JP2009136607A

JP2009136607A - 医療機器

Info

Publication number: JP2009136607A
Application number: JP2007318318A
Authority: JP
Inventors: Hideki Nishimura; 秀樹西村; Masayuki Kubo; 昌之久保; Shinji Ohama; 慎司大▲濱▼
Original assignee: Arkray Inc; Panasonic Corp
Current assignee: Arkray Inc; Panasonic Corp
Priority date: 2007-12-10
Filing date: 2007-12-10
Publication date: 2009-06-25
Also published as: CN101873825A; WO2009075065A1; US20100217095A1; KR20100083187A; EP2220994A4; TW200924704A; EP2220994A1

Abstract

【課題】筐体に取り付けられた滑り止め部材が簡単に剥がれてしまうのを抑制しつつ、ユーザーによる滑り止め部材の取り替えを容易なものとし得る医療機器を提供する。
【解決手段】生体の状態を計測するための医療機器１において、その筐体２の外面（面６及び７）に凹部８を設ける。凹部８の内側に、滑り止め部材３を貼付する。また、凹部８の内側には、別の凹部９が設けられる。凹部９は、凹部８の内側に滑り止め部材３が貼付されたときに、凹部９の端１０が滑り止め部材３からはみ出るように形成される。筐体２に、計測結果を表示する表示画面４が設けられる場合は、面６及び７は、表示画面４が設けられた面５に隣接しているのが好ましい。
【選択図】図１

Description

本発明は、医療機器、特には携帯型の医療機器に関する。

近年、医療機器の小型化が促進され、例えば、血糖値計、血圧計、心拍計等にあっては、携帯が可能な程度にまで小型化が図られている。このような医療機器は、患者や医療関係者等によって持ち歩かれることも多く、その使用頻度は高いものとなっている。特に、血糖値計は、糖尿病患者にとって必須の医療機器であり、携帯頻度及び使用頻度ともに非常に高くなっている。

このような携帯型の医療機器は、精密機器であるため、衝撃に弱く、落下させたりしないようにする必要があり、機器の取り扱いには注意が必要である。このため、従来から、医療機器を落下させてしまった場合の損傷の防止を図るため、保護カバーが提案されている（例えば、特許文献１参照。）。

また、特許文献１に記載の保護カバーは、側面に、滑り止め部材を備え、落下そのものの防止も図っている。具体的には、滑り止め部材は、表面に凹凸を備え、ゴムや樹脂によって形成された部材である。また、滑り止め部材は、保護カバーと一体的に形成される場合もある。
特開２００４−３１３２６９号公報

ところで、滑り止め部材は、使用期間が長くなると、劣化したり、磨耗したりしてしまい、その滑り止め効果は低下してしまう。よって、滑り止め部材は、定期的に交換する必要がある。

しかしながら、上記特許文献１に記載の保護カバーでは、滑り止め部材は保護カバーの側面に埋め込まれており、滑り止め部材の交換には大きな労力が伴う。更に、滑り止め部材が接着剤によって貼り付けられている場合は、経時変化によって接着力が増し、交換がいっそう困難になることがある。また、滑り止め部材は、保護カバーと一体的に形成される場合もある。この場合は、保護カバーごと取り替える必要があるため、ユーザーにとって経済的な負担が大きくなってしまう。

また、医療機器に保護カバーを取り付けると、保護カバーの分だけ、医療機器は大型化するため、医療機器の小型化の促進を妨げてしまう。よって、保護カバーを付けることなく、医療機器に滑り止め効果を付与することが求められている。

一方、医療機器の筐体に、単に、滑り止め部材を貼付すれば、保護カバーは必要なく、又、滑り止め部材の交換も簡単であると考えられる。しかし、この場合は、滑り止め部材の縁が外部と接触し易く、簡単に剥がれてしまうため、ユーザーは頻繁に貼り直しを行う必要がある。

本発明の目的は、上記問題を解消し、筐体に取り付けられた滑り止め部材が簡単に剥がれてしまうのを抑制しつつ、ユーザーによる滑り止め部材の取り替えを容易なものとし得る医療機器を提供することにある。

上記目的を達成するために本発明における医療機器は、生体の状態を計測するための医療機器であって、外面に第１の凹部が設けられた筐体と、滑り止め部材とを備え、前記滑り止め部材は、前記第１の凹部の内側に貼付され、前記第１の凹部は、その内側に第２の凹部を備え、前記第２の凹部は、その端が、前記凹部の内側に貼付された前記滑り止め部材から、はみ出るように形成されていることを特徴とする。

本発明の医療機器では、滑り止め部材は、筐体に設けられた第１の凹部の内側に貼付されているので、滑り止め部材の縁は、外部から接触しにくくなっている。よって、滑り止め部材の耐久性は、単に、筐体の表面に貼り付けた場合と異なり、大きく向上し、ユーザーが意図しないところでの剥離の発生は抑制される。また、本発明の医療機器によれば、第２の凹部に棒状の部材等を差し込むことにより、滑り止め部材を簡単に剥がすことができるので、ユーザーは、滑り止め部材の貼り替えを簡単に行うことができる。更に、この結果、滑り止め効果の低下が抑制される。

上記本発明における医療機器は、前記筐体に、計測結果を表示する表示画面が設けられ、前記第１の凹部が、前記表示画面が設けられた面に隣接する面に設けられている態様とするのが好ましい。上記態様とした場合は、ユーザーの手が触れやすい位置に滑り止め部材が配置されるため、特に医療機器が携帯型である場合に、ユーザーが誤って落下させてしまう可能性を更に低下させることができる。

以上のように本発明における医療機器によれば、その筐体に取り付けられた滑り止め部材が簡単に剥がれてしまうのを（ユーザーが意図しない剥離の発生を）抑制できる。一方、ユーザーが意図して、滑り止め部材を剥離する場合は、滑り止め部材は簡単に剥離でき、ユーザーによる滑り止め部材の取り替えは容易なものとなる。

（実施の形態）
以下、本発明の実施の形態における医療機器について、図１〜図５を参照しながら説明する。図１及び図２は、本発明の実施の形態における医療機器の構成を示す斜視図である。図１は、医療機器の筐体に滑り止め部材が貼付されていない状態を示し、図２は、医療機器の筐体に滑り止め部材が貼付されている状態を示している。図３は、図２中に示した切断線Ａ−Ａ´に沿って切断して得られる断面図である。図４は、図２に示した医療機器の側面を拡大して示す側面図である。図５は、滑り止め部材の剥離作業を示す斜視図である。

図１及び図２に示すように、本実施の形態における医療機器１は、生体の状態を計測するための医療機器、例えば、血糖値計、血圧計、乳酸値計、ケトン体測定装置、体温計、尿試験紙計、脂質測定装置などである。また、医療機器１は、手の平サイズで構成されており、患者等のユーザーが携帯することを前提としている。

医療機器１は、筐体２を備えている。この筐体２には、図１に示すように、その外面に凹部８が設けられている。本実施の形態では、筐体２の外面のうち、一方の主面５には、計測結果、例えば、血糖値や血圧値を表示する表示画面４が設けられている。そして、主面５に隣接する面（側面）６及び７に、それぞれ凹部８が設けられている。また、図２及び図３に示すように、凹部８の内側には、滑り止め部材３が貼付される。なお、図１及び図２において外面７に設けられた凹部については図示を省略している。

このように、医療機器１の筐体２には、滑り止め部材３が貼付されているため、ユーザーが誤って機器を落下させてしまう事態の発生は抑制される。また、本実施の形態では、ユーザーが医療機器１を操作するときに、その手が最も触れやすい側面、即ち、面６及び７に滑り止め部材３が設けられており、滑り止め効果が高められている。

更に、滑り止め部材３は、凹部８の内側に貼付されているので、筐体２の外面に、単に貼り付けた場合に比べて、滑り止め部材３が簡単に剥離しないようになっている。つまり、滑り止め部材３の縁が外部から接触しにくくなっているため、ユーザーが意図しないところでの滑り止め部材３の剥離は抑制されている。

また、本実施の形態では、滑り止め部材３は、樹脂材料やゴム材料によって形成されている。樹脂材料及びゴム材料は、表面の摩擦係数が高い材料であれば良い。更に、滑り止め部材３は、表面に凹凸を設けることによって摩擦係数を高めた部材によって形成されていても良く、この場合は、樹脂材料やゴム材料以外の材料によって形成できる。

具体的には、滑り止め部材３を形成するための樹脂材料としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ＡＳ樹脂、エポキシ樹脂、紫外線硬化樹脂といった樹脂材料が挙げられる。また、滑り止め部材３を形成するためのゴム材料としては、シリコンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴムといったゴム材料が挙げられる。

更に、滑り止め部材３の筐体２への貼り付けは、本実施の形態では、粘着剤層１１によって行われている。粘着材層１１の形成材料、その厚み等は、特に限定されるものではない。粘着材層１１の形成材料としては、筐体の形成材料に応じて、既存の材料から適宜選択したものを用いることができる。粘着材層１１の厚みは、求められる粘着力が得られるように適宜設定すれば良い。なお、粘着材層１１は、粘着材を予め塗布することによって形成できる。粘着材層１１の代わりに両面テープを用いることもできる。

また、図１、図３及び図４に示すように、本実施の形態では、医療機器１の筐体２において、凹部８の内側には、それとは別に、凹部９が設けられている。凹部９は、凹部８の内側に滑り止め部材３が貼着されたときに、凹部９の端１０が、滑り止め部材３からはみ出るように形成されている（図４参照）。なお、凹部８の端の一方の端（図中上側の端）は、凹部９の端１０と一致しており、これも滑り止め部材３からはみ出ている。

このため、図５に示すように、本実施の形態では、例えば棒状の部材１２を凹部９に差し込むことにより、滑り止め部材３を簡単に剥離することができる。よって、ユーザーは、滑り止め部材３の貼り替えを簡単に行うことができる。また、滑り止め部材３の貼り替えが容易であるため、滑り止め効果の低下の抑制を促進できる。なお、凹部９において、滑り止め部材からはみ出る部分の大きさは限定されるものではなく、ユーザーの指先が入る程度であっても良い。

以上のように、本発明は、医療機器、特に携帯型の小型の医療機器の取り扱い性の向上に有用である。本発明の医療機器は、産業上の利用可能性を有している。

図１は、本発明の実施の形態における医療機器の構成を示す斜視図であり、医療機器の筐体に滑り止め部材が貼付されていない状態を示している。図２は、本発明の実施の形態における医療機器の構成を示す斜視図であり、医療機器の筐体に滑り止め部材が貼付されている状態を示している。図３は、図２中に示した切断線Ａ−Ａ´に沿って切断して得られる断面図である。図４は、図２に示した医療機器の側面を拡大して示す側面図である。図５は、滑り止め部材の剥離作業を示す斜視図である。

符号の説明

１医療機器
２筐体
３滑り止め部材
４表示画面
５筐体の主面
６、７主面に隣接する面（側面）
８凹部
９凹部（剥離用）
１０剥離用の凹部の端
１１粘着材層
１２棒状の部材

Claims

生体の状態を計測するための医療機器であって、
外面に第１の凹部が設けられた筐体と、滑り止め部材とを備え、
前記滑り止め部材は、前記第１の凹部の内側に貼付され、
前記第１の凹部は、その内側に第２の凹部を備え、
前記第２の凹部は、その端が、前記凹部の内側に貼付された前記滑り止め部材から、はみ出るように形成されていることを特徴とする医療機器。
前記筐体に、計測結果を表示する表示画面が設けられ、
前記第１の凹部が、前記表示画面が設けられた面に隣接する面に設けられている請求項１に記載の医療機器。