JP2009126234A - 周辺監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方法で、必要な場合に効率良く衝突可能性を判定する。
【解決手段】周辺監視装置1は、照射部2と、検出部3と、判定部4とを備える。照射部2は、自車両の進行方向側に光ビームを照射することにより、左右に並んだ所定の配置で複数のビームスポットを地面に生成する。検出部3は、自車両の進行方向側の先に設定される検出領域内のビームスポットを検出する。判定部4は、他車両による複数のビームスポットが所定の配置で検出された場合のみ、自車両と当該他車両とが衝突する可能性が有ると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用の周辺監視装置に関し、より特定的には、他の車両によって路面に照射された光ビームを検知することによって、自車両と当該他の車両との衝突可能性を判定する周辺監視装置に関する。
従来、他の車両によって路面に照射された光ビームを検知することによって、自車両と当該他の車両とが衝突する可能性を判定する周辺監視装置が提案されている。例えば、特許文献1には、車両が光ビームを照射して所定の光ビームパターンを路面上に投光し、自車両および他車両によって投光された光ビームパターンをカメラで検知することによって、自車両と他車両との衝突可能性を判定するシステムが開示されている。具体的には、このシステムでは、各車両(自車両および他車両)は2本の線状の光ビームパターンを路面上に投光する。そして、車両は、自車両によって投光された光ビームパターンと、他車両によって投光された光ビームパターンとが干渉する(線状のパターンが交差する)場合、自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定し、運転者に注意を喚起する等の処理を行う。
特開2003−231450号公報
上記特許文献1に記載されているような、自車両の光ビームパターンと他車両の光ビームパターンとが干渉した場合に衝突可能性有りと判定する方法では、例えば自車両と対向車線を走行する他車両とがすれ違う状況(後述する図10のような状況)において、注意喚起等の処理を不必要に行ってしまう場合がある。すなわち、上記の状況においては実際に車両が衝突する危険性は少ないので、注意喚起を行う必要性は低いと考えられるにもかかわらず、上記の方法では、自車両と他車両との光ビームパターンが交差する場合があり、この場合、車両は衝突する可能性があると判定し、注意喚起等の処理を行ってしまう。このように、上記判定方法では、通知(注意喚起)が不要な場合にまで通知を行ってしまうおそれがあった。また、上記判定方法では、自車両と他車両との光ビームパターンが交差するか否かを判定するために、カメラで撮影した画像を解析する処理等の複雑な処理を行う必要があった。
それ故、本発明の目的は、簡易な方法で、必要な場合に効率良く衝突可能性を判定することが可能な周辺監視装置を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明は、自車両と他車両とが衝突する可能性を判定する周辺監視装置である。周辺監視装置は、照射部と、検出部と、判定部とを備える。照射部は、自車両の進行方向側に光ビームを照射することにより、左右に並んだ所定の配置で複数のビームスポットを地面に生成する。検出部は、自車両の進行方向側の地面に設定される検出領域内のビームスポットを検出する。判定部は、他車両による複数のビームスポットが所定の配置で検出された場合のみ、自車両と当該他車両とが衝突する可能性が有ると判定する。
また、第2の発明においては、照射部は、時間間隔が予め定められた所定パターンとなるように光ビームを照射することにより複数のビームスポットを当該所定パターンの時間間隔で順次生成してもよい。このとき、判定部は、検出部が他車両による複数のビームスポットを所定の時間間隔で検出した場合のみ、当該複数のビームスポットが所定パターンの配置で検出されたと判断する。
また、第3の発明においては、判定部は、照射部が光ビームを照射する時間帯を除く時間帯において検出されたビームスポットを、他車両によるビームスポットであると判断してもよい。
また、第4の発明においては、照射部は、所定の配置で生成される複数のビームスポットを1組として、自車両からの距離と当該複数のビームスポットが生成される時間間隔とが互いに異なる複数組のビームスポットを生成してもよい。このとき、判定部は、検出部が他車両による複数のビームスポットを検出した場合、当該複数のビームスポットが検出された時間間隔に基づいて、他車両と当該他車両によるビームスポットとの距離を特定する。
また、第5の発明においては、照射部は、所定パターンとして用意される複数種類のパターンのうちから、自車両に関する車両情報の内容に応じて決定されるパターンの時間間隔で複数のビームスポットが生成されるように光ビームを照射してもよい。このとき、判定部は、検出部が他車両による複数のビームスポットを検出した場合、検出された複数のビームスポットの時間間隔のパターンに基づいて当該他車両に関する車両情報を取得する。
また、第6の発明においては、照射部は、所定の配置で生成される複数のビームスポットを1組として、自車両からの距離が互いに異なる複数組のビームスポットを生成してもよい。このとき、判定部は、複数組のビームスポットのうちで検出されたビームスポットのパターンに基づいて自車両と他車両との位置関係を特定する。複数組のビームスポットは車速が高い場合に、より遠方のビームスポットを生成するように切り替えられてもよい。また、複数組のビームスポットは車速が高い場合に、より遠方に連続的に移動されてもよい。
また、第7の発明においては、検出部は、検出領域内においてビームスポットが検出される位置を検出可能であってもよい。このとき、判定部は、検出部によって検出されたビームスポットの位置を用いて、検出部が他車両による複数のビームスポットを所定の配置で検出したか否かを判断する。
また、第8の発明においては、判定部は、衝突する可能性が有ると判定した場合、車両の運転者に通知を行うための通知手段を用いて運転者に対して通知を行ってもよい。
また、第9の発明においては、判定部は、衝突する可能性が有ると判定した場合、車両の走行を制御するための走行制御手段を用いて車両の走行を制御してもよい。
また、第10の発明においては、判定部は、衝突する可能性が有ると判定した場合、判定しない場合に比べて乗員保護装置を早く作動させるようにしてもよい。
第1の発明によれば、周辺監視装置は、他車両によるビームスポットを、左右に並んだ所定の配置で検出した場合のみ、当該他車両と衝突する可能性が有ると判断する。これによれば、自車両の正面方向に他車両が位置する場合(図10)のように、衝突する可能性が低い場合に、不要な衝突回避動作を行わなくて済むので、必要な場合のみに効率良く衝突可能性有りと判定することが可能となる。また、第1の発明によれば、カメラによって撮像された画像からビームパターンの形状を解析する等の複雑な処理が不要であるので、簡易な方法で衝突可能性を判定することができる。
第2の発明によれば、検出部は、ビームスポットを検出したタイミングを知ることができればよく、ビームスポットの位置を検出する必要がない。したがって、空間分解能を持たない受光素子によって検出部を構成することも可能となり、検出部の構成を簡易化することができる。
第3の発明によれば、自車両によるビームスポットを他車両によるビームスポットとして誤認識することを防止することができる。したがって、衝突可能性をより正確に判定することができる。
第4の発明によれば、他車両によるビームスポットが検出された時間間隔に基づいて、他車両と当該他車両によるビームスポットとの距離を特定することができる。
第5の発明によれば、他車両によるビームスポットが検出された時間間隔に基づいて、他車両に関する車両情報を得ることができる。
第6の発明によれば、マトリクス状にビームスポットを生成することにより、検出されたビームスポットのパターンに基づいて自車両と他車両との位置関係を特定することができる。
第7の発明によれば、カメラ等の空間分解能力を有する検出手段を用いて周辺監視装置を構成することができる。
第8および第9の発明によれば、衝突可能性の判定の結果に応じて、衝突を回避するための処理を行うことができる。また、第10の発明によれば、衝突可能性の判定の結果に応じて乗員保護装置を適切に作動させることができる。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図11を参照して、本発明の第1の実施形態に係る周辺監視装置について説明する。図1は、第1の実施形態に係る周辺監視装置の構成を示すブロック図である。周辺監視装置1は、照射部2、検出部3、および判定部4を備えている。また、周辺監視装置1は、通知部5、走行制御部6、および乗員保護装置制御部7に接続されている。周辺監視装置1は、車両に搭載され、自車両と他の車両とが衝突する可能性を判定する。そして、衝突する可能性があると判定される場合には、周辺監視装置1は運転者に警告を行ったり、衝突を回避するように車両の走行を制御したりする。以下、図1に示す各部について説明する。
(周辺監視装置1の構成)
まず、照射部2について説明する。照射部2は、例えば車両の車体前部に取り付けられ、自車両の前方の地面(路面)に光ビームを照射することによって、ビームスポットを地面に生成する。本実施形態では、自車両が前進する際に他車両と衝突する可能性を判定すべく、光ビームが照射されてビームスポットが生成される方向を車両前方であるとする。なお、他の実施形態では、ビームスポットが生成される方向は車両の進行方向の向きであればよく、照射部は車両の後方に光ビームを照射してもよいし、複数の照射部によって車両の前方および後方の両方に光ビームを照射するようにしてもよい。
図1に示すように、照射部2は、ビーム発生器11、ビーム整形レンズ12、偏光整形器13、およびスキャンアクチュエータ14を備えている。ビーム発生器11は、例えば半導体レーザによって構成され、所定の波長を有する光ビームを発生(出射)する。ビーム発生器11による光ビームの発生は、判定部4によって制御される。ビーム整形レンズ12は、ビーム発生器11で発生した光ビームを整形する。偏光整形器13は、ビーム整形レンズ12から出力された光ビームの入射面に垂直な成分の一部を反射させることにより可視光ビームを偏光させる。スキャンアクチュエータ14は、偏光整形器13で偏光された光ビームを所望の向きに出射する。本実施形態では、スキャンアクチュエータ14は、車両の左右方向および上下方向に関して向きを変えて光ビームを出射可能である。なお、スキャンアクチュエータ14からの光ビームの出射方向は、判定部4によって制御される。
図2は、スキャンアクチュエータ14の詳細な構成の一例を示す図である。なお、図2(a)はスキャンアクチュエータ14を側方から見た図であり、図2(b)はスキャンアクチュエータ14を上方から見た図である。また、図2では(図3も同様)、図の左側が車両の前側に対応する。図2に示すように、スキャンアクチュエータ14は、ポリゴンミラー21および反射ミラー22を有する構成である。ポリゴンミラー21は、多角形(図2では6角形)の上底および下底と、複数の側面21a〜21fとからなる柱状の形状である。ポリゴンミラー21の下底は上底よりも大きく設計される。ポリゴンミラー21の各側面21a〜21fは、鉛直方向に対する角度(例えば側面21aの角度θ1)が側面毎に異なるように設計される。また、ポリゴンミラー21は、その中心軸を軸として回転可能である。ポリゴンミラー21の回転は、判定部4によって制御される。一方、反射ミラー22は、偏光整形器13で偏光された光ビームを反射する。反射ミラー22は、反射された光ビームがポリゴンミラー21の側面の1つに当たるように配置される(図3参照)。
図3は、スキャンアクチュエータ14によって光ビームが出射される様子を示す図である。図2と同様、図3(a)はスキャンアクチュエータ14を側面から見た図であり、図3(b)はスキャンアクチュエータ14を上側から見た図である。図3に示されるように、偏光整形器13で偏光された光ビームは、反射ミラー22で反射された後、ポリゴンミラー21の一側面(図3では側面21a)で反射して車両の前側(図3の左側)へ出射される。ここで、ポリゴンミラー21が回転することによって、ポリゴンミラー21の側面に対する光ビームの入射角が変化する。したがって、車両の正面方向に対する光ビームの出射角θ3(ここでは、光ビームの経路を水平面に投影した場合の角度とする)は、ポリゴンミラー21の回転に応じて変化する。つまり、図2および図3に示した構成によれば、スキャンアクチュエータ14は、ポリゴンミラー21の回転角度を調整することによって、車両の正面方向を中心とした所定範囲内で、左右方向に関して任意の向きに光ビームを出射することができる。
また、ポリゴンミラー21の各側面21a〜21fの(鉛直方向に対する)角度は側面毎に異なるので、水平方向に対する光ビームの出射角θ2(ここでは、光ビームの経路を車両の正面方向に平行な鉛直面に投影した場合の角度とする)は、光ビームが当たる側面毎に異なる。したがって、ポリゴンミラー21を回転させることによって光ビームが当たる側面を変化させれば、光ビームの出射角θ2を変化させることができる。つまり、図2および図3に示した構成によれば、スキャンアクチュエータ14は、ポリゴンミラー21の回転角度を調整することによって、上下方向に関して出射方向を変化させて光ビームを出射することができる。なお、ここでは、出射された光ビームが車両前方の地面に投光されるように、光ビームの出射方向は水平方向よりも下側を向くように調整されている。
なお、図1に示す照射部2の構成、ならびに、図2および図3に示したスキャンアクチュエータ14の構成は一例であり、照射部2は、車両の左右方向および上下方向(少なくとも左右方向)に関して出射方向を変化させて光ビームを出射することができる構成を有していればどのような構成であってもよい。例えば、他の実施形態においては、ポリゴンミラーに代えて例えばガルバノミラーを用いて光ビームの出射方向を変化させるようにしてもよい。
照射部2は、ポリゴンミラー21を回転させながら、適宜のタイミングでビーム発生器11から光ビームを発生させる。これによって、照射部2によって出射された光ビームは、車両前方の地面に投光され、その結果、車両前方の地面にはビームスポットが生成される。図4は、照射部2によって生成されるビームスポットの一例を示す図である。上述のように、照射部2は、車両の左右方向に関して向きを変えて光ビームを出射可能であるので、車両の左右方向に関してビームスポットの位置を変化させることができる。具体的には、例えば図4に示すビームスポットAおよびB(またはCおよびD)のように、自車両31から等距離であって左右方向に関して異なる位置にビームスポットを生成することができる。また、照射部2は、車両の上下方向に関して向きを変えて光ビームを出射可能であるので、ビームスポットの前後方向に関する位置を変化させることができる。具体的には、例えば図4に示すビームスポットA(およびB)とC(およびD)とのように、自車両31から異なる距離にビームスポットを生成することができる。なお、図4に示す領域Rは、自車両31に搭載される検出部3の検出領域であるが、これについては後述する。
図1の説明に戻り、検出部3は、車両の前部に搭載され、自車両の前方の先に生成されるビームスポットを検出する。本実施形態では、自車両が前進する際に他車両と衝突する可能性を判定すべく、ビームスポットを検出する方向を車両前方であるとする。なお、他の実施形態においては、検出部3がビームスポットを検出する方向は、車両の進行方向の向きであればよく、検出部は車両の後方の先に生成されるビームスポットを検出してもよいし、複数の検出部によって車両の前方の先および後方の先の両方についてビームスポットを検出してもよい。なお、以下では、地面上における領域のうち、検出部3がビームスポットを検出可能な領域を「検出領域」と呼ぶ。検出部3の検出領域は、光学系(レンズ等)を調整することでその範囲を任意に調整することが可能である。
図1に示されるように、検出部3は、レンズ15、フィルタ16、および受光素子17を有する。レンズ15は、車両前方から入射される光を集光する。フィルタ16は、レンズで集光された光のうち、所定の波長成分の光を透過する。受光素子17は、レンズ15およびフィルタ16を透過して入射される光を電気信号に変換して判定部4へ出力する。以上の構成により、上記検出領域内にビームスポットが生成された場合、ビームスポットの光はレンズ15およびフィルタ16を介して受光素子17によって受光される。その結果、受光素子17は電気信号を出力するので、判定部4は、検出部3によってビームスポットが検出されたことを知ることができる。
判定部4は、照射部2を制御するとともに、検出部3による検出結果に基づいて自車両と当該他車両との衝突可能性を判定する。すなわち、判定部4は、照射部2のビーム発生器11およびポリゴンミラー21を制御し、予め定められた所定の配置でビームスポットが生成されるように、照射部2に光ビームを照射させる。また、判定部4は、他車両による複数のビームスポットが上記所定の配置で検出された場合、自車両と当該他車両とが衝突する可能性が有ると判定する。この場合、本実施形態ではさらに、判定部4は、判定結果に基づいて通知部5、走行制御部6および/または乗員保護装置制御部7を制御し、運転者に対する通知(警告)や、車両の走行の制御や、乗員保護装置(エアバック)の制御等を行う。判定部4の詳細な動作については後述する。なお、判定部4は、所定のプログラム動作を行う情報処理装置および/または所定の情報処理を行う専用回路によって構成され、例えば1つのECUとして構成される。
通知部5は、例えば液晶モニタ等の表示装置、および/または、スピーカ等の音声出力装置によって構成され、判定部4からの指示に従って表示および/または音によって運転者に対して通知(警告)を行う。なお、通知部5は、表示装置や音声出力装置の他、座席を振動させることによって運転者に振動で通知を行うものであってもよい。
走行制御部6は、例えばブレーキECUやステアリングECUであり、車両のブレーキやステアリングを制御することによって車両の走行を制御するものである。本実施形態では、走行制御部6は、判定部4からの指示に従って車両のブレーキやステアリングを制御する。
乗員保護装置制御部7は、エアバック等の乗員保護装置の動作を制御するものである。具体的には、本実施形態における乗員保護装置は、自車両の側面に他車両が衝突した場合に乗員を保護するための側突用カーテンシールドエアバックであるとする。乗員保護装置制御部7は、自身で衝突を検知した場合に乗員保護装置を作動させる他、判定部4からの指示に従って乗員保護装置の動作の制御を行う。
(周辺監視装置1の動作)
以下、図5〜図11を参照して、周辺監視装置1の動作について説明する。周辺監視装置1は、大別して2種類の動作を行う。第1の動作は、他車両に自車両の存在を知らせるべく、照射部2を用いて自車両の前方にビームスポットを生成する動作である。第2の動作は、他車両の存在を検出して衝突を回避すべく、検出部3を用いて他車両によるビームスポットを検出し、衝突可能性を判断する動作である。まず、第1の動作である、自車両の前方に所定の配置で複数のビームスポットを生成する動作を、図5および図6を用いて説明する。
図5は、第1の実施形態におけるビームスポットの配置を示す図である。判定部4は、自車両31の前方において所定の配置で複数のビームスポットを生成するように照射部2の動作を制御する。上記所定の配置は予め定められており、第1の実施形態における所定の配置は、図5に示すように、自車両31から所定距離だけ離れた前方に、左右に2個のビームスポットAおよびBが並んだ配置である。
具体的には、ビームスポット生成動作中において、判定部4は、スキャンアクチュエータ14のポリゴンミラー21を回転させる。さらに、判定部4は、上記所定の配置にビームスポットを生成すべく、ビーム発生器11に光ビームを所定のタイミングで発生させる。図6は、ビーム発生器11による光ビームの発生タイミングを示す図である。なお、図6に示す横軸は時間を示し、縦軸は発生される光ビームの強度を示す。図6に示されるように、判定部4は、まず、タイミングt1でビーム発生器11に光ビームを発生させる。このタイミングt1は、上記所定の配置のうちの1つ目の位置(図5に示すビームスポットAの位置)にビームスポットが生成されるタイミングである。次に、判定部4は、上記タイミングt1から時間β経過後のタイミングt2でビーム発生器11に光ビームを発生させる。このタイミングt2は、上記所定の配置のうちの2つ目の位置(図5に示すビームスポットBの位置)にビームスポットが生成されるタイミングである。なお、本実施形態においては、ポリゴンミラー21の回転速度が予め定められているものとし、上記時間βは予め定められているものとする。なお、時間βは、ポリゴンミラー21が1回転する時間(時間α)の1/100〜1/数100程度の時間である。また、タイミングt1およびt2はともに、ポリゴンミラー21の各側面21a〜21fのうち、上記所定距離だけ離れた位置にビームスポットが生成されるように光ビームを反射する側面で光ビームが反射されるタイミングである。このように、第1の実施形態においては、横に並んだ2箇所の位置でビームスポットが生成されるように光ビームが発生されるので、判定部4は、上記所定の側面に光ビームが当たる間にビーム発生器11に光ビームを2回発生させる。
また、判定部4は、上記所定の配置でビームスポットを生成する動作を繰り返し行う。具体的には、ポリゴンミラー21が1回転する度に上記2回の光ビームの発生を行う。したがって、判定部4は、上記タイミングt1から時間αが経過後のタイミングt3、および、タイミングt3から時間β経過後のタイミングt4でビーム発生器11に光ビームを発生させる。ここで、時間αは、ポリゴンミラー21が1回転する時間であり、例えば数十[msec]である。上記の動作を繰り返すことによって、判定部4は、上記所定の配置でビームスポットを繰り返し生成することができる。
本実施形態においては、判定部4は、上述したビームスポットの生成動作を、周辺監視装置1の起動中において繰り返し行う。上記の動作を繰り返すことによって、判定部4は、ビームスポットを上記所定の配置で繰り返し生成することができる。なお、周辺監視装置1は、例えばイグニッションスイッチがオンである期間のみ上記生成動作を行ってもよいし、車両が走行している期間のみ上記生成動作を行ってもよい。
なお、ここでは、周辺監視装置1は、所定の配置となるビームスポットを車両の前方正面に生成するものとしたが、他の実施形態においては、車両の進行方向の先の位置にビームスポットを生成するようにしてもよい。例えば、ハンドルの操舵角や車両に加わる横Gを検出することで車両がカーブしていることを検出し、カーブに応じた位置にビームスポットを生成するようにしてもよい。例えば、車両が右にカーブしている場合には、車両の前方正面よりもやや右側にビームスポットを生成するようにしてもよい。なお、ビームスポットの位置を変化させる場合でも、所定の配置(つまり、2つのビームスポットの位置関係)が一定となるようにビームスポットを生成することが好ましい。
なお、ここでは、ポリゴンミラー21の側面の角度は側面毎に異なるものとしたが、第1の実施形態ではポリゴンミラー21の各側面の角度は同じであってもよい。このとき、上記時間αは、ポリゴンミラー21が1/2回転、1/3回転、または1/6回転する時間であってもよい。
また、本実施形態では、自車両以外の他車両も自車両と同じ上記所定の配置でビームスポットを生成するものとする。すなわち、他車両は、上記時間βの間隔を空けて2回光ビームを照射することによって、上述した所定の配置でビームスポットを地面に生成する。
次に、上述した第2の動作である、自車両の前方において他車両によって生成されたビームスポットを検出して衝突可能性を判定する動作を、図7〜図11を用いて説明する。図7は、周辺監視装置1の判定部4において実行される検出・判定動作の流れを示すフローチャートである。図7に示すフローチャートは、例えばイグニッションスイッチがオンとなったことに応じて開始される。なお、本実施形態において、周辺監視装置1は、上述したビームスポットの生成動作(第1の動作)と、図7に示す検出・判定動作(第2の動作)とを並行して行う。
まずステップS1において、判定部4は、検出部3によってビームスポットが検出されたか否かを判定する。すなわち、判定部4は、上記検出領域内においてビームスポットを検出したことを示す信号を検出部3の受光素子17から受け取ったか否かを判定する。ステップS1の判定結果が肯定である場合、ステップS2の処理が実行される。一方、ステップS1の判定結果が否定である場合、ステップS1の処理が再度実行される。なお、判定部4は、ステップS1の処理を予め定められた所定時間間隔で実行する。
ステップS2において、判定部4は、ステップS1でビームスポットが検出されたタイミングが、自車両によって光ビームが照射されたタイミングであるか否かを判定する。ここで、照射部2によって地面に生成されるビームスポットの位置が検出部3の検出領域内またはその付近である場合、自車両によって生成されたビームスポットが検出部3によって検出されてしまう。また、本実施形態では、空間分解能を持たない受光素子17によって検出部3が構成されるので、検出部3は、検出領域内のどの位置にビームスポットが生成されているかを検出することができない。つまり、検出部3は、当該ビームスポットが自車両によって生成されたかそれとも他車両によって生成されたかを、ビームスポットの位置に基づいて判別することができない。以上より、本実施形態では、自車両の照射部2によって光ビームが照射される時間帯に検出されたビームスポットを、自車両によって生成されたものと判断する。換言すれば、照射部2が光ビームを照射する時間帯を除く時間帯において検出されたビームスポットを、他車両によるビームスポットであると判断する。ステップS2は、ステップS1で検出されたビームスポットが自車両によるものか否かを判定する処理である。ステップS2の判定結果が肯定である場合、ステップS3の処理が実行される。一方、ステップS2の判定結果が否定である場合、再度ステップS1の処理が実行される。
ステップS3において、判定部4は、直前のステップS1でビームスポットが検出された時刻(検出時刻)を、周辺監視装置1が備えるメモリに記憶する。ステップS3によって、他車両によって生成されたビームスポットの検出時刻が記憶されることになる。なお、第1の実施形態では、判定部4は、最後に記憶されたものから順に2つの検出時刻のみをメモリに記憶すればよい。ステップS3の次にステップS4の処理が実行される。
ステップS4において、判定部4は、ステップS1で検出されたビームスポットの位置が上記所定の配置となっているか否かを判定する。ここで、本実施形態における上記所定の配置とは、自車両から所定距離だけ離れた前方に、左右に2個のビームスポットが並んだ配置(図5参照)である。また、本実施形態では、上記所定の配置で生成される2個のビームスポットに関して光ビームが照射される間隔は、予め定められた上記時間βである。したがって、ステップS4の判定は、メモリに記憶されている2つの検出時刻を用いて行うことができる。すなわち、メモリに記憶されている上記2つの検出時刻の差が時間βであれば、ステップS1で検出されたビームスポットの位置が上記所定の配置となっていると判定することができる。逆に、上記差が時間βでなければ、ステップS1で検出されたビームスポットの位置が上記所定の配置となっていないと判定することができる。なお、上記ステップS4においては、メモリに記憶されている上記2つの検出時刻の差が時間βに等しいか否かを厳密に判定する必要はなく、当該差の値が、時間βを含む予め定められた範囲内の値となるか否かを判定すればよい。ステップS4の判定結果が肯定である場合、ステップS5の処理が実行される。一方、ステップS4の判定結果が否定である場合、再度ステップS1の処理が実行される。
ステップS5において、判定部4は、自車両と他車両とが衝突する可能性が有ると判断する。そして、衝突を回避するための動作を行う。具体的には、判定部4は、通知部5および/または走行制御部6に対して予め定められた動作を行う旨の指示を行う。当該指示に従って、通知部5は、例えば表示および/または音によって運転者に対する通知(警告)を行う。また、走行制御部6は、当該指示に従って、衝突位置を推測し、衝突位置に到達しないように車両のブレーキやステアリングを制御する。また、他の実施形態では、判定部4は、衝突する可能性が有ると判定した場合、判定しない場合に比べて乗員保護装置を早く作動させるようにしてもよい。すなわち、通常(衝突する可能性が無いと判定した場合)よりも早く乗員保護装置を作動させるように、乗員保護装置制御部7に指示を行ってもよい。ステップS5の処理の次にステップS6の処理が実行される。
ステップS6において、判定部4は、自車両のイグニッションスイッチ(図では「IGスイッチ」と記載)がオフにされたか否かを判定する。ステップS6の判定結果が否定となる場合(イグニッションスイッチがオンの場合)、判定部4は、ステップS1の処理を再度実行する。一方、ステップS6の判定結果が肯定となる場合(イグニッションスイッチがオフの場合)、判定部4は図7に示す検出・判定動作を終了する。
以上に示したように、第1の実施形態においては、判定部4は、ビームスポットを検出し(ステップS1)、検出されたビームスポットが他車両によるものである場合(ステップS2でYes)、ビームスポットの配置が所定の配置(すなわち、横に2つ並んだ配置)であるか否かを判定する(ステップS4)。そして、他車両による2つのビームスポットが所定の配置で検出された場合、自車両と当該他車両とが衝突する可能性が有ると判定する(ステップS5)。このように、本実施形態では、周辺監視装置1は、横に並んだ2つのビームスポットを検出した場合のみ、自車両と他車両とが衝突する可能性が有ると判定する。
図8は、自車両と他車両とが衝突する可能性が高い状況の一例を示す図である。図8は、道路が略垂直に交わる交差点に自車両31と他車両32とがほぼ同じタイミングで進入しようとしている状況である。図8では、自車両31の進行方向と他車両32の進行方向とが交差する角度(以下、交差角と呼ぶ)が、90°に近い角度となっている。図8に示すように交差角が90°に近い状況では、他車両32が自車両31の正面方向に位置しておらず、また、各車両31および32の間に遮蔽物等が存在する可能性が高い。そのため、各車両31および32の運転者は互いに他方の車両を認識しずらく、自車両31と他車両32とが衝突する可能性が(後述する図10に示す状況に比べて)高いと考えられる。
ここで、図8においては、自車両31の検出部3の検出領域R内に、他車両32によるビームスポットAおよびBが位置している。図9は、図8に示す場合における自車両31の検出部3の検出結果を示す図である。なお、図9に示す横軸は時間を示し、縦軸は検出(受光)される光(ビームスポット)の強度を示す。図8に示す状況においては、検出部3は、図9に示すように上記時間βの間隔でビームスポットを検出する。したがって、判定部4は、ステップS4において他車両による2つのビームスポットが所定の配置で検出されたと判定し、ステップS5において自車両31と他車両32とが衝突する可能性が有ると判断する。このように、周辺監視装置1は、図8に示す状況のように衝突の可能性が高い場合には、自車両31と他車両32とが衝突する可能性が有ると判断し、衝突を回避するための動作を行うので、自車両31および他車両32は衝突を回避することができる。
一方、図10は、自車両と他車両とが衝突する可能性が低い状況の一例を示す図である。図10は、緩やかにカーブする一本の道路の一方の車線を自車両31が走行し、その対向車線を他車両32が走行する状況である。図10では、自車両31と他車両32との交差角は、180°に近く、90°から離れている。図10のように交差角が90°から離れている状況においては、一方の車両は他方の車両の正面方向に位置しているために各車両31および32の運転者は互いに他方の車両を認識しやすく、また、各車両31および32の走行車線は交差していない。そのため、自車両31と他車両32とが衝突する可能性が(図8に示す状況に比べて)低いと考えられる。
ここで、図10においては、自車両31の検出部3の検出領域R内に、他車両32によるビームスポットAおよびBのうちの一方(ビームスポットA)のみが位置している。このように、他車両32が自車両31の正面方向に近い方向に位置する場合には、他車両による一方のビームスポットのみが検出領域R内に位置することになる。図11は、図10に示す場合における自車両31の検出部3の検出結果を示す図である。なお、図9と同様、図11に示す横軸は時間を示し、縦軸は検出(受光)される光(ビームスポット)の強度を示す。図10に示す状況においては、検出部3は、図11に示すように1回のみビームスポットを検出する。したがって、判定部4は、ステップS4において他車両による2つのビームスポットが所定の配置で検出されないと判定し、自車両31と他車両32とが衝突する可能性が無いと判断する。このように、周辺監視装置1は、図10に示す状況のように衝突の可能性が低い場合には、自車両31と他車両32とが衝突する可能性が無いと判断し、衝突を回避するための動作を行わないので、不要な衝突回避動作を行わずに済む。
以上のように、第1の実施形態によれば、周辺監視装置1は、他車両によるビームスポットを、左右に並んだ所定の配置で検出した場合のみ、当該他車両と衝突する可能性が有ると判断する。これによれば、自車両の正面方向に他車両量が位置する場合のように、衝突する可能性が低い場合に、不要な衝突回避動作を行わなくて済むので、必要な場合のみに効率良く衝突可能性有りと判定することが可能となる。
なお、本実施形態では、自車両と他車両との交差角が90°に近い(自車両と他車両量とが衝突するとした時の衝突角度が垂直に近い)場合に、所定の配置である2つのビームスポットが検出され、当該交差角が90°から離れている場合に、当該2つのビームスポットが検出されないようにすることが好ましい。したがって、2つのビームスポットの間隔と検出領域の大きさとの関係は、次のように設定されることが好ましい。すなわち、自車両と他車両との交差角が90°に近い場合に2つのビームスポットが確実に検出されるよう、検出領域の縦方向の長さ(車両の前後方向の長さ)は、2つのビームスポットの間隔よりも大きいことが好ましい。また、自車両と他車両との交差角が90°から離れている場合に2つのビームスポットが誤って検出されることがないよう、ビームスポットの間隔は、検出領域の幅(車両の左右方向の長さ)よりも大きいことが好ましい。
なお、本実施形態では、左右に2つのビームスポットが形成される場合を例として説明したが、ビームスポットの数は複数であればよく、周辺監視装置1は、3つ以上の所定個数のビームスポットを左右方向に並べて生成するようにしてもよい。3つ以上のビームスポットを並べて生成する場合、周辺監視装置1は、予め定められた配置パターンでビームスポットを生成すればよく、各ビームスポットを等間隔で並べてもよいし、不等間隔で並べてもよい。換言すれば、周辺監視装置1は、時間間隔が(予め定められた)所定パターンとなるように光ビームを照射することによって、複数のビームスポットを当該所定パターンの時間間隔で順次生成してもよい。このとき、周辺監視装置1は、当該所定個数のビームスポットを検出した場合に衝突可能性有りと判定すればよい。すなわち、周辺監視装置1は、検出部3が他車両による複数のビームスポットを上記所定パターンの時間間隔で検出した場合のみ、衝突可能性有りと判定すればよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る周辺監視装置について説明する。上記第1の実施形態では、所定の配置で生成されるビームスポットは1組であった。これに対して、第2の実施形態では、周辺監視装置は、車両からの距離が異なるように2組のビームスポットを生成する。これによって、自車両と他車両との衝突危険性をより確実に判定することができる。
なお、第2の実施形態に係る周辺監視装置の構成は、図1に示す構成と同じである。第2の実施形態においては、判定部4における処理が第1の実施形態とは異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に、第2の実施形態に係る周辺監視装置の詳細について説明する。
まず、図12および図13を参照して、第2の実施形態におけるビームスポットの生成動作を説明する。図12は、第2の実施形態におけるビームスポットの配置を示す図である。図12に示されるように、第2の実施形態においては、左右に並んだ所定の配置で2つ1組のビームスポットAおよびBが生成されるとともに、当該ビームスポットの組よりも自車両31に近い位置に、当該所定の配置で2つ1組のビームスポットCおよびDが生成される。図12では、車両からビームスポットAおよびBまでの距離L1は、車両からビームスポットCおよびDまでの距離L2よりも長い。なお、距離L1およびL2は予め定められている。このように、第2の実施形態においては、所定の配置で配置される2つのビームスポットの組が2組生成される。また、各組のビームスポットは、自車両31からの距離が組毎に異なるように生成される。
図13は、第2の実施形態における光ビームの発生タイミングを示す図である。なお、図13に示す横軸は時間を示し、縦軸は発生される光ビームの強度を示す。第2の実施形態においては、判定部4は、まず、第1の実施形態で説明した2つのビームスポットを生成する動作と同様の動作によって、1組のビームスポットを所定の配置で生成する。具体的には、図13に示されるように、判定部4は、タイミングt1でビーム発生器11に光ビームを発生させることによって、図12に示すビームスポットAを生成し、さらに、上記タイミングt1から時間β1経過後のタイミングt2でビーム発生器11に光ビームを発生させることによって、図12に示すビームスポットBを生成する。ビームスポットAおよびBは、車両から距離L1の位置に生成される。
次に、判定部4は、もう1組のビームスポットCおよびDを所定の配置で生成する。具体的には、図13に示されるように、タイミングt3でビーム発生器11に光ビームを発生させることによって、図12に示すビームスポットCを生成し、さらに、上記タイミングt3から時間β2経過後のタイミングt4でビーム発生器11に光ビームを発生させることによって、図12に示すビームスポットDを生成する。上記タイミングt3およびt4は、タイミングt1およびt2において光ビームが当たるポリゴンミラー21の側面とは異なる側面に光ビームが当たるタイミングである。ここでは、当該異なる側面に光ビームが当たることによって、ビームスポットCおよびDの組は、ビームスポットAおよびBの組よりも自車両31に近い位置に生成されるものとする。また、タイミングt3およびt4は、左右方向に関してはビームスポットAおよびBと同じ位置にビームスポットCおよびDが生成されるようなタイミングである。タイミングt1からタイミングt3までの時間γは、予め定められている。
また、上記タイミングt3からタイミングt4までの時間β2は、上記タイミングt1からタイミングt2までの時間β1と等しく設定されてもよい。ただし、ビームスポットCおよびDの幅と、ビームスポットAおよびBの幅とをより厳密に等しく設定する場合には、時間β2を時間β1とは若干異なる時間に設定してもよい。ここでは、車両からビームスポットCおよびDの組までの距離L2は車両からビームスポットAおよびBの組までの距離L1よりも短いので、ビームスポットCおよびDの幅とビームスポットAおよびBの幅とをより厳密に等しくするため、時間β2を時間β1よりも長く設定する。
判定部4は、上記2組のビームスポットを生成する動作を繰り返し行う。具体的には、図13に示されるように、ポリゴンミラー21が1回転する度に上記2組のビームスポットを生成するための光ビームの発生を行う。なお、図13に示す時間αは、図6と同様、ポリゴンミラー21が1回転する時間である。上記の動作を繰り返すことによって、判定部4は、2組のビームスポットを上記所定の配置で繰り返し生成することができる。また、本実施形態では、自車両以外の他車両も自車両と同じ位置に2組のビームスポットを生成するものとする。
次に、図14を参照して、第2の実施形態における検出・判定動作を説明する。図14は、第2の実施形態における検出・判定動作の流れを示すフローチャートである。なお、図14において、図7と同じ処理を表すステップについては、図7と同じステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
第2の実施形態においても第1の実施形態と同様、ステップS1〜S4の処理が実行される。ここで、第2の実施形態においては、ステップS4の処理においては、判定部4は、メモリに記憶されている2つの検出時刻の差の値が、上記時間β1およびβ2を含む所定範囲内の値となるか否かを判定する。つまり、上記差の値が時間β1またはβ2であれば、ステップS1で検出されたビームスポットの位置が上記所定の配置となっていると判定される。その結果、判定部4は、自車両と他車両とが衝突する可能性が有ると判断する。
第2の実施形態においては、ステップS4の判定結果が肯定である場合、ステップS11およびS12の処理が実行される。ステップS11およびS12の処理は、自車両と他車両との衝突可能性が有りと判断された場合に行われる処理である。ステップS11においては、判定部4は、ステップS1で検出されたビームスポットの時間間隔に基づいて、他車両からビームスポットまでの距離を特定する。ここで、第2の実施形態では、図12および図13に示したように、所定の配置である1組のビームスポットの時間間隔は、車両から当該ビームスポットまでの距離によって異なる。すなわち、車両から遠いビームスポットAおよびBが生成される時間間隔は時間β1であるのに対して、車両から近いビームスポットCおよびDが生成される時間間隔は時間β2である。したがって、判定部4は、ステップS1で検出されたビームスポットの時間間隔、すなわち、メモリに記憶されている2つの検出時刻の差が、時間β1であるか時間β2であるかによって、他車両からビームスポットまでの距離を特定することができる。本実施形態であれば、上記差が時間β1であるか時間β2であるかによって、他車両からビームスポットまでの距離が比較的遠い距離L1であるか、比較的近い距離L2であるかを特定することができる。
ステップS12においては、判定部4は、ステップS11で特定した距離に応じて異なる処理を通知部5および/または走行制御部6に行わせる。例えば、ステップS11で特定された距離が距離L1である場合には、運転者に対する通知を通知部5に行わせ、ステップS11で特定された距離が距離L2である場合には、衝突を回避するように走行制御部6に車両のブレーキやステアリングの制御を行わせる。また、例えば、判定部4は、ステップS11で特定した距離の情報を通知部5および/または走行制御部6に与えるのみでもよく、この場合、通知部5および/または走行制御部6は、受け取った距離の情報に応じて異なる処理を行う。また、他の実施形態では、判定部4は、ステップS11で特定された距離に応じて乗員保護装置の作動タイミングを変えるように乗員保護装置制御部7に指示を行ってもよい。第2の実施形態においては、ステップS12の後にステップS6の処理が実行される。以上で、第2の実施形態における検出・判定動作の説明を終了する。
ここで、自車両と他車両とが衝突するケースには、自車両が衝突地点に先に到達するケースもあれば、他車両が衝突地点に先に到達するケースもあり、いずれのケースの衝突を想定するかによって、車両からビームスポットまでの適切な距離は異なる。これに対して、第2の実施形態によれば、周辺監視装置1は、自車両からの距離が異なる2組のビームスポットを生成するので、自車両が衝突地点に先に到達するケース、および、他車両が衝突地点に先に到達するケースの両方のケースについて衝突可能性を判定することができる。つまり、第2の実施形態によれば、第1の実施形態よりも幅広い衝突ケースに対応することができる。なお、他の実施形態においては、周辺監視装置1は、異なる受光領域を有する複数の検出部3を備えるようにしてもよい。具体的には、車両の前後方向に関して受光領域が異なるように設定することで、より幅広い衝突ケースに対応することが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、車両からビームスポットまでの距離によって、所定の配置の2つのビームスポットが生成される時間間隔が異なるようにしている。これによれば、他車両による所定の配置のビームスポットを検出した周辺監視装置1は、当該他車両からビームスポットまでの距離を特定することができる。そのため、周辺監視装置1は、衝突を回避するための処理を、特定された距離に応じて適宜変更することができるので、距離に応じて適切な衝突回避処理を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る周辺監視装置について説明する。上記第1の実施形態では、左右に並んだ一列のビームスポットを生成する場合を説明したが、第3の実施形態では、左右および前後方向にマトリクス状にビームスポットを生成する。第3の実施形態は、マトリクス状にビームスポットを生成することにより、衝突可能性の判定に加えて、自車両と他車両との位置関係(角度)を特定するものである。
なお、第3の実施形態に係る周辺監視装置の構成は、図1に示す構成と同じである。第3の実施形態においては、判定部4における処理が第1の実施形態とは異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に、第3の実施形態に係る周辺監視装置の詳細について説明する。
まず、図15および図16を参照して、第3の実施形態におけるビームスポットの生成動作を説明する。図15は、第3の実施形態におけるビームスポットの配置を示す図である。図15に示されるように、第3の実施形態においては、左右に並んだ4つ1組のビームスポットA、B、CおよびDが生成されるとともに、当該ビームスポットA〜Dの組よりも自車両31に近い位置に、当該ビームスポットA〜Dと同じ配置で4つ1組のビームスポットE、F、GおよびHが生成される。図15では、車両からビームスポットA〜Dまでの距離L3は、車両からビームスポットE〜Hまでの距離L4よりも長い。距離L3およびL4は予め定められている。なお、第2の実施形態における距離L1と距離L2との間隔に比べて、距離L3と距離L4との間隔は小さい。具体的には、距離L3および距離L4は、距離L3と距離L4との間隔が検出領域の前後方向の長さよりも小さくなるように(ビームスポットA〜Dの組とビームスポットE〜Hの組とが同じ検出領域に含まれるように)設定される。以上のように、第3の実施形態においては、左右に4つ並んだ1組のビームスポットが2組生成される。つまり、周辺監視装置1は、2行4列のマトリクス状にビームスポットを生成する。
図16は、第3の実施形態における光ビームの発生タイミングを示す図である。なお、図16に示す横軸は時間を示し、縦軸は発生される光ビームの強度を示す。第3の実施形態における光ビームの発生タイミングは、ビームスポットを左右に4つ並べて配置する点を除いて、第2の実施形態と同様である。つまり、判定部4は、ポリゴンミラー21の所定の一側面に光ビームが当たる期間内に4回(第2の実施形態では2回)光ビームを発生させる。なお、光ビームは、時間βの間隔で等間隔に(所定時間間隔で)発生される。これによって、1組のビームスポットA〜Dを生成することができる。さらに、判定部4は、ポリゴンミラー21の上記所定の一側面とは異なる他の側面に光ビームが当たる期間内に所定時間(時間β)間隔で4回光ビームを発生させる。これによって、他の1組のビームスポットE〜Hを生成することができる。なお、ビームスポットAを発生するタイミングからビームスポットEを発生するタイミングまでの時間γは、予め定められている。判定部4は、図16に示されるように、上記2組のビームスポットを生成する動作を、ポリゴンミラー21が1回転する度に(時間αの間隔で)繰り返し行う。
なお、第3の実施形態では、車両から各組のビームスポットまでの距離L3およびL4がほぼ近い値であるので、各組におけるビームスポットの発生間隔βを一定としている。なお、他の実施形態では、第2の実施形態と同様、ビームスポットの組毎にビームスポットの発生間隔を変化させてもよい。
次に、図17〜図21を参照して、第3の実施形態における検出・判定動作を説明する。図17は、第3の実施形態における検出・判定動作の流れを示すフローチャートである。なお、図17において、図7と同じ処理を表すステップについては、図7と同じステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
第3の実施形態においても第1の実施形態と同様、ステップS1〜S3の処理が実行される。なお、第3の実施形態においては、ステップS3において判定部4は、最後に記憶されたものから順に4つの検出時刻をメモリに記憶する。
第3の実施形態においては、ステップS3の次にステップS21の処理が実行される。ステップS21において、判定部4は、ステップS1で検出されたビームスポットの配置パターンを特定する。具体的には、検出されたビームスポットの配置パターンが、予め定められた複数種類の所定パターンのいずれであるか、および、いずれの所定パターンにも該当しないかを特定する。以下、図18〜図21を参照して、所定のパターンについて説明する。
図18は、複数の所定パターンを示す図である。本実施形態では、他車両32によるビームスポットが自車両31によって検出された場合の状況として、(状況a)自車両31と他車両32との交差角が90°に近い状況(位置P1)、(状況b)自車両31と他車両32との交差角が90°と180°との中間である状況(位置P2)、(状況c)自車両31と他車両32との交差角が180°に近い状況(位置P3)という3種類の状況を想定する。そして、各状況(a)〜(c)においてそれぞれ検出されるビームスポットの配置パターンを、予め定められた複数の所定のパターンとする。具体的には、(状況a)において検出されるパターンは、2組のビームスポットA〜Hのうちの、所定の配置となる4つのビームスポットA〜D(またはE〜H)からなるパターン(パターンA)である。また、(状況b)において検出されるパターンは、2組のビームスポットA〜Hのうちの4つのビームスポットC,D,E,Fからなるパターン(パターンB)である。また、(状況c)において検出されるパターンは、2組のビームスポットA〜Hのうちの2つのビームスポットC,Fからなるパターン(パターンC)である。本実施形態では、上記3つのパターンA〜Cを、所定のパターンとして想定する。
なお、本実施形態では、説明が煩雑になるのを避けるため、自車両31が他車両32から見て右側に存在する状況のみを想定するが、自車両31が他車両32から見て左側に存在する状況も考慮して上記所定パターンを設定することも当然可能である。また、上記(状況b)および(状況c)においては、自車両31が他車両32から見て右側に存在する場合と左側に存在する場合とで検出されるパターンが異なる。したがって、配置パターンを知ることによって自車両31が他車両32から見て左右いずれの側に存在するかを知ることも可能である。
上記ステップS21では、判定部4は、メモリに記憶されている4つの検出時刻に基づいて、配置パターンの特定を行う。図19〜21は、自車両および他車両が図18に示す各状況にある場合に自車両31の検出部3で検出される検出結果を示す図である。すなわち、図19は状況(a)に対応する検出結果を示し、図20は、状況(b)に対応する検出結果を示し、図21は、状況(c)に対応する検出結果を示す。
上記(状況a)では、検出領域内にビームスポットA〜Dが含まれるので、図19に示すように、検出部3においてはビームスポットが時間βの間隔で4回検出されることとなる。したがって、判定部4は、ビームスポットが時間βの間隔で4回検出された場合、上記パターンAのビームスポットが検出されたと判断する。パターンAは、上記所定の配置に相当するパターンである。また、上記(状況b)では、検出領域内にビームスポットC〜Fが含まれるので、図20に示すように、検出部3においてはビームスポットは4回検出され、検出される時間間隔は古い順に時間β、時間γ−3β、時間βとなる。したがって、判定部4は、このような時間間隔でビームスポットが4回検出された場合、上記パターンBのビームスポットが検出されたと判断する。また、上記(状況c)では、検出領域内にビームスポットC〜Fが含まれるので、図21に示すように、検出部3においてはビームスポットは2回検出され、検出される時間間隔は時間γ−βとなる。したがって、判定部4は、このような時間間隔でビームスポットが2回検出された場合、上記パターンCのビームスポットが検出されたと判断する。このように、検出されたビームスポットが上記パターンA〜Cのいずれであるか、および、いずれのパターンにも該当しないかは、ビームスポットが検出される時間間隔、すなわち、メモリに記憶されている4つの検出時刻から判断することができる。第3の実施形態では、上記ステップS21の次にステップS4の処理が実行される。
図17の説明に戻り、ステップS4において、判定部4は、ステップS1で検出されたビームスポットの位置が上記所定の配置となっているか否かを判定する。ここで、第3の実施形態においては、自車両と他車両とが衝突可能性有りと判断する条件である「所定の配置」は、第1および第2の実施形態と同様、ビームスポットが所定間隔で左右に2つ並んだ配置であるとする(つまり、照射部2は、所定の配置のビームスポットのみを生成するものに限らず、所定の配置のビームスポットに加えてさらに他のビームスポットを生成するものであってもよい。)。したがって、ステップS4の判定は第1の実施形態と同様の方法で行うことができる。なお、ステップS4の判定は、ステップS21で特定された配置パターンを用いて行うことも可能である。具体的には、ステップS21で特定された配置パターンが上記パターンAまたはパターンBである場合、ステップS4の判定結果が肯定であるとしてもよい。このとき、ステップS21で特定された配置パターンが上記パターンCであるか、または、いずれのパターンにも該当しない場合、ステップS4の判定結果が否定となる。
第3の実施形態においては、ステップS4の判定結果が肯定である場合、ステップS22およびS23の処理が実行される。ステップS22およびS23の処理は、自車両と他車両との衝突可能性が有りと判断された場合に行われる処理である。ステップS22において、判定部4は、ステップS21で特定された配置パターンに基づいて、自車両と他車両との位置関係(具体的には、上記交差角)を特定する。すなわち、ステップS21で特定された配置パターンが上記パターンAである場合、交差角は90°に近いと特定され、当該配置パターンが上記パターンBである場合、交差角は90°と180°との中間である特定される。ステップS22の次にステップS23の処理が実行される。
ステップS23において、判定部4は、ステップS22で特定された位置関係に応じ応じて異なる処理を通知部5および/または走行制御部6に行わせる。例えば、ステップS22で特定された交差角が90°と180°との中間である場合には、運転者に対する通知を通知部5に行わせ、当該交差角が90°に近い場合には、衝突を回避するように走行制御部6に車両のブレーキやステアリングの制御を行わせる。また、例えば、ステップS22で特定された交差角が90°と180°との中間である場合と、当該交差角が90°に近い場合とで、走行制御部6に行わせる車両のブレーキやステアリングの制御の内容を変化させるようにしてもよい。また、例えば、判定部4は、ステップS22で特定した位置関係の情報を通知部5および/または走行制御部6に与えるのみでもよく、この場合、通知部5および/または走行制御部6は、受け取った位置関係の情報に応じて異なる処理を行う。また、他の実施形態では、判定部4は、ステップS22で特定された位置関係に応じて乗員保護装置の動作を変えるように乗員保護装置制御部7に指示を行ってもよい。第3の実施形態においては、ステップS23の後にステップS6の処理が実行される。以上で、第3の実施形態における検出・判定動作の説明を終了する。
以上のように、第3の実施形態によれば、周辺監視装置1はマトリクス状にビームスポットを生成することにより、自車両と他車両との位置関係を特定することができる。これにより、衝突回避処理を位置関係に応じて変化させることができるので、位置関係に応じて適切な衝突回避処理を行うことができる。
なお、上記第1〜第3の実施形態では、他車両によるビームスポットを検出する手段として、空間分解能を持たない(検出したビームスポットの位置を特定することができない)受光素子17を用いることとした。ここで、他の実施形態においては、ビームスポットの検出手段として空間分解能を有するカメラを用いてもよい。なお、カメラを用いる場合には、照射部1は、複数の光ビームを同時に照射することによって、所定の配置となる各ビームスポットを同時に生成するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態では、検出部3は受光手段(受光素子)を1つのみ有する構成としたが、他の実施形態においては、検出部3が受光手段を複数有する構成としてもよい。このとき、各受光手段の検出結果は独立して衝突判定に用いられる。また、各受光手段の検出領域は、互いに異なる(重複する領域があっても可)ように設定されることが好ましい。受光手段を複数有する構成とすることによって、他車によるビームスポットをより正確に検出することができる。
また、上記第1〜第3の実施形態では、判定部4は、自車両の照射部2によって生成されたビームスポットを、他車によるビームスポットとして誤って検出することを避けるために、判定部4は、自車両によって光ビームが照射されたタイミングにおける検出部3の検出結果を無視するようにした(ステップS2)。ここで、自車両によって生成されたビームスポットが誤検出されることを防止する方法としては、上記の他に、次のような方法を用いてもよい。例えば、検出部3の検出領域を、照射部2によるビームスポットの生成位置と重複しないように設定するようにしてもよい。これによれば、上記ステップS2の処理を実行する必要がなく、他車によるビームスポットを検出し逃すこともない。また例えば、周辺監視装置1は、ビームスポットの生成動作と、検出・判定動作とを自車両の速度に応じて選択的に実行するようにしてもよい。具体的には、周辺監視装置1は、自車両の速度が予め定められた所定速度以上である場合にビームスポットの生成動作を行い、自車両の速度が当該所定速度よりも低い場合に検出・判定動作を行うようにしてもよい。
また、他の実施形態においては、照射部2は、自車両からビームスポットまでの距離を、自車両の速度に応じて変化させるようにしてもよい。具体的には、照射部2は、自車両の速度が高いほど上記距離が長くなるように当該距離を変化させるようにしてもよい。これと同様に、検出部3は、自車両から検出領域までの距離を、自車両の速度に応じて変化させるようにしてもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態においては、所定の配置の2つのビームスポットが生成される時間間隔は基本的に一定であるとしたが、他の実施形態においては、当該時間間隔を自車両に関する他の車両情報(例えば、車速、操舵角、ブレーキ等に関する情報)に応じて変化させるようにしてもよい。すなわち、各車両(自車両および他車両)において、判定部4は、所定の時間間隔として、予め定められた複数種類の時間間隔(のパターン)を用意しておく。具体的には、時間間隔と車両情報とを関連付けたデータ(テーブル等)を記憶しておく。なお、ここで言う「時間間隔」とは、時間間隔があるパターンとなっていることを意味し、3つ以上のビームスポットを生成する場合、それぞれが(時間的に)等間隔で生成される場合だけでなく、不等間隔で生成される場合も含む。そして、ビームスポットを生成する際、上記データに含まれている複数種類の時間間隔から、現在の自車両に関する車両情報の内容に基づいて1つを決定する。このようにして、ビームスポットを生成する時間間隔を自車両に関する車両情報に応じて変化させることができる。なお、上記時間間隔を自車両に関する車両情報に応じて変化させる場合、第2の実施形態におけるステップS4の処理と同様、当該ステップS4で用いられる上記所定範囲内で変化させる必要がある。つまり、上記データに含まれる複数種類の時間間隔は、上記所定範囲内の値をとる。また、判定部4は、他車両によるビームスポットを検出した場合、時間間隔と車両情報とを関連付けたデータを参照することによって、検出された複数のビームスポットの時間間隔から、当該他車両に関する車両情報を特定する。以上のように、自車両に関する情報に応じて上記時間間隔を変化させることによって、他車両に自車両の情報を伝達することが可能となる。
以上のように、本発明は、簡易な方法で、必要な場合に効率良く衝突可能性を判定すること等を目的として、例えば車両に搭載される周辺監視装置として利用することができる。
第1の実施形態に係る周辺監視装置の構成を示すブロック図 スキャンアクチュエータ14の詳細な構成の一例を示す図 図3は、スキャンアクチュエータ14によって光ビームが出射される様子を示す図 照射部2によって生成されるビームスポットの一例を示す図 第1の実施形態におけるビームスポットの配置を示す図 ビーム発生器11による光ビームの発生タイミングを示す図 周辺監視装置1の判定部4において実行される検出・判定動作の流れを示すフローチャート 自車両と他車両とが衝突する可能性が高い状況の一例を示す図 図8に示す場合における自車両31の検出部3の検出結果を示す図 自車両と他車両とが衝突する可能性が低い状況の一例を示す図 図10に示す場合における自車両31の検出部3の検出結果を示す図 第2の実施形態におけるビームスポットの配置を示す図 第2の実施形態における光ビームの発生タイミングを示す図 第2の実施形態における検出・判定動作の流れを示すフローチャート 第3の実施形態におけるビームスポットの配置を示す図 第3の実施形態における光ビームの発生タイミングを示す図 第3の実施形態における検出・判定動作の流れを示すフローチャート 複数の所定パターンを示す図 自車両および他車両が図18に示す状況(a)にある場合に検出部3で検出される検出結果を示す図 自車両および他車両が図18に示す状況(b)にある場合に検出部3で検出される検出結果を示す図 自車両および他車両が図18に示す状況(c)にある場合に検出部3で検出される検出結果を示す図
符号の説明
1 周辺監視装置
2 照射部
3 検出部
4 判定部
5 通知部
6 走行制御部
7 乗員保護装置制御部
17 受光素子

Claims (10)

  1. 自車両と他車両とが衝突する可能性を判定する周辺監視装置であって、
    自車両の進行方向側に光ビームを照射することにより、左右に並んだ所定の配置で複数のビームスポットを地面に生成する照射部と、
    自車両の進行方向側の地面に設定される検出領域内のビームスポットを検出する検出部と、
    他車両による複数のビームスポットが前記所定の配置で検出された場合のみ、自車両と当該他車両とが衝突する可能性が有ると判定する判定部とを備える、周辺監視装置。
  2. 前記照射部は、時間間隔が予め定められた所定パターンとなるように光ビームを照射することにより前記複数のビームスポットを当該所定パターンの時間間隔で順次生成し、
    前記判定部は、前記検出部が他車両による複数のビームスポットを前記所定パターンの時間間隔で検出した場合のみ、当該複数のビームスポットが前記所定の配置で検出されたと判断する、請求項1に記載の周辺監視装置。
  3. 前記判定部は、前記照射部が光ビームを照射する時間帯を除く時間帯において検出されたビームスポットを、他車両によるビームスポットであると判断する、請求項2に記載の周辺監視装置。
  4. 前記照射部は、前記所定の配置で生成される複数のビームスポットを1組として、自車両からの距離と当該複数のビームスポットが生成される時間間隔とが互いに異なる複数組のビームスポットを生成し、
    前記判定部は、前記検出部が他車両による複数のビームスポットを検出した場合、当該複数のビームスポットが検出された時間間隔に基づいて、他車両と当該他車両によるビームスポットとの距離を特定する、請求項2に記載の周辺監視装置。
  5. 前記照射部は、前記所定パターンとして用意される複数種類のパターンのうちから、自車両に関する車両情報の内容に応じて決定されるパターンの時間間隔で複数のビームスポットが生成されるように光ビームを照射し、
    前記判定部は、前記検出部が他車両による複数のビームスポットを検出した場合、検出された複数のビームスポットの時間間隔のパターンに基づいて当該他車両に関する車両情報を取得する、請求項2に記載の周辺監視装置。
  6. 前記照射部は、前記所定の配置で生成される複数のビームスポットを1組として、自車両からの距離が互いに異なる複数組のビームスポットを生成し、
    前記判定部は、前記複数組のビームスポットのうちで検出されたビームスポットのパターンに基づいて自車両と他車両との位置関係を特定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の周辺監視装置。
  7. 前記検出部は、前記検出領域内においてビームスポットが検出される位置を検出可能であり、
    前記判定部は、前記検出部によって検出されたビームスポットの位置を用いて、前記検出部が他車両による複数のビームスポットを前記所定の配置で検出したか否かを判断する、請求項1に記載の周辺監視装置。
  8. 前記判定部は、衝突する可能性が有ると判定した場合、車両の運転者に通知を行うための通知手段を用いて運転者に対して通知を行う、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の周辺監視装置。
  9. 前記判定部は、衝突する可能性が有ると判定した場合、車両の走行を制御するための走行制御手段を用いて車両の走行を制御する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の周辺監視装置。
  10. 前記判定部は、衝突する可能性が有ると判定した場合、判定しない場合に比べて乗員保護装置を早く作動させる、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の周辺監視装置。
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