を行い、その演算結果に基づいて各種制御を実行する。CPUによる演算結果は、RAMにおいて一時的に記憶される。
ECU60は、例えば、エンジンの冷却水温度(以下、「エンジン水温」と称する)を検出する水温センサ61や、エンジン回転速度NE、エンジン負荷(吸気管圧力、吸入空気量等)のエンジンの運転状態を検出する各種センサの検出信号を読込んで、燃料噴射量および噴射時期を演算し、その演算結果に応じた噴射信号を燃料噴射弁40に出力して、燃料噴射を実行する。また、ECU60は、水温センサ61で検出されたエンジン水温に基づいて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定する。
上記のように構成される燃料供給制御装置1では、エンジンが始動すると、低圧ポンプ20が駆動して燃料タンク10内の燃料を加圧し、低圧燃料通路21を介して低圧燃料を高圧ポンプ30に供給し、この高圧ポンプ30は低圧燃料をさらに加圧し、高圧燃料通路37を介して高圧燃料をデリバリパイプ50に供給することができ、複数の燃料噴射弁40は、デリバリパイプ50内の高圧燃料を、エンジンの燃焼室に噴射することができる。このとき、ECU60は、燃圧センサ51が検出した燃料圧力に基づいて、低圧ポンプ20および高圧ポンプ30を駆動制御し、また、水温センサ61で検出されたエンジン水温に基づいてデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定し、設定した燃料圧力の上限の範囲内でデリバリパイプ50内の燃料圧力を所定圧力に維持している。
図3〜図4を参照して、ECU60がデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定する方法について詳細に説明する。上述したように、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁40を使用した場合、ソレノイド45の発熱により磁気吸引力が変化し、ソレノイドの温度が高くなると磁気吸引力が低下する。そのため、ソレノイド45の温度に応じて、燃料噴射弁40の最大噴射可能燃料圧力が異なる。したがって、ソレノイド45の温度に応じて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定することで、使用可能な燃料圧力の範囲を拡大することが可能となる。特に、ソレノイド45の温度が低い条件では、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を高く設定することができる。本実施例では、ソレノイド温度と相関のあるエンジン水温に応じて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定することにより、使用可能な燃料圧力の範囲を拡大している。
(第1の例)
図3は、エンジン水温とデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限との関係を示す最大燃料圧力マップ65の一例を示す図である。同図において、横軸はエンジン水温、縦軸はデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を示している。同図は、実験やシミュレーションによって、エンジン水温を変数として、燃料噴射弁40で噴射可能なデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限をプロットしたものである。このデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限は、燃料噴射弁40の当該エンジン水温での噴射可能上限燃圧Pfmaxである。同図に示すように、エンジン水温の上昇に伴って、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限は低下する。
ECU60は、予め、最大燃料圧力マップ65を格納しておき、当該最大燃料圧力マップ65を参照して、水温センサ61で検出したエンジン水温に対応するデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を算出して設定することができる。そして、ECU60は、燃圧センサ51で検出される燃料圧力が、設定した燃料圧力の上限の範囲内で、運転状態(エンジン回転数NE、エンジン負荷)に応じた所定圧力となるように低圧ポンプ20および高圧ポンプ30を駆動すると共に、運転状態(エンジン回転数NE、エンジン負荷)により、各燃料噴射弁40から噴射する燃料の噴射タイミングおよび噴射量を制御する。
これにより、例えば、冷間時などは、ソレノイド45の磁気吸引力が低下していないため、暖気時よりもデリバリパイプ50の燃料圧力の上限を高く設定でき、使用できる燃料圧力レンジを広くすることができる。これにより、冷間始動時などは、デリバリパイプ50内での燃料圧力を可及的に高くすることにより、燃料噴射弁40で噴射する燃料の噴霧微粒化を促進して、始動性向上およびエミッション低減が可能となる。
(第2の例)
また、ECU60は、予め、エンジン水温毎に、運転状態とデリバリパイプ50内の燃料圧力の関係を示す燃料圧力マップ66(図4参照)を格納しておき、水温センサ61で検出したエンジン水温に対応する燃料圧力マップ66を選択し、選択した燃料圧力マップ66を参照して、運転状態(エンジン回転数NE、エンジン負荷)に応じた燃料圧力を算出し、燃圧センサ51で検出される燃料圧力が、算出した燃料圧力となるように、低圧ポンプ20および高圧ポンプ30を駆動することにしてもよい。そして、ECU60は、運転状態(エンジン回転数NE、エンジン負荷)により、各燃料噴射弁40から噴射する燃料の噴射タイミングおよび噴射量を制御する。
図4は、エンジン水温毎に燃料圧力マップを用意して、燃料圧力の上限を設定する方法の一例を説明するための図である。同図に示す例では、エンジン水温の10℃間隔で、燃料圧力マップ66a〜66eを設けたものである。燃料圧力マップ66a〜66eは、実験やシミュレーションによって、エンジン回転数NEおよびエンジン負荷(例えば、吸入空気量)を変数として、好適なデリバリパイプ50内の燃料圧力を登録したものである。
同図において、K1〜K10は燃料圧力を示し、また、K1、K2、・・・・K6は、各エンジン水温での燃料圧力の上限を示しており、K1>K2>K3>K4>K5>K6>K7>K8>K9>K10となっている。ECU60は、水温センサ61で検出したエンジン水温を取り込み(S1)、エンジン水温に応じた燃料圧力マップ66を選択する(S2)。エンジン水温に応じた燃料圧力マップ66を選択することで、ECU60がエンジン水温に応じた燃料圧力の上限を設定したことになる。そして、ECU60は、選択した燃料圧力マップ66を参照して、運転状態(エンジン回転数NE、エンジン負荷)に応じた燃料圧力を算出し(S3)、燃圧センサ51で検出される燃料圧力が、算出した燃料圧力となるように、低圧ポンプ20および高圧ポンプ30を駆動する。
同図に示す例では、例えば、エンジン水温が15℃の場合は、燃料圧力マップ66bを選択し(燃料圧力の上限をK2に設定)、選択した燃料圧力マップ66bを参照して、運転状態(エンジン回転数NE、エンジン負荷)に応じた燃料圧力を算出する。なお、図4に示す燃料圧力マップ66a〜66eは、本実施例の一例を示すものであり、温度間隔等はどのように設計してもよく、また、エンジン回転数NEおよびエンジン負荷(例えば、吸入空気量)とデリバリパイプ50内の燃料圧力の関係もこの例に限定されるものではない。
(変形例)
上記実施例では、燃料噴射弁40のソレノイド温度と相関のあるエンジン水温に応じて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定することとしたが、エンジン水温の代わりに、ソレノイド温度を直接検出または推定して、検出または推定したソレノイド温度に応じて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定することにしても良い。ソレノイド温度を検出する方法としては、温度センサでソレノイド45の温度を直接測定する方法、ソレノイド45の周波数や抵抗からソレノイド温度を推定する方法、温度センサで燃料噴射弁40のボディ48内の温度を測定して、ソレノイド温度を推定する方法等がある。すなわち、本発明では、ソレノイド温度を直接に測定しなくても、ソレノイド温度と相関のある検出値を使用することで、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を好適に設定することができる。なお、ソレノイド温度を検出または推定する場合は、上記最大燃料圧力マップ65、燃料圧力マップ66において、パラメータとしてエンジン水温の代わりにソレノイド温度を使用する。
以上説明したように、上記実施例によれば、燃料を加圧し、筒内噴射式内燃機関のソレノイド駆動式の燃料噴射弁40に接続されたデリバリパイプ50に燃料を圧送する高圧ポンプ30と、低圧ポンプ20および高圧ポンプ30の動作を制御するECU60とを備え、EUC60は、水温センサ61で検出したエンジン水温(または検出若しくは推定された燃料噴射弁40のソレノイド温度)に基づいて、デリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を設定することとしたので、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁40を使用した場合に、ソレノイドの磁気吸引力の変化に応じて、デリバリパイプ50の燃料圧力の上限を好適に設定することができ、ソレノイド駆動方式の燃料噴射弁を搭載した筒内噴射式内燃機関において、使用可能な燃料圧力レンジを拡大することが可能となる。
また、上記実施例によれば、ECU60は、水温センサ61で検出したエンジン水温(または検出若しくは推定された燃料噴射弁40のソレノイド温度)が低いほど、デリバリパイプ50の燃料圧力の上限を前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を高く設定することとしたので、燃料噴射弁40のソレノイド温度が低い場合には、高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を高く設定することができ、燃料圧力レンジを拡大することが可能となる。付言すると、冷間時などは、ソレノイドの磁気吸引力が低下していないため、暖気時よりもデリバリパイプ50の燃料圧力の上限を高く設定でき、使用できる燃料圧力レンジを広くすることが可能となる。これにより、冷間始動時などは、燃料噴射圧力を可及的に高くすることにより、噴霧微粒化を促進して、始動性向上およびエミッション低減が可能となる。
また、上記実施例によれば、ECU60は、エンジン水温(またはソレノイド温度)とデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限との関係を登録した最大燃料圧力マップ65を備え、当該最大燃料圧力マップ65を参照して、検出したエンジン水温(または検出若しくは推定したソレノイド温度)に対応するデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を算出して設定することとしたので、簡単な方法でエンジン水温に応じたデリバリパイプ50内の燃料圧力の上限を算出することが可能となる。
また、上記実施例によれば、ECU60は、エンジン水温(またはソレノイド温度)毎に、エンジン運転状態とデリバリパイプ50内の燃料圧力との関係を登録した燃料圧力マップ66a〜66eを備え、当該燃料圧力マップ66a〜66eのうち、検出したエンジン水温(または検出若しくは推定したソレノイド温度)に対応したマップを選択し、選択したマップを参照して、エンジン運転状態に対応した燃料圧力を選択して設定することとしたので、簡単な方法でエンジン水温に応じたデリバリパイプ50内の燃料圧力を算出することが可能となる。
なお、以上の説明では、本発明の燃料供給装置1を筒内噴射式の6気筒エンジンに適用して説明したが、気筒数は実施例に限定されるものではなく、また、直列型またはV型エンジンに広く適用することができる。
以上のように、本発明に係る燃料供給制御装置は、筒内噴射式内燃機関のソレノイド駆動式の燃料噴射弁に接続された高圧燃料配管に燃料を圧送する場合に広く利用可能である。
本発明の実施例に係る燃料供給制御装置の概略構成図である。 図1の燃料噴射弁の概略構成図である。 エンジン水温とデリバリパイプ内の燃料圧力の上限との関係を示す最大燃料圧力マップの一例を示す図である。 エンジン水温毎に燃料圧力マップを用意して、燃料圧力の上限を設定する方法の一例を説明するための図である。
符号の説明
1 燃料供給制御装置
10 燃料タンク
20 低圧ポンプ
21 低圧燃料通路
22 プレッシャレギュレータ
30 高圧ポンプ(圧送手段)
31 プランジャ
32 加圧室
32a 燃料吸入口
33 電磁スピル弁
36 シリンダ
37 高圧燃料通路
38 逆止弁
40 燃料噴射弁
41 管路
42 プランジャ
43 ニードル弁
44 コイルスプリング
45 ソレノイド(ソレノイドコイル)
46 吐出口
47 導入口
48 ボディ
50 デリバリパイプ(高圧燃料配管)
51 燃圧センサ
52 逆止弁
60 ECU(制御手段)
61 水温センサ(温度検出手段)

Claims (4)

  1. 燃料を加圧し、筒内噴射式内燃機関のソレノイド駆動式の燃料噴射弁に接続された高圧燃料配管に前記燃料を圧送する圧送手段と、
    前記圧送手段の動作を制御する制御手段と、
    機関水温を検出、または前記燃料噴射弁のソレノイド温度を検出若しくは推定する温度検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を設定することを特徴とする燃料供給制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記検出した機関水温または前記検出若しくは推定したソレノイド温度が低いほど、前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を高く設定することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記機関水温または前記ソレノイド温度と前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限との関係を登録したマップを備え、当該マップを参照して、前記検出した機関水温または前記検出若しくは推定したソレノイド温度に対応する前記高圧燃料配管内の燃料圧力の上限を算出して設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記機関水温または前記ソレノイド温度毎に、機関運転状態と前記高圧燃料配管内の燃料圧力との関係を登録した複数のマップを備え、当該複数のマップのうち、前記検出した機関水温または前記検出若しくは推定したソレノイド温度に対応したマップを選択し、選択したマップを参照して、エンジン運転状態に対応した燃料圧力を算出して設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給制御装置。
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