JP2009125550A - 滑り防止用クッション材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】滑り防止用クッション材10は軟質ポリウレタン発泡体12により構成され、その裏面に加熱処理による溶融固形物11が形成されている。該溶融固形物11は、フレーム処理により形成されていることが好ましい。また、溶融固形物11は、軟質ポリウレタン発泡体12のセル13を形成する隣接位置の樹脂骨格14が溶融、接合されて形成されている。前記軟質ポリウレタン発泡体12は、発泡体原料としてのポリオール類が少なくともエステル結合を有するポリエステルポリオール又はポリエーテルエステルポリオールを含有するものであることが好ましい。この軟質ポリウレタン発泡体12の表面には、通常フレームラミネート法により表皮材が接合される。
【選択図】図1
Description
請求項3の滑り防止用クッション材では、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記溶融固形物は、軟質ポリウレタン発泡体のセルを形成する隣接位置の樹脂骨格が溶融、接合されて形成されているものであることを特徴とする。
請求項1に係る滑り防止用クッション材では、軟質ポリウレタン発泡体により構成され、裏面に加熱処理による溶融固形物が形成されている。この溶融固形物は、軟質ポリウレタン発泡体のセルを形成する樹脂骨格が加熱処理により溶融し接合されて形成されるものと考えられ、強靭で不規則な形状をなし、摩擦係数が大きくなるものと推測される。従って、軟質ポリウレタン発泡体の裏面に加熱処理を施して溶融固形物を形成するという簡易な構成で、優れた滑り防止効果を発揮することができると共に、その効果の持続性を図ることができる。
本実施形態の滑り防止用クッション材は自動車用や住宅用のフロアマットなどとして使用されるものであって、軟質ポリウレタン発泡体(以下、単にポリウレタン発泡体又は発泡体ともいう)により通常シート状に形成されている。係る滑り防止用クッション材は、その裏面に加熱処理による溶融固形物が形成されている。ここで、軟質ポリウレタン発泡体の裏面とは、軟質ポリウレタン発泡体が床材などの対象物に接して滑り防止効果を発現することができる面を意味する。
前述したポリオール類とポリイソシアネート類との反応は常法に従って行われるが、ワンショット法又はプレポリマー法が採用される。ワンショット法は、ポリオール類とポリイソシアネート類とを直接反応させる方法である。プレポリマー法は、ポリオール類とポリイソシアネート類との各一部を事前に反応させて末端にイソシアネート基又は水酸基を有するプレポリマーを得、それにポリオール類又はポリイソシアネート類を反応させる方法である。また、軟質ポリウレタン発泡体としては、スラブ発泡法により得られる軟質スラブポリウレタン発泡体が好ましい。スラブ発泡法は、上記ワンショット法により混合攪拌された反応原料(反応混合液)をベルトコンベア上に吐出し、該ベルトコンベアが移動する間に反応原料が常温、大気圧下で反応し、自然発泡することで得られる。その後、乾燥炉内で硬化(キュア)し、所定形状に裁断される。その他、モールド成形法、現場施工スプレー成形法等によって軟質ポリウレタン発泡体を得ることもできる。
・ 本実施形態の滑り防止用クッション材においては、発泡体裏面の溶融固形物は、該発泡体のセルを形成する樹脂骨格が加熱処理により溶融し接合されて形成され、強靭で不規則な凹凸形状をなし、摩擦係数(静摩擦係数及び動摩擦係数)が大きくなる。このため、発泡体裏面に加熱処理を施して溶融固形物を形成するという簡易な構成で、優れた滑り防止効果を発揮することができると共に、その効果の持続性を図ることができる。さらに、滑り防止用クッション材は軟質ポリウレタン発泡体で構成されていることから、優れたクッション性、衝撃吸収性、吸音性、断熱性などの特性を発揮することができる。そして、滑り防止用クッション材を自動車用のフロアマット、台所マット、出入り口マット、カーペット等の住宅用のフロアマット等として好適に使用することができる。
・ 溶融固形物は発泡体のセルを形成する隣接位置の樹脂骨格が溶融、接合されて形成されていることにより、溶融固形物を緻密なものにすることができ、滑り防止効果及びその持続性を向上させることができる。
(実施例1〜10及び比較例1〜8)
ポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤、整泡剤、触媒及び整泡剤を含有する軟質ポリウレタン発泡体の発泡体原料を、表1に示す組成にて調製した。表1における発泡体原料の数値は質量部を表す。そして、発泡体原料を常温で混合し、常法に従って反応及び発泡(スラブ発泡)させることにより、縦800mm、横500mm及び厚さ9mmの軟質ポリウレタン発泡体(シート材)を製造した。
ポリオールF3010:ポリエステルポリオール、水酸基価56mgKOH/g、質量平均分子量3000、(株)クラレ製、クラポールF3010
ポリオールL50:ポリエーテルポリエステルポリオール、水酸基価56mgKOH/g、質量平均分子量3000、三井武田(株)製、L−50
ポリオールGP3000:ポリエーテルポリオール、水酸基価56mgKOH/g、質量平均分子量3000、三洋化成工業(株)製、GP3000
ポリオールN2200:ポリエステルポリオール、水酸基価60mgKOH/g、質量平均分子量3000、日本ポリウレタン工業(株)製、N2200
ポリイソシアネートT−80:2,4−トリレンジイソシアネート80質量%と2,6−トリレンジイソシアネート20質量%との混合物、日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートT−80
アミン触媒:トリエチレンジアミン、日本乳化剤(株)製、LV33
金属触媒:オクチル酸スズ、城北化学工業(株)製、MRH−110
整泡剤(1):シリコーン整泡剤、日本ユニカー(株)製、L520
整泡剤(2):シリコーン整泡剤、日本ユニカー(株)製、L532
見掛け密度(kg/m3):JIS K 7222(1999)に準拠して測定した値である。
滑り性の評価:JIS K 7125に準拠して実施した。対象物としてはABS樹脂又は化粧板を用い、摩擦荷重として200g又は1200g作用させ、静摩擦係数を測定した。滑り性の評価は、静摩擦係数に加えて静摩擦係数の向上率で行った。静摩擦係数の向上率は次式で求めた。
耐久性:上記の滑り性を評価した後における軟質ポリウレタン発泡体裏面に形成されている溶融固形物の脱落の有無に基づいて評価した。
・ 前述したフレーム処理における処理速度や溶融深さは、発泡体の見掛け密度や平均セル数などに対応させて設定することができる。
・ 前記加熱処理として、フレーム処理に代えて電気加熱処理(加熱ロール等)などの方法を採用することもできる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
Claims (5)
- 軟質ポリウレタン発泡体により構成される滑り防止用クッション材であって、裏面に加熱処理による溶融固形物が形成されていることを特徴とする滑り防止用クッション材。
- 前記溶融固形物は、フレーム処理により形成されているものであることを特徴とする請求項1に記載の滑り防止用クッション材。
- 前記溶融固形物は、軟質ポリウレタン発泡体のセルを形成する隣接位置の樹脂骨格が溶融、接合されて形成されているものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の滑り防止用クッション材。
- 前記軟質ポリウレタン発泡体は、ポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤及び触媒を含有する発泡体原料を反応及び発泡させることにより形成されるもので、前記ポリオール類は少なくともエステル結合を有するポリエステルポリオール又はポリエーテルエステルポリオールを含有するものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の滑り防止用クッション材。
- 表面にフレームラミネート法により表皮材が接合されて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の滑り防止用クッション材。
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JPS61134240A (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-21 | 豊田合成株式会社 | 発泡シ−トを有する樹脂成形品 |
JPH0732742Y2 (ja) * | 1990-10-31 | 1995-07-31 | 新王子製紙株式会社 | 防滑性敷物 |
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