JP2007167183A - 光電脈波測定装置、指先装着用プローブ及び光電脈波測定方法 - Google Patents

光電脈波測定装置、指先装着用プローブ及び光電脈波測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】爪にマニキュアが塗布されていても、正確に光電脈波を計測できるようにする。
【解決手段】パルスオキシメータのプローブは、所定波長の光を発する発光部41と、発光部41から発せられ指先FSの生体組織を経由した光を受光する受光部42と、発光部41及び受光部42を保持する保持部材10とを備える。保持部材10は変形可能な部材からなり、指先FSの腹部の形状に沿う凹面部11を備える。指先FSの腹部を凹面部11に押し当てることにより保持部材10が変形し、発光部41が指先FSの一方の側面Fr1へ、受光部42が指先FSの他方の側面Fr2へ密着される。これにより、爪Fnを経由せず、指先FSの側面Fr1、Fr2間に測定光opを透過させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、人体の指先に対して測定光を投受光することで、脈拍や血中酸素飽和度等を計測する光電脈波測定装置、これに用いる指先装着用プローブ及び光電脈波測定方法に関するものである。
従来、脈拍や血中酸素飽和度等を計測するために、人体の指に対して測定光を投受光するプローブを備えた光電脈波計やパルスオキシメータ(いずれも光電脈波測定装置の一例である)が知られている。パルスオキシメータ(例えば下記特許文献1参照)は、専ら睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断を目的として、異なる2波長の光を発する発光部と受光部とを備えるプローブを被験者の指に装着して光を生体(指)に向けて投光し、生体を経由した光の光量変化を検出して得られた2波長脈波波形に基づき、血中酸素飽和度(SpO)の時間変化を求めるものである。一方、光電脈波計では、所定波長(1波長で足りる)の光を発する発光部と受光部とを備えるプローブが用いられ、脈拍数の計測のほか、例えば脈波のピーク間隔を解析することで不整脈の検出等を行うことができる。
ところで、上記発光部と受光部とを備えるプローブは、通常指先に取り付けられる。これは、指先には動脈血管が集中しており、動脈血の脈動、すなわち光電脈波を検出し易いからである。またプローブは、クリップ構造等を備え、指先にクリッピングするだけで、所定の位置に発光部及び受光部を対向配置させた状態で指先に装着できるようになっている。図16に従来のプローブPの一例を示す。ここでは、被測定指Fの指先背部側にフィットする背部片Pbと指先腹部側にフィットする腹部片PiとがヒンジPhで結合され、前記背部片Pbと腹部片Piとの間が閉じる方向に付勢されたクリップ構造の例を示している。
ここで、発光部及び受光部の配置については、従来は透過測定用の配置又は反射測定用の配置のいずれかが採用されている。図17は、この2つの配置タイプを示すものである。図17(a)は、透過測定を行う場合の発光部91及び受光部92の配置を模式的に示す側面図である。この場合、被測定指Fの指先背部Fb側(爪Fn側)に発光部91が、指先腹部Fi側に受光部92がそれぞれ配置され、発光部91から発せられた測定光opが指先の生体組織を透過して受光部92に受光されるものである。かかる配置を図16に示すプローブPに当てはめると、背部片Pbに発光部91が、腹部片Piに受光部92がそれぞれ保持されることとなる。なお、この場合は、プローブPのクリッピング力により発光部91及び受光部92を指先背部Fb及び指先腹部Fiにそれぞれ圧接される。
一方、図17(b)は、反射測定を行う場合の発光部91及び受光部92の配置を模式的に示す側面図である。この場合、被測定指Fの指先腹部Fi側に発光部91と受光部92とが並列配置され、発光部91から発せられ指先の生体組織中で反射された測定光opが受光部92に受光されるものである。かかる配置を図16に示すプローブPに当てはめると、腹部片Piに発光部91及び受光部92が保持されることとなる。
特開平1−153139号公報
図17(a)に示す透過測定用の配置は、発光部91と受光部92とが対向配置されることから、測定光opを効率良く受光させることができ、S/N比が良好な測定を行うことができる。しかしながら、かかる配置では指先背部Fb及び指先腹部FiがプローブPの背部片Pb及び腹部片Piで挟持されることから、長時間プローブPを指先に装着すると被験者が圧迫による痛みを感じてしまうことがある。また、クリッピングの付勢力をもって発光部91が指先に押圧され続けることから、発光部91(例えばLED)が発する熱により低温ヤケドを惹起する懸念もある。さらには、爪Fnの表面に測定光opの透過を阻害するようなマニキュア等が塗布されていると、正確な測定が行えないという問題があった。
また、図17(b)に示す反射測定用の配置では、指先を強くクリッピングする必要はなく、また柔軟な指先腹部Fi側に発光部91及び受光部92が配置されることもあり、被験者は比較的圧迫感を感じないという利点がある。しかし、反射光の測定という形態を取ることから、受光部92で受光される測定光opの光量が少なくS/N比がどうしても悪化してしまい、また測定される脈波波形の振幅が小さくなるという不都合があった。さらに、発光部91から発せられた測定光opが、指先内の生体組織を経由せずに指先腹部Fiの表面で反射して、受光部92で受光されてしまうといった不具合が生じることがあった。
本発明は上記のような透過測定、反射測定において生じる各種の問題を解決するために提案されたものであって、プローブ装着時の圧迫感を可及的に抑制すると共に、発光部から発せられた測定光が指先の生体組織を経由して適正に受光部で受光され正確な光電脈波測定を行うことができる光電脈波測定装置、指先装着用プローブ及び光電脈波測定方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る光電脈波測定装置は、所定波長の光を発する発光部と、該発光部から発せられ生体を経由した光を受光可能とされた受光部と、前記発光部及び受光部を所定の取付部において保持する保持部材とを備えた指先装着用のプローブを有する光電脈波測定装置において、前記保持部材は、指先の腹部若しくは背部の形状に沿う凹面部と、前記凹面部の一端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の一方の側面に対向する位置に設けられる発光部取付部と、前記凹面部の他端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の他方の側面に対向する位置に設けられる受光部取付部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、指先の腹部若しくは背部を前記凹面部に沿わせることで、前記発光部取付部に保持された発光部が指先の一方の側面が配置され、前記受光部取付部に保持された受光部が指先の他方の側面されるようになる。すなわち、発光部と受光部とが、指先を挟んでその側面部位に対向配置されるようになる。従って、発光部から発せられた光は、爪の部分を経由することなく、指先の一方の側面から他方の側面へ透過し、受光部で受光されることとなる。
上記構成において、前記保持部材が所定の変形動作を行う部材であって、前記凹面部に指先の腹部若しくは背部を介して押圧力が与えられたことに伴う変形力で、指先の各側面に前記発光部取付部及び受光部取付部に各々取り付けられた発光部及び受光部がそれぞれ密着されるような変形動作を行うことが望ましい(請求項2)。指先の形状や大きさには個人差があることから、指先の側面部位において光の投受光を行う場合、発光部及び受光部の前記側面部位へのフィット性が問題となる場合がある。上記構成によれば、指先の腹部若しくは背部を介して前記凹面部に押圧力が与えられることで前記保持部材が変形し、このときの変形力によって発光部及び受光部が指先の側面部位に密着されることから、指先の形状や大きさについての個人差に対応できるようになる。また、保持部材を易変形性の部材で構成することで、プローブ装着時の圧迫感が緩和されるようになる。
また、前記保持部材にヒンジ結合され前記凹面部を塞ぐ方向に付勢された装着片が、前記プローブに備えられていることが望ましい(請求項3)。この構成によれば、装着片の付勢力を利用したクリッピング動作により、プローブを指先に簡単に装着できるようになる。
さらに、前記保持部材が、シート状の基材の略中央部に配置された前記凹面部を形成する指載置部と、前記指載置部を挟んで配置された発光部取付部及び受光部取付部とを備えていることが望ましい(請求項4)。この構成によれば、シート状の基材の指先への巻回動作により、発光部及び受光部を指先の側面に位置決めしつつ、プローブを指先に装着できるようになる。
上記いずれかの構成において、前記凹面部の底部に、前記発光部から発せられた光が凹面部の沿面を経由して前記受光部で受光されることを抑止する遮蔽手段が設けられていることが望ましい(請求項5)。この構成によれば、凹面部の沿面を経由する光が遮蔽手段により遮蔽されることから、指先の生体組織を経由した光のみが受光部で受光されるようになる。
また、上記いずれかの構成において、前記プローブに光電脈波測定装置の装置本体部が一体的に取り付けられてなり、前記装置本体部は、前記プローブの動作制御を行うと共にプローブから出力される測定信号に対して所定の処理を行う制御処理手段と、前記測定信号若しくは前記制御処理手段により処理された測定データを記憶可能なメモリ部と、測定に関連する所定の情報を表示する表示部とを含むことが望ましい(請求項6)。この構成によれば、プローブと装置本体部とが一体化されているので装置構成が簡素化され、装置のコンパクト化並びにコストダウンを図ることができるようになる。
本発明の請求項7に係る指先装着用プローブは、所定波長の光を発する発光部と、該発光部から発せられ生体を経由した光を受光可能とされた受光部と、前記発光部及び受光部を所定の取付部において保持する保持部材とを備えた指先装着用プローブであって、前記保持部材は、指先の腹部若しくは背部の形状に沿う凹面部と、前記凹面部の一端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の一方の側面に対向する位置に設けられる発光部取付部と、前記凹面部の他端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の他方の側面に対向する位置に設けられる受光部取付部とを具備することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る光電脈波測定方法は、所定波長の光を発する発光素子を指先の一方の側面に対向配置すると共に、前記発光部が発する光に対して少なくとも感度を有する受光素子を指先の他方の側面に対向配置し、前記発光素子を所定のサンプリング周期で発光させて、指先の一方の側面から他方の側面に向けて透過した光を前記受光素子で受光させることを特徴とする。
請求項1及び請求項7に係る発明によれば、発光部から発せられた光は、爪の部分を経由することなく、指先の一方の側面から他方の側面へ透過し、受光部で受光される。従って、爪にマニキュア等が塗布されていても、これに影響を受けることなく光電脈波の測定を行うことができ、正確な測定結果を得ることができる。また、指先の腹部若しくは背部を前記凹面部に沿わせることで発光部及び受光部の位置決めがなされるので、指先の背部及び腹部を位置決めのためにクリッピングする必要がなく、被験者のプローブ装着時における圧迫感を軽減することができ、さらには低温ヤケドの懸念も払拭できるという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、保持部材の変形動作により発光部及び受光部が指先の側面部位に密着されるので、指先の形状や大きさについての個人差に対応でき、汎用性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、プローブを指先へ簡単に装着でき、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、シート状の基材の指先への巻回動作によりプローブを指先へ簡単に装着でき、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、凹面部の沿面を経由するノイズ光(迷光)が遮蔽されるので、S/N比が良好な光電脈波測定を行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、コンパクト化並びに低コスト化した光電脈波測定装置を提供できるようになる。
請求項8に係る発明によれば、発光部から発せられた光は、爪の部分を経由することなく、指先の一方の側面から他方の側面へ透過し、受光部で受光される。従って、爪にマニキュア等が塗布されていても、これに影響を受けることなく光電脈波の測定を行うことができ、正確な測定結果を得ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき説明する。
図1は、本発明に係る光電脈波測定装置の一実施形態であるパルスオキシメータシステムSの一例を示す構成図である。このパルスオキシメータシステムSは、被験者の指先から2波長光電脈波情報を取得して、被験者の血中酸素飽和度(SpO)を求めるように構成されたシステムであって、被験者の2波長光電脈波情報を計測し、その計測データを記憶することができるパルスオキシメータ2と、該パルスオキシメータ2に記憶された2波長光電脈波データ乃至は瞬時SpO値データを読み出して、各種のデータ解析を行うPC(パーソナルコンピュータ)3と、パルスオキシメータ2とPC3とを必要時に通信可能に接続するUSBケーブル207とで構成されている。
パルスオキシメータ2は、被験者の被測定指Fの指先FSに装着される指先装着用のプローブ1と本体部200とを備え、両者の間は、コネクタ204付きのプローブケーブル205にて電気的に接続されている。プローブ1は、図2〜図6に基づき後述するが、2波長の光を発する発光部41と、発光部41から発せられ指先FSの生体組織を経由した光を受光する受光部42と、発光部41及び受光部42を所定の取付部において保持する保持部材10とを備えている。また、被測定指Fの指先FSに発光部41及び受光部42を位置決めして装着させるための、所定の指先係合機構を備えている。なお図1では、クリップ機構によりプローブ1が指先FSに装着されている例を示している。
パルスオキシメータ本体部200には、外観的に電源スイッチ201、液晶表示装置等からなる表示部202、前記プローブケーブル205を接続するためのコネクタ部203、前記USBケーブル207を接続するためのコネクタ部206などが備えられている。また、本体部200の内部には、2波長光電脈波データ乃至は瞬時SpO値データを記憶するメモリ部、当該パルスオキシメータ2の全体動作を制御するマイクロプロセッサ(CPU)、電源電池(いずれも図示省略)などが内蔵されている。これらの内部機構については、図6に基づき、後記で詳述する。
SpOの測定時においては、パルスオキシメータ本体部200は、所定のリストバンド等を用いて被験者の手首付近に装着される。一方、プローブ1は、被験者の被測定指Fの指先FSにクリッピング等により取り付けられる。そして、パルスオキシメータ本体部200とプローブ1とは、プローブケーブル205にて接続される。なお、測定時(被験者の睡眠時)にはUSBケーブル207は接続されず、計測が終了して計測データをパルスオキシメータ2から取り出す時に接続される。
PC3は、所定のデータ解析プログラム等が内蔵されたPC本体部30(ハードディスク装置)と、キーボード等からなる操作部31と、CRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる表示部32とを備えて構成されている。該PC3は、パルスオキシメータ2により取得された測定データの解析を行うもので、例えばSpO値の時間変化データを生成し、無呼吸に伴うSpOの低下ピーク回数を積算することで、SASの重症度を判定する判定指標であるODI(Oxygen desaturationindex;1時間当たりの血中酸素飽和度の低下ピーク発生回数)等を求める演算を行うものである。勿論、パルスオキシメータ本体部200自身にこのような演算機能を具備させ、PC3の使用を省略するようにしても良い。
以上の通り構成されたパルスオキシメータ2(パルスオキシメータシステムS)において、本発明ではプローブ1に備えられる、発光部41及び受光部42の配置、並びに前記発光部41及び受光部42を保持する保持部材10の構造に特徴を有する。以下、これらについて、図2〜図6に基づき詳細に説明する。
図2は、プローブ1に内蔵される保持部材10を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図をそれぞれ示している。この保持部材10は、シリコンゴムやウレタンフォームのような、指先を押し当てる程度の外力でその形態が変形する素材で全体が構成されている。そして保持部材10は、指先FSの腹部(背部であっても良い)の形状に沿う凹面部11と、この凹面部11の一端側に位置する第1エッジ部111側であって、プローブ1を指先FSに装着した状態において指先FSの一方の側面に対向する位置に設けられる発光部取付部12と、凹面部11の他端側に位置する第2エッジ部112側であって、プローブ1を指先FSに装着した状態において指先FSの他方の側面に対向する位置に設けられる受光部取付部13とを備えている。
凹面部11は、プローブ1の装着時に指先FSの腹部が当接される部位であって、指先FSを縦方向(指の延伸方向)に収容可能な長さと、指先FSの腹部の表面形状に沿うような幅方向の凹曲面を有している。前記第1エッジ部111及び第2エッジ部112は、このような凹曲面の両端に形成された帯状部分である。なお、凹面部11における凹曲面の幅、すなわち該凹曲面の終端である第1エッジ部111と第2エッジ部112との間隔は、異なる大きさの指先サイズに対応できるよう、平均的な指先の幅寸法よりもやや広い間隔に設定されている。
発光部取付部12は、第1エッジ部111の長手方向略中央部に設けられた、発光部41(所定の発光素子を有する発光素子ユニット)を嵌め合わせ固定することが可能な切り欠き部からなる。同様に、受光部取付部13は、第2エッジ部112の長手方向略中央部に設けられた、受光部42(所定の受光素子を有する受光素子ユニット)を嵌め合わせ固定することが可能な切り欠き部からなる。これら発光部取付部12及び受光部取付部13は、プローブ1の装着時に指先FSの側面部が当接される部位となる。なお、このような嵌め合わせ構造とせず、発光部41及び受光部42を金型等の所定位置に配置して一体成型したり、或いは保持部材10の所定位置に発光部41及び受光部42を挿通するための貫通孔を形成したりするものであっても良い。
発光部取付部12に取り付けられる発光部41は、赤色領域における波長λ1の赤色光及び赤外線領域における波長λ2の赤外光を生体に対して交互に射出する光源であり、例えば、波長λ1の赤色光と波長λ2の赤外光とを発光する発光ダイオード(LED)により構成される光源である。また、受光部取付部13に取り付けられる受光部42は、受光した光強度に応じた電流を生成する光電変換素子であり、少なくとも前記波長λ1及び波長λ2に対して感度を有する光電変換素子である。この受光部42には、例えばシリコンフォトダイオード(Silicon Photo Diode)が利用される。これら発光部41及び受光部42は、プローブケーブル205を介してパルスオキシメータ本体部200と電気的に接続される。従って、保持部材10の内部には、前記電気的接続のための配線が内蔵されている。
このように構成された保持部材10は、被測定指Fの指先FSにより凹面部11に押圧力が与えられることで、図3に示すような変形動作を行う。なお、図3において、二点鎖線は変形前における保持部材10の輪郭形状を示している。
いま指先FSが、図中の矢印a1に示すように、その腹部から凹面部11に嵌め入れられ、該凹面部11の底部付近に対して矢印a2方向の押圧力が与えられたとする。この場合、前記押圧力により凹面部11の底部が下方向に沈み込むように変形する。そして、かかる底部の変形によって、第1エッジ部111及び第2エッジ部112が、矢印a3及び矢印a4に示すように、互いに接近する方向に、やや内側に折れ曲がるようにして変形されるようになる。
このような変形動作によって、発光部41及び受光部42(発光部取付部12及び受光部取付部13)は、指先FSの側面部に密着若しくは近接される。すなわち、図3に示すように、発光部41は指先FSの一方の側面Fr1に、受光部42は指先FSの他方の側面Fr2に、それぞれ密着若しくは近接されるようになる。これにより、指先FSの一方の側面Fr1から測定光opを発光部41にて所定のサンプリング周期で投光し、指先FSの生体組織を透過した測定光opを他方の側面Fr2において受光部42にて受光させる投受光系を構築することができる。この結果、指先FSの爪Fnを経由せずに、測定光opの投受光が行えることとなる。
従って、たとえ爪Fnに光透過特性に影響を与えるマニキュア等が塗布されていたとしても、その影響を何ら受けることなく、光電脈波の測定が行えるようになる。さらに、指先FSの側面部位において光の投受光を行う場合、指先FSの形状や大きさには個人差があることから、発光部41及び受光部42の前記側面Fr1、Fr2へのフィット性が問題となるが、保持部材10が指先FSの押圧力付加に伴うが変形動作により、発光部41及び受光部42が指先の側面Fr1、Fr2に密着されることから、前記押圧力を調整することで指先の形状や大きさについての個人差に対応できるようになる。また、保持部材10が易変形性の部材で構成されているので、プローブ1装着時の圧迫感が緩和されるという利点もある。
図4、図5は、上記保持部材10の指先FSへの装着態様の具体例を簡略的に示す斜視図である。図4はテープ固定方式を示すもので、指先FSを凹面部11に収容した状態で、凹面部11の開口を塞ぐように、つまり第1エッジ部111と第2エッジ部112との間を跨ぐようにテープ部材51を貼付することで、保持部材10を指先FSへ装着させるものである。この場合、保持部材10とテープ部材51とが、図1に示すプローブ1の役目を果たすこととなる。なお、テープ部材51としては、例えば医療用テープや面ファスナーテープ等を用いることができる。
図5は、クリップ固定方式を示すもので、保持部材10(若しくは保持部材10を収納するプローブハウジング)に装着片52をヒンジ53で結合させたプローブ構造である。ヒンジ53の軸回りには図略の付勢バネが備えられており、装着片52は凹面部11を塞ぐ方向に付勢されている。この構成によれば、装着片52を拡開させた状態で図中矢印Bの方向から指先FSを凹面部11に向けて挿入し、その後装着片52を閉じるという、装着片52の付勢力を利用したクリッピング動作により、保持部材10(プローブ1)を指先FSに簡単に装着することができる。
続いて、パルスオキシメータ2の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。このパルスオキシメータ2は、上述の通りパルスオキシメータ本体部200とプローブ1とがプローブケーブル205で電気的に接続されてなる。プローブ1には、前述の通り発光部41と受光部42とが含まれるが、本実施形態では発光部41として赤色領域の波長λ1の赤色光を発生する赤色LED41Aと、赤外線領域の波長λ2の赤外光を発生する赤外LED41Bとの2つのLEDが用いられている例を示している。またパルスオキシメータ本体部200には、前述の表示部202のほか、発光回路21、受光回路22、制御処理部(CPU)23、操作部24、メモリ部25及び電源部26が備えられている。
発光部41及び受光部42は、血中酸素飽和度を測定する被測定指F(生体組織)の指先FSを挟むように対向配置される。これは、特に指先FSが、動脈血の脈動を光学的に捉えやすいからである。上述した通り、本実施形態では指先FSの一方の側面Fr1に発光部41が配置され、他方の側面Fr2に受光部42が配置される。これにより、被測定指Fの指先FSの生体組織を透過した発光部41の両波長λ1、λ2の測定光(爪Fnを経由しない測定光)が、受光部42にて受光されるようになる。これら発光部41及び受光部42には、それぞれ発光回路21及び受光回路22が接続されている。
前記発光回路21は、制御処理部23で動作制御され、所定の発光制御信号を発光部41の赤色LED41A及び赤外LED41Bに与える。これにより、例えば赤色LED41Aと赤外LED41Bとが交互に駆動され(図6の発光制御信号参照)、赤色光と赤外光とが交互に射出される。また前記受光回路22は、制御処理部23により発光部41の発光に同期して制御され、受光部42から光強度に応じて出力される光電変換された電流信号(図6の受光信号参照)をA/D変換し、制御処理部23にデジタル測定信号として出力する。
酸素は、血液中のヘモグロビンの酸化・還元によって運搬されている。このヘモグロビンは、酸化されると赤色光の吸収が減少して赤外光の吸収が増加し、逆に還元されると赤色光の吸収が増加して赤外光の吸収が減少するという光学的特性を有している。この特性を利用して、受光回路22で検出された赤色光及び赤外光の透過光量の変動を計測することで、SpO(動脈血の血中酸素飽和度)の値を求めることが可能となる。なお、SpOの測定原理については、図7〜図11に基づいて後記で詳述する。
制御処理部23は、所定の制御プログラム等を記憶するROM、一時的にデータを格納するRAM及び制御プログラム等をROMから読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)やDSP(Digital Signal Processor)からなり、当該パルスオキシメータ2全体の動作制御を司るものである。制御処理部23は、これらRAMやROMに記憶されたデータやプログラムに基づいて、発光部41及び受光部42の動作制御を行うと共に、取得された光電脈波データからSpO値を算出する演算処理等を行う。
表示部202は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、例えばSpOの測定値や、測定中であることを示す経過情報等、測定に関する所定の情報が表示される。操作部24は、押下ボタン等からなり(図1では不図示)、パルスオキシメータ本体部200に対して測定開始・終了操作、測定モード設定や機能選択等を行うためのものである。
メモリ部25は、演算処理や制御処理などのデータを一時的に格納するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等からなる。該メモリ部25には、2波長光電脈波データ、或いは2波長光電脈波データに基づき制御処理部23にて算出されるサンプリング周期毎の瞬時SpO値が時刻情報に関連付けて格納される。このように時刻情報に関連付けることで、事後的なデータ解析、若しくはSpO値のライブ表示が容易に行えるようになる。
電源部26は、所定の電源回路、ボタン電池等の電源電池等を備え、当該パルスオキシメータ2の各部へ駆動電圧を供給するものである。前記電源回路には、オートパワーオフ(APO)機能が備えられていることが望ましい。
ここで、光を用いて血中酸素飽和度(SpO)を測定する原理について説明する。周知の通り、酸素は、ヘモグロビン(Hb)によって生体の各細胞に運ばれるが、ヘモグロビンは、肺で酸素と結合して酸化ヘモグロビン(HbO)となり、生体の細胞で酸素が消費されるとヘモグロビンに戻る。SpOは、血中の酸化ヘモグロビンの割合を示すものであり、ヘモグロビン濃度をCHb、酸化ヘモグロビン濃度をCHbO2で示すと、次の(1)式のように定義される。
Figure 2007167183
一方、ヘモグロビンの吸光度及び酸化ヘモグロビンの吸光度は、波長依存性を有しており、各吸光係数α(λ)は、例えば図7に示すような吸光特性を有している。なお、図7の横軸は、nm単位で示す光の波長であり、縦軸は、×10−9cm/mole単位で示す吸光係数である。ヘモグロビン(Hb)及び酸化ヘモグロビン(HbO)は、図7に示すようにその吸光特性が異なる。ヘモグロビンは、赤色領域での赤色光Rにおいては、酸化ヘモグロビンよりも光を多く吸収するが、赤外線領域での赤外光IRにおいては、酸化ヘモグロビンよりも光の吸収が少なくなっている。
すなわち、例えば、赤色光Rの波長λ1を酸化ヘモグロビンとヘモグロビンとの吸光係数の差が最も大きい例えば660nmとし、赤外光IRの波長λ2を酸化ヘモグロビンとヘモグロビンとの吸光係数の差が等しい例えば815nmとした場合、赤色光Rの透過光量はヘモグロビンが多くなるのに従って大きくなり、一方、酸化ヘモグロビンとヘモグロビンとの比率が変わったとしても、赤外光IRの透過光量は変わらないこととなる。これにより、赤色光Rと赤外光IRとの透過光量の比をとることでSpOを求めることが可能となる。パルスオキシメータ2(制御処理部23)は、このようなヘモグロビン及び酸化ヘモグロビンの赤色光Rと赤外光IRとに対する吸光特性の違いを利用してSpOを求めるものである。
生体に光を照射すると、光の一部は吸収され、一部は透過する。生体は、動脈血層と、静脈血層と、動脈血層及び静脈血層以外の組織(血液以外の組織)とで構成される。この生体における光の吸収は、図8(a)に示すように、動脈血層による吸収と、静脈血層による吸収と、動脈血層及び静脈血層以外の組織による吸収とからなる。動脈血層及び静脈血層以外の組織と静脈血層とは経時的に変化しないため、この部分での光の吸収は略一定である。一方、動脈血は心拍動によって血管径が変化するため、動脈血層による光の吸収、すなわち透過光(図8(a)に示す透過光)の強度は、図8(b)に示すように脈拍により経時的に変化する。この透過光強度の変化分は、動脈血のみの情報によるものであり、静脈血や、動脈血及び静脈血以外の生体組織による影響を殆ど含まない。なお、図8(b)の横軸は時間、縦軸は透過光強度である。
ところで、赤色光Rと赤外光IRとの光量変化を比較する場合、入射光量の差をキャンセル(補正)する必要がある。図9(a)〜(c)は、生体に対する入射光と透過光との関係を示す模式図である。図9(a)に示すように、生体への入射光量Iを赤色光Rと赤外光IRとで同じにすることは実質的に困難であり、仮に同じにしたとしても、組織や静脈血による吸光率は赤色光Rと赤外光IRとで異なるため、変化分のみでの比較を行うことはできない。
ここで、動脈が最も細い場合(透過光量が最も大きい場合)の透過光量をIとし、動脈が最も太い場合(透過光量が最も小さい場合)の透過光量をI−ΔIとする(記号「−」は減算を示す)。これは図9(a)又は図9(b)に示すように、厚さ(幅)ΔDの動脈血にIという光を照射したとき、I−ΔIの透過光が得られると考えられる。なお、このΔDの動脈血に応じた透過光量の変化の様子は、図9(c)のグラフ(横軸は時間、縦軸は透過光量)に示される。
したがって、図10に示すように、符号61のグラフに示す赤色光Rの透過光量Iと、符号62のグラフに示す赤外光IRの透過光量IIRとが同じとなるように正規化する、つまり符号63のグラフに示すように、透過光量IIRに対応する透過光量IIR’=透過光量Iとなるように正規化することにより、動脈血による光量変化の比である(ΔI/I)/(ΔIIR/IIR)を求めてSpOを算出することができる(記号「/」は除算を示す)。
ところで、入射光と透過光との関係はランバート・ビアの法則により、下記の(2)式で表すことができる。但し、下記(2)式において、Eは吸光物の吸光係数を表し、Cは吸光物の濃度を表す。
Figure 2007167183
赤色光R及び赤外光IRの2つの波長をそれぞれ上記(2)式に当てはめ((2)式中のIをI又はIIRに置換する)、その比をとることによって下記の(3)式を得ることができる。但し、上記(3)式において、Iは赤色光Rの透過光量を表し、IIRは赤外光IRの透過光量を表し、Eは赤色光Rの吸光係数を表し、EIRは赤外光IRの吸光係数を表す。
Figure 2007167183
図11は、吸光係数の比とSpOとの関係を示す図である。図11の横軸はSpOであり、縦軸は吸光係数の比である。同図に示すように、例えば赤色光R及び赤外光IRの波長をそれぞれ約660nm及び約815nmとすると、吸光係数の比(E/EIR)とSpOとの関係は右肩下がりの直線で表される。このような関係に基づいて、吸光係数の比からSpOを算出することができる。なお、SpOの算出方法としては、この方法に限らず、種々の方法が採用可能である。
(変形実施形態の説明)
図12は、保持部材10の凹面部11の底部に、遮光用の凸部14(遮蔽手段)を設けた変形実施形態を示す正面図である。発光部41及び受光部42を、凹面部11の両端部付近(第1エッジ部111及び第2エッジ部112の近傍)に配置した場合、発光部41から発せられた測定光opの一部が迷光opxとなり、凹面部11の沿面を経由して受光部42で受光されてしまう場合がある。この場合、指先FSの生体組織を経由しない光を含んで受光部42にて受光信号が生成されることから、正確な光電脈波の測定が行えないことがある。
凸部14は、上記のような迷光opxを遮光し、かかる迷光opxが受光部42で受光されないようにするためのバリア部材である。このような構成を採用することで、受光部42にて指先FSの一方の側面Fr1から他方の側面Fr2へ透過した測定光opのみを受光させることができる。なお、凸部14に代えて、迷光opxの受光部への進入を阻止する他の遮蔽手段を採用することもできる。例えば、迷光opxを吸収する吸光部材(黒色塗料層など)や、迷光opxを散乱させる光散乱部材等を、凹面部11の底部に配置するようにしても良い。
図13は、本体部分とプローブ部分とを一体化した変形実施形態であるパルスオキシメータ2’を示す正面図である。ここでは、保持部材10の背面15に、パルスオキシメータ本体部200Aを一体的に搭載した例を示している。このパルスオキシメータ本体部200Aには、先に図6に基づいて説明したパルスオキシメータ本体部200に備えられている発光回路21、受光回路22、制御処理部23、操作部24、メモリ部25、電源部26及び表示部202などが搭載されている。このようなパルスオキシメータ2’によれば、プローブ部分を構成する保持部材10とパルスオキシメータ本体部200Aとが一体化されているので、装置のコンパクト化、コストダウンを図ることができる。
図14は、巻き付け型のプローブ構造についての変形実施形態を示す正面図である。この変形実施形態では、保持部材として、シート状基材16の略中央部に凹面部11Aを有する指載置部10Aを突設した構造の保持部材100を例示している。シート状基材16は、例えば可撓性を有する薄肉樹脂シートであり、指載置部10Aは、例えばシリコンゴムやウレタンフォーム等の易変形性の部材で構成される。
この保持部材100には、指載置部10Aを挟んで、発光部取付部12Aと受光部取付部13Aとが備えられている。これら発光部取付部12A及び受光部取付部13Aには、それぞれ発光部41及び受光部42が取り付けられる。なお、発光部41及び受光部42には、プローブケーブル205から延びるリード線(図略)が接続されている。
図15は、このような保持部材100の指先への装着態様を示す図であり、(a)は装着状態を示す正面図、(b)は側面図をそれぞれ示している。図15(a)に示すように、装着時には指先FSの腹部が指載置部10Aに当接され、シート状基材16の端部161、162が指先FSの一方の側面Fr1、他方の側面Fr2に沿うように巻き付けられる。そして、爪Fn側において、シート状基材16の端部161、162間が医療用テープ17にて係止される。これにより、指載置部10Aを挟んで配置されている発光部取付部12A及び受光部取付部13Aに取り付けられている発光部41及び受光部42が、それぞれ一方の側面Fr1及び他方の側面Fr2に密着されるようになる。このような保持部材100によれば、シート状基材16の指先FSへの巻回動作により、発光部41及び受光部42を指先FSの側面Fr1、Fr2に位置決めしつつ、プローブの役目を果たす保持部材100を指先FSに簡単に且つ確実に装着できるようになる。
以上、本発明の実施形態及び変形実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば下記[1]〜[4]の変形実施形態を取ることができる。
[1]上記実施形態では、保持部材10の凹面部11が、指先の腹部に沿うような凹曲面とし、腹部を基準として発光部41及び受光部42を指先側面に位置決めさせる例を挙げて説明したが、指先の背部を基準として発光部41及び受光部42の位置決めを行わせるようにしても良い。この場合、凹面部11の面形状を、指先の背部にマッチするような形状とすれば良い。
[2]上記実施形態では、保持部材10の凹面部11形状として凹曲面を例示したが、必ずしも曲面にせずとも良く、指先の腹部若しくは背部に沿うような凹面であれば平面部分を含んでいても良い。
[3]上記実施形態では、2波長光電脈波データを取得して血中酸素飽和度を求めるパルスオキシメータを例示したが、そのうちの1波長光電脈波データを用いて脈拍等も計測・表示させるようにしても良い。
[4]パルスオキシメータ本体部200、200A(装置本体部)に体位センサや加速度センサ等の他のセンサ類を搭載し、被験者の体位角度等を併せて計測できるようにすることが望ましい。
本発明に係る光電脈波測定装置の一実施形態であるパルスオキシメータシステムSの一例を示す構成図である。 プローブ1に内蔵される保持部材10を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図をそれぞれ示している。 保持部材10の変形動作を説明するための模式図である。 保持部材10の指先FSへの装着態様の具体例を簡略的に示す斜視図であって、テープ固定方式を示す図である。 保持部材10の指先FSへの装着態様の具体例を簡略的に示す斜視図であって、クリップ固定方式を示す図である。 パルスオキシメータ2の電気的構成を示すブロック図である。 ヘモグロビン及び酸化ヘモグロビンの吸光特性を示すグラフである。 生体による光の吸収状態を模式的に示す説明図である。 生体に入射する入射光と透過光との関係を模式的に示す説明図である。 赤外光による透過光量の正規化を説明するための説明図である。 吸光係数の比とSpOとの関係を示すグラフである。 本発明に係る保持部材10の変形実施形態を示す正面図である。 本体部分とプローブ部分とを一体化した変形実施形態を示す正面図である。 巻き付け型のプローブ構造についての変形実施形態を示す正面図である。 変形実施形態に係る保持部材100の指先への装着態様を示す図であり、(a)は装着状態を示す正面図、(b)は側面図をそれぞれ示している。 従来のプローブを示す斜視図である。 パルスオキシメータにおける発光部と受光部の一般的な配置例を示す模式図である。
符号の説明
1 プローブ
2 パルスオキシメータ(光電脈波測定装置)
200 パルスオキシメータ本体部(装置本体部)
10 保持部材
10A 指載置部
11 凹面部
12 発光部取付部
13 受光部取付部
14 凸部(遮蔽手段)
16 シート状基材
21 発光回路
22 受光回路
23 制御処理部(制御処理手段)
24 操作部
25 メモリ部
26 電源部
41 発光部
42 受光部
52 装着片
53 ヒンジ
F 被測定指(FS:指先、Fn:爪、Fr1:一方の側面、Fr2:他方の側面)

Claims (8)

  1. 所定波長の光を発する発光部と、該発光部から発せられ生体を経由した光を受光可能とされた受光部と、前記発光部及び受光部を所定の取付部において保持する保持部材とを備えた指先装着用のプローブを有する光電脈波測定装置において、
    前記保持部材は、
    指先の腹部若しくは背部の形状に沿う凹面部と、
    前記凹面部の一端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の一方の側面に対向する位置に設けられる発光部取付部と、
    前記凹面部の他端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の他方の側面に対向する位置に設けられる受光部取付部と
    を具備することを特徴とする光電脈波測定装置。
  2. 前記保持部材が所定の変形動作を行う部材であって、
    前記凹面部に指先の腹部若しくは背部を介して押圧力が与えられたことに伴う変形力で、指先の各側面に前記発光部取付部及び受光部取付部に各々取り付けられた発光部及び受光部がそれぞれ密着されるような変形動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の光電脈波測定装置。
  3. 前記保持部材にヒンジ結合され前記凹面部を塞ぐ方向に付勢された装着片が、前記プローブに備えられていることを特徴とする請求項1に記載の光電脈波測定装置。
  4. 前記保持部材が、シート状の基材の略中央部に配置された前記凹面部を形成する指載置部と、前記指載置部を挟んで配置された発光部取付部及び受光部取付部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光電脈波測定装置。
  5. 前記凹面部の底部に、前記発光部から発せられた光が凹面部の沿面を経由して前記受光部で受光されることを抑止する遮蔽手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電脈波測定装置。
  6. 前記プローブに光電脈波測定装置の装置本体部が一体的に取り付けられてなり、
    前記装置本体部は、前記プローブの動作制御を行うと共にプローブから出力される測定信号に対して所定の処理を行う制御処理手段と、前記測定信号若しくは前記制御処理手段により処理された測定データを記憶可能なメモリ部と、測定に関連する所定の情報を表示する表示部とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電脈波測定装置。
  7. 所定波長の光を発する発光部と、該発光部から発せられ生体を経由した光を受光可能とされた受光部と、前記発光部及び受光部を所定の取付部において保持する保持部材とを備えた指先装着用プローブであって、
    前記保持部材は、
    指先の腹部若しくは背部の形状に沿う凹面部と、
    前記凹面部の一端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の一方の側面に対向する位置に設けられる発光部取付部と、
    前記凹面部の他端側であって前記プローブを指先に装着した状態において指先の他方の側面に対向する位置に設けられる受光部取付部と
    を具備することを特徴とする指先装着用プローブ。
  8. 所定波長の光を発する発光素子を指先の一方の側面に対向配置すると共に、前記発光部が発する光に対して少なくとも感度を有する受光素子を指先の他方の側面に対向配置し、
    前記発光素子を所定のサンプリング周期で発光させて、指先の一方の側面から他方の側面に向けて透過した光を前記受光素子で受光させることを特徴とする光電脈波測定方法。
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