JP2009125622A - 排気ガスの浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温で動作する、排気ガスの浄化装置を提供する。
【解決手段】浄化装置120は、複数の電気化学デバイス10を含む。電気化学デバイス10の陽極20はバッテリー30の陽極に接続され、電気化学デバイス10の陰極22はバッテリー30の陰極に接続される。陽極20と陰極22との間には、電解質を含む電解質層24が配置される。電解質層24は、高分子膜26と、高分子膜26を支持するハニカム構造の支持体40とを含む。高分子膜26は、プロトンH+に対して伝導性を示す電解質である。
【選択図】図4
【解決手段】浄化装置120は、複数の電気化学デバイス10を含む。電気化学デバイス10の陽極20はバッテリー30の陽極に接続され、電気化学デバイス10の陰極22はバッテリー30の陰極に接続される。陽極20と陰極22との間には、電解質を含む電解質層24が配置される。電解質層24は、高分子膜26と、高分子膜26を支持するハニカム構造の支持体40とを含む。高分子膜26は、プロトンH+に対して伝導性を示す電解質である。
【選択図】図4
Description
この発明は排気ガスの浄化装置に関する。
車両の内燃機関等で発生する排気ガス中の有害成分を分解する浄化装置には、電解質のイオン伝導を利用して化学反応を促進する電気化学デバイスを備えるものがある。このような電気化学デバイスは、電気化学リアクターとも呼ばれる。
電気化学デバイスは、陽極と陰極との間に電解質を有するが、この電解質の特性によって電気化学デバイスの特性が左右される。電解質としては、たとえば固体酸化物系の材料(たとえばYSZすなわちイットリア安定化ジルコニア)や、リン酸系の材料が使用される。
図5に、従来の電気化学デバイスを用いた排気ガスの浄化装置の動作原理を示す。陽極では炭素とH2Oとが反応し、電子を放出してCO2とプロトンを生成する。プロトンは、固体酸化物からなる電解質中を陰極へ向かって伝導する。陰極ではNOxが電子を受け取ってプロトンと反応し、N2およびH2Oが生成される。このようにして炭素およびNOxが分解され、それぞれCO2およびN2となって排気ガスが浄化される。
なお、図5はプロトン伝導性の電解質を用いる電気化学デバイスを示すが、より高温の環境には酸素イオン伝導性の電解質を用いるものが適している。炭素が酸化されNOxが還元されるという化学反応を利用する点で、これらの電気化学デバイスの浄化作用は同質である。
なお、図5はプロトン伝導性の電解質を用いる電気化学デバイスを示すが、より高温の環境には酸素イオン伝導性の電解質を用いるものが適している。炭素が酸化されNOxが還元されるという化学反応を利用する点で、これらの電気化学デバイスの浄化作用は同質である。
特許文献1には、このような電気化学デバイスが開示されている。なお、このデバイスは、酸素イオン伝導性の電解質を用いるものである。
しかしながら、従来の電気化学デバイスを用いた排気ガスの浄化装置には、動作可能な温度範囲が高いという問題があった。
たとえば、固体酸化物を電解質として使用する電気化学デバイスでは、動作可能な温度範囲は600℃付近であり、たとえば100℃付近の環境では動作が困難である。とくに、ディーゼル車両の排気ガスは比較的低温であり、100℃を下回る場合もあるが、このような排気ガスを浄化する用途には従来の浄化装置は不適であった。
たとえば、固体酸化物を電解質として使用する電気化学デバイスでは、動作可能な温度範囲は600℃付近であり、たとえば100℃付近の環境では動作が困難である。とくに、ディーゼル車両の排気ガスは比較的低温であり、100℃を下回る場合もあるが、このような排気ガスを浄化する用途には従来の浄化装置は不適であった。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、低温で動作する排気ガスの浄化装置を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、この発明に係る排気ガスの浄化装置は、電気化学デバイスを含み、電気化学デバイスによって排気ガスを浄化する、排気ガスの浄化装置であって、電気化学デバイスは、陽極及び陰極と、陽極と陰極との間に配置される電解質層とを含み、電解質層は、プロトン伝導性の高分子電解質を含むことを特徴とする。
この排気ガスの浄化装置において、電気化学デバイスは、プロトン伝導性の高分子電解質としての高分子膜からなる導電経路を有する。この高分子膜は、酸素イオン伝導性の電解質に比較して低温であっても電解質として動作することができる。このため、この排気ガスの浄化装置は、低温で動作する。
この排気ガスの浄化装置において、電気化学デバイスは、プロトン伝導性の高分子電解質としての高分子膜からなる導電経路を有する。この高分子膜は、酸素イオン伝導性の電解質に比較して低温であっても電解質として動作することができる。このため、この排気ガスの浄化装置は、低温で動作する。
陽極及び陰極は、多孔質電極であり、電解質層は、ハニカム構造を有する支持体を含み、陽極と陰極とにより支持体の両端面が挟持されており、プロトン伝導性の高分子電解質は、支持体の表面に塗布されており、電気化学デバイスは、電極の一方、支持体におけるハニカム構造の空洞部、および電極の他方を順次通過する、排気ガスの通過経路を構成するようにしてもよい。
このような構成によって、排気ガスは空洞部を通過する際に高分子電解質と接触する。このため、排気ガス中に含まれるH2Oによって高分子膜26が加湿され、電解質としての性能を維持できる。
このような構成によって、排気ガスは空洞部を通過する際に高分子電解質と接触する。このため、排気ガス中に含まれるH2Oによって高分子膜26が加湿され、電解質としての性能を維持できる。
プロトン伝導性の高分子電解質は、100℃において電解質として動作するものであってもよい。
高分子の組成を適切に選択することによって、100℃において動作する排気ガスの浄化装置を構成することができる。
高分子の組成を適切に選択することによって、100℃において動作する排気ガスの浄化装置を構成することができる。
この発明によれば、排気ガスの浄化装置は、プロトン伝導性の高分子電解質からなる導電経路を有する電気化学デバイスを備えるので、低温で動作することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1〜図3は、実施の形態1に係る排気ガスの浄化装置120およびその周辺の構成を示す図である。浄化装置120は電気化学デバイス10を含み、電気化学デバイス10は、ディーゼル車両の内燃機関から排出される排気ガスを浄化する。なお、この浄化は、後述するように、排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)およびPM(粒子状物質)を分解することによってなされる。
実施の形態1.
図1〜図3は、実施の形態1に係る排気ガスの浄化装置120およびその周辺の構成を示す図である。浄化装置120は電気化学デバイス10を含み、電気化学デバイス10は、ディーゼル車両の内燃機関から排出される排気ガスを浄化する。なお、この浄化は、後述するように、排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)およびPM(粒子状物質)を分解することによってなされる。
図1に模式的に示すように、電気化学デバイス10は、外部のバッテリー30に電気的に接続される。電気化学デバイス10は電極として陽極20および陰極22を備え、陽極20はバッテリー30の陽極に、陰極22はバッテリー30の陰極に、それぞれ接続される。
電気化学デバイス10は、陽極20と陰極22との間に配置される、電解質を含む電解質層24を備える。電解質層24は、陽極20と陰極22との間におけるイオンの移動を許容する。このイオンが移動する経路が、電解質層24における導電経路となる。
電気化学デバイス10は、陽極20と陰極22との間に配置される、電解質を含む電解質層24を備える。電解質層24は、陽極20と陰極22との間におけるイオンの移動を許容する。このイオンが移動する経路が、電解質層24における導電経路となる。
図2は、図1の電気化学デバイス10のII−II線における断面図である。この断面は、導電経路の断面、すなわち電解質層24中をイオンが伝導する方向に垂直な平面による断面である。
電解質層24は、高分子膜26と、高分子膜26を支持するハニカム構造の支持体40とを含む。高分子膜26は、プロトンH+に対して伝導性を示す電解質であり、たとえばナフィオンからなる。
電解質層24は、高分子膜26と、高分子膜26を支持するハニカム構造の支持体40とを含む。高分子膜26は、プロトンH+に対して伝導性を示す電解質であり、たとえばナフィオンからなる。
この電解質層24は、たとえば次のようにして製造される。
まず、ハニカム構造の支持体40を形成する。支持体40はたとえばコージェライトからなるが、これはSiCからなってもよい。次に、支持体40の表面にナフィオンを塗布し、これによって高分子膜26を形成する。なお、この塗布は、ハニカム構造の内部に空洞部28を残す程度になされる。
電気化学デバイス10全体の厚さ、すなわち図1の寸法Aは、たとえば1mmであるが、これは電気化学デバイス10の強度と高分子膜26の導電抵抗とのバランスを考慮して適宜変更されてもよい。
まず、ハニカム構造の支持体40を形成する。支持体40はたとえばコージェライトからなるが、これはSiCからなってもよい。次に、支持体40の表面にナフィオンを塗布し、これによって高分子膜26を形成する。なお、この塗布は、ハニカム構造の内部に空洞部28を残す程度になされる。
電気化学デバイス10全体の厚さ、すなわち図1の寸法Aは、たとえば1mmであるが、これは電気化学デバイス10の強度と高分子膜26の導電抵抗とのバランスを考慮して適宜変更されてもよい。
次に、電解質層24の対向する面、すなわち支持体40の両端面に、スクリーン印刷等の周知技術を用いて陽極20および陰極22を形成する。すなわち、陽極20と陰極22とによって支持体40の両端面が挟持される構成となる。このようにして電気化学デバイス10が形成される。
陽極20は、Ptを塗布し、これを焼成して形成される。なお、塗布される材料は触媒活性が高いものであれば他の物質でもよく、たとえばRhであってもよい。
陰極22は、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)およびBaCeO3を含むNi系材料に、Baを添加して形成される。なお、Ni系材料の代わりに他の材料、たとえばMg系材料が用いられてもよい。また、陰極22に添加されるBaは、NOxに対する吸蔵効果を持つものであれば他の物質でもよい。
なお、陽極20および陰極22は多孔質電極であり、その内部を排気ガスが通過できる構造になっている。
また、陽極20および陰極22をメッシュ金属等で構成してもよい。
陽極20は、Ptを塗布し、これを焼成して形成される。なお、塗布される材料は触媒活性が高いものであれば他の物質でもよく、たとえばRhであってもよい。
陰極22は、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)およびBaCeO3を含むNi系材料に、Baを添加して形成される。なお、Ni系材料の代わりに他の材料、たとえばMg系材料が用いられてもよい。また、陰極22に添加されるBaは、NOxに対する吸蔵効果を持つものであれば他の物質でもよい。
なお、陽極20および陰極22は多孔質電極であり、その内部を排気ガスが通過できる構造になっている。
また、陽極20および陰極22をメッシュ金属等で構成してもよい。
図3は、車両の排気系統において電気化学デバイス10が配置される構成を表す。
内燃機関100に、排気ガスを外部に排出するための通路として排気管110が設けられ、発生した排気ガスはこの排気管を通過して排出される。排気管110の内部には排気ガスを浄化するための浄化装置120が設けられ、排気ガスはこの浄化装置120の内部を通過するようになっている。浄化装置120は複数の電気化学デバイス10を含む。なお図1のバッテリー30は図3には示されない。
内燃機関100に、排気ガスを外部に排出するための通路として排気管110が設けられ、発生した排気ガスはこの排気管を通過して排出される。排気管110の内部には排気ガスを浄化するための浄化装置120が設けられ、排気ガスはこの浄化装置120の内部を通過するようになっている。浄化装置120は複数の電気化学デバイス10を含む。なお図1のバッテリー30は図3には示されない。
複数の電気化学デバイス10は、排気ガスの流路を塞ぐ位置に、同じ向きに一定の間隔を置いて重ねて配置される。この向きは、たとえば電気化学デバイス10の電極表面が排気ガスが流れる方向に垂直となる向きである。すなわち、ある電気化学デバイス10の陽極20と、隣接する電気化学デバイス10の陰極22とが、互いに平行に向かい合うように配置される。このような配置によって、排気ガスは電気化学デバイス10の空洞部28(図1参照)を通って流れることになる。
次に、本実施形態における電気化学デバイス10および浄化装置120の動作について説明する。
図3において、内燃機関100の作動によって排気ガスが発生し、これが排気管110を通って浄化装置120に達する。排気ガスは、まず最も内燃機関100側に近い位置に配置された電気化学デバイス10の陽極20に接触する。陽極20は多孔質電極であるので、排気ガスはその内部を通過して、電解質層24の空洞部28(図1参照)に入る。さらに排気ガスは空洞部28を通って陰極22に達し、陰極22に接触する。陰極22は多孔質電極であるので、排気ガスはその内部を通過して電気化学デバイス10の外部へと抜ける。
図3において、内燃機関100の作動によって排気ガスが発生し、これが排気管110を通って浄化装置120に達する。排気ガスは、まず最も内燃機関100側に近い位置に配置された電気化学デバイス10の陽極20に接触する。陽極20は多孔質電極であるので、排気ガスはその内部を通過して、電解質層24の空洞部28(図1参照)に入る。さらに排気ガスは空洞部28を通って陰極22に達し、陰極22に接触する。陰極22は多孔質電極であるので、排気ガスはその内部を通過して電気化学デバイス10の外部へと抜ける。
このように、電気化学デバイス10は、陽極20、空洞部28、および陰極22を順次通過する、排気ガスの通過経路を構成し、排気ガスはこの通過経路を通過する。その後、排気ガスは、次に配置された電気化学デバイス10へと達し、同様にしてこれを通過する。
なお、電気化学デバイス10は、これとは逆の向きに配置されてもよい。すなわち、排気ガスの通過経路は、陰極22、空洞部28、および陽極20を順次通過するものであってもよい。
なお、電気化学デバイス10は、これとは逆の向きに配置されてもよい。すなわち、排気ガスの通過経路は、陰極22、空洞部28、および陽極20を順次通過するものであってもよい。
ここで電気化学デバイス10によって排気ガスの浄化、すなわちPMおよびNOxの分解が行われる。
図4は、電気化学デバイス10が排気ガスを浄化する際の動作を表す図である。電荷の移動は主にプロトンによって、高分子膜26を介してなされる。
陽極20の表面およびその周辺では、排気ガス中のPMに含まれる炭素と、排気ガス中のH2Oとが反応し、CO2、プロトン、および電子が生成される。電子はバッテリー30の陽極に引かれてバッテリー30へと移動し、プロトンは陰極22に引かれて高分子膜26内部を移動する。CO2は排気管110を経由して外気へと排出される。このようにして、陽極20周辺でPMが分解され、排気ガスが浄化される。
陰極22の表面およびその周辺では、排気ガス中のNOxと、高分子膜26によって伝導されるプロトンとが、バッテリー30から供給される電子を受け取って反応し、N2およびH2Oが生成される。生成されたN2およびH2Oは排気管110を経由して外気へと排出される。このようにして、陰極22周辺でNOxが分解され、排気ガスが浄化される。
ここで、上述のように高分子膜26は電解質としてナフィオンを含むので、80℃以上の温度であれば動作する。
図4は、電気化学デバイス10が排気ガスを浄化する際の動作を表す図である。電荷の移動は主にプロトンによって、高分子膜26を介してなされる。
陽極20の表面およびその周辺では、排気ガス中のPMに含まれる炭素と、排気ガス中のH2Oとが反応し、CO2、プロトン、および電子が生成される。電子はバッテリー30の陽極に引かれてバッテリー30へと移動し、プロトンは陰極22に引かれて高分子膜26内部を移動する。CO2は排気管110を経由して外気へと排出される。このようにして、陽極20周辺でPMが分解され、排気ガスが浄化される。
陰極22の表面およびその周辺では、排気ガス中のNOxと、高分子膜26によって伝導されるプロトンとが、バッテリー30から供給される電子を受け取って反応し、N2およびH2Oが生成される。生成されたN2およびH2Oは排気管110を経由して外気へと排出される。このようにして、陰極22周辺でNOxが分解され、排気ガスが浄化される。
ここで、上述のように高分子膜26は電解質としてナフィオンを含むので、80℃以上の温度であれば動作する。
このように、本実施形態に係る排気ガスの浄化装置120は、高分子膜26からなる導電経路を有する電気化学デバイス10を備えるので、比較的低温で動作することができる。具体的には、80℃以上の環境であれば動作することができる。
とくに、ディーゼルエンジンの排気温度の下限は低く、100℃付近またはそれ以下になる場合もあるが、浄化装置120はそのような温度範囲でも動作することができる。よって、浄化装置120はディーゼルエンジンの排気ガスをより効率的に浄化することができる。
また、高分子膜26に含まれるナフィオンの導電率は10−1〜10−2のオーダーである。これは、従来の電解質、たとえば固体酸化物等と同等である。
また、高分子膜26に含まれるナフィオンの導電率は10−1〜10−2のオーダーである。これは、従来の電解質、たとえば固体酸化物等と同等である。
上述の実施の形態1では、高分子膜26はナフィオンからなる。変形例として、高分子膜26は、他の組成を有してもよい。例として、親水性部位(たとえばスルホン酸基からなるもの)を持つ高分子であれば、親水鎖を通ってプロトンが移動することができるので、プロトン伝導性の電解質として用いることができる。
なお、一般的に、高分子膜は100℃付近において電解質として動作するので、ディーゼル車両の排気ガスを効率的に浄化することができる。
なお、一般的に、高分子膜は100℃付近において電解質として動作するので、ディーゼル車両の排気ガスを効率的に浄化することができる。
一般に高分子膜は、加湿しないと電解質としての性能が急激に落ちるため、燃料電池等では別体の加湿器を設ける必要がある。しかしながら、本実施の形態では、支持体40がハニカム構造を有し、その空洞部28を排気ガスが通過するので、支持体40の表面に塗布された高分子膜26が排気ガスに接触する。このため、排気ガス中に含まれるH2Oによって自然に高分子膜26が加湿されることになる。よって、性能を維持するために加湿用の部材を追加する必要はない。すなわち、電気化学デバイス10を他の用途(燃料電池等)に用いる場合に比較して、構成を簡素にすることができる。
上述の実施の形態1では、浄化装置120は車両の排気ガスを浄化するために用いられる。変形例として、車両以外の排気ガスを浄化するために用いられてもよい。たとえば、農業用機械や、発電所等において用いられてもよい。炭素およびNOxを含むものであれば他の排気ガスに用いられてもよい。
上述の実施の形態1では、支持体40は六角形の空洞部を有するハニカム構造であるが、空洞部の形状は六角形に限らない。たとえば格子状であってもよい。
10 電気化学デバイス、20 陽極(電極の一方)、22 陰極(電極の他方)、24 電解質層、26 高分子膜(高分子)、28 空洞部、40 支持体、120 浄化装置(排気ガスの浄化装置)。
Claims (3)
- 電気化学デバイスを含み、前記電気化学デバイスによって排気ガスを浄化する、排気ガスの浄化装置であって、
前記電気化学デバイスは、陽極及び陰極と、前記陽極と前記陰極との間に配置される電解質層とを含み、
前記電解質層は、プロトン伝導性の高分子電解質を含む
ことを特徴とする、排気ガスの浄化装置。 - 前記陽極及び陰極は多孔質電極であり、
前記電解質層は、ハニカム構造を有する支持体を含み、
前記陽極と前記陰極とにより前記支持体の両端面が挟持されており、
前記プロトン伝導性の高分子電解質は、前記支持体の表面に塗布されており、
前記電気化学デバイスは、前記電極の一方、前記支持体における前記ハニカム構造の空洞部、および前記電極の他方を順次通過する、排気ガスの通過経路を構成する
ことを特徴とする、請求項1に記載の排気ガスの浄化装置。 - 前記プロトン伝導性の高分子電解質は、100℃において電解質として動作することを特徴とする、請求項1または2に記載の排気ガスの浄化装置。
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Cited By (5)
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