JP2009133540A - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、冬季においても凍結の心配がなく、COP(成績係数)が高いヒートポンプシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、湯水が貯留される貯留タンク10,11および外部の冷暖房端末40に接続されて湯水が流される水流通回路32と、圧縮機6、第1熱交換器3、膨張手段4、および少なくとも一つの蒸発器を接続して熱媒体を循環させるヒートポンプ回路1とを備え、前記蒸発器の少なくとも一つは、ヒートポンプ回路1の熱媒体と水流通回路32の水との間で熱交換を行って水流通回路32の水を冷却する第2熱交換器2であり、前記ヒートポンプ回路1には、前記第2熱交換器2をバイパスするバイパス流路23が設けられ、第2熱交換器2による熱交換が不要な場合には、前記バイパス流路23に熱媒体が流されることを特徴とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルを利用して給湯や冷暖房を行うヒートポンプシステムに関するものである。
ヒートポンプサイクルは、低温の熱源から熱をくみ上げて昇温させる熱サイクルであり、ヒートポンプサイクルを利用した昇温装置は、電気ヒータ等のジュール熱を利用した昇温装置に比べて効率が高い。
また近年、ヒートポンプ回路に蓄熱装置を付加し、安価な夜間電力を使用して蓄熱装置に蓄熱し、より高い経済効果を発揮させるヒートポンプシステムが知られている。さらにヒートポンプサイクルの高温側を利用するだけでなく、ヒートポンプサイクルの冷却側に発生する低温を利用し、冷水を生成する方策も知られている(特許文献1)。
即ち特許文献1に開示された発明は、ヒートポンプ回路と二基の貯湯タンクを備えている。ヒートポンプ回路は圧縮機、第1熱交換器、第1減圧器、第2熱交換器、第2減圧器及び室外機を有している。特許文献1で採用するヒートポンプ回路では、第1熱交換器が高温状態となり、第2熱交換器が低温状態となる。そして第1熱交換器及び第2熱交換器でそれぞれ熱媒体と水とを熱交換し、温水と冷水を作る。
第1熱交換器で作られた温水は、第1タンクに貯留し、第2熱交換器で作られた冷水は、第2タンクに貯留される。
特開2005−180836号公報
ヒートポンプサイクルで生じる高温を利用して高温水を生成して風呂や給湯に使用し、さらに低温側で冷水を生成させて冷房に利用すれば、ヒートポンプが発生する高温と低温の双方を利用することができ、効率がよい。
ここでヒートポンプシステムは、冷水が利用される期間が限られており、冬季においては冷水の需要は少ない。そのため冬季においては、冷水を生成させる必要はない。
しかしながら特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、冷水を作らない場合であっても第2熱交換器の二次側に水が滞留している。そのため特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、第2熱交換器への通水を停止すると、第2熱交換器内に残留する水が凍結してしまい、第2熱交換器を破損してしまう。また第2熱交換器の二次側に通水されていても、生成された冷水が消費されないから、第2熱交換器を通過する冷水の温度が次第に低下し、遂には凍結してしまう。
そのため特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、第2熱交換器の凍結を防止するために第2熱交換器を他の熱源で加熱したり、第2熱交換器の二次側に湯水を循環させたりする必要があり、冬季におけるCOP(成績係数)が低下してしまうという問題があった。
また冬季においては、ヒートポンプサイクルで生じる温風や温水を直接的に暖房端末に送って暖房を行う場合が多いが、この様な形式の暖房装置は、加熱温度の立ち上がりが遅いという欠点がある。
即ち冬季は熱の消費量が多いので、暖房を行う場合にはヒートポンプ回路を運転し、生成した温水を貯湯タンクに溜めることなく暖房機器に送り、暖房を行う。暖房定常状態に要する単位時間当たりの熱量は、風呂への給湯に比べて格段に小さいので、ヒートポンプ回路が発生する熱のみをもって暖房を賄うことができる。
しかしながら、一般にヒートポンプ回路を運転して温水を生成する場合、生成される温水の昇温速度はバーナ等の燃焼装置に比べて遅い。そのため暖房端末が実際に暖房機能を発揮するまでに時間がかかる。
また貯湯タンクに溜められた湯を暖房に使用すれば暖房の立ち上がりは早いが、暖房は長時間に渡って行われるものであり、暖房を貯湯タンクの湯だけで賄うこととすれば、給湯や風呂落とし込みに要する湯が足りなくなる。貯湯タンクの容量を大きくすれば暖房も給湯も賄うことができるが、貯湯タンクの容量がいたずらに大きくなってしまい、貯湯タンクの設置場所に苦慮することとなる。さらに、貯湯タンクに貯められた湯を暖房に使用すると、貯湯タンク内の温度成層が崩れてしまう。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、冬季においても凍結の心配がなく、COP(成績係数)が高いヒートポンプシステムであって、暖房の際の温度立ち上げが早い構成を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、湯水が貯留される貯留タンクおよび外部の冷暖房端末に接続されて湯水が流される水流通回路と、圧縮機、第1熱交換器、膨張手段、および少なくとも一つの蒸発器を接続して熱媒体を循環させるヒートポンプ回路とを備え、前記第1熱交換器は、ヒートポンプ回路の熱媒体と水流通回路の水との間で熱交換を行って水流通回路の水を加熱し、前記蒸発器の少なくとも一つは、ヒートポンプ回路の熱媒体と水流通回路の水との間で熱交換を行って水流通回路の水を冷却する第2熱交換器であり、水流通回路は、貯留タンクと第1熱交換器とを含んで第1熱交換器で生成された温水を貯留タンクに貯留する温水循環流路、貯留タンクと第2熱交換器とを含んで第2熱交換器で生成された冷水を貯留タンクに貯留する冷水循環流路、外部の冷暖房端末と第1熱交換器とを含んで第1熱交換器で生成された温水を暖房に利用する暖房循環流路、冷暖房端末と第2熱交換器とを含んで第2熱交換器で生成された冷水を冷房に利用する冷房循環流路、および外部の冷暖房端末と貯留タンクとを含んで貯留タンクに貯留された冷水又は温水を冷房又は暖房に利用するタンク利用冷暖房循環流路、の少なくともいずれか一つを形成可能であり、前記ヒートポンプ回路には、前記第2熱交換器をバイパスするバイパス流路が設けられ、第2熱交換器による熱交換が不要な場合には、前記バイパス流路に熱媒体が流されることを特徴とした。
請求項1のヒートポンプシステムは、様々な用途に合った循環流路を水流通回路に形成することができ、形成された循環流路に第2熱交換器における熱交換が不要な場合には、第2熱交換器に熱媒体が流されない。そのため、第2熱交換器で水流通回路の滞留水が冷却されるのを防止し、水流通回路の滞留水の凍結を防止することができる。
また請求項1のヒートポンプシステムは、第2熱交換器をバイパスさせることで、温水生成効率の低下を抑制することができCOP(成績係数)を向上させることができる。
請求項1のヒートポンプシステムは、ヒートポンプ回路で生成された冷水または温水を冷暖房端末や貯留タンクに、他の回路を介在させずに、直接送ることができるので熱量の損失が少ない。また同様に貯留タンクに貯留された冷水または温水を冷暖房端末に、他の回路を介在させずに、直接送ることができるので、熱量の損失が少ない。
なお冷暖房端末は、冷房機能と暖房機能とを兼ね備えたものに限定されず、暖房機能のみを備えるものも含まれる。例えばエアコンの室内機や、床暖房機、ファンコンベクター等が冷暖房端末に含まれる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ヒートポンプ回路は、前記バイパス流路の下流に、並列に配置された複数の蒸発器と、前記複数の蒸発器に対して送風可能な送風機とを備え、前記複数の蒸発器は、送風機からの送風とヒートポンプ回路の熱媒体との間で熱交換を行ってヒートポンプ回路の熱媒体を加熱する第3熱交換器であり、熱媒体が流される第3熱交換器の数を切り替えることによって、第3熱交換器における熱交換量が調整されることを特徴とした。
ここで、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体に対する加熱量は、第2熱交換器における加熱量と第3熱交換器における加熱量の総和である。
請求項2のヒートポンプシステムは、熱媒体が流される第3熱交換器の数を増減させることにより、ヒートポンプ回路内を流れる熱媒体の加熱量を調整することができる。圧縮機の回転数を変化させなくてもヒートポンプ回路の熱媒体の温度と圧力を抑制することができるため、第2熱交換器における冷水の生成能力を維持しつつ、圧縮機の耐久性も確保することができる。
例えば、第2熱交換器をバイパスすることにより第2熱交換器における加熱量が減少したとしても、第3熱交換器の数を増やすことで減少した加熱量を補うことができる。また熱媒体への加熱量が多いと圧縮機への負担が大きいため、第3熱交換器の数を減らすことで、熱媒体への加熱量を減らし、圧縮機の耐久性を向上させることも可能である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、暖房循環流路またはタンク利用冷暖房循環流路に、流路内の圧力の上昇を抑制する圧力安全弁を設けたことを特徴とした。
請求項3のヒートポンプシステムは、暖房循環流路またはタンク利用冷暖房循環流路に、高温の温水が供給されても、圧力安全弁によって流路内の圧力が上昇するのを防止することができ、配管、ポンプ、弁などの破損を防止することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、貯留タンクには、温水が貯留される温水貯留タンクと冷水が貯留される冷水貯留タンクとがあり、水流通回路には、温水貯留タンクと第1熱交換器とを含む温水循環流路、および冷水貯留タンクと第2熱交換器とを含む冷水循環流路が同時に形成され、温水貯留タンクへの温水の貯留と冷水貯留タンクへの冷水の貯留が同時に行われることを特徴とした。
請求項4のヒートポンプシステムによれば、温水と冷水を同時に生成して、それぞれを貯留タンクに貯留させることができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、外部の浴槽内の湯水と水流通回路の水との間で熱交換を行う風呂熱交換器をさらに備え、水流通回路に、貯留タンクと第1熱交換器とを含む温水循環流路、冷暖房端末と第2熱交換器とを含む冷房循環流路、および風呂熱交換器と貯留タンクとを含む風呂追い焚き循環流路が同時に形成され、第1熱交換器で生成された温水が温水循環流路に流されて貯留タンクに貯留され、貯留タンクに貯留された温水が風呂追い焚き循環流路に流されて風呂熱交換器における熱交換に利用され、第2熱交換器で生成された冷水が冷房循環流路に流されて冷房に利用されることを特徴とした。
これにより請求項5のヒートポンプシステムは、冷房運転と風呂の追い焚き運転とを同時に行うことができる。
請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれかの発明において、前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも低くなることを条件に、送風機の回転数を増加させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とした。
請求項6のヒートポンプシステムは、検知温度が目標温度よりも低ければ、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体の温度が低すぎると判断して、送風機の回転数を増加させる。これにより、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体への第3熱交換器における加熱量が増加し、熱媒体が昇温される。そのため、第2熱交換器における水の冷却が弱まり、第2熱交換器で冷却される水の温度を目標温度に近づけることができる。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記ヒートポンプ制御部は、送風機の回転数が所定の上限値を上回ることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を増加させることを特徴とした。
一般に送風機の回転数は、各送風機によって制御できる範囲が定まっている。
請求項7のヒートポンプシステムは、例えば送風機の回転能力の上限を超える場合であっても、第3熱交換器の数を増加させることで、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体への第3熱交換器における加熱量を増加させることができる。これにより第3熱交換器に対する加熱量の制御範囲が高い側に拡げられるため、熱媒体を昇温させて第2熱交換器における冷却を弱め、第2熱交換器で冷却される水の温度を目標温度に近づけることができる。もちろん所定の上限値は、送風機の回転能力に限定されるわけではなく、任意に設定することができる。
請求項8の発明は、請求項2〜7の発明において、前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも高くなることを条件に、送風機の回転数を減少させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とした。
請求項8のヒートポンプシステムは、検知温度が目標温度よりも高ければ、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体の温度が高すぎると判断して、送風機の回転数を減少させる。これにより、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体への第3熱交換器における加熱量が減少し、熱媒体の温度が下がる。そのため、第2熱交換器における水の冷却がさらに強まり、第2熱交換器で冷却される水の温度を目標温度に近づけることができる。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記ヒートポンプ制御部は、送風機の回転数が所定の下限値を下回ることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を減少させることを特徴とした。
請求項9のヒートポンプシステムは、例えば送風機の回転数が制御可能な下限に達する場合であっても、第3熱交換器の数を減少させることで、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体への第3熱交換器における加熱量を減少させることができる。これにより第3熱交換器に対する加熱量の制御範囲が低い側に拡げられるため、熱媒体の温度を下げることで第2熱交換器における冷却をさらに強め、第2熱交換器で冷却される水の温度を目標温度に近づけることができる。所定の下限値は、任意に設定することができる。
請求項10の発明は、請求項2〜5のいずれかの発明において、前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも低くなることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を増加させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とした。
請求項10のヒートポンプシステムは、検知温度が目標温度よりも低ければ、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体の温度が低すぎると判断して、第3熱交換器の数を増加させる。これによりヒートポンプ回路を循環する熱媒体への第3熱交換器における加熱量を増加させることができる。そして第3熱交換器に対する加熱量の制御範囲が高い側に拡げられるため、熱媒体を昇温させることで第2熱交換器における冷却を弱め、第2熱交換器で冷却される水の温度を目標温度に近づけることができる。
請求項11の発明は、請求項2〜5,10のいずれかの発明において、前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも高くなることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を減少させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とした。
請求項11のヒートポンプシステムは、検知温度が目標温度よりも高ければ、ヒートポンプ回路を循環する熱媒体の温度が高すぎると判断して、第3熱交換器の数を減少させる。これによりヒートポンプ回路を循環する熱媒体への第3熱交換器における加熱量を減少させることができる。そして第3熱交換器に対する加熱量の制御範囲が低い側に拡げられるため、熱媒体の温度を下げて第2熱交換器における冷却をさらに強め、第2熱交換器で冷却される水の温度を目標温度に近づけることができる。
本発明は、冬季においても凍結の心配がなく、COP(成績係数)が高いヒートポンプシステムであって、暖房の際の温度立ち上げが早い構成を提供することができる。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図である。
本実施形態のヒートポンプシステムは、ヒートポンプを利用して温水と冷水を作り、これをタンクに貯留したり、直接熱負荷に供給したりする等によって活用するものである。
本実施形態のヒートポンプシステムは、大きく分けてヒートポンプ回路部1と熱貯留部30とによって構成されている。
ヒートポンプ回路部1は、二酸化炭素を熱媒体とし、超臨界ヒートポンプ回路を構成するものが望ましい。また代替フロン等の相変化する熱媒体を循環させるものであってもよい。
ヒートポンプシステムには、熱媒体の流れを切り換えて、温熱を取り出す暖房サイクルと冷熱を取り出す冷凍サイクルとを切り換えるものもあるが、本実施形態で採用するヒートポンプ回路部1は、熱媒体の流れを切り換える機能を持たない。
ヒートポンプ回路部1は、図1に示すように、圧縮機6、給湯熱交換器(第1熱交換器)3、膨張弁(膨張手段)4、冷水熱交換器(第2熱交換器)2、及び並列に配置された複数の空気熱交換器(第3熱交換器)5が環状に接続されている。ヒートポンプ回路部1の内部には、前記した二酸化炭素または代替フロン等の相変化する熱媒体が充填されており、必要に応じて流路を切り換えることができる様に第14弁から第16弁が設けられている。ここで第14弁から第16弁は二方弁である。
またヒートポンプ回路部1は、圧縮機6、膨張弁4、送風機26、第14弁から第16弁をはじめとする各部の動作を司るヒートポンプ制御部(図示せず)を備える。
ヒートポンプ回路部1には、冷水熱交換器2をバイパスするバイパス流路23が設けられている。バイパス流路23は、一方の端部が冷水熱交換器2の上流であって膨張弁4の下流にある分岐24に接続されており、他方の端部が冷水熱交換器2の下流であって空気熱交換器5の上流にある分岐25に接続されている。
ヒートポンプ回路部1の主たる流路には、分岐24の下流であって冷水熱交換器2の上流に第15弁たる二方弁が設けられ、バイパス流路23には第16弁たる二方弁が設けられている。
圧縮機6は、公知のそれと同一であり、レシプロ式、ロータリー式、あるいはスクロール式の圧縮機である。
給湯熱交換器(第1熱交換器)3は、一次側流路と二次側流路を持つ。そして一次側流路には、二酸化炭素または代替フロン等の熱媒体が流され、二次側流路には上水が流される。また給湯熱交換器3の二次側流路の入側近傍には、二次側流路に送り込まれる水の温度を検知できる給湯入側センサ75が設けられ、給湯熱交換器3の二次側流路の出側近傍には、二次側流路から送り出される水の温度を検知できる給湯出側センサ76が設けられている。
膨張弁4は、公知の冷凍機等に使用されるものである。
冷水熱交換器(第2熱交換器)2は、これに続く空気熱交換器(第3熱交換器)5と共に蒸発器として機能する。冷水熱交換器2は、一次側流路と二次側流路を持つ。そして一次側流路には二酸化炭素または代替フロン等の熱媒体が流され、二次側流路には上水が流される。また冷水熱交換器2の二次側流路の入側近傍には、二次側流路に送り込まれる水の温度を検知できる冷水入側センサ77が設けられ、冷水熱交換器2の二次側流路の出側近傍には、二次側流路から送り出される水の温度を検知できる冷水出側センサ78が設けられている。
空気熱交換器(第3熱交換器)5は、いわゆる室外機に含まれる。室外機には、並列に配置された複数(図では2つ)の空気熱交換器5と、これらの空気熱交換器5に対して送風可能な送風機26と、熱媒体が流される空気熱交換器5の数を調整する第14弁たる二方弁と、外気温を検知する外気温検知センサ(図示せず)とが設けられている。
送風機26の回転数は、ヒートポンプ制御部によって所定の範囲で制御することができる。
空気熱交換器5は、熱媒体流路と送風通路を有し、熱媒体流路を流れる二酸化炭素または代替フロン等の熱媒体と、送風通路を流れる送風機26からの送風との間で熱交換するものである。
ヒートポンプ回路部1では、第14弁を開閉することにより熱媒体が流される空気熱交換器5の数を調整することができる。
ヒートポンプ回路部1には前記した様に二酸化炭素または代替フロン等の熱媒体が充填されている。そして熱媒体は、圧縮機6で断熱圧縮されて高温高圧状態になり、下流の給湯熱交換器(第1熱交換器)3に流れ、給湯熱交換器3の二次側を流れる上水と熱交換して温度を降下させる。また二次側の上水は、熱媒体から熱を奪って昇温する。
そして給湯熱交換器3から排出された熱媒体は、膨張弁4で膨張されて低温低圧状態になる。膨張弁4から放出された熱媒体は、さらに冷水熱交換器(第2熱交換器)2に入って気化する。このとき熱媒体は周囲の熱を奪い、温度を上昇させる。一方、冷水熱交換器2の二次側を流れる上水は、熱を奪われて温度が低下する。
冷水熱交換器(第2熱交換器)2を出た熱媒体は、空気熱交換器5に入り、送風機26から送られた外気によって加熱されて気化が完了し、圧縮機6に戻る。本実施形態では、熱媒体が空気熱交換器5で加熱され、完全に気化するので、圧縮機6には気体状態の熱媒体が戻る。
次に熱貯留部30について説明する。
熱貯留部30は、前記したヒートポンプ回路部1と、給湯熱交換器(第1熱交換器)3及び冷水熱交換器(第2熱交換器)2で熱的に連結されている。即ちヒートポンプ回路部1の熱媒体は給湯熱交換器3及び冷水熱交換器2の一次側を流れるのに対し、これらの二次側の流路が熱貯留部30と連通している。
また熱貯留部30は、入水部56と給湯部52によって外部と接続されている。即ち入水部56が外部の上水源に接続されている。また給湯部52は図示しないシャワー、カラン、浴槽等に接続されている。
熱貯留部30は、冷暖房端末40とも接続されている。本実施形態の冷暖房端末40は、具体的にはエアコンの室内機であり、冷房機能と暖房機能とを兼ね備えている。もちろんエアコンの室内機は一例に過ぎず、冷暖房端末40は、ファンコンベクターや床暖房機であってもよい。また熱貯留部30に接続される冷暖房端末40は複数であってもよい。
さらに熱貯留部30は、外部の浴槽(風呂)とも接続されている。
熱貯留部30の内部には、二個の貯湯タンク10,11、風呂熱交換器(第5熱交換器)9、第1主流路循環ポンプ7、直接冷房ポンプ13、第2主流路循環ポンプ14が設けられ、これらの間に湯水が循環できる様に配管接続がなされている。
また必要に応じて流路を切り換えることができる様に第1弁から第13弁、第17弁の14個の切替え弁が設けられている。ここで第1弁から第7弁、および第17弁は二方弁であり、第8弁から第13弁は三方弁である。
加えて熱貯留部30は、上記各切替え弁や第1主流路ポンプ7、直接冷房ポンプ13、第2主流路循環ポンプ14、風呂循環ポンプ12をはじめとする各部の動作を司り、前記ヒートポンプ制御部(図示せず)との間で情報を送受できるタンク制御部(図示せず)を備える。
本実施形態で採用する二個の貯湯タンク10,11は、内部に温度成層を構成させて湯又は冷水を貯留させるものである。また二個の貯湯タンク10,11は、いずれも高温の湯と低温の冷水の双方を選択的に貯留させることができる。
二個の貯湯タンク10,11は特徴的な構造として、上部側と下部側にそれぞれ二個の湯水出入り口を持つ。即ち二個の貯湯タンク10,11は、いずれも4個の開口を持ち、その内の2個がタンク上部に設けられ、残る2個がタンク下部に設けられている。
説明上、それぞれの開口を上a開口、上b開口、下a開口、下b開口と称する。
熱貯留部30は、湯水が流される水流通回路32と、外部に設置された浴槽(風呂)の水を取り込んで循環させる風呂循環回路37とに大別される。
これらは熱的には繋がっているが流路は完全に分離されている。そのため水流通回路32を流れる水と浴槽の水とが混じり合ったりすることがない。
水流通回路32は、2系統の主たる回路(第1主流路35、第2主流路36)と、これらの流れの方向を切り替えるための補助的な流路と、冷暖房流路20とで構成されている。なお図1では、第1主流路35が第2主流路36の外側を取り巻く様に描かれている。
第1主流路35は、給湯熱交換器3に対して第1貯湯タンク10及び第2貯湯タンク11を並列に接続した流路である。第1主流路35には、当該流路に湯水を循環させるための第1主流路循環ポンプ7と逆止弁15が設けられている。また第1主流路35と各貯湯タンク10、11とを接続する各分岐流路には、弁が設けられている(第7弁、第4弁)。第7弁、第4弁はいずれも二方弁である。
また後記する第2主流路36と連結するための三方弁(第11弁)が設けられている。
さらに第1主流路35には入水部56と給湯部52が設けられている。
さらに具体的に説明すると、第1主流路35は、給湯熱交換器3の二次側流路の出側(図において上側)に配される給湯熱交出側流路48と、給湯熱交換器3の二次側流路の入側(図において下側)に配される給湯熱交入側流路53とを備える。なお図において、給湯熱交換器3の上部側が出水口であり、給湯熱交換器3の下部側が入水口である。
給湯熱交出側流路48には、給湯熱交換器3側から順に、第11弁たる三方弁と二つの分岐81,82が設けられている。
第11弁たる三方弁は、図の様にGポート、Jポート、Hポートを持ち、この内のGポートおよびJポートには、給湯熱交出側流路48の主たる流路が接続され、Hポートには第2主流路36に至る第1連通路50が接続されている。
給湯熱交出側流路48の二つの分岐81,82にはそれぞれ分岐流路83,84が接続されている。分岐流路83,84は、給湯熱交出側流路48の分岐81,82から、第1、第2貯湯タンク10,11の上部の開口たる上b開口に至っている。即ち給湯熱交出側流路48は、主たる流路が分岐され、第1、第2貯湯タンク10,11に接続されている。そして第1貯湯タンク10に至る分岐流路83には第7弁たる二方弁が取り付けられ、第2貯湯タンク11に至る分岐流路84には第4弁たる二方弁が取り付けられている。
また給湯熱交出側流路48の末端部85には、後述のバイパス路57が接続されている。
一方、給湯熱交入側流路53には、給湯熱交換器3側から順に、第1主流路循環ポンプ7、分岐86、逆止弁15、三つの分岐87〜89、減圧弁92、および上水の給水源が接続される入水部56が設けられている。
四つの分岐86〜89には、給湯熱交換器3側から順に、後述する第2連通路54、分岐流路90,91、およびバイパス路57がそれぞれ接続されている。
分岐流路90,91は、給湯熱交入側流路53の分岐87,88から、第1、第2貯湯タンク10,11の下部の開口たる下b開口に至っている。即ち給湯熱交入側流路53は、主たる流路が分岐され、第1、第2貯湯タンク10,11に接続されている。
バイパス路57は、給湯熱交出側流路48を流れる高温の湯に入水部56から供給された常温の水を混合することにより温度を調節された湯水を給湯部52または風呂循環回路37に供給する。
バイパス路57は、図に示すように給湯熱交出側流路48の末端部85と給湯熱交入側流路53の分岐89とを繋ぐように配置され、逆止弁、二方弁、湯水混合弁58たる三方弁などを用いて配管構成されている。
第1主流路35に設けられた第1主流路循環ポンプ7を起動させると、第1主流路35に水流が生じる。そして各弁を開閉させることにより、貯湯タンク10,11に湯水(冷水を含む)を出し入れすることができる。
具体的には、第1主流路35の第1貯湯タンク10の上部に設けられた第7弁を開くと、給湯熱交換器3と第1貯湯タンク10とによって構成される環状流路が開き、給湯熱交換器3を通過した湯水が第1貯湯タンク10の上部の上b開口から第1貯湯タンク10に入る。そして第1貯湯タンク10の下部に設けられた下b開口から第1貯湯タンク10内の湯水が押し出され、第1主流路循環ポンプ7を経て給湯熱交換器3に戻る。
また第1主流路35の第2貯湯タンク11の上部に設けられた第4弁を開くと、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11とによって構成される環状流路が開き、給湯熱交換器3を通過した湯水が第2貯湯タンク11の上部の上b開口から第2貯湯タンク11に入る。そして第2貯湯タンク11の下部に設けられた下b開口から第2貯湯タンク11内の湯水が押し出され、第1主流路循環ポンプ7を経て給湯熱交換器3に戻る。
次に第2主流路36について説明する。
第2主流路36は、冷水熱交換器2に対して、直接冷房ポンプ13、風呂熱交換器9、第1貯湯タンク10及び第2貯湯タンク11を並列に接続した流路である。
直接冷房ポンプ13は、第2主流路36に、冷水熱交換器2と冷暖房端末40とを繋ぐ環状流路が形成された場合に、冷水熱交換器2で生成された冷水を冷暖房端末40に対して循環させるためのポンプである。
風呂熱交換器9は、一次側流路と二次側流路を持つ。一次側流路には、第2主流路36からの湯水が流され、二次側流路には風呂循環回路37からの湯水が流される。
また第2主流路36には、当該流路に湯水を循環させるための第2主流路循環ポンプ14が設けられている。
さらに具体的に説明すると、第2主流路36は、冷水熱交換器2の二次側流路の入側に配される冷水熱交入側流路61と、冷水熱交換器2の二次側流路の出側に配される冷水熱交出側流路62と、直接冷房ポンプ13を含む分岐流路69と、風呂熱交換器9を含む分岐流路70とを備える。
冷水熱交入側流路61には、冷水熱交換器2側から順に、第1弁たる二方弁、圧力安全弁16、第3弁たる二方弁、第5弁たる二方弁、第12弁たる三方弁、および第8弁たる三方弁が設けられている。
第12弁たる三方弁は、図の様にKポート、Lポート、Mポートを持ち、この内のKポートおよびMポートには、冷水熱交入側流路61の主たる流路が接続され、Lポートには第1渡り配管65の一方の端部が接続されている。
なお第1渡り配管65の他方の端部は、後述する冷水熱交出側流路62の第13弁と第9弁の間に接続されている。
第8弁たる三方弁は、図の様にAポート、Bポート、Cポートを持ち、この内のAポートには冷水熱交入側流路61の主たる流路が接続され、Bポートには第1貯湯タンク10の上部の開口たる上a開口に至る分岐流路が接続され、Cポートには第2貯湯タンク11の上部の開口たる上a開口に至る分岐流路が接続されている。即ち冷水熱交入側流路61は、主たる流路が第8弁で二手に分岐され、分岐した一方の端部が第1貯湯タンク10に接続され、他方の端部が第2貯湯タンク11に接続されている。
冷水熱交入側流路61の第3弁と第5弁との間には分岐94が形成されている。そしてこの分岐94と、第1主流路35の給湯熱交出側流路48に設けられた三方弁(第11弁)のHポートとを繋ぐように第1連通路50が設けられている。
第1連通路50は、第1主流路35の給湯熱交出側流路48と第2主流路36の冷水熱交入側流路61とを連通する流路である。
一方、冷水熱交出側流路62には、冷水熱交換器2側から順に、第17弁たる二方弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁たる三方弁、および第9弁たる三方弁が設けられている。
第13弁たる三方弁は、図の様にOポート、Pポート、Qポートを持ち、この内のOポートおよびQポートは、冷水熱交出側流路62の主たる流路に接続され、Pポートには第2渡り配管66の一方の端部が接続されている。
なお第2渡り配管66の他方の端部は、冷暖房熱交入側流路61の第12弁と第8弁との間に接続されている。
第9弁たる三方弁は、図の様にDポート、Eポート、Fポートを持ち、この内のDポートには冷水熱交出側流路62の主たる流路が接続され、Eポートには第1貯湯タンク10の下部の開口たる下a開口に至る分岐流路が接続され、Fポートには第2貯湯タンク11の下部の開口たる下a開口に至る分岐流路が接続されている。即ち冷水熱交出側流路62は、主たる流路が第9弁で二手に分岐され、分岐した一方の端部が第1貯湯タンク10に接続され、他方の端部が第2貯湯タンク11に接続されている。
冷水熱交出側流路62の第2主流路循環ポンプ14と第13弁との間には分岐95が形成されている。そしてこの分岐95と、給湯熱交入側流路53の第1貯湯タンク10と第1主流路循環ポンプ7との間に形成された分岐86とを繋ぐように第2連通路54が配置される。
第2連通路54は、第1主流路35の給湯熱交入側流路53と第2主流路36の冷水熱交出側流路62とを連通する流路である。第2連通路54には、第10弁たる三方弁が取り付けられている。
第10弁たる三方弁は、図の様にRポート、Sポート、Tポートを持ち、この内のRポートおよびSポートには、第2連通路54の主たる流路が接続され、Tポートには給湯熱交出側流路48に至る第3連通路55の一方の端部が接続されている。なお第3連通路55の他方の端部は、給湯熱交出側流路48の給湯熱交換器3と第11弁との間に接続されている。そのため第2連通路54の一部と第3連通路55とで形成される流路によって、第1主流路35の給湯熱交出側流路48と給湯熱交入側流路53とを連通させることができる。
直接冷房ポンプ13を含む分岐流路69は、一方の端部が冷水熱交入側流路61の第3弁と分岐94との間に形成された分岐96に接続され、他方の端部が冷水熱交出側流路62の冷水熱交換器2と第17弁との間に形成された分岐98に接続されている。また分岐流路69には、直接冷房ポンプ13の下流側に逆止弁8が設けられている。
風呂熱交換器9を含む分岐流路70は、一方の端部が冷水熱交入側流路61の第5弁と第12弁との間に接続され、他方の端部が冷水熱交出側流路62の第17弁と第2主流路循環ポンプ14との間に接続されている。また分岐流路70には第6弁たる二方弁が設けられている。
第2主流路36に設けられた第2主流路循環ポンプ14を起動させると、第2主流路36に水流が生じる。そして各弁を開閉することにより、貯湯タンク10,11の湯水(冷水を含む)を出し入れさせることができる。
例えば、第12弁のMポートとKポートとを連通状態にし、第13弁のOポートとQポートとを連通状態にし、第8弁のAポートとBポートとを連通状態にし、第9弁のDポートとEポートとを連通状態にすることで、冷水熱交換器2と第1貯湯タンク10とによって構成される環状流路を第2主流路36に開くことができる。この環状流路では、冷水熱交換器2を通過した湯水が第1貯湯タンク10の下部の下a開口から第1貯湯タンク10に入る。そして第1貯湯タンク10の上部に設けられた上a開口から第1貯湯タンク10内の湯水が押し出され、冷水熱交換器2に戻る。
また上記の状態において第8弁と第9弁とを切り替え、第8弁のAポートとCポートとを連通状態にし、第9弁のDポートとFポートとを連通状態にすることで、冷水熱交換器2と第2貯湯タンク11とによって構成される環状流路を第2主流路36に開くことができる。この環状流路では、冷水熱交換器2を通過した湯水が第2貯湯タンク11の下部の下a開口から第2貯湯タンク11に入る。そして第2貯湯タンク11の上部に設けられた上a開口から第2貯湯タンク11内の湯水が押し出され、冷水熱交換器2に戻る。
また第5弁たる二方弁と第6弁たる二方弁を開くと、第2主流路循環ポンプ14に対して冷水熱交換器2と風呂熱交換器9とが並列接続され、冷水熱交換器2と風呂熱交換器9の双方に湯水が流れる。
また第12弁と第13弁を切り替え、第12弁たる三方弁のKポートとLポートとを連通状態にし、第13弁たる三方弁のOポートとPポートとを連通状態にすることで、貯湯タンク10,11に対する入水、出水の方向を逆転させることができる。
具体的に説明すると、通常のルートとして、第12弁のKポートとMポートとを連通状態にし、第13弁のOポートとQポートとを連通状態にして(通常状態)、第2主流路循環ポンプ14を動作させると、前記した様に、冷水熱交換器2を通過した湯水が第1、第2貯湯タンク10,11の下部の下a開口から第1、第2貯湯タンク10,11に入り、第1、第2貯湯タンク10,11の上部に設けられた上a開口から第1、第2貯湯タンク10,11内の湯水が押し出され、冷水熱交換器2に戻る。
これに対して、第12弁のKポートとLポートとを連通状態にしてKポートとMポートとの間を遮断状態にし、第13弁のOポートとPポートとを連通状態にしてOポートとQポートとの間を遮断状態にすると、貯湯タンク10,11に対する入水箇所と出水箇所が入れ代わり、貯湯タンク10,11の上部側から湯水が入水し、下部側から出水する構成となる。
即ち冷水熱交換器2を通過して第2主流路循環ポンプ14から吐出された湯水が、第2渡り配管66を通って冷水熱交入側流路61の一部を経由し、第1、第2貯湯タンク10,11の上部の上a開口から第1、第2貯湯タンク10,11に入る。
そして第1、第2貯湯タンク10,11の下部に設けられた下a開口から第1、第2貯湯タンク10,11内の湯水が押し出され、第1渡り配管65を通って冷水熱交入側流路61の一部を経由して冷水熱交換器2に戻される。
また第2主流路36には、冷水熱交換器2をバイパスして、冷水熱交入側流路61と冷水熱交出側流路62とを結ぶ冷水熱交バイパス流路47が設けられている。冷水熱交バイパス回路47には、第2弁たる二方弁が取り付けられている。冷水熱交バイパス流路47は、一方の端部が冷水熱交入側流路61の第1弁と圧力安全弁16との間に接続されており、他方の端部が冷水熱交出側流路62の冷水熱交換器2と分岐98との間に接続されている。
そして冷水熱交バイパス流路47に設けられた第2弁を閉じ、冷水熱交バイパス流路47と冷水熱交換器2との間に設けられた第1弁を開くと、上記の様に第2主流路を流れる湯水の全量が冷水熱交換器2を通過する。
逆に第2弁を開き、第1弁を閉じると、第2主流路36を流れる湯水の全量が冷水熱交換器2を迂回する。
さらに第2弁と第1弁の双方を開くと、第2主流路36を流れる湯水の一部が冷水熱交換器2に流れる。
次に冷暖房回路20について説明する。
冷暖房回路20は、水流通回路32から冷暖房端末40に対して湯水を供給する往側流路72と、冷暖房端末40から水流通回路32に対して湯水を戻す戻側流路73と、往側流路72と戻側流路73とを接続して冷暖房端末40内に湯水を循環させる端末内流路(図示せず)によって構成されている。端末内流路には、内蔵弁(図示せず)たる二方弁が設けられている。
往側流路72は、一方の端部が冷暖房端末40の端末内流路の入側端部に接続され、他方の端部が冷水熱交入側流路61の第3弁と分岐96との間に設けられた分岐97に接続されている。また戻側流路73は、一方の端部が冷暖房端末40の端末内流路の出側端部に接続され、他方の端部が冷水熱交入側流路61の圧力安全弁16と第3弁との間に設けられた分岐99に接続されている。
そして冷水熱交入側流路61(第2主流路36)の第3弁および冷暖房端末40内の内蔵弁を開閉させることで、冷暖房回路20を流れる湯水の量を増減させ、冷暖房端末40に至る湯水の量を調節することができる。
具体的には、端末バイパス流路46の第3弁を閉状態にし、冷暖房端末40の内蔵弁を開状態にすると、冷暖房回路20を流れる湯水の全量が冷暖房端末40を通過する。逆に第3弁を開状態にし、内蔵弁を閉状態にすると、冷暖房回路20を流れる湯水の全量が冷暖房端末40を迂回する。即ち、冷水熱交入側流路61の第3弁を含む分岐97と分岐99との間の区間は、冷暖房端末40をバイパスする端末バイパス流路46として機能する。
ここで冷暖房端末40における暖房運転が開始されると、冷暖房回路20には温水が供給されるため、冷暖房回路20内が高温高圧状態になる。これにより弁の固着やポンプケーシングの破損が生じるおそれがある。そのため、本実施形態のヒートポンプシステムは、水流通回路32に圧力安全弁16を設けて冷暖房回路20の圧力の増加を抑制している。
冷暖房回路20の圧力の増加を抑制する手段として、膨張タンクを用いることも可能である。しかし上記した様に本実施形態のヒートポンプシステムの熱貯留部30は、水流通回路32と冷暖房回路20とが独立(縁切り)していないため、開放式タンクではタンク内の上水に異物が侵入するおそれがある。また密閉式タンクでは、冷暖房回路20の圧力を吸収しようとするとタンクが大型化してしまうという問題がある。
これに対して、圧力安全弁16によって冷暖房回路20の圧力の増加を抑制すれば、上水に異物が侵入するおそれがなく、装置の小型化に資することができる。
次に風呂循環回路37について説明する。
風呂循環回路37は、風呂熱交換器9から浴槽へ湯水を送る往き側流路と、浴槽から湯を風呂熱交換器9に戻す戻り側流路によって構成され、戻り側流路(風呂から風呂熱交換器9に向かう側)に風呂ポンプ12が設けられている。
このため風呂循環回路37は、風呂ポンプ12を起動して外部の浴槽(風呂)の湯水を風呂熱交換器9に循環させ、風呂の追い焚きや残存する熱エネルギーの回収を行うことができる。
なお本実施形態のヒートポンプシステムは、冷水熱交換器2、給湯熱交換器3、および風呂熱交換器9における一次側流路の液体の流れと二次側流路の液体の流れが向流になるように構成されており、熱伝達に有利な構成になっている。
次に本実施形態のヒートポンプシステムの動作モードについて説明する。
本実施形態のヒートポンプシステムは、貯湯タンクを利用した冷房モード、直接冷房モード、冷温水貯留モード、貯湯タンクを利用したタンク暖房モード(暖房単独モード)、直接暖房モード、温水貯留モード、風呂熱回収モード、出湯モード、滞留水入替沸き上げモード、凍結予防モード、風呂熱回収による除霜モード、タンク暖房及び温水貯留同時モード(暖房・貯湯併用モード)、直接冷房及び風呂追い焚き同時モードの各モードで動作させることができる。
以下順次説明する。
(貯湯タンクを利用した冷房モード)
貯湯タンクを利用した冷房モードは、貯湯タンクに貯留された冷水を利用して冷房を行うものである。
図2は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯湯タンクを利用した冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
本実施形態では、第1貯湯タンク10に貯留した冷水を利用して冷暖房端末40で冷房を行う例を示すが、第2貯湯タンク11に貯留した冷水を利用してもよい。
貯湯タンクを利用した冷房モードにおいては、水流通回路32の第2主流路36と冷暖房回路20とを利用する。またヒートポンプ回路部1を使用しないため圧縮機6は停止させる。
水流通回路32では、第1主流路35と第2主流路36とを独立(縁切り)させ、冷暖房端末40と第1貯湯タンク10とを結ぶ環状流路が開かれ、他の流路が閉鎖される。具体的な環状流路は、冷暖房端末40から順に、圧力安全弁16、第2弁、第17弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第2渡り配管66、第8弁、第1貯湯タンク10の上a開口、第1貯湯タンク10の下a開口、第9弁、第1渡り配管65、第12弁、第5弁を経由して冷暖房端末40に戻る流路である。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記した流路に湯水を循環させる。このとき第3弁は閉状態であり、端末バイパス流路46が閉じられている。
貯湯タンクを利用した冷房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表1の通りである。
Figure 2009133540
貯湯タンクを利用した冷房モードにおいては、第1貯湯タンク10の下部側に溜まった冷水が冷暖房回路20を経て外部の冷暖房端末40に至り、冷房に寄与する。
(直接冷房モード)
直接冷房モードは、ヒートポンプ回路を動作させて低温を作り、この冷熱を貯留することなく冷暖房端末40に移動させて冷房するモードである。また本動作モードでは、同時に貯湯タンクに温水を貯留する。
図3,4は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、図3は、直接冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示し、図4は、直接冷房モードの変形例における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
また本実施形態では、第2貯湯タンク11に温水が貯留されるが温水が貯留されるのは第1貯湯タンクであってもよい。
図3に示すように直接冷房モードでは、ヒートポンプ回路部1と、水流通回路32の第1主流路35と第2主流路36と冷暖房回路20とを利用する。
ヒートポンプ回路部1では、圧縮機6を起動させてヒートポンプ回路に熱媒体を循環させる。このときヒートポンプ回路部1は、第15弁が開状態、第16弁が閉状態になっており、熱媒体がバイパス流路23ではなく冷水熱交換器2に流れるように構成される。
また図では第14弁が閉状態にされ、熱媒体が流される空気熱交換器5の数が一つであるが、第14弁がこの様な構成に限定されるわけではない。第14弁の開閉状態は、送風機26の回転数とともに、冷水熱交換器2における熱媒体の加熱量に応じて決定される。なお、これらの制御に関しては、フローチャートを用いて後に詳細に説明する。
これによりヒートポンプ回路部1は、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の熱媒体流路側が高温となり、冷水熱交換器(第2熱交換器)2の熱媒体流路側が低温となる。
水流通回路32では、第1主流路35と第2主流路36とを独立させる(縁切り)。
第1主流路35は、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11を結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。具体的な環状流路は、給湯熱交換器3から第2貯湯タンク11の上b開口、第2貯湯タンク11の下b開口、逆止弁15、第1主流路循環ポンプ7を経由して給湯熱交換器3に戻る流路である。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動させ、上記した流路に湯水を循環させる。
また第2主流路36および冷暖房回路20では、冷水熱交換器2と冷暖房端末40とを結ぶ環状流路が開かれ、他の流路が閉鎖される。具体的な環状流路は、冷水熱交換器2から順に、直接冷房ポンプ13、逆止弁8、冷暖房端末40、圧力安全弁16、第1弁を経由して冷水熱交換器2に戻る流路である。
そして直接冷房ポンプ13を起動させ、上記した流路に湯水を循環させる。
直接冷房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表2の通りである。
Figure 2009133540
図4に示す直接冷房モードの変形例の流路構成は、第2主流路36および冷暖房回路20に形成される環状流路が相違するだけであり、他の流路構成は図3に示す冷暖房モードの流路構成と同一である。
具体的な環状流路は、冷水熱交換器2から順に、第17弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第12弁、第5弁、冷暖房端末40、圧力安全弁16、第1弁を経由して冷水熱交換器2に戻る流路である。そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記した流路に湯水を循環させる。
直接冷房モードの変形例における各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表3の通りである。
Figure 2009133540
直接冷房モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、冷水熱交換器2で低温が作られる。
そして前記した様に第1主流路35では、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11とを結ぶ環状流路が開かれる。当該流路の湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって循環移動され、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第2貯湯タンク11の上部側に供給される。
第2貯湯タンク11内では、高温の湯水が第2貯湯タンク11の上から層状に貯留される。即ち第2貯湯タンク11内では、新たに供給された高温の湯水と、タンク内に残留していた低温の湯水との間に明確な境界ができて両者が混じり合わず、第2貯湯タンク11内に温度成層が構成される。
また低温の湯水は、第2貯湯タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第2貯湯タンク11内が高温の湯で満たされてゆく。
また第2主流路36および冷暖房回路20では、冷水熱交換器2と冷暖房端末40とを結ぶ環状流路が開かれる。当該流路の湯水は、第2主流路循環ポンプ14によって循環移動され、冷水熱交換器2で冷却された冷水は、外部の冷暖房端末40に至り、冷房に寄与する。
(冷温水貯留モード)
冷温水貯留モードは、ヒートポンプ回路部1を動作させて温水と冷水を生成させ、これをそれぞれ貯湯タンクに貯留するモードである。冷房運転に備えて、冷房運転しない時間帯に冷水を貯留することができ、深夜電力帯での運転に好適である。
図5は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、冷温水貯留モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。本実施形態では、第1貯湯タンク10に冷水を貯留し、第2貯湯タンク11に温水を貯留する。
冷温水貯留モードでは、ヒートポンプ回路部1と、水流通回路32の第1主流路35と第2主流路36とが利用される。
ヒートポンプ回路部1は、前記の直接冷房モードと同一の流路構成である。
水流通回路32では、第1主流路35と第2主流路36とを独立させる(縁切り)。
第1主流路35は、前記の直接冷房モードの流路構成と同一であり、第1主流路循環ポンプ7によって湯水を循環させる。
第2主流路36は、冷水熱交換器2と第1貯湯タンク10を結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。具体的な環状流路は、冷水熱交換器2から順に、第17弁、第2主流路ポンプ14、第13弁、第9弁、第1貯湯タンク10の下a開口、第1貯湯タンク10の上a開口、第8弁、第12弁、第5弁、第3弁、圧力安全弁16、第1弁を経由して冷水熱交換器2に戻る流路である。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記した流路に湯水を循環させる。
冷温水貯留モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表4の通りである。
Figure 2009133540
冷温水貯留モードでは、給湯熱交換器3で高温が作られ、冷水熱交換器2で低温が作られる。
そして前記した様に第1主流路35では、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11とを結ぶ環状流路が開かれる。当該流路の湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって循環移動され、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第2貯湯タンク11の上部側に供給され、高温の湯水が第2貯湯タンク11の上から層状に貯留される。
また低温の湯水は、第2貯湯タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第2貯湯タンク11内が高温の湯で満たされてゆく。
また第2主流路36では、冷水熱交換器2と第1貯湯タンク10とを結ぶ環状流路が開かれる。当該流路の湯水が、第2主流路循環ポンプ14によって循環移動され、冷水熱交換器2で冷却された冷水が第1貯湯タンク10の下部側に供給される。
第1貯湯タンク10内では、冷水が第1貯湯タンク10の下から層状に貯留される。即ち第1貯湯タンク10内では、新たに供給された冷水とタンク内に残留していた常温の湯水との間に明確な境界ができて両者が混じり合わず、第1貯湯タンク10内に温度成層が構成される。
また常温の湯水は、第1貯湯タンク10の上部から押し出され、冷水熱交換器2に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第1貯湯タンク10内が低温の水で満たされてゆく。
上記した実施形態では、第1貯湯タンク10に冷水を貯留し、第2貯湯タンク11に温水を貯留したが、逆に第1貯湯タンク10に温水を貯留し、第2貯湯タンク11に冷水を貯留してもよい。
(貯湯タンクを利用した暖房モード(暖房単独モード))
貯湯タンクを利用した暖房モードは、貯湯タンクに貯留された温水を利用して暖房を行うものである。
図6は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯湯タンクを利用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
本実施形態では、第1貯湯タンク10に貯留した温水を利用して冷暖房端末40で暖房を行う例を示すが、第2貯湯タンク11に貯留した温水を利用してもよい。
貯湯タンクを利用した暖房モードにおいては、水流通回路32の第2主流路36と冷暖房回路20とを利用する。またヒートポンプ回路部1は使用しないので圧縮機6は停止させる。
水流通回路32では、第1主流路35と第2主流路36を独立(縁切り)させ、冷暖房端末40と第1貯湯タンク10とを結ぶ環状流路が開かれ、他の流路が閉鎖される。具体的な環状流路は、冷暖房端末40から順に、圧力安全弁16、第2弁、第17弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第9弁、第1貯湯タンク10の下a開口、第1貯湯タンク10の上a開口、第8弁、第12弁、第5弁を経由して冷暖房端末40に戻る流路である。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記した流路に湯水を循環させる。このとき第3弁は閉状態であり、端末バイパス流路46が閉じられている。
貯湯タンクを利用した暖房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表5の通りである。
Figure 2009133540
貯湯タンクを利用した暖房モードにおいては、第1貯湯タンク10の上部側に溜まった温水が冷暖房回路20を経て外部の冷暖房端末40に至り、暖房に寄与する。
貯湯タンクを利用した暖房モードは、貯湯タンク10,11に貯留されていた高温の湯を取り出して暖房に供するものであるため、以下に説明する「直接暖房モード」に比べて冷暖房端末40の温度の立ち上がりが早い。
(直接暖房モード)
直接暖房モードは、ヒートポンプ回路を動作させて高温を作り、この熱を貯留することなく冷暖房端末40に移動させて暖房するモードである。直接暖房モードは、貯湯タンク10,11内の湯を消費することなく暖房を行うことができるので、貯湯タンク10,11内の残湯が少ない場合に好適な暖房モードである。また直接暖房モードによると、風呂落とし込みや給湯の用途のために貯湯タンク10,11内に湯を残しておくことができる。
図7は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
直接暖房モードでは、ヒートポンプ回路部1と、水流通回路32の第1主流路35と第2主流路36と冷暖房回路20とを利用する。
ヒートポンプ回路部1では、圧縮機6を起動してヒートポンプ回路に熱媒体を流通させる。このときヒートポンプ回路部1は、第15弁が閉状態、第16弁が開状態になっており、熱媒体が冷水熱交換器2をバイパスするように構成される。また、第14弁が開状態になっており、熱媒体が流れる空気熱交換器5の数は二つである。その結果、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の熱媒体流路側が高温になるのに対し、冷水熱交換器(第2熱交換器)2の熱媒体流路側は低温にならない。また熱媒体が冷水熱交換器2をバイパスすることにより減少する熱媒体の加熱量は、空気熱交換器5の数を増やして送風機26の回転数を制御することで調整されている。
水流通回路32では、第1連通路50および第2連通路54を経由して第1主流路35と第2主流路36とを連通させて、給湯熱交換器3と冷暖房端末40を結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。
具体的な環状流路は、給湯熱交換器3から順に、第11弁、冷暖房端末40、圧力安全弁16、第2弁、第17弁、第2主流路循環ポンプ14、第10弁、第1主流路循環ポンプ7を経由して給湯熱交換器3に戻る流路である。
そして第1主流路循環ポンプ7および第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記流路に湯水を循環させる。このとき第3弁は閉状態であり、端末バイパス流路46が閉じられている。
直接暖房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表6の通りである。
Figure 2009133540
直接暖房モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、給湯熱交換器3で熱を受けて昇温した温水は、外部の冷暖房端末40に至り、暖房に寄与する。
(温水貯留モード)
温水貯留モードは、ヒートポンプ回路を動作させて温水を生成させ、これを第1貯湯タンクと第2貯湯タンクの双方に貯留するモードである。
図8、9は、本発明のヒートポンプシステムの温水貯留モードにおける作動原理図であり、図8は、第2貯湯タンクに対して温水を貯留する場合における弁の開閉状況と湯水の流れを示し、図9は、第1貯湯タンクに対して温水を貯留する場合における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
温水貯留モードでは、ヒートポンプ回路部1と、水流通回路32を利用する。
ヒートポンプ回路部1は、前記の直接暖房モードと同一の流路構成である。
水流通回路32では、第1主流路35と第2主流路36とを独立(縁切り)させ、第1主流路35だけを使用する。即ち第2主流路36の第2主流路循環ポンプ14は停止させる。
第1主流路35は、前記した冷温水貯留モードと同様に、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11を結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。そして第1主流路循環ポンプ7が起動され、上記流路に湯水が循環される。
温水貯留モードにおいて第2貯湯タンク11に温水を貯留する場合における各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表7の通りである。
Figure 2009133540
温水貯留モードでは、給湯熱交換器3で高温が作られる。
そして前記した様に第1主流路35によって給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第2貯湯タンク11の上部側に供給され、高温の湯水が第2貯湯タンク11の上から層状に貯留される。
また低温の湯水は、第2貯湯タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第2貯湯タンク11内が高温の湯で満たされてゆく。
第2貯湯タンク11内が高温の湯で満たされたら、湯を貯留する貯湯タンクを第2貯湯タンク11から第1貯湯タンク10に切替え、第1貯湯タンク10に高温の湯を供給する。
即ち図9の様に、第1主流路35は、給湯熱交換器3と第1貯湯タンク10を結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
温水貯留モードにおいて第1貯湯タンク10に温水を貯留する場合における各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表8の通りである。
Figure 2009133540
(風呂熱回収モード)
風呂熱回収モードは、風呂循環回路37を利用して風呂熱交換器9に外部の浴槽の湯水を循環させ、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収するものである。
図10は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯湯タンクを利用した風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
本実施形態では、第1貯湯タンク10に熱エネルギーを回収させる例を示すが、第2貯湯タンク11に熱エネルギーを回収させてもよい。
風呂熱回収モードにおいては、水流通回路32と、風呂循環回路37とを利用する。
水流通回路32は、第1主流路35と第2主流路36を独立(縁切り)させ、第2主流路36だけを使用する。第2主流路36は、第12弁及び第13弁を切り換えて第1渡り配管65及び第2渡り配管66に通水可能な状態にして風呂熱交換器9と第1貯湯タンク10とを結ぶ環状流路が開かれ、他の流路が閉鎖される。
具体的な環状流路は、風呂熱交換器9から順に、第6弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第2渡り配管66、第8弁、第1貯湯タンク10の上a開口、第1貯湯タンク10の下a開口、第9弁、第1渡り配管65、第12弁を経て風呂熱交換器9に戻る環状流路が開かれる。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動させて、上記流路に湯水が循環される。
第1貯湯タンク10を利用した風呂熱回収モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表9の通りである。
Figure 2009133540
貯湯タンクを利用した風呂熱回収モードにおいては、風呂ポンプ12を起動させ、外部の浴槽内の湯水を風呂熱交換器9に導入する。また第2主流路循環ポンプ14を起動させ、第1貯湯タンク10の下部に溜まった水を抜き出して風呂熱交換器9に導く。ここで浴槽内に湯があり、さらにその湯が常温よりも高いならば、風呂熱交換器9で風呂側から第1貯湯タンク10側の水に熱移動があり、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーが回収される。そして風呂熱交換器9で昇温された水は、第1貯湯タンク10に導入される。
(出湯モード)
出湯モードは、貯湯タンク内の湯を出湯させるモードである。
図11は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯湯タンクを利用した出湯モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
本実施形態では、第1貯湯タンク10内の湯を用いて出湯させる例を示すが、第2貯湯タンク11を用いてもよい。
出湯モードにおいては、入水口と貯湯タンクを経由し、給湯口に至る流路だけを開き、他の流路を全て遮断する。
出湯モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表10の通りである。
Figure 2009133540
第1貯湯タンク10を利用した出湯モードでは、給水が第1貯湯タンク10の下部に導入され、第1貯湯タンク10の上部に溜まった高温の湯が押し出されて給湯部52に至る。またバイパス路57において、第1貯湯タンク10から排出された湯と入水口からの水とが混合されて温度調節がなされる。
(滞留水入替沸き上げモード)
滞留水入替沸き上げモードは、冬季など冷水を作成しない場合に、給湯熱交換器3で加熱された温水を冷水熱交換器2に循環させることで、冷水熱交換器2に滞留する水を入れ替えて、同時に加熱された温水で冷水熱交換器2および水流通回路32を殺菌する運転モードである。
図12は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、滞留水入替沸き上げモードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
本実施形態では、第2貯湯タンク11を用いる例を示すが、第1貯湯タンク10を用いてもよい。
滞留水入替沸き上げモードでは、ヒートポンプ回路部1と、水流通回路32の第1主流路35と第2主流路36と冷暖房回路20とが利用される。
ヒートポンプ回路部1は、前記の直接暖房モードと同一の流路構成である。
水流通回路32には、給湯熱交換器3、冷暖房端末40、冷水熱交換器2、および第2貯留タンク11を結ぶ環状流路が形成され、他の流路が閉鎖される。具体的な環状流路は、給湯熱交換器3から順に、第11弁、冷暖房端末40、第1弁、冷水熱交換器2、第17弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第2渡り配管66、第8弁、第2貯湯タンク11、第1主流路循環ポンプ7を経て、給湯熱交換器3に戻る環状流路が開かれる。
そして第1主流路循環ポンプ7および第2主流路循環ポンプ14を起動させて、上記流路に湯水が循環される。
滞留水入替沸き上げモードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表11の通りである。
Figure 2009133540
滞留水入替沸き上げモードでは、給湯熱交換器3で高温が作られる。
そして前記した環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7および第2主流路循環ポンプ14によって給湯熱交換器3で加熱された温水が冷水熱交換器2に送られ、冷水熱交換器2内に滞留する水の入れ替え、冷水熱交換器2および水流通回路32内の殺菌が行われる。
(凍結予防モード)
凍結予防モードは、冬季の朝方など冷え込みが厳しい時期に、水流通回路32内の水を循環させて、水流通回路32内の水が凍結するのを防止するものである。
図13は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、凍結予防モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
凍結予防モードでは、水流通回路32が利用されて環状流路が形成される。具体的な環状流路は、冷水熱交換器2から順に、第17弁、第2主流路循環ポンプ14、第10弁、第1主流路循環ポンプ7、給湯熱交換器3、第11弁、冷暖房端末40、圧力安全弁16、第1弁を経由して冷水熱交換器2に戻る流路である。そして、第1主流路循環ポンプ7および第2主流路循環ポンプ14を起動させて、上記流路の湯水が循環される。
凍結予防モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表12の通りである。
Figure 2009133540
(風呂熱回収による除霜モード)
風呂熱回収による除霜モードは、風呂循環回路37を利用して風呂熱交換器9に外部の浴槽の湯水を循環させ、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを水流通流路32の湯水に回収し、さらにこの熱を利用してヒートポンプ回路の除霜運転を行う運転モードである。また、除霜モードにおいては、貯湯タンクの焚き上げも同時に行われる。
本実施形態では、第2貯湯タンク11を用いる例を示すが、第1貯湯タンク10を用いてもよい。
図14は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、風呂熱回収による除霜モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
風呂熱回収による除霜モードでは、ヒートポンプ回路部1と、水流通回路32と、風呂循環回路37とが利用される。
ヒートポンプ回路部1では、圧縮機6を起動させてヒートポンプ回路に熱媒体を流通させる。このときヒートポンプ回路部1は、第15弁が開状態、第16弁が閉状態になっており、熱媒体がバイパス流路23ではなく冷水熱交換器2に流れるように構成される。また第14弁が開状態になっており、熱媒体が流れる空気熱交換器5の数は2つである。その結果、給湯熱交換器3の熱媒体流路側が高温となり、冷水熱交換器2の熱媒体流路側が低温となる。
水流通回路32では、第1主流路35と第2主流路36を独立させる(縁切り)。
第1主流路35は、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11を結ぶ上記の直接冷房モードと同一の環状流路が開かれ、他の流路が閉鎖される。そして第1主流路循環ポンプ7を起動させて前記流路に湯水が循環される。
第2主流路36には、第2主流路循環ポンプ14に対して風呂熱交換器9と冷水熱交換器2とが並列に接続された流路が開かれ、他の流路が閉鎖される。具体的な流路は、第2主流路循環ポンプ14から順に、第13弁、第2渡り配管66、第12弁を通って、風呂熱回収流路と冷水熱交加熱流路とに分かれる。風呂熱回収流路は、風呂熱交換器9、第6弁を順に経由する流路であり、冷水熱交加熱流路は、第5弁、第3弁、圧力安全弁16、第1弁、冷水熱交換器2、第17弁を順に経由する流路である。そして風呂熱回収流路と冷水熱交加熱流路とに分かれた流路は、第17弁と第2主流路循環ポンプ14との間で合流し、第2主流路循環ポンプ14に戻ることになる。そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記流路に湯水を循環させる。
また風呂循環回路37では、風呂熱交換器9に外部の浴槽の湯水を循環させ、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収する。即ち風呂ポンプ12を起動させ、外部の浴槽内の湯水を風呂熱交換器9に導入する。
風呂熱回収による除霜モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表13の通りである。
Figure 2009133540
風呂熱回収による除霜モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、冷水熱交換器2は低温となる。
そして前記した様に第1主流路35において、給湯熱交換器3と第2貯湯タンク11とを結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動される。そのため給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第2貯湯タンク11の上部側に供給される。
第2貯湯タンク11内では、高温の湯水が第2貯湯タンク11の上から層状に貯留される。また低温の湯水は、第2貯湯タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
また冷水熱交換器2は低温となるが、風呂熱回収による除霜モードにおいては、冷水熱交換器2が風呂から回収された熱によって昇温される。
具体的には、風呂ポンプ12を起動させ、外部の浴槽内の湯水が風呂熱交換器9に導入される。同時に第2主流路循環ポンプ14が起動され、第2主流路循環ポンプ14から吐出された湯水の一部が風呂熱交換器9を通過する。ここで浴槽内には湯があり、さらにその湯が常温よりも高いならば、風呂熱交換器9で風呂側から第2主流路36側の水に熱移動があり、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーが回収されて第2主流路36側の水が昇温する。そのため昇温された水が冷水熱交換器2に入り、冷水熱交換器2が昇温されて除霜される。
(タンク暖房及び温水貯留同時モード(暖房・貯湯併用モード)
タンク暖房及び温水貯留同時モード(暖房・貯湯併用モード)は、第1貯湯タンク10又は第2貯湯タンク11から湯を抜き出して暖房に供すると同時に、ヒートポンプ回路部1を動作させて温水を生成させ、これを第1貯湯タンク10又は第2貯湯タンク11に貯留するモードである。
図15は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、タンク暖房及び温水貯留同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。タンク暖房及び温水貯留同時モード(暖房・貯湯併用モード)には第1貯湯タンク10を利用する場合と、第2貯湯タンク11を利用する場合とがあるが、図15は、第1貯湯タンク10を利用する場合の作動原理図を示す。
タンク暖房及び温水貯留同時モードは、ヒートポンプ回路部1と水流通回路32とを利用する。
ヒートポンプ回路部1は、前記の直接暖房モードと同一の流路構成である。
冷暖房回路20の流路構成は、前記した貯湯タンクを利用した冷房モードや、直接冷房モードの場合と同一である。
水流通回路32は、第1主流路35と第2主流路36を独立(縁切り)させ、第1主流路35と第2主流路36と冷暖房回路20とを使用する。
第1主流路35は、前記した温水貯留モードと同様に、給湯熱交換器3と第1貯湯タンク10を結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。そして第1主流路循環ポンプ7を起動させ、上記流路に湯水を循環させる。
第2主流路36は、前記した貯湯タンクを利用したタンク暖房モードと同様に、冷暖房端末40と第1貯湯タンク10とを結ぶ環状流路を開き、他の流路を閉鎖する。そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記流路に湯水を循環させる。
タンク暖房及び温水貯留同時モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表14の通りである。
Figure 2009133540
タンク暖房及び温水貯留同時モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られる。
そして第1主流路35によって給湯熱交換器3と第1貯湯タンク10を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1貯湯タンク10の上部側に供給され、高温の湯水が第1貯湯タンク10の上から層状に貯留される。
また低温の湯水は、第1貯湯タンク10の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
さらにタンク暖房及び温水貯留同時モードにおいては、第1貯湯タンク10の上部側に溜まった温水が第1貯湯タンク10の上a開口から排出されて、外部の冷暖房端末40に至り、暖房に寄与する。
(直接冷房及び風呂追い焚き同時モード)
直接冷房及び風呂追い焚き同時モードは、ヒートポンプ回路を動作させて温水および冷水を生成し、温水を風呂の追い焚きに利用し、同時に冷水を冷房に利用するモードである。
図16は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接冷房と風呂追い焚き同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
本実施形態では、第2貯湯タンク11を用いる例を示すが、第1貯湯タンク10を用いてもよい。
直接冷房及び風呂追い焚き同時モードは、ヒートポンプ回路部1と水流通回路32と風呂循環回路37とを利用する。
ヒートポンプ回路部1は、図3の直接冷房モードと同一の流路構成である。
また水流通回路32には、図3の直接冷房モードの流路構成に加えて、風呂熱交換器9と第2貯湯タンク11とを結ぶ新たな環状流路が開かれる。具体的に説明すると、新たな環状流路は、風呂熱交換器9から順に、第6弁、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第9弁、第2貯湯タンク11、第8弁、第12弁を経由して風呂熱交換器9に戻る流路である。そして第2主流路循環ポンプ14を起動させ、上記新たな環状流路に湯水を循環させる。
直接冷房及び風呂追い焚き同時モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表15の通りである。
Figure 2009133540
直接冷房及び風呂追い焚き同時モードでは、直接冷房モードと同様に、ヒートポンプ回路部1の給湯熱交換器3で生成された温水が貯湯タンクに貯留され、冷水熱交換器2で生成された冷水が冷房に寄与する。
風呂熱交換器9の一次側流路には、第2主流路循環ポンプ14によって第2貯湯タンク11に貯留された温水が流され、風呂熱交換器9の二次側流路には、風呂ポンプ12によって外部の浴槽内の湯水が流される。ここで一次側流路を流れる温水が二次側流路を流れる湯水よりも高温ならば、1次側流路を流れる温水から2次側流路を流れる湯水への熱移動があり、浴槽内の湯水が昇温され風呂の追い焚きが行われる。
次にヒートポンプシステムの動作、特にヒートポンプ回路部1内での動作について、図17,18のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。図17,18は、本発明のヒートポンプシステムの動作を示すフローチャートである。
図17のステップ1では、ヒートポンプシステムの運転要求があるか否かが判断される。そして運転要求があると判断されると制御フローはステップ2に移行される。
ステップ2では、ヒートポンプ回路部1の外気温検知センサにより外気温が検知され検知された外気温がヒートポンプ制御部に送られる。そして制御フローはステップ3に移行される。
ステップ3では、ヒートポンプ回路部1に冷水の作成要求があるか否かが判断される。
本実施形態のヒートポンプシステムは、上記の様に各種の動作モードで動作させることができる。上記の動作モードのうち、直接暖房モード、温水貯留モード、滞留水入替沸き上げモード、風呂熱回収による除霜モード、タンク暖房及び温水貯留同時モード(暖房・貯湯併用モード)については、ヒートポンプ回路部1において温水のみを作成し、冷水を作成しない温水モードに該当する。
一方、直接冷房モード、冷温水貯留モード、直接冷房及び風呂追い焚き同時モードは、ヒートポンプ回路部1において冷水と温水の双方を作成する冷温水モードに該当する。
ステップ3では、要求された動作モードが、冷温水モードに含まれる場合には制御フローがステップ4に移行される。また要求された動作モードが温水モードに含まれている場合には、制御フローがステップ5に移行される。
ステップ4では、ヒートポンプ回路部1が冷温水モードとなるようにセットされる。またステップ5では、ヒートポンプ回路部1が温水モードとなるようにセットされる。
具体的には、ヒートポンプ回路部1の第14弁から第16弁が、要求された動作モードに対応して開閉される。その後、制御フローはステップ6に移行される。
ステップ6では、ヒートポンプ回路部1の送風機26の回転数が決定される。送風機26の回転数は、ステップ2で検知された外気温などに基づき決定される。そして制御フローは、ステップ7に移行される。
ステップ7では、送風機26の運転が開始され、制御フローがステップ8に移行される。
ステップ8では、圧縮機の回転数が、外気温度と要求能力に応じて決定され、制御フローがステップ9に移行される。
ステップ9では、ヒートポンプ回路部1の給湯熱交換器3で調整される水の温度範囲である温水目標温度範囲が決定される。また冷温水モードにおいては、冷水熱交換器2で調整される水の温度範囲である冷水目標温度範囲も同時に決定される。そして制御フローはステップ10に移行される。
ステップ10では、熱貯留部30に含まれるポンプの回転数が決定される。熱貯留部30に含まれる、第1主流路循環ポンプ7、第2主流路循環ポンプ14、直接冷房ポンプ13、風呂ポンプ12の回転数は、ステップ9で決定された目標温度や、要求された動作モードに応じて決定される。そして制御フローはステップ11に移行する。
ステップ11では、熱貯留部30に含まれるポンプの運転が開始され、制御フローが図18のステップ12に移行される。
図18のステップ12では、水流通回路32からヒートポンプ回路部1に送り込まれる水の温度が検知される。具体的には、給湯熱交換器3の二次側流路の入側近傍に設けられた給湯入側センサ75によって、給湯熱交換器3に送り込まれる水の温度が検知される。さらに冷温水モードでは、冷水熱交換器2の二次側流路の入側近傍に設けられた冷水入側センサ77によって、冷水熱交換器2に送り込まれる水の温度が検知される。そして制御フローは、ステップ13に移行される。
ステップ13では、膨張弁4の開度が決定される。膨張弁4の開度は、ステップ9で決定された目標温度、ステップ12で検知されたヒートポンプ回路部1に送り込まれる水の温度などに基づいてヒートポンプ制御部によって決定される。そして制御フローはステップ14に移行される。
ステップ14では、ステップ13で決定された開度となるように膨張弁4が調整され、制御フローはステップ15に移行する。
ステップ15では、圧縮機の運転が開始され、ヒートポンプ回路部1内における熱媒体の循環が開始される。圧縮機は、ステップ8で決定された回転数で駆動される。そして制御フローはステップ16に移行される。
ステップ16では、給湯熱交換器3から送り出される湯水の温度である出湯温度が検知される。具体的には、給湯熱交換器3の二次側流路の出側近傍に設けられた給湯出側センサ76によって、出湯温度が検知される。そして制御フローは、ステップ17に移行される。
ステップ17では、ステップ16で検知された出湯温度がステップ9で決定された温水目標温度範囲の下限温度よりも低いか否かが判断される。出湯温度が下限温度よりも低ければ、制御フローはステップ8に戻され、出湯温度が下限温度よりも低くなければ、制御フローはステップ18に移行される。
ステップ18では、出湯温度が温水目標温度範囲の上限温度よりも高いか否かが判断される。出湯温度が上限温度よりも高ければ、制御フローはステップ8に戻され、出湯温度が上限温度よりも高くなければ、制御フローはステップ19に移行される。
ステップ19では、要求された動作モードが上記の冷温水モードに該当するか否かが判断される。即ちステップ19では、要求された動作モードにおいて冷水が作成されるか否かが判断される。そして制御フローは、要求された動作モードが冷温水モードに該当すれば、ステップ20に移行され、冷温水モードに該当しなければ、ステップ1に戻される。
ステップ20では、冷水熱交換器2から送り出される湯水の温度である出水温度が検知される。具体的には、冷水熱交換器2の二次側流路の出側近傍に設けられた冷水出側センサ78によって、出水温度が検知される。そして制御フローは、ステップ21に移行される。
ステップ21では、出水温度が冷水目標温度範囲の下限温度よりも低いか否かが判断される。出水温度が下限温度よりも低い場合には、冷水熱交換器2の一次側流路を流れる熱媒体の温度が低すぎるとして、制御フローはステップ22に移行される。また出水温度が下限温度よりも低くなければ、制御フローはステップ25に移行される。
ステップ22では、ヒートポンプ回路部1を循環する熱媒体に対する空気熱交換器5(第3熱交換器)における加熱量を増大させるために、送風機26の回転数を増大させる要求がされ、制御フローがステップ23に移行される。
ステップ23では、ステップ22で要求された送風機26の回転数が所定の上限値よりも高いか否かが判断される。要求された送風機26の回転数が所定の上限値よりも高ければ、制御フローはステップ24に移行される。また要求された送風機26の回転数が所定の上限値よりも高くなければ、制御フローはステップ1に戻される。
ステップ24では、ヒートポンプ回路部1の第14弁が開かれ、熱媒体が流される空気熱交換器5の数が増やされる。これにより送風機26の回転数を増加させずに、ヒートポンプ回路部1内の熱媒体の加熱量を増大させることができる。またこのとき空気熱交換器5における加熱量を徐々に増加させるため、空気熱交換器5の数を増やすとともに送風機26の回転数を下げる構成にしてもよい。
そして制御フローはステップ1に戻される。
ステップ25では、出水温度が冷水目標温度範囲の上限温度よりも高いか否かが判断される。出水温度が上限温度より高い場合には、冷水熱交換器2の一次側流路を流れる熱媒体の温度が高すぎるとして、制御フローはステップ26に移行され、出水温度が上限温度よりも高くない場合には、制御フローはステップ1に戻される。
ステップ26では、ヒートポンプ回路部1を循環する熱媒体に対する空気熱交換器5における加熱量を減少させるために、送風機26の回転数を減少させる要求がされ、制御フローがステップ27に移行される。
ステップ27では、ステップ26で要求された送風機26の回転数が所定の下限値よりも低いか否かが判断される。要求された送風機26の回転数が所定の下限値よりも低ければ、制御フローはステップ28に移行される。また要求された送風機26の回転数が所定の下限値よりも低くなければ、制御フローはステップ1に戻される。
ステップ28では、ヒートポンプ回路部1の第14弁が閉じられ、熱媒体が流される空気熱交換器5の数が減らされる。これにより送風機26の回転数を減少させずに、ヒートポンプ回路部1内の熱媒体の加熱量を減少させることができる。またこのとき空気熱交換器5における加熱量を徐々に減少させるため、空気熱交換器5の数を減らすとともに送風機26の回転数を上げる構成にしてもよい。
そして制御フローはステップ1に戻され、ヒートポンプシステムは運転を継続する。
上記実施形態のヒートポンプシステムでは、回路の切替に三方弁を多用したが、二方弁を複数利用することで三方弁の代用としてもよい。
本発明のヒートポンプシステムの作動原理図である。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯湯タンクを利用した冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接冷房モードの変形例における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、冷温水貯留モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯湯タンクを利用したタンク暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、温水貯留モード(第2貯湯タンク)における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、温水貯留モード(第1貯湯タンク)における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、出湯モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、滞留水入替沸き上げモードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、凍結予防モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、風呂熱回収による除霜モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、タンク暖房及び温水貯留同時モード(暖房・貯湯併用モード)における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接冷房及び風呂追い焚き同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明のヒートポンプシステムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ヒートポンプ回路部
2 冷水熱交換器(第2熱交換器)
3 給湯熱交換器(第1熱交換器)
4 膨張弁(膨張手段)
5 空気熱交換器(第3熱交換器)
6 圧縮機
9 風呂熱交換器
10 第1貯湯タンク(貯留タンク)
11 第2貯湯タンク(貯留タンク)
13 直接冷房ポンプ
16 圧力安全弁
20 冷暖房回路
23 バイパス流路
26 送風機
32 水流通回路
37 風呂循環回路(風呂追い焚き循環流路)
40 冷暖房端末
78 冷水出側センサ

Claims (11)

  1. 湯水が貯留される貯留タンクおよび外部の冷暖房端末に接続されて湯水が流される水流通回路と、
    圧縮機、第1熱交換器、膨張手段、および少なくとも一つの蒸発器を接続して熱媒体を循環させるヒートポンプ回路とを備え、
    前記第1熱交換器は、ヒートポンプ回路の熱媒体と水流通回路の水との間で熱交換を行って水流通回路の水を加熱し、
    前記蒸発器の少なくとも一つは、ヒートポンプ回路の熱媒体と水流通回路の水との間で熱交換を行って水流通回路の水を冷却する第2熱交換器であり、
    水流通回路は、貯留タンクと第1熱交換器とを含んで第1熱交換器で生成された温水を貯留タンクに貯留する温水循環流路、貯留タンクと第2熱交換器とを含んで第2熱交換器で生成された冷水を貯留タンクに貯留する冷水循環流路、外部の冷暖房端末と第1熱交換器とを含んで第1熱交換器で生成された温水を暖房に利用する暖房循環流路、冷暖房端末と第2熱交換器とを含んで第2熱交換器で生成された冷水を冷房に利用する冷房循環流路、および外部の冷暖房端末と貯留タンクとを含んで貯留タンクに貯留された冷水又は温水を冷房又は暖房に利用するタンク利用冷暖房循環流路、の少なくともいずれか一つを形成可能であり、
    前記ヒートポンプ回路には、前記第2熱交換器をバイパスするバイパス流路が設けられ、第2熱交換器による熱交換が不要な場合には、前記バイパス流路に熱媒体が流されることを特徴とするヒートポンプシステム。
  2. 前記ヒートポンプ回路は、前記バイパス流路の下流に、並列に配置された複数の蒸発器と、前記複数の蒸発器に対して送風可能な送風機とを備え、
    前記複数の蒸発器は、送風機からの送風とヒートポンプ回路の熱媒体との間で熱交換を行ってヒートポンプ回路の熱媒体を加熱する第3熱交換器であり、
    熱媒体が流される第3熱交換器の数を切り替えることによって、第3熱交換器における熱交換量が調整されることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 暖房循環流路またはタンク利用冷暖房循環流路に、流路内の圧力の上昇を抑制する圧力安全弁を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプシステム。
  4. 貯留タンクには、温水が貯留される温水貯留タンクと冷水が貯留される冷水貯留タンクとがあり、
    水流通回路には、温水貯留タンクと第1熱交換器とを含む温水循環流路、および冷水貯留タンクと第2熱交換器とを含む冷水循環流路が同時に形成され、
    温水貯留タンクへの温水の貯留と冷水貯留タンクへの冷水の貯留が同時に行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
  5. 外部の浴槽内の湯水と水流通回路の水との間で熱交換を行う風呂熱交換器をさらに備え、
    水流通回路に、貯留タンクと第1熱交換器とを含む温水循環流路、冷暖房端末と第2熱交換器とを含む冷房循環流路、および風呂熱交換器と貯留タンクとを含む風呂追い焚き循環流路が同時に形成され、
    第1熱交換器で生成された温水が温水循環流路に流されて貯留タンクに貯留され、貯留タンクに貯留された温水が風呂追い焚き循環流路に流されて風呂熱交換器における熱交換に利用され、第2熱交換器で生成された冷水が冷房循環流路に流されて冷房に利用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
  6. 前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも低くなることを条件に、送風機の回転数を増加させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
  7. 前記ヒートポンプ制御部は、送風機の回転数が所定の上限値を上回ることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を増加させることを特徴とする請求項6に記載のヒートポンプシステム。
  8. 前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも高くなることを条件に、送風機の回転数を減少させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
  9. 前記ヒートポンプ制御部は、送風機の回転数が所定の下限値を下回ることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を減少させることを特徴とする請求項8に記載のヒートポンプシステム。
  10. 前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも低くなることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を増加させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
  11. 前記第2熱交換器によって冷却された水流通回路の水の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知された検知温度が目標とされる目標温度よりも高くなることを条件に、熱媒体が流される第3熱交換器の数を減少させるヒートポンプ制御部とを備えることを特徴とする請求項2〜5,10のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
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