JP2009126162A - 光学フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面が凹凸形状を有する光学機能層(A)と基材層(B)とを積層してなる光学フィルムであって、該光学機能層(A)は、少なくとも熱可塑性樹脂(a)と、石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂、またはクマロン−インデン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂(b)とを含む樹脂組成物に、更に微粒子(c)を分散光学フィルムである。また、光学機能層(A)と基材層(B)とを共押出法またはラミネート法によって積層し、少なくとも1軸以上延伸することを光学フィルムの製造方法。
【選択図】図1
Description
光学機能層(A)に用いる熱可塑性樹脂(a)としては、特に限定しないが、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの光学的透明性を有する樹脂が使用できる。好ましい樹脂として、ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。より好ましい樹脂として、後述の石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂、またはクマロン−インデン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂(b)との相溶性の面で好ましいポリプロピレン系樹脂が挙げられる。
石油樹脂としては、例えばC5留分を主原料とする脂肪族系石油樹脂、C9留分を主原料とする芳香族系石油樹脂、それらの共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂がある。テルペン樹脂としてはβ−ピネンからのテルペン樹脂やテルペン−フエノール樹脂が、またロジン系樹脂としては、ガムロジン、ウツドロジンなどのロジン樹脂、グリセリンやペンタエリスリトールで変性したエステル化ロジン樹脂などが例示できる。該樹脂(b)は該熱可塑性樹脂(a)に混合した場合に比較的良好な相溶性を示すが、色調や熱安定性といった面から石油樹脂が好ましく、水添石油樹脂を用いることがより好ましい。
また、本発明の効果を損なわない範囲内で、可塑剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、滑剤、分散剤、及びその他の添加剤を含有していてもよい。
本発明の光学フィルムは、光学機能層(A)と、基材層(B)を有する積層フィルムであり、少なくとも(A)/(B)の2層以上の積層フィルムであればよく、光学特性や層間接着性の改良など必要に応じて接着層などの他の層を適宜導入しても構わない。
他にも、(A)/(B)/(A)からなる3層構成のほか、(A)/接着層/(B)/接着層/(A)からなる5層構成などを例示することができる。光学機能層(A)と同様の組成からなる層が、両表面層以外に介在してもかまわないし、また、基材層(B)と同様の組成からなる層が、両表面層の間に2層以上介在してもかまわない。この場合、各層の樹脂組成や厚み比に関しては同一であっても異なってもよい。
本発明の光学フィルムは、光学機能層(A)と基材層(B)を溶融成形してシート状とし、積層体にすればよい。積層体を形成する製造方法として、共押出法またはラミネート法によって製造することが好ましい。
このため、光学機能層(A)中に樹脂(b)が含まれていることが重要である。そして、延伸によって基材層(B)に樹脂(b)が浸透するため、延伸後の光学フィルムにおいては、基材層(B)中にも樹脂(b)が含まれていることになる。
熱処理の処理温度は、70℃〜200℃であることが好ましく、80℃〜180℃であるとより好ましい。この加熱処理温度は、キャストシートの厚み、キャストシートの走行速度、加熱処理後のフィルムに要求される物性、剛性、透明性などを考慮して適宜決定される。
なお、このように延伸後に熱処理を行う場合には、延伸装置として延伸後に熱処理ができるテンター延伸装置を使用するのが好ましい。
本発明の光学フィルムの全光線透過率は80.0%以上が好ましく、83.0%以上がより好ましく、85.0%以上が更に好ましい。全光線透過率が80.0%以上とすることで、正面方向への光の透過性を十分に満たすことができる。一方、全光線透過率の上限については特に限定しないが、100%以下が好ましい。
[融点]
融点は示差走査熱量測定(DSC)(パーキンエルマー製:DSC−7)により、試料10mgをJIS K 7121に準じて、加熱速度10℃/分で昇温したときのサーモグラムから求めた。
全光線透過率をJIS K 7361、ヘーズをJIS K 7136に準拠して測定した。なお測定は基材層(B)側から光を入射することで行った。
バックライトユニット(シャープ製「アクオス」(商品名)20インチ、型番:LC−EX1−S)に、拡散板、本発明の光学フィルム、集光シート、拡散フィルムを順次積層して固定し、50cm離れたその画面の中央輝度を輝度計(ミノルタ社製、型式:LS−100)によって測定した。フィルム組込前の輝度を予め測定して、この輝度の値(10312cd/m2)に対する割合を輝度向上率として算出した(下記式(1)参照)。この値が大きいほど、高輝度である。
ランダム型ポリプロピレン[ランダムPP、日本ポリプロ(株)製、商品名「ウィンテックWFX4T」、融点:125℃]と、ホモ型ポリプロピレン[ホモPP、日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックFY4」、融点:159℃]とを、ランダムPP:ホモPP=80:20の質量比で配合し、十分混合した後、定質量フィーダーにて供給しながら、二軸押出機にて樹脂温度190℃で押出混練し、冷却固化させて、厚さ1250μmのキャストシートを形成した。
得られた積層シートを、小型テンター装置(京都機械株式会社製)を使用してMDに135℃で6倍延伸、ついでTDに135℃で6倍延伸をして、厚み35μmの光学フィルムを得た。
実施例1で得られたフィルムの測定結果を表1に示す。また、走査型電子顕微鏡によるフィルムの断面拡大写真(倍率:1000倍)と表面拡大写真(倍率:500倍)を図1、図2にそれぞれ示す。
光学機能層(A)のランダムPP、水添石油樹脂、およびアクリル製ビーズの配合比を40:27:33に変更した以外は、実施例1と同様にして光学フィルムを得た。
実施例2で得られた測定結果を表1に示す。
光学機能層(A)のランダムPP、水添石油樹脂、およびアクリル製ビーズの配合比を67:0:33に変更した以外は、実施例1と同様にして光学フィルムを得た。
比較例1で得られた測定結果を表1に示す。水添石油樹脂を添加していないために、得られた光学フィルムの光学機能層(A)の表面に凹凸形状が十分に形成できず、全光線透過率やヘーズが低い値だったため、高い輝度向上率を示さなかった。
光学機能層(A)の水添石油樹脂をポリプロピレンワックス[ビックケミー社、商品名「CERAFLOUR 970」]に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。
比較例2で得られた測定結果を表1に示す。得られた光学フィルムの光学機能層(A)は一様に延伸、展開されず、ムラが確認された。
Claims (7)
- 表面が凹凸形状を有する光学機能層(A)と基材層(B)とを積層してなる光学フィルムであって、
該光学機能層(A)は、少なくとも熱可塑性樹脂(a)と、石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂、またはクマロン−インデン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂(b)とを含む樹脂組成物に、更に微粒子(c)を分散させてなることを特徴とする光学フィルム。 - 前記熱可塑性樹脂(a)が、ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
- 前記基材層(B)が、ポリオレフィン系樹脂を主成分として形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルム。
- 前記基材層(B)に、石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂、またはクマロン−インデン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂(b)が含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 前記熱可塑性樹脂(a)100質量部に対する前記微粒子(c)の含有量が、80〜200質量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 拡散集光性を有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 光学機能層(A)と基材層(B)とを共押出法またはラミネート法によって積層し、少なくとも1軸以上延伸して、光学機能層(A)の表面に凹凸形状を形成させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
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