JP2009127651A - フリクション調整装置 - Google Patents

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宏信 菊池
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Abstract

【課題】ショックアブソーバ4に付加するフリクションを任意に調整することが可能なフリクション調整装置を提供する。
【解決手段】ピストンロッド7に押し付け可能な摩擦材14を備える。そして、ショックアブソーバ4の軸S方向へ変位する可動部18の凹部20の側面20bによって摩擦材14の外周面14bを径方向K内方に押すことで、当該摩擦材14を、上記ピストンロッド7に接近・離隔する方向に移動させる。これによって、付加するフリクションを調整する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ショックアブソーバにフリクションを付加するフリクション調整装置に関する。
従来、ショックアブソーバにフリクションを付加する技術としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。これは、シリンダの開口端部に固定する環状のパッキン本体と、ピストンロッドの側面に摺接するシールリップと、を備える環状の往復動用パッキンに対しフリクション調整機能を付与した技術である。
すなわち、パッキン本体の密封流体側端面に密封流体の圧力が作用した場合に、圧力によってパッキン本体が軸方向に圧縮して、内周面及び外周面での接触面圧が増大する。このとき、特許文献1では、パッキン本体に特定のテーパ面を設けることで、密封流体の圧力が作用した際にパッキン本体に曲げ変形を発生させる。これによって、上記シールリップの接触面圧の増大を抑制する。この結果、シール性を確保しつつ、ピストンロッドの摺動抵抗増大を低減してピストンロッドの円滑な摺動を確保する。
実公平7−4351号公報
車両の乗り心地性能や操安性能から要求するショックアブソーバのフリクション特性は、走行シーンなどによって異なる。しかし、上記従来例では、シール機能とフリクション付与機能を兼ねた構造であるために、付加するフリクションの大きさを走行シーン等によって任意に調整することができない。
本発明は、ショックアブソーバに付加するフリクションを任意に調整することが可能なフリクション調整装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のフリクション調整装置は、シリンダ若しくはピストンロッドの他方に押し付け可能な摩擦材を備える。そして、ショックアブソーバの軸方向へ変位若しくはショックアブソーバの軸を中心として回動変位する可動部の当該変位によって、上記摩擦材を、上記シリンダ若しくはピストンロッドの他方に接近・離隔する方向に移動させることで、付加するフリクションを調整する。
本発明によれば、可動部の変位を調整することで、ショックアブソーバに付加するフリクションを任意に調整することが可能となる。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係るフリクション調整装置を設けたショックアブソーバを搭載した車両を示す図である。図2には、そのフリクション調整装置を説明する概要構成図である。
(構成)
本実施形態の車両1では、図1に示すように、各車輪2を回転自在に支持するアクスル3が、サスペンションリンクを介して車体11に連結する。また、ショックアブソーバ4は、その下端部をアクスル3若しくはサスペンションリンクに取り付けると共に、上端部を車体11に取り付ける。
上記ショックアブソーバ4は、図2に示すように、シリンダ5、ピストン6、及びピストンロッド7を備える。また、そのショックアブソーバ4に対し、フリクション調整装置8を装備してある。
シリンダ5は、ショックアブソーバの軸Sに沿って上下に配置している。そのシリンダ5の下端部を、取付けブラケット9を介して車輪2側に取り付ける。シリンダ5内は、ピストン6によって上下の室に区画してある。そのピストン6は、シリンダ5内を軸S方向に進退可能となっている。そのピストン6にピストンロッド7の下端部が連結している。ピストンロッド7は、上方に延びて、シリンダ5の上端開口部から上方に突出している。そのピストンロッド7の上端部が、マウント部材10を介して車体11に連結する。
上記シリンダ5の上端開口部とピストンロッド7との間の隙間には、パッキン12を配置している。そのパッキン12によって、ピストンロッド7の摺動を確保しつつシリンダ5内に収容してあるオイルなどの作動流体の漏れをシールしてある。
そのパッキン12の下方位置に、フリクション調整装置8を配置する。すなわち、フリクション調整装置8を、シリンダ5内における上室側に配置する。
次に、そのフリクション調整装置8の構成について図2などを参照しつつ説明する。
シリンダ5の上室内に支持板13を配置する。その支持板13は、ショックアブソーバ4の軸Sを中心とした環状の円板からなる。その支持板13は、中心部にピストンロッド7の径よりも大径の貫通穴が開口している。その貫通穴にピストンロッド7を遊挿した状態で、支持板13の外周側をシリンダ5の内壁面5aに固定してある。
その支持板13の貫通穴側上面側に、複数の摩擦材14を配置する。その複数の摩擦材14は、その下部を支持板13上面に固定して上方に突出している。その複数の摩擦材14は、図3に示すように、ピストンロッド7を中心にして周方向に沿って並んでいる。各摩擦材14は、それぞれ上面視で円弧状をしていて、複数の摩擦材14全体で、円環状の形状となっている。ただし、隣り合う摩擦材14の間には、無負荷状態において、隙間を有する。
また各摩擦材14の縦断面形状は、図2に示すように、ピストンロッド7側に倒れた菱形形状となっている。すなわち、摩擦材14は、内周面14a及び外周面14bが、それぞれ上方に向かうにつれて径方向K内方に向かうように傾斜している。これによって、摩擦材14は、下面を支持する支持板13から上方に向かうにつれてピストンロッド7に近づくように傾いている。
このとき、摩擦材14の内周面14a側上部の角が、ピストンロッド7に一番、接近する。しかし、無負荷状態では、その摩擦材14の内周面14a側上部と、ピストンロッド7との間を非接触状態としておく。その摩擦材14とピストンロッド7との隙間は、フリクション調整装置8の配置位置でのピストンロッド7の径方向Kへの最大揺動量より若干大きめに設定しておく。もっとも、ピストンロッド7の径方向Kへの揺動によってピストンロッド7が摩擦材14と接触するだけの隙間としても良い。
上記摩擦材14の上方にアクチュエータ19を配置する。そのアクチュエータ19もシリンダ5の上室内に配置する。
アクチュエータ19は、駆動部本体15と可動部18とを備える。駆動部本体15の外部躯体は、中央部に貫通穴が開口した短柱形状をしている。その駆動部本体15の外部躯体は、その中央部の貫通穴にピストンロッド7を遊挿させた状態で、外周面側をシリンダ5の内壁面5aに固定する。
駆動部本体15の内周側に可動部18を配置する。可動部18は、上記摩擦材14に上方から対向する可動部本体17と、その可動部本体17に連続して上方に延びる軸部16と、を備える。そして、その軸部16を、駆動部本体15が軸S方向に案内しつつ軸S方向に駆動する。これによって、可動部18は、摩擦材14の上方を初期位置(上死点)として、軸S方向に沿って、摩擦材14に向けて下方に移動可能となっている。
上記可動部本体17は、中央部にピストンロッド7を遊挿可能な貫通穴が開口した短柱状の部品である。その可動部本体17の下面側には、下方側及び内径側が開口した円環状の凹部20が形成してある。その凹部20の面は、上面20aと円環状の側面20bとから構成してある。その凹部20の上面20aは、摩擦材14の上面と平行、つまり水平面に設定してある。その可動部本体17の下面からの深さ(上下方向の高さ)は、摩擦材14の高さより若干小さく設定してある。また、凹部20の側面20bは、摩擦材14の外周面14bに沿った形状となっている。すなわち、凹部20の側面20bは、周方向に沿って円弧状となっていると共に、上下方向に沿って、上方に向かうほど径方向K内方に向かうように傾斜した面となっている。
ただし、摩擦材14と可動部本体17とを重ね合わせて図示した図4のように、摩擦材14の外周面14bよりも凹部20の側面20bの方が傾斜が急勾配となっている。
若しくは、凹部20の側面20bについて、上述のように急勾配とする代わりに、又は急勾配とすることと併用して、その凹部20の側面20bを、上記摩擦材14の外周面14bよりも若干内径側にオフセットしてもよい。この場合には、その凹部20の側面20bは、下端部が、摩擦材14の外周面14bの上端部よりも外径側に位置すると共に、上端部が、摩擦材14の外周面14bの上端部よりも内径側に位置する。
ここで、上記アクチュエータ19の駆動源としては、モータでも良いし、油圧回路であっても良い。
上記アクチュエータ19の駆動部本体15は、コントローラ32からの指令に応じて作動する。そして、上記可動部18を軸S方向に進退、つまり摩擦材14に向けて接近離隔する方向に、指令に応じた初期位置からの所定変位量δだけ相対移動させる。
また、図1に示すように、車両1に装備するステアリングホイール30の軸部には、ステアリングホイール30の操舵角を検出し、その検出信号をコントローラ32に出力する操舵角センサ31を備える。また、車速を検出する車速センサ35を備える。車速センサ35は、検出した車速Vに応じた検出信号をコントローラ32に出力する。
次に、コントローラ32の処理を図5を参照して説明する。
コントローラ32は、所定のサンプリング周期で作動する。作動すると、まずステップS10にて、操舵角センサ31からの検出信号に基づき、操舵角θを算出する。続いて、ステップS20に移行して、図6に示すようなマップなどを使用して、操舵角θに対応した可動部18の初期位置からの下方への変位量δを算出する。
すなわち、操舵角θが大きいほど、上記変位量δが大きくなるように設定する。図6では操舵角θと変位量δとを線形に比例させているが、操舵角θが大きくなるほど変位量δの増分が大きくなるように設定しても良い。また、車速Vが大きいほど変位量δが大きくなるように設定する。
次に、ステップS30にて、算出した変位量δ相当の指令値をアクチュエータ19の駆動部本体15に出力して、復帰する。
ここで、凹部20の側面20bが、変換機構、第1方向変換機構、及びガイド面を構成する。
(動作)
凹部20の傾斜した側面20bが、摩擦材14の外周面14bと軸方向で対向すると共に、摩擦材14の外周面14bよりも急勾配、若しくは上記摩擦材14の外周面14bよりも若干内径側にオフセットしている。このため、図7及び図4に示すように、可動部本体17が下方に変位して、凹部20の側面20bが摩擦材14の外周面14bに当接した以降は、可動部本体17が下方に移動するほど、凹部20の側面20bは、摩擦材14の外周面14bを径方向K内方に押しながら下方に外周面14bに沿って摺動する。これによって、可動部18が下方に変位するほど、シリンダ5に反力をとって、凹部20の側面20bが摩擦材14を径方向K内方に押し込んで当該摩擦材14を内径側に撓ませる。すなわち、可動部18を下方に変位させるほど、摩擦材14をピストンロッド7に径方向から押し付ける力が増大してフリクションが大きくなるように調整される。
なおこのとき、凹部20の側面20bと摩擦材14の外周面14bの傾斜方向を同方向にしているので、可動部18が下方に移動するほど、凹部20の側面20bと摩擦材14の外周面14bとが面で接触して、より確実に摩擦材14を内径側に撓ませることが出来る。
また、凹部20の上面が摩擦材14の上面に当接すると、摩擦材14が上方に撓むことが阻止出来て、さらに摩擦材14が径方向K内方に変形し易くなる。
また、摩擦材14は、最初に大きく内径側に変位する内周側上部をピストンロッド7に最接近させて配置しているので、ピストンロッド7に対する摩擦材14の接触面積も、可動部18を下方に変位させるにつれて大きくなる。
また逆に、この状態から、可動部18を上方に変位させる場合を考える。上方への変位にしたがい、凹部20の側面20bによる摩擦材14の外周面14bを径方向K内方に押し込む力が弱くなり、摩擦材14自身の弾性力によって、摩擦材14はピストンロッド7から離れて初期の形状に復帰する。
この非接触状態で、ピストンロッド7と摩擦材14に、上室内の作動流体が接触することで、オイル潤滑が行われる。
また、操舵角θが大きくなるほど、すなわち車両1のロールが大きくなるほど、上記フリクションを増大させるように制御している。
(第1実施形態の効果)
(1)上記構成のフリクション調整装置8では、パッキン12とは別に配置することで、フリクションの大きさを任意に設定変更することが出来る。
すなわち、上記構成のフリクション調整装置8では、アクチュエータ19の可動部18を軸S方向に進退させている。そして、その可動部18を軸S方向から摩擦材14に当接して当該摩擦材14を径方向K内方に押し込むことで、ピストンロッド7ロッドへの摩擦材14の接触圧を調整している。このため、可動部18の進退量を調整することで、フリクションを任意に調整することが出来る。
(2)また、摩擦材14をピストンロッド7に押し付けるアクチュエータ19を摩擦材14の上方に配置している。このため、シリンダ5の径を必要以上に大きくする必要はない。
すなわち、可動部18の軸S方向への変位を摩擦材14の径方向K内方の押し付け力に変換している。このため、アクチュエータ19と摩擦材14とを径方向Kに並べて配置する必要がない。
(3)また、可動部本体17の凹部20の側面20bを摩擦材14の外周面14bに当接することで、可動部18の軸S方向変位を摩擦部材の径方向K内方の変形に変換、つまり摩擦部材のピストンロッド7側面20bへの押し付け力に変換する機構である。
このように、変換機構が簡易な構成となっている。
(4)このとき、凹部20の側面20bを、同方向に傾斜した摩擦部材の外周面14bに当接させて、両者20b、14bを相対的に摺動させている。このため、その分、上記摺動が滑らかに行われると共に、凹部20側面20bと摩擦材14との接触面積を稼ぐことが可能となる。
また、摩擦材14をピストンロッド7側に傾いた菱形形状にすることで次の効果を奏する。すなわち、摩擦材14を外周方向及び上方から押圧した際に、当該摩擦材14は、ピストンロッド7側に傾いていることから、径方向K内方に撓み易くなる。これによっても、摩擦材14をピストンロッド7に押し付け易くなっている。
(5)また、初期状態で摩擦材14をピストンロッド7と非接触状態に設定することで、摩擦材14によるフリクションが無い状態から、フリクションの大きさを任意に設定が可能となる。
乗り心地性能の点からは上記アクチュエータ19に付加するフリクションは小さい方が好ましい。すなわち、乗り心地を重視する走行条件の場合には、摩擦材14とピストンロッド7との摩擦力を小さく出来る。この結果、路面から車輪2に入力された力を、その分、車体11に伝達し難くなる。
(6)また、フリクション調整装置8を電子制御とすることで、フリクションの調整機構が簡易となり、フリクション調整装置8による重量増を抑制出来る。
(7)フリクションを付加しない場合やフリクション低減時には、摩擦材14とピストンロッド7との間にシリンダ5内の作動流体によるオイル潤滑が行われて、その分、摩耗抑制が行われる。
(8)また、操舵角が大きくなくほど、フリクションを大きくすることで、旋回時のロールダンピングを早めることが可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、摩擦材14の外周面14b及び可動部本体17の凹部20の側面20bを共に同方向に傾斜させる場合を例示しているが、一方だけを傾斜させても良い。
例えば凹部20の側面20bだけを傾斜させる場合には、凹部20の側面20bの上下方向途中位置が摩擦材14の外周面14bの上部と上下で対向していれば、可動部18の軸S方向変位を摩擦材14の径方向K内方への押し付け力に変換することが可能となる。
(2)また、上記実施形態では、摩擦材14が径方向Kに変形し易いように、周方向に沿って並べた4つの摩擦材14から構成し、周方向で隣り合う摩擦材14間に隙間を設けている。これに代えて、摩擦材14を1つの円環状の部品から構成しても良い。この場合には、径方向K内方に撓んだ摩擦材14の初期位置への復元力が、上記実施形態よりも大きく設定することが可能となる。
また、複数の摩擦材14は、軸Sに対して対称に配置することが好ましい。その複数の摩擦材14の数は、2個や3個でも5個以上でも構わない。
(3)また、上記実施形態では、フリクション調整装置8をシリンダ5内に配置した例であるが、シリンダ5内に配置する必要はない。シリンダ5上端部に上記フリクション調整装置8を固定しても良い。
(4)上記実施形態では、操舵角θが大きくなるほど、フリクションを増大する場合を例示している。これに代えて、上記ステップS20にて、図8に示すように、操舵角速度Δθが大きくなるほど変位量δが大きくなるように、つまり操舵角速度Δθが大きくなるほど、フリクションを大きくするように制御しても良い。この場合には、操舵角速度Δθが速い場合にフリクションが大きくなって、ロールスピードが低減する。
また、車両1の上下加速度や横加速度などに基づく車両1の挙動状態を検出して上記フリクションの大きさを調整しても良い。例えば横加速度が大きいほど上記フリクションを大きくするように制御しても良い。このように制御する場合もロールスピードが低減する。
また、路面入力を推定して、フリクションの大きさを調整するようにしても良い。
例えば、車両1の上下加速度に基づき不整路走行時と判定した場合には、フリクションを低減する。この場合には、いわゆるヒョコヒョコ振動が低減できる。
また、うねり路走行時と判定した場合には、フリクションを大きくする。この場合には、バネ上の振動収束を早めることができる。
また、車速によってフリクションを調整しても良い。例えば低速走行の場合には、フリクションを下げ、高速走行時にはフリクションを上げて操縦安定性を向上させるなど、走行シーンに合わせてフリクションを調整する。
(5)上記実施形態では、初期状態で摩擦材14がピストンロッド7と非接触の場合を例示した。これに代えて、初期状態で、摩擦材14がピストンロッド7と接触圧が小さい状態や接触面積が小さい状態で接触させておいても良い。この場合には、フリクションを増大させる際の応答性が、その分、向上する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図9は本実施形態のフリクション調整装置8を示す側方からみた断面図、図10は、フリクション調整装置8を上方から見た図である。
(構成)
本実施形態の車両1及びショックアブソーバ4の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。ただし、フリクション調整装置8の構成が異なる。
本実施形態のフリクション調整装置8について次に説明する。
摩擦材14は、ピストンロッド7を中心にして同心状に配置した複数の摩擦材14で構成する。その摩擦材14は、その複数の摩擦材14は、図9及び図10に示すように、ピストンロッド7を中心にして周方向に沿って並んでいる。各摩擦材14は、それぞれ上面視で円弧状をしていて、複数の摩擦材14全体で、円環状の形状となっている。図9では、上記摩擦材14の縦断面が長方形形状の場合を例示している。
上記摩擦材14は、シリンダ5に固定した支持板13の上面に配置してある。その摩擦材14の外周側に同心状のリング部材43を備える。そのリング部材43は、支持板13上面に固定してある。
また、各摩擦材14の外周面14bに突設体41を設ける。その突設体41は、径方向K外方に軸Sを向けて突出している。上記リング部材43は、その各突設体41を径方向Kに移動可能に案内するように支持している。各突設体41の外径側の先端部41aは、半球形状となっている。さらに、その突設体41とリング部材43との間には、バネ材42が介装してあり、突設体41を、リング部材43に反力を取って径方向K外方に付勢している。
上記リング部材43の外周側に、アクチュエータ19の可動部18が配置している。可動部18は、円環状の部材である。その可動部18の内壁面が上記突設体41に先端部と径方向Kで対向している。その可動部18の内壁部には、上記突設体41に対応して複数の張出部44が設けてある。その各張出部44は、径方向K内方に山形状に突出しており、その先端部に上記突設体41の先端部41aが係合可能な係合部44aが形成してある。上面視における、上記張出部44の上記係合部44aまでの径方向K内方に徐々に向かう側面20bのアールは、上記突設体41の先端部41aのアールよりも大きく設定してある。
また、その可動部18及び摩擦材14の上方に、アクチュエータ19の駆動部本体15が配置し、その駆動部本体15はシリンダ5内壁面5aに固定してある。駆動部本体15は、上記可動部18をアクチュエータ19の軸Sを中心にて回動変位する力を発生する。
そのアクチュエータ19の駆動部本体15は、コントローラ32からの指令に基づき上記可動部18を回転変位させる。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
上記突設体41及び張出部44は、変換機構、第2方向変換機構、及び回動変換機構を構成する。バネ材42はバネ手段を構成する。
(動作)
初期状態では、図10(a)に示すように、バネ材42の弾性力で、リング部材43すなわちシリンダ5に反力を取って、突設体41及び摩擦材14を径方向K外方に変位させておく。これによって、摩擦材14は、ピストンロッド7と非接触状態となっている。
この状態から環状の可動部18を回転変位させて、突設体41の先端部41aを張出部44の側面44bに接触させる。さらに、可動部18を、突設体41の先端部41aが係合部44aに近づくように回転変位させるほど、図10(b)のように、当該張出部44の側面44bによって、突設体41が、バネ材42の弾性力に抗して、径方向K内方に向けて移動して、摩擦材14をピストンロッド7に押し付ける。この押し付け力は、突設体41が張出部44の係合部44aに向かうほど大きくなる。そして、突設体41の先端部41aが張出部44の係合部44aに係合することで、安定して、一番大きなフリクションを発生する。
さらに、可動部18の回転変位にともない、突設体41の先端部41aが係合部44aから離れるほど、バネ材42の弾性力によって、突設体41つまり摩擦材14は径方向K外方に移動する。これによって、ピストンロッド7への摩擦材14の押し付け力が低減していく。
(第2実施形態の効果)
(1)本実施形態にあっては、アクチュエータ19の可動部18の回転変位を摩擦材14の径方向K内方の変位に変換する機構によって、フリクション大きさを調整することが可能となる。
(2)また少なくとも、突設体41の先端部41aが張出部44の係合部44aに係合してフリクションが大きくなっている状態では、先端部が凹部20状の係合部44aの係合している。このため、その位置が保持できることから、高いフリクションを発生している状態を保持する際には駆動力を必要としない。
また、可動部18の回転変位量によってフリクションを精度良く調整することが可能となる。
(3)バネ材42の弾性力によって、摩擦材14の復元力に限定されること無く、速やかに摩擦材14をピストンロッド7から離すことが可能となる。すなわち、フリクション低減の応答性を向上させることが出来る。
(4)摩擦材14は弾性変形による自己復元する必要がないために、硬度の高いものを使用できる。硬度を高くすることにより、ショックアブソーバ4の微振幅ストローク時のバネ領域を狭くすることが可能となる。この結果、摩擦材14がピストンロッド7に接触保持した際のバネ上共振周波数の上昇を抑制する効果を奏する。
(5)可動部18は摩擦材14の径方向K外方にあるものの、その可動部18を駆動する駆動部本体15は、可動部18及び摩擦材14の上方に位置するので、フリクション調整装置8を設けても、シリンダ5の外径をさほど大きくすることはない。
(6)その他の効果及は、上記第1実施形態と同様である。
また、構成についても、適宜第1実施形態で説明した構成を適用可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図面を参照しつ説明する。なお、上記実施形態と同様な部品等については同一の符号を付して説明する。
図11は本実施形態のフリクション調整装置8を示す側方からみた断面図、図12は、フリクション調整装置8を上方から見た図である。
(構成)
本実施形態の車両1及びアクチュエータ19の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。
また、本実施形態のフリクション調整装置8は、上記第2実施形態と同様に、可動部18を回転変位を摩擦材14の径方向K変位に変換してフリクションを調整する機構を採用している。
次に、本実施形態のフリクション調整装置8の構成を説明する。
摩擦材14は、ピストンロッド7を中心にして同心状に配置した複数の摩擦材14で構成する。その摩擦材14は、その複数の摩擦材14は、図11及び図12に示すように、ピストンロッド7を中心にして周方向に沿って並んでいる。各摩擦材14は、それぞれ上面視で円弧状をしていて、複数の摩擦材14全体で、円環状の形状となっている。図11では、上記摩擦材14の縦断面が長方形形状の場合を例示している。
上記摩擦材14は、シリンダ5に固定した支持板13の上面に配置してある。その摩擦材14の外周側に同心状のリング部材43を備える。そのリング部材43は、支持板13上面に固定してある。
また、各摩擦材14の外周面14bに突設体41を設ける。その突設体41は、径方向K外方に軸Sを向けて突出している。上記リング部材43は、その各突設体41を径方向Kに移動可能に案内するように支持している。
上記リング部材43の外周側に、アクチュエータ19の可動部18が配置している。可動部18は、円環状の部材である。
その円環状の可動部18と、各突設体41との間がリンク部品51によって連結する。リンク部品は、突設体41及び可動部18に対して、軸Sを上下に向けたピンによって揺動可能に連結する。
また、その可動部18及び摩擦材14の上方に、アクチュエータ19の駆動部本体15が配置し、その駆動部本体15はシリンダ5の内壁面5aに固定してある。駆動部本体15は、上記可動部18をアクチュエータ19の軸Sを中心にて回動変位する力を発生する。
そのアクチュエータ19の駆動部本体15は、コントローラ32からの指令に基づき上記可動部18を回転変位させる。
その他の構成は、上記第1及び第2実施形態と同様である。
突設体41、リング部材43、リンク部品51が、変換機構、及び第2変換機構を構成する。また、突設体41がガイド部品を構成し、リング部材43が案内部材を構成する。
(動作)
初期状態では、図12(a)に示すように、突設体41及び摩擦材14を径方向K外方に変位させておく。これによって、摩擦材14は、ピストンロッド7と非接触状態となっている。この状態では、各リンク部品51の軸Sを、径方向Kに対する交差角度が大きく設定する。つまり、各リンク部品51の可動部18への取付け点と突設体41への取付け点の周方向でのオフセット量を大きくしておく。
この状態から環状の可動部18を回転変位させて、各リンク部品51の可動部18への取付け点と突設体41への取付け点の周方向のオフセット量が小さくして、クランク機構によって、突設体41が径方向K内方に変位して摩擦材14をピストンロッド7に押し付ける。
このとき、図12に示すように、上記オフセット量が小さいほど、突設体41を径方向K内方に変位させて、摩擦材14によるピストンロッド7への押し付け量が増大する。
ここで、押し付け量が大きくなるほど、リンク部品51の軸Sは径方向Kに向くことで、その反力を受けやすくなる。すなわち、リンク部品51の軸の傾きが反力の向き(若しくは押し付け方向)に近い程、その反力による周方向への分力が小さくなる。
この状態から、初期位置に向けて逆方向に回動変位させることで、上記オフセット量が大きくなって、突設体41は径方向K外方に変位して、摩擦材14がピストンロッド7から離れる方向に変位する。これによって、ピストンロッド7への摩擦材14の押し付け力が低減していく。
(第3実施形態の効果)
(1)本実施形態にあっては、アクチュエータ19の可動部18の回転変位を、リンク部品51を使用したクランク機構による摩擦材14の径方向K内方の変位に変換する機構によって、フリクションを調整することが可能となる。
(2)また、可動部18の回転変位量によってフリクションを精度良く調整することが可能となる。
(3)また、バネ部材の弾性力や摩擦材14自体の復元力を使用することなく、摩擦材14をピストンロッド7から離す方向に変位させることが可能となる。またこのことは、戻し用のバネ等が不要になり軽量化・コスト削減に繋がる。また、可動部18を逆転方向に回転駆動することで、速やかに摩擦材14をピストンロッド7から離すことができる
(4)摩擦材14は弾性変形による自己復元の必要がないために、硬度の高いものが使用できる。硬度を高くすることにより、ショックアブソーバ4の微振幅ストローク時のバネ領域を狭くすることが可能となる。この結果、摩擦材14がロッドに接触保持した際のバネ上共振周波数の上昇を抑制する効果を奏する。
(5)可動部18は摩擦材14の径方向K外方にあるものの、その可動部18を駆動する駆動部本体15は、可動部18及び摩擦材14の上方に位置するので、フリクション調整装置8を設けても、シリンダ5の外径をさほど大きくすることはない。
(6)その他の効果及は、上記第1及び第2実施形態と同様である。
また、構成についても、適宜第1及び第2実施形態で説明した構成を適用可能である。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と同様な部品などについては同一の符号を付して説明する。
図14は、フリクション調整装置8の配置を示す図である。図15は、摩擦材14の摺動状態を示す図である。
(構成)
本実施形態の車両1やアクチュエータ19の基本構成は、第1実施形態と同様である。
ただし、フリクション調整装置8が異なる。上記各実施形態では、摩擦材14をピストンロッド7に押し付けてフリクションを発生する構成であったが、本実施形態は、シリンダ5に摩擦材14を押し付けてフリクションを発生する構成である。
次に、本実施形態のフリクション調整装置8の構成について説明する。
本実施形態のシリンダ5内壁面5aの断面形状を楕円形形状とする。また、ピストン6の外周面の輪郭も楕円形状とする。
その楕円形状のピストン6外周面14bに摩擦材14を被着する。
楕円形状となっている、ピストン6の外周面の輪郭とシリンダ5内壁面5aの断面形状との長径及び短径がともに同方向に向いた状態にあっては、図14(a)に示すようになっている。すなわち、摩擦材14とシリンダ5内壁面5aとの間に、全周に亘って隙間を形成するように設定しておく。なお、シリンダ5内壁面5aの断面形状の楕円形形状と、ピストン6の外周面の輪郭の楕円形形状とは、相似形である必要はない。ただし、シリンダ5内壁面5aの断面形状の楕円形形状の長径は、ピストン6の外周面の輪郭の楕円形形状の長径よりも大きい。且つ、シリンダ5内壁面5aの断面形状の楕円形形状の短径は、ピストン6の外周面の輪郭の楕円形形状の長径よりも小さい。
更に、ピストンロッド7の上端部は、アクチュエータ19を介して車体11に取り付ける。符号52は、車体11とアクチュエータ19の駆動部本体15との間に介挿したマウント用インシュレータを示している。
アクチュエータ19は、ピストンロッド7の上端部に固定した可動部18と、その可動部18を回転させる駆動部本体15と、とから構成する。そのアクチュエータ19の駆動部本体15は、コントローラ32からの指令に基づき上記可動部18を回転変位させる。
その他の構成は、上記第1〜3実施形態と同様である。
(動作)
図14(a)のような初期状態では、摩擦材14とシリンダ5内壁面5aとは非接触状態になっており、フリクション調整装置8によって付加するフリクションは無いか小さい。
この状態から、アクチュエータ19を駆動してピストンロッド7を回動変位させると、図14(b)のように、摩擦材14がシリンダ5内壁面5aに接触してフリクションを付加する。付加するフリクションは、回動変位量を増大するほど大きくなる。
このとき、楕円形状を形成する曲線同士で接触するため、その摺動は滑らかになる。
(第4実施形態の効果)
(1)本実施形態にあっては、アクチュエータ19の可動部18の回転変位、つまりピストンロッド7を回動変位することで、摩擦材14によるシリンダ5内壁との間のフリクションを調整することが可能となる。
(2)また、可動部18の回転変位量によってフリクションを精度良く調整することが可能となる。
(3)また、バネ部材の弾性力や摩擦材14自体の復元力を使用することなく、摩擦材14をピストンロッド7から離す方向に変位させることが可能となる。またこのことは、戻し用のバネ等が不要になり軽量化・コスト削減に繋がる。また、可動部18を逆転することで、速やかに摩擦材14をピストンロッド7から離すことができる
(4)摩擦材14は弾性変形による自己復元の必要がないために、硬度の高いものが使用できる。硬度を高くすることにより、ショックアブソーバ4の微振幅ストローク時のバネ領域を狭くすることが可能となる。この結果、摩擦材14がロッドに接触保持した際のバネ上共振周波数の上昇を抑制する効果を奏する。
(5)アクチュエータ19をシリンダ5の外に配置したので、フリクション調整装置8を設けても、シリンダ5の外径をさほど大きくすることはない。
(6)また、そのアクチュエータ19は、ピストンロッド7上端に位置し、インシュレータを介して車体11に支持する。このように、アクチュエータ19は、車両1のバネ上に位置するため、バネ下重量に影響を与えない。また、配線の配策が容易であり、跳び石に対する断線の危険性が低い。
(7)摩擦材14との接触をシリンダ5内壁面5aとして、上室内に摩擦材14を配置する必要がない。すなわち、フリクション調整装置8を設けても、ショックアブソーバ4のストローク量に影響を与えない。
(8)また、フリクションを調整する際に、ピストン6が回動変位することで、ピストン6とシリンダ5の内壁面5aとの間の隙間が変化する。この結果、ピストン6の配置部に対して、粘性減衰力発生機構に加え、摩擦力発生機構をあわせ持たせることが可能となる。このように、粘性減衰力発生機構と摩擦力発生機構を集約することで、摩擦材14によるフリクションを調整するアクチュエータ19をシリンダ5内に置く必要がなく、ショックアブソーバ4の軽量化に繋がる。
(9)楕円形の面同士での摺接であることから摺動が滑らかに行うことが出来る。
(10)その他の効果及は、上記第1及び第2実施形態と同様である。
また、構成についても、適宜第1及び第2実施形態で説明した構成を適用可能である。
本発明に基づく実施形態に係る車両1を示す概念図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るショックアブソーバを示す概念構成図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る摩擦材の配置を示す平面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る摩擦材と凹部との形状の関係を示す概念図である。 本発明に基づく実施形態に係るコントローラの処理を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る操舵角と変位との関係を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るフリクション調整装置の動作を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る操舵角速度と変位との関係を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るフリクション調整装置を説明する断面図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るフリクション調整装置を説明する平面図である。 本発明に基づく第3実施形態に係るフリクション調整装置を説明する断面図である。 本発明に基づく第3実施形態に係るフリクション調整装置を説明する平面図である。 本発明に基づく第4実施形態に係るフリクション調整装置を説明する断面図である。 本発明に基づく第4実施形態に係るフリクション調整装置を説明する平面図である。
符号の説明
1 車両
2 車輪
4 ショックアブソーバ
5 シリンダ
5a 内壁面
6 ピストン
7 ピストンロッド
8 フリクション調整装置
11 車体
12 パッキン
13 支持板
14 摩擦材
14a 内周面
14b 外周面
15 駆動部本体
16 軸部
17 可動部本体
18 可動部
19 アクチュエータ
20 凹部
20b 側面
30 ステアリングホイール
31 操舵角センサ
32 コントローラ
41 突設体(ガイド部品)
41a 先端部
42 バネ材(バネ手段)
43 リング部材(案内部材)
44 張出部
44a 係合部
44b 側面
51 リンク部品
S ショックアブソーバの軸
K 径方向
V 車速
δ 変位量
θ 操舵角
Δθ 操舵角速度

Claims (12)

  1. シリンダ内に配置したピストン、及びそのピストンに連結するピストンロッドを備えるショックアブソーバに設けたフリクション調整装置であって、
    シリンダ若しくはピストンロッドの一方に反力を取って、シリンダ若しくはピストンロッドの他方に押し付け可能な摩擦材と、
    可動部がショックアブソーバの軸方向へ変位若しくはショックアブソーバの軸を中心として回動変位するアクチュエータと、
    上記アクチュエータの可動部の変位に伴い、上記摩擦材を上記シリンダ若しくはピストンロッドの他方に対し接近・離隔する方向に移動させる変換機構と、
    を備えることを特徴とするフリクション調整装置。
  2. 上記摩擦材は、初期状態でシリンダ若しくはピストンロッドの他方と非接触状態に設定してあることを特徴する請求項1に記載したフリクション調整装置。
  3. ピストンロッドを、上記シリンダ若しくはピストンロッドの他方として、上記摩擦材を、シリンダに支持させた状態でピストンロッドに径方向で対向配置し、
    上記アクチュエータをシリンダに固定すると共に、その可動部を上記ショックアブソーバの軸方向であって上記摩擦材に向けて進退可能に設定し、
    上記変換機構を、上記可動部が摩擦材側に変位する際に、当該可動部の軸方向変位を、摩擦材をピストンロッドに押し付ける力に変換する第1方向変換機構で構成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したフリクション調整装置。
  4. 上記第1方向変換機構として、摩擦部材の外周面に上記軸方向で対向するガイド面を上記可動部に設け、そのガイド面を、摩擦部材側に近づくほど上記軸から離れる傾斜面で構成することを特徴とする請求項3に記載したフリクション調整装置。
  5. 上記摩擦部材における外周側の面を、ガイド面側に近づくほど上記軸から離れる傾斜面で構成することを特徴とする請求項4に記載したフリクション調整装置。
  6. ピストンロッドを、上記シリンダ若しくはピストンロッドの他方として、上記摩擦材を、シリンダに支持させた状態でピストンロッドに径方向で対向配置し、
    上記アクチュエータをシリンダに固定すると共に、その可動部を、上記軸を中心として回動変位するように設定し、
    上記変換機構を、可動部の回動変位に伴い、摩擦材を径方向に変位させる第2方向変換機構で構成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したフリクション調整装置。
  7. 上記第2変換機構は、摩擦材を径方向外方に付勢するバネ手段と、
    上記可動部の回動変位を、摩擦材をピストンロッド側面に押し付ける力に変換する回動変換機構と、
    から構成することを特徴とする請求項6に記載したフリクション調整装置。
  8. 上記第2方向変換機構は、上記摩擦材に固定するガイド部品と、そのガイド部品を径方向に移動可能に案内する案内部材と、上記ガイド部品と可動部とを連結するリンク部品と、で構成することを特徴とする請求項6に記載したフリクション調整装置。
  9. シリンダを、上記シリンダ若しくはピストンロッドの他方として、摩擦材を、ピストンロッドに支持させた状態でシリンダの内壁面に径方向で対向配置し、
    アクチュエータは、可動部をピストンロッドに連結し、その可動部を上記軸を中心に回転変位可能に設定し、
    ピストンロッドの回動に伴い摩擦部材とシリンダ内壁面とが接近離隔して、最接近した状態では摩擦部材とシリンダ内壁面とが摺接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したフリクション調整装置。
  10. 上記摩擦材を、ピストンの外周面に固定することで、ピストンロッドに支持させ、
    シリンダ内壁面の輪郭と摩擦材外周面の輪郭とを楕円形状とすることで、ピストンロッドの回動に伴い摩擦部材とシリンダ内壁面とが接近離隔可能とすることを特徴とする請求項9に記載したフリクション調整装置。
  11. 上記アクチュエータを制御するコントローラを備え、
    そのコントローラは、ステアリングホイールの操舵角が大きいほど上記摩擦材の押し付けが大きくなるようにアクチュエータを制御することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載したフリクション調整装置。
  12. 上記アクチュエータを制御するコントローラを備え、
    そのコントローラは、ステアリングホイールの操舵角速度が大きいほど上記摩擦材の押し付けが大きくなるようにアクチュエータを制御することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載したフリクション調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014046861A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Toyota Motor Corp ショックアブソーバ
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WO2017122992A1 (ko) * 2016-01-11 2017-07-20 주식회사 썬 프레인 코 세탁기용 가변댐퍼 및 다단 일체형 마찰 댐퍼
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KR101804654B1 (ko) * 2016-01-11 2017-12-04 선철곤 세탁기용 가변댐퍼

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