JP2009133477A - 既設管の更生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】既設管を更生管によって更生する更生方法において、裏込め材の充填による更生管の浮き上がりを施工性を低下させることなく確実に防止する。
【解決手段】更生管Lの製管に先立って施工区間にわたって既設管Sの管頂部に筒状部材Hを配設した後、更生管Lを製管し、次いで、筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hによって更生管Lを既設管Sの管底部に接触するように支持した後、既設管Sと更生管Lとの間隙に裏込め材Cを充填する。この際、裏込め材Cの充填による更生管Lの浮き上がりをセメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hを介して既設管Sに支持することで防止する。
【選択図】図4
【解決手段】更生管Lの製管に先立って施工区間にわたって既設管Sの管頂部に筒状部材Hを配設した後、更生管Lを製管し、次いで、筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hによって更生管Lを既設管Sの管底部に接触するように支持した後、既設管Sと更生管Lとの間隙に裏込め材Cを充填する。この際、裏込め材Cの充填による更生管Lの浮き上がりをセメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hを介して既設管Sに支持することで防止する。
【選択図】図4
Description
この発明は、既設管の更生方法に関するものである。
従来より、老朽化した下水道管などの既設管を更生するため、既設管内において、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回し、相互に隣接するプロファイルの端縁部同士を嵌合させて更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することにより、既設管を更生することが提案されている。この際、水路勾配を確保するため、既設管の管底部に更生管を接触させて勾配を合わせるようにしている。しかしながら、裏込め材の充填によって更生管に浮力が作用して更生管が浮き上がり、水路勾配が変化するおそれがある。このような裏込め材の充填による更生管の浮き上がりを防止するため、更生管の内部に管軸方向に間隔をおいて支保工装置を配設したり(例えば、特許文献1参照)、支保工装置が配置できないような小口径の場合には、更生管の両端開口を密閉し、更生管内に水を充満させて裏込め材による浮力に対抗するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−121565号公報
特開平7−108606号公報
ところで、特許文献1の支保工装置は、大口径(1200mm以上)の既設管を更生する場合に採用されている。しかしながら、この支保工装置は、フレーム部材を必要とし、口径1000mm未満では、フレーム部材を組み立てるための作業者の出入り空間が該フレーム部材によって制約され、フレーム部材を組み立てることが困難になるため、採用することができない。また、更生管に孔を開けて支保工装置の反力を既設管の管頂部で支持する必要があり、止水性が低下するおそれがある。
また、特許文献2は、作業者によって支保工装置の設置が困難な小口径(250〜800mm)の既設管を更生する場合に採用されており、合わせて、金属チェーンなどの重しを更生管に載荷して、更生管の浮上防止対策としている。しかしながら、口径が大きくなるにつれて必要とする重しの重量が大きくなり、更生管内への重しの搬入やその搬出が困難になり、施工性が低下する他、既設管に段差があると、更生管の端縁に金属チェーンなどが引っ掛かって傷を付けおそれがある。また、更生管を密閉するため、常時流量が大きい場合や、急激な流量増大が発生した場合、安全性に難がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、既設管を更生管によって更生する更生方法において、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりを施工性を低下させることなく確実に防止することのできる既設管の更生方法を提供するものである。
本発明は、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設した後、更生管を製管し、次いで、筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、更生管の製管に先立って既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設した後、更生管を製管する。次いで、筒状部材にセメント系材料を注入し、筒状部材を拡径させるとともに、その内部でセメント系材料を固化させる。これにより、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持する。次いで、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填する。
この結果、更生管をセメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材を介して既設管の管底部に支持することにより、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりを確実に防止することができる。この際、重量物を搬入、搬出する必要がないことから、施工性を低下させることもなく、また、更生管に穴を開ける必要がないことから、止水性を低下させることもない。さらに、裏込め材の配合の自由度が高まり、現場の状況に適した流動性の良好な材料を選択でき、充填性能を向上させることができる。
ここで、筒状部材は、拡径時の外径が既設管の内径と更生管の外径との差以上であることが好ましい。これにより、更生管を既設管の管底部に接触した状態で確実に支持することができる。
また、筒状部材の材質としては、既設管と更生管との狭いクリアランスに容易に引き込んで挿入するためには、柔軟性を有するものが好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンなどを挙げることができる他、カーボン、ガラスなどの市販のメッシュ製品を使用することもできる。
さらに、筒状部材としては、網状体が好ましい。これにより、セメント系材料を注入した際に一部が外面に漏れ出すことから、後から充填する裏込め材との付着性を向上させることができる。網状体の目開きとしては、セメント系材料としてセメントミルクを使用する場合は、10μm以上、600μm以下が望ましい。10μmよりも小さいと、セメントミルクが漏出しにくく、裏込め材との付着性が低下する。600μmを超えると、漏出が激しく、拡径が困難となる。また、セメント系材料として、モルタルを使用する場合は、使用骨材の平均粒径の10%以上、300%以下が望ましい。使用骨材の平均粒径の10%よりも小さいと、モルタルが漏出せず、裏込め材との付着性が低下する。300%を超えると、セメント成分のみが漏出し、筒状部材の内部の強度が低下する。
一方、セメント系材料としては、裏込め材と同じ材料を採用することが好ましい。これにより、強度や弾性率が均質な断面を形成することができる。また、セメント系材料の固化を速やかに行うため、硬化促進材を添加し、早期に固化させるようにしてもよい。この場合、硬化促進材としては、アルミナセメントなどのカルシウムアルミネート材料、炭酸ソーダなどのアルカリ金属塩、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ミョウバンなどの金属複塩などを挙げることができる。また、硬化促進材による硬化促進を緩和させるため、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、酒石酸などのオキシカルボン酸塩を併用してもよい。
本発明は、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設した後、更生管を製管し、次いで、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、更生管の製管に先立って既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設した後、更生管を製管する。次いで、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入し、各筒状部材を拡径させるとともに、その内部でセメント系材料を固化させる。これにより、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に対して上下方向および左右方向に位置決めして支持する。次いで、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填する。
この結果、更生管をセメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材を介して上下方向および左右方向に位置決めして既設管に支持することにより、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりや左右方向の位置ズレを確実に防止することができる。この際、重量物を搬入、搬出する必要がないことから、施工性を低下させることもなく、また、更生管に穴を開ける必要がないことから、止水性を低下させることもない。さらに、裏込め材の配合の自由度が高まり、現場の状況に適した流動性の良好な材料を選択でき、充填性能を向上させることができる。
ここで、複数本の筒状部材とは、各筒状部材を並設する場合の他、途中で複数本に分岐する場合も含む。この場合、複数本の筒状部材は、それぞれ独立していてもよく、長手方向に間隔をおいて紐やロープを用いて一体に連結されていてもよい。また、1枚の織物から必要箇所に複数個の筒状部を縫製加工によって形成することにより、複数本の筒状部材としてもよい。
また、各筒状部材の拡径時の外径は、既設管に対する更生管の固定位置によって決定される。例えば、更生管を既設管の管底部に接触した状態で固定する場合においては、複数本の筒状部材は、既設管の上半部側内周面に沿って配設され、その配設位置における各筒状部材の拡径時の外径は、当該位置における既設管の内周面と更生管の外周面との間隔以上となり、特に、既設管の管頂部に配設される筒状部材にあっては、拡径時の外径が既設管の内径と更生管の外径との差以上となる。一方、更生管を既設管に軸芯を略一致した状態で固定する場合においては、複数本の筒状部材は、既設管の上半部側内周面とともに下半部側内周面に沿って配設され、各筒状部材の拡径時の外径は、既設管の内径と更生管の外径との差の1/2よりも若干大径となる。
さらに、筒状部材の材質としては、既設管と更生管との狭いクリアランスに容易に引き込んで挿入するためには、柔軟性を有するものが好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンなどを挙げることができる他、カーボン、ガラスなどの市販のメッシュ製品を使用することもできる。
さらにまた、筒状部材としては、網状体が好ましい。これにより、セメント系材料を注入した際に一部が外面に漏れ出すことから、後から充填する裏込め材との付着性を向上させることができる。網状体の目開きとしては、セメント系材料としてセメントミルクを使用する場合は、10μm以上、600μm以下が望ましい。10μmよりも小さいと、セメントミルクが漏出しにくく、裏込め材との付着性が低下する。600μmを超えると、漏出が激しく、拡径が困難となる。また、セメント系材料として、モルタルを使用する場合は、使用骨材の平均粒径の10%以上、300%以下が望ましい。使用骨材の平均粒径の10%よりも小さいと、モルタルが漏出せず、裏込め材との付着性が低下する。300%を超えると、セメント成分のみが漏出し、筒状部材の内部の強度が低下する。
一方、セメント系材料としては、裏込め材と同じ材料を採用することが好ましい。これにより、強度や弾性率が均質な断面を形成することができる。また、セメント系材料の固化を速やかに行うため、硬化促進材を添加し、早期に固化させるようにしてもよい。この場合、硬化促進材としては、アルミナセメントなどのカルシウムアルミネート材料、炭酸ソーダなどのアルカリ金属塩、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ミョウバンなどの金属複塩などを挙げることができる。また、硬化促進材による硬化促進を緩和させるため、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、酒石酸などのオキシカルボン酸塩を併用してもよい。
本発明は、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管の製管後、既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設した後、筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設する。次いで、筒状部材にセメント系材料を注入し、筒状部材を拡径させるとともに、その内部でセメント系材料を固化させる。これにより、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持する。次いで、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填する。
この結果、更生管をセメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材を介して既設管の管底部に支持することにより、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりを確実に防止することができる。この際、重量物を搬入、搬出する必要がないことから、施工性を低下させることもなく、また、更生管に穴を開ける必要がないことから、止水性を低下させることもない。さらに、裏込め材の配合の自由度が高まり、現場の状況に適した流動性の良好な材料を選択でき、充填性能を向上させることができる。
ここで、筒状部材は、拡径時の外径が既設管の内径と更生管の外径との差以上であることが好ましい。これにより、更生管を既設管の管底部に接触した状態で確実に支持することができる。
また、筒状部材の材質としては、既設管と更生管との狭いクリアランスに容易に引き込んで挿入するためには、柔軟性を有するものが好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンなどを挙げることができる他、カーボン、ガラスなどの市販のメッシュ製品を使用することもできる。
さらに、筒状部材としては、網状体が好ましい。これにより、セメント系材料を注入した際に一部が外面に漏れ出すことから、後から充填する裏込め材との付着性を向上させることができる。網状体の目開きとしては、セメント系材料としてセメントミルクを使用する場合は、10μm以上、600μm以下が望ましい。10μmよりも小さいと、セメントミルクが漏出しにくく、裏込め材との付着性が低下する。600μmを超えると、漏出が激しく、拡径が困難となる。また、セメント系材料として、モルタルを使用する場合は、使用骨材の平均粒径の10%以上、300%以下が望ましい。使用骨材の平均粒径の10%よりも小さいと、モルタルが漏出せず、裏込め材との付着性が低下する。300%を超えると、セメント成分のみが漏出し、筒状部材の内部の強度が低下する。
一方、セメント系材料としては、裏込め材と同じ材料を採用することが好ましい。これにより、強度や弾性率が均質な断面を形成することができる。また、セメント系材料の固化を速やかに行うため、硬化促進材を添加し、早期に固化させるようにしてもよい。この場合、硬化促進材としては、アルミナセメントなどのカルシウムアルミネート材料、炭酸ソーダなどのアルカリ金属塩、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ミョウバンなどの金属複塩などを挙げることができる。また、硬化促進材による硬化促進を緩和させるため、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、酒石酸などのオキシカルボン酸塩を併用してもよい。
本発明は、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管の製管後、既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設した後、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設する。次いで、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入し、各筒状部材を拡径させるとともに、その内部でセメント系材料を固化させる。これにより、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に対して上下方向および左右方向に位置決めして支持する。次いで、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填する。
この結果、更生管をセメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材を介して上下方向および左右方向に位置決めして既設管に支持することにより、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりや左右方向の位置ズレを確実に防止することができる。この際、重量物を搬入、搬出する必要がないことから、施工性を低下させることもなく、また、更生管に穴を開ける必要がないことから、止水性を低下させることもない。さらに、裏込め材の配合の自由度が高まり、現場の状況に適した流動性の良好な材料を選択でき、充填性能を向上させることができる。
ここで、複数本の筒状部材とは、各筒状部材を並設する場合の他、途中で複数本に分岐する場合も含む。この場合、複数本の筒状部材は、それぞれ独立していてもよく、長手方向に間隔をおいて紐やロープを用いて一体に連結されていてもよい。また、1枚の織物から必要箇所に複数個の筒状部を縫製加工によって形成することにより、複数本の筒状部材としてもよい。
また、各筒状部材の拡径時の外径は、既設管に対する更生管の固定位置によって決定される。例えば、更生管を既設管の管底部に接触した状態で固定する場合においては、複数本の筒状部材は、既設管の上半部側内周面に沿って配設され、その配設位置における各筒状部材の拡径時の外径は、当該位置における既設管の内周面と更生管の外周面との間隔以上となり、特に、既設管の管頂部に配設される筒状部材にあっては、拡径時の外径が既設管の内径と更生管の外径との差以上となる。一方、更生管を既設管に軸芯を略一致した状態で固定する場合においては、複数本の筒状部材は、既設管の上半部側内周面とともに下半部側内周面に沿って配設され、各筒状部材の拡径時の外径は、既設管の内径と更生管の外径との差の1/2よりも若干大径となる。
さらに、筒状部材の材質としては、既設管と更生管との狭いクリアランスに容易に引き込んで挿入するためには、柔軟性を有するものが好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンなどを挙げることができる他、カーボン、ガラスなどの市販のメッシュ製品を使用することもできる。
さらにまた、筒状部材としては、網状体が好ましい。これにより、セメント系材料を注入した際に一部が外面に漏れ出すことから、後から充填する裏込め材との付着性を向上させることができる。網状体の目開きとしては、セメント系材料としてセメントミルクを使用する場合は、10μm以上、600μm以下が望ましい。10μmよりも小さいと、セメントミルクが漏出しにくく、裏込め材との付着性が低下する。600μmを超えると、漏出が激しく、拡径が困難となる。また、セメント系材料として、モルタルを使用する場合は、使用骨材の平均粒径の10%以上、300%以下が望ましい。使用骨材の平均粒径の10%よりも小さいと、モルタルが漏出せず、裏込め材との付着性が低下する。300%を超えると、セメント成分のみが漏出し、筒状部材の内部の強度が低下する。
一方、セメント系材料としては、裏込め材と同じ材料を採用することが好ましい。これにより、強度や弾性率が均質な断面を形成することができる。また、セメント系材料の固化を速やかに行うため、硬化促進材を添加し、早期に固化させるようにしてもよい。この場合、硬化促進材としては、アルミナセメントなどのカルシウムアルミネート材料、炭酸ソーダなどのアルカリ金属塩、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ミョウバンなどの金属複塩などを挙げることができる。また、硬化促進材による硬化促進を緩和させるため、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、酒石酸などのオキシカルボン酸塩を併用してもよい。
本発明は、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管を製管するとともに、更生管の製管と並行して既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設し、更生管の製管後、筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、更生管を製管するとともに、更生管の製管と並行して既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設する。次いで、更生管の製管後、筒状部材にセメント系材料を注入し、筒状部材を拡径させるとともに、その内部でセメント系材料を固化させる。これにより、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持する。次いで、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填する。
この結果、更生管をセメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材を介して既設管の管底部に支持することにより、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりを確実に防止することができる。この際、重量物を搬入、搬出する必要がないことから、施工性を低下させることもなく、また、更生管に穴を開ける必要がないことから、止水性を低下させることもない。さらに、裏込め材の配合の自由度が高まり、現場の状況に適した流動性の良好な材料を選択でき、充填性能を向上させることができる。
ここで、筒状部材は、拡径時の外径が既設管の内径と更生管の外径との差以上であることが好ましい。これにより、更生管を既設管の管底部に接触した状態で確実に支持することができる。
また、筒状部材の材質としては、既設管と更生管との狭いクリアランスに容易に引き込んで挿入するためには、柔軟性を有するものが好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンなどを挙げることができる他、カーボン、ガラスなどの市販のメッシュ製品を使用することもできる。
さらに、筒状部材としては、網状体が好ましい。これにより、セメント系材料を注入した際に一部が外面に漏れ出すことから、後から充填する裏込め材との付着性を向上させることができる。網状体の目開きとしては、セメント系材料としてセメントミルクを使用する場合は、10μm以上、600μm以下が望ましい。10μmよりも小さいと、セメントミルクが漏出しにくく、裏込め材との付着性が低下する。600μmを超えると、漏出が激しく、拡径が困難となる。また、セメント系材料として、モルタルを使用する場合は、使用骨材の平均粒径の10%以上、300%以下が望ましい。使用骨材の平均粒径の10%よりも小さいと、モルタルが漏出せず、裏込め材との付着性が低下する。300%を超えると、セメント成分のみが漏出し、筒状部材の内部の強度が低下する。
一方、セメント系材料としては、裏込め材と同じ材料を採用することが好ましい。これにより、強度や弾性率が均質な断面を形成することができる。また、セメント系材料の固化を速やかに行うため、硬化促進材を添加し、早期に固化させるようにしてもよい。この場合、硬化促進材としては、アルミナセメントなどのカルシウムアルミネート材料、炭酸ソーダなどのアルカリ金属塩、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ミョウバンなどの金属複塩などを挙げることができる。また、硬化促進材による硬化促進を緩和させるため、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、酒石酸などのオキシカルボン酸塩を併用してもよい。
本発明は、既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管を製管するとともに、更生管の製管と並行して既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設し、更生管の製管後、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、更生管を製管するとともに、更生管の製管と並行して既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設する。次いで、更生管の製管後、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入し、各筒状部材を拡径させるとともに、その内部でセメント系材料を固化させる。これにより、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に対して上下方向および左右方向に位置決めして支持する。次いで、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填する。
この結果、更生管をセメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材を介して上下方向および左右方向に位置決めして既設管に支持することにより、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりや左右方向の位置ズレを確実に防止することができる。この際、重量物を搬入、搬出する必要がないことから、施工性を低下させることもなく、また、更生管に穴を開ける必要がないことから、止水性を低下させることもない。さらに、裏込め材の配合の自由度が高まり、現場の状況に適した流動性の良好な材料を選択でき、充填性能を向上させることができる。
ここで、複数本の筒状部材とは、各筒状部材を並設する場合の他、途中で複数本に分岐する場合も含む。この場合、複数本の筒状部材は、それぞれ独立していてもよく、長手方向に間隔をおいて紐やロープを用いて一体に連結されていてもよい。また、1枚の織物から必要箇所に複数個の筒状部を縫製加工によって形成することにより、複数本の筒状部材としてもよい。
また、各筒状部材の拡径時の外径は、既設管に対する更生管の固定位置によって決定される。例えば、更生管を既設管の管底部に接触した状態で固定する場合においては、複数本の筒状部材は、既設管の上半部側内周面に沿って配設され、その配設位置における各筒状部材の拡径時の外径は、当該位置における既設管の内周面と更生管の外周面との間隔以上となり、特に、既設管の管頂部に配設される筒状部材にあっては、拡径時の外径が既設管の内径と更生管の外径との差以上となる。一方、更生管を既設管に軸芯を略一致した状態で固定する場合においては、複数本の筒状部材は、既設管の上半部側内周面とともに下半部側内周面に沿って配設され、各筒状部材の拡径時の外径は、既設管の内径と更生管の外径との差の1/2よりも若干大径となる。
さらに、筒状部材の材質としては、既設管と更生管との狭いクリアランスに容易に引き込んで挿入するためには、柔軟性を有するものが好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロンなどを挙げることができる他、カーボン、ガラスなどの市販のメッシュ製品を使用することもできる。
さらにまた、筒状部材としては、網状体が好ましい。これにより、セメント系材料を注入した際に一部が外面に漏れ出すことから、後から充填する裏込め材との付着性を向上させることができる。網状体の目開きとしては、セメント系材料としてセメントミルクを使用する場合は、10μm以上、600μm以下が望ましい。10μmよりも小さいと、セメントミルクが漏出しにくく、裏込め材との付着性が低下する。600μmを超えると、漏出が激しく、拡径が困難となる。また、セメント系材料として、モルタルを使用する場合は、使用骨材の平均粒径の10%以上、300%以下が望ましい。使用骨材の平均粒径の10%よりも小さいと、モルタルが漏出せず、裏込め材との付着性が低下する。300%を超えると、セメント成分のみが漏出し、筒状部材の内部の強度が低下する。
一方、セメント系材料としては、裏込め材と同じ材料を採用することが好ましい。これにより、強度や弾性率が均質な断面を形成することができる。また、セメント系材料の固化を速やかに行うため、硬化促進材を添加し、早期に固化させるようにしてもよい。この場合、硬化促進材としては、アルミナセメントなどのカルシウムアルミネート材料、炭酸ソーダなどのアルカリ金属塩、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ミョウバンなどの金属複塩などを挙げることができる。また、硬化促進材による硬化促進を緩和させるため、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、酒石酸などのオキシカルボン酸塩を併用してもよい。
本発明において、前記更生管が、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回して相互に隣接するプロファイルの端縁部同士を嵌合させて製管されることが好ましい。
本発明において、前記更生管が、一端に受け口を、他端に差し口をそれぞれ形成した管状体の対向する受け口と差し口を順次接合して製管されることが好ましい。
本発明によれば、既設管を更生管によって更生する更生方法において、裏込め材の充填による更生管の水路勾配が変化するような浮き上がりを施工性を低下させることなく確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4には、本発明の既設管の更生方法の一実施形態が示されている。
この更生方法は、施工区間、例えば、隣接するマンホールM,M’間にわたって地中に埋設された既設管S(内径700mmのヒューム管)を更生するものであり、既設管Sの内周面の高圧水による洗浄が行われた後に実行される。
まず、隣接するマンホールM、M’間にわたってロープRを挿通し、その一端に筒状部材H(外周110mm(直径35mm相当)のポリエステル製のメッシュホース、目開き40μm)を連結し、ロープRを牽引することにより、筒状部材HをマンホールM、M’間における既設管Sの管頂部に配設する(図1参照)。この際、筒状部材Hが既設管Sの管頂部に位置するように、ロープRを牽引しておく。次いで、既設管Sを更生する更生管L(内径640mm、外径678mm)を製管する(図2参照)。これにより、既設管Sと更生管Lとの最大クリアランスは、22mmとなる。
なお、この実施形態の更生管Lは、長尺のプロファイルFを巻取りドラムDから既設管S内に繰り出し、既設管S内に配置された製管機Wによって螺旋状に巻回し、相互に隣接するプロファイルFの端縁部同士を嵌合させて製管される従来公知のものである。
更生管Lが製管されたならば、既設管Sと更生管Lとの間隙の両端を筒状部材Hを除いて密閉する。次いで、筒状部材Hの一端を閉塞する一方、その他端からセメント系材料(太平洋マテリアル社製のユーロックスセメント、水/ユーロックスセメント比36%)を注入して筒状部材Hを拡径し、その状態で内部のセメント系材料を固化させる。これにより、更生管Lを既設管Sの管底部に接触するように支持する(図3参照)。この際、セメント系材料の一部が筒状部材Hの表面から漏出している。
この後、筒状部材Hの端部を切り取ってその端部を既設管Sと更生管Lとの間隙に押し込み、既設管Sと更生管Lとの間隙の両端を完全に密閉して注入口を取り付けた後、注入口を通して裏込め材C(太平洋マテリアル社製のユーロックスセメント、水/ユーロックスセメント比36%)を充填し、固化させる(図4参照)。この際、裏込め材Cは、筒状部材Hの表面に一部漏出したセメント系材料と付着し、一体化している。
ここで、裏込め材Cの充填によって更生管Lに浮力が作用し、更生管Lが浮き上がろうとするが、その反力は、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hを介して既設管Sによって支持されるため、更生管Lの浮き上がりを確実に防止することができる。しかも、筒状部材Hは、施工区間にわたって既設管Sと線接触していることから、既設管Sに局部的に大きな力が作用することはなく、既設管Sの負担が小さくなる他、既設管Sを突き破るようなアクシデントの発生を防止できる。
ところで、前述した実施形態においては、更生管Lの製管に先立って既設管Sに筒状部材Hを配設する場合を説明したが、更生管Lを製管した後(図5参照)、既設管Sと更生管Lとの間隙に筒状部材Hを配設するようにしてもよい(図6参照)。具体的には、スチール製巻き尺(コンベックス)で用いられる湾曲したスチール製のテープを既設管Sと更生管Lとの間隙に挿通した後、テープにロープRを連結してロープRを挿通し、さらに、ロープRを利用して筒状部材Hを挿通すればよい。
また、前述した実施形態においては、既設管S内において、長尺のプロファイルFを螺旋状に巻回し、相互に隣接するプロファイルFの端縁部同士を嵌合させて更生管Lを製管する場合を説明したが、このような更生管Lに限定されるものではない。
例えば、図7および図8に示すように、一端に受け口Paが形成されるとともに、他端に差し口Pbが形成されたプラスチック複合管(積水化学工業社製のエスロン(登録商標)RCP(登録商標))などの管状体Pを、対向する受け口Paと差し口Pbを順次接合して製管される更生管Lであってもよい。
このような管状体Pによって更生管Lを製管するには、発進側立坑M1に順次管状体Pを吊り下ろし、運搬台車Tのジャッキjによって支持材fを上昇させて管状体Pを担ぎ上げた後、作業者によって、あるいは、管運搬用バッテリーカー(図示せず)を利用して既設管S内に搬入し、対向する管状体Pの受け口Paに差し口Pbを順次接合すればよい。このようにして、発進側立坑M1と図示しない到達側立坑との間に対向する受け口Paと差し口Pbとが順次接合された複数本の管状体Pによって更生管Lが製管される。
このような複数本の管状体Pによって製管される更生管Lにおいても、更生管Lの製管に先立って筒状部材Hを既設管Sの管頂部に配設し、次いで、更生管Lを製管した後、筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させてもよいし、先に更生管Lを製管した後、既設管Sと更生管Lとのクリアランスに筒状部材Hを配設し、次いで、筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させてもよい。
また、管状体Pの製管と並行して筒状部材Hを既設管Sの管頂部に配設してもよい。例えば、詳細には図示しないが、先端の管状体Pにロープなどを連結しておき、先端の管状体Pを既設管S内に搬入し、到達側目標位置に達した際に、ロープなどを利用して筒状部材Hを施工区間にわたって挿通し、既設管Sの管頂部に配設するとともに、並行して管状体Pを既設管S内に順次搬入して接合し、更生管Lを製管してもよく、先端の管状体Pに筒状部材Hを予め連結しておき、先端の管状体Pを既設管S内に搬入し、到達側目標位置に達した際に、施工区間の既設管Sに敷設された筒状部材Hをその管頂部に配設するとともに、並行して管状体Pを既設管S内に順次搬入して接合し、更生管Lを製管してもよい。更生管Lの製管後、筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させればよい。
次いで、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hによって更生管Lを既設管Sの管底部に支持して、更生管Lの浮き上がりを防止した後、既設管Sと更生管Lとのクリアランスに裏込め材Cを充填すればよい。
一方、前述した実施形態においては、プロファイルFや管状体Pによる更生管Lの製管に先立って、あるいは、更生管Lの製管後に、または、更生管Lの製管と並行して既設管Sの管頂部に1本の筒状部材Hを配設し、筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材Hによって更生管Lを既設管Sの管底部に支持する場合を説明したが、プロファイルFや管状体Pによる更生管Lの製管に先立って、あるいは、更生管Lの製管後に、または、更生管Lの製管と並行して既設管Sの内周面に沿って複数本の筒状部材Hを配設し、複数本の筒状部材Hにセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材Hによって更生管Lを既設管Sに支持するようにしてもよい。
例えば、既設管Sの上半部側内周面に沿って複数本の筒状部材Hを管頂部とともに左右対称に、あるいは、左右対称に配設してもよい(図9参照)。
このように、複数本の筒状部材Hによって更生管Lを既設管Sに対して支持することにより、更生管Lを既設管Sの管底部に接触した状態で、かつ、左右方向の位置ズレを防止した状態で固定することができるものとなる。
複数本の筒状部材Hとしては、筒状部材Hを複数本並設する場合の他、途中で複数本に分岐する分岐管であってもよい。この場合、複数本の筒状部材Hを長手方向に間隔をおいて紐やロープなどの連結材rを用いて一体に連結して配設してもよく(図10参照)、各筒状部材Hをそれぞれ独立して配設してもよい。また、図11に示すように、1枚の織物cから必要箇所に複数個の筒状部hを縫製加工によって形成することにより、複数本の筒状部材H’としてもよい。
この場合、各筒状部材Hの拡径時の外径は、その配設位置における既設管Sの内周面と更生管Lの外周面との間隔以上となる。特に、既設管Sの管頂部に配設される筒状部材Hにあっては、拡径時の外径が既設管Sの内径と更生管Lの外径との差以上となる。
また、更生管Lを既設管Sに対して軸芯をほぼ一致した状態で固定することもできる。例えば、図12に示すように、複数本の筒状部材Hを周方向に適当な間隔をおいて既設管Sの内周面に沿って配設することにより、更生管Lを既設管Sに対して軸芯を略一致させるとともに、左右方向に位置決めして支持することができる。この場合の、各筒状部材Hの拡径時の外径は、既設管Sの内径と更生管Lの外径との差の1/2よりも若干大径とすればよい。
H 筒状部材
L 更生管
S 既設管
C 裏込め材
F プロファイル
P 管状体
Pa 受け口
Pb 差し口
L 更生管
S 既設管
C 裏込め材
F プロファイル
P 管状体
Pa 受け口
Pb 差し口
Claims (8)
- 既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設した後、更生管を製管し、次いで、筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とする既設管の更生方法。
- 既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設した後、更生管を製管し、次いで、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とする既設管の更生方法。
- 既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管の製管後、既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設した後、筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とする既設管の更生方法。
- 既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管の製管後、既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設した後、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とする既設管の更生方法。
- 既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管を製管するとともに、更生管の製管と並行して既設管の管頂部に筒状部材を施工区間にわたって配設し、更生管の製管後、筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の筒状部材によって更生管を既設管の管底部に接触するように支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とする既設管の更生方法。
- 既設管の内部に更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填して既設管を更生する既設管の更生方法において、更生管を製管するとともに、更生管の製管と並行して既設管の内周面に沿って複数本の筒状部材を施工区間にわたって配設し、更生管の製管後、複数本の筒状部材にセメント系材料を注入して固化させ、セメント系材料が固化した拡径状態の複数本の筒状部材によって更生管を既設管に支持して、既設管と更生管との間隙に裏込め材を充填することを特徴とする既設管の更生方法。
- 請求項1乃至4の何れか一つに記載の既設管の更生方法において、前記更生管が、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回し、相互に隣接するプロファイルの端縁部同士を嵌合させて製管されることを特徴とする既設管の更生方法。
- 請求項1乃至6の何れか一つに記載の既設管の更生方法において、前記更生管が、一端に受け口を、他端に差し口をそれぞれ形成した管状体の対向する受け口と差し口を順次接合して製管されることを特徴とする既設管の更生方法。
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