JP2009133400A - インジェクタ及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の減少に供することができ、弁体の可動時の傾きを抑制できるインジェクタ及び燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】インジェクタ25は、弁座51に対して進退する弁体52と、弁体52を内部に収容するインジェクタボディ50とを備える。弁体52は、その進退方向に延在する側面52dを有し、インジェクタボディ50の内部には、弁体52の側面52dに対向する位置にガイド部81,82が設けられる。ガイド部81,82は、弁体52が進退方向に対し傾いて可動した場合に弁体52の側面52dに面接触するように形成され、且つ、弁体52が進退方向と平行に可動した場合に弁体52の側面52dに非接触となるように形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガス等の流体を噴射するインジェクタと、このインジェクタを備えた燃料電池システムに関する。
例えば自動車などに搭載される燃料電池システムには、燃料ガス等の反応ガスを燃料電池に供給するためのガス供給系が設けられている。このようなガス供給系には、燃料電池への反応ガスの供給流路を制御するインジェクタが用いられることがある。
インジェクタは、例えば油圧や電磁力などの外力を用いて、弁座に対して弁体を進退させ、弁座の噴出孔を開閉するものである(例えば特許文献1及び2参照。)。弁体が進退方向に可動する際に傾くと、例えば弁体と弁座との接触位置がずれて、噴出孔からのガスの供給や停止、流量制御等が適正に行われなくおそれがある。
そこで、例えば特許文献1では、弁体の側面(周縁部)とインジェクタボディの内壁面との間には板ばねを取り付け、弁体の可動時のブレを抑制するようにしている。また、特許文献2に記載のスプール型の電磁弁の場合には、弁体の筒状外周面をバルブガイドの筒状内周面に摺動させることで、弁体を進退方向に誘導するようにしている。
特開2003−302563号公報
しかし、特許文献1では、板ばねを弁体やインジェクタボディの内壁面に固定する必要があるため、部品点数が増加してしまう。また、板ばねを用いたとしても、弁体が傾いてインジェクタボディの内面をかじり、損傷する場合がある。一方、特許文献2のように弁体をバルブガイドに常に接触させながら可動させる方法では、可動時の抵抗が大きい上、特許文献1と同様に部品点数が増加してしまう。
本発明は、部品点数の減少に供することができ、弁体の可動時の傾きを抑制できるインジェクタ及び燃料電池システムを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインジェクタは、弁座に対して進退する弁体と、弁体を内部に収容するインジェクタボディとを備え、弁体は、その進退方向に延在する側面を有し、インジェクタボディの内部には、弁体の側面に対向する位置にガイド部が設けられる。そして、ガイド部は、弁体が進退方向に対し傾いて可動した場合に弁体の側面に面接触するように形成され、且つ、弁体が進退方向と平行に可動した場合に弁体の側面に非接触となるように形成される。
本発明によれば、弁体が可動時に傾いた場合には、弁体の側面にガイド部が面接触するので、弁体の傾きを抑制することができる。また、この際に面接触することから、点接触の場合に比べて、接触面圧を下げることができ、弁体の側面及びガイド部の磨耗を抑制することができる。さらに、弁体が可動時に傾かない場合には、弁体の側面とガイド部とは接触しないことから、可動時の抵抗を低減できるともに、両者の磨耗を抑制することができる。このように、本発明によれば、従来の板ばねやバルブガイドを設けなくて済むので、部品点数を削減することも可能となる。
好ましくは、ガイド部は傾斜面を有し、傾斜面は、弁体が進退方向に対し傾いて可動した場合に、弁体の傾きに対応するようにその側面に面接触するとよい。これにより、簡易な構成で弁体の傾きを抑制することができる。
好ましくは、弁体は、その進退方向の一端に、弁座に当接する当接部を有し、ガイド部は、弁体の側面のうち、少なくとも進退方向の他端側の側面に対向するとよい。この構成によれば、弁体が傾いた際に、ガイド部が当接部から比較的離れた弁体の部位に面接触することができる。これにより、ガイド部が弁体の当接部の近傍に面接触する場合に比べて、弁体の傾きを効果的に抑制することができる。
別の好ましい一態様によれば、ガイド部は、進退方向において複数の箇所に互いに離間して設けられるとよい。こうすることで、弁体の傾きを進退方向の複数箇所で抑制することができる。
より好ましくは、互いに離間するガイド部とガイド部との間は、弁体の側面に対し凹部であるとよい。この構成によれば、弁体の側面がガイド部以外の位置でインジェクタボディに接触することを回避できる。
また別の好ましい一態様によれば、ガイド部は、進退方向において二箇所に互いに離間して設けられた第1のガイド部と第2のガイド部とからなり、第1のガイド部は、進退方向の一方から他方にかけて第1の傾斜面を有し、第2のガイド部は、進退方向の他方から一方にかけて第1の傾斜面と同じ傾斜角度の第2の傾斜面を有するとよい。
好ましくは、ガイド部は、弁体の側面を周方向に亘って囲繞するように、環状に形成されるとよい。
好ましい別の態様によれば、インジェクタは、弁体の側面とインジェクタボディとの間に板ばねをさらに備えてもよく、その場合には、板ばねは弁体の当接部側の側面を支持するとよい。この構成によれば、部品点数は増えるものの、弁体の傾きが板ばねによってより一層抑制でき、仮に弁体が傾いたとしても、板ばねから比較的離れた弁体の部位にガイド部を面接触させることができるので、弁体の傾きを効果的に抑制できる。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池システムは、上記した本発明のインジェクタを用いて、燃料電池に反応ガスを供給するものである。
以上説明した本発明のインジェクタ及び燃料電池システムによれば、部品点数の減少に供することができ、弁体の可動時の傾きを抑制できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るインジェクタを燃料電池システムに用いた例を説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池2、酸素ガス配管系3、燃料ガス配管系4及び制御装置6を備える。燃料電池システム1は、車両に搭載することができるが、車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源にも適用可能である。酸化ガスとは、酸素や空気を代表とする酸化剤を含有するガスであり、燃料ガスとは、水素を含むガスである。酸化ガス及び燃料ガスは、反応ガスと総称されることがある。以下では、燃料ガスとして水素ガスを例に説明する。
燃料電池2は、例えば固体高分子電解質型からなり、多数の単セルを積層したスタック構造を有する。燃料電池2は、酸素ガス及び燃料ガスの供給を受けて電力を発生する。また、この電気化学反応によって、燃料電池2の空気極側には水が生成される。燃料電池2への酸素ガス及び燃料ガスの給排は、酸素ガス配管系3及び燃料ガス配管系4によりなされる。なお、燃料電池2の種類は固体高分子電解質型に限られない。
酸素ガス配管系3は、加湿器11、供給流路12、排出流路13、排気流路14及びコンプレッサ15を有する。コンプレッサ15は、供給流路12の上流端に設けられる。コンプレッサ15により取り込まれた大気中の空気は、加湿器11により加湿されて燃料電池2に圧送される。酸素オフガスは、燃料電池2から排出流路13に排出され、加湿器11に導入されて酸化ガスとの水分交換に供される。その後、酸化オフガスは、図示省略したマフラー等を経て、排気流路14からシステム外の大気中に排出される。
燃料ガス配管系4は、水素供給源21、供給流路22、循環流路23、ポンプ24及びインジェクタ25を有する。水素供給源21は、水素ガスを高圧で貯蔵する高圧タンクであるが、この他に、水素吸蔵合金を用いた水素タンク、改質ガスによる水素供給機構、液体水素タンク、液化燃料タンク等種々のものを適用可能である。インジェクタ25は、供給流路22に設けられ、水素ガスを燃料電池2に向けて噴射する。インジェクタ25の構成については後述する。
水素ガスは、元弁31を開くことで水素供給源21から供給流路22に流出し、調圧弁32で減圧された後、インジェクタ25を経て燃料電池2に供給される。その後、水素ガスは、燃料電池2内で発電に供された後、水素オフガスとして循環流路23に排出される。水素オフガスは、循環流路23と供給流路22との合流点Aにポンプ24によって戻され、再び燃料電池2に供給される。また、水素オフガスの一部は、パージ弁36の適宜の開弁により、循環流路23からパージ路35へと排出され、図示省略した水素希釈器を経て外部に排出される。
制御装置6は、内部にCPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プラグラムに従って所望の演算を実行して、インジェクタ25の開閉制御など、種々の処理や制御を行う。ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。制御装置6は、図示省略した圧力センサ等の各種センサからの信号を入力され、各センサ信号に基づき各構成要素(コンプレッサ15、ポンプ24、インジェクタ25、遮断弁31、パージ弁36など)に制御信号を出力することで、燃料電池システム1を統括制御する。
次に、図2を参照して、インジェクタ25の構成について詳述する。図2は、インジェクタ25の構成の概略を示す縦断面図である。
インジェクタ25は、例えば電磁駆動式の開閉弁であり、例えばデューティ制御により、燃料電池2への水素ガスの供給流量及び供給圧力を高精度に調整する。インジェクタ25は、略円筒状のインジェクタボディ50を有する。インジェクタボディ50は、図示省略したが、二以上の構成部材を組みつけてなるものであり、インジェクタ25の外郭を構成する。インジェクタボディ50の内部には、弁座51、弁体52、流路形成ボディ53、ソレノイド54及びストッパ55等が収容される。また、インジェクタボディ50の内部は、供給流路22の一部を構成しており、インジェクタボディ50の軸方向(図2の上下方向)の両側が供給流路22に接続される。
弁座51は、インジェクタボディ50の軸心上に、水素ガスを下流側に向かって噴出する噴出孔51aを有する。噴出孔51aは、弁体52に対向する面に開口し、インジェクタボディ50によって画成される内部の流路空間57に連通する。流路空間57には、水素ガスが流れるようになっていると共に、弁体52及びストッパ55等が収容される。
弁体52は、比較的径の大きい下流部52aと、比較的径の小さい上流部52bと、下流部52aと上流部52bとの間でこれらよりも外方に突出するフランジ部52cと、を有する。下流部52a、上流部52b及びフランジ部52cは、磁性材料により例えば一体に形成される。フランジ部52cの端面は、インジェクタ25の開弁時に、ストッパ55の端面55aに面接触する。
下流部52aは、弁座51に対向する面にシール部材60が装着されると共に、内部に斜めのガス流路61が貫通形成される。シール部材60は、弁体52よりも弾力性のある材料からなり、弁体52の当接部を構成する。すなわち、シール部材60は、インジェクタ25の閉弁時に、弁座51に当接して噴射口51aを閉塞する。なお、シール部材60を弁体52ではなく弁座51に設けた場合には、閉弁時にシール部材に接触する下流部52aの部位が当接部となる。ガス流路61は、一端が流路空間57に連通し、他端が上流部52b内のガス流路62に連通する。
上流部52bは、円柱状に形成され、その中心軸にガス流路62を有する。ガス流路62の一端は、上流部52の端面において流路形成ボディ53側に向かって開口し、ガス流路62の他端は、ガス流路61に連通する。ガス流路62内には、コイルバネ67の半部が挿入されている。コイルバネ67は、インジェクタ25の軸線上に配置されており、残りの半部は、流路形成部材53内に挿入されている。コイルバネ67は、一端が流路形成部材53内の係止部68に係止され且つ他端がガス流路62の終端に係止されている。コイルバネ67によって、弁体52は弁座51側へと常時付勢される。また、上流部52bの側面52dは、円柱の周面であり、インジェクタボディ50の内周面50a及びストッパ55の内周面55bに対しクリアランスを存してこれらに対向している。
流路形成ボディ53は、例えば略円柱状に形成され、インジェクタボディ50に対して固定されている。流路形成ボディ53の中心軸には、上記の係止部68が設けられたガス流路66が貫通形成されている。ガス流路66は、ガス流路62と同軸に形成されており、一端側から供給流路22の水素ガスが流入され、他端側がインジェクタ50内の流路空間57に開口する。水素ガスは、ガス流路66から流路空間57及びガス流路62へと流通するようになっている。
ソレノイド54は、流路形成ボディ53とインジェクタボディ50との間に設けられ、図示省略した配線を介して制御装置6に接続される。制御装置6からの制御信号によってソレノイド54の通電及び解除が行われることで、弁体52は、軸方向(図2中の矢印方向であり、以下、「進退方向」と称する。)に移動し、弁座51に対して進退する。具体的には、ソレノイド54が通電すると、弁体52が弁座51から退避し、インジェクタ25が開弁する。このとき、弁体52の移動がストッパ55によって止められる。一方、ソレノイド54への通電が解除されると、コイルバネ67によって弁体52が弁座51に向かって進出してこれに当接し、インジェクタ25が閉弁する。
次に、図3及び図4を参照して、弁体52の傾きを抑制する構造について詳述する。図3は、弁体52が図2において右回りに角度θbだけ傾いたときの拡大断面図であり、図4は、弁体52が図2において左回りに角度θbだけ傾いたときの拡大断面図である。
図3及び図4に示すように、弁体52の側面52dに対向する位置に二つのガイド突起81,82が設けられている。ガイド突起81,82は、弁体52の進退方向に離間して位置しており、それぞれ、内周面50a,55bに環状に形成され、弁体52の側面52dを周方向に亘って囲繞する。また、ガイド突起81,82は、それぞれ、内周面50a,55bの平坦面よりも内側に突出している。このため、ガイド突起81,82間の部位(インジェクタボディ50とストッパ55の内周側の部位)は、弁体52の側面52dに対し凹部となっている。
ガイド突起81,82の位置は、これらが弁体52の側面52dに対向する位置であれば特に限定されるものではない。ただし、本実施形態のように、一方のガイド突起81の位置を上流部52bの端面の近傍に設定し、他方のガイド突起82の位置を上流部52bの端面から離れた位置に設定するとよい。
ガイド突起81、82は、弁体52が進退方向と平行に移動する場合、その側面52dに対しクリアランスを存して対向し続ける。すなわち、ガイド突起81、82は、弁体52が傾いていない場合には側面52dに非接触となるように形成されている。一方、ガイド突起81、82は、弁体52が進退方向に対して傾いて移動する場合、その側面52dに面接触可能に形成されている。
具体的には、ガイド突起81は、緩やかな傾斜面91と、急な傾斜面92と、傾斜面91と傾斜面92との間を連ねる平坦面93と、で構成されている。同様に、ガイド突起82は、緩やかな傾斜面101と、急な傾斜面102と、傾斜面101と傾斜面102との間を連ねる平坦面103と、で構成されている。ガイド突起81,82は、互いに異なる形状としてもよいが、ここでは線対称の形状となっている。
緩やかな傾斜面91,101は、いずれも、進行方向に対する傾斜角度が角度θaとなっている。また、この角度θaは、設計上予想される弁体52の傾き角度θbと同じである。緩やかな傾斜面91,101は、それぞれ進退方向の一方及び他方から平坦面93,103に向かって延在しており、その長さは、急な傾斜面92,102よりも長くなっている。急な傾斜面92,102は、ガイド突起81,82間の凹部の内壁面を画定する。
以上説明したように、本実施形態のインジェクタ25によれば、弁体52が移動時に傾いた場合には、側面52dが傾斜面91及び傾斜面101の少なくとも一つに面接触し得る。これにより、弁体52の傾きを抑制することができる。また、傾斜面91,101が進退方向に離間して設けられているので、弁体52が進退方向のどの位置から移動して傾いたとしても、その傾きを傾斜面91及び傾斜面101の少なくともいずれか一方によって抑制することができる。特に、弁体52の当接部(シール部材60)から比較的離れた部位に傾斜面91を面接触させることができるので、弁体52の傾きを効果的に抑制できる。
また、弁体52の傾きを抑制する際の接触が面接触であるため、点接触の場合に比べて、接触面圧を下げることができる。これにより、側面52d及び傾斜面91,101の磨耗を抑制することができる。さらに、ガイド突起81,82間が側面52dに対し凹部となっているため、弁体52が傾いた際に側面52dがガイド突起81,82間の面に接触することを回避できる。
加えて、ガイド突起81,82は、インジェクタボディ50の内周面50a及びストッパ55の内周面55bに形成することができるので、部品点数を増加させることなく、弁体52の傾きを抑制できる。また、弁体52が移動時に傾かない場合には、側面52dとガイド突起81,82との接触を避けることができる。これにより、弁体52の移動時の抵抗を低減でき、両者の接触による磨耗を抑制することができる。
他の実施態様によれば、ガイド突起82をインジェクタボディ50の内周面50aに形成してもよい。要するに、ガイド突起はインジェクタボディ50の内部に設けられていればよく、インジェクタボディ50と一体であってもよいし別体であってもよい。また、ガイド突起の数は上記の二つに限られるものではなく、三以上の複数として、ガイド突起を進退方向に断続的に設けてもよい。
<第2実施形態>
次に、図5を参照して、第2実施形態に係るインジェクタ125について相違点を説明する。第1実施形態との相違点は、板ばね120を用いたことと、ガイド突起82を省略したことである。なお、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
板ばね120は、弁体52の側面52dとインジェクタボディ50との間に設けられる。板ばね120は、円板形状に形成され、外周縁部121をインジェクタボディ50に保持される。板ばね120の内周縁部122は、弁体52の下流部52aの側面に取り付けられている。このような構成により、板ばね120は、弁体52の上流部52b側の側面52dよりも、弁体52の当接部(シール部材60)側の側面を支持する。第1実施形態におけるガイド突起81,82のうち、板ばね120に近い方のガイド突起82が省略されている。ガイド突起81の形状は、第1実施形態と同じである。
本実施形態のインジェクタ125によれば、板ばね120を設けている分、部品点数は増えるものの、弁体52の傾き(ブレ)を板ばね120によって抑制することができる。また、仮に弁体52が傾いたとしても、板ばね120から比較的離れた弁体52の部位にガイド突起81(の傾斜面91)が面接触できるので、弁体52の傾きを効果的に抑制できる。
なお、以上説明した第1及び第2実施形態では、弁体52ではなく、インジェクタボディ50内にガイド突起を設ける構成について説明したが、これに代えてあるいはこれに加えて、弁体52の側面52dにガイド部を設けてもよい。
以上の実施形態では、燃料電池システム1において燃料ガス配管系4に設けられるインジェクタ25を例に説明したが、燃料電池システムに設けられる他のインジェクタに、本発明を適用してもよい。例えば、本発明に係るインジェクタを酸素ガス配管系3に設けてもよい。また、本発明にかかるインジェクタは、ガスを噴出するもののみならず、液体を噴出するものにも適用することができる。
第1実施形態に係る燃料電池システムを示す構成図である。 第1実施形態に係るインジェクタの要部を示す断面図である。 第1実施形態に係るインジェクタの弁体が傾いたときの、図2のIIIで囲まれた領域の部分拡大図である。 第1実施形態に係るインジェクタの弁体が傾いたときの、図2のIVで囲まれた領域の部分拡大図である。 第2実施形態に係るインジェクタの要部を示す断面図である。
符号の説明
1:燃料電池システム、2:燃料電池、25:インジェクタ、50:インジェクタボディ、51:弁座、52:弁体、52d:側面、81,82:ガイド突起(ガイド部)、91,101:傾斜面、125:インジェクタ

Claims (9)

  1. 弁座に対して進退する弁体と、前記弁体を内部に収容するインジェクタボディと、を備えたインジェクタにおいて、
    前記弁体は、その進退方向に延在する側面を有し、
    前記インジェクタボディの内部には、前記弁体の側面に対向する位置にガイド部が設けられ、
    前記ガイド部は、前記弁体が進退方向に対し傾いて可動した場合に当該弁体の側面に面接触するように形成され、且つ、前記弁体が進退方向と平行に可動した場合に当該弁体の側面に非接触となるように形成されている、インジェクタ。
  2. 前記ガイド部は、前記弁体が進退方向に対し傾いて可動した場合に、当該弁体の傾きに対応するように前記側面に面接触する傾斜面を有する、請求項1に記載のインジェクタ。
  3. 前記弁体は、その進退方向の一端に、前記弁座に当接する当接部を有しており、
    前記ガイド部は、前記弁体の側面のうち、少なくとも進退方向の他端側の側面に対向する、請求項1又は2に記載のインジェクタ。
  4. 前記ガイド部は、前記進退方向において複数の箇所に互いに離間して設けられている、請求項1又は2に記載のインジェクタ。
  5. 互いに離間する前記ガイド部間は、前記弁体の側面に対し凹部となっている、請求項4に記載のインジェクタ。
  6. 前記ガイド部は、前記進退方向において二箇所に互いに離間して設けられた第1のガイド部と第2のガイド部とからなり、
    前記第1のガイド部は、前記進退方向の一方から他方にかけて第1の傾斜面を有し、
    前記第2のガイド部は、前記進退方向の他方から一方にかけて前記第1の傾斜面と同じ傾斜角度の第2の傾斜面を有する、請求項1又は2に記載のインジェクタ。
  7. 前記ガイド部は、前記弁体の側面を周方向に亘って囲繞するように、環状に形成されている、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  8. 前記弁体の側面と前記インジェクタボディとの間には、板ばねが設けられており、
    前記板ばねは、前記弁体の当接部側の側面を支持する、請求項3に記載のインジェクタ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載のインジェクタを用いて、燃料電池に反応ガスを供給する燃料電池システム。
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