JP2009128312A - 回転角度検出用センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に製造が可能であり、材料歩留まりに優れ、かつ良好な精度で検出を行うことができる回転角度検出用センサを提供する。
【解決手段】回転体2と、この回転体2と共に回転可能に取り付けられた導体パターンからなり、この導体パターンの幅寸法が周期的に変化するエンコーダ構造3と、複数のインダクタンス素子を有し、エンコーダ構造3と間隔を有して対向配置されたセンサ本体4とから回転角度検出用センサを構成する。そして、エンコーダ構造3は、導体パターンの幅寸法の周期的な変化の少なくとも1周期分以上を構成する相部材5を用いて、同一の周期及び形状を有する複数個の相部材5を、環状かつ互いに接触するように、回転体2に配置した構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの回転子等の回転体の位置を検出するための回転角度検出用センサに関する。
ブラシレスモータでは、固定子に流す電流の向きを切り替えて整流制御を行っている。この整流制御を行うためには、回転子の角度情報を得る必要があり、回転子の角度を検出する角度センサを設けている。
このような角度センサとしては、レゾルバやインクリメント型パルスエンコーダをはじめ、回転子の永久磁石の磁界を検出する方法を採用することが一般的である。
これに対して、さらに、構成の簡略化やコストの低減等を図りつつ微細な制御を必要とする場合には、渦電流損失を原理とした方式の回転角度検出用センサが好適に使われている(例えば、特許文献1や特許文献2参照。)。
上記特許文献1や上記特許文献2においては、回転体上に形成された周期的な導体パターンからなるエンコーダ構造と、このエンコーダ構造に対向して配置されたインダクタンス素子とから、回転角度検出用センサを構成している。
そして、この構成の回転角度検出用センサでは、インダクタンス素子に信号電流を印加することによって、励磁された磁束をエンコーダ構造に通して、エンコーダ構造の導体パターンで渦電流損失を発生させる。
この渦電流損失の大きさは、回転体の回転に伴う導体パターンの周期的な変化によって周期的に変化していく。
そこで、渦電流損失に基いて、演算処理を行うことにより、回転体の角度情報を検出する、という原理を採用している。
独国特許出願公開第20 2006 008 962 U1号明細書 独国特許出願公開第103 20 941 A1号明細書(Fig.2等)
前記特許文献1には、回転角度検出用センサのエンコーダ構造を、例えば、アルミニウム、鋼、銅、PCB(プリント基板)、導電箔等によって形成する旨の記載がある。
しかしながら、前記特許文献1には、エンコーダ構造の具体的な構造や製造方法が開示されていないために、実現性に乏しかった。
一方、前記特許文献2には、エンコーダ構造の具体的な形態として、エンコーダ構造を一体化した導体パターンに成形加工した形態(Fig.1b,Fig2d)や、周期毎の導体パターンを分離して配置した形態(Fig.2e)が開示されている。
エンコーダ構造を一体化した導体パターンに成形加工する場合には、例えば、板状部材から切り出したり、打ち抜いたりする方法、金属を切削加工する方法、プリント基板を使用する方法、等が考えられる。
ここで、例えば、図20Aに示すように、回転軸51の周りに回転する回転体52の主面53に対して、図中斜線で示すエンコーダ構造54を貼り付けた構成の回転角度検出用センサを考える。
図20Aに示すエンコーダ構造54を、板状部材から所望のパターン形状に打ち抜いて、一体化した導体パターンに成形加工した場合には、図20Bに示すように、板状部材55のうち、エンコーダ構造54用に打ち抜いた部分56の外周部分57及び内周部分58における材料が、打ち抜き材料として再利用ができずに残ってしまう。
そのため、材料歩留まりが極めて悪くなる。
さらに、打ち抜きのために高価な大きい金型が必要となる。
また、金属を切削加工する方法も、切削により除去されて使用されない材料が多量に出る、切削加工に時間がかかる、という問題がある。
さらに、プリント基板を使用する方法は、エッチングによりパターン形成するので、加工に時間がかかる、という問題がある。
従って、エンコーダ構造を一体化した導体パターンに成形加工する場合には、製造工程の工程数や所要時間の増大や、材料コストや製造コストが高くなる等の問題を生じる。
これに対して、前記特許文献2の周期毎の導体パターンを分離して配置した形態(Fig.2e)では、同じ金型を使用して周期毎の導体パターンを作製することが可能になる。これにより、除去される材料を少なくして材料歩留まりを改善することや、金型のコストを低減することが可能になる。
しかしながら、この形態では、それぞれの導体パターンの間が空白になっており、導体パターンが連続していない。そのため、この空白の部分で、渦電流が途切れてしまうことから、高い分解能の検出ができず、回転角度の検出精度が低下してしまうことになる。
上述した問題の解決のために、本発明においては、容易に製造が可能であり、材料歩留まりに優れ、かつ良好な精度で検出を行うことができる回転角度検出用センサを提供するものである。
本発明の回転角度検出用センサは、回転体と、この回転体と共に回転可能に取り付けられた導体パターンからなり、この導体パターンの幅寸法が周期的に変化するエンコーダ構造と、複数のインダクタンス素子を有し、エンコーダ構造と間隔を有して対向配置されたセンサ本体とから構成されている。そして、エンコーダ構造は、導体パターンの幅寸法の周期的な変化の少なくとも1周期分以上を構成する相部材を用いて、同一の周期及び形状を有する複数個の相部材を、環状にかつ互いに接触するように、回転体に配置してなる。
上述の本発明の回転角度検出用センサによれば、導体パターンの幅寸法が周期的に変化するエンコーダ構造と、複数のインダクタンス素子を有し、エンコーダ構造と間隔を有して対向配置されたセンサ本体とから構成されていることにより、エンコーダ構造の導体パターンの幅寸法の周期的な変化を、センサ本体のインダクタンス素子を通じて検出することができる。そして、この検出結果から回転体の回転角度を検出することができる。
また、本発明の回転角度検出用センサによれば、エンコーダ構造が、導体パターンの幅寸法の周期的な変化の少なくとも1周期分以上を構成する相部材を用いて、同一の周期及び形状を有する複数個の相部材を、環状にかつ互いに接触するように、回転体に配置してなる。これにより、特定の大きさを有する母材から、一体的かつ環状にエンコーダ構造が形成される場合と比較して、相部材を簡素な構成や作製方法によって容易に作製することが可能になり、しかも、母材面積を有効に活用することができる。また、電鋳加工等によりエンコーダ構造を作製する場合でも、必要最小限の原料によって相部材を作製することができる。
即ち、材料を有効に利用して、エンコーダ構造を作製することが可能になる。
さらに、複数個の相部材を互いに接触させて配置するので、エンコーダ構造の導体パターンを連続して形成することができる。これにより、導体パターンが途切れてしまうことがないので、高い分解能で回転角度の検出ができ、回転角度を高い検出精度で検出することができる。
上記本発明の回転角度検出用センサにおいて、回転体に、エンコーダ構造を収納するための収納壁が設けられ、エンコーダ構造の個々の相部材が、収納壁の間の収納部へ収納されている構成とすることも可能である。
このような構成とすることにより、収納壁によって、相部材を容易に位置精度良く収納部へ収納することができる。
さらに、この構成、即ち、相部材が収納壁の間の収納部へ収納された構成において、各相部材が少なくとも3点以上で収納壁に接触している構成とすることも可能である。
各相部材が少なくとも3点以上で収納壁に接触していることにより、収納壁に2個の相部材を配置した段階で、相部材の位置の固定を確実に行うことができる。
さらにまた、互いに隣り合う相部材を接触させて環状形成する際に、互いの相部材が重なり合うための重ね代を具備している構成とすることも可能である。
このような構成とすることにより、重ね代によって、隣り合う相部材との勘合を高い水準で達成することができるため、精度に優れたエンコーダ構造を得ることができる。
さらにまた、相部材の一方の端部及び他方の端部がいずれも直線状に形成されている構成とすることも可能である。
さらにまた、相部材の一方の端部に凹部が形成され、他方の端部に凸部が形成され、互いに隣り合う相部材を接触させて環状形成する際に、凹部及び凸部が嵌合する構成とすることも可能である。
本発明の回転角度検出用センサにおいて、エンコーダ構造は、回転体の主面に形成しても良く、回転体の外周面に形成しても良い。
上述の本発明によれば、相部材を簡素な構成や作製方法によって容易に作製することが可能になるため、相部材からなるエンコーダ構造を、安価にかつ容易に作製することが可能になる。
これにより、回転角度検出用センサの製造を容易にし、製造コストを低減することができる。
また、材料を有効に利用して、エンコーダ構造を作製することが可能になるため、材料歩留まりが飛躍的に向上する。
これにより、回転角度検出用センサの材料コストを低減することができる。
さらに、本発明によれば、高い分解能で回転角度の検出ができ、回転角度を高い検出精度で検出することができることから、検出精度が良好な回転角度検出用センサを実現することができる。
本発明の一実施の形態として、回転角度検出用センサの概略構成図を、図1A及び図1Bに示す。図1Aは平面図を示し、図1Bは側面図を示している。
図1A及び図1Bに示すように、棒状の回転軸1に、円板状の回転子2が取り付けられている。
この回転子2は、図1Bの矢印Rで示すように、回転軸1の周りに回転する。
また、回転子2の表面に、導体パターンによるエンコーダ構造3が形成されている。
そして、回転子2のエンコーダ構造3が形成された側に対向して、回転角度検出用センサのセンサ本体4が設けられている。
このセンサ本体4は、回転軸1を中心とした円弧に沿った扇形状を有している。そして、センサ本体4は、図示しない部材によって固定されており、回転子2のエンコーダ構造3は、このセンサ本体4との相対的位置が変化するように構成されている。
そして、エンコーダ構造3とセンサ本体4とにより、回転子2の回転角度を検出するセンサを構成している。
図1の回転子2の平面図を図2に示す。また、エンコーダ構造3の導体パターンの詳細を、図3の平面図に示す。
図2に示すように、エンコーダ構造3の導体パターンは、回転子2の回転角度に対して、幅が三角関数状に変化する曲線形状を有している。そして、回転子2が回転すると、特定の位置においてエンコーダ構造3の導体パターンの幅が周期的に増減する。
この図2においては、導体パターンの幅の周期的な変化の1相(1周期)分の範囲も示している。1周360度に6相形成されているので、1相が60度になっている。
そして、エンコーダ構造3の導体パターンは、図3に示すように、鎖線で示す直径Dの円を中心として、内側及び外側が三角関数状に変化する。これにより、導体パターンの幅Wも三角関数状に変化する。エンコーダ構造3の導体パターンの幅Wが変化することにより、インダクタンス素子に信号電流を印加したときに発生する磁束によって生じる渦電流もまた増減する。その渦電流損失によって変化するインダクタンスを演算処理することによって、回転子2の回転角度θを検出することが可能になる。
エンコーダ構造3の導体パターンの材料としては、例えば、アルミニウム、鋼、銅、銀、配線板、導電箔、又は金属を含有するプラスチック材料等の導電性材料を用いることができる。導体パターンには、磁性材料を用いる必要はない。
エンコーダ構造3を配置する回転子2の材料としては、プラスチック等の絶縁体や、鉄等のエンコーダ構造3と導電率が異なる金属を使用することができる。
なお、図示しないが、エンコーダ構造3を回転子2と同じ材料で一体化して形成することも可能である。その場合には、エンコーダ構造3のパターン部分を、回転子2の周囲の部分に対して、一定の厚さで盛り上がった構成とする。
エンコーダ構造3のパターン部の径Dと、エンコーダ構造3の周期数(相の数)nとは、それぞれ、エンコーダ構造3を設ける回転子2の構成や直径寸法等の条件に合わせることが望ましい。
次に、センサ本体4の概略構成図(要部の拡大平面図)を、図4に示す。
図4に示すように、プリント回路基板等の基板11の上に、角型の渦巻形状を有する導体により、4つのパターンコイルC1,C2,C3,C4が形成されている。
各パターンコイルC1,C2,C3,C4により、それぞれ、空芯のコイルが構成される。
センサ本体4の4つのパターンコイルC1,C2,C3,C4は、第1のコイルC1、第2のコイルC2、第3のコイルC3、第4のコイルC4を構成する。
次に、コイルC1,C2,C3,C4と、エンコーダ構造3の導体パターンとの対向配置状態を、図5に示す。
それぞれのコイルC1,C2,C3,C4は、エンコーダ構造3の導体パターンの幅の周期的な変化の1/4周期(位相差90°)の間隔で配置されている。即ち、第1のコイルC1、第2のコイルC2、第3のコイルC3、第4のコイルC4は、この順序で、それぞれ90°の位相差を有するように配置されている。
これにより、第1のコイルC1及び第3のコイルC3に対して、第2のコイルC2及び第4のコイルC4が、90°の位相差をもって配置されている。
そして、第1のコイルC1及び第3のコイルC3が180°の位相角度オフセットを形成し、第2のコイルC2及び第4のコイルC4が180°の位相角度オフセットを形成している。
これにより、差分信号等の信号を発生させることができ、この信号を利用して、回転子2の絶対位置を検出することができる。また、エンコーダ構造3の導体パターンの移動方向、即ち回転子2の回転方向(右回り、或いは左回り)を検出することも、可能である。
各コイルC1,C2,C3,C4の空芯部の長手寸法Lは、エンコーダ構造3の導体パターンの最大幅寸法Wmaxよりも大きく形成されている。このような寸法関係とすることによって、コイルC1,C2,C3,C4から磁束を発生させたときに、エンコーダ構造3に生じる渦電流の発生度合いを上述の長手寸法Lに対応した大きさにすることができるため、検出精度の向上を図ることができる。
本実施の形態においては、特に、図1〜図3に示すように、エンコーダ構造3が、導体パターンの幅寸法の周期的な変化の1周期分(1相分)に相当する部品5を6個使用して、構成されている。
以下、この部品を、相部材5として定義する。
それぞれの相部材5は、同一の周期及び形状を有しており、導体パターンの最も幅の狭い部分で、隣り合う相部材5と接触している。
そして、6個の相部材5を、回転軸1を中心とした円周(図示せず)に沿って、環状に配置することにより、エンコーダ構造3を構成している。
相部材5の材料としては、前述した導体パターンの材料、例えば、アルミニウム、鋼、銅、銀、配線板、導電箔、又は金属を含有するプラスチック材料等の導電性材料を用いることができる。
それぞれの相部材5を、回転子2に取り付ける方法としては、例えば、接着剤で結合する方法、ロウ付けする方法、粘着シートで結合する方法等を採用することができる。
また、導体パターンにおける渦電流によるコイルC1,C2,C3,C4のインダクタンスの変化を一様な変化とするためには、接触させた相部材5を、さらに接合面全体にわたって電気的に接合する必要がある。接触させた相部材5を電気的に接合する方法としては、銀ろう等を用いてロウ付けする方法や、レーザ溶接で接合する方法等を採用することができる。
この構成において、相部材5の厚さは、例えば、0.2mmとすることができる。
ここで、優れたセンサ精度を確保するための条件の一つである、エンコーダ構造3/相部材5の厚さを設定する場合には、インダクタンス素子に信号電流を印加したときに相部材5に励起される渦電流の深さを把握する必要がある。
例えば、相部材5に、銅(Cu),アルミニウム(Al),銀(Ag)のように導電率が高い材料を用いる場合には、シミュレーションにより、0.1mmの厚さがあれば渦電流の励起を充分に行うことができる、という結果が得られている。
従って、エンコーダ構造3/相部材5の厚さが0.1mm以上であれば、センサ精度を充分に確保することができる。しかし、本実施の形態においては、板状の導電部材に対して打ち抜き加工や切削加工を施して相部材5を製造する際に、適度な母材強度を確保するために、厚さを0.2mmとしている。
しかしながら、コイルC1,C2,C3,C4等のインダクタンス素子からの磁束によって励起される渦電流の大きさ(深さ)は、エンコーダ構造3の相部材5の材質が有する抵抗値によっても変化するため、相部材5の厚さは、0.2mmや0.1mmに限定されるものではなく、エンコーダ構造3に用いる材料に基くシミュレーションを行い、その結果によって適宜調整すればよい。
上述の本実施の形態によれば、エンコーダ構造3が、導体パターンの幅寸法の周期的な変化の1周期分を構成する相部材5を用いて、同一の周期及び形状を有する6個の相部材5を、環状にかつ互いに接触するように、回転子2に配置してなる。
これにより、特定の大きさを有する母材から、一体的かつ環状にエンコーダ構造3が形成される場合と比較して、相部材5を簡素な構成や作製方法によって容易に作製することが可能になり、しかも、母材面積を有効に活用することができる。また、電鋳加工等によりエンコーダ構造3を作製する場合でも、必要最小限の原料によって相部材5を作製することができる。
即ち、材料を有効に利用して、相部材5からなるエンコーダ構造3を作製することが可能になる。
このように、相部材5を簡素な構成や作製方法によって容易に作製することが可能になるため、相部材5からなるエンコーダ構造3を、安価にかつ容易に作製することが可能になる。
これにより、回転角度検出用センサの製造を容易にし、製造コストを低減することができる。
また、材料を有効に利用して、エンコーダ構造3を作製することが可能になるため、材料歩留まりが飛躍的に向上する。
これにより、回転角度検出用センサの材料コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態によれば、隣り合う相部材5を互いに接触させて配置しているので、エンコーダ構造3の導体パターンを連続して形成することができる。これにより、導体パターンが途切れてしまうことがないので、センサ本体4のコイルC1,C2,C3,C4により導体パターンに生じる渦電流も、途切れることがない。
従って、高い分解能で回転角度の検出ができ、回転角度を高い検出精度で検出することができることから、検出精度が良好な回転角度検出用センサを実現することができる。
上述の実施の形態の回転角度検出用センサの構成等、本発明の回転角度検出用センサは、各種の回転体に適用して、回転角度の検出を行うことができる。
例えば、永久磁石式同期モータに適用して、モータの回転子の回転角度を検出することができる。
この場合、モータの回転子の表面に、幅が周期的に変化する導体パターンから成るエンコーダ構造を形成して、エンコーダ構造に対向して、コイル等のインダクタンス素子を設けたセンサ本体を配置する。
好ましくは、モータの回転子の磁石対の数と、エンコーダ構造の導体パターンの周期の数とを同じにする。このように構成することにより、モータの回転動作の制御に対して必要な角度情報を細かく得ることができ、その結果、モータの回転制御を微細に行うことができるようになる、という利点がある。
上述の実施の形態では、回転子2の主面上に、複数個の相部材5からなるエンコーダ構造3を形成していた。
これに対して、例えば、回転子2に溝を形成し、溝の内部にエンコーダ構造3を形成することも可能である。その場合を、次に示す。
本発明の他の実施の形態として、回転子2の主面に形成した溝内にエンコーダ構造3を形成した、回転角度検出用センサの形態の概略構成図を、図6A及び図6Bに示す。図6Aは回転子2及びエンコーダ構造3の平面図を示し、図6Bは回転子2及びエンコーダ構造3の断面図を示している。
この図6A及び図6Bでは、センサ本体4の図示を省略しているが、図1A及び図1Bと同様に、エンコーダ構造3に対向してセンサ本体4が配置される。
この実施の形態では、図6A及び図6Bに示すように、円板状の回転子2の主面に、同心円状に溝6が形成されており、この溝6の内部に、複数個の相部材5からなるエンコーダ構造3が設けられている。エンコーダ構造3の各相部材5は、その幅が最大の部分で、溝6の壁面7に接している。
即ち、この構成は、溝6の壁面7の間の収納部に、エンコーダ構造3の相部材5が収納されている。以下、溝6の壁面7を、相部材5を収納するための収納壁7と呼ぶこととする。
回転子2の溝6は、例えば、旋盤加工等によって形成することができる。
このように回転角度検出用センサを構成したことにより、回転子2の主面上に相部材5を配置した先の実施の形態の構成と同様に、回転角度検出用センサの製造を容易にし、製造コストや材料コストを低減することができる。
また、エンコーダ構造3の導体パターンを連続して形成して、検出精度が良好な回転角度検出用センサを実現することができる。
さらに、本実施の形態では、溝6の壁面(収納壁)7の間の収納部に、エンコーダ構造3の相部材5を配置したことにより、収納壁7をガイドとして用いて、相部材5を容易に収納部へ収納して、環状に整列配置することができる。
また、相部材5が、幅が最大の部分で壁面(収納壁)7に接していることにより、各相部材5を精度良く配置することができる。
この形態の相部材5の配置状態を、模式的に図7の平面図に示す。この図7では、収納壁7の円周に沿って環状に形成されていた相部材5を、直線状に変換して描いている。
図7に示すように、各相部材5は、中央の幅の広い部分で収納壁7に接しており、両端の幅の狭い部分で隣の相部材5と接している。そして、相部材5は、収納壁7と2点で接触している。
このように相部材5が構成されていることにより、相部材5の形状が非常に簡素であることから、設計が容易であり、生産性に優れるといった利点を有している。
図6に示した形態では、溝6を形成して、その内部を相部材5の収納部としていた。
これに対して、回転子2及びエンコーダ構造3の断面図を図8に示すように、回転子2の主面に突起8を形成して、突起8の壁面(収納壁)7の間の部分を相部材5の収納部としても構わない。
この場合も、溝6の内部を相部材5の収納部とした場合と同様の効果が得られる。
なお、図8では、突起8を回転子2と同一部材で一体化して形成しているが、回転子2とは別に突起8となる部材を形成して、この部材を回転子2に取り付けて突起8を構成しても構わない。
続いて、エンコーダ構造3を構成する相部材5の、他の形態をいくつか挙げて説明する。
以下、図7と同様に直線的に描いた模式的平面図を参照して、それぞれの形態を説明する。
まず、図9に示す形態では、各相部材5の両端が幅の広い部分となっていて、この幅の広い部分で収納壁7に接しており、中央が幅の狭い部分となっている。相部材5の左右の端部(端縁)は、いずれも直線状に形成されている。そして、相部材5は、収納壁7と4点で接触している。
図7に示した形態においては、相部材5を収納壁7内へ配置する際に、円弧状に湾曲した部分における2点で収納壁7に接触するため、全ての相部材5を環状配置する前の段階において、各々の相部材5が回転してしまって、配置に手間を要する虞がある。
これに対して、図9に示す本形態では、相部材5と収納壁7とを3点以上の4点で接触させていることにより、収納壁7に2つ以上の相部材5を配置すれば、相部材5の位置固定を確実に行うことができる、という効果を有している。
ちなみに、本形態のように、4点接触とすれば、一つの相部材5を収納壁7に配置する段階で、ズレを生じることがない。
図10に示す形態は、図9に示した形態から、相部材5の左右両端の形状を変えている。即ち、左右の端縁を図9の直線から、パズルのピースのように、中央部が円形状に右側に突出した形状となっている。これにより、相部材5の左の端部に凹部が形成され、右の端部に凸部が形成されている。
本形態では、相部材5の中央部や両端部のうち収納壁7に接触する部分は、図9に示した形態と同じであるため、収納壁7に対して相部材5が4点で接触している。
従って、図9に示した形態と同様に、一つの相部材5を収納壁7に配置する段階で、ズレを生じることがない。
また、相部材5の左右の端部の凹部及び凸部が隣り合う相部材5と嵌合するので、相部材5の位置決めを高い精度で行うことができる。
さらにまた、左右の端縁を直線とした図9に示した形態と比較して、隣り合う相部材5間の収納壁7に垂直な方向における横ずれを生じにくくして、さらに精度良くエンコーダ構造3の相部材5を配置することができる。
ちなみに、図1〜図3に示した実施の形態のように、回転子2の主面に環状にエンコーダ構造3を設けた場合には、相部材5の横ずれの方向は回転子2の半径方向になる。そして、回転子2の半径方向に相部材5が横ずれを生じると、相部材5の接触する部分で、外周側及び内周側に段差ができる。
図11に示す形態は、図9に示した形態から、相部材5の左右両端の形状を変えている。即ち、左右の端縁を図9の直線から、手前側の半分が図中右側に突出した形状となっている。
本形態では、相部材5の左右の端縁の手前側の半分が図中右側に突出しているため、相部材5の左手前側では、収納壁7と接触しなくなる。即ち、収納壁7に対して、相部材5が3点で接触している。
これにより、収納壁7に2つ以上の相部材5を配置すれば、相部材5の位置固定を確実に行うことができる、という効果を有している。
図12に示す形態は、図9に示した形態から、相部材5の左右両端の形状を変えている。即ち、左右の端縁を図9の収納壁7に垂直な直線から、収納壁7に対して斜めの直線に変更しており、端縁の手前側が右側に突出した形状となっている。
本形態では、相部材5の左右の端縁の手前側が右側に突出しているため、図11に示した形態と同様に、相部材5の左手前側では、収納壁7と接触しなくなる。即ち、収納壁7に対して、相部材5が3点で接触している。
これにより、収納壁7に2つ以上の相部材5を配置すれば、相部材5の位置固定を確実に行うことができる、という効果を有している。
図13Aに平面図を示し、図13Bに断面図を示す形態は、個々の相部材5に、隣り合う相部材5と一部を重ね合わせるための重ね代9を形成している点において、これまで示した各形態とは異なっている。
各相部材5において、図13Bに示すように、右側の端縁が上半分のみ、左側の端縁が下半分のみ形成されて、重ね代9となっている。これにより、重ね代9において、左側の相部材5が右側の相部材5の上に重なるように接合される。
本形態では、収納壁7に対して、相部材5が4点で接触しているので、一つの相部材5を収納壁7に配置する段階で、ズレを生じることがない。
このように構成することによって、個々の相部材5と収納壁7との配置精度を高水準に保つことができると共に、隣り合う相部材5との勘合を高い水準で達成することができるため、結果的に、精度に優れたエンコーダ構造3を得ることができる。
図14Aに平面図を示し、図14Bに断面図を示す形態は、図13A及び図13Bに示した形態から、重ね代9の部分の構成を変えている。
各相部材5において、図14Bに示すように、重ね代9の部分で、上半分と下半分のうちの、一方が左右両端縁とも形成され、他方が左右両端縁とも形成されていない。即ち、断面略T字形状になっている。これにより、この断面略T字形状の相部材5を、表・裏・表・裏といった順序で接合して、重ね代9で重ね合わせることができる。
ただし、このように表・裏と交互に接合していくので、相部材5の個数を偶数とする必要がある。
本形態では、収納壁7に対して、相部材5が4点で接触しているので、一つの相部材5を収納壁7に配置する段階で、ズレを生じることがない。
また、個々の相部材5と収納壁7との配置精度を高水準に保つことができると共に、隣り合う相部材5との勘合を高い水準で達成することができるため、結果的に、精度に優れたエンコーダ構造3を得ることができる。
ここで、回転子2に相部材5を結着するときに接着剤を用いた場合について考えると、図7及び図9〜図12に示された相部材5は、互いに隣り合う相部材5間に僅かながら隙間を有する構成である。従って、接着剤がこの隙間を伝わって相部材5の表面近傍まで浸透しやすく、相部材5同士をロウ付けする際の結合状態及び作業性を悪化させる虞がある。
これに対して、図13及び図14の各形態に係る相部材5は、重ね代9の部分で接着剤の浸透を抑止することができ、その結果、相部材5同士のロウ付けが良好に行える点で優れていると言える。
図7、図9〜図12に示した各形態において、相部材5の厚さを、例えば、0.2mmとすることができる。
しかしながら、これらの形態においても、相部材5の厚さは0.2mmに限定されるものではなく、相部材5の材料の抵抗値や、製造工程の適切な選定によって、0.2mmよりも薄く或いは厚くすることも可能である。
図13及び図14に示した各形態においては、相部材5が段差を有している理由によって、相部材5の厚さを、例えば、0.4mmとすることができる。
しかしながら、これらの形態においても、相部材5の厚さは0.4mmに限定されるものではなく、相部材5の材料の抵抗値や、製造工程の適切な選定によって、0.4mmよりも薄く或いは厚くすることも可能である。
なお、図13及び図14に示した各形態のように、相部材5の端縁に重ね代9を設ける構成は、基本的に、図7や図9〜図12に示した各形態の相部材5においても適用することが可能である。
なお、上述の各形態の図においては、便宜上、相部材5及び収納壁7を直線的に表現しているが、実際の製造においては、所望の設計条件に従って、環状形成ができるように形状/寸法の設定を行えば良いことは言うまでもない。
本発明における、エンコーダ構造3の相部材5は、以下に挙げる方法によって、製造することができる。
(1)導電性金属の板状部材からの打ち抜きプレス加工を行う。この方法は、図7、図9〜図12に示した各形態に適用可能である。この方法によれば、量産性に優れており、低いコストで相部材を製造することができる。
(2)(1)のプレス加工の後に、プレス機等により、つぶし加工を行う。この方法は、図13、図14に示した各形態(重ね代9を設けた形態)に適用可能である。つぶし加工によって、相部材5の端部に、重ね代9を形成する。
(3)導電性金属をフライスにより切削加工する。この方法は、図7、図9〜図12に示した各形態に適用可能である。この方法によれば、量産性に優れており、低いコストで相部材を製造することができる。
(4)(3)の切削加工の後に、プレス機等により、つぶし加工を行う。この方法は、図13、図14に示した各形態(重ね代9を設けた形態)に適用可能である。つぶし加工によって、相部材5の端部に、重ね代9を形成する。
(5)導電性金属を電鋳加工する。この方法は、図7、図9〜図14に示したいずれの形態にも適用可能である。この方法によれば、量産性に優れており、寸法・形状の精度が高い相部材を製造することができる。
(6)導電性金属粉末及び樹脂(好ましくは熱硬化性樹脂)の混合物を使用して、射出成形を行う。この方法は、図7、図9〜図14に示したいずれの形態にも適用可能である。この方法によれば、量産性に優れており、また、成形性に優れていることから複雑な形状の相部材5を容易に作製することができる。
回転子2と相部材5とを固定する方法としては、接着剤、ロウ付け、粘着シート等の方法を採用することができる。
隣り合う相部材5を電気的に接合する方法としては、公知の様々な方法を採用することが可能である。
例えば、前述したレーザ溶接や銀ろうを用いたロウ付けの他、半田付けによって相部材5の電気的接合を行うことができる。
収納壁7を構成する溝6や突起8は、旋盤加工等の切削手段によって形成することができる。旋盤加工は、回転子2等の回転体を回転させながら、切削刃をあてがって、切削する加工方法である。
ところで、図1〜図3に示した実施の形態では、相部材5からなるエンコーダ構造3を、円板状の回転子2の主面に設けていたが、回転子の側面等にエンコーダ構造3を設けることも可能である。その場合を、次に示す。
回転子2を略円柱形状として、その側面(外周面)にエンコーダ構造3を設けた回転角度検出用センサの構成を、図15の斜視図に示す。左側の図はセンサ本体4と回転子2とを分解した図であり、右側の図はセンサ本体4と回転子2とを組み立てた図である。
エンコーダ構造3の相部材5は、図1〜図3に示した実施の形態と同様に、幅の狭い部分で、隣り合う相部材5と接触している形状としている。
この構成では、回転子2の外周面に直接エンコーダ構造3を形成し、そのエンコーダ構造3に対向するようにセンサ本体4を設置すればよいことから、センサ本体4の設置が極めて容易であるという利点を有している。
回転子2を円板と円筒とからなる形状として、円筒の内周面にエンコーダ構造3を設けた回転角度検出用センサの構成を、図16の斜視図に示す。左側の図はセンサ本体4と回転子2とを分解した図であり、右側の図はセンサ本体4と回転子2とを組み立てた図である。
エンコーダ構造3の相部材5は、図1〜図3に示した実施の形態と同様に、幅の狭い部分で、隣り合う相部材5と接触している形状としている。
この構成では、回転子2の内部にセンサ本体4を配置することが可能となるため、センサ本体4を配置するためにモータ等の軸長を大きくする必要がない、という利点を有している。
図15及び図16に示した各構成を変形して、エンコーダ構造3の相部材5を、溝や突起等の収納壁7の間の収納部に収納する構成とすることも可能である。
その1つの形態として、図15に示した構成を変形して、溝の側壁の収納壁7の間の収納部に、エンコーダ構造3の相部材5を収納した構成を、図17の斜視図に示す。
図17に示すように、回転子2の側面に溝が形成され、溝の側壁が収納壁7となっている。収納壁7の内側に接して、エンコーダ構造3の相部材5が配置されている。
図15〜図17に示した各構成では、回転子2の外周面又は内周面に、相部材5からなるエンコーダ構造3を設けているため、相部材5を平板状ではなく、外周面又は内周面の曲面に沿った形状とする必要がある。
この場合、例えば、相部材5に対してプレス加工を行って、所望の湾曲形状となるまで塑性変形させて、曲面に沿った湾曲形状とする。
これは、例えば、図18Aに平面図を示し、図18に側面図を示すように、相部材5を使用して、加圧プレス加工を行うことにより、図19の側面図を示されるような、相部材5を湾曲した形状とする。これにより、回転子2の外周面や内周面にエンコーダ構造3を設ける場合の相部材5を、容易に製造することが可能である。また、回転子2の相部材5を取り付ける表面が平滑ではなく、凹凸等を有する場合でも、その表面に対応した相部材5を作製することが可能である。
また、相部材5の製造方法として、導電性金属粉末と樹脂との混合物を射出成形する方法を用いることにより、成形段階で相部材5を湾曲形状とすることができる。
図示しないが、金属板から打ち抜く場合でも、1枚の金属板から多数の相部材5を打ち抜くことが可能になり、材料の無駄を大幅に低減することができる。
成形する場合でも、成形用の金型を小型化することができ、金型を安価に構成することができる。
上述の各実施の形態では、1個の相部材5により、エンコーダ構造3の1相分を形成していたが、1個の相部材により、エンコーダ構造3の2相分以上を形成しても構わない。
ただし、1個の相部材を、エンコーダ構造3の全周の1/2以下とする。そして、複数個(2個以上)の相部材でエンコーダ構造を構成する。
図7、図8、図17に示した各形態では、溝6や突起8の高さを、エンコーダ構造3の相部材5の厚さとほぼ等しくしていたが、相部材5の厚さと異なっていても構わない。
より好ましくは、溝6や突起8の高さを、相部材5の厚さ以下とする。溝6や突起8は、相部材5を配置するためのガイドとして機能すれば良く、また、溝6や突起8の高さが相部材5の厚さより大きいと、センサ本体4のインダクタンス素子に干渉してしまう虞が生じるからである。
なお、図4及び図5のセンサ本体4では、コイルC1,C2,C3,C4を用いて、センサのインダクタンス素子を構成したが、本発明では、コイル以外のインダクタンス素子を用いてセンサを構成しても構わない。
また、図4及び図5のセンサ本体4は、コイルからなるインダクタンス素子を4つ配置していたが、本発明において、センサ本体に設けるインダクタンス素子の数は、4つに限定されるものではなく、2つ以上であれば、任意の数としても構わない。
また、相部材からなるエンコーダ構造の導体パターンの形状は、上述の各実施の形態のような、三角関数状に変化する曲線形状(サインカーブ)に限定されるものではなく、その他の曲線形状、或いは、菱形や三角形のような直線的に変化する形状としてもよい。
また、連続的に幅が変化する構成の他に、段階的に幅が変化する構成としてもよい。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
A 本発明の一実施の形態の回転角度検出用センサの概略構成図(平面図)である。 B 図1Aの回転角度検出用センサの側面図である。 図1の回転子の平面図である。 図1及び図2のエンコーダ構造の平面図である。 図1のセンサ本体の概略構成図(要部の拡大平面図)である。 図4のコイルと導体パターンとの対向配置状態を示す図である A、B 溝による収納壁の間に相部材を収納した実施の形態を示す図である。 図6の実施の形態の収納壁と相部材の配置を模式的に表した平面図である。 突起による収納壁の間に相部材を収納した形態を示す回転子及びエンコーダ構造の断面図である。 相部材の形状の形態を示す模式的平面図である。 相部材の形状の形態を示す模式的平面図である。 相部材の形状の形態を示す模式的平面図である。 相部材の形状の形態を示す模式的平面図である。 A、B 相部材の形状の形態を示す模式的平面図である。 A、B 相部材の形状の形態を示す模式的平面図である。 回転子の外周面に、相部材からなるエンコーダ構造を設けた回転角度検出用センサの斜視図である。 回転子の内周面に、相部材からなるエンコーダ構造を設けた回転角度検出用センサの斜視図である。 図15の構成を変形して、溝による収納壁の間に相部材を収納した構成の斜視図である。 A、B プレス加工前の相部材を示す図である。 プレス加工後の湾曲形状の相部材の側面図である。 A、B 板状部材を打ち抜いてエンコーダ構造を形成した場合を説明する図である。
符号の説明
1 回転軸、2 回転子、3 エンコーダ構造、4 センサ本体、5 相部材、6 溝、7 収納壁、8 突起、9 重ね代、C1,C2,C3,C4 コイル

Claims (3)

  1. 回転体と、
    前記回転体と共に回転可能に取り付けられた導体パターンからなり、前記導体パターンの幅寸法が周期的に変化するエンコーダ構造と、
    複数のインダクタンス素子を有し、前記エンコーダ構造と間隔を有して対向配置されたセンサ本体とから構成された、回転角度検出用センサであって、
    前記エンコーダ構造は、前記導体パターンの幅寸法の周期的な変化の少なくとも1周期分以上を構成する相部材を用いて、同一の周期及び形状を有する複数個の前記相部材を、環状かつ互いに接触するように、前記回転体に配置してなる
    ことを特徴とする回転角度検出用センサ。
  2. 請求項1に記載の回転角度検出用センサにおいて、
    前記回転体に、前記エンコーダ構造を収納するための収納壁が設けられ、
    前記エンコーダ構造の個々の前記相部材が、前記収納壁の間の収納部へ収納されていることを特徴とする回転角度検出用センサ。
  3. 請求項2に記載の回転角度検出用センサにおいて、
    各前記相部材は、少なくとも3点以上で、前記収納壁に接触していることを特徴とする回転角度検出用センサ。
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