JP2009130593A - 地域情報配信システム、地域情報配信装置および地域情報提供方法 - Google Patents
地域情報配信システム、地域情報配信装置および地域情報提供方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009130593A JP2009130593A JP2007303005A JP2007303005A JP2009130593A JP 2009130593 A JP2009130593 A JP 2009130593A JP 2007303005 A JP2007303005 A JP 2007303005A JP 2007303005 A JP2007303005 A JP 2007303005A JP 2009130593 A JP2009130593 A JP 2009130593A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- user
- home
- house
- regional
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Information Transfer Between Computers (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】事件・事故などの異常の発生したユーザ宅の周辺のユーザ宅に、注意を喚起するための地域情報を配信する。
【解決手段】ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置3に地域情報を配信する情報配信装置1であって、ユーザ宅毎に識別情報と位置情報とを記憶した記憶手段19と、宅内情報処理装置3から識別情報を含むセンサ情報を受信する受信手段11と、記憶手段19を参照して受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定手段12と、特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置3を配信先として決定する配信先決定手段13と、前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置3に地域情報を配信する配信手段15とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置3に地域情報を配信する情報配信装置1であって、ユーザ宅毎に識別情報と位置情報とを記憶した記憶手段19と、宅内情報処理装置3から識別情報を含むセンサ情報を受信する受信手段11と、記憶手段19を参照して受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定手段12と、特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置3を配信先として決定する配信先決定手段13と、前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置3に地域情報を配信する配信手段15とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、地域に限定された地域情報を配信する技術に関する。
ユーザに情報を配信するシステムとしては、例えば特許文献1に情報配信システムが記載されている。特許文献1の情報配信システムでは、利用者の現在の位置情報を含めた行動内容と、現在の利用者周辺の環境情報と過去の行動パターンとを考慮して、利用者のリアルタイムの要望を推定し、対応する情報を利用者端末に配信する。
特開2002−342367
さて、あるユーザの住宅に何らかの事件や事故が発生した場合、その近隣・周辺の住宅一帯に当該事件や事故に関する注意喚起情報を配信したい場合がある。しかしながら、特許文献1の情報配信システムでは、利用者からの情報提示要求に応じて、当該利用者の利用者端末のみに利用者が要求する情報を配信するものであって、近隣・周辺の住宅一帯に所定の情報を配信することは考慮されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、事件・事故などの異常の発生したユーザ宅の周辺のユーザ宅に、注意を喚起するための地域情報を配信することにある。
本発明は、地域情報を配信する情報配信装置と、ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置と、を有する地域情報配信システムであって、前記情報配信装置は、前記ユーザ宅毎に、識別情報と位置情報とを記憶した記憶手段と、前記宅内情報処理装置から、前記識別情報を含むセンサ情報を受信する受信手段と、前記記憶手段を参照して、前記受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定手段と、前記特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を配信先として決定する配信先決定手段と、前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置に地域情報を配信する配信手段とを有する。
また、本発明は、ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置に地域情報を配信する情報配信装置であって、前記ユーザ宅毎に、識別情報と位置情報とを記憶した記憶手段と、前記宅内情報処理装置から、前記識別情報を含むセンサ情報を受信する受信手段と、前記記憶手段を参照して、前記受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定手段と、前記特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を配信先として決定する配信先決定手段と、前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置に地域情報を配信する配信手段とを有する。
また、本発明は、ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置に地域情報を配信する情報配信装置が行う情報配信方法であって、前記情報配信装置は、前記ユーザ宅毎に識別情報と位置情報とを記憶した記憶部と、処理部とを有し、前記処理部は、前記宅内情報処理装置から、前記識別情報を含むセンサ情報を受信する受信ステップと、前記記憶部を参照して、前記受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定ステップと、前記特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を配信先として決定する配信先決定ステップと、前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置に地域情報を配信する配信ステップとを行う。
本発明によれば、事件・事故などの異常の発生したユーザ宅の周辺のユーザ宅に注意を喚起するための地域情報を配信することで、同様の事件・事故等の発生を抑制または未然に防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態である情報配信システムの構成図である。図示する情報配信システムは、地域情報提供事業者のセンタに設置された情報配信装置1および通信装置2と、複数のユーザ(世帯)の各住宅内に設置されたゲートウェイ3(宅内情報処理装置)および通信装置4とを備える。そして、情報配信装置1と各ユーザ宅のゲートウェイ3とは、インターネットなどのネットワーク9を介して接続されている。また、情報配信装置1またはゲートウェイ3は、ネットワーク9を介して、外部情報提供システム(第1の外部システム)7および緊急対策支援システム(第2の外部システム)8と接続することができる。
地域情報提供事業者の通信装置2は、例えば、ルータ、スイッチ、ファイヤウォール、リバースプロキシサーバ、モデム等で構成され、情報配信装置1とネットワーク9との接続を行う。
情報配信装置1は、各ユーザの住宅から送信されるセンサ情報に基づいて、事件や事故などの異常を検知し、当該異常を検知したユーザ宅に異常が発生したことを通知するだけでなく、近隣周辺のユーザ宅にも注意を喚起するための地域情報を配信する。
図示する情報配信装置1は、受信部11と、位置特定部12と、配信先決定部13と、情報生成部14と、配信部15と、外部情報取得部16と、統計処理部17と、緊急通知部18と、記憶部19とを有する。
受信部11は、各ユーザ宅から送信されるセンサ情報(例えば、防犯センサの異常信号や、ガスセンサの電圧情報など)を受信する。
位置特定部12は、記憶部19を参照し、センサ情報を送信したユーザ宅の位置情報を特定する。なお、センサ情報には、電話番号、ユーザ宅の通信装置4のMACアドレスなどユーザ宅を一意に識別可能な識別情報が含まれているものとする。位置特定部12は、この識別情報に対応する位置情報を、記憶部19から読み出すものとする。
配信先決定部13は、位置特定部12が特定した位置情報から、地域情報の配信先を決定する。例えば、防犯に関する注意喚起の地域情報を配信する場合は、防犯センサが反応したユーザ宅(すなわち、防犯センサの異常信号を送信したユーザ宅)の近隣周辺に位置する各ユーザ宅のゲートウェイ3を配信先として決定する。また、漏水に関する地域情報を配信する場合は、地震などの影響があるため、比較的広範囲にわたる近隣周辺に位置する各ユーザ宅のゲートウェイ3を配信先として決定する。
情報生成部14は、ユーザ宅に配信する地域情報を動的に生成する。具体的には、あらかじめ記憶部19に記憶されている各種の地域情報(テンプレート文書)を用いて、日時、発生内容などその都度変更する必要のある可変情報を変更し、地域情報を生成する。なお、記憶部19には、センサ情報の種別(例えば、防犯、漏水など)毎に地域情報のテンプレートが記憶されているものとする。
また、情報生成部14は、外部情報提供システム7から取得した外部情報を用いて、より適切な効果的な地域情報を生成することとしてもよい。例えば、情報生成部14は、外部情報として取得した営業情報を付加した地域情報を生成すること、または、外部情報として取得した過去の事例からをフィードバックすることにより、より適切で効果的な地域
情報を生成することが考えられる。
情報を生成することが考えられる。
配信部15は、配信先決定部13が決定した配信先のユーザ宅に、情報生成部14が生成した地域情報を配信する。
外部情報取得部16は、外部情報提供システム7から所定の外部情報を取得する。外部情報提供システム7は、例えば、地震情報などの災害情報を提供するシステムや、警備会社などのように各種のサービスを実際に提供している会社のシステム、自治体などが運用するシステムなどが考えられ、情報配信装置1に所定の外部情報を提供する。例えば、外部情報提供システム7が実際のサービスを行っている警備会社の場合、当該会社の営業情報(勧誘情報)を提供することが考えられる。また、外部情報提供システム7が自治体の場合、要請情報、過去の事例などを提供することが考えられる。なお、外部情報提供システム7は、外部情報を提供するだけでなく、侵入者に対する駆け付けサービスなどの実サービスを行うためのサービス提供支援処理を行うこととしてもよい。
統計処理部17は、記憶部19に時系列に記憶されているセンサ情報を用いて、移動平均、移動平均値の時間変化などの統計処理を行い、何らかの異常を検知する。
緊急通知部18は、所定の緊急事態を検知した場合、関係機関の緊急対策支援システム8にメールの自動送信、警報の発報などの通知を行う。緊急対策支援システム8としては、雪かき・雪下ろしなどを行う業者、消防局など、実際のサービスを提供する事業のシステムが考えられる。
記憶部19には、ユーザ宅毎に、ユーザ情報およびセンサ情報が記憶される。ユーザ情報には、ユーザ宅を一意に識別可能な識別情報(通信装置4のMACアドレス、電話番号など)と、位置情報(○○市○○区○○丁目○○番○○号などの詳細な住所、○○区北部などの住所概要など)と、ゲートウェイ3の宛先情報(ネットワークアドレスなど)とが含まれているものとする。また、ユーザ毎のセンサ情報には、各ユーザ宅から送信されたセンサ情報が時系列に記憶されているものとする。
ユーザの宅内に配置された通信装置4は、ブロードバンドルータ、vDSLモデム、ADSLモデム等で構成され、サービスゲートウェイ3とネットワーク9との接続を行う。
ゲートウェイ3(サービスゲートウェイ)は、制御部31と、緊急通知部32と、を有する。
制御部31は、当該ゲートウェイ3に接続された少なくとも1つのセンサ装置5および少なくとも1つの情報提示装置6を制御し、各センサ装置5が出力するセンサ情報をネットワーク9を介して情報配信装置1に送信する。また、制御部31は、情報配信装置1から配信された地域情報などの配信情報を情報提示装置6に表示する。なお、制御部31は、各種のセンサ装置5に対して、統一的なAPI(Application Program Interface)を提供する。
緊急通知部32は、例えば豪雪などによる建物構造物倒壊の危険性などの緊急の危険性を検知した場合、あらかじめ定められた緊急対策支援システム8に対して、直接メールの自動送信、警報の発報などの通知を行う。
センサ装置5は、例えば無電圧接点や電圧出力型センサなどであって、窓に取り付けた防犯センサ、水道使用量を検知するセンサ、建物構造物倒壊の危険性を検知する歪センサ、ガス漏れを検知するガス漏れセンサなどが考えられる。
情報提示装置6は、情報配信装置から送信された情報を表示するための画面(ディスプレイ)を有する装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、ドアフォン、フレッツホンなどを用いることできる。
上記説明した、情報配信装置1およびゲートウェイ3は、例えば、少なくともCPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置とを備えた汎用的なコンピュータシステム(サーバ、パーソナルコンピュータ等)を用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた情報配信装置1用またはゲートウェイ3用のプログラムを実行することにより、情報配信装置1またはゲートウェイ3の各機能が実現される。なお、情報配信装置1およびゲートウェイ3は、必要に応じて入力装置および出力装置を備えることとしてもよい。
次に、地域情報配信システムの各種の動作について説明する。
第1の動作としては、あるユーザ宅の防犯センサが反応(異常を検知)した場合に、当該ユーザ宅の近隣周辺の住宅へ防犯に関する注意喚起を地域情報として配信する場合の動作を説明する。
図2は、ユーザ宅の防犯センサ(センサ装置)5が反応した場合の地域情報配信システムの動作を示すフローチャートである。
まず、あるユーザ宅に設置された防犯センサ5(例えば、窓センサ)が異常を検知し、異常を示すセンサ信号をゲートウェイ3に出力する(S11)。ゲートウェイ3の制御部11は、センサ信号が入力されると、通信装置4を用いてネットワーク9に接続し、異常を通知するセンサ情報を情報配信装置1に送信する(S12)。なお、センサ情報には、当該ユーザ宅の識別情報(例えば、通信装置4のMACアドレス、電話番号など)と、センサ信号を出力したセンサ装置5のセンサ種別情報などが含まれるものとする。
情報配信装置1の受信部11は、防犯センサからの異常を知らせるセンサ情報を受信する。そして、位置特定部12は、受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応する位置情報(例えば住所など)を、記憶部19から特定する(S13)。すなわち、位置特定部は、防犯センサが反応したユーザ宅(被害ユーザ宅)の位置を特定する。
そして、配信先決定部13は、後述する配信先決定処理により被害ユーザ宅の近隣周辺に位置するユーザ宅のゲートウェイ3を特定する。そして、情報生成部14は、被害ユーザ宅の近隣周辺に位置するユーザ宅に対して、防犯に関する注意を喚起するための地域情報を生成する。すなわち、情報生成部14は、受信したセンサ情報に含まれるセンサ種別情報に応じた地域情報のテンプレート文書を記憶部19から読み出し、日時や被害ユーザ宅の位置などの可変情報を変更して、動的に地域情報を生成する。また、情報生成部14は、外部情報取得部16が取得した外部情報を用いて(例えば、外部情報を地域情報に付加するなどして)、地域情報を生成することとしてもよい。なお、情報生成部14は、防犯センサが反応したことを被害ユーザ宅に通知するための通知情報についても、同様に生成する。
そして、配信部15は、配信先決定部13が決定した配信先に、情報生成部14が生成した地域情報を配信する(S14)。すなわち、配信部15は、通信装置2を用いてネットワーク9に接続し、決定した配信先である近隣周辺の各ユーザ宅のゲートウェイ3に地域情報を配信する。なお、配信部15は、被害ユーサ宅のゲートウェイ3にも、情報生成部14が生成した通知情報を配信する。
被害ユーザ宅の近隣周辺の各ユーザ宅のゲートウェイ3は、地域情報を受信し、情報提示装置6に地域情報を出力・表示する(S14)。また、被害ユーサ宅のゲートウェイ3は、通知情報を受信し、情報提示装置6に通知情報を出力・表示する。
図3は、配信先決定部13が行う配信先決定処理を示すフローチャートである。
まず、配信先決定部13は、位置特定部12から被害ユーザ宅の位置情報を取得する(S21)。なお、図示する例では、位置情報は住所情報の文字列(例えば、「○○市○○区○○丁目○○番○○号」)であるものとする。
そして、配信先決定部13は、日本語処理を行うことにより、被害ユーザ宅の住所文字列の一部(例えば、「○○市○○区○○丁目」)に前方一致する住所を有するユーザ宅のゲートウェイ3の宛先情報を、記憶部19から抽出する(S22)。
なお、配信先決定部13は、被害ユーザ宅の住所文字列が位置する地区(例えば、「○○市○○区○○丁目」)に隣接する地区を、記憶部19にあらかじめ記憶された地図情報から特定し、特定した隣接地区の住所を有するユーザ宅のゲートウェイ3の宛先情報を記憶部19から抽出することとしてもよい。また、配信先決定部13は、被害ユーザ宅の住所文字列の一部(例えば、「○○市○○区2丁目」)の数字の前後の地区(例えば、「○○市○○区1丁目および3丁目」)を特定し、特定した地区の住所を有するユーザ宅のゲートウェイ3の宛先情報を記憶部19から抽出することとしてもよい。
このようにして、配信先決定部13は、記憶部19から抽出したゲートウェイ3の宛先情報のリストを配信先として決定する。
そして、配信部15は、配信先決定部13が決定した各ゲートウェイ3の宛先情報を用いて、被害ユーザ宅の近隣周辺ユーザ宅各々に、防犯に関する注意を喚起するための地域情報を送信する(S23)。
次に、第2の動作として、各ユーザ宅から送信される上水道使用量のセンサ情報を用いて、漏水を検知する場合の動作を説明する。
この場合のセンサ装置5は、所定の時間当たりの上水道使用量を検知し、所定のタイミングでゲートウェイ3に検知した上水道使用量を出力する。ゲートウェイ3の制御部31は、上水道使用量が入力されると、通信装置4を用いてネットワーク9に接続し、上水道使用量および当該ユーザ宅の識別情報を含むセンサ情報を情報配信装置1に送信する。
情報配信装置1の受信部11は、上水道使用量のセンサ情報を受信し、受信したセンサ情報を記憶部19に記憶する。
図4(A)は、記憶部19にセンサ情報として記憶された、所定のユーザ宅の上水道使用量の一例を、グラフ化したものである。図示するように、ユーザ宅から送信される上水道使用量は、時々刻々と変化するが、1日当たりの平均使用量は概して同程度となることが多い。一方、例えば地震や大規模工事など近隣住居に影響を及ぼすような事象により漏水が発生した場合、図4(A)の3日目および4日目に示すように、上水道使用量が漏水の分だけ増加する。
そして、情報配信装置1の統計処理部17は、記憶部19にユーザ宅毎に時系列に記憶された上水道使用量の1日当たりの平均使用量を、所定のタイミングで(例えば、毎日午前2時など決まった時刻に)算出し、算出した平均使用量を記憶部19に記憶する。
図4(B)は、記憶部19に記憶された、所定のユーザ宅の上水道使用量の平均使用量をグラフ化したものである。図示するグラフでは、3日目および4日目の平均使用量は、1日目および2日目の平均使用量より大幅に増加している。
統計処理部17は、算出した平均使用量の日々の変化が顕著な場合(例えば、平均使用量の増加率が所定の閾値を超える場合など)、漏水が発生していると判別する。この場合、情報配信装置1は、漏水が発生していると判別されたユーザ宅(被害ユーザ宅)のゲートウェイ3に漏水が発生している旨の通知情報(例えば、「漏水しています」)を送信する。 また、漏水を引き起こした原因は、被害ユーザ宅の近隣周辺のユーザ宅に対しても同様の漏水を引き起こす可能性が高い。このため、情報配信装置1は、被害ユーザ宅の近隣周辺の各ユーザ宅のゲートウェイ3に、注意喚起のための地域情報(例えば、「○月○日に地震がありました。漏水にご注意ください。」)を配信する。なお、地域情報および通知情報の生成については、前述の第1の動作(防犯センサ)の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
配信先決定処理については、前述の第1の動作で説明した処理を用いることとしてもよいし、あるいは、記憶部19に予め記憶された断層などの地殻情報を用いて配信先を決定することとしてもよい。以下に地殻情報を用いた配信先決定処理について説明する。
図5は、被害ユーザ宅52、53がマッピングされた地図51の一例を示す図である。配信先決定部13は、被害ユーザ宅52、53を含む地域における地殻情報(断層など)を記憶部19から読み出し、当該地殻情報に基づいて被害ユーザ宅と地理的に近く漏水の可能性のある地域54を決定する。そして、配信先決定部13は、決定した地域54に住所を有するユーザ宅のゲートウェイ3の宛先情報を記憶部19から抽出する。なお、地殻情報は、外部情報取得部16が、外部情報提供システム7がら取得することとしてもよい。
そして、配信部15は、配信先決定部13が決定した配信先に情報生成部14が生成した地域情報を配信する。被害ユーザ宅の周辺の各ユーザ宅のゲートウェイ3は、地域情報受信し、受信した地域情報を情報提示装置6に出力・表示する。また、配信部15は、被害ユーサ宅のゲートウェイ3にも、情報生成部14が生成した通知情報を配信する。そして、被害ユーサ宅のゲートウェイ3は、通知情報を受信し、情報提示装置6に通知情報を出力・表示する。
これまでユーザは、上水道使用量について水道料の支払い時にしか確認することができなかったため、漏水に気づくまで長い期間を要することが多く、そのため水道料金の大幅な増加や、あるいは家屋の軒下への浸水を初期段階で防ぐことが困難であった。これに対し、以上説明した漏水検知では、漏水を早期に検知することができるため、漏水を初期段階で防止することができる。また、被害ユーザ宅の近隣・周辺ユーザ宅にも、漏水に関する注意喚起情報(地域情報)を配信するため、漏水の発生前にユーザに注意を喚起し、漏水を未然に防ぐことができる。
次に、第3の動作として、ユーザ宅のセンサ装置5が検知する建築構造物の歪みを用いて、家屋倒壊の危険を検知する場合の動作を説明する。例えば、豪雪地帯においては、一晩で1m以上の積雪があることも珍しくなく、老人だけの世帯では、適切なタイミングで雪かき(雪下ろし)を実施、または、除雪業者に依頼をできない場合がある。
この場合のセンサ装置5は、ユーザ宅の柱や壁に設置された抵抗線歪みセンサにあって、所定のタイミングで歪みを検知し、検知した歪み値をゲートウェイ3に出力する。ゲートウェイ3の制御部31は、通信装置4を用いてネットワーク9に接続し、センサ装置5から入力された歪み値および当該ユーザ宅の識別情報を含むセンサ情報を情報配信装置1に送信する。
情報配信装置1の受信部11は、歪み値のセンサ情報を受信し、受信したセンサ情報を記憶部19に記憶する。そして、統計処理部17は、記憶部19にユーザ宅毎に時系列に記憶された歪み値に基づいて、前述した第2の動作(漏水検知)と同様に平均歪み値算出などの統計処理を行い、変化が顕著な場合(例えば、平均歪み値の増加率が所定の閾値を超える場合など)、家屋倒壊の危険性があると判別する。
家屋倒壊の危険性が有ると判別された場合、情報配信装置1は、前述の第1および第2の動作と同様に、被害ユーザ宅のゲートウェイ3に建物倒壊の危険性がある旨の通知情報を配信するとともに、近隣周辺のユーザ宅のゲートウェイ3に注意喚起の地域情報を配信する。
さらに、情報配信装置1の緊急通知部18は、関連する自治体またはあらかじめ登録している雪かき事業者などの緊急対策支援システム8に、メールの自動送信、警報の発報などの緊急通知を送信する。なお、緊急通知には、当該ユーザ宅の住所情報が含まれるものとする。
また、歪みセンサの値が徐々に増加するのではなく、豪雪により一気に閾値を超える場合には、さらに急をようするため、ユーザ宅のゲートウェイ3の緊急通知部32が、直接、緊急対策支援システム8にメールの自動送信、警報の発報などの緊急通知を送信することとしてもよい。この場合、ゲートウェイ3の制御部31は、センサ装置5から出力される歪み値が閾値を超えるか否かを判別するものとする。
情報配信装置1またはゲートウェイ3が、緊急対策支援システム8に緊急通知を送信することにより、より迅速な対応を可能とし、被害を最小限に抑えることができる。
以上説明した本実施形態の地域情報配信システムでは、事件・事故などの異常の発生したユーザ宅の周辺のユーザ宅に注意を喚起するための地域情報を配信することで、同様の事件・事故等の発生を抑制または未然に防ぐことができる。すなわち、本実施形態では、防犯センサが反応するような事件・事故、漏水、建物構造物の倒壊危険性などを検知した場合、被害ユーザの近隣周辺に対しても注意喚起のための地域情報を迅速に配信することができる。
また、本実施形態では、各ユーザ宅のセンサ装置5からのセンサ情報と、各ユーザ宅の位置情報とに基づいて、適切な配信先の決定と、決定した配信先への地域情報の配信とを、タイムリーに行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態の情報配信装置1およびゲートウェイ3は、それぞれ緊急通知部18、32を有することとしたが、情報配信装置1およびゲートウェイ3とは別の筐体の緊急通知装置18、32を地域情報配信事業者センタおよびユーザ宅内に設置することとしてもよい。
1 情報配信装置
11 受信部
12 位置特定部
13 配信先決定部
14 情報生成部
15 配信部
16 外部情報取得部
17 統計処理部
18 緊急通知部
19 記憶部
2、4 通信装置
3 ゲートウェイ
31 制御部
32 緊急通知部
5 センサ装置
6 情報提示装置
7 外部情報提供システム
8 緊急対策支援システム
11 受信部
12 位置特定部
13 配信先決定部
14 情報生成部
15 配信部
16 外部情報取得部
17 統計処理部
18 緊急通知部
19 記憶部
2、4 通信装置
3 ゲートウェイ
31 制御部
32 緊急通知部
5 センサ装置
6 情報提示装置
7 外部情報提供システム
8 緊急対策支援システム
Claims (9)
- 地域情報を配信する情報配信装置と、ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置と、を有する地域情報配信システムであって、
前記情報配信装置は、
前記ユーザ宅毎に、識別情報と位置情報とを記憶した記憶手段と、
前記宅内情報処理装置から、前記識別情報を含むセンサ情報を受信する受信手段と、
前記記憶手段を参照して、前記受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定手段と、
前記特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を配信先として決定する配信先決定手段と、
前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置に地域情報を配信する配信手段と、を有すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - 請求項1記載の地域情報配信システムであって、
前記配信先決定手段は、前記特定した位置情報である住所文字列の一部と一致する住所を有する周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を、配信先として決定すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - 請求項1または請求項2記載の地域情報配信システムであって、
前記情報配信装置は、
前記受信したセンサ情報の種別に応じた地域情報を生成する地域情報生成手段をさらに有すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の地域情報配信システムであって、
前記情報配信装置は、
第1の外部システムから外部情報を取得する外部情報取得手段と、
前記取得した外部情報を用いて地域情報を生成する地域情報生成手段と、をさらに有すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の地域情報配信システムであって、
前記情報配信装置は、
前記センサ情報に基づいて、所定の緊急対策を行う第2の外部システムに緊急情報を通知する緊急通知手段を、さらに有すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の地域情報配信システムであって、
前記宅内情報処理装置は、
当該宅内情報処理装置に接続されたセンサからのセンサ情報に基づいて、所定の緊急対策を行う第2の外部システムに緊急情報を通知する緊急通知手段を有すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の地域情報配信システムであって、
前記情報配信装置は、
前記ユーザ宅毎に、センサ情報が時系列に記憶されたセンサ情報記憶手段と、
前記センサ情報記憶手段に記憶されたセンサ情報のセンサ値の変化率を算出し、該変化率が所定の閾値を超える場合、異常が発生したと判別する統計処理手段と、をさらに有すること
を特徴とする地域情報配信システム。 - ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置に地域情報を配信する情報配信装置であって、
前記ユーザ宅毎に、識別情報と位置情報とを記憶した記憶手段と、
前記宅内情報処理装置から、前記識別情報を含むセンサ情報を受信する受信手段と、
前記記憶手段を参照して、前記受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定手段と、
前記特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を配信先として決定する配信先決定手段と、
前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置に地域情報を配信する配信手段と、を有すること
を特徴とする地域情報配信装置。 - ユーザ宅内に配置される宅内情報処理装置に地域情報を配信する情報配信装置が行う情報配信方法であって、
前記情報配信装置は、前記ユーザ宅毎に識別情報と位置情報とを記憶した記憶部と、処理部とを有し、
前記処理部は、
前記宅内情報処理装置から、前記識別情報を含むセンサ情報を受信する受信ステップと、
前記記憶部を参照して、前記受信したセンサ情報に含まれる識別情報に対応するユーザ宅の位置情報を特定する位置特定ステップと、
前記特定した位置情報の周辺の周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置を配信先として決定する配信先決定ステップと、
前記決定した周辺ユーザ宅の宅内情報処理装置に地域情報を配信する配信ステップと、を行うこと
を特徴とする地域情報配信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007303005A JP2009130593A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 地域情報配信システム、地域情報配信装置および地域情報提供方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007303005A JP2009130593A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 地域情報配信システム、地域情報配信装置および地域情報提供方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009130593A true JP2009130593A (ja) | 2009-06-11 |
Family
ID=40821088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007303005A Pending JP2009130593A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 地域情報配信システム、地域情報配信装置および地域情報提供方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009130593A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013211726A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Panasonic Corp | 集合住宅用情報システム |
JP5900807B1 (ja) * | 2014-11-13 | 2016-04-06 | 富士電機株式会社 | 防災システム |
JP2016195437A (ja) * | 2016-07-07 | 2016-11-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 集合住宅用情報システム |
JP2017158110A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | Hack Japan ホールディングス株式会社 | 情報処理システム |
JP2017535006A (ja) * | 2014-10-28 | 2017-11-24 | アパナ インコーポレイテッド | 資源消費分析論のためのシステムおよび方法 |
JP2018088722A (ja) * | 2018-03-05 | 2018-06-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 集合住宅用情報システム |
JP2021124850A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 幸造 塔筋 | 空家物件管理システム |
-
2007
- 2007-11-22 JP JP2007303005A patent/JP2009130593A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013211726A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Panasonic Corp | 集合住宅用情報システム |
US11169657B2 (en) | 2014-10-28 | 2021-11-09 | Apana Inc. | Systems and methods for resource consumption analytics |
JP2017535006A (ja) * | 2014-10-28 | 2017-11-24 | アパナ インコーポレイテッド | 資源消費分析論のためのシステムおよび方法 |
US10402044B2 (en) | 2014-10-28 | 2019-09-03 | Apana Inc. | Systems and methods for resource consumption analytics |
US10564802B2 (en) | 2014-10-28 | 2020-02-18 | Apana Inc. | Graphical user interfaces for resource consumption analytics |
US11868585B2 (en) | 2014-10-28 | 2024-01-09 | Apana Inc. | Systems and methods for resource consumption analytics |
JP5900807B1 (ja) * | 2014-11-13 | 2016-04-06 | 富士電機株式会社 | 防災システム |
JP2016095604A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 富士電機株式会社 | 防災システム |
JP2017158110A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | Hack Japan ホールディングス株式会社 | 情報処理システム |
JP2016195437A (ja) * | 2016-07-07 | 2016-11-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 集合住宅用情報システム |
JP2018088722A (ja) * | 2018-03-05 | 2018-06-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 集合住宅用情報システム |
JP7082353B2 (ja) | 2020-02-04 | 2022-06-08 | 幸造 塔筋 | 空家物件管理システム |
JP2021124850A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 幸造 塔筋 | 空家物件管理システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009130593A (ja) | 地域情報配信システム、地域情報配信装置および地域情報提供方法 | |
US6687574B2 (en) | System and method for surveying utility outages | |
US20100102951A1 (en) | Sharing of a Neighboring Wireless Network | |
US20130154805A1 (en) | Premises monitoring system | |
KR20110099584A (ko) | 네트워크를 이용한 무인경비시스템, 무인경비서비스의 제공방법 및 무인경비시스템의 설정방법 | |
US20120203602A1 (en) | Advertisement delivery system triggered by sensed events | |
JP2013211727A (ja) | 集合住宅用情報システム | |
JP2007206752A (ja) | 警報機としてlanに接続した複数パソコンを用いた防災情報受信警報システム | |
JP2007188327A (ja) | 災害警報システム | |
JP2006350505A (ja) | 通信端末、地震対処方法およびプログラム | |
JP2006309389A (ja) | 通信端末、地震情報取得方法およびプログラム | |
JP4466469B2 (ja) | 情報端末、地震情報の取得方法、およびそのプログラム | |
JP4881366B2 (ja) | 緊急情報を他の住宅に送信する方法、及びそのシステム | |
JP5871780B2 (ja) | 防災情報伝達システム | |
JP2010199928A (ja) | 火災情報報知機能を有する構内交換機及び内線端末 | |
US20160005301A1 (en) | Alarm notification system | |
KR200447203Y1 (ko) | 화재수신반의 화재신호 휴대폰 통보기 | |
KR100591380B1 (ko) | 긴급재난에 대한 신속한 대처를 제공하는 지능형 긴급재난통합 관리시스템 | |
JP5266633B2 (ja) | 災害通知システム、災害通知方法、およびコンピュータプログラム | |
JP2005184190A (ja) | 監視装置およびそのプログラム | |
JP2007148798A (ja) | 地震管理装置および地震管理方法 | |
JP3890304B2 (ja) | ガス漏れ情報の通知システム | |
JP2017053139A (ja) | ダム管理システム及びダム情報管理方法 | |
JP2006163681A (ja) | 異常対応方法およびそのプログラム | |
JP2006338372A (ja) | プラントのイベント管理装置及び管理システム |