JP2009128119A - 月車及び日車を有するカレンダ機構付き時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のカレンダ機構付き時計は、日車(220)と、月車(240)と、日回し車(210)と、日送り爪(212)と、小の月月末送りレバー(282)とを備える。日車(220)は、月中間車(272)を回転させるための月送り歯(274)と、小の月の月末に日車(220)を送るための小の月月末送り歯(288)を含む。月車(240)は、小の月の月末に小の月月末送りレバー(282)を作動させるための月カム(248)を含む。小の月月末送りレバー(282)は、小の月の月末に、日回し車(210)の回転および月カム(248)の回転に基づいて日車(220)を1日分送ることができるように構成される。
【選択図】図1
Description
本発明の他の目的は、日送り機構および月送り機構の構造が簡単であって、作動が安定しているカレンダ機構付き時計を提供することにある。
本発明の他の目的は、月表示が大きく見やすい構造であって、2月以外の月末に日車の表示を修正する必要がないように構成したオートカレンダ機構付き時計を提供することにある。
図1から図4および図20を参照すると、ムーブメント100はアナログ電子時計で構成される。ムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を含む。文字板104がムーブメント100のガラス側に取付けられる。巻真110が、地板102に回転可能に組み込まれる。切換装置・規正装置は、巻真110と、規正レバー468と、電池プラス端子662の巻真位置決め部663とを含む。
次に、ムーブメントの表側の構成について説明する。図2から図4および図20を参照すると、ムーブメント100において、時計の動力源を構成する電池440が、地板102の裏蓋側(表側)に配置される。電池440の中心は、ムーブメント100において、「10時方向」と「2時方向」との間に配置されるのが好ましい。電池440の中心は、ムーブメント100において、「11時方向」と「1時方向」との間に配置されるのが一層好ましい。時計の源振を構成する水晶ユニット650が地板102の裏蓋側に配置される。水晶振動子が、水晶ユニット650に収容されている。水晶振動子の振動に基づいて、ステップモータにモータ駆動信号を出力するモータ駆動部(ドライバ)が、集積回路(IC)654に内蔵される。
以下に、切換機構、針合わせ機構の構成について説明する。図4および図20を参照すると、ムーブメント100において、巻真110が、地板102に回転可能に組み込まれる。巻真110は、先端側から順に形成された先端軸部111と、第1角部112と、第1軸部113と、規正作動軸部114と、第2軸部115と、第2角部116と、第3軸部117と、第1そろばん玉部118と、第2そろばん玉部119と、元軸部120とを含む。巻真110の先端軸部111は、地板102の巻真先端穴に対して回転可能なように組み込まれる。巻真110の元軸部120は、地板102の巻真元穴に対して回転可能なように組み込まれる。第1そろばん玉部118の外径は、第2そろばん玉部119の外径より大きいように構成するのがよい。
次に、カレンダ機構の構成について説明する。図1は、10月30日を表示している状態における、文字板側から見たムーブメント100の裏側の構造を示す平面図である。図1から図5を参照すると、ムーブメント100は、筒車180の回転により回転する日回し車210と、日付を表示する日車220と、日車220の回転方向の位置を規正するための日ジャンパ260と、月を表示する月車240と、月車240の回転方向の位置を規正するための月ジャンパ262と、日車220を地板102に対して、反時計回り方向に回転可能なように支持する日車押さえ264とを備える。日回し車210は24時間に1回、反時計回り方向に回転するように構成される。日回し車210の回転中心は、ムーブメント100において、「4時方向」と「8時方向」との間に配置されるのが好ましい。日回し車210の回転中心は、ムーブメント100において、「5時方向」と「7時方向」との間に配置されるのが一層好ましい。日回し車210は、電池440と重ならないように配置されるのがよい。日車220の回転中心は、筒車180の回転中心と同じ位置であるのが好ましい。
図1および図4を参照すると、ムーブメント100において、カレンダ修正機構は、第一カレンダ修正車291と、第二カレンダ修正車292と、日修正車293と、月修正車294と、修正車ばね595とを含む。修正車ばね595は、日車押え264と一体に形成することができる。修正車ばね595は、日修正車293を地板102に向かって加圧するように構成される。日修正車293は、地板102に設けられた案内穴にそって揺動できるように構成される。日修正車293の回転中心は、ムーブメント100において、「1時方向」と「2時方向」との間に配置されるのが好ましい。月修正車294の回転中心は、ムーブメント100において、「12時方向」と「1時方向」との間に配置されるのが好ましい。
(6・1)時刻情報の表示:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の作動について説明する。図19を参照すると、ムーブメント100を時計ケース310の中に組み入れ、文字板104と、りゅうず310、時針464、分針462、秒針460を取り付けてコンプリート300を構成する。文字板104に設けた窓304から、日表示面部224に設けた日を示す文字「30」と、月表示面部244に設けた月を示す文字「OCT」を読むことができる。すなわち、コンプリート300は、「10月30日」を表示している。文字板104の「3時方向」に窓304を形成したカレンダ機構付き時計の実施形態を図19に示すけれども、日文字と月文字の配置や向きを適当に選択することによって、文字板104の「3時方向」以外の位置に窓を形成したカレンダ機構付き時計を実現することもできる。
(6・2・1)「大の月」において、月末以外における作動:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計のカレンダ送りの作動について説明する。図1から図4および図21を参照すると、「大の月」の月末以外において、小の月月末送りレバー282のレバー長穴282Cが日回し車ピン102Pに案内されて、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りカム284は、月車240の月カム248と接触できるような位置に配置され、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置されることができる(図1に示す位置)。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置と、地板102の半径方向外方の位置との間で自由に移動することができる。日車220の月送り歯274は、月中間車272の月中間歯部272Bに接触しないような位置に配置される。
図2から図4および図21を参照すると、「小の月」の月末以外において、小の月月末送りレバー282のレバー長穴282Cが日回し車ピン102Pに案内されて、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りカム284は、月車240の小の月検出カム249に対応する位置に配置される。
図5から図9および図21を参照すると、「大の月」の「30日」を表示している状態において、月の表示は「10月」に対応する「OCT」である。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置されることができる(図5に示す位置)。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向内方の位置と、地板102の半径方向外方の位置との間で自由に移動することができる。日車220の月送り歯274は、月中間車272の月中間歯部272Bに接触しないような位置に配置される。
図2から図4、図10および図21を参照すると、「大の月」の「31日」を表示している状態において、月の表示は「10月」に対応する「OCT」である。この状態では、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置されることができる(図10に示す位置)。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置と、地板102の半径方向外方の位置との間で自由に移動することができる。日車220の月送り歯274は、月中間車272の月中間歯部272Bに接触することができるような位置に配置される。
図1から図4、図13および図21を参照すると、「小の月」の「30日」を表示している状態において、月の表示は「11月」に対応する「NOV」であり、日の表示は「30日」に対応する「30」である。この状態で、月車240の11月カム249Eは小の月月末送りレバー282の小の月月末送りカム284に接触するような位置に配置される。すなわち、月車240の11月カム249Eは、「小の月検出」の位置に配置される。この状態で、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置される(図13に示す位置)。日車220の月送り歯274は、月中間車272の月中間歯部272Bに接触しないような位置に配置される。
本発明のカレンダ機構付き時計をアナログ電子時計に適用した構成について上述したけれども、本発明は、機械式時計にも適用することができる。本発明を機械式時計で構成する場合において、切換機構、カレンダ送り機構、カレンダ修正機構の構造および作用は、上述した本発明の実施形態の構造および作用と同様である。構造の詳細は図示しないけれども、機械式時計では、香箱車の香箱歯車の回転により、二番車、三番車の回転を介して、四番車が1分間に1回転する。四番車の回転速度は、がんぎ車により制御される。がんぎ車の回転速度は、アンクルにより制御される。アンクルの揺動運動は、てんぷにより制御される。三番車の回転により、二番車が1時間に1回転する。二番車の回転により、日の裏車の回転を介して筒車は12時間に1回転するように構成される。筒車が回転することにより日回し車が回転する。
102 地板
104 文字板
110 巻真
180 筒車
210 日回し車
211 レバー駆動ピン
212 日送り爪
220 日車
226 日車歯部
240 月車
248 月カム
272 月中間車
274 月送り歯
282 小の月月末送りレバー
283 小の月月末送りカム
286 小の月月末送りつめ
288 小の月月末送り歯
440 電池
Claims (6)
- 月車及び日車を有するカレンダ機構付き時計において、
日を表示する日車(220)と、
日車(220)の回転に基づいて回転して月を表示する月車(240)と、
24時間に1回転するように構成された日回し車(210)と、
日回し車(210)の回転に基づいて、日車(220)を回転させることができるように構成された日送り爪(212)と、
日回し車(210)の回転および月車(240)の回転に基づいて、日車(220)を回転させることができるように構成された小の月月末送りレバー(282)とを備え、
日車(220)は、日文字(223)を設けた日表示面部(224)と、日送り爪(212)の日送り部(213)に接触する日車歯部(226)と、月中間車(272)を回転させるための月送り歯(274)と、小の月の月末に日車(220)を送るための小の月月末送り歯(288)を含むように構成され、
月車(240)は、月文字(243)を設けた月表示面部(244)と、小の月の月末に小の月月末送りレバー(282)を作動させるための月カム(248)とを含むように構成され、
日車(220)の小の月月末送り歯(288)は、日文字(223)による表示が月末であるときに小の月月末送りレバー(282)と接触できるように配置され、
小の月月末送りレバー(282)は、小の月の月末に、日回し車(210)の回転および月カム(248)の回転に基づいて日車(220)を1日分送ることができるように構成される、
ことを特徴とするカレンダ機構付き時計。 - さらに、日車(220)の回転に基づいて回転して月車(240)を回転させることができるように構成された月中間車(272)を備え、月中間車(272)は、月末に月車(240)を送ることができるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
- 小の月月末送りレバー(282)は、小の月の月末に日車(220)を送るための月末送り爪(286)を含み、小の月月末送り歯(288)は、日車(220)の表示が「30日」であるときを検出するために設けられ、小の月月末送り歯(288)は、日車(220)の内側壁部(221)に設けられ、日車(220)の小の月月末送り歯(288)は、日文字(223)による表示が月末であるときに小の月月末送り爪(286)と接触できるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
- 小の月月末送りレバー(282)は、日回し車(210)の上側に配置され、日回し車(210)の回転中心に対して移動可能なように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
- 小の月月末送り歯(288)は、日表示面部(224)よりも日車歯部(226)に近い側に配置される、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
- 日回し車(210)はレバー駆動ピン(211)を有し、小の月月末送りレバー(282)は、レバー駆動ピン(211)により回転され、かつ、月車(240)の回転に基づいて小の月月末送り歯(288)に対して移動可能なように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
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