JP2007029702A - 光電式生体情報測定装置の指先クリップ - Google Patents

光電式生体情報測定装置の指先クリップ Download PDF

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Abstract

【課題】指先の全体を安定した状態で挟むことができ、測定の信頼性を高めることのできる光電式生体情報測定装置の指先クリップを提供する。
【解決手段】指先挿入部5を挟んで対向する上側と下側の挟持部材1、2と、下側の挟持部材2上の指先挿入方向の中間部に配され、両挟持部材を指先挿入部を開閉する方向に相対変位自在に連結する連結軸12と、連結軸を支持点にして連結軸より指先挿入方向の手前側で上側の挟持部材を下側の挟持部材に向けて押圧する第1閉バネ21と、連結軸を支持点にして連結軸より指先挿入方向の先方側で上側の挟持部材を下側の挟持部材に向けて押圧する第2閉バネ22と、指先挿入部に挿入されて一対の挟持部材に挟持された指先に対し光を照射する発光部6、及び、発光部より照射され指先を透過した光または指先から反射した光を受光する受光部7と、を具備する。初期の回動支点9の先方側に支点変更突起10を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、指先を挿入して挟むことにより、血液中の酸素濃度などの成分を測定する光電式生体情報測定装置の指先クリップに関するものである。
血液中の酸素濃度などの成分を測定するパルスオキシメータの検出端として、指先を挿入して挟持する指先クリップが用いられている(例えば、特許文献1)。
図20は従来の指先クリップの例を概略的に示している(例えば、特許文献1参照)。
この指先クリップは、指先挿入部5を挟んで対向する第1、第2の一対の挟持部材1、2と、指先挿入方向Sの先端側に配され、第1、第2の挟持部材1、2を指先挿入部5を開閉する方向に回動自在に連結する軸3と、第1、第2の挟持部材1、2を指先挿入部5を閉じる方向に付勢する閉バネ4と、第1、第2の挟持部材1、2の一方に設けられた発光部(LED)6、及び、他方に設けられ、発光部6から照射され指先を通過した光を受光する受光部(フォトダイオード)7と、を具備しており、図21に示すように、発光部6と受光部7との間に指先Mを挿入して、閉バネ4の力で挟持するように構成されている。この状態で、発光部6から発する光を、指先Mの血管内を流れる血液を通して、受光部7で受光することにより、受光部7の出力に基づいて血液中の成分を測定することができる。
図22は別の従来の指先クリップの例を示している(例えば、特許文献2参照)。
この指先クリップは、指先Mを挟む第1、第2の挟持部材201、202を、指先挿入方向の先方側に設けた係合部203、204により開閉方向の遊びを持たせて係合し、両挟持部材201、202を、湾曲形成した閉バネ205で閉じ方向に付勢したものである。この指先クリップを使用する場合は、(a)に示すように挟持部材201、202の先端側を摘んで手元側を開いて指先Mを挿入し、奥まで入れたら手を離す。そうすると、指先Mの太さに応じて係合部203、204が開方向に変位し、その状態でバネ205の力で挟持部材201、202が指先Mを挟む。
実用新案登録第2574628号公報 特表平10−502268号公報
ところで、指の太さには個人差があり、図20に示した指先クリップのように、1つの軸3と1つの閉バネ4だけで挟持部材1、2を閉方向に付勢する構造では、指全体に挟持部材1、2をフィットさせることは難しい。例えば、図21(a)に示すように、指の太い人は、指先Mの先端側だけがきつくなり、根元側がゆるくなってしまう。先端側がきつくなりすぎると血行の妨げになり、根元側がゆるくなりすぎると、外光Bの影響を受けやすくなり、正しい測定の障害となる。また、(b)に示すように、指の細い人は、その逆となり、指先Mの先端部の隙間からの発光部6の光の回り込みによる影響を受けやすくなる。また、発光部6からの光Aがずれて受光部7に入射する可能性もある。これらの問題は、発光部6と受光部7が逆についている場合も同様である。
また、図22に示したものは、両挟持部材201、202を連結する係合部203、204に開閉方向の遊びを持たせているので、図21(a)、(b)に示した問題は幾分かは改善されると思われるが、いずれにせよ、1つのバネ205で挟持部材201、202の一箇所を押圧するだけであるから、必ずしもフィットした装着ができない場合がある。特に指先側にはバネ205の付勢力が作用しにくいので、指先側に隙間ができやすく、場合によっては測定の信頼性を損なうおそれがある。
本発明は、上記事情を考慮し、指先の全体を安定した状態で挟むことができ、測定の信頼性を高めることのできる光電式生体情報測定装置の指先クリップを提供することを目的とする。
請求項1の発明の光電式生体情報測定装置の指先クリップは、指先挿入部を挟んで対向する一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材のうちの一方の挟持部材上の指先挿入方向の中間部に配され、前記一対の挟持部材を、前記指先挿入部を開閉する方向に相対変位自在に連結する連結軸と、前記連結軸を支持点にして該連結軸より指先挿入方向の手前側で他方の挟持部材を一方の挟持部材に向けて押圧する第1閉バネと、前記連結軸を支持点にして該連結軸より指先挿入方向の先方側で他方の挟持部材を一方の挟持部材に向けて押圧する第2閉バネと、前記指先挿入部に挿入されて前記一対の挟持部材に挟持された指先に対し光を照射する発光部、及び、該発光部より照射され指先を透過した光または指先から反射した光を受光する受光部と、を具備することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記連結軸を受けるための軸受孔を前記他方の挟持部材側に設け、該軸受孔を、前記挟持部材が離間する方向に長い長孔またはガイド溝により構成し、該長孔またはガイド溝よりなる軸受孔に前記連結軸をスライド自在に嵌めることにより、両挟持部材の連結部に挟持部材が開く方向の遊びを持たせたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記他方の挟持部材の左右の外側面に、局部的な膨らみを設けることによって、指で当該他方の挟持部材をつまむためのグリップ部を形成し、それら左右の各グリップ部の内側に前記ガイド溝を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記一対の挟持部材に、前記指先挿入部としての略円柱状空間を形成する凹面壁を互いに対向させて形成し、前記グリップ部を形成した他方の挟持部材側の凹面壁にクッション材を張り付け、前記一方の挟持部材の凹面壁を平滑面としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または4に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記グリップ部を形成した他方の挟持部材を指の甲側に当てるもの、その反対の前記一方の挟持部材を指の腹側に当てるものとし、指の甲側に当てる他方の挟持部材の上面に測定結果等を電子表示する表示部を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記第1閉バネと前記第2閉バネとを1つのバネ部材上に形成し、該バネ部材の中間部を前記連結軸に係合させることで、前記第1閉バネと第2閉バネの基端部を連結軸に固定したことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記連結軸の近傍に、閉じた状態の前記他方の挟持部材の、連結軸より指先挿入方向の手前側を開く方向へ回動自在とし且つ先方側を閉じる方向へ回動自在とする回動支点を設け、該回動支点より先方側の挟持部材上に、前記手前側を開くために前記先方側を閉じ操作するツマミ部を設け、前記他方の挟持部材のツマミ部上に前記第2閉バネによる押圧点を設けたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記ツマミ部の閉じたとき接近する対向面上に、前記回動支点よりも指先挿入方向の先方側に位置し、前記ツマミ部を閉じ操作したとき、その途中で回動の支点を、前記回動支点よりも更に指先挿入方向の先方側に移動する支点変更突起を設けたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記支点変更突起と対向する対向面上に、該支点変更突起と摺接することで挟持部材の横ズレを防止する横ズレ防止ガイドを設けたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、前記一対の挟持部材に、前記指先挿入部としての略円柱状空間を形成する凹面壁を互いに対向させて形成し、一方の挟持部材の凹面壁を、挟持部材の幅方向両端にまで形成し、他方の挟持部材の凹面壁を、挟持部材の幅方向両端の手前で終わらせ、その凹面壁の外側に、相手側の挟持部材の凹面壁に合致する凸曲面状の面取斜面を形成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、一方の挟持部材上の指先挿入方向の中間部に連結軸を配し、その連結軸により両挟持部材を開閉方向に相対変位自在に連結し、連結軸を支持点にした第1、第2の閉バネにより、連結軸を挟んだ手前側と先方側の2箇所で他方の挟持部材を一方の挟持部材に向け押圧しているので、他方の挟持部材の全体を一方の挟持部材へ向けてバランスよく押し付けることができる。従って、指の太さに関係なく、指先の先端側と根元側に安定した状態で挟持部材をフィットさせることができ、外光による影響や光漏れの影響をあまり受けずに、精度良く指先からの生体情報を測定することができる。また、指先挿入方向の中間部に、挟持部材同士のガタ付きを抑えることのできる連結軸を配しているので、センサ(特に発光部及び受光部)と連結軸の距離を近く設計することができ、それにより、発光部と受光部を各挟持部材に対向配置している場合には、センサの光軸ずれを少なくすることができる。
請求項2の発明によれば、連結軸を受ける軸受孔を長孔またはガイド溝で構成することにより、挟持部材の連結部に遊びを持たせたので、長孔またはガイド溝のガイド作用により挟持部材のガタ付きを抑えることができ、挟持部材の開閉操作をスムーズに安定して行うことができる。
請求項3の発明によれば、軸受孔としてのガイド溝を設ける側(他方側)の挟持部材の左右の外側面に、局部的な膨らみによるグリップ部を形成し、それら各グリップ部の内側にガイド溝を形成したので、そのグリップ部を設けた部分だけを除いて、挟持部材の他の部分の幅を小さくすることができる。つまり、挟持部材の主たる部分の幅を大きくすることなく、連結軸とガイド溝による遊び機構(スライド機構)部分を作るスペースを容易に確保することができる。
請求項4の発明によれば、グリップ部を形成した他方の挟持部材側の凹面壁にクッション材を張り付けると共に、一方の挟持部材の凹面壁を平滑面としてあるので、グリップ部をつまんで他方の挟持部材を持ち上げながら、測定する方の指先で一方の挟持部材を押し下げつつ、そのまま平滑な凹面壁に指先を滑らせて適正位置まで挿入することができる。従って、敢えて挟持部材を開いた状態にした上で、測定する指の先を挿入するという面倒な手順を踏む必要がなく、指を滑らせながら簡単に測定位置まで挿入することができる。そして、挿入した状態では、片方の凹面壁のクッション材の働きにより、安定した状態で柔らかく指先を挟むことができる。つまり、無理矢理に指を挿入しようとした場合でも、うまく挿入することができるし、確実に指にフィットさせることができる。
請求項5の発明によれば、グリップ部を形成した他方の挟持部材を指の甲側に当てるものとし、その反対の一方の挟持部材を指の腹側に当てるものとし、指の甲側に当てる他方の挟持部材の上面に測定結果等を電子表示する表示部を設けたので、指先の腹側で一方の挟持部材を押し下げつつ、そのまま平滑な凹面壁に指先の腹を滑らせることで、指先を適正な位置まで容易に挿入することができる。また、挿入した状態で、手の甲側に表示部が位置するので、表示部が見やすく、測定しやすい。
請求項6の発明によれば、第1閉バネと第2閉バネとを1つのバネ部材上に形成し、そのバネ部材の中間部を連結軸に係合させることで、両閉バネの基端部を連結軸に固定しているので、部品数を減らした簡単な構成を採りながら、両挟持部材にバランスのよい閉方向付勢力を付与することができる。
請求項7の発明によれば、連結軸の近傍に回動支点を設け、回動支点より先方側にツマミ部を設け、他方の挟持部材のツマミ部上に第2閉バネによる押圧点を設けたので、ツマミ部を摘むことで挟持部材の手前側を簡単に開くことができ、そこに指先を挿入することができる。
請求項8の発明によれば、回動支点よりも更に指先挿入方向の先方側に支点変更突起を設け、その支点変更突起に支点を移動しながら挟持部材の手前側を開くようにしているので、挟持部材の入口を大きく開くことができ、指先を確実に奥まで挿入することができる。
請求項9の発明によれば、支点変更突起と対向する対向面上に、支点変更突起と摺接する横ズレ防止ガイドを設けたので、挟持部材同士の横ズレやガタ付きを防止して、安定した指先の挟持を実現することができる。
請求項10の発明によれば、指先挿入部を構成する一方の挟持部材の凹面壁を挟持部材の幅方向両端にまで形成し、他方の挟持部材の凹面壁を、挟持部材の幅方向両端の手前で終わらせ、その凹面壁の外側に、相手側の挟持部材の凹面壁に合致する凸曲面状の面取斜面を形成したので、閉じた状態にしたとき、面取斜面が相手側の凹面壁に合致することで、低い全高を実現することができ、指先クリップの薄型化が可能となる。しかも、凹面壁と面取斜面の噛み合いにより横ズレ防止効果も得られる。また、細い指先に対しては、面取斜面があることにより挟持部材同士の干渉を避けることができるので、確実に隙間なく挟持部材をフィットさせることができる。また、一方の挟持部材の凹面壁は挟持部材の幅方向両端にまで形成しているので、太い指先に対しても確実に挟持部材をフィットさせることができる。また、面取斜面を設け、且つその面取斜面を凸曲面状に形成したことにより、外光による影響を最小限に抑える効果も得られる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の実施形態の指先クリップの側断面図、(b)は(a)のIb−Ib矢視断面図である。図2はバネの取付構造を分かりやすく示した側面図、図3はバネによる押圧点とバネの支持点の関係を示す概略側面図、図4は連結軸と軸受孔(長孔またはガイド溝)の関係を分かりやすく示した横断面図、図5は指先挿入部を構成する部分の詳細を示す横断面図、図6は横ズレ防止構造の断面図、図7は横ズレ状態の説明図である。
この指先クリップは、光電式生体情報測定装置(例えば、パルスオキシメータ)の指先クリップであり、指先挿入部5を挟んで対向する第1、第2の上下一対の挟持部材1、2と、下側の挟持部材2上の指先の挿入方向〔図1(a)の左から右へ向かう方向〕の中間部に立設された一対のブラケット11と、各ブラケット11の側面に突設され、上側の挟持部材1側に形成された軸受孔13に嵌合されることで、上下の挟持部材1、2を開閉する方向に相対変位自在に連結する円柱突起状の連結軸12と、連結軸12を支持点にして連結軸12より指先挿入方向の手前側で上側の挟持部材1を下側の挟持部材2に向けて押圧する第1閉バネ21と、連結軸12を支持点にして連結軸12より指先挿入方向の先方側で上側の挟持部材1を下側の挟持部材2に向けて押圧する第2閉バネ22と、上側と下側の挟持部材1、2の一方に設けられた発光部6、及び、他方に設けられ、発光部6から照射され、上側と下側の挟持部材1、2で挟持された指先Mを通過した光を受光する受光部7と、を具備している。ここで、パルスオキシメータの場合であれば、発光部6は、赤外光と赤色光を出射する機能を有する。
なお、発光部6と受光部7の配置は上記と逆であってもよい。また、必ずしも各挟持部材1、2の一方に発光部6を設け、他方に受光部7を設けることに限定されるものでもない。要するに、挟持部材1、2で指先を挟持した際に、発光部6から指先に向けて光を出射し、受光部7がその光を指先を介して受光できる関係であればよい。
例えば、上側(指の甲側)の挟持部材1または下側(指の腹側)の挟持部材2に発光部6と受光部7を縦並びに(指先挿入方向に並べて)設けてもよいし、上側の挟持部材1または下側の挟持部材2に発光部6と受光部7を横並び(指先挿入方向と交差する方向に並べて)に設けてもよい。このように発光部6と受光部7を同じ挟持部材1、2側に設けた場合、受光部7は、発光部6から照射された光の指からの反射光や拡散光を受光して信号を出力することになる。
本実施形態の指先クリップの場合、連結軸12を受ける軸受孔13を、挟持部材1、2が離間する方向に長い長孔またはガイド溝とし、その長孔またはガイド溝(軸受孔12)に連結軸11をスライド自在に嵌めることにより、両挟持部材1、2の連結部に挟持部材1、2が開く方向の遊びを持たせてある。ここで、長孔とは貫通した長い孔であり、ガイド溝とは貫通しないで先が塞がった溝状の凹みである。
また、図2、図3に示すように、第1閉バネ21と第2閉バネ22は、1つのバネ部材20上に形成してあり、そのバネ部材20の中間部に設けたループ部20aを連結軸12に嵌めることで、第1閉バネ21と第2閉バネ22の基端部を連結軸12に固定している。これら第1、第2の閉バネ21、22は、先端に押圧部21a、22aを有し、押圧部21a、22aと基端のループ部20aとの間に、へ字状に屈曲した屈曲部21b、22bを有している。そして、図3に示すように、各先端の押圧部21a、22aを、連結軸12の手前側と先方側の連結軸12からそれぞれ距離LA、LBだけ離れた位置に押圧させることで、連結軸12を支持点にしながら、上側の挟持部材1を下向きに押圧している。従って、各閉バネ21、22の押圧部21a、22aによる押圧点には下向きの力FA、FBが作用し、連結軸12には上向きの力FCが作用する。ここで、各閉バネ21、22の押圧部21a、22aまでの長さや、屈曲部21b、22bの曲がり等を適当に設定することによって、前記力FA、FB、FCを任意に設定することができる。
また、図1に示すように、連結軸12の近傍には、指先挿入の際に挟持部材1、2の手前側(開口側)を開くための回動支点9を設けている。この回動支点9は、挟持部材1、2を閉じた状態において、上側の挟持部材1の連結軸12より手前側を開く方向へ回動自在とし且つ先方側を閉じる方向へ回動自在とするものであり、この回動支点9より先方側の挟持部材1、2上に、手前側を開くために先方側を閉じ操作するツマミ部1a、2aを設けている。
ここでは、上側の挟持部材1のツマミ部1aの下面壁を傾斜壁1bで形成しており、その傾斜壁1bと下側の挟持部材2の上面との間に空間8を確保することで、上側のツマミ部1aを下側のツマミ部2aに対して閉じ操作できるようになっている。そして、傾斜壁1bと挟持部材1の下面との交差する角部を回動支点9として設定し、回動支点9より先方側のツマミ部1a上に、第2閉バネ22の押圧部22aによる押圧点を設けている。
また、ツマミ部1aの閉じたとき接近する対向面(下側の挟持部材2の上面)には、回動支点9よりも指先挿入方向の先方側に位置し、ツマミ部1aを閉じ操作したとき、その途中で回動の支点を、回動支点9よりも更に指先挿入方向の先方側に移動する支点変更突起10を設けている。この支点変更突起10に傾斜壁1bが当たることで、新たな回動支点ができる。
また、図6に示すように、支点変更突起10と対向する上側の挟持部材1側の対向面上には、支点変更突起10と摺接することで、図7に示すような挟持部材1、2の横ズレを防止する横ズレ防止ガイド35を設けている。図7中の101は回動軸を示す。
また、図5に示すように、上下の挟持部材1、2には、指先挿入部5としての略円柱状空間を形成するための凹面壁31、32を互いに対向させて形成してある。上側の挟持部材1の凹面壁31は、挟持部材1の幅方向両端31aにまで形成してある。また、下側の挟持部材2の凹面壁32は、挟持部材2の幅方向両端の手前で終わらせ、その凹面壁32の外側に、上側の挟持部材1の凹面壁31に合致する曲率Rの凸曲面状の面取斜面32aを形成してある。
次に作用を説明する。
この指先クリップは、下側の挟持部材2上の指先挿入方向の中間部に連結軸12を配し、その連結軸12により両挟持部材1、2を開閉方向に相対変位自在に連結し、連結軸12を支持点にした第1、第2の閉バネ21、22によって、連結軸12を挟んだ手前側と先方側の2箇所で上側の挟持部材1を下側の挟持部材2に向け押圧しているので、図8に示すように、上側の挟持部材1の全体を下側の挟持部材2へ向けてバランスよく押し付けることができる。
従って、指の太さに関係なく、指先Mの先端側と根元側に安定した状態で挟持部材1、2をフィットさせることができ、外光による影響や光漏れの影響をあまり受けずに、精度良く指先Mからの生体情報を測定することができる。また、指先挿入方向の中間部に、挟持部材1、2同士のガタ付きを抑えることのできる連結軸12を配しているので、センサ(発光部6及び受光部7)と連結軸12の距離を近く設計することができ、それにより、発光部6と受光部7光軸ずれを少なくすることができる。
因みに、先方側の第2閉バネ22がない場合の指先クリップを、比較例として図9に示す。図9(a)は閉じた状態、(b)はツマミ部を摘んで手前側(指先挿入側)を開いた状態、(c)は指先Mが太い場合の挟持状態、(d)は指先Mが細い場合の挟持状態をそれぞれ示している。
この比較例の場合、第1閉バネ21だけで上側の挟持部材1を下向きに押圧するので、上側の挟持部材1をバランスよく指先Mにフィットさせることができない。例えば、(c)のように指先Mが太い場合は手前側に隙間が生じやすく、(d)のように指先Mが細い場合は先方側に隙間が生じやすくなる。
これに対して、本実施形態の指先クリップは、連結軸12の手前側と先方側において閉バネ21、22により上側の挟持部材1を下向きに押し付けているので、前述したように良好なフィット状態を得ることができる。
また、この指先クリップは、連結軸12を受ける軸受孔13を長孔としているので、長孔のガイド作用により、挟持部材1、2のガタ付きを抑えることができ、挟持部材1、2の開閉操作をスムーズに安定して行うことができる。
また、この指先クリップでは、第1閉バネ21と第2閉バネ22とを1つのバネ部材20上に形成し、そのバネ部材20の中間のループ部20aを連結軸12に嵌め付けることで、両閉バネ21、22の基端部を連結軸12に固定しているので、部品数を減らした簡単な構成を採りながら、両挟持部材1、2にバランスのよい閉方向付勢力を付与することができる。
また、この指先クリップでは、連結軸12の近傍に回動支点9を設け、回動支点9より先方側にツマミ部1a、2aを設け、上側の挟持部材1のツマミ部1a上に第2閉バネ22による押圧点を設けたので、ツマミ部1a、2aを摘むことで、挟持部材1、2の手前側を簡単に開くことができ、そこに指先Mを容易に挿入することができる。
また、この指先クリップでは、回動支点9よりも更に指先挿入方向の先方側に支点変更突起10を設け、その支点変更突起10に支点を移動しながら挟持部材1、2の手前側を開くようにしているので、図10に示すように、挟持部材1、2の入口の開口角度θを大きくとることができ、指先Mを確実に奥まで挿入することができる。
この点を図11の比較例と比較してみる。図11の例では、支点変更突起10を設けていない。従って、初期の回動支点9を固定支点とながら挟持部材1が回動することになり、その結果、入口の開口角度θを大きくできない。
それに対し、本実施形態の場合は、挟持部材1の回動の支点を先方側に移動させることができるので、大きい開口角度θを確保することができる。
また、この指先クリップによれば、支点変更突起10と対向する上側の挟持部材1に、支点変更突起10と摺接する横ズレ防止ガイド35を設けているので、挟持部材1、2同士の横ズレやガタ付きを防止して、安定した指先Mの挟持を実現することができる。
また、この指先クリップによれば、図1(b)、図5に示すように、指先挿入部5を構成する上側の挟持部材1の凹面壁31を、挟持部材1の幅方向両端31aにまで形成し、下側の挟持部材2の凹面壁32を、挟持部材2の幅方向両端の手前で終わらせ、その凹面壁32の外側に、相手側の挟持部材1の凹面壁31に合致する凸曲面状の面取斜面32aを形成しているので、図12(a)に示すように閉じた状態にしたとき、面取斜面32aが相手側の凹面壁31に合致することで、低い全高Hを実現することができ、指先クリップの薄型化が可能となる。しかも、凹面壁31と面取斜面32aの噛み合いにより横ズレ防止効果も得られる。
また、図13(a)に指先Mの太さが細い場合、(b)に中位の場合、(c)に太い場合を示すように、細い指先Mに対しては、面取斜面32aがあることによって挟持部材1、2同士の干渉を避けることができるので、確実に隙間なく挟持部材1、2をフィットさせることができる。また、上側の挟持部材1の凹面壁31は、挟持部材1の幅方向両端31aにまで形成しているので、太い指先Mに対しても確実に挟持部材1、2をフィットさせることができる。
この点、例えば図12(b)に示すように、面取斜面32aを設けない場合はどうなるかというと、凹面壁31、32の両端31a、32cが干渉するため、指先Mの細い場合に隙間102ができやすい上、閉じた状態のときに全高Hが高くなりやすいという問題が予想される。
また、面取斜面32aを設けていること、しかも、その面取斜面32aを凸曲面状に形成していることにより、外光による影響を最小限に抑える効果も得られる。この点を図14、図15を用いて説明する。図14は上側からの外光Saがある場合、図15は横からの外光Sbがある場合を示す。各図の(a)が本実施形態、(b)が比較例を示している。
上側からの外光Saがある場合、図14(a)に示す本実施形態では、外光Saを面取斜面32aが外向きに反射するので、センサ部分への外光Saの影響を抑えることができる。これに対し、(b)に示す比較例では、面取斜面を設けずに単に平坦カット面32fを設けているだけであるので、外光Saの反射光が中へ入り込む可能性があり、それによってセンサ部分に影響が出るおそれがある。
また、横からの外光Sbがある場合、図15(a)に示す本実施形態では、外光Sbを凸曲面状の面取斜面32aが外向きに散乱反射するので、センサ部分への外光Sbの影響を抑えることができる。これに対し、比較例では、単なる平面状の面取斜面32hを設けただけであるので、外光Saの反射光が中へ入り込む可能性があり、それによってセンサ部分に影響が出るおそれがある。
次に、挟持部材1の外側面に、指で挟持部材1をつまむためのグリップを設けた実施形態について説明する。
図16はその外観を示しており、(a)は平面図、(b)は指先挿入側から見た正面図、(c)は側面図である。また、図17はその内部構造を要部の位置で切った断面で示しており、(a)は水平断面図、(b)は横断面、(c)は側断面図である。
この実施形態の指先クリップでは、上側の挟持部材1の軸受孔13を設ける位置の左右の外側面に、局部的な膨らみを設けることによって、指で当該挟持部材1をつまみやすくするためのグリップ部80を形成している。そして、これら左右の各グリップ部80の内側に、軸受孔13としてのガイド溝を形成している。その他の構成は、前記の実施形態と全く同様であるので、同一要素に同一符号を付して説明を省略する。
この場合のグリップ部80は、挟持部材1に一体成形で設けてもよいし、挟持部材1を成形した後に、接着剤により挟持部材1の外側面に後付けで設けてもよい。後付けする場合は、先に挟持部材1の側壁部に貫通した軸受孔13を設けておき、その軸受孔13を覆うように、プレート状のグリップ部80を貼り付ける。そうすることで、グリップ部80の内側に、ガイド溝よりなる軸受孔13を配することができる。
なお、グリップ部80は、2本の指で挟持部材1をつまみやすくするために設けるものであるから、指先にフィットして、滑りにくい形状にするのが望ましい。例えば、外側面に滑り止め用に小さな凹凸を付けるとか、外側面を僅かな曲率の凸曲面にするとか、の工夫を施しおくのがよい。
このように、図16、図17の指先クリップは、軸受孔13としてのガイド溝を設ける側の挟持部材1の左右の外側面に、局部的な膨らみによるグリップ部80を形成し、それら各グリップ部1の内側にガイド溝(軸受孔13)を形成したので、そのグリップ部80を設けた部分だけを除いて、挟持部材1の他の部分の幅を小さくすることができる。つまり、挟持部材1の主たる部分の幅を大きくすることなく、連結軸12とガイド溝(軸受孔13)よりなる遊び機構(スライド機構)部分を作るスペースを容易に確保することができ、指先クリップの小型化に寄与することができる。
また、この指先クリップでは、グリップ部80を形成した上側の挟持部材1側の凹面壁31(指先挿入部5を形成する壁面)に、ゴムや柔らかい樹脂、あるいは発泡材等からなるクッション材を張り付けておくのがよい。その際、下側の挟持部材2の凹面壁32だけは、樹脂成形したままの平滑面として残しておく。また、グリップ部80を形成した上側の挟持部材1を指の甲側に当てるもの、その反対の下側の挟持部材2を指の腹側に当てるものとし、指の甲側に当てる上側の挟持部材1の上面に、測定結果等を電子表示するための表示部90を設けておくのがよい。
そうすると、下側の挟持部材2の凹面壁32を平滑面としてあるので、グリップ部80をつまんで上側の挟持部材1を持ち上げながら、測定する方の指先Mの腹側で下側の挟持部材2を押し下げつつ、そのまま平滑な凹面壁32に指先Mの腹を滑らせて適正位置まで簡単に挿入することができる。
従って、敢えて挟持部材1、2を開いた状態にした上で、測定する指先Mを挿入するという面倒な手順を踏む必要がなく、指先Mを滑らせながら簡単に測定位置まで挿入することができる。そして、挿入した状態では、片方の凹面壁31のクッション材の働きにより、安定した状態で柔らかく指先Mを挟むことができる。つまり、無理矢理に指先Mを挿入しようとした場合でも、うまく挿入することができるし、確実に指先Mにフィットさせることができる。また、挿入した状態で、手の甲側に表示部90が位置するので、表示部90が見やすく、測定しやすい。
なお、上の説明では、クッション材を上側の挟持部材1の凹面壁31に張り付けたが、反対に、下側の挟持部材2の凹面壁32にクッション材を張り付けてもよい。その場合は、上側の挟持部材1の平滑な凹面壁31に対して指先を滑らせながら挿入すればよい。ただし、その操作を行う場合は、下側の挟持部材2を指でつまむことになるので、操作性の点からは、下側の挟持部材2にグリップ部を設けるのが望ましい。
つまり、操作の点からは、指でつまむ側にグリップ部を設ければよいのであって、上側の挟持部材1にグリップ部を設けてもよいし、下側の挟持部材2にグリップ部を設けてもよいし、両方の挟持部材1、2にグリップ部を設けてもよい。しかし、軸受孔13を覆い隠すという点では、軸受孔13を設けた側にグリップ部が設けてある方が都合がよい。
また、本実施形態の指先クリップの場合、構造自体で挟持部材1、2を指先Mにフィットさせるので、クッション材を張り付けるに当たっても、滑り止め程度の薄いクッション材を設けるだけで十分である。従って、クッション材を薄くできることから、クッション材を設けた側のセンサ(ここでは発光部6)と指との間の距離を最小限にすることができ、センサの感度アップを図ることができる。また一方で、発光輝度を下げて、低消費電力化を図ることもできる。
図18は、図16、図17に示した指先クリップの指先に対するフィット性を示す説明図である。
指先Mを上下の挟持部材1、2で挟んだとき、(a)のように左右同じバランスで指先Mを挟むのが最も望ましい形であるが、(b)、(c)に示すように、挟持部材1、2が傾いた形で指先Mを挟むこともある。このように左右に傾いた形になった場合にも、軸受孔13に対する連結軸12のスライド位置が左右で異なることにより、無理なく安定して指先Mを挟むことができ、指先Mの挿入位置の横ズレにも柔軟に対応することができる。従って、発光部6と受光部7に対し、指先Mを適正に位置決めすることができる。
図19は、図16、図17に示した指先クリップの指先に対する別のフィット性を示す説明図である。
指先Mを上下の挟持部材1、2で挟んだとき、指先の太さの変化(傾斜またはテーパともいう)の大きさによって挟み方が異なることがある。そのような場合、前記の指先クリップでは、挟持部材1、2が相互に自由な動きをすることができるので、(a)〜(c)のように、指先Mの形状の違いに応じて柔軟に対応することができる。つまり、挟持部材1、2の相互の角度が自由に変化することによって、無理なく確実に指先Mを挟むことができる。従って、発光部6と受光部7に対し、指先Mを適正に位置決めすることができる。
(a)は本発明の実施形態の指先クリップの側断面図、(b)は(a)のIb−Ib矢視断面図である。 同クリップにおけるバネの取付構造を分かりやすく示した側面図である。 同クリップにおけるバネによる押圧点とバネの支持点の関係を示す概略側面図である。 同クリップにおける連結軸と長孔の関係を分かりやすく示した横断面図である。 同クリップにおける指先挿入部を構成する部分の詳細を示す横断面図である。 同クリップにおける横ずれ防止構造の断面図である。 横ズレ状態の説明図である。 本実施形態の指先クリップの使用状態を示す側断面図である。 本実施形態の作用説明の比較例として示す指先クリップの説明図で、(a)は閉じた状態、(b)はツマミ部を摘んで手前側(指先挿入側)を開いた状態、(c)は指先Mが太い場合の挟持状態、(d)は指先Mが細い場合の挟持状態をそれぞれ示している。 本実施形態の指先クリップを、指先挿入のために開いた状態を示す側断面図である。 図10の比較例として示す指先クリップの側断面図である。 本実施形態の指先クリップを比較例と比べて説明するための作用説明図であり、(a)は本実施形態の指先クリップの閉じ状態の正面図、(b)は比較例の指先クリップの閉じ状態の正面図である。 本実施形態の指先クリップの指先の太さに応じた装着例を示す図であり、(a)は指先が細い場合、(b)は中位の場合、(c)は太い場合を示す図である。 上側からの外光の影響について、本実施形態の指先クリップを比較例と比べて説明するための作用説明図であり、(a)は本実施形態の指先クリップ、(b)は比較例の指先クリップの正面図である。 横からの外光の影響について、本実施形態の指先クリップを比較例と比べて説明するための作用説明図であり、(a)は本実施形態の指先クリップ、(b)は比較例の指先クリップの正面図である。 本発明の別の実施形態の指先クリップの外観図であり、(a)は平面図、(b)は指先挿入側から見た正面図、(c)は側面図である。 図16の指先クリップの内部構造を要部の位置で切った断面で示す図であり、(a)は水平断面図、(b)は横断面、(c)は側断面図である。 (a)〜(c)は、図16、図17に示した指先クリップのフィット性についての説明用の横断面図である。 (a)〜(c)は、図16、図17に示した指先クリップのフィット性についての別の説明用の縦断面図である。 従来例の指先クリップの側面図(a)及び正面図(b)である。 従来の指先クリップを指の太い人に適用した場合(a)と指の細い人に適用した場合(b)を比べて示す図である。 他の従来の指先クリップの装着途中の状態(a)及び装着後の状態(b)を示す図である。
符号の説明
M 指先
1 第1の挟持部材
1a ツマミ部
2 第2の挟持部材
2a ツマミ部
5 指先挿入部
6 発光部
7 受光部
9 回動支点
10 支点変更突起
12 軸
13 軸受孔(長孔)
20 バネ部材
20a ループ部
21 第1閉バネ
22 第2閉バネ
31,32 凹面壁
32a 面取斜面
35 横ズレ防止ガイド
80 グリップ部
90 表示部

Claims (10)

  1. 指先挿入部を挟んで対向する一対の挟持部材と、
    前記一対の挟持部材のうちの一方の挟持部材上の指先挿入方向の中間部に配され、前記一対の挟持部材を、前記指先挿入部を開閉する方向に相対変位自在に連結する連結軸と、
    前記連結軸を支持点にして該連結軸より指先挿入方向の手前側で他方の挟持部材を一方の挟持部材に向けて押圧する第1閉バネと、
    前記連結軸を支持点にして該連結軸より指先挿入方向の先方側で他方の挟持部材を一方の挟持部材に向けて押圧する第2閉バネと、
    前記指先挿入部に挿入されて前記一対の挟持部材に挟持された指先に対し光を照射する発光部、及び、該発光部より照射され指先を透過した光または指先から反射した光を受光する受光部と、
    を具備することを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  2. 請求項1に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記連結軸を受けるための軸受孔を前記他方の挟持部材側に設け、該軸受孔を、前記挟持部材が離間する方向に長い長孔またはガイド溝により構成し、該長孔またはガイド溝よりなる軸受孔に前記連結軸をスライド自在に嵌めることにより、両挟持部材の連結部に挟持部材が開く方向の遊びを持たせたことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  3. 請求項2に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記他方の挟持部材の左右の外側面に、局部的な膨らみを設けることによって、指で当該他方の挟持部材をつまむためのグリップ部を形成し、それら左右の各グリップ部の内側に前記ガイド溝を形成したことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  4. 請求項3に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記一対の挟持部材に、前記指先挿入部としての略円柱状空間を形成する凹面壁を互いに対向させて形成し、前記グリップ部を形成した他方の挟持部材側の凹面壁にクッション材を張り付け、前記一方の挟持部材の凹面壁を平滑面としたことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  5. 請求項3または4に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記グリップ部を形成した他方の挟持部材を指の甲側に当てるもの、その反対の前記一方の挟持部材を指の腹側に当てるものとし、指の甲側に当てる他方の挟持部材の上面に測定結果等を電子表示する表示部を設けたことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記第1閉バネと前記第2閉バネとを1つのバネ部材上に形成し、該バネ部材の中間部を前記連結軸に係合させることで、前記第1閉バネと第2閉バネの基端部を連結軸に固定したことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記連結軸の近傍に、閉じた状態の前記他方の挟持部材の、連結軸より指先挿入方向の手前側を開く方向へ回動自在とし且つ先方側を閉じる方向へ回動自在とする回動支点を設け、該回動支点より指先挿入方向の先方側の挟持部材上に、前記手前側を開くために前記先方側を閉じ操作するツマミ部を設け、前記他方の挟持部材のツマミ部上に前記第2閉バネによる押圧点を設けたことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  8. 請求項7に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記ツマミ部の閉じたとき接近する対向面上に、前記回動支点よりも指先挿入方向の先方側に位置し、前記ツマミ部を閉じ操作したとき、その途中で回動の支点を、前記回動支点よりも更に指先挿入方向の先方側に移動する支点変更突起を設けたことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  9. 請求項8に記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記支点変更突起と対向する対向面上に、該支点変更突起と摺接することで挟持部材の横ズレを防止する横ズレ防止ガイドを設けたことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の光電式生体情報測定装置の指先クリップであって、
    前記一対の挟持部材に、前記指先挿入部としての略円柱状空間を形成する凹面壁を互いに対向させて形成し、一方の挟持部材の凹面壁を、挟持部材の幅方向両端にまで形成し、他方の挟持部材の凹面壁を、挟持部材の幅方向両端の手前で終わらせ、その凹面壁の外側に、相手側の挟持部材の凹面壁に合致する凸曲面状の面取斜面を形成したことを特徴とする光電式生体情報測定装置の指先クリップ。
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