JP2009130156A - セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法 - Google Patents

セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009130156A
JP2009130156A JP2007304044A JP2007304044A JP2009130156A JP 2009130156 A JP2009130156 A JP 2009130156A JP 2007304044 A JP2007304044 A JP 2007304044A JP 2007304044 A JP2007304044 A JP 2007304044A JP 2009130156 A JP2009130156 A JP 2009130156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
multilayer substrate
pattern
ceramic multilayer
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007304044A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Iwata
裕二 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007304044A priority Critical patent/JP2009130156A/ja
Publication of JP2009130156A publication Critical patent/JP2009130156A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

【課題】基板毎の描画スペースを縮小することができるラミック多層基板及びセラミック
多層基板の製造方法を提供する。
【解決手段】各LTCC基板13から構成されるLTCC多層基板11において、製造情
報を変換したコードパターン20を構成するドット25を、各LTCC基板13のそれぞ
れ異なる層間に備えた。また、LTCC多層基板11の製造方法は、複数のグリーンシー
トに導電性インクの液滴を吐出して、各グリーンシートの描画面に回路要素を形成するた
めの液状回路パターンを描画するとともに、グリーンシートに設けられたコード描画領域
に、インクの液滴を吐出して、製造情報をコード化したコードパターンを形成するための
液状コードパターンを描画する描画工程を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法に関する。
低温焼成セラミック(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics)技術は、グリ
ーンシートと金属との一括焼成を可能にすることから、セラミックの層間に各種の受動素
子を組み込んだ素子内蔵基板を形成することができる。このLTCC多層基板の製造方法
では、複数のグリーンシートの各々に受動素子や配線等のパターンを描画する描画工程と
、該パターンを有する複数のグリーンシートを積層して圧着する圧着工程と、圧着体を一
括焼成する焼成工程とが行われる。
一方、例えば液晶ディスプレイといった電子機器のロット番号等のデータを、バーコー
ドや2次元コードといったコードパターンに変換し、装置のモジュール基板に描画する技
術が既に知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、インクジェット法により基
板の裏面の片隅に、コードパターンを構成する各ドットを形成している。基板に形成され
たコードパターンは、専用のコードリーダによって読み取られる。
特開2006−213019号公報
上記コード描画技術のように1枚の基板にコードパターンを印刷する場合、コードパタ
ーンの情報量を増大させる際に、コードパターンの描画領域を拡大する必要がある。しか
し、コード描画領域は、設計上の制約を受けるため、大きな描画領域を確保することが難
しい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板毎の描画スペー
スを縮小することができるラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法を提供す
ることにある。
本発明は、各セラミック基板から構成されるセラミック多層基板において、製造情報を
変換したコードパターンを構成する各コード構成要素を、前記各セラミック基板のそれぞ
れ異なる層間に備えた。
この構成によれば、セラミック多層基板の層間に、製造情報をコード化したコードパタ
ーンが設けられている。このため、セラミック多層基板の多層構造を有効利用して、一つ
又は複数の製造情報を示すコードパターンを、各層に分けて形成することができる。従っ
て、パターンを描画するスペースに制約がある場合にも、情報量を削減することなくコー
ドパターンを描画することができる。
このセラミック多層基板において、前記各セラミック基板の層間にそれぞれ備えられた
前記コード構成要素は、層間毎に2次元コードを構成する。
この構成によれば、セラミック基板の層間毎に、2次元コードが形成される。従って、
各セラミック基板毎の製造情報をそのセラミック基板に設けることができる。
このセラミック多層基板において、それぞれ異なる前記各セラミック基板の層間に設け
られた前記各コードパターンは、前記セラミック基板の積層方向からみて、互いに偏倚し
た位置に設けられている。
この構成によれば、各コードパターンは互いに偏倚した位置に設けられているので、コ
ードパターンが形成された領域に応じて、どの基板に関する情報であるかを判別すること
ができる。
このセラミック多層基板において、それぞれ異なる前記各セラミック基板の層間に設け
られた前記コード構成要素は、前記セラミック基板のコード形成面に平行な各水平方向と
、前記セラミック基板の積層方向とに情報を有する3次元のコードパターンを構成する。
この構成によれば、各層間に設けられたコード構成要素は、全体として3次元コードを
成す。このため、小さな面積で、情報量の大きいコードパターンを描画することができる
このセラミック多層基板において、前記セラミック基板に形成された導電性粒子からな
る回路要素をさらに備え、前記コード構成要素は、前記回路要素と同じ導電性粒子の焼結
体からなる。
この構成によれば、パターン構成要素は、回路要素と同じ材質からなるため、パターン
構成要素を描画する工程で形成することができる。
本発明は、セラミック多層基板の製造方法において、複数のグリーンシートに導電性イ
ンクの液滴を吐出して、前記各グリーンシートの描画面に回路要素を形成するための液状
回路パターンを描画するとともに、前記グリーンシートに設けられたコード描画領域に、
インクの液滴を吐出して、製造情報をコード化したコードパターンを形成するための液状
コードパターンを描画する描画工程と、前記液状回路パターン及び前記液状コードパター
ンを乾燥して各乾燥パターンを形成する乾燥工程と、前記各乾燥パターンを有する前記各
グリーンシートをそれぞれ積層して積層体を形成する積層工程と、前記積層体を焼成して
前記セラミック多層基板を形成する焼成工程とを有する。
この構成によれば、セラミック多層基板の層間に、製造情報をコード化したコードパタ
ーンを形成することができる。このため、セラミック多層基板の多層構造を有効利用して
、一つ又は複数の製造情報を各層に分けて形成することができる。従って、パターンを描
画するスペースに制約がある場合にも、所望のコードパターンを描画することができる。
このセラミック多層基板の製造方法において、前記描画工程は、前記液状回路パターン
を形成する際に使用される前記導電性インクを用いて、前記液状コードパターンを前記液
状回路パターンを描画した前記描画面に形成する。
この構成によれば、液状回路パターンを描画する際に、液状コードパターンを同時に形
成することができる。このため、インク交換、グリーンシートの取り外し等が不要となる
ため、描画工程の効率化を図ることができる。
このセラミック多層基板の製造方法において、前記描画工程は、前記グリーンシートに
関する各製造情報をそれぞれ2次元コードに変換し、前記各2次元コードの前記液状コー
ドパターンを、その2次元コードに対応する前記グリーンシートに形成する。
この構成によれば、グリーンシートに、そのグリーンシートの製造情報をコード化した
液状コードパターンが形成される。従って、各セラミック基板毎の製造情報を各セラミッ
ク基板にそれぞれ備えることができるため、トレーサビリティを向上することができる。
このセラミック多層基板の製造方法において、前記描画工程は、前記液状コードパター
ンの描画位置を、前記グリーンシート毎に偏倚させて描画する。
この構成によれば、各層の製造情報のコードパターンが、各層毎に偏倚させた位置に形
成される。このため、コードパターンが形成された領域に応じて、どの基板に関する情報
であるかを判別することができる。
このセラミック多層基板の製造方法において、前記描画工程は、前記セラミック多層基
板に関する製造情報を、前記描画面に平行な各水平方向と、前記グリーンシートの積層方
向とに情報を有する3次元コードに変換し、該3次元コードを構成する前記液状コードパ
ターンの構成要素を、その積層方向における描画位置に応じた前記グリーンシートに形成
する。
この構成によれば、多層基板に関する製造情報を3次元コード化することができるので
、少ないスペースで、情報量の多いコードを形成することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。図1は、回路
モジュール10の断面図である。
回路モジュール10は、セラミック多層基板としてのLTCC多層基板11と、LTC
C多層基板11に接続された半導体チップ12とを有する。
LTCC多層基板11は、積層された複数のセラミック基板としてのLTCC基板13
を有する。各LTCC基板13は、グリーンシートの焼結体であって、厚みは数十μ〜数
百μmに形成されている。各LTCC基板13の層間には、抵抗素子、容量素子、コイル
素子などの各種の回路要素としての内部素子14と、各内部素子14に電気的に接続する
回路要素としての内部配線15とが内蔵されている。各LTCC基板13には、それぞれ
スタックピア構造やサーマルピア構造をなす回路要素としてのピア配線16が形成されて
いる。内部素子14、内部配線15、及びピア配線16は、それぞれ導電性微粒子の焼結
体であり、導電性インクを用いるインクジェット法によって形成される。
また、LTCC多層基板11のうち、4層の各LTCC基板13のコード形成面として
の上面13aの隅部には、各層に関する情報をコード化した各コードパターン20がそれ
ぞれ形成されている。各コードパターン20は、例えば各LTCC基板13に関する製造
日時、ロッド番号といったLTCC基板13に関する製造情報を2次元コード化したパタ
ーンである。
図2は、コード描画対象の4層のうち、最下層のLTCC基板13に描画されたコード
パターン20の平面図であって、図3は、上記各4層のLTCC基板13に形成されたコ
ードパターン20の描画領域のみを示す透視図である。各コードパターン20は、LTC
C基板13の隅部に設けられた図2に示すコード描画領域21内にそれぞれ形成されてい
る。各コード描画領域21は、LTCC基板13の同じ位置にそれぞれ設けられている。
このコード描画領域21は、第1描画領域21A〜第4描画領域21Dといった4つの
領域に区画されている。各描画領域21A〜21Dは、同一面積の正方形状に形成されて
いる。第1描画領域21Aは、コードパターン20の描画対象である各LTCC基板13
のうち、最下層である1層目のLTCC基板13に割り当てられる。第2描画領域21B
は、各LTCC基板13のうち、2層目のLTCC基板13に割り当てられる。第3描画
領域21Cは、3層目のLTCC基板13に割り当てられ、第4描画領域21Dは、4層
目のLTCC基板13に割り当てられる。即ち、図3に示すように、各描画領域21A〜
21Dは、各LTCC基板13の積層方向(z方向)からみて、互いに偏倚した位置に設
けられているため、各領域21A〜21Dに描画されたコードパターン20は互いに重な
ることがない。
図3に示すように、各描画領域21A〜21Dは、領域内を4行4列に区画したセル2
2を有している。各セル22には、導電性微粒子の焼結体であるコード構成要素としての
ドット25が形成されたセル22と、ドット25が形成されていない空セルがある。この
ドット25の形成されたセル22と空セルとの配置パターンにより、図中x方向及びy方
向に情報を有する2次元コードが構成されている。
ドット25は、上記内部素子14、内部配線15、及びピア配線16を形成した導電性
インクを用いて、インクジェット法により形成されている。各ドット25は、図3では円
形状に形成されているが、ドット25の面積が、セル22の面積のうち所定率以上を占有
していれば、円形状でなくてもよい。
このように、各層のコードパターン20は、コード描画領域21の4分の1の面積にそ
れぞれ描画される。従って、4つのコードパターン20と同じ情報量を有する8行8列の
2次元コードを、1枚のLTCC基板13に設けられたコード描画領域21と同じ面積の
領域に描画する場合と比較すると、基板1枚あたりの描画面積を縮小することができる。
従って、LTCC基板13の内部素子14、内部配線15等の配置により、コードを描画
するスペースに制約があっても、情報量を削減することなく、コードパターン20を描画
することができる。尚、ここでは最下層〜4層目に第1〜4描画領域21A〜21Dを割
り当てるようにしたが、各描画領域21A〜21Dの割り当ては、内部素子14等の配置
といった各種条件に応じて変更することができる。
各描画領域21A〜21Dに形成されたコードパターン20を解析する際には、LTC
C多層基板11をスライスし、外部から検出可能となったコードパターン20をコードリ
ーダ(図示略)で読み取って、ドット25の形成位置を検出する。また、コード描画領域
21のうち、各層のコードパターン20の描画領域は製造時に予め決定されているため、
どのコードパターン20がどの層に対応するのかを判別することができる。これにより、
LTCC多層基板11としての情報だけでなく、LTCC基板13に関する詳細な情報も
得られるため、回路モジュール10のトレーサビリティを向上することができる。
次に、LTCC多層基板11の製造方法を、図4〜図11に従って説明する。図4は、
LTCC多層基板11の製造方法を示すフローチャートである。図5〜図11は、LTC
C多層基板11の製造方法を示す工程図である。
図4に示すように、LTCC多層基板11の製造方法は、描画工程(ステップS11)
、乾燥工程(ステップS12)、積層工程(ステップS13)、減圧包装工程(ステップ
S14)、圧着工程(ステップS15)、焼成工程(ステップS16)から構成される。
描画工程は、LTCC基板13の前駆体であるグリーンシートに液状パターンを描画す
る工程である。図5及び図6に示すように、この工程では、積層シート30と、液滴吐出
装置31とを用いる。図5に示すように、積層シート30は、キャリアフィルム32と、
キャリアフィルム32に塗布されたグリーンシート33とを備える。
キャリアフィルム32は、描画工程や乾燥工程において、グリーンシート33を支持す
るためのフィルムである。例えば、グリーンシート33との剥離性、各工程における機械
的耐性に優れたプラスチックフィルムを用いることができる。
グリーンシート33は、ガラスセラミック粉末やバインダ等を含むガラスセラミック組
成物からなる層である。グリーンシート33の膜厚は、内部素子14としてコンデンサ素
子を形成する場合に数十μmで形成され、他の層においては100μm〜200μmで形
成される。
積層シート30の縁には、所定孔径の円形孔(以下、単に位置決め孔Hという)が打ち
抜き加工によって形成されている。各位置決め孔Hには、液滴吐出装置31の載置プレー
ト34の位置決めピン34Pが挿入され、コード形成面としての描画面33aの各位置が
液滴吐出装置31に対して位置決めされる。
また、グリーンシート33には、打ち抜き加工やレーザ加工によって、数十μm〜数百
μmの孔径の円形孔や円錐孔(以下、単にビアホール33hという)が貫通形成されてい
る。ビアホール33hには、導体性ペーストを用いたスキージ法や導電性インクを用いた
インクジェット法等によって、銀、金、胴、パラジウム等の導電材料が前工程で充填され
ている。
図6はグリーンシート33の描画面33aに描画処理を施す液滴吐出装置31の斜視図
である。液滴吐出装置31は、基台35を備え、該基台35の上面には、一対の案内溝3
6がX方向に沿って形成されている。また、基台35の上方には、積層シート30を載置
する上記載置プレート34が設けられている。載置プレート34は、案内溝36に係合す
る係合部を備えており、X軸モータ56(図7参照)を駆動源として、案内溝36に沿っ
てX方向及び反X方向に往復動する。
基台35の両側には、ガイド部材37の脚部が配設されている。また、ガイド部材37
には、一対のガイドレール38がY方向に平行な方向に形成されている。また、ガイド部
材37には、Y軸モータ57(図7参照)の出力軸に駆動連結されるキャリッジ39が備
えられる。キャリッジ39は、ガイドレール38に沿ってY方向及び反Y方向に往復動す
る。また、キャリッジ39の下面には、液滴吐出ヘッド40が設けられている。
図5に示すように、液滴吐出ヘッド40は、インクタンク41に連通するキャビティ4
2と、キャビティ42に連通するノズル43と、キャビティ42に連結される圧力発生素
子44とを有する。キャビティ42は、インクタンク41からの導電性インクIkを一時
貯留し、ノズル43に導電性インクIkを供給する。ノズル43は、数十μmの開口を有
するノズルである。圧力発生素子44は、キャビティ42の容積を変更する圧電素子や静
電容量素子、或いはキャビティ42の温度を変更する抵抗加熱素子であり、キャビティ4
2の内部に所定圧力を発生させる。圧力発生素子44が駆動するとき、ノズル43は、導
電性インクIkの気液界面(メニスカス)を振動させ、導電性インクIkを数ピコリット
ル〜数十ピコリットルの液滴Dにして吐出する。
導電性インクIkは、導電性微粒子Iaを分散媒Ibに分散させた導電性微粒子Iaの
分散系である。導電性インクIkの粘性は、微小な液滴Dを吐出可能にするために、20
cP以下に調整されている。
導電性微粒子Iaは、数nm〜数十nmの粒径を有する微粒子であり、例えば金、銀、
銅、白金、パラジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、イリジウム、鉄、錫、コバ
ルト、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、タングステン、インジウム等の金属、或い
はこれらの合金を用いることができる。分散媒Ibは、導電性微粒子Iaを均一に分散さ
せるものであればよく、例えば水や水を主成分とする水溶液、或いはテトラデカン等の有
機溶剤を主成分とする有機系を用いることができる。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置31の電気的構成を図7に従って説明する。
液滴吐出装置31を制御する制御装置51には、CPU、RAM、ROMなどが備えら
れている。この制御装置51は、RAMやROMなどに格納された各種データ及び各種プ
ログラムに従って、載置プレート34及びキャリッジ39を走査させるとともに、液滴吐
出ヘッド40の圧力発生素子44を駆動制御させるようになっている。
制御装置51には、入力装置52、X軸モータ駆動回路53、Y軸モータ駆動回路54
及びヘッド駆動回路55が接続されている。
入力装置52は、起動スイッチ、停止スイッチなどの操作スイッチを有して各種操作信
号を制御装置51に出力する。また、入力装置52は、内部素子14、内部配線15、及
びピア配線16等を形成するための設計データを制御装置51に出力する。
制御装置51は、入力装置52から入力した設計データを展開して、各ノズル43の配
列に合わせてデータの並び替えを行い、上記液状回路パターンPLを形成するための吐出
データ51Aを生成する。生成した吐出データ51Aは、制御装置51の内蔵メモリに記
憶する。吐出データ51Aは、グリーンシート33上に設定された目標位置に、それぞれ
各ビットの値(0あるいは1)を対応させたデータであって、各ビットの値に応じて、圧
力発生素子44のオンあるいはオフを規定したデータである。また、制御装置51は、吐
出データ51Aに基づき、圧力発生素子44に印加するための波形データを生成する。
さらに、制御装置51は、入力装置52から入力したデータや、内蔵タイマに基づいて
、製造情報としての製造データ51Bを生成する。製造データ51Bは、各LTCC基板
13(グリーンシート33)の製造日時、ロット番号、製造時の状況を示す各種条件等、
各LTCC基板13に関する情報であって、各LTCC基板13毎に生成される。制御装
置51は、この製造データ51Bを入力すると、製造データ51Bを公知の方法で2次元
コードのパターンに変換する。さらに2次元パターンのイメージデータに対し、イメージ
データを各ノズル43にそれぞれ対応させる並び替え等を行い、各ノズル43から液滴D
を吐出するためのコードデータ51Cを生成する。生成したコードデータ51Cは、制御
装置51の内蔵メモリに一時記憶する。
各コードデータ51Cは、上記各描画領域21A〜21Dの各セル22に設定された目
標位置に、それぞれ各ビットの値(0あるいは1)を対応させたデータであって、各ビッ
トの値に応じて、圧力発生素子44のオンあるいはオフを規定したデータである。制御装
置51は、描画を実行する前に、製造情報を示すコードデータ51Cを生成すると、対応
するLTCC基板13の吐出データ51Aに、コードデータ51Cを併合する。これによ
り、吐出データ51Aのうち、コード描画領域21に対応するデータ領域は、コードデー
タ51Cのビット値により上書きされる。
X軸モータ駆動回路53は、制御装置51からの駆動制御信号に応答して上記X軸モー
タ56を正転又は逆転させるようになっている。X軸モータ56には、図示しない回転検
出器が接続され、X軸モータ駆動回路53は、X軸モータ56の回転数、回転方向等を示
す検出信号を入力する。X軸モータ駆動回路53は、検出信号に基づいて、載置プレート
34の移動方向及び移動量を演算し、載置プレート34の現在位置を特定する。
Y軸モータ駆動回路54は、上記Y軸モータ57を正転又は逆転させる。Y軸モータ駆
動回路54には、図示しない回転検出器が接続され、モータ回転数、回転方向等を示す検
出信号が入力される。Y軸モータ駆動回路54は、該検出信号に基づいて、キャリッジ3
9の移動方向及び移動量を演算するとともに、キャリッジ39の現在位置を特定し、その
現在位置を制御装置51に出力する。制御装置51は、この現在位置に基づき、各種駆動
信号を出力する。
ヘッド駆動回路55は、制御装置51の制御に基づいて、圧力発生素子44を駆動する
。制御装置51は、コードデータ51Cを併合した吐出データ51Aに基づき、吐出制御
信号及び吐出タイミング信号を生成し、ヘッド駆動回路55に出力する。ヘッド駆動回路
55は、制御装置51からの吐出制御信号を入力し、その吐出制御信号をそれぞれ圧力発
生素子44に対応させて順次シリアル/パラレル変換する。また、ヘッド駆動回路55は
、制御装置51からの吐出タイミング信号を入力する度に、シリアル/パラレル変換した
吐出制御信号に基づいて、制御装置51から出力された上記波形データに基づく駆動信号
を、圧力発生素子44に出力する。
描画を行う際には、まず制御装置51は、積層シート30が載置された載置プレート3
4を図7に示す初期位置に配置する。さらに制御装置51は、液滴Dの着弾位置が、対応
する目標位置の走査経路上に位置するように、キャリッジ39をセットする。さらに、制
御装置51は、X軸モータ56を駆動制御して、載置プレート34のX矢印方向への搬送
を開始する。
制御装置51は、波形データをヘッド駆動回路55に出力するとともに、載置プレート
34の1回の走査分に対応する吐出データ51Aに基づき吐出制御信号を生成する。また
、生成した吐出制御信号を、ヘッド駆動回路55に順次シリアル転送する。
さらに制御装置51は、ステージ位置情報及びキャリッジ位置情報に基づいて、吐出タ
イミング信号を出力し、吐出制御信号に基づく液滴吐出動作を実行する。これにより、描
画面33aに着弾した各液滴Dは合一し、図5に示すように、所定方向に連続する液状回
路パターンとしての液状回路パターンPLを形成する。
内部素子14等を形成するための上記液状回路パターンPLを形成すると、コード描画
領域21が、液滴吐出ヘッド40の走査経路下に位置した状態になる。制御装置51は、
波形データをヘッド駆動回路55に出力するとともに、コードパターン20を形成するた
めの吐出データ51Aに基づく吐出制御信号を生成し、生成した吐出制御信号を、ヘッド
駆動回路55に順次シリアル転送する。
制御装置51は、吐出タイミング信号を出力し、ヘッド駆動回路55は、吐出制御信号
に基づく液滴吐出信号を実行する。これにより、各液滴Dが液状のドットを形成し、液状
コードパターンPC(図5参照)が形成される。例えば、グリーンシート33が、コード
描画対象の各層のうち、1層目となるグリーンシートである場合には、コード描画領域2
1のうち、第1描画領域21Aの各セル22に対して液状コードパターンPCが形成され
る。液状コードパターンPCを形成すると、残りの液状回路パターンPLを形成するため
に、制御装置51はY軸モータ57を駆動し、キャリッジ39を次の走査経路上に位置す
るようにキャリッジ39をセットする。そしてX軸モータ56を駆動して載置プレート3
4を搬送しながら、液滴吐出動作を行う。これにより、各グリーンシート33の描画工程
で、そのグリーンシート33単体に関する製造情報を示す液状コードパターンPCを即座
に描画することができるので、コードパターン20の正確性を高めることができる。また
、各グリーンシート33に関する情報を内蔵メモリ等に蓄積し、4層分のグリーンシート
33に関する情報を一つの液状コードパターンにするといった手間がなくなる。
全ての液状回路パターンPLと液状コードパターンPCをグリーンシート33に形成す
ると、乾燥工程に移る。乾燥工程では、描画工程後の積層シート30が、乾燥炉等の乾燥
装置に搬入され、液状回路パターンPL及び液状コードパターンPCを有する状態で所定
温度に加熱される。これにより、図9に示すように、液状回路パターンPL及び液状コー
ドパターンPCの分散媒Ibの殆どが蒸発し、導電性微粒子Iaの集合体が描画面33a
上に残留する。液状回路パターンPLは乾燥パターンPDとなり,液状コードパターンP
Cは、乾燥パターンCDとして描画面33aの上に形成される。
図9において、積層工程では、複数のグリーンシート33を積層するためのベースプレ
ート45が用いられる。ベースプレート45は、積層シート30と略同じ大きさの剛性材
料からなる板材であって、複数のグリーンシート33を位置決めする位置決めピン45P
を備える。
積層工程では、まず1番目の積層シート30が、グリーンシート33を上にした状態で
、ベースプレート45に載置される。位置決めピン45Pが、位置決め孔Hに挿通される
ことによって1層目の積層シート30が位置決めされる。
次いで、乾燥パターンPD及び乾燥パターンCDが形成された2番目の積層シート30
が、グリーンシート33を下にした状態でベースプレート45に載置される。この積層シ
ート30は、位置決めピン45Pが位置決め孔Hに挿通されることでベースプレート45
に対して位置決めされ、キャリアフィルム32が剥離されることによって、図9に示すよ
うに2番目のグリーンシート33のみが1番目のグリーンシート33の上に積層される。
これにより、2番目のグリーンシート33に形成された乾燥パターンCDは、1番目のグ
リーンシート33及び2番目のグリーンシート33の層間に配置される。
同様に、乾燥パターンCDを形成した3番目の積層シート30が、該グリーンシート3
3が下側になるようにベースプレート45に載置される。その結果、図10(a)に示す
ように、乾燥パターンCDを有する3番目のグリーンシート33が、2番目のグリーンシ
ート33の上に積層される。3番目のグリーンシート33に形成された乾燥パターンCD
は、2番目及び3番目の各グリーンシート33の層間に配置される。
さらに、同様にして、図10(b)に示すように4番目のグリーンシート33を、3番
目のグリーンシート33の上に積層し、図10(c)に示すように5番目のグリーンシー
ト33を4番目のグリーンシート33の上に積層する。さらに、6層目以降のグリーンシ
ート33を積層し、グリーンシート33の積層体46を形成する。
積層工程が完了すると、減圧包装工程を行う。図11に示すように、減圧包装工程では
、カバープレート47及び真空包装袋48が用いられる。カバープレート47の挿通孔4
7Hには、ベースプレート45の位置決めピン45Pが挿通され、ベースプレート45と
カバープレート47とによって積層体46が挟持される。ベースプレート45とカバープ
レート47は、積層体46を挟持した状態で真空包装袋48に収容され、シーラ等を用い
た吸引によって、真空包装袋48の内部に真空封入される。真空封入された積層体46は
、真空包装袋48、ベースプレート45、カバープレート47を介した大気圧を受けて圧
着される。
積層工程を行うと、圧着工程に移行する。圧着工程では、減圧包装後の積層体46が図
示しない静水圧プレス装置に搬入される。これにより、積層体46に水圧が加えられ、圧
着体が形成される。
また焼結工程では、圧着工程で得られる圧着体がベースプレート45から取り出され、
圧着体が焼却炉に搬入されて焼成される。焼成温度は800〜1000℃であって、グリ
ーンシート33の組成に応じて適宜変更される。これにより、各層間に、各層に関するコ
ードパターン20をそれぞれ備えたLTCC多層基板11が得られる。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、LTCC多層基板11の製造方法は、描画工程において、複
数のグリーンシート33にインクIkの液滴Dを吐出して、各グリーンシート33の描画
面33aに回路要素を形成するための液状回路パターンPLを描画する。また、コード描
画領域21に、インクIkの液滴Dを吐出して、製造情報をコード化したコードパターン
20を形成するための液状コードパターンPCを描画する。また、液状回路パターンPL
及び液状コードパターンPCを乾燥して乾燥パターンPD,CDを形成する乾燥工程と、
乾燥パターンPD,CDを有する各グリーンシート33をそれぞれ積層して積層体46を
形成する積層工程と、積層体46を焼成してLTCC多層基板11を形成する工程とを有
する。このため、LTCC多層基板11の多層構造を有効利用して、LTCC基板13の
層間に、複数のコードパターン20を設けることができる。従って、各LTCC基板13
に関する製造情報をコードパターン20として、各層に分けて形成することができるので
、各層毎の描画領域を縮小することができる。従って、各LTCC基板13においてコー
ド描画領域21を設けるスペースが限られている場合でも、情報量を削減することなくコ
ードパターン20を形成することができる。
(2)第1実施形態では、描画工程において、内部素子14等を形成するための液状回
路パターンPLと、コードパターン20を形成するための液状コードパターンPCとを同
一のインクIkで、同じ描画面33aに描画するようにした。即ち同一工程で、液状回路
パターンPL及び液状コードパターンPCを描画できるので、例えばコード描画用の液滴
吐出装置といった専用の装置や工程が不要となる。
(3)第1実施形態では、各グリーンシート33(LTCC基板13)に関する製造デ
ータ51Bを2次元コード化し、2次元コードの液状コードパターンPCを各グリーンシ
ート33に描画するようにした。このため、各LTCC基板13の描画工程の各種条件が
、そのLTCC基板13にコードパターン20として記録できるので、LTCC多層基板
11全体だけでなく、各LTCC基板13までのトレーサビリティを向上することができ
る。
(4)第1実施形態では、各グリーンシート33の各コード描画領域21が、完成した
LTCC多層基板11の積層方向からみて、互いに偏倚するように設定し、液状コードパ
ターンPCを互いに偏倚させた領域にそれぞれ描画する。このため、LTCC基板13の
積層方向からみて偏倚した位置にコードパターン20を形成することができる。このため
、コード解析時に、コード描画領域21の位置に応じて、そのコードパターン20がどの
基板を示す情報であるかを判別することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図12〜図15に従って説明する。尚、第2
の実施形態は、第1実施形態のコードパターン20の構成を変更したのみの構成であるた
め、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図12は、1層目のLTCC基板13に形成されたコードパターン20の平面図、図1
3は上記各コードパターン20の描画領域のみを示す透視図である。図14は、積層体4
6の断面図である。
図12及び図13に示すように、コード描画領域21は、8行8列に区画され、同じ面
積を有する正方形状のセル22を有する。本実施形態では、各LTCC基板13のコード
描画領域21は、64個のセル22全体が描画対象となる。各LTCC基板13に設定さ
れた各コード描画領域21は、第1実施形態と同様に、各LTCC基板13の同じ位置に
形成され、z方向に並んでいる。
このLTCC多層基板11を形成する際には、第1実施形態と同じように液状回路パタ
ーンPL及び液状コードパターンPCをグリーンシート33に描画し、乾燥工程を行って
、各乾燥パターンPD,CDを形成する。そして、図14に示すように、各乾燥パターン
PD,CDが形成されたグリーンシート33を積層する。このとき、コードパターン20
となる乾燥パターンCDは、コード描画領域21全体に設けられたセル22の各々に形成
される。
各層に形成されたパターンは、全体として一つのコードパターン20を成す。例えば、
コードパターン20の解析方法により、ドット25の形成されたセル22のx座標及びy
座標といった2次元座標の他に、そのドット25が形成された層、即ち積層方向のz座標
が判別可能な場合には、ドット25にz座標を付与し、各水平方向と積層方向とに情報を
有する3次元コードを形成することができる。このz座標は、本実施形態では、各LTC
C基板13の層を示す「1」〜「4」までの離散的な各値のいずれかに設定される。
或いは、LTCC多層基板11の製造日時、ロッド番号等の情報を2次元コード化し、
その2次元コードを形成するドット25を、各層に分散させて描画するようにしてもよい
。この場合、ドット25は、それぞれ異なるx座標及びy座標のセル22に形成される。
換言すると、同じx座標及びy座標に形成された各セル22において、ドット25は重な
ることがなく、ドット25は、同じx座標及びy座標であって異なるz座標の各セル22
のうち一つのセルのみに形成することができる。その結果、図15に示すように、各層の
ドット25によって、一つのコードパターン20を形成することができる。
このようにすると、各LTCC基板13の内部素子14等の制約に応じて、ドット25
をそのドット形成位置が空きスペースとなっているLTCC基板13に分散させることが
できる。従って、コード描画領域21と同じ面積内に8行8列の2次元コードを形成する
よりも、基板毎のドット25の描画領域を縮小することができる。
第2実施形態によれば、第1実施形態に記載の効果に加えて以下のような効果を得るこ
とができる。
(5)第2実施形態では、LTCC多層基板11に関する製造データ51Bを、グリー
ンシート33の描画面33aに平行な各水平方向と、積層方向とに情報を有する3次元の
コードに変換する。また、該3次元コードを構成するドット25を、そのドット25の描
画位置であるLTCC基板13に形成するようにした。このため、コード描画領域21に
制約がある場合にも、小さなスペースに多くの情報量を有するコードパターン20を形成
することができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、液状回路パターンPLを形成する工程をインクジェット法にし
たが、スクリーン印刷法により形成してもよい。
・第1実施形態では、各描画領域21A〜21Dは、各LTCC基板13に形成された
コード描画領域21内でなく、積層方向からみて互いに偏倚させた位置に設けるようにし
てもよい。或いは、解析方法によっては、積層方向からみて同じ位置に設けるようにして
もよい。
・第1実施形態では、2次元コードを各LTCC基板13に形成したが、一方向に情報
を有するバーコードを形成してもよい。第2実施形態では、各LTCC基板13にバーコ
ードを形成し、全体として多層式のバーコードを構成するようにしてもよい。
・第1実施形態では、4行4列のコードパターン20を4つ形成するようにしたが、4
行4列以外のコードパターン20でもよい。また、第2実施形態では、8行8列4層のコ
ードパターン20を形成したが、8行8列4層以外でもよい。
・上記実施形態では、LTCC多層基板11の各層にコードパターン20を形成したが
、この他のセラミック基板として例えば、液晶ディスプレイ等の表示モジュールのガラス
基板、カラーフィルタ、偏光フィルタ等の多層構造(多層基板)を利用して、その各層に
コードパターン20を形成してもよい。
LTCC多層基板の断面図。 LTCC基板に形成されたコードパターンの平面図。 各層のコード描画領域の透視図。 製造工程のフローチャート。 描画工程の模式図。 液滴吐出装置の斜視図。 液滴吐出装置の電気的構成を説明するブロック図。 乾燥工程を経たグリーンシートの断面図。 2番目のグリーンシートを積層した状態を示す断面図。 (a)は3番目、(b)は4番目、(c)は5番目のグリーンシートを積層した状態を示す断面図。 減圧真空工程の説明図。 第2実施形態のコードパターンを説明する平面図。 第2実施形態の各コード描画領域の透視図。 第2実施形態のLTCC多層基板の断面図。 ドットの配置を説明する模式図。
符号の説明
11…セラミック多層基板としてのLTCC多層基板、13…セラミック基板としての
LTCC基板、13a…コード形成面としての上面、14…回路要素としての内部素子、
15…回路要素としての内部配線、16…回路要素としてのピア配線、20…コードパタ
ーン、21…コード描画領域、25…コード構成要素としてのドット、33…グリーンシ
ート、33a…コード形成面としての描画面、46…積層体、51B…製造情報としての
製造データ、D…液滴、Ia…導電性微粒子、Ik…導電性インクとしてのインク、PC
…液状コードパターン、PL…液状回路パターン、PD,CD…乾燥パターン。

Claims (10)

  1. 各セラミック基板から構成されるセラミック多層基板において、
    製造情報を変換したコードパターンを構成する各コード構成要素を、前記各セラミック
    基板のそれぞれ異なる層間に備えたことを特徴とするセラミック多層基板。
  2. 請求項1に記載のセラミック多層基板において、
    前記各セラミック基板の層間にそれぞれ備えられた前記コード構成要素は、層間毎に2
    次元コードを構成することを特徴とするセラミック多層基板。
  3. 請求項2に記載のセラミック多層基板において、
    それぞれ異なる前記各セラミック基板の層間に設けられた前記各コードパターンは、前
    記セラミック基板の積層方向からみて、互いに偏倚した位置に設けられていることを特徴
    とするセラミック多層基板。
  4. 請求項1に記載のセラミック多層基板において、
    それぞれ異なる前記各セラミック基板の層間に設けられた前記コード構成要素は、前記
    セラミック基板のコード形成面に平行な各水平方向と、前記セラミック基板の積層方向と
    に情報を有する3次元のコードパターンを構成することを特徴とするセラミック多層基板
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセラミック多層基板において、
    前記セラミック基板に形成された導電性粒子からなる回路要素をさらに備え、
    前記コード構成要素は、前記回路要素と同じ導電性粒子の焼結体からなることを特徴と
    するセラミック多層基板。
  6. セラミック多層基板の製造方法において、
    複数のグリーンシートに導電性インクの液滴を吐出して、前記各グリーンシートの描画
    面に回路要素を形成するための液状回路パターンを描画するとともに、前記グリーンシー
    トに設けられたコード描画領域に、インクの液滴を吐出して、製造情報をコード化したコ
    ードパターンを形成するための液状コードパターンを描画する描画工程と、
    前記液状回路パターン及び前記液状コードパターンを乾燥して各乾燥パターンを形成す
    る乾燥工程と、
    前記各乾燥パターンを有する前記各グリーンシートをそれぞれ積層して積層体を形成す
    る積層工程と、
    前記積層体を焼成して前記セラミック多層基板を形成する焼成工程と
    を有することを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記描画工程は、前記液状回路パターンを形成する際に使用される前記導電性インクを
    用いて、前記液状コードパターンを前記液状回路パターンを描画した前記描画面に形成す
    ることを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記描画工程は、前記セラミック多層基板の各層に関する各製造情報をそれぞれ2次元
    コードに変換し、前記各2次元コードの前記液状コードパターンを、その2次元コードに
    対応する前記グリーンシートに形成することを特徴とするセラミック多層基板の製造方法
  9. 請求項8に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記描画工程は、前記液状コードパターンの描画位置を、前記グリーンシート毎に偏倚
    させて描画することを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。
  10. 請求項6又は7に記載のセラミック多層基板の製造方法において、
    前記描画工程は、前記セラミック多層基板に関する製造情報を、前記描画面に平行な各
    水平方向と、前記グリーンシートの積層方向とに情報を有する3次元コードに変換し、該
    3次元コードを構成する前記液状コードパターンの構成要素を、その積層方向における描
    画位置に応じた前記グリーンシートに形成することを特徴とするセラミック多層基板の製
    造方法。
JP2007304044A 2007-11-26 2007-11-26 セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法 Withdrawn JP2009130156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007304044A JP2009130156A (ja) 2007-11-26 2007-11-26 セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007304044A JP2009130156A (ja) 2007-11-26 2007-11-26 セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009130156A true JP2009130156A (ja) 2009-06-11

Family

ID=40820771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007304044A Withdrawn JP2009130156A (ja) 2007-11-26 2007-11-26 セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009130156A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233853A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Wus Printed Circuit Co Ltd プリント回路基板の製造方法
JP2016072439A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社リコー 配線データ生成方法、配線データ生成装置、印刷装置、印刷システム、プログラム、配線、及び電子回路基板
CN113223859A (zh) * 2020-02-06 2021-08-06 Tdk株式会社 层叠芯片部件
CN113223856A (zh) * 2020-02-06 2021-08-06 Tdk株式会社 层叠芯片部件的制造方法
WO2021193810A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 デンカ株式会社 セラミックス回路基板、放熱部材及びアルミニウム-ダイヤモンド系複合体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233853A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Wus Printed Circuit Co Ltd プリント回路基板の製造方法
JP2016072439A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社リコー 配線データ生成方法、配線データ生成装置、印刷装置、印刷システム、プログラム、配線、及び電子回路基板
CN113223859A (zh) * 2020-02-06 2021-08-06 Tdk株式会社 层叠芯片部件
CN113223856A (zh) * 2020-02-06 2021-08-06 Tdk株式会社 层叠芯片部件的制造方法
US11568192B2 (en) * 2020-02-06 2023-01-31 Tdk Corporation Multilayer chip component
CN113223859B (zh) * 2020-02-06 2023-10-27 Tdk株式会社 层叠芯片部件
WO2021193810A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 デンカ株式会社 セラミックス回路基板、放熱部材及びアルミニウム-ダイヤモンド系複合体
US11983586B2 (en) 2020-03-26 2024-05-14 Denka Company Limited Ceramic circuit board, heat-dissipating member, and aluminum-diamond composite

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009130156A (ja) セラミック多層基板及びセラミック多層基板の製造方法
US20030009726A1 (en) Method and apparatus for the formation of laminated circuit having passive componets therein
CN102439672B (zh) 电子元件的制造方法及制造装置
EP3556543B1 (en) Data conversion device and lamination shaping system
JP3849545B2 (ja) 薄膜形成装置と薄膜形成方法、回路パターンの製造装置と回路パターンの製造方法と電子機器、及びレジストパターンの製造装置とレジストパターンの製造方法
JP2009123765A (ja) 多層基板の製造方法
JP2003101245A (ja) 積層回路の形成方法および形成装置
KR100927364B1 (ko) 패턴 형성 방법, 액적 토출 장치, 회로 기판 및 다층 기판
JP2009105318A (ja) セラミック多層基板の製造装置
CN101244650B (zh) 图案形成方法、图案形成装置和液状体干燥装置
JP4998274B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2009182185A (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP4985336B2 (ja) セラミック多層基板の製造装置、及びセラミック多層基板の製造方法
US7875140B2 (en) Method for manufacturing multilayer ceramic substrate
KR100935143B1 (ko) 액상체의 토출 방법 및 토출 장치
JP5103146B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2009172497A (ja) 液滴吐出装置
JP3881841B2 (ja) セラミック積層体の製造装置
JP5056435B2 (ja) 多層基板の製造方法
JP2009152531A (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2006192322A (ja) パターン
JP2009170683A (ja) 多層基板の製造方法
JP2007005425A (ja) 多層回路基板形成方法及び多層回路基板形成装置
JP2009129986A (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2007311778A (ja) 回路基板の製造方法、該方法により製造された回路基板および回路基板の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110201